JPH0536683Y2 - - Google Patents
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- JPH0536683Y2 JPH0536683Y2 JP3085188U JP3085188U JPH0536683Y2 JP H0536683 Y2 JPH0536683 Y2 JP H0536683Y2 JP 3085188 U JP3085188 U JP 3085188U JP 3085188 U JP3085188 U JP 3085188U JP H0536683 Y2 JPH0536683 Y2 JP H0536683Y2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は放射線放射性物質や該物質を含む塵埃
の付着による汚染に対して強く耐久性を有し、か
つこれらの物質を簡単に清浄にし得る耐熱性で耐
放射線劣化性を有する複合材料ならびにそれから
なる放射線遮蔽材料に関する。
の付着による汚染に対して強く耐久性を有し、か
つこれらの物質を簡単に清浄にし得る耐熱性で耐
放射線劣化性を有する複合材料ならびにそれから
なる放射線遮蔽材料に関する。
(従来技術)
従来、原子力資材や放射線の遮蔽材としては、
鉛、鉛繊維シート状物、これらの樹脂複合シート
状物が使用されているが、これらのシート状物は
放射線放射物質に汚染されると、なかなか清浄に
することができず、取扱いに苦慮していた。そこ
でかかる問題を解決するためにガラス繊維クロス
にシリコン樹脂をコーテイングしたシートを該資
材や遮蔽材に被覆することが試みられている。
鉛、鉛繊維シート状物、これらの樹脂複合シート
状物が使用されているが、これらのシート状物は
放射線放射物質に汚染されると、なかなか清浄に
することができず、取扱いに苦慮していた。そこ
でかかる問題を解決するためにガラス繊維クロス
にシリコン樹脂をコーテイングしたシートを該資
材や遮蔽材に被覆することが試みられている。
(考案が解決しようとする課題)
しかし、かかる従来技術による被覆材は、放射
線により硬化して脆くなつてしまい、その結果ガ
ラス繊維も脆化する欠点を有するし、また、シリ
コン樹脂に変えてフツ素樹脂を用いることも考え
られるが、この樹脂は放射線劣化が激しく保護皮
膜の用をなさない欠点を有するし、いずれの場合
も耐久性の点で実用的価値の低いものであつた。
線により硬化して脆くなつてしまい、その結果ガ
ラス繊維も脆化する欠点を有するし、また、シリ
コン樹脂に変えてフツ素樹脂を用いることも考え
られるが、この樹脂は放射線劣化が激しく保護皮
膜の用をなさない欠点を有するし、いずれの場合
も耐久性の点で実用的価値の低いものであつた。
本考案は、かかる従来技術に鑑み、汚染されに
くく、たとえ汚染されたとしても簡単容易に清浄
化でき、しかも耐熱性である上に放射線劣化の小
さい複合材料を提供するものであり、もつて、原
子力資材や放射線放射性物質やそれを内包するも
のなどの被覆材料として有効に適用できるシート
材料を提供するものである。
くく、たとえ汚染されたとしても簡単容易に清浄
化でき、しかも耐熱性である上に放射線劣化の小
さい複合材料を提供するものであり、もつて、原
子力資材や放射線放射性物質やそれを内包するも
のなどの被覆材料として有効に適用できるシート
材料を提供するものである。
(課題を解決するための手段)
本考案は、かかる目的を達成するために、次の
ような手段をとるものである。すなわち、 (1) アラミド系繊維織物の少なくとも片面にポリ
アミドイミド系樹脂を介してポリイミドフイル
ムが複合されていることを特徴とする複合材
料。
ような手段をとるものである。すなわち、 (1) アラミド系繊維織物の少なくとも片面にポリ
アミドイミド系樹脂を介してポリイミドフイル
ムが複合されていることを特徴とする複合材
料。
(2) アラミド系繊維織物の少なくとも片面にポリ
アミドイミド系樹脂を介してポリイミドフイル
