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JPH05331146A - 新規ジテルペンアルカロイド及びジテルペンアルカロイド類を有効成分とする心疾患治療薬 - Google Patents

新規ジテルペンアルカロイド及びジテルペンアルカロイド類を有効成分とする心疾患治療薬

Info

Publication number
JPH05331146A
JPH05331146A JP3199800A JP19980091A JPH05331146A JP H05331146 A JPH05331146 A JP H05331146A JP 3199800 A JP3199800 A JP 3199800A JP 19980091 A JP19980091 A JP 19980091A JP H05331146 A JPH05331146 A JP H05331146A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
diterpene alkaloid
coch
medicine
alkaloid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3199800A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuaki Niitsu
和明 新津
Shiei Chin
泗英 陳
Kiyoshi Fukuyama
潔 福山
Hiroshi Mihashi
博 三橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsumura and Co
Original Assignee
Tsumura and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsumura and Co filed Critical Tsumura and Co
Priority to JP3199800A priority Critical patent/JPH05331146A/ja
Publication of JPH05331146A publication Critical patent/JPH05331146A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Other In-Based Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、心筋梗塞および狭心症の治療に有用
な新規化合物を提供することを目的とする。 【構成】烏頭類の黒心解(Aconitum contortum)の塊根
より単離される新規ジテルペンアルカロイドが、心筋梗
塞および狭心症の治療に有用であることを見いだした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規ジテルペンアルカ
ロイドおよびその薬理学的に許容できる塩ならびに新規
ジテルペンアルカロイドおよびその薬理学的に許容でき
る塩より選ばれる少なくとも一種の化合物を有効成分と
する、心筋梗塞、狭心症等の治療に有用な心疾患治療薬
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、心疾患治療薬として種々の薬剤が
開発されているが、いずれも薬効の面で十分に満足でき
るものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、優れた効果を有する心疾患治療薬を開発す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を行った結果、烏頭類の黒心解
(Aconitum contortum)の塊根に含
有される新規ジテルペンアルカロイドが、心筋梗塞およ
び狭心症を治療する作用を見出し本発明を完成するに至
った。
【0005】すなわち本発明は、以下(1)〜(3)に
示すごとくである。 (1)式I [式I中R1は、−COCH(CH32、−COCH
(CH3)CH2CH3または式(A) を示す。]で表されるジテルペンアルカロイドおよびそ
の薬理学的に許容できる塩。 (2)式II で表されるジテルペンアルカロイドおよびその薬理学的
に許容できる塩。 (3)式I [式I中R1は、−COCH(CH32、−COCH
