JPH05320387A - 超微粒子膜の形成方法、透明板並びに画像表示板 - Google Patents
超微粒子膜の形成方法、透明板並びに画像表示板Info
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- JPH05320387A JPH05320387A JP4124502A JP12450292A JPH05320387A JP H05320387 A JPH05320387 A JP H05320387A JP 4124502 A JP4124502 A JP 4124502A JP 12450292 A JP12450292 A JP 12450292A JP H05320387 A JPH05320387 A JP H05320387A
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- C03C17/00—Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
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- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は帯電防止、可視光反射防止に有効な超
微粒子膜に係り、特に低コストで大面積に適用できる超
微粒子膜とこれを適用したブラウン管などの画像表示板
を、簡単な方法により形成することにある。 【構成】ブラウン管21の表面に塗布液槽22を取付け、こ
の塗布液槽に先ず帯電防止用のSnO2超微粒子を混合した
塗布溶液23を満たしブラウン管21の表面を塗布液で覆っ
た後に所定の速度で露出させて導電性膜を形成し、次に
可視光反射防止用超微粒子を混合した塗布溶液を用いて
同様の操作を行い可視光反射防止膜をその上に形成する
することにより達成される。
微粒子膜に係り、特に低コストで大面積に適用できる超
微粒子膜とこれを適用したブラウン管などの画像表示板
を、簡単な方法により形成することにある。 【構成】ブラウン管21の表面に塗布液槽22を取付け、こ
の塗布液槽に先ず帯電防止用のSnO2超微粒子を混合した
塗布溶液23を満たしブラウン管21の表面を塗布液で覆っ
た後に所定の速度で露出させて導電性膜を形成し、次に
可視光反射防止用超微粒子を混合した塗布溶液を用いて
同様の操作を行い可視光反射防止膜をその上に形成する
することにより達成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超微粒子膜の形成方法、
並びにこれを応用した透明板並びに画像表示板とこれら
の製造方法に係り、特に画像表示板の反射と帯電を防止
する膜として有効に機能し得る超微粒子を利用した透明
板とその製造方法、並びにこれを応用した画像表示板の
製造方法に関する。
並びにこれを応用した透明板並びに画像表示板とこれら
の製造方法に係り、特に画像表示板の反射と帯電を防止
する膜として有効に機能し得る超微粒子を利用した透明
板とその製造方法、並びにこれを応用した画像表示板の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】透明性板表面の可視光を反射する反射率
を低減する膜(反射防止膜)は古くから研究されてお
り、カメラ、メガネなどのレンズに利用されてきた。現
在は、ビジュアル・デイスプレイ・タ−ミナル(VD
T)の反射光を低減するための反射防止フィルタなどに
用いられている。反射防止膜には様々なものが考えられ
ているが、現在利用されているものは主に多層膜と不均
質膜である。
を低減する膜(反射防止膜)は古くから研究されてお
り、カメラ、メガネなどのレンズに利用されてきた。現
在は、ビジュアル・デイスプレイ・タ−ミナル(VD
T)の反射光を低減するための反射防止フィルタなどに
用いられている。反射防止膜には様々なものが考えられ
ているが、現在利用されているものは主に多層膜と不均
質膜である。
【0003】多層膜は透明性板表面に低屈折率物質と高
屈折率物質とを交互に少なくとも三層積層した構造であ
り、その反射防止効果は各層間での光学的干渉作用の総
合効果である。多層膜に関してはフィジックス・オブ・
シン・フィルムの2巻(1964年)242頁〜284
頁(Phyiscs of Thin Films2,
(1964)p.242〜p284)に論じられてい
る。
屈折率物質とを交互に少なくとも三層積層した構造であ
り、その反射防止効果は各層間での光学的干渉作用の総
合効果である。多層膜に関してはフィジックス・オブ・
シン・フィルムの2巻(1964年)242頁〜284
頁(Phyiscs of Thin Films2,
(1964)p.242〜p284)に論じられてい
る。
【0004】また、膜厚方向に屈折率分布を持つ不均質
膜は、透明性板表面を多孔質化したものが一般的であ
る。
膜は、透明性板表面を多孔質化したものが一般的であ
る。
【0005】ガラス表面に島状の金属蒸着膜を形成後、
スパッタエッチングにより微細な凹凸を形成して不均質
膜を作り、反射率を低減する方法がアプライド・フィジ
ックス・レタ−36号(1980)の727頁〜730頁(Apl.Phys.Le
tt,36(1980)p.727〜p730)において論じられている。
スパッタエッチングにより微細な凹凸を形成して不均質
膜を作り、反射率を低減する方法がアプライド・フィジ
ックス・レタ−36号(1980)の727頁〜730頁(Apl.Phys.Le
tt,36(1980)p.727〜p730)において論じられている。
【0006】一方、陰極管においてはガラス面の帯電防
止の為に導電性膜を形成すると共に反射防止の工夫も要
求されている。
止の為に導電性膜を形成すると共に反射防止の工夫も要
求されている。
【0007】ところで、ブラウン管などの陰極管の前面
パネル表面(画像表示板)が帯電することが知れてい
る。その理由は図8に示すごとく、通常ブラウン管81の
内面82に塗布されている蛍光体83の上に薄く均一なアル
ミニウムを蒸着しているが、そのアルミニウム膜84に高
電圧が印加されると、その印加時及び遮断時にブラウン
管前面パネル85に静電誘導により帯電現象を起こすこと
による。
パネル表面(画像表示板)が帯電することが知れてい
る。その理由は図8に示すごとく、通常ブラウン管81の
内面82に塗布されている蛍光体83の上に薄く均一なアル
ミニウムを蒸着しているが、そのアルミニウム膜84に高
電圧が印加されると、その印加時及び遮断時にブラウン
管前面パネル85に静電誘導により帯電現象を起こすこと
による。
【0008】このような表示管表面での帯電を防止し、
さらに表面の反射を防止する方法は、特開昭61-51101号
公報に開示されている。この場合にはまずガラス基板に
真空蒸着法、スパッタリング法などの物理的気相法ある
いは化学的気相法などにより、導電性膜を形成し、その
上に反射防止膜を形成するようになっていた。
さらに表面の反射を防止する方法は、特開昭61-51101号
公報に開示されている。この場合にはまずガラス基板に
真空蒸着法、スパッタリング法などの物理的気相法ある
いは化学的気相法などにより、導電性膜を形成し、その
上に反射防止膜を形成するようになっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は形成方
法がスパッタリング法、真空蒸着法に限られ、かつ膜厚
の高精度制御が必要であるため、コストが高く、大面積
の基板への適用が困難であるという問題点があった。
法がスパッタリング法、真空蒸着法に限られ、かつ膜厚
の高精度制御が必要であるため、コストが高く、大面積
の基板への適用が困難であるという問題点があった。
【0010】この場合の反射防止膜は基本的にはガラス
表面に屈折率の異なる物質を何層か蒸着したものであ
り、各層間での光学的干渉作用により反射防止を図って
いる。この反射防止機構を考える上で、今最も単純な単
層蒸着膜を例に取る。屈折率Ngのガラス表面に、ガラス
よりも低い屈折率Nfをもつ物質を厚さdでコ-ティングし
た場合、この表面に入射する光の反射挙動はフルネルの
公式によって導くことができ、反射率Rは式「数1」で
表される。
表面に屈折率の異なる物質を何層か蒸着したものであ
り、各層間での光学的干渉作用により反射防止を図って
いる。この反射防止機構を考える上で、今最も単純な単
層蒸着膜を例に取る。屈折率Ngのガラス表面に、ガラス
よりも低い屈折率Nfをもつ物質を厚さdでコ-ティングし
た場合、この表面に入射する光の反射挙動はフルネルの
公式によって導くことができ、反射率Rは式「数1」で
表される。
【0011】
【数1】
【0012】
【数2】
【0013】上式よりNf=√NgでR=0となり、波長λの光
に対してまったく反射光がない状態となる。最も一般的
なソ-ダガラスではNg=1.52であるので、Nf=1.23の物質
をコ-ティングすれば膜厚dによって決まる波長λにおけ
る理想的な反射防止膜となる。しかしながらこのような
低い屈折率をもつ物質は実在せず、今のところ利用でき
る物質の中ではNf=1.38のフッ化マグネシウム(MgF2)が
最も低い屈折率を有する。 この場合の反射率はR=1.3%
となる。また単層膜の反射防止条件は「数1」、「数
2」から明らかなようにある特定の波長λに対するもの
であり、λの前後で反射率は大きくなる。このため、可
