JPH0525162A - キノロン誘導体およびその製造法 - Google Patents
キノロン誘導体およびその製造法Info
- Publication number
- JPH0525162A JPH0525162A JP3172227A JP17222791A JPH0525162A JP H0525162 A JPH0525162 A JP H0525162A JP 3172227 A JP3172227 A JP 3172227A JP 17222791 A JP17222791 A JP 17222791A JP H0525162 A JPH0525162 A JP H0525162A
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- JP
- Japan
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- formula
- compound
- hydrogen
- lower alkyl
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 抗菌剤として有用な5−アミノキノロンカル
ボン酸誘導体(I)の改良された製造法を提供する。 【構成】 上記の目的は、新規化合物である5−置換ま
たは非置換ベンジルアミノ−7−置換ピロリジノキノロ
ン化合物(VI)を経由する製造法を採用することによっ
て達成される。それに至る中間体、(IV)及び(V)も
本発明を構成する。 (式中、R1は低級アルキル、R2は水素または低級ア
ルキル、R3は水素またはアミノ保護基、R4はシクロ
プロピル、フルオロエチル、置換されていてもよいフェ
ニルまたは置換されていてもよいチエニル、R5はハロ
ゲン、Yは水素または置換されていてもよいベンジルを
表わす。)
ボン酸誘導体(I)の改良された製造法を提供する。 【構成】 上記の目的は、新規化合物である5−置換ま
たは非置換ベンジルアミノ−7−置換ピロリジノキノロ
ン化合物(VI)を経由する製造法を採用することによっ
て達成される。それに至る中間体、(IV)及び(V)も
本発明を構成する。 (式中、R1は低級アルキル、R2は水素または低級ア
ルキル、R3は水素またはアミノ保護基、R4はシクロ
プロピル、フルオロエチル、置換されていてもよいフェ
ニルまたは置換されていてもよいチエニル、R5はハロ
ゲン、Yは水素または置換されていてもよいベンジルを
表わす。)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はキノロン誘導体およびそ
の製造法、特に抗菌剤として有用な5−アミノキノロン
カルボン酸誘導体の合成中間体であるキノロン誘導体お
よびその製造法に関する。
の製造法、特に抗菌剤として有用な5−アミノキノロン
カルボン酸誘導体の合成中間体であるキノロン誘導体お
よびその製造法に関する。
【0002】
【先行技術】キノロンカルボン酸系抗菌剤としては、特
開昭49−14240号公報明細書、特開昭57−46
986号公報明細書、特開昭60−228479号公報
明細書、特開昭60−64979号公報明細書、特開昭
61−225181号公報明細書、特開昭63−198
664号公報明細書などに記載の種々の化合物が知られ
ているが、これらの化合物は人体に投与したときけいれ
んのような中枢性の副作用を示す場合が多い。人体に対
しそのような副作用を示すことなく強力な抗菌作用を発
揮するキノロンカルボン酸系抗菌剤の開発研究が進めら
れた結果、先に特開平2−76875号公報明細書に記
載の下記5−アミノキノロンカルボン酸誘導体がそのよ
うな研究目的に適う物質であることが見出された:
開昭49−14240号公報明細書、特開昭57−46
986号公報明細書、特開昭60−228479号公報
明細書、特開昭60−64979号公報明細書、特開昭
61−225181号公報明細書、特開昭63−198
664号公報明細書などに記載の種々の化合物が知られ
ているが、これらの化合物は人体に投与したときけいれ
んのような中枢性の副作用を示す場合が多い。人体に対
しそのような副作用を示すことなく強力な抗菌作用を発
揮するキノロンカルボン酸系抗菌剤の開発研究が進めら
れた結果、先に特開平2−76875号公報明細書に記
載の下記5−アミノキノロンカルボン酸誘導体がそのよ
うな研究目的に適う物質であることが見出された:
【化11】
(式中、R1は低級アルキル、R2は水素または低級アル
キル、R3は水素またはアミノ保護基、R4はシクロプロ
ピル、フルオロエチル、置換されていてもよいフェニル
または置換されていてもよいチエニル、R5はハロゲン
を表わす。)
キル、R3は水素またはアミノ保護基、R4はシクロプロ
ピル、フルオロエチル、置換されていてもよいフェニル
または置換されていてもよいチエニル、R5はハロゲン
を表わす。)
【0003】上記5−アミノキノロンカルボン酸誘導体
(I)は、7位の置換基に2個の不斉炭素原子を含んで
いるので、シス、トランスの2種の立体異性体が存在
し、それらは光学活性体あるいはラセミ体として存在す
ることが出来る。また、5−アミノキノロンカルボン酸
誘導体(I)は、遊離酸として存在してもよく、酸付加
塩やアルカリ金属塩などの塩として存在してもよい。酸
付加塩を形成する酸としては、塩酸、硫酸、リン酸など
の無機酸やメタンスルホン酸、乳酸、シュウ酸、酢酸な
どの有機酸が例示される。また、アルカリ金属塩を形成
するアリカリ金属としては、ナトリウム、カリウムなど
が例示される。
(I)は、7位の置換基に2個の不斉炭素原子を含んで
いるので、シス、トランスの2種の立体異性体が存在
し、それらは光学活性体あるいはラセミ体として存在す