(CH3)CH2CH3または式(A) を示す。]で表されるジテルペンアルカロイドおよびそ
の薬理学的に許容できる塩、式II で表されるジテルペンアルカロイドおよびその薬理学的
に許容できる塩より選ばれる少なくとも一種の化合物を
含有する心疾患治療薬。(以下、式Iおよび式IIで表
される化合物およびそれらの薬理学的に許容できる塩を
まとめて本発明の化合物という。)
【0006】本発明の化合物は、黒心解から例えば次の
ようにして得ることができる。
【0007】黒心解を水、メタノール、エタノール、ア
セトン、酢酸エチル、エーテル、塩化メチレン、ベンゼ
ン、n−ヘキサン、石油エーテルから選ばれる少なくと
も1つの混合溶媒を用いて、抽出液を得る。この抽出液
を濃縮した後、水に溶解し、2%塩酸で液性をpH3に
調整し、エーテルで脱脂する。脱脂後の水層の液性をア
ンモニア水でpH8に調整し、クロロホルムで抽出す
る。得られたクロロホルム層を水、アンモニア水、ジエ
チルアミン、メタノール、エタノール、アセトニトリ
ル、テトラヒドロフラン、アセトン、酢酸エチル、エー
テル、クロロホルム、塩化メチレン、ベンゼン、n−ヘ
キサン、シクロヘキサン、石油エーテルから選ばれる少
なくとも1つの混合溶媒を使用してカラムクロマトグラ
フィーに数回付し、溶出したフラクションの含有成分を
確認し、本発明の化合物を含むフラクションを合併し、
溶媒を留去することにより本発明の化合物を得る。
【0008】また、必要に応じ、通常用いられる適当な
溶媒を用いて再結晶による精製を行ってもよい。
【0009】次に、本発明の化合物が、心筋梗塞及び狭
心症を治療する作用を有することについて実験例を挙げ
て説明する。
【0010】実験例1 実験は、ハートレイ(Hartlay)系雄性モルモッ
ト(体重400g〜700g)の頭部を強打して気絶さ
せ、頚動脈から放血させた後、正中開胸し、大動脈を上
部で切断後、すばやく心臓を摘出し、右心房を分離後、
95%酸素−5%二酸化炭素混合ガスで通気した37℃
クレブス−ヘンゼーライト−ビカーボネイト(Kreb
s−Henseleit−bicarbonate)バ
ッファー[塩化ナトリウム118mM、塩化カリウム
4.7mM、エチレンジアミン四酢酸(2Na)0.5
65mM、リン酸二水素カリウム1.2mM、硫酸マグ
ネシウム1.2mM、塩化カルシウム2.9mM、炭酸
水素ナトリウム29mM、グルコース11mM]20m
lで満たしたオルガンバス中につるし、1gの負荷をか
け、60〜90分間安定するまで放置した。心房(標
本)が安定した後、被験化合物を累積的に添加し、20
分後、収縮力と心拍数をポリグラフに接続したトランス
デューサーで測定した。1種の被験化合物の各濃度につ
いて7匹のラットから摘出した右心房を用いて実験し
た。
【0011】結果は、被験化合物を投与する直前の値を
基準として、収縮力抑制率と心拍数抑制率を求め、それ
ぞれの平均値(%)を第1表に示した。
【0012】第1表中、、、およびは、本発明
の化合物を示し、具体的に記載すれば、は、2−アセ
チル−3−(2−メチルブチリル)−ヘチジン塩酸塩、
は、2−アセチル−3−イソブチリル−ヘチジン塩酸
塩、は、2−アセチル−3−アニソイル−ヘチジン塩
酸塩、は、8−O−メチルドラコニン塩酸塩を示す。 第1表
【0013】実験例1の結果より、本発明の化合物は、
心臓の収縮力や心拍数を減少させることから心筋の保護
効果を有することが確認され、心筋梗塞や狭心症等の虚
血心筋に対し効果を示すものである。
【0014】次に本発明の化合物の製造の実施例を示
す。
【0015】実施例1 黒心解2kgを85%エタノールにて4回抽出し、抽出
液を減圧下で濃縮した。得られた85%エタノールエキ
ス260gを水に溶解し、2%塩酸でpH3に調整し、
エーテルで脱脂した。脱脂後の水層を水酸化ナトリウム
水溶液でpH8に調整しクロロホルムにて分配抽出し
た。
【0016】得られたクロロホルム層は硫酸ナトリウム
で脱水後、溶媒を留去し、クロロホルムエキス68gを
得た。このクロロホルムエキスをアルミナカラムクロマ
トグラフィー(メルク社製アルミニウムオキシド 9
0,中性、以下同じ)に付し、ヘキサン:酢酸エチル
(10:3、1:1)、酢酸エチル、メタノールの順に
溶出した。
【0017】メタノールで溶出したフラクション23.
5gを再度アルミナカラムクロマトグラフィーに付しク
ロロホルム、クロロホルム:メタノール(100:1,
10:1)、メタノールの順に溶出した。
【0018】クロロホルムで溶出したフラクション3.
