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JPH0529429B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0529429B2
JPH0529429B2 JP61036694A JP3669486A JPH0529429B2 JP H0529429 B2 JPH0529429 B2 JP H0529429B2 JP 61036694 A JP61036694 A JP 61036694A JP 3669486 A JP3669486 A JP 3669486A JP H0529429 B2 JPH0529429 B2 JP H0529429B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protamine
antibacterial
food
substances
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61036694A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JPS62201563A (en
Inventor
Haruo Akazawa
Mizuo Yajima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asama Chemical Co Ltd
Original Assignee
Asama Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asama Chemical Co Ltd filed Critical Asama Chemical Co Ltd
Publication of JPS62201563A publication Critical patent/JPS62201563A/en
Publication of JPH0529429B2 publication Critical patent/JPH0529429B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】[Detailed description of the invention]

「産業上の利用分野」 本発明は魚介類等の精巣から抽出されたプロタ
ミンを中心に、これに特定抗菌性物質群から選ば
れた2種の抗菌性物質を組み合わせることにより
構成された天然物を主体とした食品保存料に関す
る。 「従来の技術」 近年、流通機構の発達で、種々の食品が、容易
に広い範囲に頒布できるようになつてきた。それ
とともに食品のシエルフライフの延長が要求され
るようなつた、しかしながら、食品のシエルフラ
イフの延長のため使用されている合成保存料、例
えば、ソルビン酸、安息香酸などは、その対象と
なる食品が限定されており、多くの食品に使用す
ることは許可されていないこと、また消費者も、
合成保存料や合成殺菌料を添加した食品に対して
は、あまり良いイメージをもつていないことか
ら、天然物を中心にした食品保存料の開発が強く
のぞまれている。発明者は、この強い要求を満足
させるため、天然に存在する抗菌性物質を中心に
した食品保存料の開発を鋭意研究してきた。 一方、従来より、さけ、ます、にしん、さば、
たら、いか、ほたて貝等各種魚介類の精巣、いわ
ゆる、一般に白子と称されているものは、その一
部が食用として供されている他、ミール原料とし
て利用されている程度で、その大部分は廃棄処分
されており、未利用の資源として、これらの高度
利用が望まれている。この魚介類の精巣の精子核
中に高い含量で存在するプロタミンは抗菌性のあ
ることが知られており(〓Protamines from
Fishes as Inhibitors on the Growth of Micro
−organisms〓O.R.Brekkan and G.Boge:Re
−ports on Technological Research
Ccncerning Norwegian Fish Industry 1964,
4(6);〓ニシンおよびさけのプロタミンの抗菌性〓
Nazrum Islam、板倉隆夫、元広輝重:昭和58年
度日本水産学会秋季大会 講演要旨集164頁)、発
明者はこのプロタミンの抗菌性に着目し、これを
利用した効果的な食品保存料が具体的に実現出来
ないかという研究をはじめた。 「発明が解決しようとする問題点」 食品保存料は、程度の差はあれ、広い範囲の微
生物に対し抗菌作用があること、毒性が低いこ
と、対象となる食品の味、香り、色、物性などに
悪い影響を与えないこと、対象となる食品のコス
トを著しく高めるようなことがないこと、などの
条件を満たすものでなければならない。出来れば
天然物であることが望ましい。 また、食品は、味、香り、色、食感、歯応え、
物性などその性状が極めて多様、且複雑であり、
保存料の添加により、これらが変わることは許さ
れない。しかも、近年、消費者は自然志向の広ま
りにより、出来るだけ天然保存料を好む傾向があ
る。このため、食品業界では天然物由来の抗菌性
物質を主体とした食品保存料の開発が盛んに行わ
れているが、十分に実効性を有するものは得られ
ていない。 一方、プロタミンの抗菌性については学問的に
報告されているが、実際に食品保存料としてどの
ようにすれば具体的に実効性があるのか、実用化
出来るのかといつた報告はない。 プロタミンは動物に対し高い安全性があるが、
その抗菌性はPHが中性やアルカリ性域では発現し
易いのに対し、酸性域では抗菌性が低下するこ
と、グラム陽性菌などでは発現するが、グラム陰
性菌には発現しにくいこと、金属イオンなどはプ
ロタミンの抗菌性を阻害する要因になること、等
から、これを食品の系で保存料として用いた場
合、単独では実効性を確保するのは困難である。 また、実効性を持たせようとしてプロタミンの
添加量を多くすると、食品の味や香りに悪い影響
を及ぼすうえ、きわめて高価なものとなるなどの
欠点がある。 本発明者は、プロタミンの食品保存料としての
上記欠点や技術的要請を解消せんと研究し、プロ
タミンに、グリシン、酢酸ナトリウム、リゾチー
ム、甘草抽出抗菌性物質から成る抗菌性物質群か
ら選ばれた2種の抗菌性物質あるいはビタミン
B1エステル、重合リン酸塩、低級脂肪酸モノグ
リセライドまたはシユガーエステルから成る抗菌
性物質群から選ばれた2種の抗菌性物質を組合せ
ると、プロタミンの有する抗菌性が有効に発現さ
れ抗菌スペクトルも拡大され、複雑、且多様な性
状を有する食品の系でも充分相乗効果を発揮し
て、実効性のある食品の保存性となることを見出
した。 本発明は、上記の新しい知見に基づいて、プロ
タミンに組み合せる抗菌性物質2種を選択特定す
ることにより、プロタミンの有する抗菌性を有効
に発見させ、実際の食品の系でも充分実効性のあ
る保存料を具体化せんとするものである。また、
このようにプロタミン抗菌性物質を2種組み合わ
せると、構成する抗菌性物質の添加量が少なくて
すみ、それぞれの抗菌性物質が有する味や香りが
薄まつて食品の味や香りに悪い影響を及ぼさない
等、上記要請を満足させて天然物を中心とする実
用性の高い食品保存料を提供せんとするものであ
る。 「問題点を解決する手段」 本発明は、上記問題点を解決するため次のよう
な手段をとつたものである。 プロタミンに下記第1、第2、第3のいずれか
一つの特定抗菌性物質群から2種の抗菌性物質を
選択して組合せて食品保存料としたものである。 ここに特定抗菌性物質群というのは、次の三群
に分類できる。これは、組合せ対象となる抗菌性
物質の選択特定を明確にするためである。 第1の特定抗菌性物質群 グリシン、酢酸ナトリウム、リゾチーム、甘草
抽出抗菌性物質 第2の特定抗菌性物質群 ビタミンB1エステル、重合リン酸塩、低級脂
肪酸モノグリセライド 第3の特定抗菌性物質群 ビタミンB1エステル、重合リン酸塩、シユガ
ーエステル これらいずれか1つの特定抗菌性物質群から2
種の抗菌性物質を選択して特定し、これにプロタ
ミンを組合せることにより食品保存料とするもの
である。 即ち、本発明の実施態様としては、次の3つが
ある。 (1) プロタミンにグリシン、酢酸ナトリウム、リ
ゾチーム、甘草抽出抗菌性物質から成る物質群
より選ばれた2種を組み合せた食品保存料。 (2) プロタミンにビタミンB1エステル、重合リ
ン酸塩、低級脂肪酸モノグリセライドから成る
物質群より選ばれた2種を組み合せた食品保存
料。 (3) プロタミンにビタミンB1エステル、重合リ
ン酸塩、シユガーエステルから成る物質群より
選ばれた2種を組み合せた食品保存料。 本発明はプロタミンが元来天然物由来の成分で
あり、熱安定性が高く、また、安全性の高い抗菌
性物質であり、食品保存料の素材として大きな優
位性があることに着目し、その抗菌スペクトルが
狭く、対象菌種や、対象食品の性状によつて抗菌
性が影響をうけるという欠点を解消すべく、鋭意
研究した結果、プロタミン単用ではなく、他の2
種の抗菌性物質を補助手段として併用することに
より開発に成功したものである。発明者らは補助
手段として併用する添加物を数多く実験したが、
その結果、特定抗菌性物質群より選ばれた上記2
種の抗菌性物質の組み合わせによつてプロタミン
の有する抗菌性が有効に発現され、相乗効果を発
揮することを見出した。実験ではプロタミンと併
用する特定抗菌性物質が1種の場合でも、ある程
度プロタミンの有する抗菌性が有効に発現され、
保存性が向上して保存日数が延びるが、この保存
日数をさらに延長することは一般的には、非常に
困難なことである。 しかるに、本発明ではプロタミンと特定抗菌性
物質群より選ばれた2種の抗菌性物質とを組合わ
せた保存料を添加した本発明区は対照区に比較し
て保存性をさらに向上させることを可能にした。
本発明で得られた対照区に比較した保存日数の延
長日数は、非常に厳しい鮮度管理が行われている
食品流通の現状から見て、極めて有意義なもので
ある。 また添加する食品の性状や、汚染菌の種類、処
理条件、添加条によつて保存効果が充分でなくな
る場合もあるし、食品の風味に影響を与える場合
もあり、実際の食品の系でその適正添加法と保存
効果とを両立させ、実効性を確保するには高度な
技術的知識が必要となる。 しかるに、食品保存料として商品化した場合、
プロタミンや保存料の専門的知識を有する者だけ
が使用するわけではないので、適正添加条件が複
雑過ぎたり、狭すぎたりすることは好ましくな
い。本発明はそこで、その抗菌性スペクトルがあ
る程度広く、使用要領が単純化していること、プ
ロタミンの有する独特の風味と苦味を感じさせな
いこと、等といつた食品保存料として要請される
条件を満足させるように、プロタミンと併用する
抗菌性物質を2種具体的に選択し、特定したもの
である。 本発明において用いられるプロタミンは、サ
ケ、マス、ニシン、サバ等の精子核中にデオキシ
ボ核酸と結合したヌクレオプロタミンとして存在
する比較的分子量の小さい、高アルギニン含量の
強塩基性蛋白質であり、遊離状態のプロタミン、
あるいはプロタミン硫酸塩、プロタミン塩酸塩な
どいずれの形でも用いることができる。 このプロタミンの製造法には、いろいろな方法
があり、一般には、前記魚類の成熟卵を磨砕し、
希塩酸を加え、得られたプロタミン抽出液に縮合
燐酸またはその塩を加えて難溶性のプロタミン塩
として沈殿させ、これを高濃度無機塩類で複分解
してプロタミン鉱酸塩とした後、イオン交換樹脂
で脱塩する方法が行われているが、どのような方
法で得られたものでも、毒性上、食品に添加でき
ないような異物を含まないものであれば、本発明
において使用可能である。 上記プロタミンと組み合わせて用いられる抗菌
性物質は、グリシン、酢酸ナトリウム、リゾチー
ム、甘草抽出抗菌性物質、低級脂肪酸モノグリセ
ライド、シユガーエステル、ビタミンB1エステ
ル、重合リン酸塩などである。以下これら抗菌性
物質について簡単に説明する。 グリシンは大部分のバチラス(Bacillus属)に
対して抗菌性を有効に発現することが知られてい
る。菌体膜の生合成を阻害するのでプロタミンと
の間に相乗効果がある。 酢酸ナトリウムは、グラム陰性菌には有効に生
育抑制効果を発現するし、PHの酸性域で保存効果
が大きいので、プロタミンとの併用は相補的とな
る。上記グリシン、酢酸ナトリウムは、食品に添
加できるグレードのものであればよい。 リゾチームは主にグラム陽性菌に強い抗菌作用
を示すが、作用点が細菌の細胞膜の溶解にあり、
細菌の菌体膜に付着して破壊するプロタミン作用
とは極めて相乗的である。リゾチームについて
は、通常食品用として市販されているものを使用
することができる。 甘草抽出抗菌性物質は主にグラム陽性菌やカ
ビ、酵母に有効である。このため、プロタミンと
の併用は、カビに対して作用が弱いプロタミンを
補完する。甘草抽出抗菌性物質は特願昭60−
172928号に記載された製造方法を用いて製造した
もの、すなわち甘草から芳香族炭化水素、アセト
ン、エタノールなどで抽出した抗菌物質を使用す
ることができる。 低級脂肪酸モノグリセライドとしては、例えば
カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン
酸とグリセリンとのエステル等がある。この抗菌
作用機作は脂肪酸と同じように、酵素系の活性阻
害に起用する発育阻止作用で殺菌作用は強くない
が、カビ、酵母、細菌にほぼ一様に効果を発揮す
るのでカビに対して作用の弱いプロタミンの作用
を補うことができる。 シユガーエステルは主としてグラム陽性菌や酵
母に対してPHに関係なく抗菌力を示すのでプロタ
ミンの作用を補うことができる。このシユガーエ
ステルについては、食品添加物として許可されて
いるものであればいずれでもよい。 ビタミンB1硫酸塩については、ラウリル硫酸
塩、セチル硫酸塩がある。これは、細菌、酵母に
対して抗菌作用を示し、特にPHが酸性域で有効で
ある。従つてプロタミンとの併用は、PHの酸性域
で相補的である。 また重合リン酸塩についてはピロリン酸ナトリ
