[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH05261666A - 水から被覆可能なエポキシ樹脂の被覆を有する被覆研磨材料 - Google Patents

水から被覆可能なエポキシ樹脂の被覆を有する被覆研磨材料

Info

Publication number
JPH05261666A
JPH05261666A JP4330346A JP33034692A JPH05261666A JP H05261666 A JPH05261666 A JP H05261666A JP 4330346 A JP4330346 A JP 4330346A JP 33034692 A JP33034692 A JP 33034692A JP H05261666 A JPH05261666 A JP H05261666A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
epoxy resin
coating
coat
make
coated abrasive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4330346A
Other languages
English (en)
Inventor
Chong Soo Lee
チョン・ソー・リー
Scott J Buchanan
スコット・ジェイムズ・バッチャナン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3M Co
Original Assignee
Minnesota Mining and Manufacturing Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minnesota Mining and Manufacturing Co filed Critical Minnesota Mining and Manufacturing Co
Publication of JPH05261666A publication Critical patent/JPH05261666A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24DTOOLS FOR GRINDING, BUFFING OR SHARPENING
    • B24D3/00Physical features of abrasive bodies, or sheets, e.g. abrasive surfaces of special nature; Abrasive bodies or sheets characterised by their constituents
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24DTOOLS FOR GRINDING, BUFFING OR SHARPENING
    • B24D3/00Physical features of abrasive bodies, or sheets, e.g. abrasive surfaces of special nature; Abrasive bodies or sheets characterised by their constituents
    • B24D3/02Physical features of abrasive bodies, or sheets, e.g. abrasive surfaces of special nature; Abrasive bodies or sheets characterised by their constituents the constituent being used as bonding agent
    • B24D3/20Physical features of abrasive bodies, or sheets, e.g. abrasive surfaces of special nature; Abrasive bodies or sheets characterised by their constituents the constituent being used as bonding agent and being essentially organic
    • B24D3/28Resins or natural or synthetic macromolecular compounds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24DTOOLS FOR GRINDING, BUFFING OR SHARPENING
    • B24D3/00Physical features of abrasive bodies, or sheets, e.g. abrasive surfaces of special nature; Abrasive bodies or sheets characterised by their constituents
    • B24D3/34Physical features of abrasive bodies, or sheets, e.g. abrasive surfaces of special nature; Abrasive bodies or sheets characterised by their constituents characterised by additives enhancing special physical properties, e.g. wear resistance, electric conductivity, self-cleaning properties
    • B24D3/342Physical features of abrasive bodies, or sheets, e.g. abrasive surfaces of special nature; Abrasive bodies or sheets characterised by their constituents characterised by additives enhancing special physical properties, e.g. wear resistance, electric conductivity, self-cleaning properties incorporated in the bonding agent
    • B24D3/344Physical features of abrasive bodies, or sheets, e.g. abrasive surfaces of special nature; Abrasive bodies or sheets characterised by their constituents characterised by additives enhancing special physical properties, e.g. wear resistance, electric conductivity, self-cleaning properties incorporated in the bonding agent the bonding agent being organic

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 バインダによって研磨グレインを裏材料に接
着すると共に、水から被覆可能にする。 【構成】 (a)裏材料12; (b)裏材料12上に設けられたメイク被覆16; (c)メイク被覆16により裏材料12上に支持され、接着接
合された複数の研磨グレイン14; および (d)研磨グレインとメイク被覆との上に設けられたサイ
ズ被覆18;を有する被覆研磨用品であって、メイク被覆1
6またはサイズ被覆18の少なくとも一方が、水から被覆
可能なエポキシ樹脂、エポキシ樹脂用乳化剤、硬化剤お
よび水を含有する組成物から形成されており、メイク被
覆18が水から被覆することが可能なエポキシ樹脂を含有
する場合は上記エポキシ樹脂は約500を下回るエポキシ
当量を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1種以上のバインダ
ー、特に水から被覆可能なエポキシ樹脂から形成される
バインダーにより裏材料に接合された複数の研磨グレイ
ンを有する被覆研磨材料に関する。
【0002】
【従来の技術】被覆研磨材料は1種以上のバインダーに
よりそれらに接着された研磨グレインを有する裏材料を
有する。このようなバインダーは、典型的には、にかわ
質の、または樹脂性の接着剤を含有し、必要に応じて1
種以上の添加剤を含有しうる。樹脂性の接着剤の例に
は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ア
クリレート樹脂およびアミノプラスト樹脂が包含され
る。添加剤の例には、フィラー、研磨補助剤、湿潤剤、
