[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH05270508A - 包装装置 - Google Patents

包装装置

Info

Publication number
JPH05270508A
JPH05270508A JP1091393A JP1091393A JPH05270508A JP H05270508 A JPH05270508 A JP H05270508A JP 1091393 A JP1091393 A JP 1091393A JP 1091393 A JP1091393 A JP 1091393A JP H05270508 A JPH05270508 A JP H05270508A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
box
pocket
shaped article
pockets
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1091393A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Iwata
保雄 岩田
Toshio Shigeta
俊雄 重田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Automatic Machinery Works Ltd
Original Assignee
Tokyo Automatic Machinery Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Automatic Machinery Works Ltd filed Critical Tokyo Automatic Machinery Works Ltd
Publication of JPH05270508A publication Critical patent/JPH05270508A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wrapping Of Specific Fragile Articles (AREA)
  • Basic Packing Technique (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 胴巻きホィールより下流側にコンパクトで高
速移送可能な胴巻き手段を配置する。 【構成】 胴巻きホィール3の連続回転により各ポケッ
ト3c内に搬入された箱状物品Aが円弧状に移送され、
この円弧移送中にシート供給機構3fから供給した包装
シートBが保持機構3eでポケット3cの開口を覆うよ
うに保持され、その後、ポケット3cが受け渡し位置P
2近くに到達してから所定区間に亙って、該胴巻きホィ
ール3のポケット3c及びこれと対向する胴付けホィー
ル4のポケット4cを夫々揺動させることにより、これ
ら両ポケット3c,4cが一直線上に維持されると同時
に、プッシャー3dを突出して箱状物品Aが胴付けホィ
ール4のポケット4c内に受け渡されるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば包か用紙で包装
された紙巻きたばこなどの箱状物品にセロハンやポリプ
ロピレンなどの熱可塑性の包装シートを被包する包装装
置、詳しくは胴巻きホィールのポケットに搬入された箱
状物品を連続移送しながらポケットの開口周囲に熱可塑
性の包装シートを供給し、このポケットから箱状物品を
搬出して受け渡すことにより、包装シートを箱状物品の
表面に沿ってU字型に巻き付け、受け渡された箱状物品
を連続移送しながら包装シートの両自由端を箱状物品の
表面沿いに胴折りして重ね合わせ熱接着するものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の包装装置として、例えば
特開平2−85109号公報に開示される如く、連続回
転する胴巻きホィールの外周に複数のポケットを等間隔
毎に設け、この胴巻きホィール外周の所定区間と接近し
て凹状に湾曲するチェーンコンベヤを環状に巻回し、該
チェーンコンベヤに胴巻きホィールの各ポケットの配置
間隔と同間隔で複数のポケットを設けると共に、チェー
ンコンベヤ外側の所定区間と接近してヒーターベルトを
環状に巻回して、これらチェーンコンベヤとヒーターベ
ルトを胴巻きホィールの回転速度と同速で同期して移動
させ、胴巻きホィールの連続回転によりポケット内の箱
状物品が円弧状に移送されて、この円弧移送中に包装シ
ートがポケットの開口を覆うように保持された後に、胴
巻きホィールのポケットがチェーンコンベヤのポケット
と一直線状に対向し、胴巻きホィールのポケットから箱
状物品を搬出してチェーンコンベヤのポケットへ受け渡
すことにより、包装シートが箱状物品の表面に沿ってU
字型に巻き付けられ、その後、このチェーンコンベヤの
よる移送中に該ポケットから突出する包装シートの両自
由端を箱状物品の外面沿いに胴折りして重ね合わせ、こ
の重ね合わせ部がヒーターベルトと当接して熱接着され
るものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、このよう
な従来の包装装置では、胴巻きホィールのポケットから
チェーンコンベヤのポケットへの箱状物品の受け渡しを
確実にするために、胴巻きホィール外周の所定区間に亙
って環状のチェーンコンベヤを凹状に湾曲するので、胴
巻きホィールの直径より下流側に位置するチェーンコン
ベヤが大きくなって装置全体が大型化し、そしてチェー
ンコンベヤ外側の所定区間に沿って環状のヒーターベル
トが突出して配置されるから更に装置全体が大型化する
と共に、チェーンコンベヤの構造上その移動速度を速く
できず、これに伴って胴巻きホィールを高速回転できな
いため、処理速度に限界があって高速化できず、短時間
に大量の包装ができないという問題がある。
【0004】本発明は斯かる従来事情に鑑み、胴巻きホ
ィールより下流側にコンパクトで高速移送可能な胴巻き
手段を配置することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講ずる技術的手段は、胴巻きホィールの下流
側近くに該胴巻きホィールの回転方向と逆方向へ同期し
て連続回転する胴付けホィールを平行に配設し、これら
胴巻きホィールの外周及び胴付けホィールの外周に夫々
箱状物品が搬入される複数のポケットを等間隔毎に回転
方向へ揺動自在に設け、これら胴巻きホィールと胴付け
ホィールを同期して相互に逆方向へ連続回転し、胴巻き
ホィールのポケットと胴付けホィールのポケットとが一
直線状に対向する受け渡し位置の前後所定区間に亙って
両ポケットを一直線上に維持させると共に、胴巻きホィ
ールのポケット内の箱状物品を胴付けホィールのポケッ
トへ押送するプッシャーを出没動自在に配置し、胴巻き
ホィールの外周に包装シートを供給するシート供給機構
を設け、胴巻きホィールのポケットの開口周囲に包装シ
ートを一時的に保持する保持機構を設けたことを特徴と
するものである。
【0006】そして、胴巻きホィールの各ポケット及び
胴付けホィールの各ポケットが夫々所定角度位置へ到達
した時に、胴巻きホィールの各ポケット及び胴付けホィ
ールの各ポケットを揺動させると共に、プッシャーを出
没動させる制御カムを固定配備することが好ましい。
【0007】更に、胴付けホィールの各ポケットに、そ
のポケットから外方へ突出した包装シートの両自由端を
箱状物品の外面沿いに胴折りして重ね合わせる折り込み
機構と、胴折りされた包装シートの重ね合わせ部に接触
して熱接着する封止ヒーターを夫々連設することが好ま
しい。
【0008】
【作用】本発明は上記技術的手段によれば、胴巻きホィ
ールの連続回転により各ポケット内に搬入された箱状物
品が円弧状に移送され、この円弧移送中にシート供給機
構から供給した包装シートが保持機構でポケットの開口
を覆うように保持され、その後、ポケットが受け渡し位
置近くに到達してから所定区間に亙って、該胴巻きホィ
ールのポケット及びこれと対向する胴付けホィールのポ
ケットを夫々揺動させることにより、これら両ポケット
が一直線上に維持されると同時に、プッシャーを突出し
て箱状物品が胴付けホィールのポケット内に受け渡され
るものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0010】この実施例は図1に示す如く、箱状物品A
として包か用紙により包装した紙巻きたばこを相互に接
した状態で水平な搬送コンベヤ1の上流端に連続供給
し、この搬送コンベヤ1による搬送中に箱状物品A…間
に所定の間隔を開け、これら箱状物品A…を移送ホィー
ル2により1個ずつ拾い上げて水平状態のまま上方へ円
弧状に移送すると共に、この移送ホィール2から円弧移
送した箱状物品A…を夫々胴巻きホィール3のポケット
3c…内に搬入し、胴巻きホィール3のポケット3c…
から胴付けホィール4のポケット4c…へ受け渡すこと
