JPH05288554A - 振動ジャイロ - Google Patents
振動ジャイロInfo
- Publication number
- JPH05288554A JPH05288554A JP4118354A JP11835492A JPH05288554A JP H05288554 A JPH05288554 A JP H05288554A JP 4118354 A JP4118354 A JP 4118354A JP 11835492 A JP11835492 A JP 11835492A JP H05288554 A JPH05288554 A JP H05288554A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibrating body
- vibrating
- piezoelectric elements
- piezoelectric element
- divided
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Gyroscopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 周囲の温度が変化しても、感度を落とさず
に、正確に回転角速度を測定することができる振動ジャ
イロを得る。 【構成】 振動ジャイロ10は振動体12を含む。振動
体12は、恒弾性金属材料などで3角柱状に形成する。
振動体12の各側面の中央部に、圧電素子14,16,
18を形成する。圧電素子14,16,18は、振動体
12の長さ方向の中央部において、それぞれ分割する。
分割された圧電素子14,16,18は、金などの軟ら
かい材料で形成されたリード線20で接続する。
に、正確に回転角速度を測定することができる振動ジャ
イロを得る。 【構成】 振動ジャイロ10は振動体12を含む。振動
体12は、恒弾性金属材料などで3角柱状に形成する。
振動体12の各側面の中央部に、圧電素子14,16,
18を形成する。圧電素子14,16,18は、振動体
12の長さ方向の中央部において、それぞれ分割する。
分割された圧電素子14,16,18は、金などの軟ら
かい材料で形成されたリード線20で接続する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は振動ジャイロに関し、
特にたとえば、角速度を検知することにより移動体の位
置を検出して適切な誘導を行うナビゲーションシステ
ム、あるいは外的振動を検知して適切な制振を行うヨー
レートセンサなどに応用できる振動ジャイロに関する。
特にたとえば、角速度を検知することにより移動体の位
置を検出して適切な誘導を行うナビゲーションシステ
ム、あるいは外的振動を検知して適切な制振を行うヨー
レートセンサなどに応用できる振動ジャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】図4(A)はこの発明の背景となる従来
の振動ジャイロを示す斜視図であり、図4(B)はその
断面図である。この振動ジャイロ1は振動体2を含む。
振動体2は、たとえば恒弾性金属材料で、正3角柱状に
形成される。振動体2の側面の中央部には、それぞれ圧
電素子3,4,5が形成される。圧電素子3,4,5
は、たとえば圧電セラミックの両面に電極を形成したも
のである。そして、この圧電素子3,4,5が、接着剤
などによって、振動体2の側面に接着される。2つの圧
電素子3,4が、駆動用および出力信号検出用として用
いられる。また、もう1つの圧電素子5は、帰還用とし
て用いられる。
の振動ジャイロを示す斜視図であり、図4(B)はその
断面図である。この振動ジャイロ1は振動体2を含む。
振動体2は、たとえば恒弾性金属材料で、正3角柱状に
形成される。振動体2の側面の中央部には、それぞれ圧
電素子3,4,5が形成される。圧電素子3,4,5
は、たとえば圧電セラミックの両面に電極を形成したも
のである。そして、この圧電素子3,4,5が、接着剤
などによって、振動体2の側面に接着される。2つの圧
電素子3,4が、駆動用および出力信号検出用として用
いられる。また、もう1つの圧電素子5は、帰還用とし
て用いられる。
【0003】この振動ジャイロ1では、駆動用の圧電素
子3,4と帰還用の圧電素子5との間に、自励振駆動す
るための帰還ループとして発振回路などが接続される。
この発振回路からの信号によって、振動体2は帰還用の
圧電素子5形成面に直交する方向に屈曲振動する。この
状態で、振動ジャイロ1が回転すれば、出力信号検出用
の2つの圧電素子3,4間に出力差が生じ、その出力差
を測定することによって回転角速度を検知することがで
きる。
子3,4と帰還用の圧電素子5との間に、自励振駆動す
るための帰還ループとして発振回路などが接続される。
この発振回路からの信号によって、振動体2は帰還用の
圧電素子5形成面に直交する方向に屈曲振動する。この
状態で、振動ジャイロ1が回転すれば、出力信号検出用
の2つの圧電素子3,4間に出力差が生じ、その出力差
