JPH05320555A - エネルギー線硬化型インキ組成物 - Google Patents
エネルギー線硬化型インキ組成物Info
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- JPH05320555A JPH05320555A JP12735192A JP12735192A JPH05320555A JP H05320555 A JPH05320555 A JP H05320555A JP 12735192 A JP12735192 A JP 12735192A JP 12735192 A JP12735192 A JP 12735192A JP H05320555 A JPH05320555 A JP H05320555A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 一塩基酸と多価アルコールとを必須とし、さ
らに、必要により、多塩基酸をも用いて得られる飽和ポ
リエステルであって、かつ、この一塩基酸の使用割合が
30モル%以上である飽和ポリエステルを、2官能以上
の(メタ)アクリレート類に溶解させて得られる樹脂
を、必須の皮膜形成成分として、含んで成る、エネルギ
ー線硬化型インキ組成物。 【効果】 このような本発明組成物を用いることによっ
て、通常、平版印刷用として用いられている紫外線ない
しは電子線硬化型インキと同等以上の硬化性を保持しな
がら、印刷適性ならびに硬化皮膜の諸特性に優れる、安
定した平版印刷が可能となる。
らに、必要により、多塩基酸をも用いて得られる飽和ポ
リエステルであって、かつ、この一塩基酸の使用割合が
30モル%以上である飽和ポリエステルを、2官能以上
の(メタ)アクリレート類に溶解させて得られる樹脂
を、必須の皮膜形成成分として、含んで成る、エネルギ
ー線硬化型インキ組成物。 【効果】 このような本発明組成物を用いることによっ
て、通常、平版印刷用として用いられている紫外線ない
しは電子線硬化型インキと同等以上の硬化性を保持しな
がら、印刷適性ならびに硬化皮膜の諸特性に優れる、安
定した平版印刷が可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規にして有用なるエネ
ルギー線硬化型インキ組成物に関する。さらに詳細に
は、本発明は、必須の皮膜形成成分として、それぞれ、
一塩基酸と多塩基酸と、多価アルコールとを、必須の原
料成分として用いて得られる特定の飽和ポリエステル
と、2官能以上の、いわゆる多官能の(メタ)アクリレ
ート類とを含んで成る、速乾であり、しかも、印刷適性
に優れるエネルギー線硬化型インキ組成物に関する。
ルギー線硬化型インキ組成物に関する。さらに詳細に
は、本発明は、必須の皮膜形成成分として、それぞれ、
一塩基酸と多塩基酸と、多価アルコールとを、必須の原
料成分として用いて得られる特定の飽和ポリエステル
と、2官能以上の、いわゆる多官能の(メタ)アクリレ
ート類とを含んで成る、速乾であり、しかも、印刷適性
に優れるエネルギー線硬化型インキ組成物に関する。
【0002】そして、本発明に係るエネルギー線硬化型
インキ組成物は、一塩基酸と多塩基酸と、多価アルコー
ルとを、必須の原料成分として用いて得られる飽和ポリ
エステルと、多官能(メタ)アクリレート類とを含んで
成る、とりわけ、顔料との濡れも良好であり、インキ・
ビヒクルとしての流動諸特性にも優れるし、さらには、
硬化後の印刷物としての、耐摩擦性、耐溶剤性、耐薬品
性に優れる、極めて、実用性の高いものである。
インキ組成物は、一塩基酸と多塩基酸と、多価アルコー
ルとを、必須の原料成分として用いて得られる飽和ポリ
エステルと、多官能(メタ)アクリレート類とを含んで
成る、とりわけ、顔料との濡れも良好であり、インキ・
ビヒクルとしての流動諸特性にも優れるし、さらには、
硬化後の印刷物としての、耐摩擦性、耐溶剤性、耐薬品
性に優れる、極めて、実用性の高いものである。
【0003】
【従来の技術】これまでの処、オフセット印刷インキと
しては、ロジン変性フェノール樹脂、ロジンマレイン酸
樹脂、あるいは油変性アルキド樹脂を、高沸点の石油系
溶剤に溶解せしめた形のワニスを含む、いわゆる高粘度
インキが使用されて来た。
しては、ロジン変性フェノール樹脂、ロジンマレイン酸
樹脂、あるいは油変性アルキド樹脂を、高沸点の石油系
溶剤に溶解せしめた形のワニスを含む、いわゆる高粘度
インキが使用されて来た。
【0004】ところで、一般に、このような形のインキ
は、乾燥性が遅く、しかも、印刷物の耐摩耗性ならびに
耐溶剤性などに劣るものである。一方、オフセット輪転
印刷においては、強制乾燥するための、それぞれ、乾燥
設備や、冷却ローラーなどの冷却設備を必要とする処か
ら、多大なる費用を要するという欠点がある。
は、乾燥性が遅く、しかも、印刷物の耐摩耗性ならびに
耐溶剤性などに劣るものである。一方、オフセット輪転
印刷においては、強制乾燥するための、それぞれ、乾燥
設備や、冷却ローラーなどの冷却設備を必要とする処か
ら、多大なる費用を要するという欠点がある。
【0005】こうした諸々の欠点を改良すべく、紫外線
硬化性のビヒクルが開発され、実用化されており、具体
的には、たとえば、エポキシアクリレート、ウレタンア
クリレート、ポリエステルアクリレート、不飽和ポリエ
ステルあるいはアルキド樹脂などのポリマー類中に二重
結合を有する形のビヒクルがある。
硬化性のビヒクルが開発され、実用化されており、具体
的には、たとえば、エポキシアクリレート、ウレタンア
クリレート、ポリエステルアクリレート、不飽和ポリエ
ステルあるいはアルキド樹脂などのポリマー類中に二重
結合を有する形のビヒクルがある。
【0006】これらは、必要に応じて、アクリレート系
モノマー類ないしはメタアクリレート系モノマー類で以