分散剤、着色剤、カップリング剤および染料が包含され
る。
【0003】幾つかの用途では、研磨補助剤がバインダ
ー中に含まれることにより被覆研磨材料の研磨特性が改
良される。研磨補助剤は研磨の化学および物理工程にお
いて大きな効果を有し、そのことにより改良された特性
が提供されると考えられる。例えば、セント・ポール(S
t.Paul)、ミネソタ(Minnesota)、ミネソタ・マイニング
・アンド・マニュファクチュアリング社はレガライト・
ポリカット(RegalitePolycut)被覆研磨材料を製造して
いる。これは、エポキシ樹脂のオーバー被覆を有し、こ
の被覆はエポキシ樹脂中に分散されたカリウムテトラフ
ルオロボレート研磨補助剤を有する。
【0004】上述のバインダーは、典型的には、有機溶
媒から被覆することにより設けられる。樹脂性バインダ
ーを有機溶媒から被覆することは、水から被覆すること
と比較して幾つかの利点を有する。典型的には、有機溶
媒は低い表面張力を有するので、良好な濡れおよび良好
な接着性、低い粘性および添加剤の良好な分散性を提供
する。
【0005】しかしながら、近年では、益々厳しくなる
汚染に対する規制のためにこのような樹脂をもっぱら水
から被覆する必要に迫られている。したがって、エポキ
シ樹脂と研磨補助剤とを含有するオーバー被覆を有する
被覆研磨用品であって、エポキシ樹脂が水から被覆しう
るものを提供することが望まれている。
【0006】米国特許第4,396,657号には、エポキシ樹
脂、ジシアンジアミド、ブロック化イソシアネートおよ
び/またはイミダゾール硬化剤を含有するステッチボン
ド化(stitchbonded)被覆研磨裏材料のマルチフィラメン
トヤーン(multifilament yarns)のための含浸剤が開示
されている。このエポキシ樹脂は水から被覆することが
できる。
【0007】米国特許第3,615,303号には、被覆研磨材
料の裏材料のための処理が開示されている。この処理
は、(a)4,4'-ジヒドロキシジフェニル-2,2-プロパン(ビ
スフェノールA)、(b)カスター油と反応させることによ
り内部可塑化したビスフェノールAをベースとしたエポ
キシ樹脂、(c)カルバミン酸アルキルエステル、および
(d)硬化剤をベースにしたエポキシ樹脂混合物を含有す
る中間層に関する。このエポキシ樹脂は水から被覆する
ことができる。
【0008】
【発明の要旨】本発明は1種以上のバインダーにより裏
材料に接着された複数の研磨グレインを有する被覆研磨
用品を提供する。このバインダーは水から被覆可能なエ
ポキシ樹脂から形成されうる。
【0009】一実施態様では、この被覆研磨材料は以下
のa)〜e)を包含する。 a)裏材料; b)上記裏材料上に設けられたメイク被覆; c)メイク被覆により上記裏材料の少なくとも一主要表面
に支持され、接着接合された複数の研磨グレイン; d)上記研磨グレインおよびメイク被覆上に設けられたサ
イズ被覆; および e)上記サイズ被覆の上に必要に応じて設けられた上サイ
ズ被覆。
【0010】ここで、上記メイク被覆、サイズ被覆また
は必要に応じて設けられる上サイズ被覆の少なくとも1
種は水から被覆することが可能なエポキシ樹脂、硬化剤
および上記エポキシ樹脂用乳化剤を含有する組成物から
形成される。ただし、上記メイク被覆が水から被覆する
ことが可能なエポキシ樹脂を含有する場合は、このエポ
キシ樹脂は約500を下回るエポキシ当量を有する。
【0011】幾つかの態様では、サイズ被覆または上サ
イズ被覆、またはサイズ被覆および上サイズ被覆の両方
には、水から被覆することが可能なエポキシ樹脂、硬化
剤および乳化剤に加えて研磨補助剤を含有させることが
好ましい。
【0012】他の実施態様では、この被覆研磨材料は、
以下のa)〜c)を有する。 a)裏材料; b)上記裏材料上に設けられたバインダー被覆; c)バインダー被覆にわたって分散されており、バインダ
ー被覆により裏材料の少なくとも一主要表面に接着接合
された複数の研磨グレイン。
【0013】ここで、上記バインダー被覆は水から被覆
することが可能なエポキシ樹脂、硬化剤およびエポキシ
樹脂用乳化剤を含有する組成物から形成される。
【0014】第1の態様では、エポキシ樹脂がメイクコ
ートに含まれる場合は、このエポキシ樹脂は約500を下
回る、好ましくは約165〜350、さらに好ましくは約180
〜約250のエポキシ当量を有する必要がある。エポキシ
当量(EEW)は、樹脂の平均分子量を分子当たりの平均エ
ポキシ官能基数で割ることにより得られる。
【0015】硬化剤の目的は、バインダー中の樹脂性接
着剤であるエポキシ樹脂の重合を開始させることにあ
る。研磨補助剤の目的は、被覆研磨材料の研磨特性を改
良することにある。典型的な研磨補助剤にはカリウムテ
トラフルオロボレートおよびクライオライトが包含され
る。幾つかの場合には、水から被覆可能なエポキシ樹脂
と研磨補助剤とを含有する組成物中に分散剤を含有させ
ることが好ましい。そのことによりこのような組成物の
使用前における粘度が低減される。研磨補助剤に対する
エポキシ樹脂の重量割合は、研磨補助剤約15〜85部に対
してエポキシ樹脂約10〜85部の範囲である。
【0016】エポキシ樹脂と研磨補助剤とを含む被覆は
被覆研磨用品の最も外側の被覆とすることが望ましい。
そのことにより、研磨補助剤が研磨されるワークピース
に直接接触することとなるからである。
【0017】
【発明の構成】ここで用いられる「エポキシ樹脂」という
用語は、特に断らない限り水から被覆することが可能な
エポキシ樹脂を意味する。「エポキシ分散体」という用語
は、エポキシ樹脂、エポキシ樹脂用乳化剤、エポキシ樹
脂用硬化剤および水を含有する分散体を意味する。
【0018】図1および2は、メイク被覆、サイズ被覆
または必要に応じて設けられる上サイズ被覆がエポキシ
樹脂、エポキシ樹脂用乳化剤、硬化剤および水を含有す
る組成物から形成される実施態様を示す。メイク被覆お
よびサイズ被覆、メイク被覆および上サイズ被覆、サイ
ズ被覆および上サイズ被覆、またはメイク被覆、サイズ
被覆および上サイズ被覆がこのエポキシ組成物から形成
されてもよい。幾つかの態様では、サイズ被覆または上
サイズ被覆またはこれらの両方の被覆はエポキシ樹脂の
他にエポキシ樹脂用乳化剤および硬化剤、研磨補助剤を
含有することが好ましい。研磨補助剤は金属を研磨する
ために用いられる粗いグレードの研磨材料に特に有用で
ある。
【0019】図1に示す実施態様では、被覆研磨材料10
は、裏材料12およびバインダー16(以後、メイク被覆と
称する)により裏材料12に接着接合され、これに支えら
れた複数の研磨グレイン14を有する。研磨グレイン14お
よびメイク被覆16上に設けられているのはバインダー18
であり、以降はサイズ被覆と称する。サイズ被覆18は、
さらに、研磨グレイン14を裏材料12に固定している。サ
イズ被覆はエポキシ樹脂、エポキシ樹脂用乳化剤、硬化
剤、研磨補助剤および水からなる組成物から調製されう
る。この特定の実施態様では、サイズ被覆は被覆研磨材
料の最外側被覆であり、これは研磨の際に直接ワークピ
ースに接触しうる。
【0020】図2に示す実施態様では、被覆研磨材料20
は、裏材料22およびバインダー26(以後、メイク被覆と
称する)により裏材料22に接着接合され、これにより支
えられた複数の研磨グレイン24を有する。研磨グレイン
24およびメイク被覆26の上に被覆されているのはバイン
ダー28であり、以降はサイズ被覆と称する。被覆研磨材
料20はサイズ被覆28上に設けられた上サイズ被覆30をさ
らに有する。上サイズ被覆30はエポキシ樹脂、エポキシ
樹脂用乳化剤、硬化剤、研磨補助剤および水を含有する
組成物から形成されうる。この特定の実施態様では、上
サイズ被覆は被覆研磨材料の最外側被覆であり、これは
研磨の際にワークピースと直接接触しうる。また、サイ
ズ被覆28および上サイズ被覆30の両方がエポキシ樹脂、
エポキシ樹脂用乳化剤、硬化剤、研磨補助剤および水か
ら形成されてもよい。
【0021】好ましくは、裏材料12および22は、紙、
布、ポリマー、不織材料(例えば、開放性多孔性不織ウ
ェブ、バルカンファイバー)、これらの組み合わせおよ
びこれらの処理品のようなシートに形成することが可能
な材料から選択される。
【0022】研磨グレイン14および24は、好ましくは、
シリコンカーバイド、溶融酸化アルミニウム、熱処理酸
化アルミニウム、ガーネット、アルミナジルコニア、セ
ラミック酸化アルミニウム、ダイアモンド、立方体ホウ
素ニトライドおよびこれらの組み合わせのような研磨材
料から選択される。
【0023】エポキシ分散体から形成されないメイク被
覆、サイズ被覆および上サイズ被覆は接着性または樹脂
性接着剤から形成され得、そしてこれらの他の添加剤を
含有しうる。メイク被覆、サイズ被覆および上サイズ被
覆を調製するのに好ましい樹脂性接着剤の例には、フェ
ノール樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、水から被覆で
きないエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリレート樹
脂、アミノプラスト樹脂、メラミン樹脂およびこれらの