ることが出来る。また、5−アミノキノロンカルボン酸
誘導体(I)は、遊離酸として存在してもよく、酸付加
塩やアルカリ金属塩などの塩として存在してもよい。酸
付加塩を形成する酸としては、塩酸、硫酸、リン酸など
の無機酸やメタンスルホン酸、乳酸、シュウ酸、酢酸な
どの有機酸が例示される。また、アルカリ金属塩を形成
するアリカリ金属としては、ナトリウム、カリウムなど
が例示される。
【0004】なお、低級アルキルとは、C1〜C3アルキ
ルを意味し、具体的には、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピルなどが例示される。アミノ保護基と
は、ホルミル、アセチル、プロピオニルなどのアシル、
カルボベンゾキシ、トリチルなどを意味する。置換され
ていてもよいフェニルとは、置換または非置換のフェニ
ルを意味し、置換基としては、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素などのハロゲンが挙げられ、フェニルはこれらの1
〜2個の置換基を有しても良い。置換されていてもよい
チエニルとは、置換または非置換のチエニルを意味し、
置換基としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピルなどのC1〜C3アルキル、フッ素、塩素、臭素
などのハロゲン等が挙げられる。置換されていてもよい
ベンジルとは、ベンゼン環上にメチル、ニトロなどの置
換基を有することもあるベンジルを意味する。ハロゲン
とは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などを意味し、とり
わけフッ素および塩素が好ましい。
ルを意味し、具体的には、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピルなどが例示される。アミノ保護基と
は、ホルミル、アセチル、プロピオニルなどのアシル、
カルボベンゾキシ、トリチルなどを意味する。置換され
ていてもよいフェニルとは、置換または非置換のフェニ
ルを意味し、置換基としては、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素などのハロゲンが挙げられ、フェニルはこれらの1
〜2個の置換基を有しても良い。置換されていてもよい
チエニルとは、置換または非置換のチエニルを意味し、
置換基としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピルなどのC1〜C3アルキル、フッ素、塩素、臭素
などのハロゲン等が挙げられる。置換されていてもよい
ベンジルとは、ベンゼン環上にメチル、ニトロなどの置
換基を有することもあるベンジルを意味する。ハロゲン
とは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などを意味し、とり
わけフッ素および塩素が好ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平2−768
75号公報明細書には、5−アミノキノロンカルボン酸
誘導体(I)の製造法として、公知の方法(特開昭57
−46986号公報明細書および特開昭61−2252
号公報明細書参照)によって製造された対応する7−フ
ルオロ化合物に3,4−ジ置体ピロリジンを反応させる
方法(製造法A)と、2,3,4,6−テトラフルオロ−
5−ハロベンゾイル酢酸またはその低級アルキルエステ
ルと3,4−ジ置換ピロリジンを反応させて2,3,6−
トリフルオロ−4−(3,4−ジ置換ピロリジン)−5
−ハロベンゾイル酢酸またはその低級アルキルエステル
を得、次いでその1位と6位の間でピリドン環形成のた
めの閉環反応を行う方法(製造法B)が開示されてい
る。しかしながら、そのいずれの方法も原料物質の製造
法を含め、工程数が多く、かつ各工程の収率が低いた
め、目的物質の工業的生産には適しておらず、その改良
が要望されていた。
75号公報明細書には、5−アミノキノロンカルボン酸
誘導体(I)の製造法として、公知の方法(特開昭57
−46986号公報明細書および特開昭61−2252
号公報明細書参照)によって製造された対応する7−フ
ルオロ化合物に3,4−ジ置体ピロリジンを反応させる
方法(製造法A)と、2,3,4,6−テトラフルオロ−
5−ハロベンゾイル酢酸またはその低級アルキルエステ
ルと3,4−ジ置換ピロリジンを反応させて2,3,6−
トリフルオロ−4−(3,4−ジ置換ピロリジン)−5
−ハロベンゾイル酢酸またはその低級アルキルエステル
を得、次いでその1位と6位の間でピリドン環形成のた
めの閉環反応を行う方法(製造法B)が開示されてい
る。しかしながら、そのいずれの方法も原料物質の製造
法を含め、工程数が多く、かつ各工程の収率が低いた
め、目的物質の工業的生産には適しておらず、その改良
が要望されていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の要望
に沿うべく研究を進めた結果、前記製造法Aや製造法B
とは異なる、新規化合物を中間体として経由する新しい
製造ルートを確立し、良好な収率で5−アミノキノロン
カルボン酸誘導体(I)を製造することに成功した。
に沿うべく研究を進めた結果、前記製造法Aや製造法B
とは異なる、新規化合物を中間体として経由する新しい
製造ルートを確立し、良好な収率で5−アミノキノロン
カルボン酸誘導体(I)を製造することに成功した。
【0007】すなわち、本発明は5−アミノキノロンカ
ルボン酸誘導体(I)の工業的生産を可能にする製造法
を提供するものであって、次の図に要約される一連の工