により、包装シートBとしてセロハンやポリプロピレン
などの熱可塑性透明フィルムを各箱状物品Aの表面に沿
ってU字型に巻き付けるものである。
【0011】搬送コンベヤ1は、箱状物品Aが移動可能
に載置される水平な移送路1aを設け、この移送路1a
の上流側に分離供給部として図2及び図3に示す如く、
3組の平行なベルトコンベヤ1b,1b,1c,1c,
1d,1dを夫々箱状物品Aの左右側面A4,A4と対
向して一直線状に横設し、中間に配置したベルトコンベ
ヤ1c,1cの駆動速度を上流側に配置したベルトコン
ベヤ1b,1bの駆動速度より速く設定すると共に、下
流側に配置したベルトコンベヤ1d,1dの駆動速度を
中間のベルトコンベヤ1c,1c,の駆動速度より速く
設定し、これら3組のベルトコンベヤ1b,1b,1
c,1c,1d,1dの間に、夫々一対の送りローラー
1e,1e,1f,1fを箱状物品Aの左右側面A4,
A4と対向して配設したものである。
【0012】各送りローラー1e,1fは、その外周部
1e1 ,1f1 を図4に示す如く搬送中の箱状物品Aの
左右側面A4,A4と当接する位置に配設し、この外周
部1e1 ,1f1 の中心に挿通した駆動軸1e2 ,1f
2 を駆動源に連絡して、常に箱状物品Aの搬送方向へ夫
々で回動させると共に、これら外周部1e1 ,1f1
駆動軸1e2 ,1f2 の間には一方向クラッチ1e3
1f3 を介装する。
【0013】一方向クラッチ1e3 ,1f3 は、内周側
と外周側との間にカムやローラーなどを周設して、内周
側又は外周側の一方の回転に対してのみトルクを伝達
し、他方の回転に対しては空転するものであり、駆動軸
1e2 ,1f2 の搬送方向への回転を外周部1e1 ,1
1 に伝達させると共に、外周部1e1 ,1f1 の搬送
方向への回転を駆動軸1e2 ,1f2 に対して空転させ
る。
【0014】そして、上記ベルトコンベヤ1b,1b,
1c,1c,1d,1dの駆動プーリー1b1 ,1
1 ,1c1 ,1c1 ,1d1 ,1d1 と、送りローラ
ー1e,1e,1f,1fの駆動軸1e2 ,1e2 ,1
2 ,1f2 は、例えばベルトなどの伝動部材1gを交
互に巻回して例えばモーターなどの駆動源1hと連係
し、一方向クラッチ1e3 ,1e3 ,1f3 ,1f3
駆動軸1e2 ,1e2 ,1f 2 ,1f2 の搬送方向への
回転が、夫々の外周部1e1 ,1e1 ,1f1 ,1f 1
に駆動伝達した時に、該外周部1e1 ,1e1 ,1
1 ,1f1 の回転速度を夫々の上流側に位置するベル
トコンベヤ1b,1b,1c,1cの駆動速度と同一に
させる。
【0015】また、下流側に配置したベルトコンベヤ1
d,1dの更に下流側には、箱状物品Aの後面A2と当
接する押し板1i1 …が搬送方向へ等間隔毎に立設され
たプッシャーコンベヤ1iを、移送路1aに開口した通
孔1a1 に沿って横設し、このは、その入口に相当する
ベルト1i2 の上面を上流側へ向かうに従って下り傾斜
させることにより、上流端に位置するプーリー1i3
回転に伴いベルト1i 2 をこれに沿って搬送方向へ移動
した時に、各押し板1i1 が略鉛直状に起立してから移
送路1a上に突出するようにしている。
【0016】移送ホィール2は、上記搬送コンベヤ1の
下流側上方に接近して垂直方向へ回転自在に配設され、
その中心に図5及び図6に示す如く回転中心となる動力
軸2aを搬送コンベヤ1による水平な搬送方向と直交す
る左右方向へ水平に横設し、この動力軸2aを搬送コン
ベヤ1の駆動源に連係することにより、該移送ホィール
2を正面側から見て時計回り方向へその周速がプッシャ
ーコンベヤ1iの移動速度と略同じになるように同期さ
せて連続回転する。
【0017】この動力軸2aは、円盤2bの中心に回転
不能に挿通してこの円盤2bを該動力軸2aの回転と連
動させると共に、図7に示す如く遊星歯車機構2cの太
陽歯車2c1 と、固定歯車2dを夫々回転自在に挿通し
て、この固定歯車2dを動力軸2aの回転と関係なく固
定配置する。
【0018】円盤2bは、その外周に中空軸2eを等間
隔毎に12本夫々動力軸2aと平行に回転自在に軸受け
して、これら中空軸2e…の基端外周に上記遊星歯車機
構2cの太陽歯車2c1 と歯合する遊星歯車2c2 …を
連設すると共に、該中空軸2e…と動力軸2aとの間に
連動軸2fを平行に回転自在に軸受けし、この連動軸2
fの外周に遊星歯車2c2 …の一つと歯合する連動歯車
2f1 と、上記固定歯車2dと歯合する動力歯車2f2
を連設する。
【0019】従って、動力軸2aが移送ホィール2を正
面側から見て時計回り方向へ回転することにより、円盤
2bを時計回り方向へ回転して、中空軸2e…が同方向
へ回転すると同時に、動力歯車2f2 が固定歯車2dの
回りを遊転して連動軸2f及び連動歯車2f1 が時計回
り方向へ回転し、それにより、遊星歯車機構2cの遊星
歯車2c2 …が太陽歯車2c1 の回りを夫々正面側から
見て反時計回り方向へ遊転して、12本の中空軸2e…
の相対位置を移送ホィール2の回転位置と関係なく所定
角度に維持させる。
【0020】また、上記中空軸2e…の先端側には、上
記搬送コンベヤ1の搬送軌道と接離してプッシャーコン
ベヤ1iにより水平搬送された箱状物品Aの後面A2及
び底面A3と対向する抱え爪2g…と、これら抱え爪2
g…と接近して箱状物品Aの後面A2と対向するプッシ
ャー2h…と、抱え爪2g…の下部に形成された載置面
2g1 と対向する挟持ガイド2i…を配設する。
【0021】抱え爪2g…は、前記搬送コンベヤ1の左
右方向へ離れた移送路1a,1aの下流端と搬送方向へ
当接しない位置関係に載置面2g1 を2分割して配置し
た正面略L字型に形成され、これら下部の載置面2
1 ,2g1 …を搬送方向及び反搬送方向へ揺動自在に
支持すると共に、その上端に連設した回動軸2g2 …を
中空軸2e…内に回転自在に軸着して、該回動軸2g2
…を後述する制御カム2jに連係させる。
【0022】プッシャー2h…は、前記プッシャーコン
ベヤ1iの押し板1i1 ……及び抱え爪2g…の載置面
2g1 ,2g1 …と搬送方向へ当接しない位置関係に配
置され、中空軸2e…の先端に対して搬送方向及び反搬
送方向へ往復動自在に支持し、この支持移動部2h1
に連係した回動筒2h2 …を上記中空軸2e…内に回転
自在に軸着すると共に、該回動筒2h2 …を後述する制
御カム2jに連係させる。
【0023】挟持ガイド2i…は、搬送方向へ揺動して
水平になった抱え爪2g…の載置面2g1 ,2g1 との
間に、箱状物品Aの上下高さ寸法に相当する間隔を開け
て中空軸2e…の先端に対し固定配置され、該載置面2
1 ,2g1 …上に載った箱状物品A上面の左右側縁角
部A5,A5と搬送方向へ摺動可能に嵌め合う形状に形
成する。
【0024】制御カム2jは、移送ホィール2と平行に
隔離して固定配備した固定カム板2j1 に、上記抱え爪
2g…の回動軸2g2 …が従動ローラー2g3 を介して
係合する抱え爪2g…位置制御用の溝カム2j2 と、プ
ッシャー2h…の回動筒2h 2 …が従動ローラー2h3
を介して係合するプッシャー2h…位置制御用の溝カム
2j3 を夫々環状に形成して凹設すると共に、抱え爪2
g…の回動軸2g2 …の途中を分割して偏心カム2g4
と、該偏心カム2g4 に常時当接されたカムローラー2
5 を配設する。
【0025】更に、プッシャー2h…の回動筒2h2
を中空軸2e…に例えばバネなどの弾性体2h4 …を介
して連係させ、回動筒2h2 …の基端と従動ローラー2
3…側に夫々所定位置で相互に嵌め合う凸部2h5
と凹部2h6 …を連設すると共に、回動筒2h2 …の先
端に揺動レバー2h7 …を連設して、プッシャー2h…
の支持移動部2h1 …と連係させる。
【0026】そして、制御カム2jは、動力軸2aの回
転に伴って抱え爪2g…とプッシャー2h…が時計回り
方向へ回転すると同時に、従動ローラー2g3 …,2h
3 …が固定カム板2j1 の溝カム2j2 ,2j3 に沿っ
て夫々移動し、この従動ローラー2g3 …の相対位置が
移動することにより、回動軸2g2 …及び偏心カム2g
4 …を回転させて、各抱え爪2gが所定角度位置、本実
施例では移送ホィール2の時計でいう約1O時に相当す
る角度に到達してから移送ホィール2の上限位置を通っ
て約4時に相当する角度へ向かうに従い、その回動軸2
2 を中心として載置面2g1 ,2g1 が反搬送方向へ
揺動して下方へ傾斜し、その後、約5時に相当する角度
に到達してから約6時に相当する角度、即ち移送ホィー
ル2の下限位置へ向かうに従い、回動軸2g2 を中心と
して載置面2g1 ,2g1 が搬送方向へ揺動して水平に
なり、それ以降、約10時に相当する角度に到達するま
で載置面2g1 ,2g1 を水平状態に維持する。
【0027】また、従動ローラー2h3 …の相対位置が
移動することにより、凸部2h5 …と凹部2h6 …を夫
々所定区間だけ嵌合させて回動筒2h2 …が中空軸2e
…の回転と関係なく回転し、通常、中空軸2e…と回動
筒2h2 …が連動してこれらの相対位置を移送ホィール