ウム、メタリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリ
ウム等がある。重合リン酸塩は細菌、特にグラム
陽性菌に有効であるが、それよりもアルカリ土類
金属をキレートすることにより、界面活性系の化
合物の抗菌性を高め、プロタミンの抗菌性も高め
る効果がある。 このように本発明は、プロタミンを中心にして
上記の抗菌性物質のうちの選ばれた2種と組合わ
せることによる相乗効果により抗菌力が著しく大
となり、また異なる抗菌性物質の組合わせによ
り、抗菌スペクトルが広くなり、食品の風味に与
える影響を可及的に少なくして、食品保存料とし
て、きわめてすぐれた結果をもたらすものであ
る。これは併用する前記抗菌性物質がそれ自体の
抗菌作用を発揮するだけでなく、プロタミンの抗
菌性の発現を阻害する要因を除去したり、軽減す
る作用をも有するため、プロタミンの抗菌力が有
効に発現され、前記抗菌性物質自体の抗菌作用と
の相乗効果となつて、著しく食品の保存性が向上
するためである。 本発明におけるそれぞれの構成成分の比率は、
プロタミン1部に対し、グリシン10部から200部、
酢酸ナトリウム5部から100部、リゾチーム0.2部
から4部、甘草抽出抗菌性物質0.2部から4部、
低級脂肪酸モノグリセライド0.5部から10部、シ
ユガーエステル0.5から10部、ビタミンB1硫酸エ
ステル0.05部から1部、重合リン酸塩1.0から100
部の範囲である。 また食品に対する本発明の保存料の添加量は、
その構成成分の組合わせにもよるが、0.01%から
2%の範囲であり、これはプロタミンとしては、
0.005%から0.05%の範囲となることが好ましい。 本発明の食品保存料の対象となる食品は限定さ
れない。かまぼこ、ちくわ等の水産ねり製品、ソ
ーセージ、ハム等の畜肉製品、洋菓子類、和菓子
類、生めん、ゆでめん、中華めん、そば等のめん
類、ソース、醤油、たれ等の調味料、つけ物類、
もう菜類等多くの食品に使用可能である。 「作 用」 食品保存料の場合、程度の差はあれ、広い範囲
の微生物に対し抗菌作用があること、毒性が低い
こと、対象となる食品の味、香り、色、物性など
に悪い影を与えないこと、対象となる食品のコス
トを著しく高めるようなことがないなどの条件を
満たすものでなければならない。 本発明の食品保存料の成分は、それぞれすでに
抗菌作用があることは公知である。しかしながら
それぞれ単品で保存料として用いた場合、上記の
条を十分に満たしているとは言えない。 プロタミンの抗菌性についての研究や報告は多
くはなく、その抗菌作用機構について学問的に完
全に解明されたわけではない。ただ、プロタミン
に細菌の発育阻害効果があることについては確認
されており、細菌の呼吸阻害や細菌表層に対して
衝撃を与えて成長を阻害すること、特にグラム陽
性菌に対して強い発育阻害などの抗菌性を発揮す
ること、微酸性からアルカリ性までの比較的広い
範囲のPH域で抗菌性を示すこと、熱処理との併用
で耐熱性芽胞を著しく減菌すること、等の特性が
あることが最近の発表であきらかになつた。この
ようなプロタミンの抗菌特性は食品保存分野に応
用可能であることを示唆しているが、特に、プロ
タミンは食品変敗菌として良く知られているバチ
ルス(Bacillus)属の菌種に対しては、そのほと
んどの菌株に発育阻害の感受性を強く示すといつ
た特性があることを考慮すると、プロタミンは食
品の腐敗は勿論、変質抑止といつた食品保存効果
を発揮させるのに向いている。しかしながらプロ
タミンを単因で食品の保存料として用いた場合、
期待される保存効果は挙がらず、これを保存効果
が挙がるまで添加量を増やすと食品の風味を損な
ううえ、高価になり実用化は到底無理である。と
ころが、プロタミンは他の抗菌性物質と併用する
と、著しく強い抗菌性を発揮する作用があること
が判明した。 本発明の食品保存料は、このような知見に基づ
いて抗菌作用が相乗的に向上する抗菌性物質の組
み合わせを検索し、更にその選定された抗菌性物
質とプロタミンとを組み合わせて成る食品保存料
を各種食品に添加した結果が期待する要請を満足
しているか否かを確認して完成させたものであ
る。 次に、組み合わせ対象としての抗菌性物質の適
性について検討してみると、それぞれ単品では保
存料として用いた場合、上記の条件を十分に満た
しているとは言えないものばかりである。 即ち、グリシン、酢酸ナトリウムは、食品に添
加して十分な保存性を与えるには、添加量が必然
的に大となり、その結果、食品の味や香り、色な
どに悪い影響を及ぼすことが知られている。 またリゾチームや甘草抽出抗菌性物質の抗菌性
は、ある種の菌に対しては、きわめて強い抗菌性
を示すが、抗菌スペクトルはせまく、多様な種類
の菌で腐敗がおこる食品の保存料としては、不十
分である。またこれらの物、きわめて高価である
ため、保存性を十分に満足させるための多量添加
することは、その食品のコストアツプをきたし、
好ましくない。 また、低級脂肪酸モノグリセライド、シユガー
エステル、ビタミンB1硫酸エステル、および重
合リン酸塩は食品に添加して十分な保存性を与え
る量を添加すると食品の味や香りなどに悪い影響
を及ぼすことが知られている。 本発明は、以上の抗菌性物質のうち選ばれた2
種とプロタミンとを組みわせるとにより、相乗的
に抗菌作用を向上させ、また異なる抗菌性物質の
組み合わせにより抗菌スペクトルを拡大し、添加
量の少量化によつて、食品の風味を損わないとい
つた食品保存料としての要請を満足させる。 「実施例」 以下に実施例をあげて、本発明について説明す
る。 実施例 1 (かまぼこ) 冷凍すり身1000g、食塩30g、味醂20g、グルタ
ミン酸ナトリウム10g、砂糖10g、馬鈴薯でんぷ
ん70gおよび氷水400gを配合した基本組成に、第
1表記載の添加物を加え(添加量は基本組成に対
する重量%)、30分擂潰後、板付けし、45分間蒸
煮した。簡易包装した後、30℃に保存し、外観の
変化を観察した。 結果は第1表に示す。記号の説明は第4表に示
す。薬剤単品を添加した場合、あるいはプロタミ
ンと特定物質群より選ばれた1種とを組み合わせ
た場合に比較し、本発明試験区の保存性が向上し
ているのが明らかである。 なお、官能検査の結果、本発明試験区は、対照
区に比べて、味、色、において等において全く差
が認められず、本発明保存料添加することによる
品質上の悪影響は認められなかつた。
"Industrial Application Field" The present invention is a natural product made by combining protamine extracted from the testes of fish and shellfish with two types of antibacterial substances selected from a group of specific antibacterial substances. Concerning food preservatives mainly. "Prior Art" In recent years, with the development of distribution systems, it has become possible to easily distribute various foods over a wide range of areas. At the same time, extension of the shelf life of foods is required. However, synthetic preservatives used to extend the shelf life of foods, such as sorbic acid and benzoic acid, are subject to this requirement. Foods are limited and it is not allowed to be used in many foods, and consumers also
Foods containing synthetic preservatives and synthetic sterilizers do not have a very good impression, so there is a strong need for the development of food preservatives based on natural products. In order to satisfy this strong demand, the inventor has conducted intensive research into the development of food preservatives centered on naturally occurring antibacterial substances. On the other hand, traditionally, salmon, trout, herring, mackerel,
The testes of various seafood such as cod, squid, and scallops, commonly referred to as milt, are only partially eaten and used as meal ingredients; most of them are eaten. are being disposed of, and as an unused resource, it is hoped that they can be utilized in a more advanced manner. It is known that protamine, which exists in high concentrations in the sperm nuclei of the testes of this fish and shellfish, has antibacterial properties.
Fishes as Inhibitors on the Growth of Micro
−organisms〓ORBrekkan and G.Boge:Re
−ports on Technological Research
CCcerning Norwegian Fish Industry 1964,
4(6); Antibacterial properties of herring and salmon protamine
Nazrum Islam, Takao Itakura, Terushige Motohiro: Collection of lecture abstracts from the 1981 Autumn Conference of the Japan Society of Fisheries Science, page 164), the inventor focused on the antibacterial properties of this protamine, and developed an effective food preservative using it. We have begun research to see if this can be realized. ``Problems to be solved by the invention'' Food preservatives have antibacterial effects to varying degrees against a wide range of microorganisms, have low toxicity, and have taste, aroma, color, and physical properties of the target food. It must meet conditions such as not having a negative impact on food products, etc., and not significantly increasing the cost of the target food. Preferably, it is a natural product. Foods also include taste, aroma, color, texture, texture,
Its physical properties and other properties are extremely diverse and complex,
These should not be allowed to change due to the addition of preservatives. Moreover, in recent years, as consumers have become more natural-oriented, there is a tendency to prefer natural preservatives as much as possible. For this reason, the food industry is actively developing food preservatives based on naturally derived antibacterial substances, but a sufficiently effective product has not yet been obtained. On the other hand, although there have been academic reports on the antibacterial properties of protamine, there have been no reports on how it is actually effective as a food preservative or whether it can be put to practical use. Although protamine is highly safe for animals,