8gを中圧液体クロマトグラフィー(CIGカラム、2
5φ×400mm、草野科学社製)に付した。シクロヘ
キサン:酢酸エチル:ジエチルアミン(100:10
0:1)溶出フラクションのうち、薄層クロマトグラフ
ィー(展開溶媒 シクロヘキサン:酢酸エチル:ジエチ
ルアミン=5:5:1)においてRf値0.57を示す
化合物のみを含むフラクション134mgを高速液体ク
ロマトグラフィー(カラム、YMC S−343,OD
S,ワイエムシィ社製)に付した。0.005MのPI
C B−7試薬(ウォーターズ社製)を含有する移動相
(水:メタノール:アセトニトリル 2:2:1,流速
5ml/分)により保持時間40〜46分で溶出した
部分を減圧濃縮しMCIゲル HP−20(10φ×2
00mm)に付し、水、メタノールの順に溶出した。メ
タノールで溶出した部分を減圧濃縮しアセトンより結晶
化し、無色プリズム晶0.033gを得た。
【0019】この無色プリズム晶は以下に示す理化学的
性質より、2α−アセチルオキシ−3α−(2−メチル
ブチリルオキシ)−21−メチル−6,21−セコヘチ
サン−6,13−ジオンと決定した。 性状:無色プリズム晶 融点:230〜233℃ 比旋光度:[α]D −82.1°(c=0.45,E
tOH) マススペクトル(EI−MS) m/z:483
(M+),382(ベースピーク),322 赤外線吸収スペクトル ν CHCl3 max cm
-1 1738,1244,1146,1104,1076,
1026 プロトン核磁気共鳴スペクトル(δppm in CD
Cl3):0.89(3H,t,J=7.4Hz),
1.13(3H,d,J=7.0Hz),1.52(3
H,s),2.07(3H,s),2.45(3H,
s),3.12(1H,d,J=12.0Hz),4.
64(1H,d,J=4.4Hz),4.83(1H,
t,J=2.0Hz),4.98(1H,t,J=2.
4Hz),5.41(1H,ddd,J=4.4,4.
4,2.3Hz) 炭素核磁気共鳴スペクトル(δppm in CDCl
3):11.5(q),16.4(q),21.3
(q),22.8(t),25.4(q),26.5
(t),34.3(t),34.5(t),41.2
(d),41.5(s),41.9(s),42.9
(q),44.4(s),49.3(t),49.6
(d),52.6(d),56.9(t),58.2
(d),62.5(d),67.3(d),70.8
(d),75.2(d),111.1(s),141.
6(s),169.4(s),175.4(s)
【0020】実施例2 実施例1の高速液体クロマトグラフィーにおいて保持時
間30〜35分で溶出した部分を減圧濃縮し、MCIゲ
ル HP−20(10φ×200mm)に付し、水、メ
タノールの順に溶出した。メタノールで溶出した部分を
減圧濃縮し、アセトンより結晶化し無色プリズム晶0.
013gを得た。
【0021】この無色プリズム晶は以下に示す理化学的
性質より2−アセチル−3−イソブチリル−ヘチジンす
なわち2α−アセチルオキシ−3α−イソブチリルオキ
シ−21−メチル−6,21−セコヘチサン−6,13
−ジオンと決定した。 性状:無色プリズム晶 融点:203〜206℃ 比旋光度:[α]D −88.1°(c=0.62,E
tOH) マススペクトル(EI−MS) m/z:469
(M+),382(ベースピーク),322 赤外線吸収スペクトル ν CHCl3 max cm
-1 1740,1244,1152,1104,1074,
1026 プロトン核磁気共鳴スペクトル(δppm in CD
Cl3):1.15(3H,d,J=7.0Hz),
1.16(3H,d,J=7.0Hz),1.50(3
H,s),2.07(3H,s),2.42(3H,
s),3.16(1H,d,J=11.7Hz),4.
62(1H,d,J=4.5Hz),4.82(1H,
t,J=2.0Hz),4.98(1H,t,J=2.
5Hz),5.41(1H,ddd,J=4.4,4.