ムが積層された複合シートで、放射線遮蔽材を
被覆したことを特徴とする放射線遮蔽材料であ
る。
アミドイミド系樹脂を介してポリイミドフイル
ムが積層された複合シートで、放射線遮蔽材を
被覆したことを特徴とする放射線遮蔽材料であ
る。
本考案を図面により以下説明する。
第1図は本考案の複合材料1の一例を示すもの
で、アラミド系繊維織物2の表面にポリアミドイ
ミド系樹脂層3が設けられ、この樹脂層2にポリ
イミド系樹脂層4を被覆した構造を有する。ポリ
イミド系樹脂層4はフイルムをラミネートして形
成されるものであり、膜特性や防汚性、清浄性に
優れている。
で、アラミド系繊維織物2の表面にポリアミドイ
ミド系樹脂層3が設けられ、この樹脂層2にポリ
イミド系樹脂層4を被覆した構造を有する。ポリ
イミド系樹脂層4はフイルムをラミネートして形
成されるものであり、膜特性や防汚性、清浄性に
優れている。
第2図は本考案の放射線遮蔽材料を示すもの
で、第1図の複合材料1で、鉛繊維シート5の全
面を被覆したシート状物である。この鉛繊維は細
い繊維である程好ましく、たとえば太さが約
200μ以下の極細繊維などが特に好ましい。
で、第1図の複合材料1で、鉛繊維シート5の全
面を被覆したシート状物である。この鉛繊維は細
い繊維である程好ましく、たとえば太さが約
200μ以下の極細繊維などが特に好ましい。
本考案でいうアラミド系繊維としては、メタフ
エニレンジアミン、メタフエニレンジカルボン酸
からなるメタ系芳香族ポリアミドと、パラフエニ
レンジアミン、パラフエニレンジカルボン酸から
なるパラ系芳香族ポリアミドとの2種のポリマー
からなる繊維があげられるが、本考案にはメタ系
芳香族ポリアミド系繊維が耐熱性の上から好まし
く選択される。かかる繊維の具体例としては“ノ
ーメツクス”(商標:デユポン社製)がある。か
かる繊維はスパン、フイラメントのいずれの形態
で使用してもよいが、接着性、耐久性の上からス
パンヤーンが好ましいく選択される。
エニレンジアミン、メタフエニレンジカルボン酸
からなるメタ系芳香族ポリアミドと、パラフエニ
レンジアミン、パラフエニレンジカルボン酸から
なるパラ系芳香族ポリアミドとの2種のポリマー
からなる繊維があげられるが、本考案にはメタ系
芳香族ポリアミド系繊維が耐熱性の上から好まし
く選択される。かかる繊維の具体例としては“ノ
ーメツクス”(商標:デユポン社製)がある。か
かる繊維はスパン、フイラメントのいずれの形態
で使用してもよいが、接着性、耐久性の上からス
パンヤーンが好ましいく選択される。
本考案では、かかるアラミド系繊維からなる織
物として、平織、朱子織、綾織などの織組織を適
用するが、朱子織が表面の平滑性ならびに織物の
たて方向の強度の点から選択される。
物として、平織、朱子織、綾織などの織組織を適
用するが、朱子織が表面の平滑性ならびに織物の
たて方向の強度の点から選択される。
かかる織物の目付は約100〜500g/m2の範囲の
ものが選択される。織物の目付が100g/m2以下
の場合は強力が弱く実用的ではなく、また、目付
が400g/m2以上では厚くなりすぎ本考案の複合
シートとしては柔軟性に欠け、コストアツプの原
因となる。
ものが選択される。織物の目付が100g/m2以下
の場合は強力が弱く実用的ではなく、また、目付
が400g/m2以上では厚くなりすぎ本考案の複合
シートとしては柔軟性に欠け、コストアツプの原
因となる。
本考案でいうポリイミド系樹脂とは、芳香族ボ
リイミドであり、具体的にはポリピロメリツトイ
ミドで、“カプトン”(商標:デユポン社製)があ
る。本考案ではかかる樹脂からなるフイルムを適
用するが、かかるフイルムの厚さには制限がない
が、柔軟性や破れ易さなどの点から10〜50μ、特
に20〜30μ程度のものが好ましく適用される。
リイミドであり、具体的にはポリピロメリツトイ
ミドで、“カプトン”(商標:デユポン社製)があ
る。本考案ではかかる樹脂からなるフイルムを適