2の回転位置と関係なく所定角度に維持するので、支持
移動部2h1 …及びプッシャー2h…が移動しないが、
各プッシャー2hが所定角度位置、本実施例では移送ホ
ィール2の時計でいう約8時半に相当する角度に到達し
た時に、凸部2h5 と凹部2h6 が嵌め合い、そこから
後述する胴巻きホィール3のポケット3c…と一直線上
に対向する受け渡し位置P1を通って約9時半に相当す
る角度へ向かうに従い、弾性体2h4 を伸長して揺動レ
バー2h 7 が搬送方向へ揺動することにより、支持移動
部2h1 及びプッシャー2hを突出動させる。
【0028】その後、約10時半に相当する角度へ向か
うに従って、弾性体2h4 を短縮して揺動レバー2h7
が反搬送方向へ揺動することにより、支持移動部2h1
及びプッシャー2hを没動させ、それ以降、凸部2h5
と凹部2h6 の嵌合が外れて約8時半に相当する角度に
到達するまで、支持移動部2h1 及びプッシャー2hを
没動位置で待機させる。
【0029】胴巻きホィール3は、移送ホィール2の下
流側に接近して垂直方向へ回転自在に配設され、その中
心に図8及び図9に示す如く動力軸3aを左右方向へ水
平に横設し、この動力軸3aを移送ホィール2の駆動源
に連係することにより、該胴巻きホィール3を正面側か
ら見て反時計回り方向へその周速が移送ホィール2の周
速と略同じになるように同期させて連続回転する。
【0030】この動力軸3aは、円盤3bの中心に回転
不能に挿通してこの円盤3bを該動力軸3aの回転と連
動させ、この円盤3bの外周に回動軸3c1 を等間隔毎
に12本夫々動力軸3aと平行に回転自在に軸受けする
と共に、これら回動軸3c1…の先端にポケット3c…
を夫々動力軸3aの軸芯が中心となる放射状に固着し
て、これら回動軸3c1 …の回転によりポケット3c…
を揺動自在に支持し、該回動軸3c1 …の内側には、後
述するプッシャー3dの回転軸3d1 を周方向へ等間隔
毎に12本夫々動力軸3aと平行に回転自在に軸受けす
る。
【0031】これらのポケット3c…は、その外面が開
口する箱状物品Aの外形寸法と略同じ大きさの箱型に形
成され、その内部にプッシャー3d…を胴巻きホィール
3の放射方向へ出没動自在に設け、該開口の周囲には例
えば吸着面などからなる保持機構3eを配設して、後述
するシート供給機構3fから連続的に供給された包装シ
ートBを、各ポケット3cの開口を覆うように一時的に
吸着保持する。
【0032】プッシャー3d…は、ポケット3c…に搬
入された箱状物品A…の内面A1…と対向して配設さ
れ、上記回転軸3d1 …にリンク3d2 …を介して連係
し、これらポケット3c…の回動軸3c1 …とプッシャ
ー3d…の回転軸3d1 …を、夫々後述する制御カム3
gに連係させる。
【0033】制御カム3gは、胴巻きホィール3と平行
に隔離して固定配備したカム板3g 1 に、上記ポケット
3c…の回動軸3c1 …が従動ローラー3c2 …を介し
て係合するポケット3c…位置制御用の溝カム3g
2 と、プッシャー3d…の回転軸3d1 …が従動ローラ
ー3d3 …を介して係合するプッシャー3d…位置制御
用の溝カム3g3 を夫々環状に形成して凹設する。
【0034】そして、制御カム3gは、上記動力軸3a
の回転に伴ってポケット3c…,プッシャー3d…が反
時計回り方向へ回転すると同時に、従動ローラー3c2
…,3d3 …がカム板3g1 の溝カム3g2 ,3g3
沿って夫々移動し、この従動ローラー3c2 …の相対位
置が移動することにより、回動軸3c1 …を回転させ
て、各ポケット3cが前記移送ホィール2の載置面2g
1 ,2g1 と一直線上に対向する受け渡し位置P1の前
後所定区間、本実施例では胴巻きホィール3の時計でい
う約3時半に相当する角度に到達してから約2時半に相
当する角度に到達するまで各ポケット3cを揺動して移
送ホィール2の載置面2g1 ,2g1 と一直線上に維持
させる。
【0035】その後、各ポケット3cが後述する胴付け
ホィール4のポケット4cと一直線上に対向する受け渡
し位置P2の前後所定区間、本実施例では胴巻きホィー
ル3の時計でいう約8時に相当する角度に到達してから
約7時半に相当する角度に到達するまで各ポケット3c
を揺動して胴付けホィール4のポケット4cと一直線上
に維持させる。
【0036】更に、従動ローラー3d3 …の相対位置が
移動することにより、回転軸3d1…を回転させて、各
ポケット3cが胴付けホィール4のポケット4cと一直
線上に対向する受け渡し位置P2の前後所定区間、本実
施例では胴巻きホィール3の時計でいう約8時に相当す
る角度に到達してから約7時に相当する角度へ向かうに
従い、プッシャー3dを胴付けホィール4のプッシャー
4dの没動と連動して突出動させ、必要に応じて各ポケ
ット3cが前記移送ホィール2の載置面2g1,2g1
と一直線上に対向する受け渡し位置P1の前後所定区
間、本実施例では胴巻きホィール3の時計でいう約3時
半に相当する角度に到達してから約2時半に相当する角
度へ向かうに従い、プッシャー3dを移送ホィール2の
プッシャー2hの突出動と連動して、搬入される箱状物
品Aの内面A1と当接しながら没動させる。
【0037】また、胴巻きホィール3の外周には、包装
シートBを連続的に供給するシート供給機構3fを配設
し、このシート供給機構3fは、図示しないシート供給
源から胴巻きホィール3のポケット3c…の回動通路へ
向けて形成した包装シートBの繰り出し路B′の途中
に、胴巻きホィール3の駆動源に連係してその周速より
遅い速度で包装シートBを引き出す繰出し部3f1 と、
包装シートBを繰り出し方向へ所定長さずつ切断するカ
ッター3f2 と、切断された包装シートBをポケット3
c…の回動通路へ向けその周速と同じ速度で移送する移
送部3f3 と、必要に応じて図1に示す如く製造年月日
などを瞬時に焼き付け印字するプリンター3f4 を配設
する。
【0038】そして、胴付けホィール4は、上記胴巻き
ホィール3の下流側斜め45度下方に接近して垂直方向
へ回転自在に配設され、その中心に図10及び図11に
示す如く動力軸4aを左右方向へ水平に横設し、この動
力軸4aを胴巻きホィール3の駆動源に連係することに
より、該胴付けホィール4を正面側から見て時計回り方
向へその周速が胴巻きホィール3の周速と略同じになる
ように同期させて連続回転する。
【0039】この動力軸4aは、円盤4bの中心に回転
不能に挿通してこの円盤4bを該動力軸4aの回転と連
動させ、この円盤4bの外周に回動軸4c1 を等間隔毎
に12本夫々動力軸4aと平行に回転自在に軸受けする
と共に、これら回動軸4c1…の先端にポケット4c…
を夫々動力軸4aの軸芯が中心となる放射状に固着し
て、これら回動軸4c1 …の回転によりポケット4c…
を揺動自在に支持し、該回動軸4c1 …の内側には、後
述するプッシャー4dの回転軸4d1 を周方向へ等間隔
毎に12本夫々動力軸4aと平行に回転自在に軸受けす
る。
【0040】これらのポケット4c…は、その外面が開
口する箱状物品Aの外形寸法と略同じ大きさの箱型に形
成され、その内部にプッシャー4d…を胴付けホィール
4の放射方向へ出没動自在に設け、該開口の周囲には折
り込み機構4eを構成する折り込み爪4e1 …と折り込
み片4e2 …を、夫々ポケット4c…内に搬入された箱
状物品A…の外面A1…に対向して接離動自在に設け
る。
【0041】プッシャー4d…は、ポケット4c…に搬
入された箱状物品A…の内面A2…と対向して配設さ
れ、上記回転軸4d1 …にリンク4d2 …を介して連係
し、これらポケット4c…の回動軸4c1 …とプッシャ
ー4d…の回転軸4d1 …を、夫々後述する制御カム4
fに連係させる。
【0042】折り込み爪4e1 …と折り込み片4e2
は、図12に示す如くポケット4c…から外方へ突出動
する包装シートB…の両自由端B1…,B2…と夫々対
向して配設され、上記ポケット4c…が固着される回動
軸4c1 …の外周に回転自在に設けた中空軸4e3 …に
折り込み爪4e1 …を連設すると共に、折り込み片4e
2 …を回動軸4c1 …の外周に回転自在に設けた回動筒
4e4 …に連設し、これら折り込み爪4e1 …の中空軸
4e3 …及び折り込み片4e2 …の回動筒4e 4 …も、
夫々後述する制御カム4fに連係させる。
【0043】制御カム4fは、胴付けホィール4と平行
に隔離して固定配備したカム板4f 1 に、上記ポケット
4c…の回動軸4c1 …が従動ローラー4c2 …を介し
て係合するポケット4c…位置制御用の溝カム4f
2 と、プッシャー4d…の回転軸4d1 …が従動ローラ
ー4d3 …を介して係合するプッシャー4d…位置制御
用の溝カム4f3 と、折り込み爪4e1 …の中空軸4e
3 …が従動ローラー4e5…を介して係合する折り込み
爪4e1 …位置制御用の溝カム4f4 と、折り込み片4
2 …の回動筒4e4 …が従動ローラー4e6 …を介し
て係合する折り込み片4e2 …位置制御用の溝カム4f
5 を夫々環状に形成して凹設すると共に、後述する封止
ヒーター4g…の従動ローラー4g2 …と対向して固定