Its antibacterial properties are easily expressed in neutral or alkaline pH ranges, but the antibacterial properties are reduced in acidic ranges; it is expressed in Gram-positive bacteria, but is difficult to develop in Gram-negative bacteria; and metal ions. etc. can be a factor that inhibits the antibacterial properties of protamine, so when used as a preservative in food systems, it is difficult to ensure effectiveness when used alone. Furthermore, if the amount of protamine added is increased in order to increase the effectiveness, there are drawbacks such as having a negative effect on the taste and aroma of the food and making it extremely expensive. The present inventor conducted research to solve the above-mentioned drawbacks and technical requirements of protamine as a food preservative, and in order to solve the above-mentioned drawbacks and technical requirements of protamine, the present inventors added protamine to protamine, which was selected from a group of antibacterial substances consisting of glycine, sodium acetate, lysozyme, and licorice extract antibacterial substances. Two antibacterial substances or vitamins
When two types of antibacterial substances selected from the antibacterial substance group consisting of B1 ester, polymerized phosphate, lower fatty acid monoglyceride, or sugar ester are combined, the antibacterial properties of protamine are effectively expressed and the antibacterial spectrum is also extended. It has been found that the present invention exhibits a sufficient synergistic effect even in expanded, complex, and diverse food systems, resulting in effective food preservation. Based on the above new knowledge, the present invention enables the effective discovery of the antibacterial properties of protamine by selecting and specifying two types of antibacterial substances to be combined with protamine, and the present invention has been made to effectively discover the antibacterial properties of protamine. The purpose is to embody a preservative. Also,
By combining two types of protamine antibacterial substances in this way, the amount of the constituent antibacterial substances added can be reduced, and the taste and aroma of each antibacterial substance will be diluted and will not have a negative impact on the taste and aroma of food. The aim is to provide highly practical food preservatives that are mainly made from natural products and satisfy the above requirements. "Means for Solving the Problems" The present invention takes the following means to solve the above problems. The food preservative is prepared by combining protamine with two types of antibacterial substances selected from any one of the following specific antibacterial substance groups. The specific antibacterial substances group can be classified into the following three groups. This is to clarify the selection and specification of antibacterial substances to be combined. First specific antibacterial substance group Glycine, sodium acetate, lysozyme, licorice extract antibacterial substance Second specific antibacterial substance group Vitamin B 1 ester, polymerized phosphate, lower fatty acid monoglyceride Third specific antibacterial substance group Vitamin B 1 ester, polymerized phosphate, sugar ester 2 from any one of these specific antibacterial substance groups
The antibacterial substance of the species is selected and specified, and by combining it with protamine, it is used as a food preservative. That is, there are the following three embodiments of the present invention. (1) A food preservative that combines protamine with two substances selected from the group of substances consisting of glycine, sodium acetate, lysozyme, and antibacterial substances extracted from licorice. (2) A food preservative that combines protamine with two substances selected from the group of substances consisting of vitamin B 1 ester, polymerized phosphate, and lower fatty acid monoglyceride. (3) A food preservative that combines protamine with two substances selected from the group of substances consisting of vitamin B 1 ester, polymerized phosphate, and sugar ester. The present invention focuses on the fact that protamine is originally a component derived from natural products, has high thermal stability, and is a highly safe antibacterial substance, and has great advantages as a material for food preservatives. In order to overcome the disadvantage that the antibacterial spectrum is narrow and the antibacterial properties are affected by the target bacterial species and the properties of the target food, we have conducted extensive research and found that protamine has not been used alone, but instead of using two other methods.
It was successfully developed by using the antibacterial substances of seeds as an auxiliary means. The inventors experimented with many additives used in combination as auxiliary means.
As a result, the above 2 selected from the group of specific antibacterial substances.
We have discovered that the antibacterial properties of protamine are effectively expressed by a combination of different antibacterial substances, and that a synergistic effect is exhibited. In experiments, even when one type of specific antibacterial substance was used in combination with protamine, the antibacterial properties of protamine were effectively expressed to some extent.
Although the storage life is improved and the storage period is extended, it is generally very difficult to further extend the storage period. However, in the present invention, we have demonstrated that the inventive plots containing a preservative that is a combination of protamine and two types of antibacterial substances selected from the group of specific antibacterial substances further improve preservability compared to the control plots. made possible.
