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JPH05292998A - 生細胞数及び活力の測定方法 - Google Patents

生細胞数及び活力の測定方法

Info

Publication number
JPH05292998A
JPH05292998A JP12564192A JP12564192A JPH05292998A JP H05292998 A JPH05292998 A JP H05292998A JP 12564192 A JP12564192 A JP 12564192A JP 12564192 A JP12564192 A JP 12564192A JP H05292998 A JPH05292998 A JP H05292998A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogen peroxide
cells
well
peroxidase
enzyme
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12564192A
Other languages
English (en)
Inventor
Shirou Yamashiyouji
志朗 山庄司
Fukiko Nishimoto
普喜子 西本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KING JOZO KK
Kurabo Industries Ltd
Kurashiki Spinning Co Ltd
Original Assignee
KING JOZO KK
Kurabo Industries Ltd
Kurashiki Spinning Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KING JOZO KK, Kurabo Industries Ltd, Kurashiki Spinning Co Ltd filed Critical KING JOZO KK
Priority to JP12564192A priority Critical patent/JPH05292998A/ja
Priority to EP93106115A priority patent/EP0566109A1/en
Publication of JPH05292998A publication Critical patent/JPH05292998A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/26Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving oxidoreductase
    • C12Q1/28Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving oxidoreductase involving peroxidase
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/02Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving viable microorganisms
    • C12Q1/04Determining presence or kind of microorganism; Use of selective media for testing antibiotics or bacteriocides; Compositions containing a chemical indicator therefor
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C12Q2304/00Chemical means of detecting microorganisms
    • C12Q2304/20Redox indicators
    • C12Q2304/26Quinone; Quinol
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
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    • C12Q2326/40Triphenylmethane dye chromogens, e.g. fluorescein derivatives