程を含むものである:
ルボン酸誘導体(I)の工業的生産を可能にする製造法
を提供するものであって、次の図に要約される一連の工
程を含むものである:
【化12】
(式中、Rは水素または低級アルキル、Xはハロゲン、
Yは置換されていてもよいベンジルを表わす。R1,
R2,R3,R4およびR5は前記と同意義。)。以下、上記
の方法を各工程毎に説明する。
Yは置換されていてもよいベンジルを表わす。R1,
R2,R3,R4およびR5は前記と同意義。)。以下、上記
の方法を各工程毎に説明する。
【0008】第1工程は、ベンゾイルハライド化合物
(1)とシアノ酢酸またはその低級アルキルエステルを
反応させるものであって、通常、両者を塩基の存在下、
必要に応じ適宜の不活性溶媒中、室温〜還流下で処理す
ればよい。塩基は水素化ナトリウム,カリウムt−ブト
キシド、トリエチルアミン、ジメチルアミノピリジンな
どから適宜に選択する。不活性溶媒としてはテトラヒド
ロフラン、ジオキサン、塩化メチレン、クロロホルムな
どが例示される。
(1)とシアノ酢酸またはその低級アルキルエステルを
反応させるものであって、通常、両者を塩基の存在下、
必要に応じ適宜の不活性溶媒中、室温〜還流下で処理す
ればよい。塩基は水素化ナトリウム,カリウムt−ブト
キシド、トリエチルアミン、ジメチルアミノピリジンな
どから適宜に選択する。不活性溶媒としてはテトラヒド
ロフラン、ジオキサン、塩化メチレン、クロロホルムな
どが例示される。
【0009】第2工程は、ここに生成したベンゾイル酢
酸化合物(2)を脱炭酸するものであって、酸性媒質
中、室温〜還流下で処理することにより行われる。酸性
媒質としては、通常、水、メタノール、エタノールなど
を塩酸酸性としたものが使用される。
酸化合物(2)を脱炭酸するものであって、酸性媒質
中、室温〜還流下で処理することにより行われる。酸性
媒質としては、通常、水、メタノール、エタノールなど
を塩酸酸性としたものが使用される。
【0010】第3工程は、ここに生成したシアノアセト
フェノン化合物(3)とオルトギ酸トリ(低級)アルキ
ルを反応させ、次いでその反応成績体と1級アミン(R
4NH2)を反応させた後、その反応成績体を塩基で処理
することにより、3−シアノキノロン化合物(5)を得
るものである。前者の反応は、通常、脱水剤(たとえば
無水酢酸)の存在下、必要に応じ適宜の不活性溶媒(た
とえばテトラヒドロフラン、ジオキサン)中、加熱還流
下に処理することによってこれを行う。また、後者の反
応は必要に応じ適宜の不活性溶媒(たとえばテトラヒド
ロフラン、ジオキサン)中、加熱還流することによって
実施する。最後の塩基との処理は、必要に応じ極性非プ
ロトン性溶媒を使用し、その中で加熱還流させればよ
い。この場合の塩基の具体例としては三級アミン(たと
えばトリエチルアミン、トリプロピルアミン、ジイソプ
ロピルエチルアミン、ジメチルアニリン、ジメチルアミ
ノビリジン)や無機塩基(たとえば水素化ナトリウム、
カリウムt−ブトキシド、炭酸カリウム、水酸化ナトリ
ウム)などが挙げられ、極性非プロトン性溶媒の具体例
としてはジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミ
ド、N−メチルピロリドン、アセトニトリルなどが挙げ
られる。
フェノン化合物(3)とオルトギ酸トリ(低級)アルキ
ルを反応させ、次いでその反応成績体と1級アミン(R
4NH2)を反応させた後、その反応成績体を塩基で処理
することにより、3−シアノキノロン化合物(5)を得
るものである。前者の反応は、通常、脱水剤(たとえば
無水酢酸)の存在下、必要に応じ適宜の不活性溶媒(た
とえばテトラヒドロフラン、ジオキサン)中、加熱還流
下に処理することによってこれを行う。また、後者の反
応は必要に応じ適宜の不活性溶媒(たとえばテトラヒド
ロフラン、ジオキサン)中、加熱還流することによって
実施する。最後の塩基との処理は、必要に応じ極性非プ
ロトン性溶媒を使用し、その中で加熱還流させればよ
い。この場合の塩基の具体例としては三級アミン(たと
えばトリエチルアミン、トリプロピルアミン、ジイソプ
ロピルエチルアミン、ジメチルアニリン、ジメチルアミ
ノビリジン)や無機塩基(たとえば水素化ナトリウム、
カリウムt−ブトキシド、炭酸カリウム、水酸化ナトリ
ウム)などが挙げられ、極性非プロトン性溶媒の具体例
としてはジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミ
ド、N−メチルピロリドン、アセトニトリルなどが挙げ
られる。
【0011】第4工程は、前記ベンゾイル酢酸化合物
(2)を第3工程におけると同様の反応と処理に付する
ことにより3−シアノキノロン化合物(5)を生成せし
めるものである。反応と処理の操作は、第3工程につい
て説明したのと全く同様である。
(2)を第3工程におけると同様の反応と処理に付する
ことにより3−シアノキノロン化合物(5)を生成せし
めるものである。反応と処理の操作は、第3工程につい
て説明したのと全く同様である。
【0012】第5工程は、3−シアノキノロン化合物
(5)に置換または非置換ベンジルアミンを反応させて
5位のフッ素を置換または非置換ベンジルアミノ基で置
換するものである。この反応は、3−シアノキノロン化
合物(5)と置換または非置換ベンジルアミンを適宜の
不活性溶媒(たとえばクロロホルム、塩化メチレン、ジ
クロロエタン)中、加熱還流することによって実施され
る。なお、必要に応じて、その反応成績体(III:Y=
置換または非置換ベンジル)を自体常套の方法により脱
ベンジル化すれば、脱ベンジル体(III:Y=H)が得
られる。脱ベンジル化は、たとえば接触還元で行えばよ