混合物が挙げられる。メイク被覆、サイズ被覆および上
サイズ被覆に好ましい添加剤には、湿潤剤、研磨補助
剤、フィラー、カップリング剤、染料、着色剤、帯電防
止剤およびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0024】エポキシ樹脂はオキシラン環、すなわち を有する。エポキシ樹脂は開環機構により重合または硬
化する。本発明に好ましいエポキシ樹脂は水から被覆可
能である必要がある。本発明に好ましいエポキシ樹脂に
は、モノマー性エポキシ化合物およびポリマー性化合物
の両方が包含される。エポキシ樹脂は主鎖および置換基
の特性において非常に異なりうる。例えば、それらの主
鎖は脂肪族、脂環式または芳香族でありうる。脂肪族エ
ポキシ樹脂の代表例はポリオキシアルキレングリコール
のジグリシジルエーテルである。脂環式の樹脂の代表例
は、エポキシシクロヘキサンカルボキシレート(例え
ば、3,4-エポキシ-2-メチルシクロヘキシルメチル3,4-
エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、および3,4-
エポキシ-2-メチルシクロヘキシルメチル3,4-エポキシ-
2-メチルシクロヘキサンカルボキシレート)が包含され
る。芳香族エポキシ樹脂の代表例には、3,3-ビス[4-(2,
3-エポキシプロポキシ)-フェニル]プロパン(ビスフェノ
ールAのジグリシジルエーテル)、N,N,N,N'-テトラグリ
シジル-4,4'-ジアミノジフェニルメタンおよびトリグリ
シジル-p-アミノフェノールが挙げられる。エポキシ樹
脂の主鎖は、例えば、ウレタンエポキシ樹脂のように、
有機置換基で変性されうる。エポキシ主鎖へのウレタン
基の付加は、得られる硬化バインダーの可撓性を増大さ
せる。幾つかの態様では、例えば、ファイングレードの
被覆研磨用品に関しては、可撓性は幾つかの利点を提供
する。サイズ被覆または上サイズ被覆のために好ましい
エポキシ樹脂はビスフェノールAのジグリシジルエーテ
ルである。
【0025】
【化1】
【0026】nの値は0〜10にわたって変化しうる。好
ましい範囲は1〜4である。nの値が増大するにつれ
て、樹脂の粘度も増大する。樹脂の粘度が高すぎると、
被覆として設けることが困難となる。他の型のエポキシ
樹脂はノボラック樹脂である。構造を以下に示す。n'は
0〜4の範囲で変化しうる。好ましくは約0.2〜2であ
る。n'の値が高くなると高粘度の樹脂が得られる。
【0027】
【化2】
【0028】エポキシ当量(EEW)は160〜700の範囲であ
りうる。メイク被覆のためには、この当量が約500を下
回ること、好ましくは約165〜約350の範囲であること、
さらに好ましくは約180〜約250の範囲であることが要求
される。より高いEEWの樹脂をもメイク被覆に用いう
る。しかしながら、多くの場合は、被覆研磨材料の作製
中に特別の配慮または追加の工程が必要となる。より高
いEEWを有するエポキシ組成物から形成されるメイク被
覆はより速い固形化を示す。極度に速い固形化はメイク
被覆に対する研磨グレインの接着性の弱さにつながりう
る。接着性の問題を低減するために、より高いEEWを有
するエポキシ分散体から調製されるメイク被覆は研磨グ
レインを設ける前に加熱されることが必要である。その
ことにより、メイク被覆の固形化が防止される。また
は、スチームをメイク被覆の表面に吹き付けることによ
り表面を再軟化させ、メイク被覆の固形化を防止するこ
とで研磨グレインを適当に接着させることも可能であ
る。エポキシ分散体から形成されるサイズ被覆または上
サイズ被覆のために好ましいEEWは、典型的には、200〜
700の範囲である。エポキシ樹脂のpHは、約3〜約8.5、
好ましくは約3.5〜約8の範囲で変化しうる。本発明に
好ましい市販のエポキシ樹脂の例には、ローネ-ポーレ
ンク(Rhone-Poulenc)、ルイスビル(Louisville)、ケン
タッキーより入手できるCMDシリーズまたは「EPI-REZ」シ
リーズが包含される。
【0029】メイク被覆、サイズ被覆または上サイズ被
覆を調製するための被覆可能組成物を形成するために
は、乳化剤を用いるエポキシ樹脂を水中に分散させるこ
とにより分散体を形成する必要がある。以降はこれを
「エポキシ分散体」と称する。このエポキシ分散体は30〜
90%の固形分、好ましくは約45〜75%の固形分を含有す
る。エポキシ分散体を調製するのに好ましい乳化剤に
は、カチオン性、アニオン性およびノニオン性乳化剤が
含まれる。カチオン性分散体は樹脂粒子または乳化剤上
に正電荷が存在する一方、アニオン性分散体は負電荷を
提供する。ノニオン性分散体は電荷を有さない。ノニオ
ン性乳化剤が好ましい。本発明のために好ましい乳化剤
の代表例には、ナトリウムジオクチルスルホスクシネー
ト、アルコールエトキシレートおよびアルコールアルコ
キシレートが包含される。そして、このエポキシ分散体
には硬化剤が添加されうる。硬化剤の目的は、この組成
物が被覆された後にエポキシ樹脂の重合を開始させ、熱
硬化させ、化学的に耐性のポリマーを形成することにあ
る。典型的には、エポキシ分散体は、エポキシ樹脂の重
量を基準にして約0.01〜約30重量%、好ましくは1〜5
重量%の硬化剤を含有する。本発明のエポキシ樹脂のた
めに好ましい硬化剤の代表例には、ポリアミドアミンお
よびt-アミンようなアミン、ジシアンジアミドのような
アミド、メルカプタン、および2-メチルイミダゾール、
2-フェニルイミダゾールおよび2-エチル-4-メチルイミ
ダゾールのようなイミダゾールが包含される。好ましい
硬化剤は、エア・プロタクツ社(Air Products Company)
より「EMI-24」の商標で市販されている2-エチル-4-メチ
ルイミダゾールである。また、硬化剤はエポキシ分散体
に添加される前に水中に分散させておくことが好まし
い。エポキシ樹脂のための他の有用な硬化剤には、尿素
-ホルムアルデヒド樹脂およびメラミンホルムアルデヒ
ド樹脂が包含される。市販されている尿素-ホルムアル
デヒド樹脂の例には、ボーデン化学社(Borden Chemical
Co.)より入手できる「デュライト(DURITE)AL8401」およ
び「デュライトAL8405」樹脂が包含される。尿素-ホルム
アルデヒド樹脂に対するエポキシ樹脂の重量割合は、典
型的には、尿素-ホルムアルデヒド樹脂20〜60部に対し
てエポキシ樹脂40〜80部の範囲である。
【0030】エポキシ樹脂、乳化剤、硬化剤および水の
他に、サイズ被覆または上サイズ被覆を調製するための
エポキシ分散体は研磨補助剤を含有することが好まし
い。特に、粗(coarse)ないし中間(medium)グレードの研
磨グレインを含有する被覆研磨材料が好ましい。ここで
用いられる「研磨補助剤」は、それを添加することにより
被覆研磨材料の研磨特性を増大させる粒子状材料を意味
する。研磨補助剤は研磨中に生じる化学および物理工程
において重大な効果をもたらし、そのことにより優れた
性能を提供すると考えられている。特に、研磨補助剤は
以下に示すいずれかの働きを有すると考えられている。
【0031】(1)研磨グレインと研磨されるワークピー
スとの間の摩擦を低減する; (2)研磨グレインの「キャッピング」を防止する、すなわ
ち、金属粒子が研磨グレインの上に溶接されるのを防止
する; または (3)研磨グレインとワークピースとの間の接触面温度を
低減する。
【0032】さらに、典型的には、研磨補助剤を添加す
ることにより被覆研磨材料の耐用寿命が増大する。
【0033】本発明に好ましい研磨補助剤の部類の代表
例には、有機ハライド化合物、ハライド塩、金属および
金属の合金が挙げられる。有機ハライド化合物は、典型
的には研磨中に分解してハロゲン酸またはガス状ハライ
ド化合物を放出する。有機ハライドの例には、テトラク
ロロナフタレン、ペンタクロロナフタレンのような塩素
化ワックス; およびポリビニルクロリドが包含される。
塩素化ワックスもまたワックスと見なしうる。ハライド
塩の例には、塩化ナトリウム(NaCl)、塩化カリウム(KC
l)、カリウムフルオロボレート(KBF4)、アンモニウムク
ライオライト((NH4)3AlF6)、クライオライト(Na3Al
F6)、および塩化マグネシウム(MgCl2)が含まれる。金属
の例には、錫、鉛、ビスマス、コバルト、アンチモン、
カドミウム、鉄およびチタンが包含される。他の研磨補
助剤には、イオウおよび有機イオウ化合物、グラファイ
トおよび金属スルフィドが包含される。研磨補助剤の組
み合わせも用いうる。そして非常に効果的な場合もあ
る。ステンレススチールのために非常に好ましい研磨補
助剤はカリウムテトラフルオロボレートである。軟鋼の
ために好ましい研磨補助剤はクライオライトである。研
磨補助剤に対するエポキシ樹脂の割合は、研磨補助剤約
15〜約85、好ましくは約40〜約85重量部に対してエポキ
シ樹脂約10〜約85重量部、好ましくは約15〜約60重量部
である。
【0034】エポキシ分散体に分散剤を添加することが
好ましい場合もある。例えば、研磨補助剤としてカリウ
ムテトラフルオロボレートを用いる場合は、エポキシ分
散体に分散剤を添加することにより粘度を低下させるこ