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  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】普通のマイクロプレートリーダーを用いて、簡
便かつ迅速に、多検体の細胞活性及び生細胞数を測定で
きる方法を提供すること。 【構成】生細胞を含む測定系に1,4-ナフトキノン、2-メ
チル−1,4-ナフトキノン(メナジオン)又はテトラメチ
ル−p−ベンゾキノン等の酸化型キノンを作用させ、生
成した過酸化水素を、過酸化水素を受容体とする酵素を
介する間接呈色試薬又は直接呈色試薬と反応させ、その
発色強度を分光光度計(比色計)で定量する。好適な酵
素はペルオキシダーゼ、間接呈色試薬はN-(カルボキシ
メチルアミノカルボニル)-4,4'-ビス(ジメチルアミ
ノ)-ジフェニルアミノナトリウム)又はロイコクリスタ
ルバイオレット、直接呈色試薬はシトクロムcペルオキ
シダーゼである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は生細胞又は生細胞を含む生
きた組織、器官等における細胞の活力又は生細胞数を迅
速かつ確実に測定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】医薬品・化粧品・食品の開
発において、その安全性を知るために動物実験が行われ
てきたが、最近動物実験代替法による安全性評価が注目
されている。その理由として、コストダウン、簡便性及
び迅速性などが挙げられ、その方法として、動物の培養
細胞を利用した細胞毒性の検出定量方法の開発が活発に
なっている。その代表的な方法としては、ストレス(化
学的、物理的)を負荷した培養細胞に色素を取り込ませ
て、その取り込み量で生死を判別する方法がある。その
例としては、ニュートラルレッドの生細胞中のライソゾ
ームへの取り込み、又はテトラゾリウム化合物を生細胞
中のミトコンドリアと反応させ、不溶性呈色生成物を蓄
積させた後、これらの色素量をマイクロプレートリーダ
ーで自動的に分光光学的に定量する方法がある。
【0003】しかしながら、これらの方法においては、
色素を細胞内に浸透蓄積させるためには3〜5時間イン
キュベートすることが必要であり、この培養期間中に細
胞の活性が変化する恐れがあるので、これらの方法は、
分単位で変化する細胞毒性を検知する目的に適したもの
とは言えない。
【0004】そこで本発明者らは、上記問題を解決しう
るより迅速な生細胞の活性測定方法として、先に、測定
開始後数分以内に細胞の活性を測定しうる、化学発光を
利用した方法を発明、提案した(特開平1−160499)。
この化学発光利用測定方法は、酸化型キノンと細胞を数
分間インキュベートするだけで発生する過酸化水素を化
学発光試薬と反応させることにより、僅々5秒間でその
量を測定することができる極めて迅速な方法である。生
成した過酸化水素量と細胞活性又は生細胞数との間には
良好な比例関係が成立する。
【0005】しかしながら、この化学発光方法では、反
応が動物細胞のための増殖培地や維持培地に含まれてい
る種々のイオン、特にハロゲンイオンによって阻害され
るため、その測定精度を高めるためには、生成する過
酸化水素量がその測定限界濃度である10-6M 以上になる
ように、充分な数の試料細胞を準備すること、化学発
光反応に対する阻害作用が低い培地を選択すること、及
び、発光を測定するための特別な機器を用意すること
等の配慮を必要とする。
【発明の目的】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明が解決を
意図する課題は、一般的に使用されているマイクロプレ
ートリーダーを用いて、簡便かつ迅速に、多検体の細胞
活性及び生細胞数を測定できる方法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1) 概要 以上の課題を解決するため、本発明は、生細胞を含む測
定系に酸化型キノンを作用させ、生成した過酸化水素
を、過酸化水素を受容体とする酵素を介して又は直接呈
色試薬と反応させ、その発色強度を分光光度計(比色
計)で定量することを特徴とする生細胞数及び活力の測
定方法を要旨とする。
【0008】(2) 原理 細胞膜及び細胞質には、還元型補酵素ニコチンアミドア
デニンジヌクレオチド(NADH)及びそのリン酸化合
物(NADPH)を補酵素として細胞内の酸化物を還元
する酸化還元酵素が存在していると考えられている。特
にNAD(P)H:キノン酸化還元酵素の存在はよく知
られている。本発明は、細胞培養液に添加した2−メチ
ル−1,4−ナフトキノン(メナジオン)を始めとする
キノン化合物が生細胞と反応して培養液中に過酸化水素
が蓄積されるという上記公開公報記載の発見に基づい
て、この過酸化水素を小容量の反応系で分光光学的に測
定しようとするのが発明の原理である。
【0009】本発明の一実施形態(態様1)において
は、生きた細胞がキノン類と反応することにより細胞系
外へ蓄積された過酸化水素を、ペルオキシダーゼのよう
な過酸化水素を受容体とする酵素を介して間接的に呈色
試薬と反応させることにより生じた呈色強度の強弱を分
光光度計で測定することにより、生細胞数を定量する。