く、具体的にはパラジウム炭素を触媒とし、不活性溶媒
(たとえばジオキサン、テトラヒドロフラン、酢酸)
中、加熱(たとえば100℃前後)下に水素と処理すれ
ばよい。
(5)に置換または非置換ベンジルアミンを反応させて
5位のフッ素を置換または非置換ベンジルアミノ基で置
換するものである。この反応は、3−シアノキノロン化
合物(5)と置換または非置換ベンジルアミンを適宜の
不活性溶媒(たとえばクロロホルム、塩化メチレン、ジ
クロロエタン)中、加熱還流することによって実施され
る。なお、必要に応じて、その反応成績体(III:Y=
置換または非置換ベンジル)を自体常套の方法により脱
ベンジル化すれば、脱ベンジル体(III:Y=H)が得
られる。脱ベンジル化は、たとえば接触還元で行えばよ
く、具体的にはパラジウム炭素を触媒とし、不活性溶媒
(たとえばジオキサン、テトラヒドロフラン、酢酸)
中、加熱(たとえば100℃前後)下に水素と処理すれ
ばよい。
【0013】第6工程は、このようにして得られた5−
置換または非置換ベンジルアミノキノロン化合物(II
I)に式
置換または非置換ベンジルアミノキノロン化合物(II
I)に式
【化13】
(式中、R1、R2およびR3は前記と同意義。)で表わさ
れる置換ピロリジンを反応させて、前者の7位に存在す
るフッ素を置換ピロリジノ基で置換するものである。こ
の反応は、5−置換または非置換ベンジルアミノキノロ
ン化合物(III)と置換ピロリジンを適宜の不活性溶媒
(たとえば水、メタノール、エタノール、アセトニトリ
ル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド)
中、縮合剤としての脱酸剤の存在下、加熱還流させるこ
とによって実施できる。脱酸剤の具体例としては、有機
塩基(たとえばトリエチルアミン、DBU、ピリジン)
や無機塩基(たとえば炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム)が挙げられ
る。
れる置換ピロリジンを反応させて、前者の7位に存在す
るフッ素を置換ピロリジノ基で置換するものである。こ
の反応は、5−置換または非置換ベンジルアミノキノロ
ン化合物(III)と置換ピロリジンを適宜の不活性溶媒
(たとえば水、メタノール、エタノール、アセトニトリ
ル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド)
中、縮合剤としての脱酸剤の存在下、加熱還流させるこ
とによって実施できる。脱酸剤の具体例としては、有機
塩基(たとえばトリエチルアミン、DBU、ピリジン)
や無機塩基(たとえば炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム)が挙げられ
る。
【0014】第7工程は、ここに得られた5−置換また
は非置換ベンジルアミノ−7−置換ピロリジノキノロン
化合物(IV)の3位に存在するシアノ基を加水分解して
カルボキシル基に変換することにより目的とする5−置
換または非置換ベンジルアミノ−7−置換ピロリジノキ
ノロンカルボン酸化合物(VI)を得るものである。加水
分解は、自体常套の方法で実施すればよく、その条件如
何によって直接5−置換または非置換ベンジルアミノ−
7−置換ピロリジノキノロンカルボン酸化合物(VI)が
得られる場合もあれば、途中で5−置換または非置換ベ
ンジルアミノ−7−置換ピロリジノキノロンカルボン酸
アミド化合物(V)が生成する場合もある。
は非置換ベンジルアミノ−7−置換ピロリジノキノロン
化合物(IV)の3位に存在するシアノ基を加水分解して
カルボキシル基に変換することにより目的とする5−置
換または非置換ベンジルアミノ−7−置換ピロリジノキ
ノロンカルボン酸化合物(VI)を得るものである。加水
分解は、自体常套の方法で実施すればよく、その条件如
何によって直接5−置換または非置換ベンジルアミノ−
7−置換ピロリジノキノロンカルボン酸化合物(VI)が
得られる場合もあれば、途中で5−置換または非置換ベ
ンジルアミノ−7−置換ピロリジノキノロンカルボン酸
アミド化合物(V)が生成する場合もある。
【0015】たとえば、3−シアノ体(IV)を濃塩酸の
存在下、100℃前後に加熱すれば対応する3−カルボ
キシル体(VI)が直接生成するが、この際3−シアノ体
(IV)の5位アミノ基に置換または非置換ベンジル基が
存在しても同時にこれを離脱させることが可能である。
また、3−シアノ体(VI)を50%硫酸の存在下、70
〜75℃程度に加熱すれば対応する3−カルバモイル体
(V)が生成し、これを更に20〜30%水酸化ナトリ
ウムの存在下還流加熱すれば、対応する3−カルボキシ
ル体(VI)が生成する。3−カルバモイル体(V)や3
−カルボキシル体(VI)の5位アミノ基に置換または非
置換ベンジル基が存在する場合には、、第5工程で述べ
たようにそれ自体常套の脱ベンジル化法を適用すること
によってこれを離脱させることが出来る。
存在下、100℃前後に加熱すれば対応する3−カルボ
キシル体(VI)が直接生成するが、この際3−シアノ体
(IV)の5位アミノ基に置換または非置換ベンジル基が
存在しても同時にこれを離脱させることが可能である。
また、3−シアノ体(VI)を50%硫酸の存在下、70
〜75℃程度に加熱すれば対応する3−カルバモイル体
(V)が生成し、これを更に20〜30%水酸化ナトリ
ウムの存在下還流加熱すれば、対応する3−カルボキシ
ル体(VI)が生成する。3−カルバモイル体(V)や3
−カルボキシル体(VI)の5位アミノ基に置換または非
置換ベンジル基が存在する場合には、、第5工程で述べ
たようにそれ自体常套の脱ベンジル化法を適用すること
によってこれを離脱させることが出来る。