て溶解された形で、インキ用ワニスとして使用されるこ
とが多い。しかしながら、これらをビヒクルとするイン
キは、インキの流動性ならびに光沢などの、いわゆる印
刷適性が、決して、充分であるとは言い得ない。
モノマー類ないしはメタアクリレート系モノマー類で以
て溶解された形で、インキ用ワニスとして使用されるこ
とが多い。しかしながら、これらをビヒクルとするイン
キは、インキの流動性ならびに光沢などの、いわゆる印
刷適性が、決して、充分であるとは言い得ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これらの欠点を解消す
るために、種々の方法が提案されてこそ居るけれども、
エネルギー線硬化型インキの持つ、それぞれ、表面硬化
性ならびに耐薬品性の特徴を保有し、しかも、印刷イン
キが、本来、必要としている、それぞれ、流動性、顔料
分散性、光沢、ミスチングならびにフライングなどの、
いわゆる印刷適性を損なうことなしに、上述した諸々の
欠点を改善することは、およそ、不可能であった。
るために、種々の方法が提案されてこそ居るけれども、
エネルギー線硬化型インキの持つ、それぞれ、表面硬化
性ならびに耐薬品性の特徴を保有し、しかも、印刷イン
キが、本来、必要としている、それぞれ、流動性、顔料
分散性、光沢、ミスチングならびにフライングなどの、
いわゆる印刷適性を損なうことなしに、上述した諸々の
欠点を改善することは、およそ、不可能であった。
【0008】しかるに、本発明者らは、こうしたエネル
ギー線硬化型インキ本来の表面硬化性ならびに耐薬品性
の特徴を保有・兼備し、併せて、印刷インキが、本来、
必要としている、それぞれ、流動性、顔料分散性、光
沢、ミスチングならびにフライングなどの、いわゆる印
刷適性をも兼備した形の、極めて、実用性の高いエネル
ギー線硬化型インキ組成物を求めて、鋭意、研究を開始
した。
ギー線硬化型インキ本来の表面硬化性ならびに耐薬品性
の特徴を保有・兼備し、併せて、印刷インキが、本来、
必要としている、それぞれ、流動性、顔料分散性、光
沢、ミスチングならびにフライングなどの、いわゆる印
刷適性をも兼備した形の、極めて、実用性の高いエネル
ギー線硬化型インキ組成物を求めて、鋭意、研究を開始
した。
【0009】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、まさしく、速乾であって、印刷適性に優れること
は、もとよりのこと、とりわけ、顔料との濡れ、インキ
ようビヒクルとしての流動諸特性に優れるし、さらに
は、硬化後の印刷物としての、それぞれ、耐摩擦性、耐
溶剤性ならびに耐薬品性などにも優れた、極めて、実用
性の高いエネルギー線硬化型インキ組成物を提供するこ
とである。
題は、まさしく、速乾であって、印刷適性に優れること
は、もとよりのこと、とりわけ、顔料との濡れ、インキ
ようビヒクルとしての流動諸特性に優れるし、さらに
は、硬化後の印刷物としての、それぞれ、耐摩擦性、耐
溶剤性ならびに耐薬品性などにも優れた、極めて、実用
性の高いエネルギー線硬化型インキ組成物を提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上述した如き発明が解決しようとする課題に照準を合わ
せて、エネルギー線硬化型インキの優れた性能を損なう
ことなく、印刷適性を改善せしめるべく、鋭意、検討を
重ねた結果、30モル%以上を含む一塩基酸と多塩基酸
との併用と、多価アルコールとから得られる、特定のバ
ルキーなる構造を有する飽和ポリエステルを、2官能以
上の(メタ)アクリレート類に溶解せしめて得られる、
斬新なる形のインキワニスを使用することによって、は
じめて、インキ流動性ならびに光沢などの印刷適性に優
れるものが得られることを見い出し、加えて、硬化後に
おいても、表面硬化性をはじめ、耐摩耗性ならびに耐薬
品性などの耐久性をも向上させ得ることを見い出すに及
んで、ここに、本発明を完成させるに到った。
上述した如き発明が解決しようとする課題に照準を合わ
せて、エネルギー線硬化型インキの優れた性能を損なう
ことなく、印刷適性を改善せしめるべく、鋭意、検討を
重ねた結果、30モル%以上を含む一塩基酸と多塩基酸
との併用と、多価アルコールとから得られる、特定のバ
ルキーなる構造を有する飽和ポリエステルを、2官能以
上の(メタ)アクリレート類に溶解せしめて得られる、
斬新なる形のインキワニスを使用することによって、は
じめて、インキ流動性ならびに光沢などの印刷適性に優
れるものが得られることを見い出し、加えて、硬化後に
おいても、表面硬化性をはじめ、耐摩耗性ならびに耐薬
品性などの耐久性をも向上させ得ることを見い出すに及
んで、ここに、本発明を完成させるに到った。
【0011】[構成]すなわち、本発明は、基本的に
は、一塩基酸、多塩基酸および多価アルコールを用いて
得られる、しかも、該一塩基酸の使用割合の下限を30
モル%とする、こうした特定の飽和ポリエステル(A)
を、2官能以上なる、いわゆる多官能の(メタ)アクリ
レート類(B)に溶解せしめて得られる樹脂を、必須の
皮膜形成成分として含有することから成る、エネルギー
線硬化型インキ組成物を提供しようとするものである。
は、一塩基酸、多塩基酸および多価アルコールを用いて
得られる、しかも、該一塩基酸の使用割合の下限を30
モル%とする、こうした特定の飽和ポリエステル(A)
を、2官能以上なる、いわゆる多官能の(メタ)アクリ
レート類(B)に溶解せしめて得られる樹脂を、必須の
皮膜形成成分として含有することから成る、エネルギー
線硬化型インキ組成物を提供しようとするものである。
【0012】就中、本発明は、それぞれ、上記一塩基酸
として、芳香族カルボン酸を用いて得られる、特定の飽
和ポリエステル(A)を、2官能以上の多官能(メタ)