【0010】また、本発明の別の実施形態(態様2)に
おいては、生きた細胞がキノン類と反応することにより
細胞系外へ蓄積された過酸化水素に直接シトクロムcペ
ルオキシダーゼのような呈色試薬と反応させることによ
り生じた発色強度の強弱を分光光度計で測定することに
より、生細胞数を定量する。
【0011】(3) 酵素 本発明は、化学発光測定に必要な検体よりも小容量でか
つ細胞数が少ない反応系で発生する微量の過酸化水素を
検出するため、酵素反応を利用することが特色である。
過酸化水素に関連する酸化還元酵素には多くの種類があ
るが、本発明の目的上、過酸化水素をアクセプターとし
て、酸化還元色素、合成呈色試薬などを酸化発色させる
酸化性酵素、即ちペルオキシダーゼが好ましい。市販の
ペルオキシダーゼは、例えば西洋ワサビ、牛乳などから
抽出された3価の鉄ポルフィリン蛋白質である。
【0012】(4) 呈色試薬 上記態様1の間接呈色試薬色素としては、その酸化生成
物が著しく発色する性質を有するもの、例えば0−フェ
ニレンジアミン、3,3'−ジアミノベンジジン、2,2'
−アジノ−ジ(3−エチルベンズチアゾリンスルホン
酸)、ロイコクリスタルバイオレット、N−(カルボキ
シメチルアミノカルボニル)−4,4'−ビス(ジメチル
アミノ)−ジフェニルアミノナトリウム(略称DA−6
4)又は10−(カルボキシメチルアミノカルボニル)−
3,7−ビス(ジメチルアミノ)−フェノチアジンナト
リウム(略称DA−67)などが例示されるが、感度、基
質に対する溶解性などの観点で後二者が最も優れてい
る。因に、後二者の色素は、酸化により、夫々ビントシ
ェッドラーグリーン(λmax 727 nm)及びメチレンブル
ー(λmax 666 nm)を生成する。但し、本発明の測定系
には、例えばメナジオン等のキノン類が共存するため、
キノンと反応して発色又は脱色する色素は好ましくな
い。
【0013】また態様2の直接呈色試薬としては、シト
クロムcペルオキシダーゼのような酸化還元酵素の介在
なしに直接過酸化水素と反応して発色するものが使用さ
れる。上記シトクロムcペルオキシダーゼは、過酸化水
素と瞬間的に安定な複合体を形成し、この複合体の吸光
度(λmax419 nm)が酵素の吸光度(λmax408 nm)と相違
しているため、該吸光度差を測定することにより、生成
した過酸化水素の濃度を測定することができる。因に、
該吸光度差のモル吸光係数は、Δε=50,000 l・mol-1
cm-1である。
【0014】(5) 測定法 一定濃度、普通103 〜107 細胞/mLに調整した培養細胞
液を例えば96ウェルのマイクロプレートの各ウェル中に
一定量づつ分注し、これに一定量のキノン化合物溶液を
加え、37℃で一定時間インキュベートした後、一定濃度
の呈色試薬を含むPIPES(ピペラジン−N,N'−ビ
ス−(2−エタンスルホン酸))緩衝液を一定量、次い
で一定量のペルオキシダーゼを含むPIPES緩衝液を
加え、更に37℃で一定時間インキュベート後、分光光度
計により一定波長(前記DA−64では727nm)下にける吸
光度を測定し、発色前の対照の吸光度(ブランク)を控
除した値より、予め決定した検量線に従って過酸化水素
の生成量を求める。添付図4に上記方法による標準的な
測定手順を示す。
【0015】
【作用】本発明は、発生した過酸化水素を受容体とする
酵素の酸化作用による呈色試薬の発色又は該過酸化水素
と呈色試薬との発色反応を利用するため、微量の試料で
精密な過酸化水素量の測定が可能であり、このため繁用
の96ウェルマイクロプレートを利用して、多検体の同時
定量が可能である。かつ、測定基質中のハロゲンイオン
などによる影響を受けないから、上記「(5) 測定法」の
項中述べたように、細胞培養液を直接測定することも可
能である。
【0016】
【実施例】以下、実施例により発明実施の態様を説明す
るが、例示は単に説明用のもので、発明思想の制限又は
限定を意味するものではない。
【0017】実施例1(生細胞数の測定) (1) 操作法 ミンク肺細胞(Mv1Lu:ATCC CCL64) を37℃、5%CO
2、飽和水蒸気条件下で培養した。培養液は0.4 %グルタ
ミン、0.4 %ペニシリン+ストレプトマイシン、10%牛
胎児血清を含むダルベッコ改変イーグル培地高グルコー
スであった。 サブコンフルエント(亜集密的)状態で、細胞をト
リプシン処理及び遠心分離し、培地をハンクス培地に置
き換えた。 ハンクス培地を用いて細胞を約103 〜107 細胞/mL
に希釈・調整し、96ウェルのマイクロプレートの各ウェ
ルに25μL づつ分注した。 各ウェルの細胞懸濁液に0.4mM のメナジオンを含む
ハンクス培地を25μL/ウェル 添加した。37℃で10分間イン
キュベートした後、100 μM のDA−64を含むPIPE
S緩衝液を50μL/ウェル 、更にペルオキシダーゼを含むP
IPES緩衝液(125U/mL) を10μL/ウェル 添加し、再び37
℃で10分間インキュベートした。 各ウェルの反応液
の727nm における吸光度を測定し、細胞を含まない対照
反応液での吸光度(ブランク)を控除した値より、検量
線に従い各ウェルの過酸化水素生成量を求めた。
【0018】(2) 結果及び考察 添付図1の如く、生細胞数と過酸化水素生成量との間に