【0016】上記各工程で得られる各種中間体のうち、
5−置換または非置換ベンジルアミノ−7−置換ピロリ
ジノキノロン化合物(IV)および5−置換または非置換
ベンジルアミノ−6−置換ピロリジノキノロンカルボン
アミド化合物(V)、すなわち式
5−置換または非置換ベンジルアミノ−7−置換ピロリ
ジノキノロン化合物(IV)および5−置換または非置換
ベンジルアミノ−6−置換ピロリジノキノロンカルボン
アミド化合物(V)、すなわち式
【化14】
(式中、Zはシアノまたはカルバモイルを表す。R1、
R2、R3、R4、R5およびYは前記と同意義。)で示さ
れる化合物は新規物質である。
R2、R3、R4、R5およびYは前記と同意義。)で示さ
れる化合物は新規物質である。
【0017】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明方法の具体的な
実施態様を説明する。 実施例1 (a)60%水素化ナトリウム(油性)1.1gに無水
テトラヒドロフラン20mlを加え、−5〜0℃に冷却撹
拌下、シアノ酢酸第三ブチル1.9gを無水テトラヒド
ロフラン10mlで希釈した溶液を滴下する。次いでペン
タフルオロベンゾイルクロライド(1:R5=F;X=
Cl)3.0gを無水テトラヒドロフラン10mlで希釈
した溶液を注意しつつ滴下すれば、内温が20℃に上昇
する。10分後氷水を加え、トルエン抽出を行う。水層
を塩酸酸性とし、酢酸エチルで抽出する。抽出物を水
洗、芒硝乾燥後、溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチルの画分より
2−シアノー3−オキソ−3−(2,3,4,5,6−ペン
タフルオロフェニル)−プロピオン酸第三ブチル(2:
R=t−C4H9;R5=F)3.7gを得る。m.p.:5
6〜57℃。 IRνmax(Nujol):3100〜3600(broad)、2240、1662cm
-1。 NMRδ(CDCl3):1.62s(t-C4H9)、14.06(OH)。
実施態様を説明する。 実施例1 (a)60%水素化ナトリウム(油性)1.1gに無水
テトラヒドロフラン20mlを加え、−5〜0℃に冷却撹
拌下、シアノ酢酸第三ブチル1.9gを無水テトラヒド
ロフラン10mlで希釈した溶液を滴下する。次いでペン
タフルオロベンゾイルクロライド(1:R5=F;X=
Cl)3.0gを無水テトラヒドロフラン10mlで希釈
した溶液を注意しつつ滴下すれば、内温が20℃に上昇
する。10分後氷水を加え、トルエン抽出を行う。水層
を塩酸酸性とし、酢酸エチルで抽出する。抽出物を水
洗、芒硝乾燥後、溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチルの画分より
2−シアノー3−オキソ−3−(2,3,4,5,6−ペン
タフルオロフェニル)−プロピオン酸第三ブチル(2:
R=t−C4H9;R5=F)3.7gを得る。m.p.:5
6〜57℃。 IRνmax(Nujol):3100〜3600(broad)、2240、1662cm
-1。 NMRδ(CDCl3):1.62s(t-C4H9)、14.06(OH)。
【0018】(b)シアノ酢酸エチル1.36g、トリエ
チルアミン3mlおよびジメチルアミノピリジン15mgを
塩化メチレン20mlに溶解し、氷冷撹拌下、ペンタフル
オロベンゾイルクロライド(1:R5=F;X=Cl)
2.12gを加える。室温で15時間撹拌後、塩化メチレ
ンで抽出する。抽出物を水洗、乾燥後、溶媒を留去す
る。残渣をシリカゲル50gのカラムクロマトグラフィ
ーに付し、塩化メチレンの画分より油状物質として2−
シアノ−3−オキソ−3−(2,3,4,5,6−ペンタフ
ルオロフェニル)−プロピオン酸エチル(2:R=C2
H5;R5=F)1.8gを得る。油状物質。 NMRδ(CDCl3):1.44t(J=7.8Hz)(CH3)、4.50q
(J=7.8Hz)(CH2)。
チルアミン3mlおよびジメチルアミノピリジン15mgを
塩化メチレン20mlに溶解し、氷冷撹拌下、ペンタフル
オロベンゾイルクロライド(1:R5=F;X=Cl)
2.12gを加える。室温で15時間撹拌後、塩化メチレ
ンで抽出する。抽出物を水洗、乾燥後、溶媒を留去す
る。残渣をシリカゲル50gのカラムクロマトグラフィ
ーに付し、塩化メチレンの画分より油状物質として2−
シアノ−3−オキソ−3−(2,3,4,5,6−ペンタフ
ルオロフェニル)−プロピオン酸エチル(2:R=C2
H5;R5=F)1.8gを得る。油状物質。 NMRδ(CDCl3):1.44t(J=7.8Hz)(CH3)、4.50q
(J=7.8Hz)(CH2)。
【0019】実施例2
(a)2−シアノ−3−オキソ−3−(2,3,4,5,6
−ペンタフルオロフェニル)−プロピオン酸第三ブチル
(2:R=t−C4H9;R5=F)2.7gをメタノール
10mlと1N−塩酸3mlの混合物に溶解し、60℃で2
時間反応させた後、溶媒を留去する。残渣を塩化メチレ
ンで抽出、水洗、乾燥、留去し、結晶性残渣として2,
3,4,5,6−ペンタフルオロベンゾイルアセトニトリ
ル(3:R5=F)1.8gを得る。m.p.:55〜56
℃。 IRνmax(Nujol):2260、1700、1642cm-1。 NMRδ(CDCl3):3.99(s)(CH2)。
−ペンタフルオロフェニル)−プロピオン酸第三ブチル
(2:R=t−C4H9;R5=F)2.7gをメタノール
10mlと1N−塩酸3mlの混合物に溶解し、60℃で2
時間反応させた後、溶媒を留去する。残渣を塩化メチレ
ンで抽出、水洗、乾燥、留去し、結晶性残渣として2,
3,4,5,6−ペンタフルオロベンゾイルアセトニトリ
ル(3:R5=F)1.8gを得る。m.p.:55〜56