とが好ましい。しかしながら、研磨補助剤としてクライ
オライトを用いる場合は、エポキシ分散体に分散剤を添
加する必要は必ずしもない。本発明に好ましい市販され
ている分散剤の代表例には、ミネソタ・マイニング・ア
ンド・マニュファクチュアリング社、セント・ポール、
ミネソタより入手可能な「フルオラド(FLUORAD)」の商標
のフルオロ界面活性剤、およびローム&ハース社(Rohm
& Haas Company)より入手可能な「エアロゾル(AEROSOL)
OT」が挙げられる。典型的には、分散剤の濃度はエポキ
シ樹脂の重量を基準にして2%を下回る。
【0035】一般に、エポキシ樹脂、乳化剤、硬化剤お
よび水を含有する組成物の粘度は10,000cps、好ましく
は5,000cpsを下回る必要がある。粘度が30,000cpsを上
回る場合は、この組成物を用いて被覆研磨材料を調製す
る工程が困難となる。
【0036】エポキシ分散体中には他の型の樹脂も含有
されうる。例えば、フェノール樹脂は、エポキシ樹脂と
共反応するので含有されうる。さらに、ウレタンおよび
ゴム化合物を分散体に添加することにより硬化後のエポ
キシ樹脂の強度が増大される。ラテックスもまたエポキ
シ分散体に添加されることにより硬化後のバインダーの
可撓性を増大させる。
【0037】染料、消泡剤、着色剤、フィラーおよびカ
ップリング剤のような他の添加剤も本発明のサイズ被覆
または上サイズ被覆を調製するために組成物に用いう
る。用いられる研磨補助剤に依存して、望ましくない空
気の泡を除去するために消泡剤を用いることがしばしば
必要である。
【0038】メイク被覆16および26およびサイズ被覆28
もまた水から被覆可能なエポキシ樹脂、エポキシ樹脂用
乳化剤、硬化剤、研磨補助剤および水を含有する組成物
から調製しうることは理解されるべきである。
【0039】本発明の好ましい一実施態様では、被覆研
磨材料のメイク被覆にフィラーとしてカルシウムカルボ
ネートを含有する従来のレゾールフェノール樹脂を用
い、被覆研磨用品のサイズ被覆に研磨補助剤としてクラ
イオライトを含有する従来のレゾールフェノール樹脂が
用いられる。この被覆研磨用品には、ビスフェノールA
エポキシ樹脂のジグリシジルエーテル、ノニオン性乳化
剤、水、イミダゾール硬化剤、カリウムテトラフルオロ
ボレート研磨補助剤および「エアロゾルOT」分散剤を含有
する組成物から作られた上サイズ被覆が用いられる。研
磨補助剤は被覆研磨材料の最外側被覆中に存在すること
により、研磨されるワークピースと直接接触することが
好ましい。
【0040】一旦エポキシ分散体が被覆研磨用品に設け
られた後に、それは加熱されることによりエポキシ樹脂
の重合が生じうる。典型的には、加熱は約10〜約250分
の間、好ましくは約20〜約50分の間行なわれ、温度は約
80〜約130℃、好ましくは約105〜約115℃で行なわれ
る。
【0041】驚くべきことに、本発明のエポキシ樹脂を
含有する被覆研磨材料の研磨性能は有機溶媒から被覆す
ること以外はすべて同じ構成であるエポキシ樹脂を含有
する被覆研磨材料と比べて著しく改良された。さらに、
本発明のエポキシ樹脂を含有する被覆研磨材料の特性は
有機溶媒から被覆されたエポキシ樹脂を含有する被覆研
磨材料のように経時的に低下しないことも見出された。
【0042】有機溶媒から被覆されるエポキシ樹脂の代
わりに本発明のエポキシ樹脂を用いることの利点は、汚
染の低減、被覆装置の清掃が非常に容易になること、お
よび被覆研磨材料の表面上へのロール被覆が非常に容易
になることである。
【0043】
【実施例】以下の非限定的な実施例により本発明をさら
に詳細に説明する。すべての割合は、特に断らない限り
重量基準である。以下の材料の略語を用いた。
【0044】
【エポキシ樹脂】
PFAW 平均官能基数3を有する多官能性芳香族エポキシ樹脂の
ノニオン性水性分散体。この分散体はローネ-ポーレン
ク社より「EPI-REZ W55-5003」の商標で市販されている。
エポキシ当量は約180〜約205の範囲である。 BPAW 固形分約60%と水40%とを含有する水から被覆可能なビ
スフェノールAエポキシ樹脂のジグリシジルエーテルを
含有する組成物。この組成物はハイ-テック・ポリマーズ
(Hi-Tek Polymers)、ジェファーソンタウン(Jeffersont
own)、ケンタッキー、より「CMD35201」の商標で市販され
ている。この組成物もまたノニオン性乳化剤を含有す
る。エポキシ当量は約600〜約700の範囲である。 BPAS 有機溶媒から被覆可能なビスフェノールAエポキシ樹脂
のジグリシジルエーテルを含有する組成物。この組成物
は、シェル化学社、ヒューストン、テキサス、より「エ
ポン(EPON)828」の商標で市販されている。エポキシ当量
は約185〜約195の範囲である。
【0045】
【硬化剤】
EMI 2-エチル-4-メチルイミダゾールの水溶液(固形分25
%)。この硬化剤は、エアー・プロタクツ社、アレンタ
ウン、ペンシルバニア、より「EMI-24」の商標で市販され
ている。 PA ヘンケル社より「バーサミド(VERSAMID)125」の商標で市
販されているポリアミド硬化剤。 DCA ジシアンジアミド12%と水88%とからなるジシアンジア
ミド硬化剤溶液。 AA ローネ-ポーレンク社より「エピ-キュア(EPI-CURE)826」
の商標で市販されているアミンアダクト硬化剤。
【0046】
【研磨補助剤】
KBF4 95重量%が325メッシュのスクリーンを通過し、100重量
%が200メッシュのスクリーンを通過する純度98%のミ
クロ粉砕カリウムテトラフルオロボレート。
【0047】
【分散剤】「 エアロゾルOT」 ローム&ハース社より市販されている分散剤(ナトリウム
ジオクチルスルホスクシネート)。
【0048】
【溶媒】「 WC100」 ウォルム(Worum)化学社、セント・ポール、ミネソタ、
より「アロマテック(AROMATIC)100」の商標で市販されて
いる有機溶媒。
【0049】
【実施例1〜6および比較例A〜C】これらの実施例で
は、本発明の被覆研磨用品と有機溶媒から被覆したエポ
キシ樹脂を含有する被覆研磨用品との研磨特性を比較し
た。それぞれのエポキシ樹脂組成物のための処方を表I
に示す。これらの処方を被覆研磨用品のための上サイズ
被覆を作製するために用いた。比較例Cの被覆研磨用品
は上サイズ被覆を有さない。
【0050】各実施例の被覆研磨用品において、裏材料
は、フェノールラテックス含浸、裏サイズ被覆、および
プレサイズ被覆を有するフォー・オーバー・ワン・ウェ
ーブ(four over one weave)を有するポリエステル布を
用いた。このメイク被覆には、48重量%のレゾールフェ
ノール樹脂とフィラーとして52重量%のカルシウムカル
ボネートが含有される。メイク被覆(固形分83%)は裏材
料に約190g/m2の湿潤重量において塗布された。その直
後に、溶融アルミナ研磨グレイン(グレード80)をメイク
被覆の上に約400g/m2の被覆重量でドロップ被覆した。
次いで、セラミック酸化アルミニウム研磨グレイン(グ
レード80)をメイク被覆の上に460g/m2の被覆重量で静電
的に被覆した。得られた材料を79℃で15分間硬化させ、
次いで、96℃で60分間硬化させた。次いで、レゾールフ
ェノール樹脂(32重量%)、酸化鉄2重量%およびクライ
オライト(66重量%)を含有するサイズ被覆を研磨グレイ
ンの上に約250g/m2の重量において塗布した。サイズ被
覆は約76%の固形分を有する。得られた用品を66℃にお
いて35分間、そして、88℃において75分間硬化させた。
この被覆研磨用品を100℃で10時間最終的に硬化させ
た。次いで、上サイズ被覆をサイズ被覆の上に塗布し、
100℃において30分間硬化させた。各実施例における被
覆研磨用品の上サイズ被覆の処方を以下の表Iに示す。
【0051】
【表1】
【0052】1実施例4および6においては、DCA溶液は
10%のジシアンイミドおよび90%の水を含有していた。
【0053】次いで、それぞれの実施例の被覆研磨用品
を7.6cm×335cmのエンドレス研磨ベルトとした。各実施
例由来の2本のベルトを定負荷表面グラインダーを用い
て評価した。予め秤量した2.5cm×5cm×18cmの304ステ
ンレススチールワークピースをホルダーに装着した。そ
の際に、2.5cm×18cm面が、被覆研磨ベルトを対となっ
て平面に支持する直径36cmショアAジュロメーター60の
鋸刃状(serrated)ラバー接触ホイールにほぼ垂直に面す
るように位置させた。次いで、このワークピースを18cm
の経路に沿って垂直に毎分20サイクルの速度で往復さ
せ、その間、バネ負荷プランジャーを用いてワークピー
スをベルトに対して6.7kgの負荷で押し付け、そしてベ
ルトを約2,050m/minの速度で駆動した。約1分間の研磨
の後に、ワークピースホルダーアッセンブリを除去し、
再度秤量した。そして、研磨前の重量から研磨後の重量
を差し引くことにより除去された量を計算した。次い
で、新たに予め秤量したワークピースとホルダーとを装
置に装着した。この評価における実験誤差は±10%であ
った。評価結果を表IIに示す。初期カット量は研磨の最