は、正の比例関係が成立した。生細胞の測定範囲は104
〜2×105 細胞/mLで、96ウェルのマイクロプレートで
は、2.5 ×102 〜5×103 細胞/ウェル が測定可能であっ
た。このときの測定時間は、生細胞とメナジオンのイン
キュベーション時間10分と、過酸化水素測定時間10分と
の合計20分を要した。ただし、細胞の種類や培養条件に
よって測定範囲が変化する。
【0019】
【図1】
【0020】これに対し、先発明の化学発光法による過
酸化水素定量法では、直接測定に要する時間は僅か5秒
であるが、測定可能な生細胞数の下限が105 細胞/mLで
あり、また、96ウェルのマイクロプレートの使用は、現
存の発光検出機では感度的に困難である。かつ先発明の
方法は、細胞培養液については適用できないので、事前
に細胞洗浄して測定に好ましい培養液と置換しなければ
ならず、この処理によって細胞の活力が変化する可能性
も考えられる。
【0021】以上述べた諸事情を考慮すると、最も使用
頻度の多い96ウェルのマイクロプレートによる生細胞数
の測定については、本発明の方が実際的に優っていると
判断される。
【0022】実施例2並びに対照例1及び2(本発明及
び対照法による細胞毒性の測定) 動物細胞に対する各種界面活性剤の細胞毒性を、それぞ
れ本発明法、化学発光法(先発明法)及びニュートラル
レッド取り込み法で測定し、優劣を比較した。 供試界面活性剤など 略号など 化学名 BC: ベンゼトニウムクロライド ABAC: アルキルベンジルジメチルアンモニウムクロライド ツイーン20:ポリオキシエチレンソルビタン モノラウレート グリセロール SDS: ドデシル硫酸ナトリウム
【0023】(1) 操作法(実施例2) (1-1) 発明法(酵素法) ミンク肺細胞(Mv1Lu:ATCC CCL 64)を、96ウェル
のマイクロプレートに2×104 細胞/ウェル になるように
添加し、37℃、5%CO2 、飽和水蒸気条件下で3日間培
養した。培養液は実施例1と同じであった。 コンフルエント(集密的)状態で、各濃度に調整し
た界面活性剤を含む培地に置き換え、更に1時間培養し
た。 培養後、ハンクス培地で繰り返し細胞を洗浄し、界
面活性剤を除去した。各ウェルに0.2mM のメナジオンを
含むハンクス培地を50μL/ウェル 添加した。次いで、37℃
で10分間インキュベートした後、100 μM DA−64を含
むPIPES緩衝液を50μL/ウェル 、更にペルオキシダー
ゼを含むPIPES緩衝液(125U/mL) を10μL/ウェル 添加
し、再び37℃で10分間インキュベートした。 各ウェルの反応液の727nm における吸光度を測定
し、細胞不含の反応液での吸光度(ブランク)を控除し
た値より、検量線に従い、各ウェルの過酸化水素生成量
を求めた。 無処理細胞での過酸化水素生成量に対する、処理細
胞の過酸化水素生成量の比を算出し、活力度とした。
【0024】(1-2)対照例1(化学発光法) ミンクの肺細胞(Mv1Lu:ATCC CCL 64)を、24ウェ
ルのマイクロプレートに1.5 ×105 細胞/ウェル となるよ
うに添加し、37℃、5%CO2 、飽和水蒸気条件下で3日
間培養した。培養液は実施例1と同じであった。 コンフルエント状態で、各濃度に調整した界面活性
剤を含む培地に置き換え、更に1時間培養した。 培養後、MEM−α(Mimimum Essential Medium E
agle Alpha Modifi-cationの略)で繰り返し細胞を洗浄
し、界面活性剤を除去し、各ウェルにMEM−α 500μ
L を添加した。 20mMメナジオン溶液を5μL/ウェル 添加して37℃で10
分間インキュベートした後、TDPO(ビス〔4−ニト
ロ−2−[3,6,9−トリオキサデシルオキシカルボ
ニル]−フェニル〕オキサレート)・ピレンを含む発光
試薬を 500μL/ウェル 添加し、5秒間の発光量を測定し
た。 細胞不含の反応液での発光量(ブランク)を控除
し、検量線より各ウェルの過酸化水素生成量を求めた
後、無処理細胞での過酸化水素生成量に対する処理細胞
の過酸化水素生成量の比を算出し、活力度とした。
【0025】(1-3)対照例2(ニュートラルレッド(N
R)取り込み法) ミンクの肺細胞(Mv1Lu:ATCC CCL 64)を、96ウェ
ルのマイクロプレートに2×104 細胞/ウェル になるよう
に添加し、37℃、5%CO2 、飽和水蒸気条件下で3日間
培養した。培養液は実施例1と同じであった。 コンフルエント状態で、各濃度に調整した界面活性
剤を含む培地に置き換え、更に1時間培養した。 培養後、培地で細胞を洗浄し、界面活性剤を除去し
た。NR(ニュートラルレッド)溶液を 100μL/ウェル 添
加し、37℃、5%CO2 、飽和水蒸気条件下で3時間培養
した。 NR溶液を捨て、固定液(10 %ホルマリン液)100μ
L/ウェル を添加し、室温にて1分間放置した。 固定液を捨て、抽出液(酸性イソプロパノール) 10
0 μL/ウェル を添加し、室温にて20分間放置した。 軽く攪拌した後、マイクロプレートリーダーで 550
nmの吸光度を測定し、無処理細胞での吸光度に対する処
理細胞での吸光度の比を算出して活力度とした。
【0026】(2) 結果及び考察 添付図2及び図3が示すように、供試したどの界面活性