アクリレート類(B)に溶解せしめて得られる樹脂を、
必須の皮膜形成成分として含有することから成る、エネ
ルギー線硬化型インキ組成物を提供しようとするもので
あるし、あるいは、上記多価アルコールとして、3官能
以上の多価アルコールを用いて得られる、特定の飽和ポ
リエステル(A)を、2官能以上の多官能(メタ)アク
リレート類(B)に溶解せしめて得られる樹脂を、必須
の皮膜形成成分として含有することから成る、エネルギ
ー線硬化型インキ組成物を提供しようとするものであ
る。
として、芳香族カルボン酸を用いて得られる、特定の飽
和ポリエステル(A)を、2官能以上の多官能(メタ)
アクリレート類(B)に溶解せしめて得られる樹脂を、
必須の皮膜形成成分として含有することから成る、エネ
ルギー線硬化型インキ組成物を提供しようとするもので
あるし、あるいは、上記多価アルコールとして、3官能
以上の多価アルコールを用いて得られる、特定の飽和ポ
リエステル(A)を、2官能以上の多官能(メタ)アク
リレート類(B)に溶解せしめて得られる樹脂を、必須
の皮膜形成成分として含有することから成る、エネルギ
ー線硬化型インキ組成物を提供しようとするものであ
る。
【0013】ここにおいて、本発明で用いられる、上記
飽和ポリエステル(A)としては、特に、2,000〜
50,000なる範囲内の重量平均分子量を、好ましく
は、5,000〜45,000なる範囲内の重量平均分
子量を有するものが適切である。
飽和ポリエステル(A)としては、特に、2,000〜
50,000なる範囲内の重量平均分子量を、好ましく
は、5,000〜45,000なる範囲内の重量平均分
子量を有するものが適切である。
【0014】また、当該飽和ポリエステル(A)は、一
塩基酸を必須の原料成分とし、該一塩基酸を30モル%
以上、好ましくは、35〜70モル%なる範囲内で使用
して得られる形のものである。
塩基酸を必須の原料成分とし、該一塩基酸を30モル%
以上、好ましくは、35〜70モル%なる範囲内で使用
して得られる形のものである。
【0015】すなわち、重量平均分子量が2,000未
満の場合には、どうしても、印刷適性が劣るという傾向
があるし、一方、50,000を超える場合には、どう
しても、取扱いにくくなるし、加えて、反応性希釈剤の
必要量が増える処となり、ひいては、硬化後の物性に劣
るようになるので、いずれの場合も好ましくない。
満の場合には、どうしても、印刷適性が劣るという傾向
があるし、一方、50,000を超える場合には、どう
しても、取扱いにくくなるし、加えて、反応性希釈剤の
必要量が増える処となり、ひいては、硬化後の物性に劣
るようになるので、いずれの場合も好ましくない。
【0016】これとは別に、当該ポリエステルにおけ
る、一塩基酸の使用割合が、その下限である30モル%
よりも少なくなって、30モル%未満となるような場合
には、どうしても、ポリマーが、バルキーなる構造を取
りにくくなって来るし、そのために、印刷適性が劣るよ
うになるので、好ましくないし、一方、この一塩基酸の
使用割合が80モル%を超えて余りに多量に用いられる
場合には、どうしても、インキの流動性が劣るようにな
るので、これまた、好ましくない。
る、一塩基酸の使用割合が、その下限である30モル%
よりも少なくなって、30モル%未満となるような場合
には、どうしても、ポリマーが、バルキーなる構造を取
りにくくなって来るし、そのために、印刷適性が劣るよ
うになるので、好ましくないし、一方、この一塩基酸の
使用割合が80モル%を超えて余りに多量に用いられる
場合には、どうしても、インキの流動性が劣るようにな
るので、これまた、好ましくない。
【0017】さらに、当該飽和ポリエステルの酸価とし
ては、0.1〜80なる範囲内が、好ましくは、2〜5
0なる範囲内が適切である。50を超えるようになる
と、どうしても、インキの流動性に劣るようになるの
で、好ましくない。
ては、0.1〜80なる範囲内が、好ましくは、2〜5
0なる範囲内が適切である。50を超えるようになる
と、どうしても、インキの流動性に劣るようになるの
で、好ましくない。
【0018】当該ポリエステルの製造方法としては、特
に制限はなく、塊状重合ないしは溶剤重合による直接エ
ステル化やエステル交換法などの、公知慣用の方法が適
用でできる。
に制限はなく、塊状重合ないしは溶剤重合による直接エ
ステル化やエステル交換法などの、公知慣用の方法が適
用でできる。
【0019】本発明において使用できる、前記した一塩
基酸として特に代表的なもののみを例示するにとどめれ
ば、アビエチン酸、安息香酸、パラターシャリーブチル
安息香酸またはカプロン酸などであるし、また、前記し
た多塩基酸として特に代表的なもののみを例示するにと
どめれば、テレフタル酸、イソフタル酸、(無水)フタ
ル酸、(無水)トリメリット酸、(無水)ピロメリット
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、5−ナトリウム
スルホイソフタル酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、1,4−シクロ
ヘキサンジカルボン酸またはヘキサヒドロ(無水)フタ
ル酸などであるが、これらの酸類は、単独使用でも2種
以上の併用でもよいことは、勿論である。
基酸として特に代表的なもののみを例示するにとどめれ
ば、アビエチン酸、安息香酸、パラターシャリーブチル
安息香酸またはカプロン酸などであるし、また、前記し
た多塩基酸として特に代表的なもののみを例示するにと
どめれば、テレフタル酸、イソフタル酸、(無水)フタ
ル酸、(無水)トリメリット酸、(無水)ピロメリット
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、5−ナトリウム
