JPH0538371U - 油圧機器に於けるポンプ吐出量制御回路 - Google Patents
油圧機器に於けるポンプ吐出量制御回路Info
- Publication number
- JPH0538371U JPH0538371U JP8985291U JP8985291U JPH0538371U JP H0538371 U JPH0538371 U JP H0538371U JP 8985291 U JP8985291 U JP 8985291U JP 8985291 U JP8985291 U JP 8985291U JP H0538371 U JPH0538371 U JP H0538371U
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- pressure
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 可変容量ポンプを使用して、操作レバーが中
立位置のときはポンプの吐出量を減少させるようにした
油圧機器に於て、急速操作を行う際の衝撃を低減させ
る。 【構成】 方向切換弁12のオープンセンタポート13
を通じて可変容量ポンプ11とポンプレギュレータ18
を接続する制御管路17に可変絞り弁19を設ける。方
向切換弁12が中立位置では可変絞り弁19は小絞り
(B位置)である。方向切換弁12を操作すると、可変
絞り弁19はB位置からA位置へ緩やかに移動する。ポ
ンプレギュレータ18への圧力変化が減速され、ポンプ
11の吐出量も急激に変化しないので操作時の衝撃が緩
和される。
立位置のときはポンプの吐出量を減少させるようにした
油圧機器に於て、急速操作を行う際の衝撃を低減させ
る。 【構成】 方向切換弁12のオープンセンタポート13
を通じて可変容量ポンプ11とポンプレギュレータ18
を接続する制御管路17に可変絞り弁19を設ける。方
向切換弁12が中立位置では可変絞り弁19は小絞り
(B位置)である。方向切換弁12を操作すると、可変
絞り弁19はB位置からA位置へ緩やかに移動する。ポ
ンプレギュレータ18への圧力変化が減速され、ポンプ
11の吐出量も急激に変化しないので操作時の衝撃が緩
和される。
Description
【0001】
この考案は油圧機器に於けるポンプ吐出量制御回路に関するものであり、特に 、油圧ポンプの吐出量を変化させてポンプ駆動力の節約を図ったポンプ吐出量制 御回路に関するものである。
【0002】
従来、油圧ショベル等の建設機械は、可変容量ポンプを使用して、吐出量制御 回路によりエネルギーの節約を図っているものが多い。図3はネガティブコント ロール形の吐出量制御回路を示し、油圧アクチュエータを制御する方向切換弁1 のオープンセンタポート2に接続したバイパス通路3の下流には絞り4が設けら れ、この絞り4によって制御圧力を発生させる。発生した制御圧力は、バイパス 通路3から分岐した制御管路5を通じてポンプレギュレータ6へ達し、可変容量 ポンプ7を少流量に制御する。方向切換弁1を操作して油圧アクチュエータ(図 示せず)を駆動するときは、方向切換弁1のスプールの移動により制御圧力が減 少或いはゼロになり、可変容量ポンプ7の吐出量は大流量となる。
【0003】 このように、方向切換弁1が中立時には可変容量ポンプ7の吐出量を減少させ てポンプ駆動に要するエネルギーの節約を図っている。
【0004】
前述した従来のポンプ吐出量制御回路は、方向切換弁を中立位置から急速に切 換えた場合は、可変容量ポンプの吐出量が少流量から大流量へ急変し、油圧アク チュエータへの供給圧力が急激に上昇してサージ圧力が発生する。このサージ圧 力が油圧回路及び操作者に衝撃を与え、操作感覚が良好ではなく、油圧装置の故 障の原因にもなる。
【0005】 そこで、急操作時における衝撃を軽減して操作性を向上するとともに、故障発 生の虞れを低下させるために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本考 案はこの課題を解決することを目的とする。
【0006】
この考案は、上記目的を達成するために提案するものであり、可変容量ポンプ に接続された方向切換弁のオープンセンタポートにポンプレギュレータの制御管 路を接続したポンプ吐出量制御回路に於て、前記制御管路にパイロット操作可変 絞り弁を設け、該可変絞り弁は管路圧力に連動し、高圧時に絞りが小となるよう に構成したことを特徴とする油圧機器に於けるポンプ吐出量制御回路を提供する ものである。
【0007】
操作レバーを中立とし、方向切換弁が中立位置にあるときは、方向切換弁のオ ープンセンタポートを通じて制御管路に圧油が供給される。この圧力によって可 変絞り弁の絞りは「小」位置に固定され、制御管路に接続したポンプレギュレー タは容量可変ポンプの吐出量を少流量に制御する。操作レバーを操作して方向切 換弁のスプールが中立位置から移動すると、制御管路の圧力は低下するが、可変 絞り弁の作用によってその低下速度は減速される。圧力が可変絞り弁の設定圧以 下になると絞りは「大」位置へと変化し、制御管路の圧力低下速度は初期の低速 度から絞りの変化に伴って高速となる。
【0008】 従って、ポンプレギュレータによって制御される可変容量ポンプの吐出量変化 も制御管路の圧力低下速度に連動し、操作の初期段階で吐出量が急激に増大する ことがない。
【0009】
以下、この考案の一実施例を図1及び図2に従って詳述する。図1に於て11 は可変容量ポンプであり、12は方向切換弁である。方向切換弁12は、中立位 置ではオープンセンタポート13に接続されたバイパス通路14を通じて可変容 量ポンプ11とタンク15とを連通する。
【0010】 方向切換弁12の下流には絞り16を設けてあり、絞り16によって発生した 圧力を制御管路17を通じてポンプレギュレータ18へ導いている。制御管路1 7には可変絞り弁19を設けている。この可変絞り弁19は、制御管路17にパ イロット油路20を接続し、制御管路17の圧力によって絞りを変化させる。制 御管路17の圧力が低圧では可変絞り弁19はA位置で絞りは「大」であり、設 定圧以上のときはB位置へ切換わり、絞りの断面積が「小」になる。
