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JPH0538342A - カテーテル装置 - Google Patents

カテーテル装置

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Publication number
JPH0538342A
JPH0538342A JP3197991A JP19799191A JPH0538342A JP H0538342 A JPH0538342 A JP H0538342A JP 3197991 A JP3197991 A JP 3197991A JP 19799191 A JP19799191 A JP 19799191A JP H0538342 A JPH0538342 A JP H0538342A
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JP
Japan
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sheath
axis direction
wire
hole
catheter device
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Application number
JP3197991A
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JP3233953B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Inoue
和宏 井上
Yoshihisa Taniguchi
芳久 谷口
Hironobu Kono
裕宣 河野
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】処置を行おうとする部位が人体の深部であった
り、狭い管腔であつても、熟練を要することなく、簡単
な操作で目的部位に確実に挿入できるカテーテル装置を
提供することにある。 【構成】可撓性を有するシース1に、このシース1の長
軸方向と略直交する方向でかつ長軸方向に所定間隔を存
して複数の切欠部3を設けるとともに、この切欠部3の
近傍に位置する前記シース1の長軸方向に沿って貫通孔
4を設け、この貫通孔4に前記シース1の長軸方向に牽
引もしくは弛緩することによりシース1を湾曲させるワ
イヤ5を貫通して設けたことにある。ワイヤ5を手元で
牽引もしくは弛緩することにより、シース1の切欠部3
が設けられている部分を任意の湾曲角に湾曲させること
ができ、シース1を目的部位に挿入することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、生体管路等の狭い部
位に挿入し、造影剤の注入、異物の回収、細胞の採取、
病変部の切除などの処置を行うカテーテル装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、医療用のカテーテル装置は、生
体管路等の狭い部位に挿入し、造影剤の注入、異物の回
収、細胞の採取、病変部の切除などの処置を行うもので
ある。この種のカテーテル装置を使用しての医学的処置
は、皮膚の切開を伴う外科的な処置に比して侵襲性が少
ないという長所を有している。
【0003】ところが、カテーテル装置は、一般に極め
て柔軟で長尺であるにも拘らず、処置を行おうとする部
位が人体の深部であることが多いため、カテーテル装置
を人体内の目的の部位に挿入するには特別な方法と技能
を要する。また、術者が相当熟練した技能を有していて
も挿入ができないような挿入が難しい症例も多い。
【0004】従来、カテーテルを体腔内に挿入する方法
には、内視鏡のチャンネルに通して挿入する方法と、体
腔内にあらかじめガイドワイヤを挿入し、このガイドワ
イヤの誘導下に挿入する方法とがある。
【0005】前者の場合、内視鏡自体の挿入に当たって
は内視鏡の画像を監視しながら、該内視鏡のアングル機
能を活用して挿入することができる。したがって、目的
とする部位に確実に到達することができる。しかも、内
視鏡の挿入部の先端部を目的部位まで挿入した状態にお
いては、その内視鏡のチャンネルを通してカテーテルを
挿入することは容易であるから、カテーテルを目的部位
に確実に挿入できるという長所がある。
【0006】しかし、当然のことながら、この方法は内
視鏡の挿入部を挿入できるような太い管腔にしか使用で
きない。したがって、人体の管腔の内、極めて限られた
部位にしか使用できないという問題がある。
【0007】また、後者の場合、ガイドワイヤの誘導下
にカテーテルを挿入するのであるから、内視鏡を挿入で
きないような狭い管腔、例えば冠状動脈などに適用でき
るという長所がある。しかし、内視鏡を用いる場合のよ
うに、アングル機能を活用することはできず、内視鏡画
像を監視することもできない。したがって、この方法に
は極めて高度な熟練を必要とし、また目的部位への挿入
の成功率が極めて低いという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
のカテーテル装置は、極めて柔軟で長尺であるため、挿
入に極めて高度な熟練を必要とし、また処置を行おうと
する部位が人体の深部である場合には挿入することが極
めて困難で、挿入可能な部位が限られてしまうという問
題があった。
【0009】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、処置を行おうとする