スルホイソフタル酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、1,4−シクロ
ヘキサンジカルボン酸またはヘキサヒドロ(無水)フタ
ル酸などであるが、これらの酸類は、単独使用でも2種
以上の併用でもよいことは、勿論である。
【0020】他方、前記した多価アルコールとして特に
代表的なもののみを例示するにとどめれば、エチレング
リコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、2,2,4−トリメチル−1,3ーペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコールまたはトリプロピレングリ
コールなどをはじめ、さらには、
代表的なもののみを例示するにとどめれば、エチレング
リコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、2,2,4−トリメチル−1,3ーペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコールまたはトリプロピレングリ
コールなどをはじめ、さらには、
【0021】平均分子量が200〜4,000なる範囲
のテトラメチレングリコール、あるいは1,4−シクロ
ヘキサンジオール、ビスフェノールAのエチレンオキサ
イドないしはプロピレンオキサイド付加物、水添ビスフ
ェノールAのエチレンオキサイドないしはプロピレンオ
キサイド付加物、1、4−シクロヘキサンジメタノー
ル、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリ
トールまたはソルビトールなどである。これらの多価ア
ルコール類は、単独使用でも2種以上の併用でもよいこ
とは、勿論である。
のテトラメチレングリコール、あるいは1,4−シクロ
ヘキサンジオール、ビスフェノールAのエチレンオキサ
イドないしはプロピレンオキサイド付加物、水添ビスフ
ェノールAのエチレンオキサイドないしはプロピレンオ
キサイド付加物、1、4−シクロヘキサンジメタノー
ル、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリ
トールまたはソルビトールなどである。これらの多価ア
ルコール類は、単独使用でも2種以上の併用でもよいこ
とは、勿論である。
【0022】本発明のエネルギー線硬化型インキ組成物
は、以上のようにして得られる飽和ポリエステル(A)
を、2官能以上の多官能(メタ)アクリレート類(B)
に溶解せしめた形で、これらの両成分を、必須の皮膜形
成成分として含有することを特徴とするものである。
は、以上のようにして得られる飽和ポリエステル(A)
を、2官能以上の多官能(メタ)アクリレート類(B)
に溶解せしめた形で、これらの両成分を、必須の皮膜形
成成分として含有することを特徴とするものである。
【0023】そのさい、飽和ポリエステル(A)を多官
能(メタ)アクリレート類(B)に溶解せしめるに当た
っては、かかる多官能(メタ)アクリレート類が、これ
らの必須皮膜形成成分全体の20〜80重量%であるこ
とが、望ましい。
能(メタ)アクリレート類(B)に溶解せしめるに当た
っては、かかる多官能(メタ)アクリレート類が、これ
らの必須皮膜形成成分全体の20〜80重量%であるこ
とが、望ましい。
【0024】溶解温度としては、80〜160℃なる範
囲が望ましいが、当該(メタ)アクリレート類の分解温
度以下で行うべきであることは、勿論である。
囲が望ましいが、当該(メタ)アクリレート類の分解温
度以下で行うべきであることは、勿論である。
【0025】当該(メタ)アクリレート類として特に代
表的なもののみを例示するにとどめれば、2,2−ジメ
チル−3−ヒドロキシプロピル−2,2−ジメチル−3
−ヒドロキシプロピオネートのジ(メタ)アクリレー
ト、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジ
オールジ(メタ)アクリレート、1,6ーヘキサンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)ア
クリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリ
レートまたはヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコ
ールのジ(メタ)アクリレートなどをはじめ、さらに
は、
表的なもののみを例示するにとどめれば、2,2−ジメ
チル−3−ヒドロキシプロピル−2,2−ジメチル−3
−ヒドロキシプロピオネートのジ(メタ)アクリレー
ト、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジ
オールジ(メタ)アクリレート、1,6ーヘキサンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)ア
クリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリ
レートまたはヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコ
ールのジ(メタ)アクリレートなどをはじめ、さらに
は、
【0026】ビスフェノールAのエチレンオキシド付加
物のジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのプロ
ピレンオキシド付加物のジ(メタ)アクリレート、2,
2’−ジ(ヒドロキシプロポキシフェニル)プロパンの
ジ(メタ)アクリレート、2,2−ジ(ヒドロキシエト
キシフェニル)プロパンのジ(メタ)アクリレート、ト