視光領域全域(400〜700nm)で反射を低減するためには
屈折率の異なる物質を、膜厚を厳密に制御しながら何層
も重ねる必要があった。 一方、膜厚方向に屈折率分布
を持つ不均質膜によっても表面の反射を低減することが
できる。今、ガラス表面が図9のような凹凸を持つ場
合、この層の深さ方向の座標をxとすると屈折率(nF(x))
は式「数3」で表すことができる。
に対してまったく反射光がない状態となる。最も一般的
なソ-ダガラスではNg=1.52であるので、Nf=1.23の物質
をコ-ティングすれば膜厚dによって決まる波長λにおけ
る理想的な反射防止膜となる。しかしながらこのような
低い屈折率をもつ物質は実在せず、今のところ利用でき
る物質の中ではNf=1.38のフッ化マグネシウム(MgF2)が
最も低い屈折率を有する。 この場合の反射率はR=1.3%
となる。また単層膜の反射防止条件は「数1」、「数
2」から明らかなようにある特定の波長λに対するもの
であり、λの前後で反射率は大きくなる。このため、可
視光領域全域(400〜700nm)で反射を低減するためには
屈折率の異なる物質を、膜厚を厳密に制御しながら何層
も重ねる必要があった。 一方、膜厚方向に屈折率分布
を持つ不均質膜によっても表面の反射を低減することが
できる。今、ガラス表面が図9のような凹凸を持つ場
合、この層の深さ方向の座標をxとすると屈折率(nF(x))
は式「数3」で表すことができる。
【0014】
【数3】
【0015】ここに、ngはガラスの屈折率、V(x)はxで
のガラスの占める体積、n0は空気の屈折率である。
のガラスの占める体積、n0は空気の屈折率である。
【0016】この場合、空気と膜との界面及び膜とガラ
ス基板との界面では、図10に示すように不連続的に屈
折率が変化するのでこの点における屈折率をそれぞれ
n1、n2とすると、この層の反射率Rは式「数4」で表す
ことができる。
ス基板との界面では、図10に示すように不連続的に屈
折率が変化するのでこの点における屈折率をそれぞれ
n1、n2とすると、この層の反射率Rは式「数4」で表す
ことができる。
【0017】
【数4】
【0018】この式において、n0=1.0(空気の屈折率)、
n1=1.1、n2=1.47、ng=1.53(ガラスの屈折率)として可視
光波長での反射率を求めたのが図11である。図から最
も低い反射率が得られるのは表面の凹凸が100nm(0.1μ
m)程度であることが明らかである。しかし、この大きさ
の凹凸を規則正しくガラス表面に設けることは困難であ
り、エッチング法によっても多くの時間を要する。本発
明者らは、これまでにこの凹凸を超微粒子によって形成
することにより三層蒸着膜に匹敵する低反射特性を有す
る膜を提案した。超微粒子による凹凸膜の場合の反射特
性は基本的には「数4」で表すことができるが、図12
に示すように超微粒子と基板表面との間にはバインダ−
が薄膜層2として形成されているので、この薄膜層2と
超微粒子層1を区別する必要がある。まず、超微粒子表
面層は図13に示すモデルで表すことができる。この場
合には、「数4」のng(1.53,ガラスの屈折率)をns(バイ
ンダ-と超微粒子の混合屈折率、1.47)と置き換えると次
式で表される。
n1=1.1、n2=1.47、ng=1.53(ガラスの屈折率)として可視
光波長での反射率を求めたのが図11である。図から最
も低い反射率が得られるのは表面の凹凸が100nm(0.1μ
m)程度であることが明らかである。しかし、この大きさ
の凹凸を規則正しくガラス表面に設けることは困難であ
り、エッチング法によっても多くの時間を要する。本発
明者らは、これまでにこの凹凸を超微粒子によって形成
することにより三層蒸着膜に匹敵する低反射特性を有す
る膜を提案した。超微粒子による凹凸膜の場合の反射特
性は基本的には「数4」で表すことができるが、図12
に示すように超微粒子と基板表面との間にはバインダ−
が薄膜層2として形成されているので、この薄膜層2と
超微粒子層1を区別する必要がある。まず、超微粒子表
面層は図13に示すモデルで表すことができる。この場
合には、「数4」のng(1.53,ガラスの屈折率)をns(バイ
ンダ-と超微粒子の混合屈折率、1.47)と置き換えると次
式で表される。
【0019】
【数5】
【0020】またバインダ−層2及び空気と超微粒子と
の混合層15からなるガラス3の表面層の反射率Rbは図
14のモデルで考えられ、次式で求めることができる。
の混合層15からなるガラス3の表面層の反射率Rbは図
14のモデルで考えられ、次式で求めることができる。
【0021】
【数6】
【0022】従って全体の反射率RはR=Ra+Rbとなる。
【0023】Raはn0=1.0、n1=1.10、n2=1.38、ns=1.47
と仮定すると、λ=550nmで約0.19%となる。またRbは透
明性板をガラスとすると、ng=1.53、他の屈折率はRaの
場合と同一と仮定すると、λ=550nmで約0.04%となる。
従ってこの系の反射率RはR=Ra+Rb≒0.23%となる。
と仮定すると、λ=550nmで約0.19%となる。またRbは透
明性板をガラスとすると、ng=1.53、他の屈折率はRaの
場合と同一と仮定すると、λ=550nmで約0.04%となる。
従ってこの系の反射率RはR=Ra+Rb≒0.23%となる。
【0024】本発明者等は、先に超微粒子を所定量混合
した塗布液を、基板表面上を所定の速度で上昇あるいは
下降することにより、塗布液に混合されている超微粒子
が基板上に規則正しく配列、塗布され、理論値に近い反
射率が得られることを提案したが、さらに鋭意検討した
結果、帯電防止用超微粒子及び/または赤外線反射用超
微粒子を基板にまず塗布し、次に可視光反射防止用超微
粒子を塗布することにより、基板の材質に係らず安定し
た特性が得られると同時に、塗布処理時間が大幅に短縮
できることを見出した。
した塗布液を、基板表面上を所定の速度で上昇あるいは
下降することにより、塗布液に混合されている超微粒子
が基板上に規則正しく配列、塗布され、理論値に近い反
射率が得られることを提案したが、さらに鋭意検討した
結果、帯電防止用超微粒子及び/または赤外線反射用超
微粒子を基板にまず塗布し、次に可視光反射防止用超微
粒子を塗布することにより、基板の材質に係らず安定し
た特性が得られると同時に、塗布処理時間が大幅に短縮
できることを見出した。
【0025】本発明の目的は、低コストでかつ大面積に
適用できる可視光反射防止膜と帯電防止膜及び/または
赤外線反射膜と、これを適用した画像表示板を提供する
ことにある。
適用できる可視光反射防止膜と帯電防止膜及び/または
赤外線反射膜と、これを適用した画像表示板を提供する
ことにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的は、超微粒子を
均一に分散した塗布溶液で基板表面を覆った後、基板表
面を露出させて超微粒子を基板に塗布する工程を少なく
とも2回以上行うことによって達成される。
均一に分散した塗布溶液で基板表面を覆った後、基板表
面を露出させて超微粒子を基板に塗布する工程を少なく
とも2回以上行うことによって達成される。
【0027】具体的な超微粒子膜の形成方法は、超微粒
子群と超微粒子群を構成する各超微粒子の間隔を充填す
るバインダ−とによる超微粒子膜を基板表面に形成する
超微粒子膜の形成方法であって、超微粒子膜を形成すべ
き基板を容器に設置し超微粒子とバインダ−とを含む混
合塗布溶液を容器内に導入し、少なくとも基板の超微粒
子膜形成部分を混合塗布溶液が覆った後に容器から混合
塗布溶液を吐出させ基板の超微粒子膜形成部分を露出さ
せることを2回以上行い、基板表面に超微粒子膜を多層
形成するものである。
子群と超微粒子群を構成する各超微粒子の間隔を充填す
るバインダ−とによる超微粒子膜を基板表面に形成する
超微粒子膜の形成方法であって、超微粒子膜を形成すべ
き基板を容器に設置し超微粒子とバインダ−とを含む混
合塗布溶液を容器内に導入し、少なくとも基板の超微粒
子膜形成部分を混合塗布溶液が覆った後に容器から混合
塗布溶液を吐出させ基板の超微粒子膜形成部分を露出さ
せることを2回以上行い、基板表面に超微粒子膜を多層
形成するものである。
【0028】超微粒子は可視光反射防止用超微粒子、帯
電防止用超微粒子及び/または赤外線反射用超微粒子を
用いる。
電防止用超微粒子及び/または赤外線反射用超微粒子を
用いる。
【0029】また、基板を設置する容器の側面に基板被
覆部分の大きさの穴を開け、その部分に基板を設置して
も良い。
覆部分の大きさの穴を開け、その部分に基板を設置して
も良い。
【0030】また、基板の超微粒子膜形成部分を露出さ
せる速度は10mm/s以下であることが望ましい。
せる速度は10mm/s以下であることが望ましい。
【0031】可視光反射防止用超微粒子は二酸化ケイ素
(SiO2)、フッ化マグネシウム(MgF2)の群から、帯電防止
用超微粒子は二酸化スズ(SnO2),SnO2+酸化アンチモン
(Sb2O3),酸化インジウム(In2O3),In2O3+SnO2の群から
さらに赤外線反射用超微粒子はSnO2,SnO2+Sb2O3,In2O3,
In2O3+SnO2,酸化チタン(TiO2),酸化ジルコニウム(ZrO
2)の群から選ばれるものである。
(SiO2)、フッ化マグネシウム(MgF2)の群から、帯電防止
用超微粒子は二酸化スズ(SnO2),SnO2+酸化アンチモン