部位が人体の深部であったり、狭い管腔であつても、熟
練を要することなく、簡単な操作で目的部位に確実に挿
入できるカテーテル装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は前記目的を達
成するために、可撓性を有するシースに、このシースの
長軸方向と略直交する方向でかつ長軸方向に所定間隔を
存して複数の切欠部を設けるとともに、前記シースの長
軸方向に沿って前記切欠部を貫通する貫通孔を設け、こ
の貫通孔に前記シースの長軸方向に牽引もしくは弛緩す
ることによりシースを湾曲させるワイヤを挿通して設け
たことにある。
【0011】
【作用】ワイヤを手元で牽引もしくは弛緩することによ
り、シースの切欠部が設けられている部分を任意の湾曲
角に湾曲させることができ、シースを目的部位に挿入す
ることができる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の各実施例を図面に基づいて
説明する。
【0013】図1〜図3は第1の実施例を示す。1はカ
テーテルを形成する合成樹脂材料によって成形された可
撓性を有するシースである。このシース1は細長い柔軟
な円柱棒状体で、その偏心した部位には長軸方向に亘っ
てルーメン2が設けられている。そして、このルーメン
2を通じて造影剤等の流動体を注入することができるよ
うになっている。
【0014】前記シース1の先端部分にはシース1の長
軸方向と直交する方向で、かつ長軸方向に所定間隔を存
して複数の切欠部3…が設けられている。これら切欠部
3…は前記ルーメン2に連通しないようにシース1の軸
心から離れた位置に形成されている。
【0015】さらに、このシース1の先端部は前記切欠
部3…側が湾曲外側になるように円弧状に曲り癖(図2
(a)参照)が付けられているとともに、また切欠部3
…を貫通するように貫通孔4が穿設され、この貫通孔4
はシース1の全長に亘って穿設されている。
【0016】前記貫通孔4には1本のワイヤ5が挿通さ
れており、このワイヤ5の先端部は前記シース1の先端
部に結び目6によって固定され、ワイヤ5の基端部はシ
ース1の手元操作部7まで延在している。手元操作部7
はシース1と一体的に設けられたシャフト8と、このシ
ャフト8に軸方向に摺動自在に嵌合された摘み部9とか
らなり、この摘み部9に前記ワイヤ5の基端部が結び目
10によって固定されている。
【0017】前述のように構成されたカテーテル装置に
よれば、図2(a)に示すように、手元操作部7の摘み
部9を前方へ摺動すると、貫通孔4に挿通されたワイヤ
5は弛緩される。したがって、シース1の先端部は拘束
されないため、あらかじめ曲り癖が付けられているの
で、矢印A方向、つまり切欠部3が開く方向に湾曲す
る。
【0018】次に、同図(b)に示すように、手元操作
部7の摘み部9を後方へ摺動して中程まで移動すると、
貫通孔4に挿通されたワイヤ5は手元操作部7側へ牽引
される。したがって、シース1の先端部は引かれるた
め、あらかじめ付された曲り癖は矯正されて真っ直ぐな
状態になる。
【0019】さらに、同図(c)に示すように、手元操
作部7の摘み部9を後方へさらに摺動すると、貫通孔4
に挿通されたワイヤ5は手元操作部7側へ牽引される。
したがって、シース1の先端部はさらに引かれるため、
同図(a)とは反対側へ湾曲される。
【0020】したがって、シース1の先端部を手元操作
部7の操作によって任意な方向に湾曲して目的部位に導
くことができ、シース1に設けられたルーメン2を通じ
て造影剤等の流動体を注入することができる。このカテ
ーテルを使用して造影剤を注入する部位としては、例え
ば心臓の冠状動脈などが考えられる。その場合、切欠部
3はシース1の先端部に限らず、挿入が最も行いやすく
なるよう、切欠部3をシース1の適宜手元側に設けても
よい。
【0021】図4および図5は第2の実施例を示すが、
第1の実施例と同一構成部分は同一符号を付して説明を
省略する。この実施例は、シース1の先端部に設けられ
た切欠部11をルーメン2に達するまで深く切欠してい
る。したがって、シース1の先端部は深い切欠部11に
よって一層柔軟になり、先端部を急俊に湾曲させること
ができる。
【0022】したがって、この実施例のカテーテルは、
図5に示すように、例えばバスケット鉗子12への応用
に適している。一般に胆道系の結石を除去しようとして
バスケット鉗子12を総胆管に挿入しようとするとき、
バスケット鉗子12をファータ氏乳頭の部分で急俊に湾
曲させる必要がある。
【0023】従来は十二指腸用内視鏡の鉗子起上装置に
よって該鉗子を強制的に曲げて挿入していたが、ファー
タ氏乳頭付近の形状は個人差が大きいため、症例によっ
ては挿入できないことがあった。
【0024】しかし、この実施例のカテーテル装置のア
ングル機能に、十二指腸用内視鏡の鉗子起上装置を併用
してバスケット鉗子を挿入すれば、湾曲状態を微妙に調
節できるようになるため、あらゆる症例において失敗な
く挿入できる。
【0025】なお、バスケット鉗子12のバスケット部
の開閉には、アングル機能用とは別に操作手段を設ける
ことが望ましい。バスケット鉗子12のチューブシース
13とコイルシース14の長さ関係が調整できるように
することが望ましい。
【0026】すなわち、図6はシーススライド式砕石バ
スケットの操作部を示すもので、15はスライド部で、
この軸方向にスライド溝16が設けられている。このス
ライド溝16の先端部(チューブシース13の突出側)