を測定することによって回転角速度を検知することがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような振動ジャイ
ロでは、振動体,圧電素子および圧電素子を接着するた
めの接着剤の線膨張係数が、それぞれ異なる。そのた
め、振動ジャイロの周囲の温度変化によって、振動体に
応力が働く。特に、振動体が屈曲振動すると、図5に示
すように、振動体の長さ方向の中央部の変位が最大とな
る。そのため、振動体の長さ方向の中央部に置いて、応
力の影響が大きくなる。この応力が振動体の屈曲振動に
影響を及ぼし、測定する回転角速度に誤差が生ずる可能
性がある。
ロでは、振動体,圧電素子および圧電素子を接着するた
めの接着剤の線膨張係数が、それぞれ異なる。そのた
め、振動ジャイロの周囲の温度変化によって、振動体に
応力が働く。特に、振動体が屈曲振動すると、図5に示
すように、振動体の長さ方向の中央部の変位が最大とな
る。そのため、振動体の長さ方向の中央部に置いて、応
力の影響が大きくなる。この応力が振動体の屈曲振動に
影響を及ぼし、測定する回転角速度に誤差が生ずる可能
性がある。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、周
囲の温度が変化しても、感度を落とさずに、正確に回転
角速度を測定することができる振動ジャイロを提供する
ことである。
囲の温度が変化しても、感度を落とさずに、正確に回転
角速度を測定することができる振動ジャイロを提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、多角柱状の
振動体と、振動体の側面に形成される圧電素子とを含
み、振動体の長さ方向の中央部において圧電素子が分割
された振動ジャイロである。
振動体と、振動体の側面に形成される圧電素子とを含
み、振動体の長さ方向の中央部において圧電素子が分割
された振動ジャイロである。
【0007】
【作用】圧電素子が分割されていることにより、一体的
に形成された圧電素子に比べて、振動体に与える応力が
分散される。また、振動体の長さ方向の中央部の変位が
最大となる部分において、圧電素子が分割されているた
め、振動体の変位が最大となる部分に応力がかからな
い。
に形成された圧電素子に比べて、振動体に与える応力が
分散される。また、振動体の長さ方向の中央部の変位が
最大となる部分において、圧電素子が分割されているた
め、振動体の変位が最大となる部分に応力がかからな
い。
【0008】
【発明の効果】この発明によれば、周囲の温度変化によ
って振動体にかかる応力が分散されるため、振動体の屈
曲振動に与える影響が少ない。しかも、振動体の屈曲振
動の変位が最大となる部分に応力がかからないため、圧
電素子によって振動体の屈曲振動に与えられる影響が少
ない。そのため、振動ジャイロに加わった回転角速度を
正確に測定することができる。また、分割された圧電素
子はリード線で接続されているため、感度も良好に保つ
ことができる。
って振動体にかかる応力が分散されるため、振動体の屈
曲振動に与える影響が少ない。しかも、振動体の屈曲振
動の変位が最大となる部分に応力がかからないため、圧
電素子によって振動体の屈曲振動に与えられる影響が少
ない。そのため、振動ジャイロに加わった回転角速度を
正確に測定することができる。また、分割された圧電素
子はリード線で接続されているため、感度も良好に保つ
ことができる。
【0009】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【実施例】図1(A)はこの発明の一実施例を示す斜視
図であり、図1(B)は図1(A)の線IB−IBにお
ける断面図である。振動ジャイロ10は、振動体12を
含む。振動体12は、たとえば恒弾性金属材料などで、
正3角柱状に形成される。振動体12の側面には、それ
ぞれ圧電素子14,16,18が形成される。圧電素子
14は、たとえば圧電体14aを含み、この圧電体14
aの両面に電極14b,14cが形成される。そして、
一方の電極14cが、接着剤などによって、振動体12
の側面に接着される。同様に、圧電素子16,18は、
それぞれ圧電体16a,18aを含み、これらの圧電体
16a,18aの両面に電極16b,16cおよび電極
18b,18cが形成される。そして、これらの一方の
電極16cおよび電極18cが、振動体12の側面に接
着される。
図であり、図1(B)は図1(A)の線IB−IBにお
ける断面図である。振動ジャイロ10は、振動体12を
含む。振動体12は、たとえば恒弾性金属材料などで、
正3角柱状に形成される。振動体12の側面には、それ
ぞれ圧電素子14,16,18が形成される。圧電素子
14は、たとえば圧電体14aを含み、この圧電体14
aの両面に電極14b,14cが形成される。そして、
一方の電極14cが、接着剤などによって、振動体12
の側面に接着される。同様に、圧電素子16,18は、
それぞれ圧電体16a,18aを含み、これらの圧電体
16a,18aの両面に電極16b,16cおよび電極
18b,18cが形成される。そして、これらの一方の
電極16cおよび電極18cが、振動体12の側面に接
着される。
【0011】圧電素子14,16,18は、図2に示す