初の1分間に除去されたステンレススチールの量であ
る。終期カット量は研磨の最終の1分間に除去されたス
テンレススチールの量である。合計カット量はこの評価
を通して除去されたステンレススチールの合計量であ
る。この評価において、2分以内に最終カットが初期カ
ットの1/3を下回る量となった場合には評価を終了し
た。
【0054】
【表2】
【0055】表IIの結果より、水から被覆したエポキシ
樹脂を含有する被覆研磨用品が、溶媒から被覆したエポ
キシ樹脂を含有すること以外は同様の被覆研磨用品と比
較して非常に優れていることが示された。さらに、実施
例1〜4の被覆研磨用品の増大したカット(incremental
cut)は比較例Aの被覆研磨用品のそれよりも高かった。
この結果は非常に驚くべき事実である。両方のエポキシ
樹脂がビスフェノールAのジグリシジルエーテルであ
り、溶媒は硬化の際に完全除去されているからである。
【0056】水から被覆されるエポキシ樹脂とクライオ
ライトとの両方を含有する被覆研磨用品は、溶媒から被
覆されたエポキシ樹脂とクライオライトとの両方を含有
する被覆研磨用品と同様にも機能しないことに注意する
べきである。実施例5および6のための上サイズ被覆を
調製する際に、著しい発泡に注意するべきである。この
発泡は適当な消泡剤を用いることにより低減することが
できる。
【0057】
【実施例7および比較例D】実施例7および比較例D
は、カリウムテトラフルオロボレート研磨補助剤の分散
体において分散剤がどのように補助するかを説明する。
【0058】
【比較例D】以下の材料を以下に示す量で混合した。 成分 量(g) BPAW 4,837 EMI 259 KBF4 4,233 水 671 混合物は高粘度ペーストを形成した。
【0059】
【実施例7】約200gの「エアロゾルOT」分散剤を比較例D
の混合物中に滴下した。次いで、得られた混合物の粘度
をブルックフィールド粘度計を用いて#3スピンドルを
用いて30rpmで測定したところ、2,920cpsであった。
【0060】
【実施例8〜16】これらの実施例では、上サイズ被覆
の重量、研磨補助剤の量および上サイズ被覆の硬化温度
が研磨特性に与える影響を説明する。
【0061】以下の操作を用いて被覆研磨ディスクを調
製した。従来のカルシウムカルボネート充填レゾールフ
ェノール樹脂を厚さ0.76mmのバルカンファイバー裏材料
シートに設けることによりメイク被覆を形成した。次い
で、グレード50熱処理酸化アルミニウム研磨グレインを
このメイク被覆の上にドロップ被覆した。セラミック酸
化アルミニウム研磨グレイン(グレード50)30%と熱処理
酸化アルミニウム研磨グレイン(グレード50)70%との混
合物をメイク被覆上に静電的に被覆した。セラミック酸
化アルミニウム研磨グレインは米国特許第4,881,951号
にしたがって作製した。次いで、約90℃において200分
間メイク被覆を予備硬化させた。次いで、従来のクライ
オライト充填レゾールフェノール樹脂を研磨グレインの
上に設けることによりサイズ被覆を形成した。このサイ
ズ被覆を90分間88℃で予備硬化させた。次いで、サイズ
被覆の上に上サイズ被覆を設けた。上サイズ被覆を調製
するために用いた処方、上サイズ被覆の被覆重量および
上サイズ被覆のための硬化温度を表IIIに示す。処方Iは
29.57%のBPAW、1.4%のEMI、0.78%の「エアロゾルO
T」、2.29%の酸化鉄、55%のKBF4および10.92%の水を
含有する。処方IIは35.08%のBPAW、1.68%のEMI、0.78
%の「エアロゾルOT」、2.17%の酸化鉄、52.4%のKBF4
よび7.89%の水を含有する。処方IIIは39.83%のBPAW、
1.93%のEMI、0.78%の「エアロゾルOT」、2.07%の酸化
鉄、49.75%のKBF4および5.64%の水を含有する。上サ
イズ被覆を調製するための処方を設けた後に、このシー
ト材料を表IIIに示した温度で硬化させ、次いで、99℃
で24時間最終硬化させた。硬化工程の後に、シート材料
は可塑化され(flexed)、再度湿潤化された。硬化工程の
後に、処方Iは76%の研磨補助剤を含有し、処方IIは72
%の研磨補助剤を含有し、そして処方IIIは68%の研磨
補助剤を含有する。
【0062】次いで、それぞれの実施例のためのシート
材料を直径2.2cmの中心穴を有する直径17.8cmのディス
クとした。このディスクをベベル化アルミニウム支持パ
ッドに装着し、304ステンレススチールワークピースの
2.5cm×18cmの面を研磨するために用いた。ディスクは
5,500rpmで駆動し、その間、支持パッドのベベル化エッ
ジを覆うディスクの部分は4.54kgの圧力でワークピース
に押し付けられた。ディスクの摩耗経路(wear path)は
約140cm2であった。それぞれのディスクを用いて別々の
ワークピースを1分間研磨し、合計の継続時間は12分で
あった。初期カットは最初の1分間に除去されステンレ
ススチールの量であり、最終カットは研磨の最後の1分
間に除去されたステンレススチールの量である。結果を
以下の表IVに示す。
【0063】
【表3】
【0064】
【表4】
【0065】表IVの結果により、多量の研磨補助剤に
より被覆研磨ディスクの性能が増大されることが示され
た。
【0066】
【実施例17、18および比較例E】これらの実施例で
は、研磨補助剤としてクライオライトを含有する被覆研
磨用品の性能を説明する。比較例Eのための上サイズ被
覆は溶媒から被覆可能なエポキシ樹脂およびクライオラ
イト研磨補助剤を含有し、実施例17および18のための上
サイズ被覆は水から被覆可能なエポキシ樹脂およびクラ
イオライト研磨補助剤を含有する。比較例Eの用品は比
較例Bの被覆研磨用品と実質的に同一である。実施例17
の被覆研磨用品は実施例5の被覆研磨用品と実質的に同
一であり、実施例18の被覆研磨用品は実施例6の被覆研
磨用品と実質的に同一である。
【0067】これらの実施例の被覆研磨用品を、ワーク
ピースとして4150ツールスチール(tool steel)を用いる
こと以外は実施例1〜6の被覆研磨用品と同一の方法で
評価した。研磨の結果を表Vに示す。
【0068】
【表5】
【0069】表Vの結果により、実施例17および18の研
磨用品は比較例Eの被覆研磨用品と実質的に同一の性能
であることが示された。
【0070】
【実施例19および比較例F】これらの実施例では、尿
素ホルムアルデヒド樹脂のエポキシ樹脂用硬化剤として
の有効性を説明する。比較例Fの被覆研磨用品を作製
し、比較例Aの被覆研磨用品と同一の方法で評価した。
研磨結果を表VIに示す。異なる上サイズ被覆を用いるこ
と以外は比較例Fと同様にして実施例19の被覆研磨用品
を作製し、そして評価した。容器に2.225gの尿素-ホル
ムアルデヒド樹脂(「デュライト(DURITE)Al8405」、ボー
デン化学社製)、2,225gのエポキシ樹脂(BPAW)、1,555g
の水、50gの「エアロゾルOT」分散剤および5gのX2-5417
分散剤(ダウ(Dow)化学社製)を充填することにより上サ
イズ被覆を調製した。均質化するまでこの混合物を撹拌
し、次いで、225gの酸化鉄顔料および8,325gのKBF4研磨
補助剤をそれらに加えた。得られる混合物を均質化する
まで撹拌し、次いで、被覆研磨用品の表面に184g/m2
湿潤被覆重量で設けた。研磨結果を以下の表VIに示す。
この上サイズ被覆は実施例1の上サイズ被覆と同じ方法
で硬化させた。
【0071】
【表6】
【0072】
【実施例20、21および比較例G〜I】実施例20およ
び21においては、エポキシ分散体から形成されたメイク
被覆およびサイズ被覆を用いた。これらの実施例により
作製した被覆研磨材料はシーファー(Schiefer)試験によ
り評価した。結果を表VIIに示す。
【0073】
【シーファー試験】被覆研磨用品を直径10.2cmのディス
クとし、感圧接着剤を用いてフォーム支持パッドに固定
した。この被覆研磨ディスクと支持パッドアッセンブリ
をシーファー試験装置に装着し、ポリメチルメタクリレ
ート(「プレキシガラス(PLEXIGLASS)」)でできたワークピ
ースを用いて研磨した。負荷を4.5kgとした。すべての
評価を流水条件で行った。カットは被覆研磨ディスクの
500回転中に除去されたポリメチルメタクリレートの合
計量とした。さらに、カットデータは2枚の被覆研磨デ
ィスクの平均で表わした。
【0074】
【実施例20】65.7gのPFAW、8.08gのAAおよび26.22gの
水からなるメイク被覆を調製した。固形分含有量は45%
とした。乾燥重量4g/m2において防水Aウェイト紙上に
メイク被覆をナイフ被覆した。このメイク被覆を空気中
で約3分間乾燥させた。次いで、グレードP320シリコン
カーバイドをメイク被覆中に約40g/m2の重量で静電的に
設けた。得られる構成を100℃で5分間硬化させた。次
いで、研磨グレインの上にサイズ被覆を約36g/m2の量で
設けた。サイズ被覆は、固形分40%であること以外はメ
イク被覆と同一の組成物である。得られる構成を100℃
で約20分間硬化させた。
【0075】
【実施例21】サイズ被覆の量を44g/m2とすること以外