カム4f6 を立設する。
【0044】そして、制御カム4fは、上記動力軸4a
の回転に伴ってポケット4c…,プッシャー4d…,折
り込み爪4e1 …及び折り込み片4e2 …が時計回り方
向へ回転すると同時に、従動ローラー4c2 …,4d3
…,4e5 …,4e6 …がカム板4f1 の溝カム4
2 ,4f3 ,4f4 ,4f5 に沿って夫々移動し、こ
の従動ローラー4c2 …の相対位置が移動することによ
り、回動軸4c1 …を回転させて、各ポケット4cが上
記胴巻きホィール3のポケット3cと一直線上に対向す
る受け渡し位置P2の前後所定区間、本実施例では胴付
けホィール4の時計でいう約1時に相当する角度に到達
してから約2時に相当する角度に到達するまで各ポケッ
ト4cを揺動して胴巻きホィール3のポケット3cと一
直線上に維持させる。
【0045】その後、各ポケット4cが後述する耳折り
ホィール5のポケット5fと一直線上に対向する受け渡
し位置P3の前後所定区間、本実施例では胴付けホィー
ル4の時計でいう約8時半に相当する角度に到達してか
ら約9時半に相当する角度に到達するまで各ポケット4
cを揺動して耳折りホィール5のポケット5fと一直線
上に維持させる。
【0046】更に、従動ローラー4d3 …の相対位置が
移動することにより、回転軸4d1…を回転させて、各
ポケット4cが上記胴巻きホィール3のポケット3cと
一直線上に対向する受け渡し位置P2の前後所定区間、
本実施例では胴付けホィール4の時計でいう約1時に相
当する角度に到達してから約2時に相当する角度へ向か
うに従い、プッシャー4dを上記胴巻きホィール3のプ
ッシャー3dの突出動と連動して、搬入される箱状物品
Aの内面A2と当接しながら没動させ、その後、各ポケ
ット4cが耳折りホィール5のポケット5fと一直線上
に対向する受け渡し位置P3の前後所定区間、本実施例
では胴付けホィール4の時計でいう約8時に相当する角
度に到達してから約10時に相当する角度へ向かうに従
い、プッシャー4dを突出動させる。
【0047】従動ローラー4e5 …,4e6 …の相対位
置が移動することにより、折り込み爪4e1 …の中空軸
4e3 …と折り込み片4e2 …の回動筒4e4 …を夫々
回転させて、各ポケット4cが所定角度位置、本実施例
では胴付けホィール4の時計でいう約1時半に相当する
角度に到達してから約2時半に相当する角度へ向かうに
従い、折り込み爪4e1 を反時計回り方向へ接動させて
包装シートBの一方自由端B1に突き当て、その後、約
3時半に相当する角度へ向かうに従い、折り込み爪4e
1 を時計回り方向へ離動させる。
【0048】これと同時に、各ポケット4cが所定角度
位置、本実施例では胴付けホィール4の時計でいう約1
時半に相当する角度に到達してから約3時半に相当する
角度へ向かうに従い、折り込み片4e2 を時計回り方向
へ上記折り込み爪14aの突出速度より遅れて接動させ
て包装シートBの他方自由端B2に突き当て、上記一方
自由端B1の外側に重ね合わせ、その後、約6時に相当
する角度に到達してから約8時半に相当する角度へ向か
うに従い、折り込み片4e2 を反時計回り方向へ離動さ
せる。
【0049】また、この折り込み片4e2 …は、回動筒
4e4 …の外周に軸支した支軸4e 7 を介して胴付けホ
ィール4の放射方向へ出没動自在に支持され、封止ヒー
ター4g…を一体的に連設してポケット4c…に搬入さ
れた箱状物品A…の外面A1…と対向する折り込み片4
2 …の部分にヒーター面4g1 …を形成すると共に、
このヒーター面4g1 …に連設した従動ローラー4g2
…を図13に示す如く上記制御カム4fの固定カム4f
6 と対向して回転自在に軸支し、該ヒーター面4g1
を箱状物品A…の外面A1…から離動させる離動機構4
hを設ける。
【0050】制御カム4fの固定カム4f6 は、封止ヒ
ーター4g…の従動ローラー4g2…の動力軸4a側に
対向して円弧状に形成され、この従動ローラー4g2
を固定カム4f6 に常時当接させる例えばバネなどの弾
性材4g3 を設けて、動力軸4aの回転に伴い該従動ロ
ーラー4g2 …が固定カム4f6 に沿って移動すること
により、ヒーター面4g1 …を位置制御して各ポケット
4cが所定角度位置、本実施例では胴付けホィール4の
時計でいう約3時半過ぎに相当する角度に到達してから
約6時に相当する角度に到達するまでヒーター面4g1
…を箱状物品A…の外面A1…に包装シートBの重ね合
わせ部B3…を介して押し付ける。
【0051】離動機構4hは、胴付けホィール4の回転
速度と関係なく包装シートBの重ね合わせ部B3…にヒ
ーター面4g1 …が押し付け始められてから一定時間後
にヒーター面4g1 …を重ね合わせ部B3…より引き離
すもので、胴付けホィール4の回転速度を検出する検出
部4h1 と、この検出部4h1 から出力される信号に基
づいて作動するタイマー部4h2 と、このタイマー部4
2 のタイムアップ時に作動する離動部4h3 とからな
る。
【0052】本実施例の場合には、離動機構4hの検出
部4h1 を例えばロータリーエンコーダーなどで前記動
力軸4aの回転速度を電気的に検出して、これが設定速
度以下になった時にタイマー部4h2 へ信号を出力する
ように構成し、タイマー部4h2 は、この信号入力によ
りヒーター面4g1 …の押し付け開始と同時にエアーシ
リンダー4h4 を伸長動し、このエアーシリンダー4h
4 に連設された移動カム4h5 を胴付けホィール4の円
盤4b側へ突出動させて、該円盤4bに夫々のヒーター
面4g1 …と対応して配設されたエアータイマー4h6
…のうち所定角度位置に到達して箱状物品A…外面A1
…への押し付けが開始されたものだけを作動開始するよ
うに構成している。
【0053】離動部4h3 は、エアータイマー4h6
タイムアップ時に送られるエアーによりエアーシリンダ
ー4h7 を伸長動し、上記回動筒4e4 …外周の支軸4
7…に揺動自在に軸支された揺動片4h8 …を折り込
み片4e2 …との係合方向へ揺動させて、ヒーター面4
1 …を箱状物品A…の外面A1…から引き離すように
構成している。
【0054】耳折りホィール5は、前記胴付けホィール
4の下流側側方に接近して垂直方向へ回転自在に平行に
配設され、その中心に図14及び図15に示す如く動力
軸1aを回転方向と直交する左右方向へ水平に横設し、
この動力軸5aを胴付けホィール4の駆動源に連係する
ことにより、該耳折りホィール5を正面側から見て反時
計回り方向へその周速が胴付けホィール4の周速と略同
じになるように同期させて連続回転する。
【0055】この動力軸5aは、円盤5bの中心に回転
不能に挿通してこの円盤5bを該動力軸5aの回転と連
動させると共に、遊星歯車機構5cの太陽歯車5c1
回転自在に挿通して、この太陽歯車5c1 を動力軸5a
の回転と関係なく固定配置する。
【0056】円盤5bは、その外周に支持軸5dを等間
隔毎に12本夫々動力軸5aと平行に回転自在に軸受け
し、上記遊星歯車機構5cの太陽歯車5c1 と歯合する
遊星歯車5c2 を複数個夫々回転自在に軸着すると共
に、これら遊星歯車5c2 …と歯合する連絡歯車5eを
回転自在に軸着して、該連絡歯車5eと支持軸5d…を
ベルト5e1 により連係するか、又は、遊星歯車5c2
…と支持軸5d…とを直接歯合させて連係し、支持軸5
d…の先端にはポケット5f…を固着する。
【0057】従って、動力軸5aが耳折りホィール5を
正面側から見て反時計回り方向へ回転することにより、
円盤5bが反時計回り方向へ回転して、支持軸5d…を
介してポケット5f…が後述する低速コンベヤ6へ移動
すると同時に、遊星歯車機構5cの遊星歯車5c2 …が
太陽歯車5c1 の回りを遊転して反時計回り方向へ回転
し、それにより、支持軸5d…が夫々時計回り方向へ遊
転して、12個のポケット5f…の相対位置を耳折りホ
ィール5の回転位置と関係なく所定角度、詳しくは水平
状態に維持させる。
【0058】これらポケット5f…は、これに搬入され
る箱状物品Aの前面A1,底面A3び上面A6と対向し
て胴付けホィール4が配置される上流側の側面が開口す
る箱状物品Aの外形寸法と略同じ大きさの箱型に形成さ
れ、左右方向へ2分割して左右中央に空間部5f1 …を
箱状物品Aの左右中央部と対向状に設けると共に、下流
側の側面の左右側端に折り込み爪5f2 ,5f2 …を夫
々先行する箱状物品Aの左右側面A4,A4から突出す
る包装シートBの張出し端部B4,B4の幅狭な後フラ
ップB5,B5へ向けて前方へ突設し、更に、張出し端
部B4,B4の幅広な上フラップB7,B7及び下フラ
ップB8,B8が挿通するスリット5f 3 …を平行に切
欠形成する。
【0059】低速コンベヤ6は、耳折りホィール5の上
方にベルト6aを水平方向へ巻回し、このベルト6aの
外周に箱状物品Aの前面A1及び後面A2と対向する突
起6b…をポケット5f…の空間部5f1 …と同一垂直
面上に位置させて複数等間隔毎に突設し、該突起6b…
の移動軌道を上記ポケット5f…の移動軌道の上端と一
部接して配置すると共に、その駆動源を耳折りホィール