剤についても、測定方法の相違による阻害曲線の差異は
認められなかった。従って、本発明は、公知方法と同様
に細胞毒性の検出に適用できることが判る。
【0027】
【図2】
【0028】
【図3】
【0029】実施例3(キノンの有効性について) 各種のキノンについて、動物細胞の活力測定に対する適
否を検討したところ、CCL 64、PC−3 及びNIH 3T3 の各
細胞に対して、下表−1の示す通り、1,4−ナフトキ
ノン、2−メチル−1,4−ナフトキノン(メナジオ
ン)及びテトラメチル−p−ベンゾキノンの3種類はど
の細胞に対しても有効であったが、1,2−ナフトキノ
ン、2−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、1,5−
ジアミノアントラキノン及びp−ベンゾキノンは何れの
細胞についても検出できる量の過酸化水素を生成せず、
また2−ヒドロキシ−1,4ーナフトキノン、アントラ
キノン−2,6−ジスルホン酸ジナトリウム、アントラ
キノン、クロラニル及びクロラニル酸は、細胞の種類に
より測定可能量の過酸化水素を発生しなかった。
【0030】
【表1】
【0031】
なお本測定は、24ウェルのマイクロ
プレートに細胞を培養し、コンフルエントの状態になっ
た時点で、培養液をMEM−α 500μL に置換し、20mM
の各キノン5μLを加えて、37℃で10分間インキュベー
トした。その後、実施例1に準じて生成した過酸化水素
を測定する方法を用いた。
【0032】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、一般的に
使用されているマイクロプレートリーダーを用いて、簡
便かつ迅速に、多検体の細胞活性及び生細胞数を測定で
きる方法を提供できたことにより、薬物、食品などの毒
性検定その他、一般生化学的研究の便益に貢献しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法による動物生細胞数と過酸化水素発
生量との相関を示すグラフ。
【図2】本発明法による各種界面活性剤の動物生細胞に
対する阻害作用を示すグラフ。
【図3】化学発光法及びニュートラルレッド取り込み法
による各種界面活性剤の動物生細胞に対する阻害作用を
示すグラフ。
【図4】標準的な測定手順を示す流れ図。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生細胞を含む測定系に酸化型キノンを作
    用させ、生成した過酸化水素を、過酸化水素を受容体と
    する酵素を介して又は直接呈色試薬と反応させ、その発
    色強度を分光光度計(比色計)で定量することを特徴と
    する生細胞数及び活力の測定方法。
  2. 【請求項2】 過酸化水素を受容体とする酵素がペルオ
    キシダーゼである請求項1の測定方法。
  3. 【請求項3】 酸化型キノンが、1,4−ナフトキノ
    ン、2−メチル−1,4−ナフトキノン(メナジオ
    ン)、テトラメチル−p−ベンゾキノンからなる群から
    選ばれた化合物である請求項1の測定方法。
  4. 【請求項4】 生成した過酸化水素を受容体とする酵素
    と共存せしめられる呈色試薬が、N−(カルボキシメチ
    ルアミノカルボニル)−4,4'−ビス(ジメチルアミ
    ノ)−ジフェニルアミノナトリウム)又はロイコクリス
    タルバイオレットである請求項2の測定方法。
  5. 【請求項5】 生成した過酸化水素と反応せしめられる
    呈色試薬がシトクロムcペルオキシダーゼである請求項
    1の測定方法。
JP12564192A 1992-04-17 1992-04-17 生細胞数及び活力の測定方法 Pending JPH05292998A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12564192A JPH05292998A (ja) 1992-04-17 1992-04-17 生細胞数及び活力の測定方法
EP93106115A EP0566109A1 (en) 1992-04-17 1993-04-15 Colorimetric assay for the determination of density or activity of viable cells

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12564192A JPH05292998A (ja) 1992-04-17 1992-04-17 生細胞数及び活力の測定方法

Publications (1)

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ID=14915056

Family Applications (1)

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JP12564192A Pending JPH05292998A (ja) 1992-04-17 1992-04-17 生細胞数及び活力の測定方法

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