ように、振動体12の長さ方向の中央部において、それ
ぞれ2つに分割されている。そして、分割された圧電素
子14は、たとえば金などの軟らかい金属で形成された
リード線20で接続される。同様に、分割された圧電素
子16がリード線20で接続され、分割された圧電素子
18もリード線20で接続される。リード線20は外部
に引き出され、発振回路や出力信号検出回路などに接続
される。この振動ジャイロ10では、2つの圧電素子1
4,16が駆動用および出力信号検出用として使用さ
れ、別の圧電素子18が帰還用として使用される。な
お、分割された圧電素子間のリード線20上には、リー
ド線20の振動を抑えるために、ダンピング材などを塗
布してもよい。
ように、振動体12の長さ方向の中央部において、それ
ぞれ2つに分割されている。そして、分割された圧電素
子14は、たとえば金などの軟らかい金属で形成された
リード線20で接続される。同様に、分割された圧電素
子16がリード線20で接続され、分割された圧電素子
18もリード線20で接続される。リード線20は外部
に引き出され、発振回路や出力信号検出回路などに接続
される。この振動ジャイロ10では、2つの圧電素子1
4,16が駆動用および出力信号検出用として使用さ
れ、別の圧電素子18が帰還用として使用される。な
お、分割された圧電素子間のリード線20上には、リー
ド線20の振動を抑えるために、ダンピング材などを塗
布してもよい。
【0012】この振動ジャイロ10では、駆動用として
用いられる圧電素子14,16と帰還用の圧電素子18
との間に、自励振駆動するための帰還ループとして発振
回路などが接続される。したがって、発振回路からの信
号によって、振動体12は、帰還用の圧電素子18形成
面に直交する方向に屈曲振動する。
用いられる圧電素子14,16と帰還用の圧電素子18
との間に、自励振駆動するための帰還ループとして発振
回路などが接続される。したがって、発振回路からの信
号によって、振動体12は、帰還用の圧電素子18形成
面に直交する方向に屈曲振動する。
【0013】この状態で、振動ジャイロ10がその軸方
向を中心として回転すると、コリオリ力によって振動体
12の振動方向が変わり、出力信号検出用として用いら
れる圧電素子14,16に発生する電圧に差が生じる。
したがって、これらの圧電素子14,16の出力電圧の
差を検出すれば、大きな出力を得ることができる。この
出力を測定することによって、振動ジャイロ10に加わ
った回転角速度を検出することができる。
向を中心として回転すると、コリオリ力によって振動体
12の振動方向が変わり、出力信号検出用として用いら
れる圧電素子14,16に発生する電圧に差が生じる。
したがって、これらの圧電素子14,16の出力電圧の
差を検出すれば、大きな出力を得ることができる。この
出力を測定することによって、振動ジャイロ10に加わ
った回転角速度を検出することができる。
【0014】この振動ジャイロ10では、振動体12の
長さ方向の中央部において、圧電素子14,16,18
が分割されているため、周囲の温度が変化しても、振動
体12,圧電素子14,16,18およびこれらを接着
するための接着剤の線膨張係数の差によって振動体12
に働く応力が分散される。また、図3に示すように、振
動体12が屈曲振動している場合、振動体12の長さ方
向の中央部の変位が最大となるが、この部分に圧電素子
が存在しない。そのため、圧電素子による振動体12の
屈曲振動への影響が少ない。これらのことから、この振
動ジャイロ10は、周囲の温度が変化しても正確に回転
角速度を測定することができる。しかも、分割された圧
電素子はリード線で接続されているため、感度を良好に
保つことができる。
長さ方向の中央部において、圧電素子14,16,18
が分割されているため、周囲の温度が変化しても、振動
体12,圧電素子14,16,18およびこれらを接着
するための接着剤の線膨張係数の差によって振動体12
に働く応力が分散される。また、図3に示すように、振
動体12が屈曲振動している場合、振動体12の長さ方
向の中央部の変位が最大となるが、この部分に圧電素子
が存在しない。そのため、圧電素子による振動体12の
屈曲振動への影響が少ない。これらのことから、この振
動ジャイロ10は、周囲の温度が変化しても正確に回転
角速度を測定することができる。しかも、分割された圧
電素子はリード線で接続されているため、感度を良好に
保つことができる。
【0015】なお、上述の実施例では、振動体12を正
3角柱状に形成したが、振動体12の形状としては他の
多角柱状であってもよい。
3角柱状に形成したが、振動体12の形状としては他の
多角柱状であってもよい。
【図1】(A)はこの発明の一実施例を示す斜視図であ
り、(B)は(A)の線IB−IBにおける断面図であ
る。
り、(B)は(A)の線IB−IBにおける断面図であ
る。
【図2】図1に示す振動ジャイロの側面図である。
【図3】図1に示す振動ジャイロが屈曲振動している状
態を示す側面図である。
態を示す側面図である。
【図4】(A)はこの発明の背景となる従来の振動ジャ
イロの一例を示す斜視図であり、(B)はその断面図で