4,2.3Hz) 炭素核磁気共鳴スペクトル(δppm in CDCl
3):18.8(q),18.9(q),21.3
(q),22.8(t),25.4(q),34.1
(d),34.4(t),34.6(t),41.5
(s),41.9(s),43.1(q),44.3
(s),49.6(d),49.7(t),52.7
(d),56.5(t),58.1(d),62.8
(d),67.2(d),70.6(d),75.3
(d),111.0(s),141.8(s),16
9.4(s),175.9(s)
【0022】実施例3 実施例1の中圧液体クロマトグラフィーにおいて、シク
ロヘキサン:酢酸エチル:ジエチルアミン(100:1
00:1)溶出フラクションのうち、薄層クロマトグラ
フィー(展開溶媒 シクロヘキサン:酢酸エチル:ジエ
チルアミン=5:5:1)において、Rf値0.55を
示す化合物のみを含むフラクションを減圧濃縮し、アセ
トンより結晶化し、無色プリズム晶0.034gを得
た。
【0023】この無色プリズム晶は、以下に示す理化学
的性質より2−アセチル−3−アニソイル−ヘチジンす
なわち2α−アセチルオキシ−3α−(4−メトキシベ
ンゾイルオキシ)−21−メチル−6,21−セコヘチ
サン−6,13−ジオンと決定した。 性状:無色プリズム晶 分解点:238℃ 比旋光度:[α]D −44.9°(c=0.35,E
tOH) マススペクトル(EI−MS) m/z:533
(M+),382(ベースピーク),322,135 赤外線吸収スペクトル ν CHCl3 max cm
-1 1740,1714,1608,1258 プロトン核磁気共鳴スペクトル(δppm in CD
Cl3):1.57(3H,s),2.04(3H,
s),2.44(3H,s),3.30(1H,d,J
=12.1Hz),3.86(3H,s),4.83
(1H,ddd,J=2.2,2.2,0.7Hz),
4.85(1H,d,J=4.5Hz),4.99(1
H,t,J=2.3Hz),5.51(1H,ddd,
J=4.5,4.5,2.3Hz),6.92(2H,
d,J=9.0Hz),7.93(2H,d,J=9.
0Hz) 炭素核磁気共鳴スペクトル(δppm in CDCl
3):21.2(q),22.9(t),25.7
(q),34.5(t),34.7(t),41.8
(s),41.9(s),43.3(q),44.3
(s),49.7(d),50.3(t),52.7
(d),55.5(q),56.3(t),58.2
(d),63.1(d),67.6(d),70.6
(d),75.8(d),110.9(t),113.
8(d),122.1(s),131.6(d),14
1.9(s),163.7(s),165.2(s),
169.3(s),211.5(s)
【0024】実施例4 実施例1の2回目のアルミナカラムクロマトグラフィー
において、クロロホルムで溶出したフラクション7.6
gを、再度アルミナカラムクロマトグラフィーに付し、
ベンゼン:酢酸エチル(100:1,50:1,20:
1)で溶出した。
【0025】ベンゼン:酢酸エチル(100:1)で溶
出したフラクションを中圧液体クロマトグラフィー(C
IGカラム、22φ×300mm、草野科学製)に付し
た。 シクロヘキサン:酢酸エチル:ジエチルアミン(10
0:10:1)溶出フラクションのうち、薄層クロマト
グラフィー(展開溶媒 シクロヘキサン:酢酸エチル:
ジエチルアミン=25:25:1)においてRf値0.
35を示す化合物のみを含むフラクションを減圧濃縮
し、無色油状物質0.18gを得た。
【0026】この無色油状物質は以下に示す理化学的性
質より、8−O−メチルドラコニンすなわち14α−ア
セチルオキシ−20−エチル−1α,8,16β−トリ
メトキシアコニタンと決定した。 性状:無色油状 比旋光度:[α]D −56.2°(c=1.30,E
tOH) マススペクトル(EI−MS) m/z:433
(M+),416,402(ベースピーク) 赤外線吸収スペクトル ν CHCl3 max cm
-1 1730,1254,1074 プロトン核磁気共鳴スペクトル(δppm in CD
Cl3):1,07(3H,t,J=7.1Hz),
2.02(3H,s),3.11(1H,dd,J=1
0.6,6.8Hz),3.12(3H,s),3.2
7(1H,dd,J=8.9,8.1Hz),3.28
(3H,s),3.33(3H,s),4.74(1
H,t,J=4.8Hz) 炭素核磁気共鳴スペクトル(δppm in CDCl
3):13.5(q),21.4(q),26.8
(t),28.7(t),29.2(t),29.9