(Sb2O3),酸化インジウム(In2O3),In2O3+SnO2の群から
さらに赤外線反射用超微粒子はSnO2,SnO2+Sb2O3,In2O3,
In2O3+SnO2,酸化チタン(TiO2),酸化ジルコニウム(ZrO
2)の群から選ばれるものである。
【0032】また、一回目に形成する超微粒子膜が帯電
防止用超微粒子または赤外線反射用超微粒子を含有する
か、二回目に形成する超微粒子膜が可視光反射防止用超
微粒子を含有する超微粒子膜の形成方法である。
防止用超微粒子または赤外線反射用超微粒子を含有する
か、二回目に形成する超微粒子膜が可視光反射防止用超
微粒子を含有する超微粒子膜の形成方法である。
【0033】基板がガラスのとき、バインダ−としてSi
(OR)4(Rはアルキル基)を使用し、アルカリ及び/ま
たはフッ酸で、基板がプラスチックのとき、バインダ−
としてSi(OR)4(Rはアルキル基)を使用し、プラスチ
ックに対する官能基を有するカップリング剤を使用し、
さらにアルカリ及び/またはフッ酸で基板を前処理する
のが良い。
(OR)4(Rはアルキル基)を使用し、アルカリ及び/ま
たはフッ酸で、基板がプラスチックのとき、バインダ−
としてSi(OR)4(Rはアルキル基)を使用し、プラスチ
ックに対する官能基を有するカップリング剤を使用し、
さらにアルカリ及び/またはフッ酸で基板を前処理する
のが良い。
【0034】また、カップリング剤はプラスチックがア
クリル樹脂のとき、γ−メタクリルオキシプロピルトリ
メトキシシランとし、プラスチックがエポキシ樹脂のと
き、γ−グリシドオキシプロピルトリメトキシシランと
するのが良い。
クリル樹脂のとき、γ−メタクリルオキシプロピルトリ
メトキシシランとし、プラスチックがエポキシ樹脂のと
き、γ−グリシドオキシプロピルトリメトキシシランと
するのが良い。
【0035】超微粒子膜は基板の両面に形成しても、片
面にのみ形成しても良い。
面にのみ形成しても良い。
【0036】可視光反射防止用超微粒子が粒径80nm〜15
0nmのSiO2超微粒子からなるもの、帯電防止用超微粒子
が粒径10nm以下の酸化スズ化合物からなるものが良い。
0nmのSiO2超微粒子からなるもの、帯電防止用超微粒子
が粒径10nm以下の酸化スズ化合物からなるものが良い。
【0037】さらに、上記の方法により超微粒子膜を形
成する基板は透明板とし、この透明板を液晶パネル、自
動車用窓ガラスまたは展示用保護板に備えても良い。
成する基板は透明板とし、この透明板を液晶パネル、自
動車用窓ガラスまたは展示用保護板に備えても良い。
【0038】また、透明基板に上記の方法により超微粒
子膜を形成し画像表示板または画像表示保護板としても
良く、さらにこの画像表示板または画像表示保護板をブ
ラウン管に備えても良い。
子膜を形成し画像表示板または画像表示保護板としても
良く、さらにこの画像表示板または画像表示保護板をブ
ラウン管に備えても良い。
【0039】尚、上記に述べた基板は平板状のものに限
らず超微粒子膜を形成する表面を有するものも含まれ
る。
らず超微粒子膜を形成する表面を有するものも含まれ
る。
【0040】
【作用】一般に超微粒子を混合していない塗布溶液を用
いて、ディッピング法により膜形成を行った場合、膜厚
tと引上げ速度vとの間には次の式「数7」が成り立つ
ことが知られている。
いて、ディッピング法により膜形成を行った場合、膜厚
tと引上げ速度vとの間には次の式「数7」が成り立つ
ことが知られている。
【0041】
【数7】
【0042】ここにηは溶液の粘性、pは溶液の密度、
gは重力加速度、Kは定数である。
gは重力加速度、Kは定数である。
【0043】一方、本発明者等は、反射防止用の比較的
大きな超微粒子(80〜150nm)を混合した塗布液
を一定速度で基板表面上を上昇あるいは下降させた場
合、基板の材質あるいは基板表面の状態によって超微粒
子の配列の形態が大きく異なることを見出した。例えば
同じ市販の板ガラスでも表と裏では配列の形態が異な
り、反射特性が変わる。この種の板ガラスの表面状態を
X線光電子分光分析装置(XPS)等の表面分析計で分析
すると、片側の表面から酸化スズ(SiO2)が多く検出さ
れた。これは板ガラスを製造する工程で、スズ浴上を溶
融ガラスが通過する際にスズがガラスに付着することに
よると考えられる。この付着したSiO2はガラス洗浄の前
処理を行っても取り除くことが困難である。このような
表面状態の基板に超微粒子混合溶液を塗布した場合に
は、ぬれ性が良好の為通常の表面状態に較べると薄く塗
布できることを見出した。言い替えれば同じ膜厚を得よ
うとするならば「数7」から塗布速度を速くすることが
できる。塗布速度が速ければ塗布時間は当然短くなるの
で製造コストは安価になる。
大きな超微粒子(80〜150nm)を混合した塗布液
を一定速度で基板表面上を上昇あるいは下降させた場
合、基板の材質あるいは基板表面の状態によって超微粒
子の配列の形態が大きく異なることを見出した。例えば
同じ市販の板ガラスでも表と裏では配列の形態が異な
り、反射特性が変わる。この種の板ガラスの表面状態を
X線光電子分光分析装置(XPS)等の表面分析計で分析
すると、片側の表面から酸化スズ(SiO2)が多く検出さ
れた。これは板ガラスを製造する工程で、スズ浴上を溶
融ガラスが通過する際にスズがガラスに付着することに
よると考えられる。この付着したSiO2はガラス洗浄の前
処理を行っても取り除くことが困難である。このような
表面状態の基板に超微粒子混合溶液を塗布した場合に
は、ぬれ性が良好の為通常の表面状態に較べると薄く塗
布できることを見出した。言い替えれば同じ膜厚を得よ
うとするならば「数7」から塗布速度を速くすることが
できる。塗布速度が速ければ塗布時間は当然短くなるの
で製造コストは安価になる。
【0044】また、前述のように基板の材質が異なると
表面状態も異なるために、ぬれ性が変わり超微粒子膜の
膜厚が変化する。従って同一の膜厚、超微粒子の配列状
態を得ようとする場合にはその都度塗布条件を変化させ
なければならない。特にガラスとプラスチックスとでは
表面状態が全く異なるので、前処理の工程から考慮する
必要がある。しかし本発明では、あらかじめ帯電防止及
び/または赤外線反射用超微粒子としてSnO2、酸化イン
ジュ−ム(In2O3)などの小さな酸化物超微粒子(10nm
以下)を塗布するので、基板の表面状態あるいは基板材
質が異なっていても常に一定の表面状態を得ることがで
きる。従って同様の塗布条件で同一の特性が得られる。
この時、粒径10nm程度の小さな超微粒子を混合した溶液
の場合でも、基板の表面状態の違いによる超微粒子の配
列状態は変化するが、反射防止用超微粒子膜のように規
則正しく配列されている必要はないので、同様の前処理
でもほぼ一定の特性(帯電防止、または赤外線反射特
性)が得られる。
表面状態も異なるために、ぬれ性が変わり超微粒子膜の
膜厚が変化する。従って同一の膜厚、超微粒子の配列状
態を得ようとする場合にはその都度塗布条件を変化させ
なければならない。特にガラスとプラスチックスとでは
表面状態が全く異なるので、前処理の工程から考慮する
必要がある。しかし本発明では、あらかじめ帯電防止及
び/または赤外線反射用超微粒子としてSnO2、酸化イン
ジュ−ム(In2O3)などの小さな酸化物超微粒子(10nm
以下)を塗布するので、基板の表面状態あるいは基板材
質が異なっていても常に一定の表面状態を得ることがで
きる。従って同様の塗布条件で同一の特性が得られる。
この時、粒径10nm程度の小さな超微粒子を混合した溶液
の場合でも、基板の表面状態の違いによる超微粒子の配
列状態は変化するが、反射防止用超微粒子膜のように規
則正しく配列されている必要はないので、同様の前処理
でもほぼ一定の特性(帯電防止、または赤外線反射特
性)が得られる。
【0045】
【実施例】以下、本発明の実施例につき図面に従って説
明する。先ず、本発明の構成要件につき分説する。
明する。先ず、本発明の構成要件につき分説する。
【0046】(超微粒子)超微粒子の機能は透明性、透
光性に支障のない限り特に限定はされないが、サブミク
ロンの平均粒径のものをいう。代表的な機能は可視光反
射防止、帯電防止及び/または赤外線反射である。
光性に支障のない限り特に限定はされないが、サブミク
ロンの平均粒径のものをいう。代表的な機能は可視光反
射防止、帯電防止及び/または赤外線反射である。
【0047】反射防止用超微粒子は二酸化ケイ素(Si
O2)、MgF2の群から選ばれることが望ましい。帯電防止
用超微粒子はSnO2、SnO2+酸化アアンチモン(Sb2O3)、
In2O3、In2O3+SnO2の群から選ばれることが望ましい。
また赤外線反射超微粒子はIn2O3、In2O3+SnO2、酸化チタ
ン(TiO2)、酸化ジルコニゥム(ZrO2)の群から選ばれ
ることが好ましい。
O2)、MgF2の群から選ばれることが望ましい。帯電防止
用超微粒子はSnO2、SnO2+酸化アアンチモン(Sb2O3)、
In2O3、In2O3+SnO2の群から選ばれることが望ましい。
また赤外線反射超微粒子はIn2O3、In2O3+SnO2、酸化チタ
ン(TiO2)、酸化ジルコニゥム(ZrO2)の群から選ばれ
ることが好ましい。
【0048】上記反射防止用超微粒子の平均粒径は80〜
150nmが望ましい。80nmより小さい粒径の超微粒子では
形成された膜の最外表面が平坦になりすぎて十分な反射