リシクロデカンジメチロールのジ(メタ)アクリレート
または2,2’−ジ(グリシジルオキシフェニル)プロ
パンの(メタ)アクリル酸付加物の如き、各種の2官能
アクリレート類などであるし
物のジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのプロ
ピレンオキシド付加物のジ(メタ)アクリレート、2,
2’−ジ(ヒドロキシプロポキシフェニル)プロパンの
ジ(メタ)アクリレート、2,2−ジ(ヒドロキシエト
キシフェニル)プロパンのジ(メタ)アクリレート、ト
リシクロデカンジメチロールのジ(メタ)アクリレート
または2,2’−ジ(グリシジルオキシフェニル)プロ
パンの(メタ)アクリル酸付加物の如き、各種の2官能
アクリレート類などであるし
【0027】さらには、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メ
タ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メ
タ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イ
ソシアヌレートのトリ(メタ)アクリレート、トリス
(ヒドロキシプロピル)イソシアヌレートのトリ(メ
タ)アクリレート、トリメリット酸のトリ(メタ)アク
リレートと、トリアリルトリメリット酸またはトリアリ
ルイソシアヌレートの如き、3官能以上の、各種の多官
能アクリレートなどである。
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メ
タ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メ
タ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イ
ソシアヌレートのトリ(メタ)アクリレート、トリス
(ヒドロキシプロピル)イソシアヌレートのトリ(メ
タ)アクリレート、トリメリット酸のトリ(メタ)アク
リレートと、トリアリルトリメリット酸またはトリアリ
ルイソシアヌレートの如き、3官能以上の、各種の多官
能アクリレートなどである。
【0028】本発明において使用される、前記した光開
始剤ないしは光増感剤としては、まず、光開始剤として
特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、アセト
フェノン類、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンジ
ル、ベンゾイルベンゾエート、ベンゾイン、ベンゾイン
エーテル類、ベンジルジメチルケタール、αーアシロキ
シムエステル、チオキサントン類、アントラキノン類お
よびその誘導体ならびにアシルホスフィンオキシドおよ
びその誘導体などであるが、これらの化合物のみに限定
されるものではない。
始剤ないしは光増感剤としては、まず、光開始剤として
特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、アセト
フェノン類、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンジ
ル、ベンゾイルベンゾエート、ベンゾイン、ベンゾイン
エーテル類、ベンジルジメチルケタール、αーアシロキ
シムエステル、チオキサントン類、アントラキノン類お
よびその誘導体ならびにアシルホスフィンオキシドおよ
びその誘導体などであるが、これらの化合物のみに限定
されるものではない。
【0029】他方、上記した光増感剤として特に代表的
なもののみを例示するにとどめれば、アミン類、尿素
類、イオウ化合物、ニトリル類、リン化合物、窒素化合
物または塩素化合物などであるが、これらの化合物のみ
に限定されるものではない。
なもののみを例示するにとどめれば、アミン類、尿素
類、イオウ化合物、ニトリル類、リン化合物、窒素化合
物または塩素化合物などであるが、これらの化合物のみ
に限定されるものではない。
【0030】上記光開始剤の使用量としては、前記飽和
ポリエステル(A)と、2官能(メタ)アクリレート類
(B)との総量に対して、0.05〜10.0重量%な
る範囲内が適切である。
ポリエステル(A)と、2官能(メタ)アクリレート類
(B)との総量に対して、0.05〜10.0重量%な
る範囲内が適切である。
【0031】本発明においては、印刷インキとしての適
性を高める為に、適宜、任意のオリゴマー類、あるいは
二重結合不含の、任意の樹脂類を使用しても良く、それ
らのうちでも特に代表的なオリゴマー類あるいは樹脂類
を例示するにとどめれば、エポキシアクリレート類、ロ
ジン変性エポキシアクリレート類、脂肪酸変性エポキシ
アクリレート類、ポリエステルアクリレート類またはウ
レタンアクリレート類の如き、各種のオリゴマー類;あ
るいはジアリルフタレート樹脂、ケトン樹脂、ポリエス
テル、エポキシ樹脂、アミノ樹脂、アルキッド樹脂また
は石油樹脂の如き、各種の樹脂類などである。
性を高める為に、適宜、任意のオリゴマー類、あるいは
二重結合不含の、任意の樹脂類を使用しても良く、それ
らのうちでも特に代表的なオリゴマー類あるいは樹脂類
を例示するにとどめれば、エポキシアクリレート類、ロ
ジン変性エポキシアクリレート類、脂肪酸変性エポキシ
アクリレート類、ポリエステルアクリレート類またはウ
レタンアクリレート類の如き、各種のオリゴマー類;あ
るいはジアリルフタレート樹脂、ケトン樹脂、ポリエス
テル、エポキシ樹脂、アミノ樹脂、アルキッド樹脂また
は石油樹脂の如き、各種の樹脂類などである。
【0032】本発明のエネルギー線硬化型インキ組成物
には、製造時における熱重合の防止とか、あるいは貯蔵