℃。 IRνmax(Nujol):2260、1700、1642cm-1。 NMRδ(CDCl3):3.99(s)(CH2)。
【0020】(b)2−シアノ−3−オキソ−3−
(2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル)−プロピ
オン酸エチル(2:R=C2H5;R5=F)1.45gを
メタノール8mlと塩酸2mlの混合物に溶解し、70℃で
22時間反応させる。反応混合物を濃縮し、水を加え、
塩化メチレンで抽出する。抽出物を水洗、乾燥後、溶媒
を留去し、残渣をシリカゲル30gのカラムクロマトグ
ラフィーに付し、クロロホルム画分より、2,3,4,5,
6−ペンタフルオロベンゾイルアセトニトリル(3:R
5=F)220mgを得る。m.p.:55〜56℃。
(2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル)−プロピ
オン酸エチル(2:R=C2H5;R5=F)1.45gを
メタノール8mlと塩酸2mlの混合物に溶解し、70℃で
22時間反応させる。反応混合物を濃縮し、水を加え、
塩化メチレンで抽出する。抽出物を水洗、乾燥後、溶媒
を留去し、残渣をシリカゲル30gのカラムクロマトグ
ラフィーに付し、クロロホルム画分より、2,3,4,5,
6−ペンタフルオロベンゾイルアセトニトリル(3:R
5=F)220mgを得る。m.p.:55〜56℃。
【0021】実施例3
2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンゾイルアセトニト
リル(3:R5=F)500mgに無水酢酸1.5mlおよび
オルトギ酸トリエチル650mgを加え、140℃で40
分間加熱後、減圧下で留去する。残渣に無水テトラヒド
ロフラン5mlを加え、氷冷下更にシクロプロピルアミン
146mgを加え、室温で1時間撹拌する。その後、トリ
エチルアミン0.35mlを加え、2時間還流した後、溶
媒を留去する。残渣を塩化メチレンで抽出し、1N−塩
酸、次いで食塩水溶液で洗い、芒硝乾燥後、溶媒を留去
する。残渣をシリカゲル35gのカラムクロマトグラフ
ィーに付し、5%酢酸エチル−塩化メチレンの画分より
結晶として1−シクロプロピル−3−シアノ−5,6,
7,8−テトラフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ
キノリン(5:R4=▽;R5=F)420mgを得る。
m.p.:195〜196℃(ヘキサン)。
リル(3:R5=F)500mgに無水酢酸1.5mlおよび
オルトギ酸トリエチル650mgを加え、140℃で40
分間加熱後、減圧下で留去する。残渣に無水テトラヒド
ロフラン5mlを加え、氷冷下更にシクロプロピルアミン
146mgを加え、室温で1時間撹拌する。その後、トリ
エチルアミン0.35mlを加え、2時間還流した後、溶
媒を留去する。残渣を塩化メチレンで抽出し、1N−塩
酸、次いで食塩水溶液で洗い、芒硝乾燥後、溶媒を留去
する。残渣をシリカゲル35gのカラムクロマトグラフ
ィーに付し、5%酢酸エチル−塩化メチレンの画分より
結晶として1−シクロプロピル−3−シアノ−5,6,
7,8−テトラフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ
キノリン(5:R4=▽;R5=F)420mgを得る。
m.p.:195〜196℃(ヘキサン)。
【0022】実施例4
2−シアノ−3−オキソ−3−(2,3,4,5,6−ペン
タフルオロフェニル)プロピオン酸第三ブチル(2:R
=C2H5;R5=F)22.0gに無水酢酸34.0gとオ
ルトギ酸トリエチル30.0gを加え、150℃で5時間
加熱、撹拌の後、減圧下に溶媒を留去する。残渣にテト
ラヒドロフラン110mlを加え、氷冷下にシクロプロピ
ルアミン4.5gを加え、0〜3℃で一夜放置後、トリエ
チルアミン11mlを加え、2時間還流する。溶媒を留去
し、残渣を塩化メチレンで抽出する。抽出物を1N−塩
酸、次いで食塩水溶液で洗い、濃縮する。残渣をシリカ
ゲル500gのカラムクロマトグラフィーに付し、2〜
5%酢酸エチル:塩化メチレンの画分より1−シクロプ
ロピル−3−シアノ−5,6,7,8−テトラフルオロ−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン(5:R4=▽;
R5=F)11.1gを得る。m.p.:198〜200
℃。
タフルオロフェニル)プロピオン酸第三ブチル(2:R
=C2H5;R5=F)22.0gに無水酢酸34.0gとオ
ルトギ酸トリエチル30.0gを加え、150℃で5時間
加熱、撹拌の後、減圧下に溶媒を留去する。残渣にテト
ラヒドロフラン110mlを加え、氷冷下にシクロプロピ
ルアミン4.5gを加え、0〜3℃で一夜放置後、トリエ
チルアミン11mlを加え、2時間還流する。溶媒を留去
し、残渣を塩化メチレンで抽出する。抽出物を1N−塩
酸、次いで食塩水溶液で洗い、濃縮する。残渣をシリカ
ゲル500gのカラムクロマトグラフィーに付し、2〜
5%酢酸エチル:塩化メチレンの画分より1−シクロプ
ロピル−3−シアノ−5,6,7,8−テトラフルオロ−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン(5:R4=▽;
R5=F)11.1gを得る。m.p.:198〜200
℃。
【0023】実施例5
1−シクロプロピル−3−シアノ−5,6,7,8−テト
ラフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
(5:R1=▽;R5=F)1.9gをベンジルアミン1.