防止効果が得られない恐れがあり、一方150nmより大き
な粒径の超微粒子では反射防止効果は十分得られるが、
拡散反射が大きくなり、そこ結果白濁すると同時に解像
度が低下する恐れがあるからである。従って反射防止用
超微粒子の粒径は80〜150nmが好ましい。尚、SiO2やMgF
2などの反射防止用超微粒子材料は、いずれもその屈折
率が1.50以下である。
150nmが望ましい。80nmより小さい粒径の超微粒子では
形成された膜の最外表面が平坦になりすぎて十分な反射
防止効果が得られない恐れがあり、一方150nmより大き
な粒径の超微粒子では反射防止効果は十分得られるが、
拡散反射が大きくなり、そこ結果白濁すると同時に解像
度が低下する恐れがあるからである。従って反射防止用
超微粒子の粒径は80〜150nmが好ましい。尚、SiO2やMgF
2などの反射防止用超微粒子材料は、いずれもその屈折
率が1.50以下である。
【0049】帯電防止用超微粒子の平均粒径は10nm以下
が望ましい。また帯電防止用超微粒子は2種以上併用し
ても良い。平均粒径が10nm以下の超微粒子を塗布液に混
合した場合には、基板の表面状態が異なっていても比較
的均一な膜が得られる。またかなり厚く塗布しても、透
過率の低下および白濁を招く恐れが比較的少ない。
が望ましい。また帯電防止用超微粒子は2種以上併用し
ても良い。平均粒径が10nm以下の超微粒子を塗布液に混
合した場合には、基板の表面状態が異なっていても比較
的均一な膜が得られる。またかなり厚く塗布しても、透
過率の低下および白濁を招く恐れが比較的少ない。
【0050】透明導電性機能或いは赤外線反射機能或い
は電磁遮断機能を有する超微粒子としては、SnO2、In
2O3、TiO2、ZrO2などの金属酸化物或いはこれらの混合物
などが挙げられる。この中でSnO2+10重量%Sb2O3、或い
はIn2O3+5重量%SnO2は導電特性と赤外線反射特性が優れ
ているので好ましい。膜厚は0.1〜0.5μm、粒径は5〜50
nmが望ましい。透明導電性の機能を有する金属酸化物あ
るいはこれらの混合物は、エネルギ−バンドギャップが
3eV以上あるために可視光域で高い透過性を示すと同時
に、化学量論組成からのずれ、及び不純物添加による高
い自由電子濃度を有するために高導電性を示す。
は電磁遮断機能を有する超微粒子としては、SnO2、In
2O3、TiO2、ZrO2などの金属酸化物或いはこれらの混合物
などが挙げられる。この中でSnO2+10重量%Sb2O3、或い
はIn2O3+5重量%SnO2は導電特性と赤外線反射特性が優れ
ているので好ましい。膜厚は0.1〜0.5μm、粒径は5〜50
nmが望ましい。透明導電性の機能を有する金属酸化物あ
るいはこれらの混合物は、エネルギ−バンドギャップが
3eV以上あるために可視光域で高い透過性を示すと同時
に、化学量論組成からのずれ、及び不純物添加による高
い自由電子濃度を有するために高導電性を示す。
【0051】(透光性基板)透光性基板としてはガラス
板でもプラスチックス板でもプラスチックスフィルムで
も差し支えない。プラスチック材としては主成分が例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ウレタン、アクリ
ル、フェノ−ル、エポキシ、メラニン、ナイロン、ポリ
イミド、ポリカ−ボネ−ト、ブチル、エポキシフェノ−
ル、塩化ビニル、ポリエステルなどのものが挙げられ
る。尚、基板の超微粒子形成面は平板上はもちろんのこ
と、ブラウン管のように曲率を有していても良い。また
超微粒子形成面は片面でも両面でも差し支えない。
板でもプラスチックス板でもプラスチックスフィルムで
も差し支えない。プラスチック材としては主成分が例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ウレタン、アクリ
ル、フェノ−ル、エポキシ、メラニン、ナイロン、ポリ
イミド、ポリカ−ボネ−ト、ブチル、エポキシフェノ−
ル、塩化ビニル、ポリエステルなどのものが挙げられ
る。尚、基板の超微粒子形成面は平板上はもちろんのこ
と、ブラウン管のように曲率を有していても良い。また
超微粒子形成面は片面でも両面でも差し支えない。
【0052】(前処理)基板とのぬれ性を考慮するなら
ば、アルカリ処理やフッ酸処理等の前処理が好ましい。
また、プラスチックス基板の場合には中性洗剤等による
前処理も有効である。
ば、アルカリ処理やフッ酸処理等の前処理が好ましい。
また、プラスチックス基板の場合には中性洗剤等による
前処理も有効である。
【0053】(塗布方法)塗布液が基板などの被塗物を
覆った後露出させる速度は10mm/s以下が望ましい。ま
た、この速度は被塗物の形状により一定速度でも変化さ
せても良い。基板は容器内に設置するか、或いはこれに
代えて容器の側面部に開けた穴から基板面を露出させて
も良い。後者の方法はブラウン管など製品形状がほぼ出
来上がったものに超微粒子膜を形成するのに適してい
る。
覆った後露出させる速度は10mm/s以下が望ましい。ま
た、この速度は被塗物の形状により一定速度でも変化さ
せても良い。基板は容器内に設置するか、或いはこれに
代えて容器の側面部に開けた穴から基板面を露出させて
も良い。後者の方法はブラウン管など製品形状がほぼ出
来上がったものに超微粒子膜を形成するのに適してい
る。
【0054】塗布面の加熱処理としては炉中で50〜200
℃で焼成するのが実用的であるが、高圧水銀灯などを用
いて紫外線により短時間に焼成しても良い。
℃で焼成するのが実用的であるが、高圧水銀灯などを用
いて紫外線により短時間に焼成しても良い。
【0055】以上はデイッピング方法の1例で説明した
が、プラスチックス基板への塗布方法や膜表面の均一さ
を問わないならば、このデイッピング法に限らず他のデ
ィッピング法やスピンコ−ト法、スプレ−法、或いはこ
れらの組合せやこれらとデイッピング法との組合せも有
効である。
が、プラスチックス基板への塗布方法や膜表面の均一さ
を問わないならば、このデイッピング法に限らず他のデ
ィッピング法やスピンコ−ト法、スプレ−法、或いはこ
れらの組合せやこれらとデイッピング法との組合せも有
効である。
【0056】(塗布溶液)本発明の超微粒子膜の形成に
は、所定量の超微粒子にバインダ−や必要に応じてカッ
プリング剤、その他添加物を加えた塗布溶液を用いる。
は、所定量の超微粒子にバインダ−や必要に応じてカッ
プリング剤、その他添加物を加えた塗布溶液を用いる。
【0057】透光性板がガラス体のときは、バインダ−
としてSi(OR)4(但しRはアルキル基)を使用すること
が好ましく、透光性板がプラスチックスの時はバインダ
−としてSi(OR)x(X=2〜4,好ましくは3)を使用すること
が好ましい。更に透光性板がプラスチックスの時はこの
プラスチックス材に対する官能基を有するカップリング
剤を併用することが望ましい。
としてSi(OR)4(但しRはアルキル基)を使用すること
が好ましく、透光性板がプラスチックスの時はバインダ
−としてSi(OR)x(X=2〜4,好ましくは3)を使用すること
が好ましい。更に透光性板がプラスチックスの時はこの
プラスチックス材に対する官能基を有するカップリング
剤を併用することが望ましい。
【0058】透光性板がガラス体の場合にはSi(OR)
4(但しRはアルキル基)を溶解したアルコ−ル溶液
に、透光性板がプラスチックスの場合にはこの高分子体
と容易に反応する官能基とSi(OR)x(X=2〜4,好ましくは
3)を保有するシランカップリング剤、或いは上記Si(O
R)4とシランカップリング剤との混合溶液を溶解したア
ルコ−ル溶液に超微粒子を分散させる。
4(但しRはアルキル基)を溶解したアルコ−ル溶液
に、透光性板がプラスチックスの場合にはこの高分子体
と容易に反応する官能基とSi(OR)x(X=2〜4,好ましくは
3)を保有するシランカップリング剤、或いは上記Si(O
R)4とシランカップリング剤との混合溶液を溶解したア
ルコ−ル溶液に超微粒子を分散させる。
【0059】この基板を透光性板上に前記方法により塗
布した後、この塗布面を加熱(或いは焼成)して膜形成
を行う。この加熱処理によりSi(OR)4或いはシランカッ
プリング剤は分解してSiO2などそれぞれ超微粒子と基板
との接着剤としての役目を果たす。
布した後、この塗布面を加熱(或いは焼成)して膜形成
を行う。この加熱処理によりSi(OR)4或いはシランカッ
プリング剤は分解してSiO2などそれぞれ超微粒子と基板
との接着剤としての役目を果たす。
【0060】Si(OR)4のRとしては一般に炭素数1〜5の
アルキル基が好ましい。一方、シランカップリング剤は
透光性板の高分子材料によって適宜選択する必要があ
る。
アルキル基が好ましい。一方、シランカップリング剤は
透光性板の高分子材料によって適宜選択する必要があ
る。
【0061】例えば主成分がポリエチレン、ポリプロピ
レン、ウレタン、アクリルなどの場合にはビニルトリエ
トキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメト
キシシラン等のシランカップリング剤が有効である。ま
たフェノ−ル、エポキシ、メラニン、ナイロン、ポリイ
ミド、ポリカ−ボネ−トの場合にはγ−アミノプロピル
エトキシシラン、γ−グリシドオキシプロピルトリメト
キシシランなどのシランカップリング剤が有効である。
更にブチル、エポキシフェノ−ル、塩化ビニル、ポリエ