安定性を保持する為に、ハイドロキノン、ヒドロキノン
モノメチルエーテル、t−ブチル−カテコール、p−ベ
ンゾキノン、2,5−t−ブチル−ハイドロキノンまた
はフェノチアジンなどの、いわゆる熱重合防止剤類を配
合することが望ましい。
には、製造時における熱重合の防止とか、あるいは貯蔵
安定性を保持する為に、ハイドロキノン、ヒドロキノン
モノメチルエーテル、t−ブチル−カテコール、p−ベ
ンゾキノン、2,5−t−ブチル−ハイドロキノンまた
はフェノチアジンなどの、いわゆる熱重合防止剤類を配
合することが望ましい。
【0033】本発明組成物には、必要に応じて、さら
に、公知慣用の着色剤類、顔料類、表面平滑剤類、消泡
剤類、あるいは粘度調整剤類などを添加することが出来
る。
に、公知慣用の着色剤類、顔料類、表面平滑剤類、消泡
剤類、あるいは粘度調整剤類などを添加することが出来
る。
【0034】本発明のエネルギー線硬化型インキ組成物
は、通常の印刷方法ないしは塗布方法に従って、基材類
上に、たとえば、紙、フィルムあるいはシートなどの上
に印刷され、しかるのち、紫外線を照射して光硬化せし
める。かかる硬化に際しては、通常の、たとえば、低圧
ないしは高圧水銀灯、メタルハライドランプ、キセノン
ランプ、無電極放電ランプまたはカーボン・アーク灯な
どが使用できる。
は、通常の印刷方法ないしは塗布方法に従って、基材類
上に、たとえば、紙、フィルムあるいはシートなどの上
に印刷され、しかるのち、紫外線を照射して光硬化せし
める。かかる硬化に際しては、通常の、たとえば、低圧
ないしは高圧水銀灯、メタルハライドランプ、キセノン
ランプ、無電極放電ランプまたはカーボン・アーク灯な
どが使用できる。
【0035】電子線による硬化方法においては、必ずし
も、光開始剤の使用を必要とはしない。また、使用でき
る電子線として特に代表的なもののみを例示するにとど
めれば、コツクロフトワルトン型、バンデグラフ型ある
いは共振変圧器型などであり、50〜1000keV、
好ましくは、100〜300keVなる範囲内のエネル
ギーをもつ電子線が用いられる。
も、光開始剤の使用を必要とはしない。また、使用でき
る電子線として特に代表的なもののみを例示するにとど
めれば、コツクロフトワルトン型、バンデグラフ型ある
いは共振変圧器型などであり、50〜1000keV、
好ましくは、100〜300keVなる範囲内のエネル
ギーをもつ電子線が用いられる。
【0036】
【実施例】次に、本発明を参考例、実施例および比較例
により、一層、具体的に説明するが、これらの例は、飽
くまでも、本発明の一実施態様でしかなく、したがっ
て、本発明は、これらの実施例のみに限定されるもので
ない。以下において、「部」および「%」は、特に断り
の無い限り、すべて重量基準であるものとする。
により、一層、具体的に説明するが、これらの例は、飽
くまでも、本発明の一実施態様でしかなく、したがっ
て、本発明は、これらの実施例のみに限定されるもので
ない。以下において、「部」および「%」は、特に断り
の無い限り、すべて重量基準であるものとする。
【0037】参考例 1 ネオペンチルグリコールの20部、トリメチロールプロ
パンの300部、アジピン酸の20部、イソフタル酸の
360部および安息香酸の300部を、不活性ガスの存
在下で、220℃で5時間のあいだ加熱して、固形分酸
価が18で、かつ、重量平均分子量が30,000なる
ポリエステル樹脂を得た。
パンの300部、アジピン酸の20部、イソフタル酸の
360部および安息香酸の300部を、不活性ガスの存
在下で、220℃で5時間のあいだ加熱して、固形分酸
価が18で、かつ、重量平均分子量が30,000なる
ポリエステル樹脂を得た。
【0038】次いで、このポリエステルの40部を、6
0部のジペンタエリスリトールヘキサアクリレートに溶
解し、140℃で2時間のあいだ加熱して溶解させるこ
とによって、目的とする樹脂組成物(RC−1)を得
た。
0部のジペンタエリスリトールヘキサアクリレートに溶
解し、140℃で2時間のあいだ加熱して溶解させるこ
とによって、目的とする樹脂組成物(RC−1)を得
た。
【0039】参考例 2 ネオペンチルグリコールの20部、ペンタエリスリトー
ルの240部、アジピン酸の25部、イソフタル酸の2
25部および安息香酸の490部を、不活性ガスの存在
下で、220℃で6時間のあいだ加熱して、固形分酸価
が13で、かつ、重量平均分子量が25,500なるポ
リエステル樹脂を得た。
ルの240部、アジピン酸の25部、イソフタル酸の2
25部および安息香酸の490部を、不活性ガスの存在
下で、220℃で6時間のあいだ加熱して、固形分酸価
が13で、かつ、重量平均分子量が25,500なるポ
リエステル樹脂を得た。
【0040】次いで、このポリエステルの40部を、6
0部のジペンタエリスリトールヘキサアクリレートに溶
解し、130℃で3時間のあいだ加熱して溶解させるこ
とによって、目的とする樹脂組成物(RC−2)を得
た。
0部のジペンタエリスリトールヘキサアクリレートに溶
解し、130℃で3時間のあいだ加熱して溶解させるこ
とによって、目的とする樹脂組成物(RC−2)を得
た。
【0041】参考例 3 ネオペンチルグリコールの20部、トリメチロールプロ
パンの310部、アジピン酸の20部、イソフタル酸の
260部および安息香酸の390部を、不活性ガスの存
在下で、240℃で3時間のあいだ加熱して、固形分酸
価が12で、かつ、重量平均分子量が21,000なる
ポリエステル樹脂を得た。
パンの310部、アジピン酸の20部、イソフタル酸の
260部および安息香酸の390部を、不活性ガスの存
在下で、240℃で3時間のあいだ加熱して、固形分酸
価が12で、かつ、重量平均分子量が21,000なる
ポリエステル樹脂を得た。
【0042】次いで、このポリエステルの60部を、4