(t),35.9(t),36.8(d),38.3
(d),40.1(d),43.2(d),45.2
(d),45.2(d),48.2(q),49.1
(s),49.5(t),50.3(t),56.3
(q),56.5(q),62.3(d),75.9
(d),78.0(s),83.5(d),86.1
(d),171.6(s)
【0027】次に、本発明の化合物の投与量および製剤
化について説明する。
【0028】本発明の化合物はそのまま、あるいは慣用
の製剤担体と共に動物および人に投与することができ
る。投与形態としては、特に限定がなく、必要に応じ適
宜選択して使用され、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒
剤、散剤等の経口剤、注射剤、坐剤等の非経口剤が挙げ
られる。
【0029】経口剤として所期の効果を発揮するために
は、患者の年令、体重、疾患の程度により異なるが、通
常成人で本発明の化合物の重量として10mg〜1g
を、1日数回に分けての服用が適当と思われる。
【0030】経口剤は、例えばデンプン、乳糖、白糖、
マンニット、カルボキシメチルセルロース、コーンスタ
ーチ、無機塩類等を用いて常法に従って製造される。
【0031】この種の製剤には、適宜前記賦形剤の他
に、結合剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、流動性促進
剤、矯味剤、着色剤、香料等を使用することができる。
それぞれの具体例は以下に示す如くである。
【0032】[結合剤]デンプン、デキストリン、アラ
ビアゴム末、ゼラチン、ヒドロキシプロピルスターチ、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロー
ス、エチルセルロース、ポリビニルピロリドン、マクロ
ゴール。
【0033】[崩壊剤]デンプン、ヒドロキシプロピル
スターチ、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カ
ルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチ
ルセルロース、低置換ヒドロキシプロピルセルロース。
【0034】[界面活性剤]ラウリル硫酸ナトリウム、
大豆レシチン、ショ糖脂肪酸エステル、ポリソルベート
80。
【0035】[滑沢剤]タルク、ロウ類、水素添加植物
油、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウ
ム、ポリエチレングリコール。
【0036】[流動性促進剤]軽質無水ケイ酸、乾燥水
酸化アルミニウムゲル、合成ケイ酸アルミニウム、ケイ
酸マグネシウム。
【0037】また、本発明の化合物は、懸濁液、エマル
ジョン剤、シロップ剤、エリキシル剤としても投与する
ことができ、これらの各種剤形には、矯味矯臭剤、着色
剤を含有してもよい。
【0038】非経口剤として所期の効果を発揮するため
には、患者の年令、体重、疾患の程度により異なるが、
通常成人で本発明の化合物の重量として1日0.1mg
〜5mgまでの静注、点滴静注、皮下注射、筋肉注射が
適当と思われる。
【0039】この非経口剤は常法に従って製造され、希
釈剤として一般に注射用蒸留水、生理食塩水、ブドウ糖
水溶液、注射用植物油、ゴマ油、ラッカセイ油、ダイズ
油、トウモロコシ油、プロピレングリコール、ポリエチ
レングリコール等を用いることができる。さらに必要に
応じて、殺菌剤、防腐剤、安定剤を加えてもよい。ま
た、この非経口剤は安定性の点から、バイアル等に充填
後冷凍し、通常の凍結乾燥技術により水分を除去し、使
用直前に凍結乾燥物から液剤を再調製することもでき
る。さらに、必要に応じて適宜、等張化剤、安定剤、防
腐剤、無痛化剤等を加えても良い。
【0040】その他の非経口剤としては、外用液剤、軟
膏等の塗布剤、直腸内投与のための坐剤等が挙げられ、
常法に従って製造される。
【0041】次に本発明の製剤例を挙げて説明する。 [製剤例1] コーンスターチ 44g 結晶セルロース 40g カルボキシメチル セルロースカルシウム 5g 軽質無水ケイ酸 0.5g ステアリン酸マグネシウム 0.5g 実施例1で得られた化合物 10g 計 100g 上記の処方に従って〜を均一に混合し、打錠機にて
圧縮成型して一錠200mgの錠剤を得た。この錠剤一
錠には、実施例1で得られた化合物20mgが含有され
ており、成人1日3〜10錠を数回にわけて服用する。
【0042】[製剤例2] 結晶セルロース 84.5g ステアリン酸マグネシウム 0.5g カルボキシメチル セルロースカルシウム 5g 実施例2で得られた化合物 10g 計 100g 上記の処方に従って、およびの一部を均一に混合