には1つの先端係止溝17が設けられ、基端部(チュー
ブシース13の引込み側)には複数の基端係止溝18…
が設けられている。
【0027】前記スライド溝16にはチューブシース1
3と連結する操作摘み19が設けられ、操作摘み19を
基端係止溝18に選択的に係止することにより、チュー
ブシース13とコイルシース14の長さ関係の調節がで
き、両シース13,14の先端面を合わせることが可能
で、調節を容易に行うことができる。
【0028】図7は図6と同一の目的のために、スライ
ド溝16の基端側の両側縁にそれぞれ複数の基端係止溝
18…を設けたものである。このように構成することに
よって、チューブシース13とコイルシース14の長さ
関係の調節がさらに正確かつ容易に行うことができる。
【0029】図8〜図10は第3の実施例で、第1の実
施例におけるシース1のルーメン2に結石回収具20を
進退自在に挿通した状態を示す。結石回収具20は合成
樹脂材料からなる可撓性を有するチューブ21と、この
チューブ21の内部に進退自在に挿通された操作ワイヤ
22と、この操作ワイヤ22の先端に接続され前記チュ
ーブ21の先端に固定された先端チップ23とから構成
されている。さらに、前記チューブ21の先端部近傍の
外周には長軸方向に延出した複数の切込み24…が設け
られている。
【0030】前記シース1の手元側延出端部は第1操作
部本体25に接続固定され、シース1の貫通孔4に挿通
されたワイヤ5の手元側延出端部は第1操作部本体25
の側枝部26の内部を通って第1の摘み27に接続固定
されている。
【0031】また、前記結石回収具20のチューブ21
の手元側延出端部は前記第1操作部本体25の内部を通
って第2操作部本体28に接続固定されている。また、
前記操作ワイヤ22の手元側延出端部は、第2操作部本
体28の内部を通り、第2の摘み29に接続固定されて
いる。さらに、第2操作部本体28には図示しない注射
筒に接続可能なルア口金30が設けられており、前記チ
ューブ21の内部の管路と水密に接続されている。
【0032】次に、図10に基づいて作用を説明する
と、まず、体腔内に挿入した内視鏡31のチャンネルを
介してカテーテル装置を形成するシース1を導入する。
そして、第1の摘み27を操作してワイヤ5を牽引して
シース1の先端部を湾曲し、シース1の先端部を十二指
腸の乳頭34に向ける。
【0033】前記シース1のルーメン2に挿通した結石
回収具20を前進させ、乳頭34を通して胆管32内に
導入する。その後、第2の摘み29を引き、操作ワイヤ
22を引くと先端チップ23が引かれ、切込み24でチ
ューブ21が割れて開口部22aが形成される。
【0034】この状態で、第2操作部本体28のルア口
金30に接続された注射筒から造影剤を注入すると、開
口部22aより胆管32内に造影剤が注入され胆管32
内が造影剤で満たされる。次に、前記注射筒から吸引圧
を加えると造影剤とともに結石33…が開口部22a内
に取り込まれる。
【0035】そして、第1の摘み29を操作して操作ワ
イヤ22を先端側に押すことにより、開口部22aを閉
じて回収した結石33…を捕獲する。そして、内視鏡3
1とともに体外に結石を取り出す。
【0036】この実施例によれば、簡単な構造で湾曲機
能が提供でき、高度な熟練を要していた十二指腸乳頭へ
の処置具の導入が容易に行える。さらに、結石回収具は
操作ワイヤの力で開口部を開くため、図6および図7に
示したようなバスケット鉗子に比べて胆管内で確実に開
口部を開くことができる。また、造影剤の注入、回収を
して造影剤の還流を行うことにより、従来のバスケット
鉗子では回収が困難であった胆管内で浮遊していた小さ
な結石でも容易に回収できる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、アングル機能を有するカテーテル装置によって、処
置を行おうとする部位が人体の深部であったり、狭い管
腔であつても、熟練を要することなく、簡単な操作で目
的部位に確実に挿入できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示すシースの一部を
省略した縦断側面図。
【図2】(a)〜(c)は同実施例の作用を説明するた
めのカテーテル装置の側面図。
【図3】(a)(b)は同実施例のシースの先端部の側
面図および断面図。
【図4】この発明の第2の実施例を示すシースの先端部
の側面図および断面図。
【図5】同実施例の作用説明図。
【図6】同実施例のシーススライド式砕石バスケットの
操作部の側面図。
【図7】同シーススライド式砕石バスケットの操作部の
変形例を示す側面図。
【図8】この発明の第3の実施例を示すシースの先端部
の一部切欠した側面図。
【図9】同実施例の手元操作部の側面図。
【図10】同実施例の作用説明図。
【符号の説明】
1…シース、3…切欠部、4…貫通孔、5…ワイヤ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有するシースと、このシースに
    設けられこのシースの長軸方向と略直交する方向でかつ
    長軸方向に所定間隔を存して形成された複数の切欠部
    と、前記シースの長軸方向に沿って設けられ前記切欠部
    を貫通する貫通孔と、この貫通孔に挿通して設けられ前
    記シースの長軸方向に牽引もしくは弛緩することにより
    シースを湾曲させるワイヤとを具備したことを特徴とす
    るカテーテル装置。
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