0部のジペンタエリスリトールヘキサアクリレートに溶
解し、130℃で3時間のあいだ加熱して溶解させるこ
とによって、目的とする樹脂組成物(RC−3)を得
た。
0部のジペンタエリスリトールヘキサアクリレートに溶
解し、130℃で3時間のあいだ加熱して溶解させるこ
とによって、目的とする樹脂組成物(RC−3)を得
た。
【0043】参考例 4 ネオペンチルグリコールの25部、トリメチロールプロ
パンの330部、アジピン酸の25部、イソフタル酸の
470部および安息香酸の155部を、不活性ガスの存
在下で、220℃で5時間のあいだ加熱して、固形分酸
価が20で、かつ、重量平均分子量が20,000な
る、ポリエステル樹脂を得た。
パンの330部、アジピン酸の25部、イソフタル酸の
470部および安息香酸の155部を、不活性ガスの存
在下で、220℃で5時間のあいだ加熱して、固形分酸
価が20で、かつ、重量平均分子量が20,000な
る、ポリエステル樹脂を得た。
【0044】次いで、このポリエステルの60部を、4
0部のジペンタエリスリトールヘキサアクリレートに溶
解し、130℃で3時間のあいだ加熱して溶解させるこ
とによって、対照用の樹脂組成物(RC−4)を得た。
0部のジペンタエリスリトールヘキサアクリレートに溶
解し、130℃で3時間のあいだ加熱して溶解させるこ
とによって、対照用の樹脂組成物(RC−4)を得た。
【0045】参考例 5 「ダップ K」[ダイソー(株)製のジアリルフタレー
ト系樹脂]の50部を、ジペンタエリスリトールヘキサ
アクリレートの50部に溶解し、130℃で加熱して溶
解させることによって、対照用の樹脂組成物(RC−
5)を得た。
ト系樹脂]の50部を、ジペンタエリスリトールヘキサ
アクリレートの50部に溶解し、130℃で加熱して溶
解させることによって、対照用の樹脂組成物(RC−
5)を得た。
【0046】実施例 1〜3ならびに比較例 1および
2 第1表に示されるような組成(重量部)の混合物を、三
本ロールミルで以て練肉せしめることによって、各種の
エネルギー線硬化型インキ組成物を得た。
2 第1表に示されるような組成(重量部)の混合物を、三
本ロールミルで以て練肉せしめることによって、各種の
エネルギー線硬化型インキ組成物を得た。
【0047】
【表1】
【0048】《第1表の脚注》 顔料………………「シムラー・ファースト・イエロー
GTF235D」大日本インキ化学工業(株)製の黄色
顔料 光開始剤…………「イルガキュア 651」[日本チバ
ガイギー(株)製品]/「カヤキュア EPA」[日本
化薬(株)製品]=7部/2部なる配合物
GTF235D」大日本インキ化学工業(株)製の黄色
顔料 光開始剤…………「イルガキュア 651」[日本チバ
ガイギー(株)製品]/「カヤキュア EPA」[日本
化薬(株)製品]=7部/2部なる配合物
【0049】
【表2】
【0050】かくして得られた、それぞれのインキにつ
いての各種特性を、まとめて、第2表に示す。なお、同
表中の「インコメーター値」、「スプレッド・メーター
値」ならびに「光沢度」は、いずれも、JIS K−5
701なる「平版インキおよび凸版インキの試験方法」
に準じて測定したものである。
いての各種特性を、まとめて、第2表に示す。なお、同
表中の「インコメーター値」、「スプレッド・メーター
値」ならびに「光沢度」は、いずれも、JIS K−5
701なる「平版インキおよび凸版インキの試験方法」
に準じて測定したものである。
【0051】また、同表中の「硬化性」は、出力が80
W/cmなる高圧水銀灯を用いた紫外線照射装置によ
り、ライン・スピードを変えて、印刷表面のスクラッチ
を調べて、その際に、スクラッチの出なかった照射スピ
ードを以て表示している。
W/cmなる高圧水銀灯を用いた紫外線照射装置によ
り、ライン・スピードを変えて、印刷表面のスクラッチ
を調べて、その際に、スクラッチの出なかった照射スピ
ードを以て表示している。
【0052】照射スピードの速いもの、すなわち、照射
量の少ない場合であっても硬化しているものが、この硬
化性が良好なるものであると判断している。
量の少ない場合であっても硬化しているものが、この硬
化性が良好なるものであると判断している。
【0053】さらに、同表中の「ミスチング」は、イン
コメーターを1,200rpmなる条件下において作動
せしめた際に、インキが、周辺に、霧状に飛散する状態
ないしは程度を、目視により判定して、5段階で以て評
価判定した。
コメーターを1,200rpmなる条件下において作動
せしめた際に、インキが、周辺に、霧状に飛散する状態
ないしは程度を、目視により判定して、5段階で以て評
価判定した。
【0054】この数値の大きいものの方が、良好なる結
果であることを意味している。
果であることを意味している。
【0055】さらにまた、同表中の「耐溶剤性」の試験
は、メチルエチルケトンを用いて、ラビングした際に、
下地が見えるようになるまでの回数で以て表示した。
は、メチルエチルケトンを用いて、ラビングした際に、
下地が見えるようになるまでの回数で以て表示した。
【0056】
【表3】
【0057】《第2表の脚注》「インコメーター値」の
測定は、400rpmなる条件下に行われたものであ
る。
測定は、400rpmなる条件下に行われたものであ
る。
【0058】「光沢度」は、60度鏡面反射率を以て表
示している。「硬化性」の単位は、m/min.であ
る。
示している。「硬化性」の単位は、m/min.であ
る。
【0059】第2表からも明らかなように、本発明のエ
ネルギー線硬化型インキ組成物は、対照用のインキに比
して、流動性、耐地汚れ性ならびに耐溶剤性の上で優れ
ているものであることが知れよう。
ネルギー線硬化型インキ組成物は、対照用のインキに比
して、流動性、耐地汚れ性ならびに耐溶剤性の上で優れ