5の駆動源に連係することにより、耳折りホィール5の
回転速度と同期させながら突起6b…をポケット5f…
の水平移動速度より遅い移動速度で連続移動させる。
【0060】また、低速コンベヤ6は、突起6b…の間
に箱状物品Aの移送方向への幅寸法より若干長い間隔を
開けて、耳折りホィール5の回転によりポケット5f…
が突起6b…の移動軌道に入り込むタイミングと合致さ
せると共に、突起6b…に挟入した箱状物品Aを後述す
る移送路7へ向けて押し出す抜き落しプッシャー6cを
設ける。
【0061】抜き落しプッシャー6cは、突起6b…に
挟入した箱状物品Aの上面A6左右側部と夫々対向して
上下方向へ往復動自在に配設され、その駆動部を耳折り
ホィール5や低速コンベヤ6の駆動源に連係するか、又
は、図14に示す如く後述する高速コンベヤ8の駆動源
に連係することにより、箱状物品Aを挟入した突起6b
…が所定位置に到達した時に、抜き落しプッシャー6c
を下動させて箱状物品Aを水平にして下方へ押し出す。
【0062】移送路7は、ポケット5f…の空間部5f
1 …と同一垂直面上に耳折りホィール5の上部から後述
する高速コンベヤ8及び搬送コンベヤ9へ向けて水平状
に横設し、低速コンベヤ6の直線部及び高速コンベヤ8
の直線部と平行に対向させ、その上面と低速コンベヤ6
の突起6b…先端との間に、箱状物品Aの上下寸法より
短い間隔を開け、途中より下流側に搬送コンベヤ9の押
し板9aが挿通する通孔7aを開設する。
【0063】この移送路7の左右側方には、図16に示
す如く夫々の側縁に沿って箱状物品Aに胴巻きされた張
出し端部B4,B4の幅狭な前フラップB6,B6と対
向する折り込みガイド7b,7bを、ポケット5f…内
の箱状物品Aの左右側面A4,A4と同一垂直面上に固
定配置し、これら折り込みガイド7b,7bの先端をポ
ケット5f…の折り込み爪5f2 …の移動軌道と接近し
て配置することにより、箱状物品Aを挟入した低速コン
ベヤ6の突起6b…が所定位置に到達した時に、該折り
込みガイド7b,7bの先端を前フラップB6,B6に
当接させると略同時に、折り込み爪5f2 ,5f2 を後
フラップB5,B5に当接させる。
【0064】高速コンベヤ8は、上記低速コンベヤ6の
下流側に左右一対のベルト8a,8aを前後水平方向へ
巻回し、これらベルト8a,8aの外周に箱状物品Aの
後面A2と対向する押送爪8b…,8b…を、ポケット
5f…内の箱状物品Aの左右側部と夫々同一垂直面上に
位置させて複数等間隔毎に突設し、該押送爪8b…,8
b…の移動軌道の上流端を低速コンベヤ6の移動軌道の
下流端と一部重複させて配置すると共に、その駆動源を
耳折りホィール5の駆動源に連係することにより、耳折
りホィール5の回転速度と同期させながら、押送爪8b
…,8b…を上記耳折りホィール5のポケット5f…の
水平移動速度と同等か、或いはそれ以上の移動速度で連
続移動させる。
【0065】また、高速コンベヤ8は、上記低速コンベ
ヤ6の作動により突起6b…が押送爪8b…,8b…の
移動軌道に入り込むタイミングと合致させて押送爪8b
…,8b…を移動し、これら押送爪8b…,8b…の下
流側には、必要に応じて係止爪8c…を夫々箱状物品A
の移送方向への幅寸法と同寸法の間隔を開けて突設す
る。
【0066】更に、高速コンベヤ8の下流側には、箱状
物品Aの後面A2と対向する押し板9aが等間隔毎に立
設された搬送コンベヤ9を、移送路7の通孔7aの下方
に沿って横設し、この搬送コンベヤ9の上方に幅広な下
フラップB8,B8を折り上げる折り上げガイド7c,
7cと、幅広な上フラップB7,B7を折りさげる折り
下げガイド7d,7dを移送路7の左右側方に固定配置
し、これら折り上げガイド7c,7c及び折り下げガイ
ド7d,7dの下流側には、封止ヒーター10,10を
配設する。
【0067】封止ヒーター10,10は、熱伝導性に優
れた金属などにより屈曲可能に形成された例えばスチー
ルベルトなどからなる環状ベルト10a,10aを、図
17に示す如く搬送コンベヤ9による箱状物品Aの移送
方向へ隔離して軸支した駆動プーリー10b,10bと
従動プーリー10c,10cに亙り夫々巻回し、これら
環状ベルト10a,10aの内側部を夫々移送中の箱状
物品Aの左右側面A4,A4沿いに耳折りした包装シー
トBの折り込み部B9,B9と対向当接して平行に配置
すると共に、駆動プーリー10b,10bを上記搬送コ
ンベヤ9の駆動源に連係することにより、該環状ベルト
10a,10aの内側部を搬送コンベヤ9の作動速度と
略同じになるように同期して連続移動させる。
【0068】また、搬送コンベヤ9の移動が停止した時
には、非常時の駆動源に連係して、環状ベルト10a,
10aを最低速度で連続移動させ、これら環状ベルト1
0a,10aの内部には、夫々ヒーターブロック10d
を箱状物品Aの移送方向へ複数個ずつ設ける。
【0069】ヒーターブロック10d…は、通電により
発熱する従来周知構造のものであり、箱状物品Aの移送
方向の最も上流側に配置されたヒーターブロック10
d′,10d′を除いて、後述する支持体10f,10
fに左右方向へ水平往復動自在に支持することにより、
これらヒーターブロック10d…の内面を環状ベルト1
0,10の内側部に対して接離動自在に配置すると共
に、図18に示す如く例えばバネなどの弾性体10d1
…で環状ベルトaの内側部から離れて後述するカム10
e,10eへ接近する方向へ常時付勢し、最も上流側に
配置されたヒーターブロック10d′,10d′を、環
状ベルト10a,10aの内側部に常時当接させて固定
配置する。
【0070】更に、ヒーターブロック10d…には、こ
れらを箱状物品Aの移送速度と同期して夫々環状ベルト
10a,10aの内側部へ接離動させるカム10e,1
0eを、夫々ヒーターブロック10d…の外面に沿って
箱状物品Aの移送方向及び反移送方向へ水平往復動自在
に横設し、これらカム10e,10eと対向してヒータ
ーブロック10d…の外面には、従動ローラー10d2
…を箱状物品Aの移送方向へ回転自在に突設する。
【0071】カム10e,10eは、従動ローラー10
d…と対向する面に下流側へ向かうに従って漸次左右方
向へ拡開する傾斜面10e1 ,10e1 を形成し、上記
搬送コンベヤ9の駆動源に連係する駆動部10e2 を夫
々連設することにより、搬送コンベヤ9の移動速度と同
期して往復動させる。
【0072】駆動部10e2 は、本実施例の場合、搬送
コンベヤ9の移動速度が加速した時に正転して減速した
時に逆転する動力軸であり、この動力軸10e2 とカム
10e,10eとを図19に示す如くベルトやチェーン
などの伝動部材10e3 ,10e3 を介して連係するこ
とにより、搬送コンベヤ9の移動速度が加速した時に、
その加速量に応じてカム10e,10eを箱状物品Aの
移送方向へ移動させると共に、搬送コンベヤ9の移動速
度が減速した時に、その減速量に応じてカム10e,1
0eを箱状物品Aの反移送方向へ移動させる。
【0073】従って、箱状物品Aの移送速度が加速され
るに従いカム10e,10eを箱状物品Aの移送方向へ
移動して、その移送方向の上流側に配置されたヒーター
ブロック10d…から順次環状ベルト10a,10aの
内側部へ当接して、箱状物品Aの移送速度が最高速度に
達した時には、総てのヒーターブロック10d…が図2
0に示す如く環状ベルト10a,10aの内側部と当接
すると共に、箱状物品Aの移送速度が減速されるに従い
カム10e,10eを箱状物品Aの反移送方向へ移動し
て、下流側に配置されたヒーターブロック10d…から
順次環状ベルト10a,10aの内側部と離れて、箱状
物品Aの移送速度が最低速度に達した時には、最も上流
側に配置されたヒーターブロック10d′,10d′を
除く総てのヒーターブロック10d…が、図17に示す
如く環状ベルト10a,10aの内側部から離れる。
【0074】更に、上記駆動プーリー10b,10bと
従動プーリー10c,10cは、移送路7より下方に左
右方向へ水平移動自在に配設した支持体10f,10f
上に軸着され、これら支持体10f,10fには左右方
向へ往復動する例えばエアーシリンダーなどの非常駆動
部10g,10gを連設し、この非常駆動部10g,1
0gを搬送コンベヤ9の駆動源に連係して、搬送コンベ
ヤ9の移動が停止した時に支持体10f,10fを、箱
状物品Aの左右側面A4,A4から離れる方向へ移動さ
せる。
【0075】また、前記搬送コンベヤ9の下流端には、
物品排除機構11を配設して、包装過程で発生する不良
品や品質管理のために特定の箱状物品Aを排除すると共
に、これに連続してサクションコンベヤ12を後工程へ
向け配設する。
【0076】次に、斯かる包装装置の作動について説明
する。
【0077】通常、搬送コンベヤ1の上流側に位置する
ベルトコンベヤ1b,1bと送りローラー1e,1eの
外周部1e1 ,1e1 が同速度で駆動し、これより速い
速度で中間のベルトコンベヤ1c,1cと送りローラー
1f,1fの外周部1f1 ,1f1 が駆動し、更にこれ
より速い速度で最も下流側のベルトコンベヤ1d,1d
が駆動している。