The extended storage period compared to the control group obtained by the present invention is extremely significant in view of the current state of food distribution, where very strict freshness control is carried out. Furthermore, depending on the nature of the food to which it is added, the type of contaminant bacteria, processing conditions, and additives, the preservation effect may not be sufficient or the flavor of the food may be affected. A high degree of technical knowledge is required to achieve both the appropriate addition method and the preservation effect, and to ensure effectiveness. However, when commercialized as a food preservative,
Since it is not used only by those with specialized knowledge of protamine and preservatives, it is undesirable for the appropriate addition conditions to be too complex or too narrow. Therefore, the present invention satisfies the conditions required as a food preservative, such as having a fairly broad antibacterial spectrum, simple usage instructions, and not having the unique flavor and bitterness of protamine. Thus, two types of antibacterial substances to be used in combination with protamine were specifically selected and specified. The protamine used in the present invention is a strong basic protein with a relatively small molecular weight and high arginine content that exists as nucleoprotamine bound to deoxybonucleic acid in the sperm nuclei of salmon, trout, herring, mackerel, etc., and is in a free state. protamine,
Alternatively, it can be used in any form such as protamine sulfate or protamine hydrochloride. There are various methods for producing protamine, and generally speaking, the mature eggs of the fish mentioned above are ground,
Dilute hydrochloric acid is added, and condensed phosphoric acid or its salt is added to the resulting protamine extract to precipitate a sparingly soluble protamine salt, which is double decomposed with high concentration inorganic salts to produce protamine mineral salt, and then treated with an ion exchange resin. Desalting is a method used, but any method used can be used in the present invention as long as it does not contain foreign substances that cannot be added to foods due to toxicity. Antibacterial substances used in combination with the above protamine include glycine, sodium acetate, lysozyme, licorice extract antibacterial substances, lower fatty acid monoglycerides, sugar esters, vitamin B 1 esters, polymerized phosphates, and the like. These antibacterial substances will be briefly explained below. Glycine is known to effectively exhibit antibacterial properties against most Bacillus species. It has a synergistic effect with protamine as it inhibits bacterial cell membrane biosynthesis. Sodium acetate effectively inhibits the growth of Gram-negative bacteria, and has a large preservative effect in the acidic pH range, so its combined use with protamine is complementary. The above-mentioned glycine and sodium acetate may be of a grade that can be added to foods. Lysozyme exhibits a strong antibacterial effect mainly against Gram-positive bacteria, but its point of action is on the lysis of bacterial cell membranes.
It is highly synergistic with the action of protamine, which attaches to and destroys bacterial cell membranes. As for lysozyme, those commercially available for general food use can be used. Licorice extract antibacterial substances are mainly effective against Gram-positive bacteria, molds, and yeast. Therefore, the combination with protamine complements protamine, which has a weak effect on mold. The antibacterial substance extracted from licorice was specially applied for in 1980.
Antibacterial substances produced using the production method described in No. 172928, that is, extracted from licorice with aromatic hydrocarbons, acetone, ethanol, etc., can be used. Examples of lower fatty acid monoglycerides include caproic acid, caprylic acid, capric acid, and esters of lauric acid and glycerin. This antibacterial action mechanism is the same as that of fatty acids, which inhibits the activity of enzymes and does not have a strong bactericidal effect, but it is almost uniformly effective against mold, yeast, and bacteria, so it is effective against mold. It can compensate for the weak effect of protamine. Sugar ester exhibits antibacterial activity mainly against Gram-positive bacteria and yeast, regardless of pH, so it can supplement the action of protamine. Any sugar ester may be used as long as it is permitted as a food additive. Regarding vitamin B1 sulfate, there are lauryl sulfate and cetyl sulfate. It exhibits antibacterial activity against bacteria and yeast, and is particularly effective in acidic pH ranges. Therefore, the combination with protamine is complementary in the acidic PH range. Examples of polymerized phosphates include sodium pyrophosphate, sodium metaphosphate, and sodium polyphosphate. Polymerized phosphates are effective against bacteria, especially gram-positive bacteria, but by chelating alkaline earth metals, they are effective in increasing the antibacterial properties of surfactant compounds and also increasing the antibacterial properties of protamine. . In this way, the present invention has significantly increased antibacterial activity due to the synergistic effect of combining protamine with two selected from the above antibacterial substances, and the combination of different antibacterial substances. It has a broad antibacterial spectrum and has as little effect on the flavor of food as possible, giving excellent results as a food preservative. This is because the antibacterial substance used in combination not only exerts its own antibacterial effect, but also has the effect of removing or reducing factors that inhibit the expression of protamine's antibacterial properties, so the antibacterial activity of protamine is effective. This is because the antibacterial action of the antibacterial substance itself becomes synergistic with the antibacterial action of the antibacterial substance itself, significantly improving the preservability of foods. The ratio of each component in the present invention is:
1 part of protamine to 10 to 200 parts of glycine,
5 to 100 parts of sodium acetate, 0.2 to 4 parts of lysozyme, 0.2 to 4 parts of licorice extract antibacterial substance,
Lower fatty acid monoglyceride 0.5 to 10 parts, sugar ester 0.5 to 10 parts, vitamin B 1 sulfate ester 0.05 to 1 part, polymerized phosphate 1.0 to 100 parts