し、圧縮成型した後、粉砕し、およびの残量を加え
て混合し、打錠機にて圧縮成型して一錠200mgの錠
剤を得た。この錠剤一錠には、実施例2で得られた化合
物20mgが含有されており、成人1日3〜10錠を数
回にわけて服用する。
【0043】[製剤例3] 結晶セルロース 34.5g 10%ヒドロキシプロピル セルロースエタノール溶液 50g カルボキシメチル セルロースカルシウム 5g ステアリン酸マグネシウム 0.5g 実施例3で得られた化合物 10g 計 100g 上記の処方に従って、およびを均一に混合し、常
法によりねつ和し、押し出し造粒機により造粒し、乾燥
・解砕した後、およびを混合し、打錠機にて圧縮成
型して一錠200mgの錠剤を得た。この錠剤一錠に
は、実施例3で得られた化合物20mgが含有されてお
り、成人1日3〜10錠を数回にわけて服用する。
【0044】[製剤例4] コーンスターチ 84g ステアリン酸マグネシウム 0.5g カルボキシメチル セルロースカルシウム 5g 軽質無水ケイ酸 0.5g 実施例4で得られた化合物 10g 計 100g 上記の処方に従って〜を均一に混合し、圧縮成型機
にて圧縮成型後、破砕機により粉砕し、篩別して顆粒剤
を得た。この顆粒剤1gには、実施例4で得られた化合
物100mgが含有されており、成人1日0.6〜2g
を数回にわけて服用する。
【0045】[製剤例5] 結晶セルロース 55g 10%ヒドロキシプロピル セルロースエタノール溶液 35g 実施例1で得られた化合物 10g 計 100g 上記の処方に従って〜を均一に混合し、ねつ和し
た。押し出し造粒機により造粒後、乾燥し、篩別して顆
粒剤を得た。この顆粒剤1gには、実施例1で得られた
化合物100mgが含有されており、成人1日0.6〜
2gを数回にわけて服用する。
【0046】[製剤例6] コーンスターチ 89.5g 軽質無水ケイ酸 0.5g 実施例2で得られた化合物 10g 計 100g 上記の処方に従って〜を均一に混合し、200mg
を2号カプセルに充填した。このカプセル剤1カプセル
には、実施例2で得られた化合物20mgが含有されて
おり、成人1日3〜10カプセルを数回にわけて服用す
る。
【0047】[製剤例7] 注射用蒸留水 89.5g 大豆油 5g 大豆リン脂質 2.5g グリセリン 2g 実施例3で得た化合物 1g 全量 100g 上記の処方に従ってをおよびに溶解し、これに
との溶液を加えて乳化し、注射剤を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三橋 博 茨城県稲敷郡阿見町吉原3586 株式会社ツ ムラ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式I [式I中R1は、−COCH(CH32、−COCH
    (CH3)CH2CH3または式(A) を示す。]で表されるジテルペンアルカロイドおよびそ
    の薬理学的に許容できる塩。
  2. 【請求項2】式II で表されるジテルペンアルカロイドおよびその薬理学的
    に許容できる塩。
  3. 【請求項3】式I [式I中R1は、−COCH(CH32、−COCH
    (CH3)CH2CH3または式(A) を示す。]で表されるジテルペンアルカロイドおよびそ
    の薬理学的に許容できる塩、式II で表されるジテルペンアルカロイドおよびその薬理学的
    に許容できる塩より選ばれる少なくとも一種の化合物を
    含有する心疾患治療薬。
JP3199800A 1991-07-16 1991-07-16 新規ジテルペンアルカロイド及びジテルペンアルカロイド類を有効成分とする心疾患治療薬 Pending JPH05331146A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5541208A (en) * 1994-01-24 1996-07-30 Merck & Co., Inc. Indole diterpene alkaloid compounds

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5541208A (en) * 1994-01-24 1996-07-30 Merck & Co., Inc. Indole diterpene alkaloid compounds

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