ステルの場合にはβ,3,4−エポキシシクロヘキシル
エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドオキシプロピ
ルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤が有効
である。
レン、ウレタン、アクリルなどの場合にはビニルトリエ
トキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメト
キシシラン等のシランカップリング剤が有効である。ま
たフェノ−ル、エポキシ、メラニン、ナイロン、ポリイ
ミド、ポリカ−ボネ−トの場合にはγ−アミノプロピル
エトキシシラン、γ−グリシドオキシプロピルトリメト
キシシランなどのシランカップリング剤が有効である。
更にブチル、エポキシフェノ−ル、塩化ビニル、ポリエ
ステルの場合にはβ,3,4−エポキシシクロヘキシル
エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドオキシプロピ
ルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤が有効
である。
【0062】またSi(OR)4或いはシランカップリング剤
を溶融させるためのアルコ−ルは、上記Rの炭素数の増
加と共に混合アルコ−ル溶液の粘性が高くなるので作業
性を考慮して粘性が高くなり過ぎないように適宜アルコ
−ルを選択すれば良い。一般に使用可能なアルコ−ルと
しては炭素数が1乃至5のアルコ−ルが挙げられる。
を溶融させるためのアルコ−ルは、上記Rの炭素数の増
加と共に混合アルコ−ル溶液の粘性が高くなるので作業
性を考慮して粘性が高くなり過ぎないように適宜アルコ
−ルを選択すれば良い。一般に使用可能なアルコ−ルと
しては炭素数が1乃至5のアルコ−ルが挙げられる。
【0063】さらにSi(OR)4が加水分解するために水及
び触媒として鉱酸、例えば硝酸などを加えて塗膜溶液を
調整しても良い。
び触媒として鉱酸、例えば硝酸などを加えて塗膜溶液を
調整しても良い。
【0064】以下、本発明をブラウン管の前面パネル表
面(ガラス面板)に適用した実施例を述べる。
面(ガラス面板)に適用した実施例を述べる。
【0065】図1は本実施例の工程図である。まずブラ
ウン管表面をアルカリ洗浄し、純水で水洗後、水滴の跡
が残らないように窒素ガス等でブロ-する。次にこのブ
ラウン管を塗布装置に装着し、導電性超微粒子を混合し
た塗布液を塗布する。尚、塗布装置と塗布方法は後述す
る。この時の混合塗布溶液組成及び塗布条件の一実施例
を表1に示す。塗布後、所定時間放置したあと、ブラウ
ン管を装置から脱着し、窒素ガスで乾燥させる。乾燥は
ガスあるいはクリ-ンエア-による冷風乾燥、熱風乾燥、
若しくは炉中乾燥でもよい。乾燥した後、同一仕様の別
塗布装置に装着し、反射防止用超微粒子を混合した塗布
溶液を塗布する。この時の混合塗布溶液組成及び塗布条
件の一実施例を「表1」に示す。
ウン管表面をアルカリ洗浄し、純水で水洗後、水滴の跡
が残らないように窒素ガス等でブロ-する。次にこのブ
ラウン管を塗布装置に装着し、導電性超微粒子を混合し
た塗布液を塗布する。尚、塗布装置と塗布方法は後述す
る。この時の混合塗布溶液組成及び塗布条件の一実施例
を表1に示す。塗布後、所定時間放置したあと、ブラウ
ン管を装置から脱着し、窒素ガスで乾燥させる。乾燥は
ガスあるいはクリ-ンエア-による冷風乾燥、熱風乾燥、
若しくは炉中乾燥でもよい。乾燥した後、同一仕様の別
塗布装置に装着し、反射防止用超微粒子を混合した塗布
溶液を塗布する。この時の混合塗布溶液組成及び塗布条
件の一実施例を「表1」に示す。
【0066】
【表1】
【0067】次にブラウン管を塗布装置から脱着した
後、炉中で160℃、30分焼成する。焼成は炉中加熱の
他、紫外線あるいは赤外線による加熱でもよい。この焼
成工程により、超微粒子がブラウン管に強固に接着され
る。以上の塗布工程によって、帯電防止、反射防止膜が
形成される。
後、炉中で160℃、30分焼成する。焼成は炉中加熱の
他、紫外線あるいは赤外線による加熱でもよい。この焼
成工程により、超微粒子がブラウン管に強固に接着され
る。以上の塗布工程によって、帯電防止、反射防止膜が
形成される。
【0068】また図2は本実施例の塗布装置構成を示す
図である。図2において、21はブラウン管、22は塗布液
槽、23は塗布溶液、24は加圧調整用バルブ、25はオ-バ-
フロ-用バルブ、26は溶液タンク、27は溶液供給加圧バ
ルブ、28はリ-ク用バルブである。
図である。図2において、21はブラウン管、22は塗布液
槽、23は塗布溶液、24は加圧調整用バルブ、25はオ-バ-
フロ-用バルブ、26は溶液タンク、27は溶液供給加圧バ
ルブ、28はリ-ク用バルブである。
【0069】かかる構成において、塗布液槽22にブラウ
ン管21を装着する。この場合、塗布液槽22の取付け面に
は、塗布工程で塗布液及び加圧ガスが漏れないようにパ
ッキンあるいはOリングが施されており、かつ作業性を
考慮してブラウン管を押し当てるだけでシ-ルできる構
造になっている。
ン管21を装着する。この場合、塗布液槽22の取付け面に
は、塗布工程で塗布液及び加圧ガスが漏れないようにパ
ッキンあるいはOリングが施されており、かつ作業性を
考慮してブラウン管を押し当てるだけでシ-ルできる構
造になっている。
【0070】次に超微粒子が混合された塗布溶液を塗布
液槽22とブラウン管表面との間に形成された空間に導入
する。この塗布液の導入は、先ず加圧調整用バルブ24及
びリ-ク用バルブ28を閉にし、オ-バ-フロ-用バルブ25及
び溶液供給加圧バルブ27を開にする。
液槽22とブラウン管表面との間に形成された空間に導入
する。この塗布液の導入は、先ず加圧調整用バルブ24及
びリ-ク用バルブ28を閉にし、オ-バ-フロ-用バルブ25及
び溶液供給加圧バルブ27を開にする。
【0071】この操作により溶液タンク26に充填されて
いる塗布溶液23を加圧してブラウン管表面上に充たし、
一部をオ-バ-フロ-バルブ25から予備タンク29に入れ
る。このことによりブラウン管表面上或いは経路上に付
着しているゴミなどをオ-バ-フロ-させた溶液と共に予
備タンクに排出することができる。
いる塗布溶液23を加圧してブラウン管表面上に充たし、
一部をオ-バ-フロ-バルブ25から予備タンク29に入れ
る。このことによりブラウン管表面上或いは経路上に付
着しているゴミなどをオ-バ-フロ-させた溶液と共に予
備タンクに排出することができる。
【0072】次にオ-バ-フロ-用バルブ25及び溶液供給
加圧バルブ27を閉にした後、加圧調整用バルブ24とリ−
ク用バルブ28を開にするとブラウン管表面に充たされて
いる塗布溶液23は溶液タンク26に戻される。この場合加
圧調整用バルブ24に加えるガス圧力とリ-ク用バルブ28
の開閉度とによって、塗布溶液23がブラウン管表面上を
所定の速度で下降する速度を調整することができる。
加圧バルブ27を閉にした後、加圧調整用バルブ24とリ−
ク用バルブ28を開にするとブラウン管表面に充たされて
いる塗布溶液23は溶液タンク26に戻される。この場合加
圧調整用バルブ24に加えるガス圧力とリ-ク用バルブ28
の開閉度とによって、塗布溶液23がブラウン管表面上を
所定の速度で下降する速度を調整することができる。
【0073】次にこの塗布溶液の混合方法について述べ
る。まず一層目に塗布する帯電防止膜用塗布溶液は、エ
チルシリケ−ト〔Si(OC2H5)4〕をエタノ−ルに溶解し、
更に加水分解のためのH2Oと、触媒としてのHNO3とを添
加した溶液を作り、この溶液に粒径6nmのSnO2超微粒子
を重量%で2%添加する。また二層目に塗布する反射防止
用塗布溶液は、エチルシリケ−ト〔Si(OC2H5)4〕をエタ
ノ−ルに溶解し、更に加水分解のためのH2Oと、触媒と
してのHNO3とを添加した溶液を作り、この溶液に粒径12
0nmのSiO2超微粒子を重量%で5%添加する。この時充分
分散するように溶液のPHを調整する。
る。まず一層目に塗布する帯電防止膜用塗布溶液は、エ
チルシリケ−ト〔Si(OC2H5)4〕をエタノ−ルに溶解し、
更に加水分解のためのH2Oと、触媒としてのHNO3とを添
加した溶液を作り、この溶液に粒径6nmのSnO2超微粒子
を重量%で2%添加する。また二層目に塗布する反射防止
用塗布溶液は、エチルシリケ−ト〔Si(OC2H5)4〕をエタ
ノ−ルに溶解し、更に加水分解のためのH2Oと、触媒と
してのHNO3とを添加した溶液を作り、この溶液に粒径12
0nmのSiO2超微粒子を重量%で5%添加する。この時充分
分散するように溶液のPHを調整する。
【0074】次にこの帯電防止膜用塗布溶液を前記方法
によりブラウン管表面に満たし、3.0mm/sの速度で塗布
液を降下して塗布を行った。塗布後は冷風によって強制
乾燥させた。次にこの上に反射防止用塗布溶液を同様の
方法で塗布した。この時の塗布速度は2.5mm/sである。
その後、160℃で30分空気中で焼成し、エチルシリケ−
トを分解した。溶液に添加したSnO2及びSiO2超微粒子
は、分解してできたSiO2がバインダ−の役目を果たすの
で、ブラウン管表面に強固に接着、固定される。また、
一層目の表面は、SnO2超微粒子が均一に分散、塗布され
ているので、ぬれ性が良好かつ均一である。従って、二
層目のSiO2超微粒子は均一に配列されて、連続的な凹凸