は実施例20で用いたのと同様にして実施例21の被覆研磨
用品を作製した。
【0076】
【比較例G】比較例Gのための被覆研磨用品としてはミ
ネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリン
グ社、セント・ポール、ミネソタ、より市販されている
グレード320「3M 413Q インペリアル・ウエットオアドラ
イ(IMPERIAL WETORDRY)」Aウエイト紙を用いた。この研
磨グレインはシリコンカーバイドである。
【0077】
【比較例H】比較例Hのための被覆研磨用品はミネソタ
・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング社、
セント・ポール、ミネソタ、より市販されているグレー
ド320「3M 213Q インぺリアル・ウエットオアドライ」を
用いた。この研磨グレインは酸化アルミニウムである。
【0078】
【比較例I】比較例Iのための被覆研磨用品はコマツバ
ラ社(Komatsubara Company)、日本、より市販されてい
る防水Aウエイト紙を用いたグレード320被覆研磨用品を
用いた。この研磨グレインはシリコンカーバイドであ
る。
【0079】
【表7】
【0080】実施例21の用品は比較例G、HおよびIより
も良好な性能を示した。
【0081】
【実施例22〜24および比較例J〜L】実施例22の被
覆研磨用品にはエポキシ分散体から形成したメイク被覆
およびサイズ被覆を用いた。これらの実施例における被
覆研磨用品のすべてはシーファー試験により評価した。
結果を表VIIIに示す。そして、これら一連の実施例で
は、第M4P型パーソメーター(Perthometer)を用いること
により500サイクルの終わりにワークピース表面の仕上
がりを評価した。Raは平均ラインからのプロファイルの
逸脱のマイクロインチにおける算術平均であり、Rtmは
5個のそれぞれの連続サンプリング長さ(consecutive s
ampling lengths)由来の最大ピーク-バレー値(peak-to-
valley values)のマイクロインチにおける平均である。
【0082】
【実施例22】AA(1,230g)のPFAW(1,005g)、シリコーン
界面活性剤(15g)および水(3,990g)からなるメイク被覆
前駆体を調製した。PFAWは7.0のpHを有し、固形分57%
であり、約205のエポキシ当量である。そして、AAは約1
00%の固形分を有する。このメイク被覆前駆体を防水A
ウエイト紙上に湿潤重量約4g/m2でロール被覆した。次
いで、グレード1200シリコンカーバイドを約11g/m2の重
量で静電的に突出させて設けた。得られた構成を120℃
の温度10分間硬化させた。次いで、研磨グレインの上に
サイズ被覆を約9g/m2の量で塗布した。サイズ被覆はメ
イク被覆と同一の材料を用いた。得られた構成を120℃
の温度で15〜20分間硬化させた。
【0083】
【実施例23】研磨グレインとしてグレード600シリコ
ンカーバイドを用いること以外は実施例22と同様にして
実施例23の被覆研磨用品を作製した。メイク被覆、研磨
グレインおよびサイズ被覆の量は、それぞれ2、10およ
び17g/m2とした。
【0084】
【実施例24】研磨グレインとしてグレード400シリコ
ンカーバイドを用いること以外は実施例22と同様にして
実施例24の被覆研磨用品を作製した。メイク被覆、研磨
グレイン、およびサイズ被覆の量は、それぞれ5、18お
よび15g/m2とした。
【0085】
【比較例J】比較例Jのための被覆研磨用品は、ミネソ
タ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング
社、セント・ポール、ミネソタより市販されているグレ
ード1200「インぺリアル・ミクロファイン(IMPERIAL MIC
ROFINE)」Aウエイト紙を用いた。
【0086】
【比較例K】比較例Kのための被覆研磨用品は、コマツ
バラ社、日本より「コバックス(KOVAX)」の商標で市販さ
れているグレード1200防水研磨Aウエイト紙を用いた。
【0087】
【比較例L】比較例Lのための被覆研磨用品は、防水Aウ
エイト紙を有するグレード1200被覆研磨材料を用いた。
比較例Lはニッケン社(Nikken Company)、日本、より市
販されている。
【0088】
【比較例M】比較例Mのための被覆研磨用品は、コマツ
バラ社、日本、より「コバックス」の商標で市販されてい
るグレード600防水被覆研磨Aウエイト紙を用いた。
【0089】
【比較例N】比較例Nのための被覆研磨用品は、コマツ
バラ社、日本、より「コバックス」の商標で市販されてい
るグレード400防水被覆研磨Aウエイト紙を用いた。
【0090】
【表8】
【0091】この用途には、高いカットおよび低いRaお
よびRtm値を有することが求められる。ファングレード
の被覆研磨用途では、カットと仕上げはバランスする必
要がある。本発明は高いカットと低いまたは細かい表面
仕上げを提供することによりこのバランスを提供する。
【0092】本発明の視野および精神から離れることな
く種々の変形および[本発明の]改変が当業者にとっては
まじめである。したがって、本発明はここに記載の例示
的な実施態様にのみ限定されると解するべきではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明により作製した被覆研磨材料の横面図
である。
【図2】 本発明により作製した被覆研磨材料の横面図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スコット・ジェイムズ・バッチャナン アメリカ合衆国55144−1000ミネソタ州セ ント・ポール、スリーエム・センター(番 地の表示なし)

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)裏材料; (b)該裏材料上に設けられたメイク被覆; (c)該メイク被覆により該裏材料上に支持され、接着接
    合された複数の研磨グレイン; および (d)該研磨グレインと該メイク被覆との上に設けられた
    サイズ被覆;を有する被覆研磨用品であって、該メイク
    被覆または該サイズ被覆の少なくとも一方が、水から被
    覆可能なエポキシ樹脂、該エポキシ樹脂用乳化剤、硬化
    剤および水を含有する組成物から形成されており、該メ
    イク被覆が水から被覆することが可能なエポキシ樹脂を
    含有する場合は該エポキシ樹脂は約500を下回るエポキ
    シ当量を有する被覆研磨用品。
  2. 【請求項2】 前記エポキシ樹脂がビスフェノールAの
    ジグリシジルエーテルである、請求項1記載の被覆研磨
    用品。
  3. 【請求項3】 前記サイズ被覆が研磨補助剤をさらに含
    有する、請求項1記載の被覆研磨用品。
  4. 【請求項4】 前記研磨補助剤がカリウムフルオロボレ
    ートである、請求項3記載の被覆研磨用品。
  5. 【請求項5】 前記硬化剤が、アミン、アミド、イミダ
    ゾールおよび尿素-ホルムアルデヒドからなる群から選
    択される、請求項1記載の被覆研磨用品。
  6. 【請求項6】 前記研磨補助剤に対する前記エポキシ樹
    脂の割合が、研磨補助剤約15〜約85重量部に対してエポ
    キシ樹脂約10〜約85重量部の範囲である、請求項3記載
    の被覆研磨用品。
  7. 【請求項7】 前記研磨補助剤に対する前記エポキシ樹
    脂の割合が、研磨補助剤約40〜約85重量部に対してエポ
    キシ樹脂約15〜約60重量部の範囲である、請求項3記載
    の被覆研磨用品。
  8. 【請求項8】 前記組成物が分散剤をさらに含有する、
    請求項3記載の被覆研磨用品。
  9. 【請求項9】 前記エポキシ樹脂が約350を下回るエポ
    キシ当量を有する、請求項1記載の被覆研磨用品。
  10. 【請求項10】 (a)裏材料; (b)該裏材料上に設けられたメイク被覆; (c)該メイク被覆により該裏材料に接着接合されること
    により支持された複数の研磨グレイン; (d)該研磨グレイン上に設けられたサイズ被覆; および (e)該サイズ被覆上に設けられた上サイズ被覆;を有する
    被覆研磨用品であって、該メイク被覆、該サイズ被覆ま
    たは該上サイズ被覆の少なくとも1種が、水から被覆可
    能なエポキシ樹脂、該エポキシ樹脂用乳化剤、硬化剤お
    よび水を含有する組成物から形成されており、該メイク
    被覆が水から被覆することが可能なエポキシ樹脂を含有
    する場合は該エポキシ樹脂が約500を下回るエポキシ当
    量を有する被覆研磨用品。
  11. 【請求項11】 前記エポキシ樹脂がビスフェノールA
    のジグリシジルエーテルである、請求項10記載の被覆研
    磨用品。
  12. 【請求項12】 前記サイズ被覆または上サイズ被覆、
    またはサイズ被覆および上サイズ被覆の両方が研磨補助
    剤をさらに含有する、請求項10記載の被覆研磨用品。
  13. 【請求項13】 前記研磨補助剤がカリウムフルオロボ