This is within the scope of the department. In addition, the amount of the preservative of the present invention added to food is
Although it depends on the combination of its constituent components, it ranges from 0.01% to 2%, which is equivalent to protamine.
It is preferably in the range of 0.005% to 0.05%. Foods to which the food preservative of the present invention can be applied are not limited. Fishery products such as kamaboko and chikuwa, meat products such as sausages and ham, Western sweets, Japanese sweets, noodles such as raw noodles, boiled noodles, Chinese noodles, and soba noodles, seasonings such as sauces, soy sauce, and sauces, pickles,
It can be used for many foods such as vegetables. ``Action'' In the case of food preservatives, they have antibacterial effects against a wide range of microorganisms, have low toxicity, and have a negative impact on the taste, aroma, color, physical properties, etc. of the target food, albeit to varying degrees. It must meet conditions such as not giving food or significantly increasing the cost of the food in question. It is known that each of the components of the food preservative of the present invention already has an antibacterial effect. However, when used individually as a preservative, it cannot be said that the above provisions are fully satisfied. There are not many studies or reports on the antibacterial properties of protamine, and the mechanism of its antibacterial action has not been completely elucidated academically. However, it has been confirmed that protamine has the effect of inhibiting bacterial growth, including inhibiting bacterial respiration, inhibiting bacterial growth by impacting the bacterial surface layer, and particularly strong growth inhibition against Gram-positive bacteria. It has properties such as exhibiting antibacterial properties, exhibiting antibacterial properties in a relatively wide pH range from slightly acidic to alkaline, and significantly sterilizing heat-resistant spores when used in combination with heat treatment. This became clear with recent announcements. These antibacterial properties of protamine suggest that it can be applied to the food preservation field, but in particular, protamine is effective against bacterial species of the genus Bacillus, which are well known as food spoilage bacteria. Considering that most of these strains have characteristics such as being highly susceptible to growth inhibition, protamine is suitable for exerting food preservation effects such as preventing food spoilage as well as deterioration. However, when protamine is used solely as a food preservative,
The expected preservative effect is not achieved, and if the amount added is increased until the preservative effect is achieved, the flavor of the food will be spoiled and it will become expensive, making it completely impossible to put it into practical use. However, it has been found that protamine exhibits extremely strong antibacterial properties when used in combination with other antibacterial substances. The food preservative of the present invention is a food preservative made by searching for a combination of antibacterial substances that synergistically improves the antibacterial effect based on such knowledge, and further combining the selected antibacterial substance with protamine. This study was completed by confirming whether the results of adding the substance to various foods meet the expected requirements. Next, when we examine the suitability of antibacterial substances as combination targets, we find that not all of them fully satisfy the above conditions when used individually as preservatives. In other words, it is known that glycine and sodium acetate must be added in large amounts in order to provide sufficient preservability to foods, and as a result, they have a negative effect on the taste, aroma, color, etc. of foods. It is being In addition, the antibacterial properties of lysozyme and licorice extracted antibacterial substances show extremely strong antibacterial properties against certain types of bacteria, but the antibacterial spectrum is narrow and they are not suitable as preservatives for foods that spoil due to various types of bacteria. , is insufficient. In addition, these substances are extremely expensive, so adding them in large quantities to ensure sufficient shelf life will increase the cost of the food.
Undesirable. In addition, lower fatty acid monoglycerides, sugar esters, vitamin B 1 sulfate esters, and polymerized phosphates may have a negative effect on the taste and aroma of foods if they are added to foods in amounts that provide sufficient preservability. Are known. The present invention provides two selected antibacterial substances from the above-mentioned antibacterial substances.
By combining seeds and protamine, the antibacterial effect is synergistically improved, and by combining different antibacterial substances, the antibacterial spectrum is expanded, and by reducing the amount added, the flavor of food is not impaired. It satisfies the requirements as a food preservative. "Example" The present invention will be described below with reference to Examples. Example 1 (Kamaboko) Add the additives listed in Table 1 to the basic composition of 1000 g of frozen surimi, 30 g of salt, 20 g of mirin, 10 g of monosodium glutamate, 10 g of sugar, 70 g of potato starch, and 400 g of ice water (additional amounts are as follows) After mashing for 30 minutes, it was plated and steamed for 45 minutes. After simple packaging, it was stored at 30°C and changes in appearance were observed. The results are shown in Table 1. Explanations of the symbols are shown in Table 4. It is clear that the storage stability of the test plots of the present invention is improved compared to when a single drug is added or when protamine is combined with one selected from a specific substance group. As a result of the sensory test, there was no difference in taste, color, etc. between the test plots of the present invention and the control plots, and no adverse effects on quality were observed due to the addition of the preservative of the present invention. .