用するが、かかるフイルムの厚さには制限がない
が、柔軟性や破れ易さなどの点から10〜50μ、特
に20〜30μ程度のものが好ましく適用される。
本考案では、かかる織物とフイルムを特定な接
着剤で接着する。すなわち、ポリアミドイミド系
樹脂からなる接着剤である。この樹脂は芳香族ジ
アミンとトリメリツト酸無水物との反応、芳香族
ジイソシアネートとトリメリツト酸無水物との反
応、芳香族ジアミンとトリメリツト酸ハライドと
の反応などにより製造される。
着剤で接着する。すなわち、ポリアミドイミド系
樹脂からなる接着剤である。この樹脂は芳香族ジ
アミンとトリメリツト酸無水物との反応、芳香族
ジイソシアネートとトリメリツト酸無水物との反
応、芳香族ジアミンとトリメリツト酸ハライドと
の反応などにより製造される。
この樹脂はN−メチルピロリドンやジメチルホ
ルムアミドなどの溶媒によりワニス状にして用い
ることができる。コーテイング用としては、10〜
100ポイズ程度の粘度に調整するのが好ましい。
かかるコーテイング膜の厚さは20〜120μ、好ま
しくは50〜100μの範囲が可撓性(柔軟性)、耐熱
性、耐放射線劣化性の上から選択される。かかる
樹脂をアラミド系繊維織物の面にコーテイングし
てもよいが、織物内部に浸透し易く得られる製品
も硬くなる欠点があり、また、該コーテイング膜
は亀裂が入り易い欠点も有する。
ルムアミドなどの溶媒によりワニス状にして用い
ることができる。コーテイング用としては、10〜
100ポイズ程度の粘度に調整するのが好ましい。
かかるコーテイング膜の厚さは20〜120μ、好ま
しくは50〜100μの範囲が可撓性(柔軟性)、耐熱
性、耐放射線劣化性の上から選択される。かかる
樹脂をアラミド系繊維織物の面にコーテイングし
てもよいが、織物内部に浸透し易く得られる製品
も硬くなる欠点があり、また、該コーテイング膜
は亀裂が入り易い欠点も有する。
したがつて、本考案は、かかるポリアミドイミ
ド系樹脂を接着剤として適用し、該樹脂を介して
ポリイミドフイルムを該織物に貼着するものであ
る。この場合の方法は該ポリアミドイミド樹脂液
をポリイミドフイルム面に一旦コーテイングして
塗膜形成した後、この塗膜状樹脂を織物に転写す
る方法を採用するのが好ましい。
ド系樹脂を接着剤として適用し、該樹脂を介して
ポリイミドフイルムを該織物に貼着するものであ
る。この場合の方法は該ポリアミドイミド樹脂液
をポリイミドフイルム面に一旦コーテイングして
塗膜形成した後、この塗膜状樹脂を織物に転写す
る方法を採用するのが好ましい。
つぎに本考案の複合材料の製造方法の一例をつ
ぎに説明する。
ぎに説明する。
第3図はその簡単な製造ラインを示す。
まず、厚さ25μのポリイミドフイルムに、コー
テイングロール10上で、ポリアミドイミド樹脂
のDMF25%溶液をナイフコーテイングした後、
アラミド繊維からなる朱子織物(目付:340g/
m2)をガイドロール11から導入して、約170℃
に加熱した高温カレンダーロール12,12′で
加圧(5〜10Kg/cm2)下でウエツトラミネートす
る。ここで該織物に該接着樹脂を該織物中に浸透
させると同時に乾燥・固化させる。かかるラミネ
ートクロスは、必要により、さらに約180〜280℃
の乾燥機で十分に固化することができる。
テイングロール10上で、ポリアミドイミド樹脂
のDMF25%溶液をナイフコーテイングした後、
アラミド繊維からなる朱子織物(目付:340g/
m2)をガイドロール11から導入して、約170℃
に加熱した高温カレンダーロール12,12′で
加圧(5〜10Kg/cm2)下でウエツトラミネートす
る。ここで該織物に該接着樹脂を該織物中に浸透
させると同時に乾燥・固化させる。かかるラミネ
ートクロスは、必要により、さらに約180〜280℃
の乾燥機で十分に固化することができる。
かくして得られる複合材料の表面は毛羽もなく
平滑で耐水性があり、放射線放射性物質に汚染さ
れにくい特徴を有する。
平滑で耐水性があり、放射線放射性物質に汚染さ