【0078】この状態で、物品供給源から箱状物品A…
が相互に接して移送路1a上に供給されて、これら箱状
物品Aの左右側面A4,A4が上流側のベルトコンベヤ
1b,1bに当接すると、この上流側のベルトコンベヤ
1b,1bの駆動により図2及び図3に示す如く箱状物
品A…が相互に接したまま送りローラー1e,1eへ搬
送され、この搬送された箱状物品Aの左右側面A4,A
4が図4に示す如く送りローラー1e,1eの外周部1
1 ,1e1 に当接すると、これら外周部1e 1 ,1e
1 の回転に伴って下流側、即ち中間のベルトコンベヤ1
c,1cへ向け送り出される。
【0079】そして、この箱状物品Aの後部が送りロー
ラー1e,1eの外周部1e1 ,1e1 に当接すると同
時に、該箱状物品Aの前部が中間のベルトコンベヤ1
c,1cに当接すると、これら送りローラー1e,1e
の外周部1e1 ,1e1 の駆動速度と中間のベルトコン
ベヤ1c,1cの駆動速度との差によって、該箱状物品
Aは下流側へ加速して引っ張られ、これにより、送りロ
ーラー1e,1eの外周部1e1 ,1e1 が一方向クラ
ッチ1e3 ,1e3 の作動で駆動軸1e2 ,1e 2 に対
し空転する。
【0080】従って,箱状物品Aの後部と送りローラー
1e,1eの外周部1e1 ,1e1の間には、スリップ
が発生せず、それ以降は、中間のベルトコンベヤ1c,
1cの駆動速度で送りローラー1f,1fへ搬送され、
該箱状物品Aとそれに後続する箱状物品Aとの間には、
所定の間隔が開けられる。
【0081】その後、中間のベルトコンベヤ1c,1c
の駆動により、搬送された箱状物品Aの左右側面A4,
A4が送りローラー1f,1fの外周部1f1 ,1f1
に当接すると、これら外周部1f1 ,1f1 の回転に伴
って下流側のベルトコンベヤ1d,1dへ向け送り出さ
れる。
【0082】そして、この箱状物品Aの後部が送りロー
ラー1f,1fの外周部1f1 ,1f1 に当接すると同
時に、該箱状物品Aの前部が下流側のベルトコンベヤ1
d,1dに当接すると、これら送りローラー1f,1f
の外周部1f1 ,1f1 と下流側のベルトコンベヤ1
d,1dとの相対速度差によって、該箱状物品Aは下流
側へ加速して引っ張られ、これにより、送りローラー1
f,1fの外周部1f1,1f1 が一方向クラッチ1f
3 ,1f3 の作動で駆動軸1f2 ,1f2 に対し空転す
る。
【0083】従って,箱状物品Aの後部と送りローラー
1f,1fの外周部1f1 ,1f1との間には、スリッ
プが発生せず、それ以降は、下流側のベルトコンベヤ1
d,1dの駆動速度でプッシャーコンベヤ1iへ搬送さ
れ、該箱状物品Aとそれに後続する箱状物品Aとの間隔
が更に大きく開けられる。
【0084】その後、プッシャーコンベヤ1iの押し板
1i1 …が略鉛直状に起立してから移送路1a上に突出
し、各箱状物品Aの間隔内に進入して夫々各箱状物品A
の後面A2と当接し、これにより、押し板1i1 …が傾
斜状態から徐々に起立しながら移送路1a上へ突出する
ものに比べ、箱状物品Aの間隔への進入時に押し板1i
1 が箱状物品Aに突き当たり難く、箱状物品Aの間隔が
短くてもこれに押し板1i1 を確実に進入させることが
でき、それ以降、押し板1i1 …で箱状物品A…が等間
隔に保持しながら搬送される。
【0085】そして、移送ホィール2の連続回転により
図5に示す如く各抱え爪2gが回転し、移送ホィール2
の上限位置から搬送コンベヤ1の左右方向へ離れた移送
路1a,1aの下流端へ向かうのに従って、制御カム2
jにより載置面2g1 ,2g 1 aが抱え爪2gの上端を
中心として反搬送方向へ揺動し、傾斜したまま移送路1
a,1a上の箱状物品A…の間に進入する。
【0086】その後、移送路1a,1aへ接近するのに
従って、制御カム2jにより載置面2g1 ,2g1 が抱
え爪2gの上端を中心として搬送方向へ揺動し、水平と
なって箱状物品Aの底面A3と当接し、箱状物品Aは載
置面2g1 ,2g1 と挟持ガイド2iとの間に挟み込ま
れて仮固定され、それ以降の移送ホィール2の連続回転
により載置面2g1 ,2g1 上に乗って拾い上げられ、
その水平状態のまま上方へ円弧状に移送される。
【0087】そして、載置面2g1 ,2g1 上に乗った
箱状物品Aが受け渡し位置P1の付近に到達して胴巻き
ホィール3のポケット3cと一直線上になると、制御カ
ム2jによりプッシャー2hが突出動し、載置面2
1 ,2g1 と挟持ガイド2iとの間に挟み込んだ箱状
物品Aを押し出してポケット3cへ受け渡す。
【0088】その後、胴巻きホィール3の連続回転によ
り図8に示す如く各ポケット3c内の箱状物品Aが円弧
移送され、シート供給機構3fの付近に到達すると、こ
のシート供給機構3fから供給された包装シートBが保
持機構3eでポケット3cの開口を覆うように保持さ
れ、これら箱状物品A及び包装シートBは、その後も円
弧移送され、受け渡し位置P2の付近に到達して胴付け
ホィール4のポケット4cと一直線上になると、図10
及び図12に示す如くプッシャー3dが制御カム3gに
より突出動してポケット3c内から箱状物品Aを胴付け
ホィール4のポケット4cへ押し出す。
【0089】この際、胴付けホィール4のプッシャー4
dが制御カム4fにより、該ポケット4c内に搬入され
る箱状物品Aの内面A2と包装シートBの中央部を介し
て当接しながら没動し、箱状物品Aが前後方向へ挟持さ
れたまま受け渡される。
【0090】これによって、包装シートBがポケット4
cの開口縁に突き当たり、箱状物品Aの底面A3,上面
A6及び左右側面A4,A4に沿って夫々U字型に折り
曲げられると同時に、該包装シートBの両自由端B1,
B2が夫々ポケット4cから外方へ突出する。
【0091】その後も、胴付けホィール4の連続回転に
より箱状物品Aと包装シートBを搬入したポケット4c
が円弧移送され、制御カム4fにより折り込み機構4e
の折り込み爪4e1 が接動して包装シートBの一方自由
端B1を箱状物品Aの外面A1沿いに折り込み、これか
ら若干遅れて折り込み片4e2 が接動し、包装シートB
の他方自由端B2を箱状物品Aの外面A1沿いに折り込
んで一方自由端B1の外側に重ね合わされると共に、こ
の重ね合わせ部B3に封止ヒーター4gのヒーター面4
1 が押し付けられて、該重ね合わせ部B3を熱接着す
る。
【0092】この熱接着時点における胴付けホィール4
の回転速度が設定速度以上である場合には、離動機構4
hが作動せず、制御カム4fによりヒーター面4g1
所定角度位置に到達した時に重ね合わせ部B3から離動
され、胴付けホィール4の回転速度が設定速度以下であ
る場合には、離動機構4hが作動して重ね合わせ部B3
にヒーター面4g1 を押し付け始めてから一定時間後
に、図13に示す如くヒーター面4g1 が制御カム4f
による離動位置に到達する前の時点でヒーター面4g1
が離動される。
【0093】その後、該ポケット4cが受け渡し位置P
3の付近に到達して耳折りホィール5のポケット5fと
一直線上になると、図14に示す如く制御カム4fによ
りプッシャー4dが突出動して、ポケット4c内から胴
付けが終了した箱状物品Aを耳折りホィール5のポケッ
ト5fへ押し出し受け渡される。
【0094】この際に、箱状物品Aの左右側面A4,A
4から突出する包装シートBの張出し端部B4,B4の
幅狭な前フラップB6,B6がポケット5fの開口縁に
突き当たって、箱状物品Aの左右側面A4,A4沿いに
夫々折り曲げられ、図15及び図16に示す如く張出し
端部B4,B4の上フラップB7,B7及び下フラップ
B8,B8がスリット5f3 …を通って左右外方へ突出
する。
【0095】その後は、耳折りホィール5の連続回転に
より箱状物品Aを搬入した各ポケット5fが円弧状に上
方へ移送され、このポケット5fが低速コンベヤ6に接
近して、この突起6b…の移動軌道に入り込むと、該ポ
ケット5f内の箱状物品Aの左右中央部が下方から突起
6bの間に徐々に進入し、これらポケット5fの水平移
動速度と突起6b…の水平移動速度との差により、箱状
物品Aが相対的に上流側へ移動してポケット5f内から
抜き出される。
【0096】この際、包装シートBがセロハンやポリプ
ロピレンなどのフィルムの場合には、耳折りホィール5
のポケット5fから箱状物品Aが抜き出されると同時
に、張出し端部B4,B4の幅狭な前フラップB6,B
6が元の折り込み前の状態に戻ってしまう。
【0097】そして、この抜き出された箱状物品Aは、
水平状態で突起6b…の間に挟入していれば、その重力
で移送路7上に落下するが、傾斜して突起6b…の間に
挟入しているときには引っ掛かって落下せず、この場合
には、抜き落しプッシャー6cの下動により水平となっ
て移送路7上に落下する。
【0098】その後、低速コンベヤ6の連続作動により
突起6b…の先端部で、箱状物品Aが移送路7上沿いに
ポケット5fの水平移動速度より遅く水平移送され、該
箱状物品Aとこれに後続するポケット5f内の箱状物品
Aとの間隔が徐々に狭まって、ついには先行する箱状物
品Aに後続するポケット5fが追い付き、その折り込み