ているものであることが知れよう。
【0060】
【発明の効果】本発明のエネルギー線硬化型インキ組成
物を用いた平版印刷用インキを使用すれば、通常、平版
印刷に用いられているような、紫外線あるいは電子線硬
化型インキと同等以上の硬化性を維持しながら、印刷適
性ならびに硬化皮膜品質に優れる、安定した平版印刷が
可能となる。
物を用いた平版印刷用インキを使用すれば、通常、平版
印刷に用いられているような、紫外線あるいは電子線硬
化型インキと同等以上の硬化性を維持しながら、印刷適
性ならびに硬化皮膜品質に優れる、安定した平版印刷が
可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西井 秀夫 埼玉県北葛飾郡鷲宮町桜田3丁目3−5− 402 (72)発明者 高橋 範行 埼玉県川口市上青木西2−1−6
Claims (3)
- 【請求項1】 一塩基酸と、多塩基酸と、多価アルコー
ルとを用いて得られる、しかも、該一塩基酸の使用割合
の下限が30モル%なる、飽和ポリエステル(A)を、
2官能以上の(メタ)アクリレート類(B)に溶解させ
て得られる樹脂を、必須の皮膜形成成分として含有する
ことを特徴とする、エネルギー線硬化型インキ組成物。 - 【請求項2】 前記した飽和ポリエステル(A)が、該
飽和ポリエステル(A)を構成している前記一塩基酸と
して、芳香族カルボン酸を用いて得られるものである、
請求項1に記載のエネルギー線硬化型インキ組成物。 - 【請求項3】 前記した飽和ポリエステル(A)が、該
飽和ポリエステル(A)を構成している前記多価アルコ
ールとして、3官能以上の多価アルコールを用いて得ら
れるものである、請求項1または2に記載のエネルギー
線硬化型インキ組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12735192A JP3306902B2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | エネルギー線硬化型インキ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12735192A JP3306902B2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | エネルギー線硬化型インキ組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05320555A true JPH05320555A (ja) | 1993-12-03 |
JP3306902B2 JP3306902B2 (ja) | 2002-07-24 |
Family
ID=14957784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12735192A Expired - Fee Related JP3306902B2 (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | エネルギー線硬化型インキ組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3306902B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10130559A (ja) * | 1996-10-30 | 1998-05-19 | Dainippon Ink & Chem Inc | 紫外線または電子線硬化型水なし平版印刷用インキ |
JP2004161812A (ja) * | 2002-11-11 | 2004-06-10 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 電子線硬化型インキ組成物及び印刷物 |
WO2024034497A1 (ja) * | 2022-08-09 | 2024-02-15 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 金属印刷用活性エネルギー線硬化型オフセットインキ組成物および積層体 |
-
1992
- 1992-05-20 JP JP12735192A patent/JP3306902B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10130559A (ja) * | 1996-10-30 | 1998-05-19 | Dainippon Ink & Chem Inc | 紫外線または電子線硬化型水なし平版印刷用インキ |
JP2004161812A (ja) * | 2002-11-11 | 2004-06-10 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 電子線硬化型インキ組成物及び印刷物 |
WO2024034497A1 (ja) * | 2022-08-09 | 2024-02-15 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 金属印刷用活性エネルギー線硬化型オフセットインキ組成物および積層体 |
JP2024024560A (ja) * | 2022-08-09 | 2024-02-22 | artience株式会社 | 金属印刷用活性エネルギー線硬化型オフセットインキ組成物および積層体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3306902B2 (ja) | 2002-07-24 |
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