れにくい特徴を有する。
なお、本考案でいう放射線には、通常のX線や
α線、β線、γ線などや、さらに陽子線、電子
線、中性子線などを意味する。
α線、β線、γ線などや、さらに陽子線、電子
線、中性子線などを意味する。
(考案の効果)
本考案は、汚染されにくい上に汚染時の清浄化
が簡単容易であり、しかも耐熱性や耐薬品性を有
する上に、放射線劣化の小さい複合材料であるの
で、原子力関係の資材や放射線を放射する物質や
かかる物質の遮蔽材の包装や被覆用材料として好
適な素材である。
が簡単容易であり、しかも耐熱性や耐薬品性を有
する上に、放射線劣化の小さい複合材料であるの
で、原子力関係の資材や放射線を放射する物質や
かかる物質の遮蔽材の包装や被覆用材料として好
適な素材である。
第1図は本考案の複合材料の一例を示す。第2
図は第1図の複合材料で鉛繊維シートを被覆した
放射性遮蔽材料の一例を示す模式図である。第3
図は本考案の複合材料の製造ラインの一例を示す
ものである。 図中、1……複合材料、2……アラミド繊維織
物、3……ポリアミドイミド系樹脂層、4……ポ
リイミド系樹脂層、5……鉛繊維シート、10…
…コーテイングロール、11……ガイドロール、
12,12′……カレンダーロール、13……乾
燥機。
図は第1図の複合材料で鉛繊維シートを被覆した
放射性遮蔽材料の一例を示す模式図である。第3
図は本考案の複合材料の製造ラインの一例を示す
ものである。 図中、1……複合材料、2……アラミド繊維織
物、3……ポリアミドイミド系樹脂層、4……ポ
リイミド系樹脂層、5……鉛繊維シート、10…
…コーテイングロール、11……ガイドロール、
12,12′……カレンダーロール、13……乾
燥機。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) アラミド系繊維織物の少なくとも片面にポリ
アミドイミド系樹脂を介してポリイミドフイル
ムが複合されていることを特徴とする複合材
料。 (2) アラミド系繊維織物の少なくとも片面にポリ
アミドイミド系樹脂を介してポリイミドフイル
ムが積層された複合シートで、放射線遮蔽材を
被覆したことを特徴とする放射線遮蔽材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3085188U JPH0536683Y2 (ja) | 1988-03-07 | 1988-03-07 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3085188U JPH0536683Y2 (ja) | 1988-03-07 | 1988-03-07 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01137223U JPH01137223U (ja) | 1989-09-20 |
JPH0536683Y2 true JPH0536683Y2 (ja) | 1993-09-16 |
Family
ID=31256270
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3085188U Expired - Lifetime JPH0536683Y2 (ja) | 1988-03-07 | 1988-03-07 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0536683Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-03-07 JP JP3085188U patent/JPH0536683Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01137223U (ja) | 1989-09-20 |
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