爪5f2 ,5f2 が先行する箱状物品Aの張出し端部B
4,B4の幅狭な後フラップB5,B5に突き当たっ
て、該後フラップB5,B5が箱状物品Aの左右側面A
4,A4沿いに下流側へ折り込まれる。
【0099】これと略同時に、箱状物品Aの張出し端部
B4,B4の幅狭な前フラップB6,B6が図16に示
す如く折り込みガイド7b,7bに突き当たり、前フラ
ップB6,B6が箱状物品Aの左右側面A4,A4沿い
に再度下流側へ折り込まれて、その折り込み状態を保持
し、その直後に、折り込みガイド7b,7bが上記折り
込み爪5f2 ,5f2 により折り込まれた後フラップB
5,B5に当接して、その折り込み状態を保持する。
【0100】その後の箱状物品Aの移送は、低速コンベ
ヤ6の突起6bから高速コンベヤ8の押送爪8b,8b
に引き継がれ、その移送速度を増速して耳折りホィール
5の回転により円弧状に下方へ移送されるポケット5f
が、該箱状物品Aの後面A2に当接することなく突起6
b…の移動軌道から徐々に離れると同時に、先行する箱
状物品Aと後続する箱状物品Aとの間隔が広がる。
【0101】この高速コンベヤ8の押送爪8b,8bか
ら箱状物品Aの移送が搬送コンベヤ9の押し板9aに引
き継がれると、箱状物品Aの張出し端部B4,B4の幅
広な下フラップB8,B8が折り上げガイド7c,7c
により折り上げられ、これに続いて、幅広な上フラップ
B7,B7が折り下げガイド7d,7dにより折り下げ
られる。
【0102】その後、箱状物品Aは、搬送コンベヤ9の
作動により図17に示す如く所定間隔毎に連続移動し
て、左右に位置する封止ヒーター10,10の環状ベル
ト10a,10aの間に順次進入し、該箱状物品Aの左
右側面A4,A4に沿って耳折りされた包装シートBの
折り込み部B9,B9が、夫々環状ベルト10a,10
aの内側部に当接して挟持移送される。
【0103】この際、搬送コンベヤ9の移動速度に対応
してカム10e,10eが箱状物品Aの移送方向及び反
移送方向へ往復動し、それにより、ヒーターブロック1
0d…が箱状物品Aの移動速度に応じた個数だけ夫々環
状ベルト10a,10aの内側部に当接して全体を加熱
し、これら環状ベルト10a,10aの内側部からの熱
が箱状物品Aの左右側面A1,A1の両折り込み部B
9,B9に伝えられて、環状ベルト10a,10aの間
を通過し終わるまでに夫々溶着される。
【0104】そして、搬送コンベヤ9の作動中に、前工
程又は後工程に位置する装置の作動状況によりその移動
速度が加速されて、箱状物品Aの移送速度が加速される
と、図17の二点破線に示す如く上流側に配置されたヒ
ーターブロック10d…から順次環状ベルト10a,1
0aの内側部へ当接して、これら環状ベルト10a,1
0aの間を通過中の箱状物品Aの両折り込み部B9,B
9に熱が通過途中まで与え続けられ、箱状物品Aの移送
速度が最高速度に達した時には、図20に示す如く総て
のヒーターブロック10d…が環状ベルト10a,10
aの内側部と当接して、これらの熱が環状ベルト10
a,10aの間を通過し終わるまで与え続けられる。
【0105】また逆に、搬送コンベヤ1bの移動速度が
減速されて、箱状物品Aの移送速度が減速されると、下
流側に配置されたヒーターブロック10d…から順次環
状ベルト10a,10aの内側部と離れて、環状ベルト
10a,10aの間を通過中の箱状物品Aの両折り込み
部B9,B9に与えられる熱量が通過途中から著しく少
なくなり、箱状物品Aの移送速度が最低速度に達した時
には、図17の実線に示す如く最も上流側に配置された
ヒーターブロック10d′,10d′を除く総てのヒー
ターブロック10d…が環状ベルト10a,10aの内
側部から離れて最低温度の熱が与えられる。
【0106】更に、搬送コンベヤ9の作動中に、前工程
又は後工程に位置する装置の作動状況によりその移動が
停止されて、箱状物品Aの移送が停止されると、非常駆
動部10g,10gの作動より環状ベルト10a,10
aの内側部が、図17及び図18の一点破線に示す如く
これらの間を通過中の箱状物品Aの両折り込み部B9,
B9から離れ、それ以上に熱を与えないようにして焼け
付きを防止すると同時に、環状ベルト10a,10aの
内側部が最低速度で連続移動し、最も上流側に配置され
たヒーターブロック10d′,10d′で環状ベルト1
0a,10aの全体を最低温度に加熱して待機する。
【0107】それ以降、これら溶着が終了した箱状物品
A…は、図1に示す如く搬送コンベヤ9により物品排除
機構11へ順次移送され、この物品排除機構11に各箱
状物品Aが到達した時点で該物品排除機構11に排除信
号が出力されない時には、物品保持機構11が作動せ
ず、箱状物品Aを搬送コンベヤ9の下流端からサクショ
ンコンベヤ12に受け渡して後工程へ移送し、また排除
信号が出力された時には、物品保持機構11が作動して
移送中の箱状物品Aを保持しながら排除シュート11a
沿いに回収箱11bへ排出する。
【0108】尚、前示実施例では、箱状物品Aとして搬
送コンベヤ1により等間隔毎に連続供給される包装した
紙巻きたばこを、移送ホィール2により1個ずつ拾い上
げて水平状態のまま上方へ円弧移送し、この移送ホィー
ル2から箱状物品A…を夫々胴巻きホィール3のポケッ
ト3c…内に搬入したが、これに限定されず、前工程の
包装機械から包装した紙巻きたばこA…を直接胴巻きホ
ィール3のポケット3c…内に搬入しても良く、更に箱
状物品Aは包装した紙巻きたばこ以外であっても良い。
【0109】また、前記搬送コンベヤ1の分離供給部、
移送ホィール2の制御カム2j、胴巻きホィール3の保
持機構3e、シート供給機構3f、制御カム3g、胴付
けホィール4の折り込み機構4e、制御カム4f、離動
機構4hの構成、高速コンベヤ8の有無、ヒーターブロ
ック10d…を移動させるカム10e,10eの構成
は、前述したものに限定されず、例えば搬送コンベヤ1
の分離供給部として箱状物品Aの左右側面A4,A4と
対向する2組又は4組以上の平行なベルトコンベヤを一
直線状に横設したり、箱状物品Aの上下両面と対向する
複数組の平行なベルトコンベヤを一直線状に横設するな
ど、同様の作動をすれば他の構成でも良い。
【0110】
【発明の効果】本発明は上記の構成であるから、以下の
利点を有する。
【0111】1.胴巻きホィールの連続回転により各ポ
ケット内に搬入された箱状物品が円弧状に移送され、こ
の円弧移送中にシート供給機構から供給した包装シート
が保持機構でポケットの開口を覆うように保持され、そ
の後、ポケットが受け渡し位置近くに到達してから所定
区間に亙って、該胴巻きホィールのポケット及びこれと
対向する胴付けホィールのポケットを夫々揺動させるこ
とにより、これら両ポケットが一直線上に維持されると
同時に、プッシャーを突出して箱状物品が胴付けホィー
ルのポケット内に受け渡されるので、胴巻きホィールよ
り下流側にコンパクトで高速移送可能な胴巻き手段を配
置できる。
【0112】従って、胴巻きホィール外周の所定区間に
亙って環状のチェーンコンベヤを凹状に湾曲し、更に該
チェーンコンベヤ外側の所定区間に亙って環状のヒータ
ーベルトを環状に巻回する従来のものに比べ、胴巻きホ
ィールの直径より下流側に位置する胴付けホィールの直
径が大きくならず、装置全体を小型化できると共に、胴
巻きホィールを高速回転でき、処理速度が高速化して短
時間に大量の包装ができる。
【0113】2.胴付けホィールの各ポケットに、その
ポケットから外方へ突出した包装シートの両自由端を箱
状物品の外面沿いに胴折りして重ね合わせる折り込み機
構と、胴折りされた包装シートの重ね合わせ部に接触し
て熱接着する封止ヒーターを夫々連設すれば、環状のヒ
ーターベルトが突出して配置される従来のものに比べて
装置全体を更に小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す包装装置の縦断正面図
である。
【図2】搬送コンベヤの部分拡大縦断正面図である。
【図3】同横断平面図である。
【図4】図3の(4)−(4)線に沿える部分拡大縦断
側面図である。
【図5】移送ホィールの部分拡大縦断正面図である。
【図6】図5の(6)−(6)線に沿える部分拡大縦断
側面図である。
【図7】移送ホィールの構造を簡略化して示す部分拡大
斜視図で一部切欠して示すものである。
【図8】胴巻きホィールの部分拡大縦断正面図である。
【図9】図8の(9)−(9)線に沿える部分拡大縦断
側面図である。
【図10】胴付けホィールの部分拡大縦断正面図であ
る。
【図11】図10の(11)−(11)線に沿える部分
拡大縦断側面図である。
【図12】折り込み機構の作動状態を工程順に従って示
す部分拡大縦断正面図である。
【図13】離動機構の作動状態を部分拡大正面図で一部
切欠して示すものである。
【図14】耳折りホィールの部分拡大縦断正面図であ
る。
【図15】図14の(15)−(15)線に沿える部分
拡大縦断側面図である。
【図16】図14の(16)−(16)線に沿える部分
拡大横断平面図である。
【図17】封止ヒーターの部分拡大横断平面図で箱状物