を形成することができる。図3はブラウン管と同材質の
ガラス板にこの膜を被覆し、破断してその断面を走査型
電子顕微鏡(SEM)により観察した結果を模式的に表した
斜視図である。ガラス板3にほぼ均一の膜厚で形成され
た一層目の導電性膜5の上に120nmのSiO2超微粒子10が一
層配列している。一部超微粒子が欠落している個所があ
るが、この大きさは超微粒子2〜3個分,即ち約240〜360
nm程度の距離であり可視光波長よりも十分小さいために
反射特性には大きな影響はない。
によりブラウン管表面に満たし、3.0mm/sの速度で塗布
液を降下して塗布を行った。塗布後は冷風によって強制
乾燥させた。次にこの上に反射防止用塗布溶液を同様の
方法で塗布した。この時の塗布速度は2.5mm/sである。
その後、160℃で30分空気中で焼成し、エチルシリケ−
トを分解した。溶液に添加したSnO2及びSiO2超微粒子
は、分解してできたSiO2がバインダ−の役目を果たすの
で、ブラウン管表面に強固に接着、固定される。また、
一層目の表面は、SnO2超微粒子が均一に分散、塗布され
ているので、ぬれ性が良好かつ均一である。従って、二
層目のSiO2超微粒子は均一に配列されて、連続的な凹凸
を形成することができる。図3はブラウン管と同材質の
ガラス板にこの膜を被覆し、破断してその断面を走査型
電子顕微鏡(SEM)により観察した結果を模式的に表した
斜視図である。ガラス板3にほぼ均一の膜厚で形成され
た一層目の導電性膜5の上に120nmのSiO2超微粒子10が一
層配列している。一部超微粒子が欠落している個所があ
るが、この大きさは超微粒子2〜3個分,即ち約240〜360
nm程度の距離であり可視光波長よりも十分小さいために
反射特性には大きな影響はない。
【0075】この膜を形成したブラウン管表面に入射角
5°で光を入射させ、反射率を測定した結果、図4に示
すように波長550nmにおいて0.08%の低反射率が得られ
た。
5°で光を入射させ、反射率を測定した結果、図4に示
すように波長550nmにおいて0.08%の低反射率が得られ
た。
【0076】一方、この膜の表面抵抗値を測定した結
果、約108Ω/□であり、この帯電特性は図5に示すよう
に、参考として示した従来の特性と比べるとほとんど帯
電しないことが判った。この時導電性超微粒子の間には
薄い絶縁性のバインダ−が存在することになるが、SnO2
等の物質はトンネル効果により電子が移動することが知
られており、この作用により導電性の機能が発揮され
る。
果、約108Ω/□であり、この帯電特性は図5に示すよう
に、参考として示した従来の特性と比べるとほとんど帯
電しないことが判った。この時導電性超微粒子の間には
薄い絶縁性のバインダ−が存在することになるが、SnO2
等の物質はトンネル効果により電子が移動することが知
られており、この作用により導電性の機能が発揮され
る。
【0077】次に、本実施例の帯電防止低反射膜を消し
ゴム(ライオン社製、50-30タイプ)を用いて1kgfの
荷重で50回擦った結果、反射率は0.1%程度変化しただけ
で、膜品質上はまったく問題がなかった。
ゴム(ライオン社製、50-30タイプ)を用いて1kgfの
荷重で50回擦った結果、反射率は0.1%程度変化しただけ
で、膜品質上はまったく問題がなかった。
【0078】このような帯電、反射防止膜を形成するプ
ロセスでは、完成したブラウン管に直接膜を形成するこ
とが出来、また既存のSi(OR)4アルコ−ル溶液にSnO2超
微粒子あるいはSiO2超微粒子とを混合して塗布、焼成す
るだけで良く、フッ酸などの有害な薬品の使用は一切な
く、品質一定でしかも低コストで製造することができ
る。
ロセスでは、完成したブラウン管に直接膜を形成するこ
とが出来、また既存のSi(OR)4アルコ−ル溶液にSnO2超
微粒子あるいはSiO2超微粒子とを混合して塗布、焼成す
るだけで良く、フッ酸などの有害な薬品の使用は一切な
く、品質一定でしかも低コストで製造することができ
る。
【0079】また上記実施例では、Si(OR)4としてRが
エチル基の例を示したが、前述の通りR=CnHm(m=2n+1)と
したとき、n=1〜5の範囲で実施可能でありnが大きくな
る場合、溶液の粘性が少し高くなるので溶媒としては作
業性を考慮してそれに応じたアルコ−ルを選択すれば良
い。
エチル基の例を示したが、前述の通りR=CnHm(m=2n+1)と
したとき、n=1〜5の範囲で実施可能でありnが大きくな
る場合、溶液の粘性が少し高くなるので溶媒としては作
業性を考慮してそれに応じたアルコ−ルを選択すれば良
い。
【0080】以上のように、本実施例によれば、反射防
止効果に優れ、かつ帯電防止機能を有する膜を形成した
画像表示板が簡単な装置と簡便な塗布工程で形成するこ
とができる。しかも、本実施例の表示板は、フッ酸など
の有害な処理薬品を使用せず、簡単で安全なプロセスで
製造でき、量産性に好適で、耐汚染性にも優れている。
止効果に優れ、かつ帯電防止機能を有する膜を形成した
画像表示板が簡単な装置と簡便な塗布工程で形成するこ
とができる。しかも、本実施例の表示板は、フッ酸など
の有害な処理薬品を使用せず、簡単で安全なプロセスで
製造でき、量産性に好適で、耐汚染性にも優れている。
【0081】他の実施例につき図6を用いて説明する。
【0082】図6は本実施例の装置構成を示す。図6に
おいて61は透明基板で複数枚を治具62に設置し、塗布液
槽22内に納める。第1実施例のブラウン管の透明基板が
ガラス板であったのに対して、透明基板61はプラスチッ
クス板である。
おいて61は透明基板で複数枚を治具62に設置し、塗布液
槽22内に納める。第1実施例のブラウン管の透明基板が
ガラス板であったのに対して、透明基板61はプラスチッ
クス板である。
【0083】この場合、塗布液槽22に治具及び被塗物の
出し入れように設けた出入口には、塗布工程で塗布液及
び加圧ガスが漏れないようにパッキンあるいはOリング
を施し、塗布液槽22の内部は密閉状態となるようにし
た。
出し入れように設けた出入口には、塗布工程で塗布液及
び加圧ガスが漏れないようにパッキンあるいはOリング
を施し、塗布液槽22の内部は密閉状態となるようにし
た。
【0084】次に超微粒子が混合された塗布溶液を塗布
液槽22の空間に導入した。この塗布液の導入には、まず
加圧調整用バルブ14及びリ-ク用バルブ28を閉にし、オ-
バ-フロ-用バルブ25及び溶液供給加圧バルブ27を開にす
る。この操作により溶液タンク26に充填されている塗布
溶液23を加圧して塗布液槽22内に満たし、一部をオ-バ-
フロ-バルブ25から予備タンク29に入れる。
液槽22の空間に導入した。この塗布液の導入には、まず
加圧調整用バルブ14及びリ-ク用バルブ28を閉にし、オ-
バ-フロ-用バルブ25及び溶液供給加圧バルブ27を開にす
る。この操作により溶液タンク26に充填されている塗布
溶液23を加圧して塗布液槽22内に満たし、一部をオ-バ-
フロ-バルブ25から予備タンク29に入れる。
【0085】次にオ-バ-フロ-用バルブ25及び溶液供給
加圧バルブ27を閉にした後、加圧調整用バルブ24とリ-
ク用バルブ28を開にすると加圧調整用バルブ24から供給
される加圧ガスの圧力が塗布液槽22に満たされている塗
布溶液23に加わり、塗布溶液23は溶液タンク26に戻され
る。この場合、加圧調整用バルブ24に加えるガス圧力と
リ−ク用バルブ28の開閉度とによって、塗布溶液23が複
数枚の透明基板61の各表面上を所定速度で下降するよう
速度調整することができる。この場合の塗布工程は図1
とほぼ同様であるが、ブラウン管装着の工程が治具62を
塗布液槽61に設置、ブラウン管脱着の工程が治具62を塗
布液槽61から引き上げて別の塗布装置に設置する工程に
なる。また三層塗布の場合には異なる三種類の塗布液、
同一仕様の塗布装置を三台用いて塗布を行う。
加圧バルブ27を閉にした後、加圧調整用バルブ24とリ-
ク用バルブ28を開にすると加圧調整用バルブ24から供給
される加圧ガスの圧力が塗布液槽22に満たされている塗
布溶液23に加わり、塗布溶液23は溶液タンク26に戻され
る。この場合、加圧調整用バルブ24に加えるガス圧力と
リ−ク用バルブ28の開閉度とによって、塗布溶液23が複
数枚の透明基板61の各表面上を所定速度で下降するよう
速度調整することができる。この場合の塗布工程は図1
とほぼ同様であるが、ブラウン管装着の工程が治具62を
塗布液槽61に設置、ブラウン管脱着の工程が治具62を塗
布液槽61から引き上げて別の塗布装置に設置する工程に
なる。また三層塗布の場合には異なる三種類の塗布液、
同一仕様の塗布装置を三台用いて塗布を行う。
【0086】尚、塗布液槽22に満たされている塗布溶液
23を溶液タンク26に戻す方法は、上記のように加圧ガス
を用いる他、溶液タンク26の内部を真空状態にしても良
い。
23を溶液タンク26に戻す方法は、上記のように加圧ガス
を用いる他、溶液タンク26の内部を真空状態にしても良
い。
【0087】次にこの塗布溶液の混合方法について述べ
る。
る。
【0088】まず一層目にハ-ドコ-ト機能を付与するた
めに塗布を行う。塗布するハ-ドコ-ト用塗布溶液は、γ
−メラクリルオキシプロピルトリメトキシシランを含む
エチルシリケ−ト〔Si(OC2H5)3〕をエタノ−ルに溶解
し、更に加水分解のためのH2Oと、触媒としてのHNO3と
を添加した溶液を作る。次に二層目に塗布する帯電防止