【表】 実施例 2 (ゆで中華めん) 強力粉500g、水160g、およびかん水5gを配合
した基本組成に第2表に示す薬剤を添加し(添加
量は基本組成に対する重量%)、よく混合した後、
小型製麺機を用い、常法通りに麺線をつくり、沸
騰水中で4分間ゆで上げ、水冷した。水を切つた
後、ポリ袋に入れ封した後、25℃に保存し、外観
の変化を観察した。 結果は第2表に示すごとく、薬剤単品を添加し
た場合あるいはプロタミンと特定物質群より選ば
れた1種とを組み合わせた場合よりも本発明の保
存料を添加した試験区の保存性が大となつている
ことが明らかである。なお、品質上の点で本発明
試験区は、対照と何ら差は認められなかつた。 尚、記号の説明は第4表に示す通りである。
[Table] Example 2 (Boiled Chinese noodles) The chemicals shown in Table 2 were added to the basic composition of 500 g of strong flour, 160 g of water, and 5 g of brine (the amount added is weight % of the basic composition), and after mixing thoroughly,
Noodle strings were made in a conventional manner using a small noodle making machine, boiled in boiling water for 4 minutes, and cooled in water. After draining the water, it was placed in a plastic bag and sealed, then stored at 25°C and observed for changes in appearance. As shown in Table 2, the results show that the preservability of the test plots to which the preservative of the present invention was added was greater than when the drug was added alone or when protamine was combined with one substance selected from a group of specific substances. It is clear that they are getting used to each other. In addition, in terms of quality, no difference was observed between the test plot of the present invention and the control. Note that the symbols are explained as shown in Table 4.