    レートである、請求項12記載の被覆研磨用品。
  14. 【請求項14】 前記組成物が分散剤をさらに含有す
    る、請求項12記載の被覆研磨用品。
  15. 【請求項15】 前記硬化剤が、アミン、アミド、イミ
    ダゾールおよび尿素-ホルムアルデヒドからなる群から
    選択される、請求項10記載の被覆研磨用品。
  16. 【請求項16】 前記研磨補助剤に対する前記エポキシ
    樹脂の割合が研磨補助剤約15〜約85重量部に対してエポ
    キシ樹脂約10〜約85重量部の範囲である、請求項12記載
    の被覆研磨用品。
  17. 【請求項17】 前記研磨補助剤に対する前記エポキシ
    樹脂の割合が、研磨補助剤約40〜約85重量部に対してエ
    ポキシ樹脂約15〜約60重量部の範囲である、請求項12記
    載の被覆研磨用品。
  18. 【請求項18】 前記エポキシ樹脂が約350を下回るエ
    ポキシ当量を有する、請求項10記載の被覆研磨用品。
  19. 【請求項19】 (1)裏材料を提供する工程; (2)該裏材料上にメイク被覆を設ける工程; (3)該メイク被覆上に複数の研磨グレインを設ける工程; (4)該メイク被覆を少なくとも部分硬化させる工程; (5)(a)水から被覆可能なエポキシ樹脂、(b)該エポキシ
    樹脂用乳化剤、(c)硬化剤および(d)水、を含有する組成
    物を該メイク被覆および該研磨グレインの上に設ける工
    程; および (6)該組成物を硬化させる工程;を包含する請求項1の被
    覆研磨用品の調製方法。
  20. 【請求項20】 前記(5)工程の組成物が前記エポキシ
    樹脂中に分散された研磨補助剤をさらに含有する、請求
    項19記載の方法。
  21. 【請求項21】 (1)裏材料を提供する工程; (2)該裏材料上にメイク被覆を設ける工程; (3)該メイク被覆の上に複数の研磨グレインを設ける工
    程; (4)該メイク被覆を少なくとも部分硬化させる工程; (5)該メイク被覆および研磨グレイン上にサイズ被覆を
    設ける工程; (6)該メイク被覆および該サイズ被覆を少なくとも部分
    硬化させる工程; (7)(a)水から被覆可能なエポキシ樹脂、(b)該エポキシ
    樹脂用乳化剤、(c)硬化剤および(d)水、を含有する組成
    物を該メイク被覆、研磨グレインおよびサイズ被覆の上
    に設ける工程; および (8)該組成物を硬化させる工程;を包含する、請求項10記
    載の被覆研磨用品の調製方法。
  22. 【請求項22】 前記(7)工程の組成物が前記エポキシ
    樹脂中に分散された研磨補助剤をさらに含有する、請求
    項21記載の方法。
  23. 【請求項23】 (1)裏材料を提供する工程; (2)(a)水から被覆可能なエポキシ樹脂、(b)該エポキシ
    樹脂用乳化剤、(c)硬化剤および(d)水、を含有する組成
    物を該裏材料上に設けることによりメイク被覆を形成す
    る工程; (3)該メイク被覆上に複数の研磨グレインを設ける工
    程; (4)該メイク被覆を少なくとも部分硬化させる工程; (5)該メイク被覆および該研磨グレイン上にサイズ被覆
    を設ける工程; および (6)該サイズ被覆を硬化させる工程;を包含する、請求項
    1記載の被覆研磨用品の調製方法。
  24. 【請求項24】 (1)裏材料を提供する工程; (2)(a)水から被覆可能なエポキシ樹脂、(b)該エポキシ
    樹脂用乳化剤、(c)硬化剤および(d)水、を含有する組成
    物を該裏材料上に設けることによりメイク被覆を形成す
    る工程; (3)複数の研磨グレインを該メイク被覆の上に設ける工
    程; (4)該メイク被覆を少なくとも部分硬化させる工程; (5)該メイク被覆および研磨グレイン上にサイズ被覆を
    設ける工程; (6)該メイク被覆および該サイズ被覆を少なくとも部分
    硬化させる工程; (7)該メイク被覆、研磨グレインおよびサイズ被覆上に
    上サイズ被覆を設ける工程; および (8)該上サイズ被覆を硬化させる工程;を包含する、請求
    項10記載の被覆研磨用品の製造方法。
  25. 【請求項25】 (1)裏材料を提供する工程; (2)(a)水から被覆可能なエポキシ樹脂、(b)該エポキシ
    樹脂用乳化剤、(c)硬化剤および(d)水、を含有する組成
    物を該裏材料上に設けることによりメイク被覆を形成す
    る工程; (3)該メイク被覆の固形化を禁止する工程; (4)複数の研磨グレインを該メイク被覆上に設ける工程; (5)該メイク被覆を少なくとも部分硬化させる工程; (6)該メイク被覆および該研磨グレイン上にサイズ被覆
    を設ける工程; および (7)該サイズ被覆を硬化させる工程;を包含する、請求項
    1記載の被覆研磨用品の調製方法。
  26. 【請求項26】 前記研磨グレインを設ける前に前記メ
    イク被覆を加熱することにより(3)工程における前記メ
    イク被覆の固形化の禁止が行われる、請求項25記載の方
    法。
  27. 【請求項27】 前記研磨グレインを設ける前に前記メ
    イク被覆の表面にスチームを吹き付けて該メイク被覆の
    表面を再軟化するることにより(3)工程における前記メ
    イク被覆の固形化の禁止が行われる、請求項25記載の方
    法。
  28. 【請求項28】 (1)裏材料を提供する工程; (2)(a)水から被覆可能なエポキシ樹脂、(b)該エポキシ
    樹脂用乳化剤、(c)硬化剤および(d)水、を含有する組成
    物を該裏材料上に設けることによりメイク被覆を形成す
    る工程; (3)該メイク被覆の固形化を禁止する工程; (4)該メイク被覆上に複数の研磨グレインを設ける工程; (5)該メイク被覆を少なくとも部分硬化させる工程; (6)該メイク被覆および研磨グレインの上にサイズ被覆
    を設ける工程; (7)該メイク被覆および該サイズ被覆を少なくとも部分
    硬化させる工程; (8)該メイク被覆、研磨グレインおよびサイズ被覆上に
    上サイズ被覆を設ける工程; および (9)該上サイズ被覆を硬化させる工程;を包含する、請求
    項10記載の被覆研磨用品の調製方法。
  29. 【請求項29】 前記研磨グレインを設ける前に前記メ
    イク被覆を加熱することにより(3)工程における該メイ
    ク被覆の固形化の禁止が行われる、請求項28記載の方
    法。
  30. 【請求項30】 前記研磨グレインを設ける前に前記メ
    イク被覆の前記表面にスチームを吹き付けて該メイク被
    覆の該表面を再軟化することにより(3)工程における該
    メイク被覆の固形化の禁止が行われる、請求項28記載の
    方法。
  31. 【請求項31】 (a)裏材料; (b)該裏材料上に設けられたバインダー被覆; (c)バインダー被覆にわたって分散されており、バイン
    ダー被覆により裏材料の少なくとも一主要表面に接着接
    合された複数の研磨グレイン;を有する被覆研磨用品で
    あって、該バインダー被覆が、水から被覆することが可
    能なエポキシ樹脂、硬化剤および該エポキシ樹脂用乳化
    剤を含有する組成物から形成される被覆研磨用品。
  32. 【請求項32】 前記裏材料が、紙、布、ポリマー、不
    織材料、バルカンファイバー、これらの組み合わせおよ
    びこれらの処理品からなる群から選択される、請求項1
    記載の被覆研磨用品。
  33. 【請求項33】 前記裏材料が、紙、布、ポリマー、不
    織材料、バルカンファイバー、これらの組み合わせおよ
    びこれらの処理品からなる群から選択される、請求項1
    0記載の被覆研磨用品。
  34. 【請求項34】 前記裏材料が、紙、布、ポリマー、不
    織材料、バルカンファイバー、これらの組み合わせおよ
    びこれらの処理品からなる群から選択される、請求項31
    記載の被覆研磨用品。
JP4330346A 1991-12-11 1992-12-10 水から被覆可能なエポキシ樹脂の被覆を有する被覆研磨材料 Pending JPH05261666A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US804968 1985-12-02
US80496891A 1991-12-11 1991-12-11

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05261666A true JPH05261666A (ja) 1993-10-12

Family

ID=25190358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4330346A Pending JPH05261666A (ja) 1991-12-11 1992-12-10 水から被覆可能なエポキシ樹脂の被覆を有する被覆研磨材料

Country Status (7)

Country Link
EP (1) EP0546831B1 (ja)