5gと塩化メチレン100mlに溶解し、22時間還流し
た後、冷却する。析出物を濾過し、濾液を減圧下で留去
する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5
0g)に付し、2%酢酸エチル−塩化メチレンの画分よ
り結晶として1−シクロプロピル−3−シアノ−5−ベ
ンジルアミノ−6,7,8−トリフルオロ−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソキノリン(6:R4=▽;R5=F;Y
=CH2C6H5)1.9gを得る。m.p.:195〜19
7℃。
ラフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
(5:R1=▽;R5=F)1.9gをベンジルアミン1.
5gと塩化メチレン100mlに溶解し、22時間還流し
た後、冷却する。析出物を濾過し、濾液を減圧下で留去
する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5
0g)に付し、2%酢酸エチル−塩化メチレンの画分よ
り結晶として1−シクロプロピル−3−シアノ−5−ベ
ンジルアミノ−6,7,8−トリフルオロ−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソキノリン(6:R4=▽;R5=F;Y
=CH2C6H5)1.9gを得る。m.p.:195〜19
7℃。
【0024】実施例6
1−シクロプロピル−3−シアノ−5−ベンジルアミノ
−6,7,8−トリフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソキノリン(III:R4=▽;R5=F;Y=CH2C6
H5)3gを酢酸80mlとジオキサン80mlに溶解し、1
0%パラジウム炭素1.0gを添加し、100℃で接触水
素添加する。3時間後パラジウム炭素を濾去し、濾液に
塩化メチレンを加え、析出結晶を濾取して、1−シクロ
プロピル−3−シアノ−5−アミノ−6,7,8−トリフ
ルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン(III:
R4=▽;R5=F;Y=H)900mgを得る。母液を減
圧濃縮し、残渣をシリカゲル10gのカラムクロマトグ
ラフィーに付し、5%酢酸エチル−塩化メチレン画分よ
り更に420mgを得る。m.p.:240℃。 IRνmax(Nujol):3460、2240、1660、1560cm-1。 NMRδ(CDCl3):1.02〜1.13m(2H)、1.20〜1.31m(2
H)、3.79〜3.90m(1H)、6.83brs(2H)、7.99s(1H)。
−6,7,8−トリフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソキノリン(III:R4=▽;R5=F;Y=CH2C6
H5)3gを酢酸80mlとジオキサン80mlに溶解し、1
0%パラジウム炭素1.0gを添加し、100℃で接触水
素添加する。3時間後パラジウム炭素を濾去し、濾液に
塩化メチレンを加え、析出結晶を濾取して、1−シクロ
プロピル−3−シアノ−5−アミノ−6,7,8−トリフ
ルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン(III:
R4=▽;R5=F;Y=H)900mgを得る。母液を減
圧濃縮し、残渣をシリカゲル10gのカラムクロマトグ
ラフィーに付し、5%酢酸エチル−塩化メチレン画分よ
り更に420mgを得る。m.p.:240℃。 IRνmax(Nujol):3460、2240、1660、1560cm-1。 NMRδ(CDCl3):1.02〜1.13m(2H)、1.20〜1.31m(2
H)、3.79〜3.90m(1H)、6.83brs(2H)、7.99s(1H)。
【0025】実施例7
1−シクロプロピル−3−シアノ−5−アミノ−6,7,
8−トリフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン(III:R4=▽;R5=F;Y=H)600mgと
(3R*,4S*)−3−メトキシ−4−メチルアミノ
ピロリジン・2塩酸塩650mgにアセトニトリル15m
l、DBU1.4gを加え、2時間加熱還流させた。冷却
後、析出結晶を濾取し、アセトニトリルで洗浄、乾燥さ
せて1−シクロプロピル−3−シアノ−5−アミノ−7
−(3R*,4S*)−(3−メトキシ−4−メチルア
ミノピロリジン−1−イル)−6,8−ジフルオロ−1,
4−ジヒドロ−4−オキソキノリン(IV:R1=CH3;
R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=F;Y=H)5
90mgを得る。m.p.:225〜228℃。 IRνmax(Nujol):2220、1645、1575cm-1。 NMRδ(CDCl3):0.90〜1.06m(2H)、1.06〜1.22m(2
H)、3.18〜3.29m(1H)、3.43s(3H)、3.57〜3.68m(1H)、
3.70〜3.68m(1H)、3.70〜3.84m(3H)、3.84〜3.96m(2
H)、6.51brs(2H)、7.88s(1H)。
8−トリフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン(III:R4=▽;R5=F;Y=H)600mgと
(3R*,4S*)−3−メトキシ−4−メチルアミノ
ピロリジン・2塩酸塩650mgにアセトニトリル15m
l、DBU1.4gを加え、2時間加熱還流させた。冷却
後、析出結晶を濾取し、アセトニトリルで洗浄、乾燥さ
せて1−シクロプロピル−3−シアノ−5−アミノ−7