膜用塗布溶液は、一層目と同様γ−メラクリルオキシプ
ロピルトリメトキシシランを含むエチルシリケ−ト〔Si
(OC2H5)3〕をエタノ−ルに溶解し、更に加水分解のため
のH2Oと、触媒としてのHNO3とを添加した溶液を作り、
この溶液に粒径6nmのSnO2超微粒子を重量%で2%添加
する。また三層目に塗布する反射防止用塗布溶液は、エ
チルシリケ−ト〔Si(OC2H5)4〕をエタノ−ルに溶解し、
更に加水分解のためのH2Oと、触媒としてのHNO3とを添
加した溶液を作り、この溶液に粒径80nmのSiO2超微粒子
を重量%で5%添加する。この時充分分散するように溶
液のPHを調整する。
めに塗布を行う。塗布するハ-ドコ-ト用塗布溶液は、γ
−メラクリルオキシプロピルトリメトキシシランを含む
エチルシリケ−ト〔Si(OC2H5)3〕をエタノ−ルに溶解
し、更に加水分解のためのH2Oと、触媒としてのHNO3と
を添加した溶液を作る。次に二層目に塗布する帯電防止
膜用塗布溶液は、一層目と同様γ−メラクリルオキシプ
ロピルトリメトキシシランを含むエチルシリケ−ト〔Si
(OC2H5)3〕をエタノ−ルに溶解し、更に加水分解のため
のH2Oと、触媒としてのHNO3とを添加した溶液を作り、
この溶液に粒径6nmのSnO2超微粒子を重量%で2%添加
する。また三層目に塗布する反射防止用塗布溶液は、エ
チルシリケ−ト〔Si(OC2H5)4〕をエタノ−ルに溶解し、
更に加水分解のためのH2Oと、触媒としてのHNO3とを添
加した溶液を作り、この溶液に粒径80nmのSiO2超微粒子
を重量%で5%添加する。この時充分分散するように溶
液のPHを調整する。
【0089】次にこの三種類の塗布溶液を順次図6の装
置を用いて前述の手順により塗布を行った。「表2」は
この時の塗布条件である。
置を用いて前述の手順により塗布を行った。「表2」は
この時の塗布条件である。
【0090】
【表2】
【0091】三回の塗布工程を終了した後はプラスチッ
クの種類によって50〜120℃の焼成を行った。図7はこ
の膜を被覆した基板11を破断しその断面をSEMで観察し
た結果を示す模式図である。基板32の表面に一層目のハ
-ドコ-ト層34が、その上に帯電防止用の導電性膜5が夫
々ほぼ均一厚さで形成されている。また、前述のガラス
基板の場合と同様可視光反射防止層30である三層目のSi
O2超微粒子はほぼ均一に配列されており、反射防止機能
もガラス基板の場合と同等である。また、帯電防止機能
及び耐摩耗性、耐久性にも優れた膜ができた。
クの種類によって50〜120℃の焼成を行った。図7はこ
の膜を被覆した基板11を破断しその断面をSEMで観察し
た結果を示す模式図である。基板32の表面に一層目のハ
-ドコ-ト層34が、その上に帯電防止用の導電性膜5が夫
々ほぼ均一厚さで形成されている。また、前述のガラス
基板の場合と同様可視光反射防止層30である三層目のSi
O2超微粒子はほぼ均一に配列されており、反射防止機能
もガラス基板の場合と同等である。また、帯電防止機能
及び耐摩耗性、耐久性にも優れた膜ができた。
【0092】尚、本実施例においては三層構成から成る
超微粒子膜について述べたが、三層以上の超微粒子膜を
形成する場合も上記の塗布工程を追加することによって
行うことができる。
超微粒子膜について述べたが、三層以上の超微粒子膜を
形成する場合も上記の塗布工程を追加することによって
行うことができる。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、超微粒子を用い簡単な
塗布方法により被塗物上に可視光反射防止膜、帯電防止
膜及び/または赤外線反射膜を多層状に容易に形成する
ことができる。
塗布方法により被塗物上に可視光反射防止膜、帯電防止
膜及び/または赤外線反射膜を多層状に容易に形成する
ことができる。
【図1】本発明の一実施例に係る膜形成工程図である。
【図2】本発明の一実施例に係る装置構成図である。
【図3】本発明の一実施例に係る超微粒子膜の断面斜視
図である。
図である。
【図4】本発明の超微粒子膜を反射防止膜に適用した場
合の反射特性図である。
合の反射特性図である。
【図5】本発明の超微粒子膜を帯電防止膜に適用した場
合の帯電特性図である。
合の帯電特性図である。
【図6】本発明の他の実施例に係る装置構成図である。
【図7】本発明の他の実施例に係る超微粒子膜の断面図
である。
である。
【図8】本発明の適用対象例であるブラウン管の一般的
な断面図である。
な断面図である。
【図9】本発明の反射防止原理説明図である。
【図10】本発明の反射防止原理説明図である。
【図11】本発明の反射防止原理を説明する反射特性図
である。
である。
【図12】本発明の反射特性モデル説明図である。
【図13】本発明の反射特性モデル説明図である。
【図14】本発明の反射特性モデル説明図である。
1…超微粒子層、2…バインダ−層、3…ガラス板、5
…導電性膜、10…超微粒子、15…空気と超微粒子と
の混合層、21…ブラウン管、22…塗布液槽、23…
塗布溶液、24…加圧調整用バルブ、25…オ−バ−フ
ロ−用バルブ、26…溶液タンク、27…溶液供給加圧
バルブ、28…リ−ク用バルブ、30…可視光反射防止
層、32…基板、34…ハ−ドコ−ト層、81…ブラウ
ン管、82…ブラウン管内面、83…蛍光体、84…ア
ルミニウム膜、85…ブラウン管前面パネル。
…導電性膜、10…超微粒子、15…空気と超微粒子と
の混合層、21…ブラウン管、22…塗布液槽、23…
塗布溶液、24…加圧調整用バルブ、25…オ−バ−フ
ロ−用バルブ、26…溶液タンク、27…溶液供給加圧
バルブ、28…リ−ク用バルブ、30…可視光反射防止
層、32…基板、34…ハ−ドコ−ト層、81…ブラウ
ン管、82…ブラウン管内面、83…蛍光体、84…ア
ルミニウム膜、85…ブラウン管前面パネル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 1/10 7820−2K H01J 9/20 A 7161−5E H04N 5/72 A 9068−5C (72)発明者 河村 啓溢 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所茂原工場内 (72)発明者 小原 克美 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所茂原工場内 (72)発明者 山田 俊宏 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 川端 利明 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 河村 孝男 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所茂原工場内
Claims (42)
- 【請求項1】超微粒子群と前記超微粒子群を構成する各
超微粒子の間隔を充填するバインダ−とによる超微粒子
膜を基板上に形成する超微粒子膜の形成方法において、
前記超微粒子膜を形成すべき基板を容器に設置し前記超
微粒子とバインダ−とを含む混合塗布溶液を前記容器内
に導入し、少なくとも前記基板の超微粒子膜形成部分を
前記混合塗布溶液が覆った後に容器から混合塗布溶液を
吐出させ基板を露出させることを2回以上行い、基板表
面に超微粒子膜を多層形成することを特徴とする超微粒
子膜の形成方法。 - 【請求項2】超微粒子群と前記超微粒子群を構成する各
超微粒子の間隔を充填するバインダ−とによる超微粒子
膜を基板上に形成する超微粒子膜の形成方法において、
側部に開孔部を設けた容器を用い、前記基板の超微粒子
膜形成面が容器内面側になるように基板を設置し前記超
微粒子とバインダ−とを含む混合塗布溶液を前記容器内
に導入し、少なくとも前記基板の超微粒子膜形成部分を
前記混合塗布溶液が覆った後に容器から混合塗布溶液を
吐出させ基板を露出させることを2回以上行い、基板表
面に超微粒子膜を多層形成することを特徴とする超微粒
子膜の形成方法。 - 【請求項3】前記混合塗布液が前記基板を露出させる速
度が10mm/s以下であることを特徴とする請求項1または
2に記載の超微粒子膜の形成方法。 - 【請求項4】超微粒子群と前記超微粒子群を構成する各
超微粒子の間隔を充填するバインダ−とによる超微粒子
膜を基板上に形成する超微粒子膜の形成方法において、
前記超微粒子膜を形成すべき基板を容器に設置し、前記
超微粒子として可視光反射防止用超微粒子、帯電防止用
超微粒子及び/または赤外線反射用超微粒子を用い、前
記超微粒子とバインダ−とを含む混合塗布溶液を前記容
器内に導入し、前記混合塗布溶液が前記基板の超微粒子
膜形成部分を覆った後に容器から混合塗布溶液を吐出さ
せることを2回以上行い、前記基板表面に超微粒子膜を
二層形成することを特徴とする超微粒子膜の形成方法。 - 【請求項5】超微粒子群と前記超微粒子群を構成する各
超微粒子の間隔を充填するバインダ−とによる超微粒子
膜を基板上に形成する超微粒子膜の形成方法において、
側部に開孔部を設けた容器を用い前記基板の超微粒子膜
形成面が容器内面側になるように基板を設置し、前記超
微粒子として可視光反射防止用超微粒子、帯電防止用超
微粒子及び/または赤外線反射用超微粒子を用い、前記
超微粒子とバインダ−とを含む混合塗布溶液を前記容器
内に導入し、前記混合塗布溶液が前記基板の超微粒子膜
形成部分を覆った後に容器から混合塗布溶液を吐出させ