品が最低速度で移送される状態を実線で示し、加速され
た状態を二点破線で示し、更に箱状物品の移送が停止し
た状態を一点破線で示すものである。
【図18】図17の(18)−(18)線に沿える部分
拡大縦断側面図である。
【図19】図17の(19)−(19)線に沿える縦断
正面図である。
【図20】箱状物品が最高速度で移送される状態を示す
部分拡大横断平面図である。
【符号の説明】
A 箱状物品 A1 外面 B 包装シート B1 自由端
(一方自由端) B2 自由端(他方自由端) B3 重ね合わ
せ部 P2 受け渡し位置 3 胴巻きホ
ィール 3c ポケット 3d プッシャ
ー 3e 保持機構 3f シート供
給機構 3g 制御カム 4 胴付けホ
ィール 4c ポケット 4e 折り込み
機構 4f 制御カム 4g 封止ヒー
ター

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴巻きホィールのポケットに搬入された
    箱状物品を連続移送しながらポケットの開口周囲に熱可
    塑性の包装シートを供給し、このポケットから箱状物品
    を搬出して受け渡すことにより、包装シートを箱状物品
    の表面に沿ってU字型に巻き付け、受け渡された箱状物
    品を連続移送しながら包装シートの両自由端を箱状物品
    の表面沿いに胴折りして重ね合わせ熱接着する包装装置
    において、前記胴巻きホィールの下流側近くに該胴巻き
    ホィールの回転方向と逆方向へ同期して連続回転する胴
    付けホィールを平行に配設し、これら胴巻きホィールの
    外周及び胴付けホィールの外周に夫々箱状物品が搬入さ
    れる複数のポケットを等間隔毎に回転方向へ揺動自在に
    設け、これら胴巻きホィールと胴付けホィールを同期し
    て相互に逆方向へ連続回転し、胴巻きホィールのポケッ
    トと胴付けホィールのポケットとが一直線状に対向する
    受け渡し位置の前後所定区間に亙って両ポケットを一直
    線上に維持させると共に、胴巻きホィールのポケット内
    の箱状物品を胴付けホィールのポケットへ押送するプッ
    シャーを出没動自在に配置し、胴巻きホィールの外周に
    包装シートを供給するシート供給機構を設け、胴巻きホ
    ィールのポケットの開口周囲に包装シートを一時的に保
    持する保持機構を設けたことを特徴とする包装装置。
  2. 【請求項2】 胴巻きホィールの各ポケット及び胴付け
    ホィールの各ポケットが夫々所定角度位置へ到達した時
    に、胴巻きホィールの各ポケット及び胴付けホィールの
    各ポケットを揺動させると共に、プッシャーを出没動さ
    せる制御カムを固定配備した請求項1記載の包装装置。
  3. 【請求項3】 胴付けホィールの各ポケットに、そのポ
    ケットから外方へ突出した包装シートの両自由端を箱状
    物品の外面沿いに胴折りして重ね合わせる折り込み機構
    と、胴折りされた包装シートの重ね合わせ部に接触して
    熱接着する封止ヒーターを夫々連設した請求項1の包装
    装置。
JP1091393A 1992-01-28 1993-01-26 包装装置 Pending JPH05270508A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1333892 1992-01-28
JP4-13338 1992-01-28

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05270508A true JPH05270508A (ja) 1993-10-19

Family

ID=11830344

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1091393A Pending JPH05270508A (ja) 1992-01-28 1993-01-26 包装装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05270508A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2647576B1 (de) 2010-04-23 2018-06-27 Focke & Co. (GmbH & Co. KG) Vorrichtung und verfahren zum herstellen von packungen für zigaretten
EP3222538B1 (en) 2016-03-21 2019-01-02 G.D Societa' Per Azioni Wrapping unit and method

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2647576B1 (de) 2010-04-23 2018-06-27 Focke & Co. (GmbH & Co. KG) Vorrichtung und verfahren zum herstellen von packungen für zigaretten
EP2647576B2 (de) 2010-04-23 2022-05-25 Focke & Co. (GmbH & Co. KG) Vorrichtung und verfahren zum herstellen von packungen für zigaretten
EP3222538B1 (en) 2016-03-21 2019-01-02 G.D Societa' Per Azioni Wrapping unit and method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0553636B1 (en) Machine for packaging box-like items, such as cigarettes, by means of a packaging sheet
EP0705684B1 (en) Method of expanding and feeding cartons to a filling line
CA2028563C (en) Continuous to intermittent feeding interface
EP0771731B1 (en) Process and apparatus for assembly-packaging pellet-like articles
US4845924A (en) Process and apparatus for the packaging of paper handkerchiefs
US4910941A (en) Method and apparatus for fitting a tube on a container or the like
JPH0547451B2 (ja)
JPH0285109A (ja) 直方形のパックを造る方法および装置
JPH02296614A (ja) 連続包装装置
US5564252A (en) Dual web intermittent motion packaging machine
JP3085768B2 (ja) 包装機の耳折り装置
US5353572A (en) Sealing device of packaging device
US5146728A (en) Apparatus for the packaging of cigarettes
EP0739819B1 (en) Process and device for packaging products, particularly cylindrical products such as cigarettes, or the like, in a wrapping sheet
JPH05270508A (ja) 包装装置
EP0792807B1 (en) Method and unit for folding packing blanks along preformed bend lines
JPH04239410A (ja) 管状包装の製造方法
JP2003267328A (ja) 製品包装ラインにシート材料要素を送るための方法及び装置
JP2002308220A (ja) 高速ラップラウンドマルチパッカー
JP2550273B2 (ja) 煙草包装機械用の取り出しコンベヤ
JPH068908A (ja) 管状包装材料内に製品を連続的に梱包するための上包み機械
JP3095852B2 (ja) 包装装置
JP3164628B2 (ja) 物品連続移送装置
JPH08217005A (ja) 包装機の胴折り込み装置におけるフラップ保持装置
JP2002120806A (ja) 包装装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040616

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02