【0011】 次に、図2のタイミングチャートを参照して吐出量制御回路の動作を説明する 。先ず、操作レバー(図示せず)の位置が中立で方向切換弁12が中立位置にあ るときは(→C)、可変容量ポンプ11の吐出油はバイパス通路14を通じてタ ンク15へ導かれる。そして、絞り16によって制御管路17の圧力は高圧であ り、可変絞り弁19はB位置「小」に固定されている。また、高圧の制御圧力に よってポンプレギュレータ18は可変容量ポンプ11の吐出量を小流量に制御し ている。
【0012】 次に、時点Cで操作レバーを急速に操作すると、方向切換弁12のスプールも 中立位置から移動し、可変容量ポンプ11とタンク15との連通が断たれる。圧 油の供給を断たれた制御管路17の圧力は低下するが、方向切換弁12が切換っ た時点では可変絞り弁19はB位置「小」であり、ポンプレギュレータ18への 制御圧力の低下は操作速度よりも減速される。そして、圧力が可変絞り弁19の 設定値R以下に低下するとB位置「小」からA位置「大」となり、図2に示すよ うに制御管路17の圧力は、初期(C→D)は緩やかに低下し、後期(D→E) は比較的高速に低下する。これにより、可変容量ポンプ11の吐出量もC→D間 は緩やかに増加し、D→E間で速やかに大流量へと変化する。
【0013】 従って、サージ圧力発生の原因となる急操作直後(C→D)の流量変化が減速 されるので油圧アクチュエータへの供給圧力が急変せず、操作レバーを徐々に操 作した場合と同様に衝撃の発生が防止される。また、可変絞り弁19を使用した ことにより、固定絞りに比して吐出量変化の応答速度を犠牲にすることなく、最 も影響の大きい操作初期段階の流量変化を減速することができた。
【0014】 尚、この考案は、この考案の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことがで き、この考案がそれらの改変されたものに及ぶことは当然である。
【0015】
この考案は、上記一実施例に於て詳述したように構成したので、操作レバーを 中立位置から急速に操作した場合に可変容量ポンプの吐出量が急激に増大せず、 起動時の衝撃が著しく低減されて操作感覚が良好となり、操作者の疲労度が減少 して作業性の向上に寄与できる。また、油圧装置の各部分に加わるサージ圧力を 防止でき、装置の故障の虞れが減少して耐久性の向上にも寄与する等諸種の実用 的価値ある考案である。
【図1】ポンプ吐出量制御回路の解説図。
【図2】ポンプ吐出量制御回路のタイミングチャート。
【図3】従来のポンプ吐出量制御回路を示す解説図。
11 可変容量ポンプ 12 方向切換弁 13 オープンセンタポート 14 バイパス通路 16 絞り 17 制御管路 18 ポンプレギュレータ 19 可変絞り弁
Claims (1)
- 【請求項1】 可変容量ポンプに接続された方向切換弁
のオープンセンタポートにポンプレギュレータの制御管
路を接続したポンプ吐出量制御回路に於て、前記制御管
路にパイロット操作可変絞り弁を設け、該可変絞り弁は
管路圧力に連動し、高圧時に絞りが小となるように構成
したことを特徴とする油圧機器に於けるポンプ吐出量制
御回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8985291U JPH0538371U (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 油圧機器に於けるポンプ吐出量制御回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8985291U JPH0538371U (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 油圧機器に於けるポンプ吐出量制御回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0538371U true JPH0538371U (ja) | 1993-05-25 |
Family
ID=13982314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8985291U Pending JPH0538371U (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 油圧機器に於けるポンプ吐出量制御回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0538371U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998040570A1 (fr) * | 1997-03-10 | 1998-09-17 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd. | Procede et dispositif de commande d'une machine de construction |
JP2016217490A (ja) * | 2015-05-22 | 2016-12-22 | ナブテスコ株式会社 | 制御用圧力発生装置および油圧システム |
-
1991
- 1991-10-31 JP JP8985291U patent/JPH0538371U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998040570A1 (fr) * | 1997-03-10 | 1998-09-17 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd. | Procede et dispositif de commande d'une machine de construction |
JP2016217490A (ja) * | 2015-05-22 | 2016-12-22 | ナブテスコ株式会社 | 制御用圧力発生装置および油圧システム |
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