【表】【table】

【表】 実施例 3 (茹めん) 中力小麦粉1000g、水350g、食品20gを基本組
成とし、それに第3表に示す薬剤を加え(添加量
は基本組成に対する重量%)、よく混合した後、
小型製麺機を用いて常法通りに圧延、裁断し、麺
線を得た。これを茹上げた後、ポリ袋に入れ、25
℃に保存し、外観を観察した。 結果は第3表に示すごとく、薬剤単品を添加し
た場合、あるいはプロタミンと特定物質群より選
ばれた1種とを組み合わせた場合よりも本発明の
試験区が、保存性が大となつていることが明らか
である。なお、品質上の点で本発明試験区は、対
照と何ら差は認められなかつた。 尚、記号の説明は第4表に示す通りである。
[Table] Example 3 (Boiled noodles) The basic composition was 1000 g of all-purpose wheat flour, 350 g of water, and 20 g of food, and the chemicals shown in Table 3 were added thereto (the amount added is % by weight of the basic composition), and after mixing thoroughly,
The mixture was rolled and cut in a conventional manner using a small noodle making machine to obtain noodle strings. After boiling this, put it in a plastic bag and
It was stored at ℃ and its appearance was observed. As shown in Table 3, the results show that the test plot of the present invention has a longer shelf life than when a single drug was added or when protamine was combined with one selected from a specific substance group. That is clear. In addition, in terms of quality, no difference was observed between the test plot of the present invention and the control. Note that the symbols are explained as shown in Table 4.

【表】【table】

【表】【table】

【表】 実施例 4 (かまぼこ) 冷凍すり身1000g、食塩30g、味醂20g、グルタ
ミン酸ナトリウム10g、砂糖10g、馬鈴薯でんぷ
ん70gおよび氷水400gを配合した基本組成に第5
表記載の添加物を加え(添加量は基本組成に対す
る重量%)、30分擂潰後、板づけし、45分間蒸煮
した。簡易包装した後、30℃に保存し、外観の変
化を観察した。 結果は第5表に示す。尚、第5表中の記号の説
明は第8表に示す通りである。 薬剤単品を添加した場合、あるいはプロタミン
と特定物質群より選ばれた1種とを組み合わせた
場合よりも本発明試験区が保存性が向上している
ことが明らかである。 なお、官能検査の結果、本発明試験区は対照区
に比べて、味、色、においなどにおいて全く差が
認められず、それを添加することによる品質上の
悪影響は認められなかつた。
[Table] Example 4 (Kamaboko) Basic composition of 1000g of frozen surimi, 30g of salt, 20g of mirin, 10g of monosodium glutamate, 10g of sugar, 70g of potato starch and 400g of ice water.
Additives listed in the table were added (the amount added is % by weight relative to the basic composition), and after mashing for 30 minutes, it was plated and steamed for 45 minutes. After simple packaging, it was stored at 30°C and changes in appearance were observed. The results are shown in Table 5. The symbols in Table 5 are explained as shown in Table 8. It is clear that the storage stability of the test plots of the present invention is improved compared to when a single drug is added or when protamine is combined with one selected from a specific substance group. As a result of the sensory test, there was no difference in taste, color, odor, etc. between the test plots of the present invention and the control plots, and no adverse effects on quality were observed due to the addition of the test plots.

【表】【table】

【表】 実施例 5 (カスタードクリーム) 卵黄32g、牛乳288g、砂糖76g、小麦粉13g、コ
ーンスターチ13gを配合した基本組成に第2表に
示す薬剤を添加し(添加量は基本組成に対する重
量%)、よく混合しながら加熱し、総重量の1割
を煮つめ、20℃で保存試験を行つた。なお、第6
表中の記号の説明は第8表に示す通りである。 結果は第6表に示すごとく、薬剤単品を添加し
た場合、あるいはプロタミンと特定物質群より選
ばれた1種とを組み合わせた場合よりも本発明試
験区が保存性が大になつていることが明らかであ
る。 なお、品質上の点で本発明試験区は対照と何ら
差は認められなかつた。
[Table] Example 5 (Custard cream) The agents shown in Table 2 were added to the basic composition of 32 g of egg yolk, 288 g of milk, 76 g of sugar, 13 g of wheat flour, and 13 g of cornstarch (the amount added is weight % of the basic composition), The mixture was heated while thoroughly mixed, boiled down to 10% of the total weight, and a storage test was conducted at 20°C. In addition, the 6th
Explanations of the symbols in the table are as shown in Table 8. As shown in Table 6, the results show that the test plot of the present invention has a greater shelf life than when a single drug was added or when protamine was combined with one substance selected from a group of specific substances. it is obvious. In addition, in terms of quality, no difference was observed between the test plot of the present invention and the control.