ることを2回以上行い、前記基板表面に超微粒子膜を二
層形成することを特徴とする超微粒子膜の形成方法。 - 【請求項6】前記混合塗布液が前記基板を露出させる速
度が10mm/s以下であることを特徴とする請求項4または
5に記載の超微粒子膜の形成方法。 - 【請求項7】前記可視光反射防止用超微粒子は二酸化ケ
イ素(SiO2)、フッ化マグネシウム(MgF2)の群から選ばれ
ることを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の
超微粒子膜の形成方法。 - 【請求項8】前記帯電防止用超微粒子は二酸化スズ(SnO
2),SnO2+酸化アンチモン(Sb2O3),酸化インジウム(In
2O3),In2O3+SnO2の群から選ばれることを特徴とする請
求項4乃至6のいずれかに記載の超微粒子膜の形成方
法。 - 【請求項9】前記赤外線反射用超微粒子はSnO2,SnO2+Sb
2O3,In2O3,In2O3+SnO2,酸化チタン(TiO2),酸化ジルコ
ニウム(ZrO2)の群から選ばれることを特徴とする請求項
4乃至6のいずれかに記載の超微粒子膜の形成方法。 - 【請求項10】一回目に形成する超微粒子膜が、前記帯
電防止用超微粒子または前記赤外線反射用超微粒子を含
有することを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記
載の超微粒子膜の形成方法。 - 【請求項11】二回目に形成する超微粒子膜が前記可視
光反射防止用超微粒子を含有することを特徴とする請求
項4乃至6のいずれかに記載の超微粒子膜の形成方法。 - 【請求項12】前記基板がガラスのとき、バインダ−と
してSi(OR)4(Rはアルキル基)を使用し、アルカリ及
び/またはフッ酸で基板を前処理することを特徴とする
請求項10記載の超微粒子膜の形成方法。 - 【請求項13】前記基板がプラスチックのとき、バイン
ダ−としてSi(OR)4(Rはアルキル基)を使用し、前記
プラスチックに対する官能基を有するカップリング剤を
使用し、さらにアルカリ及び/またはフッ酸で基板を前
処置することを特徴とする請求項10記載の超微粒子膜
の形成方法。 - 【請求項14】前記プラスチックがアクリル樹脂のと
き、前記カップリング剤はγ−メタクリルオキシプロピ
ルトリメトキシシランとしたことを特徴とする請求項1
3に記載の超微粒子膜の形成方法。 - 【請求項15】前記プラスチックがエポキシ樹脂のと
き、前記カップリング剤はγ−グリシドオキシプロピル
トリメトキシシランとしたことを特徴とする請求項13
に記載の超微粒子膜の形成方法。 - 【請求項16】前記基板の両面に前記超微粒子膜を形成
することを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記
載の超微粒子膜の形成方法。 - 【請求項17】前記基板の片面にのみに前記超微粒子膜
を形成することを特徴とする請求項1乃至15のいずれ
かに記載の超微粒子膜の形成方法。 - 【請求項18】前記可視光反射防止用超微粒子が粒径80
nm〜150nmのSiO2超微粒子であることを特徴とする請求
項7または11に記載の超微粒子膜の形成方法。 - 【請求項19】前記帯電防止用超微粒子が粒径10nm以下
の酸化スズ化合物であることを特徴とする請求項8また
は10に記載の超微粒子膜の形成方法。 - 【請求項20】透明基板の表面に超微粒子膜を備える透
明板であって、前記超微粒子膜が帯電防止用超微粒子ま
たは赤外線反射用超微粒子を含有する層と可視光反射防
止用超微粒子を含有する層を含む多層からなることを特
徴とする透明板。 - 【請求項21】透明基板の表面に超微粒子膜を備える透
明板であって、前記超微粒子膜が多層からなり前記透明
基板側の一層目が帯電防止用超微粒子または赤外線反射
用超微粒子を含有することを特徴とする透明板。 - 【請求項22】透明基板の表面に超微粒子膜を備える透
明板であって、前記超微粒子膜が多層からなり前記透明
基板側の二層目が可視光反射防止用超微粒子を含有する
ことを特徴とする透明板。 - 【請求項23】透明基板の表面に超微粒子膜を備える画
像表示板であって、前記超微粒子膜が帯電防止用超微粒
子または赤外線反射用超微粒子を含有する層と可視光反
射防止用超微粒子を含有する層を含む多層からなること
を特徴とする画像表示板。 - 【請求項24】透明基板の表面に超微粒子膜を備える画
像表示板であって、前記超微粒子膜が多層からなり前記
透明基板側の一層目が帯電防止用超微粒子または赤外線
反射用超微粒子を含有することを特徴とする画像表示
板。 - 【請求項25】透明基板の表面に超微粒子膜を備える画
像表示板であって、前記超微粒子膜が多層からなり前記
透明基板側の二層目が可視光反射防止用超微粒子を含有
することを特徴とする画像表示板。 - 【請求項26】透明基板の表面に超微粒子膜を備える画
像表示保護板であって、前記超微粒子膜が帯電防止用超
微粒子または赤外線反射用超微粒子を含有する層と可視
光反射防止用超微粒子を含有する層を含む多層からなる
ことを特徴とする画像表示保護板。 - 【請求項27】透明基板の表面に超微粒子膜を備える画
像表示保護板であって、前記超微粒子膜が多層からなり
前記透明基板側の一層目が帯電防止用超微粒子または赤
外線反射用超微粒子を含有することを特徴とする画像表
示保護板。 - 【請求項28】透明基板の表面に超微粒子膜を備える画
像表示保護板であって、前記超微粒子膜が多層からなり
前記透明基板側の二層目が可視光反射防止用超微粒子を
含有することを特徴とする画像表示保護板。 - 【請求項29】前記帯電防止用超微粒子は二酸化スズ(S
nO2),SnO2+酸化アンチモン(Sb2O3),酸化インジウム
(In2O3),In2O3+SnO2の群から選ばれることを特徴とす
る請求項20または21に記載の透明板。 - 【請求項30】前記赤外線反射用超微粒子はSnO2,SnO2+
Sb2O3,In2O3,In2O3+SnO2,酸化チタン(TiO2),酸化ジル
コニウム(ZrO2)の群から選ばれることを特徴とする請求
項20または21に記載の透明板。 - 【請求項31】前記可視光反射防止用超微粒子は二酸化
ケイ素(SiO2)、フッ化マグネシウム(MgF2)の群から選ば
れることを特徴とする請求項20または22に記載の透
明板。 - 【請求項32】前記帯電防止用超微粒子は二酸化スズ(S
nO2),SnO2+酸化アンチモン(Sb2O3),酸化インジウム
(In2O3),In2O3+SnO2の群から選ばれることを特徴とす
る請求項23または24に記載の画像表示板。 - 【請求項33】前記赤外線反射用超微粒子はSnO2,SnO2+
Sb2O3,In2O3,In2O3+SnO2,酸化チタン(TiO2),酸化ジル
コニウム(ZrO2)の群から選ばれることを特徴とする請求
項23または24に記載の画像表示板。 - 【請求項34】前記可視光反射防止用超微粒子は二酸化
ケイ素(SiO2)、フッ化マグネシウム(MgF2)の群から選ば
れることを特徴とする請求項23または25に記載の画
像表示板。 - 【請求項35】前記帯電防止用超微粒子は二酸化スズ(S
nO2),SnO2+酸化アンチモン(Sb2O3),酸化インジウム
(In2O3),In2O3+SnO2の群から選ばれることを特徴とす
る請求項26または27に記載の画像表示保護板。 - 【請求項36】前記赤外線反射用超微粒子はSnO2,SnO2+
Sb2O3,In2O3,In2O3+SnO2,酸化チタン(TiO2),酸化ジル
コニウム(ZrO2)の群から選ばれることを特徴とする請求
項26または27に記載の画像表示保護板。 - 【請求項37】前記可視光反射防止用超微粒子は二酸化
ケイ素(SiO2)、フッ化マグネシウム(MgF2)の群から選ば
れることを特徴とする請求項26または28に記載の画
像表示保護板。 - 【請求項38】請求項23、24、25、32、33お
よび34のいずれかに記載の画像表示板を備えてなるこ
とを特徴とするブラウン管。 - 【請求項39】請求項26、27、28、35、36お
よび37のいずれかに記載の画像表示保護板を備えてな
ることを特徴とするブラウン管。 - 【請求項40】請求項20、21、22、29、30お
よび31のいずれかに記載の透明板、請求項23、2
4、25、32、33および34のいずれかに記載の画
像表示板および請求項26、27、28、35、36お
よび37のいずれかに記載の画像表示保護板のいずれか
を備えてなる液晶パネル。 - 【請求項41】請求項20、21、22、29、30お
よび31のいずれかに記載の透明板を備えてなることを
特徴とする自動車用窓ガラス。 - 【請求項42】請求項20、21、22、29、30お
よび31のいずれかに記載の透明板を備えてなることを
特徴とする展示品保護板。
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- 1993-05-18 KR KR1019930008445A patent/KR970011050B1/ko not_active IP Right Cessation
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KR970011050B1 (ko) | 1997-07-05 |
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