JP (1) JPH05261666A (ja)
KR (1) KR930012202A (ja)
AU (2) AU656640B2 (ja)
BR (1) BR9204977A (ja)
DE (1) DE69217019T2 (ja)
MX (1) MX9207000A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007504320A (ja) * 2003-09-04 2007-03-01 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 組成物、該組成物を含む処理済みバッキング、および被覆研磨物品

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8287611B2 (en) 2005-01-28 2012-10-16 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive articles and methods for making same
US7591865B2 (en) 2005-01-28 2009-09-22 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Method of forming structured abrasive article
US8435098B2 (en) 2006-01-27 2013-05-07 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Abrasive article with cured backsize layer
CN100478137C (zh) * 2006-03-31 2009-04-15 厦门致力金刚石工具有限公司 一种砂布及其制造方法
WO2008079934A2 (en) * 2006-12-21 2008-07-03 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Low corrosion abrasive articles and methods for forming same
CN106368134A (zh) * 2016-09-23 2017-02-01 广东省建筑科学研究院集团股份有限公司 一种特殊路段路面安全改造用反光超薄层及其施工方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3615303A (en) * 1968-10-18 1971-10-26 Reichhold Albert Chemie Ag Coated abrasive article
US3998771A (en) * 1975-04-11 1976-12-21 Mobil Oil Corporation Water-based epoxy resin zinc-rich coating compositions
DE2657881A1 (de) * 1976-12-21 1978-06-22 Sia Schweizer Schmirgel & Schl Schleifmittel
US4751138A (en) * 1986-08-11 1988-06-14 Minnesota Mining And Manufacturing Company Coated abrasive having radiation curable binder
DE3852661D1 (de) * 1987-03-27 1995-02-16 Ciba Geigy Ag Photohärtbare Schleifmittel.
US4997717A (en) * 1987-03-27 1991-03-05 Ciba-Geigy Corporation Photocurable abrasives
US5061294A (en) * 1989-05-15 1991-10-29 Minnesota Mining And Manufacturing Company Abrasive article with conductive, doped, conjugated, polymer coat and method of making same
CA2054554A1 (en) * 1990-11-14 1992-05-15 Chong Soo Lee Coated abrasive having an overcoating of an epoxy resin coatable from water and a grinding aid
US5256170A (en) * 1992-01-22 1993-10-26 Minnesota Mining And Manufacturing Company Coated abrasive article and method of making same
US5368618A (en) * 1992-01-22 1994-11-29 Minnesota Mining And Manufacturing Company Method of making a coated abrasive article

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007504320A (ja) * 2003-09-04 2007-03-01 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 組成物、該組成物を含む処理済みバッキング、および被覆研磨物品

Also Published As

Publication number Publication date
KR930012202A (ko) 1993-07-20
AU7894294A (en) 1995-01-27
AU669825B2 (en) 1996-06-20
AU2977392A (en) 1993-06-17
DE69217019T2 (de) 1997-07-03
AU656640B2 (en) 1995-02-09
DE69217019D1 (de) 1997-03-06
MX9207000A (es) 1993-06-01
EP0546831A2 (en) 1993-06-16
EP0546831B1 (en) 1997-01-22
EP0546831A3 (en) 1993-08-18
BR9204977A (pt) 1993-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100189173B1 (ko) 물로 코팅가능한 에폭시 수지 및 연마 보조제로 구성된 보호코팅을 가진 코팅된 연마용 제품
US5549719A (en) Coated abrasive having an overcoating of an epoxy resin coatable from water
EP0696945B1 (en) Abrasive articles comprising a grinding aid dispersed in a polymeric blend binder
EP0855948B1 (en) Abrasive article containing an inorganic metal orthophosphate
CN108349070B (zh) 磨料制品及其制备方法
US5667542A (en) Antiloading components for abrasive articles
EP0631532B1 (en) Thermosetting binder for an abrasive article
EP1664150A1 (en) Composition, treated backing, and coated abrasive articles containing the same
EP0912295A1 (en) Abrasive article comprising an antiloading component
WO1994006839A1 (en) Coatable urea-aldehyde compositions containing a cocatalyst, coated abrasives made using same, and methods of making coated abrasives
JPH08510175A (ja) 表面処理製品及びその製造方法
JPH05261666A (ja) 水から被覆可能なエポキシ樹脂の被覆を有する被覆研磨材料
US6270543B1 (en) Abrasive article containing an inorganic metal orthophosphate
WO2022136979A1 (en) Grinding aid particles for abrasive articles
US20160184970A1 (en) Coated abrasives having a supersize layer including an active filler