【表】【table】

【表】 実施例 6 (ハンバーク) 合挽肉1000gと食塩10gをあらかじめよく練り
合せておき、その中に玉ねぎ(炒めたもの)
300gと50gの水によく混合した小麦粉60gを加え、
さらに第7表に示す薬剤を添加し(添加量は基本
組成に対する重量%)、よく混合した後、成型し、
25分間蒸し上げ、20℃にて保存試験を行つた。 結果は第7表に示すごとく、薬剤単品を添加し
た場合、あるいはプロタミンと特定物質群料より
選ばれた1種とを組み合わせた場合よりも本発明
の試験区が保存性が大となつていることが明らか
である。尚、第7表中の記号の説明は第8表に示
す通りである。 また、品質上の点で本発明試験区は対照と何ら
差は認められなかつた。
[Table] Example 6 (hamburger) Mix 1000g of minced meat and 10g of salt well in advance, and add onions (fried) to the mix.
Add 60g of well-mixed flour to 300g and 50g of water,
Furthermore, the chemicals shown in Table 7 are added (the amount added is % by weight based on the basic composition), mixed well, and then molded.
It was steamed for 25 minutes and a storage test was conducted at 20°C. As shown in Table 7, the results show that the test plot of the present invention has a greater shelf life than when a single drug was added or when protamine was combined with one selected from a specific substance group. That is clear. The symbols in Table 7 are explained as shown in Table 8. Furthermore, in terms of quality, no difference was observed between the test plots of the present invention and the control.

【表】【table】

【表】【table】

【表】 「効 果」 本発明は叙上のようにプロタミンに特定抗菌性
物質群から2種の抗菌性物質を選択して組合せる
ことを特徴とする食品保存料である。特定抗菌性
物質群が3種類あるので具体的に実施態様を示す
と次のようになる。 第1は、プロタミンにグリシン、酢酸ナトリウ
ム、リゾチーム、甘草抽出抗菌性物質からなる特
定抗菌性物質群より選ばれた2種を組合せたこと
を特徴とする食品保存料。 第2は、プロタミンにビタミンB1エステル、
重合リン酸塩、低級脂肪酸モノグリセライドから
なる特定抗菌性物質群から選ばれた2種を組合せ
たことを特徴とする食品保存料。 第3は、プロタミンにビタミンB1エステル、
重合リン酸塩、シユガーエステルからなる特定抗
菌性物質群から選ばれた2種を組合せたことを特
徴とする食品保存料。 このようにプロタミンと上記の特定抗菌性物質
群の組み合せにより、プロタミンの抗菌性が有効
に発現して相乗効果を発揮し、抗菌力を著しく大
とするとともに、異なる抗菌性物質の組み合わせ
により抗菌性スペクトルが広くなり、しかも食品
の風味を壊さないといつた食品保存料として、き
わめてすぐれた効果をもたらし、実効性がある。 従つて、食品に本発明の食品保存料を使用する
ことにより、著しいシエルフライフの延長が認め
られ、消費者からみれば、より衛生的な食品を入
手することができ、一方、食品製造業者からみれ
ば、シエルフライフが延長された分だけ、安全に
広い地域にわたつて販売することができ、きわめ
て有利となる。
[Table] "Effects" As mentioned above, the present invention is a food preservative characterized by combining protamine with two types of antibacterial substances selected from the group of specific antibacterial substances. Since there are three types of specific antibacterial substance groups, specific embodiments are as follows. The first is a food preservative characterized by a combination of protamine and two types selected from a group of specific antibacterial substances consisting of glycine, sodium acetate, lysozyme, and licorice extract antibacterial substances. The second is protamine and vitamin B 1 ester,
A food preservative characterized by a combination of two types selected from a group of specific antibacterial substances consisting of polymerized phosphates and lower fatty acid monoglycerides. The third is protamine and vitamin B 1 ester,
A food preservative characterized by a combination of two types selected from a group of specific antibacterial substances consisting of polymerized phosphates and sugar esters. In this way, the combination of protamine and the above-mentioned specific antibacterial substances effectively expresses the antibacterial properties of protamine and exhibits a synergistic effect, significantly increasing the antibacterial activity. It has a wide spectrum and is highly effective as a food preservative that does not destroy the flavor of food. Therefore, by using the food preservative of the present invention in foods, the shelf life is significantly extended, and consumers can obtain more hygienic foods, while food manufacturers From this point of view, the extended shelf life means that products can be sold safely over a wide area, which is extremely advantageous.

Claims (1)

【特許請求の範囲】 1 プロタミンに、下記(イ)、(ロ)、(ハ)のいずれか一
つの特定抗菌性物質群から2種の抗菌性物質を選
択して組み合せることを特徴とする食品保存料。 (イ) グリシン、酢酸ナトリウム、リゾチーム、甘
草抽出抗菌性物質。 (ロ) ビタミンB1エステル、重合リン酸塩、低級
脂肪酸モノグリセライド。 (ハ) ビタミンB1エステル、重合リン酸塩、シユ
ガーエステル。
[Scope of Claims] 1. It is characterized by combining protamine with two types of antibacterial substances selected from the group of specific antibacterial substances listed in any one of the following (a), (b), and (c). Food preservatives. (b) Glycine, sodium acetate, lysozyme, licorice extract antibacterial substances. (b) Vitamin B 1 ester, polymerized phosphate, lower fatty acid monoglyceride. (c) Vitamin B 1 ester, polymerized phosphate, sugar ester.
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