ある。
イロの一例を示す斜視図であり、(B)はその断面図で
ある。
【図5】図4に示す従来の振動ジャイロが屈曲振動して
いる状態を示す側面図である。
いる状態を示す側面図である。
10 振動ジャイロ 12 振動体 14,16,18 圧電素子
Claims (1)
- 【請求項1】 多角柱状の振動体と、前記振動体の側面
に形成される圧電素子とを含み、 前記振動体の長さ方向の中央部において前記圧電素子が
分割された、振動ジャイロ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4118354A JPH05288554A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | 振動ジャイロ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4118354A JPH05288554A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | 振動ジャイロ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05288554A true JPH05288554A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=14734628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4118354A Pending JPH05288554A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | 振動ジャイロ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05288554A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0664440A1 (en) * | 1994-01-20 | 1995-07-26 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | A method for manufacturing a vibrator |
-
1992
- 1992-04-10 JP JP4118354A patent/JPH05288554A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0664440A1 (en) * | 1994-01-20 | 1995-07-26 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | A method for manufacturing a vibrator |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3211562B2 (ja) | 圧電振動子 | |
US5597954A (en) | Bearing sensor and bearing-distance sensor | |
EP0520468B1 (en) | Vibratory gyroscope | |
JPH0762616B2 (ja) | 振動ジャイロ | |
US5675083A (en) | Vibrating gyroscope having divided detection elements | |
JPH05288554A (ja) | 振動ジャイロ | |
JP3218702B2 (ja) | 振動ジャイロ | |
EP0563762B1 (en) | Vibratory gyroscope with piezoelectric elements in vicinities of nodal points | |
JPH08247770A (ja) | 振動ジャイロ | |
JP3239529B2 (ja) | 振動ジャイロ | |
JPH0251066A (ja) | 振動ジャイロ | |
JPH06241815A (ja) | 振動ジャイロ | |
JPH051916A (ja) | 振動ジヤイロ | |
JPH051917A (ja) | 振動ジヤイロ | |
JPH0762617B2 (ja) | 振動ジャイロ | |
EP0684450A2 (en) | Supporting structure of vibrator | |
JP2560677B2 (ja) | 振動ジャイロ | |
JPH1194556A (ja) | 振動ジャイロ | |
JPH09292231A (ja) | 振動ジャイロ | |
JPH06201387A (ja) | 振動ジャイロ | |
JPH07318355A (ja) | 振動ジャイロ | |
JPH0712574A (ja) | 振動ジャイロ | |
JPH05141978A (ja) | 振動ジヤイロ | |
JPH05280989A (ja) | 振動ジャイロ | |
JPH07103769A (ja) | 振動ジャイロ |