−(3R*,4S*)−(3−メトキシ−4−メチルア
ミノピロリジン−1−イル)−6,8−ジフルオロ−1,
4−ジヒドロ−4−オキソキノリン(IV:R1=CH3;
R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=F;Y=H)5
90mgを得る。m.p.:225〜228℃。 IRνmax(Nujol):2220、1645、1575cm-1。 NMRδ(CDCl3):0.90〜1.06m(2H)、1.06〜1.22m(2
H)、3.18〜3.29m(1H)、3.43s(3H)、3.57〜3.68m(1H)、
3.70〜3.68m(1H)、3.70〜3.84m(3H)、3.84〜3.96m(2
H)、6.51brs(2H)、7.88s(1H)。
【0026】実施例8
1−シクロプロピル−3−シアノ−5−アミノ−7−
(3R*,4S*)−(3−メトキシ−4−メチルアミ
ノピロリジン−1−イル)−6,8−ジフルオロ−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン(IV:R1=CH3;R
2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=F;Y=H)10
0mgに濃塩酸5mlを加え、封管中、100℃に17時間
加熱して、加水分解した。反応混合物を濃縮し、残渣に
エタノールを加え、析出結晶を濾取し、エタノールで洗
浄し、乾燥して1−シクロプロピル−5−アミノ−7−
(3R*,4S*)−(3−メトキシ−4−メチルアミ
ノピロリジン−1−イル)−5−アミノ−6,8−ジフ
ルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリン
カルボン酸(I:R1=CH3;R2=CH3;R3=H;
R4=▽;R5=F)の塩酸塩68mgを得る。m.p.:2
72〜275℃(分解)。
(3R*,4S*)−(3−メトキシ−4−メチルアミ
ノピロリジン−1−イル)−6,8−ジフルオロ−1,4
−ジヒドロ−4−オキソキノリン(IV:R1=CH3;R
2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=F;Y=H)10
0mgに濃塩酸5mlを加え、封管中、100℃に17時間
加熱して、加水分解した。反応混合物を濃縮し、残渣に
エタノールを加え、析出結晶を濾取し、エタノールで洗
浄し、乾燥して1−シクロプロピル−5−アミノ−7−
(3R*,4S*)−(3−メトキシ−4−メチルアミ
ノピロリジン−1−イル)−5−アミノ−6,8−ジフ
ルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリン
カルボン酸(I:R1=CH3;R2=CH3;R3=H;
R4=▽;R5=F)の塩酸塩68mgを得る。m.p.:2
72〜275℃(分解)。
【0027】実施例9
1−シクロプロピル−3−シアノ−5−ベンジルアミノ
−6,7,8−トリフロオロ−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソキノリン(III:R4=▽;R5=F;Y=CH2C6
H5)200mgおよび(3R*,4S*)−3−メトキ
シ−4−メチルアミノピリジン・2塩酸塩(160mg)
をアセトニトリル(12ml)中で混合し、更にDBU
(370mg)を加え、2.5時間還流する。溶媒を留去
し、残渣をシリカゲル25gのカラムクロマトグラフィ
ーに付し、10%メタノール−塩化メチレンの画分より
結晶として1−シクロプロピル−3−シアノ−5−ベン
ジルアミノ−7−[(3R*,4S*)−3−メトキシ−
4−メチルアミノピロリジン−1−イル]−6,8−ジ
フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン(I
V:R1=CH3;R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=
F;Y=CH2C6H5)220mgを得る。m.p.:15
2〜155℃。 IRνmax(CHCl3):2230、1640cm-1。1 H−NMRδ(CDCl3):0.86〜1.20m(4H)、2.48s(3H)、
3.16〜3.26m(1H)、3.41s(3H)、3.50〜3.73m(3H)、3.73
〜3.92m(3H)、4.56dd(2H,J=4,6)、7.12〜7.38m(5H)、
7.87s(1H)、9.92brs(1H)。
−6,7,8−トリフロオロ−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソキノリン(III:R4=▽;R5=F;Y=CH2C6
H5)200mgおよび(3R*,4S*)−3−メトキ
シ−4−メチルアミノピリジン・2塩酸塩(160mg)
をアセトニトリル(12ml)中で混合し、更にDBU
(370mg)を加え、2.5時間還流する。溶媒を留去
し、残渣をシリカゲル25gのカラムクロマトグラフィ
ーに付し、10%メタノール−塩化メチレンの画分より
結晶として1−シクロプロピル−3−シアノ−5−ベン
ジルアミノ−7−[(3R*,4S*)−3−メトキシ−
4−メチルアミノピロリジン−1−イル]−6,8−ジ
フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン(I
V:R1=CH3;R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=
F;Y=CH2C6H5)220mgを得る。m.p.:15
2〜155℃。 IRνmax(CHCl3):2230、1640cm-1。1 H−NMRδ(CDCl3):0.86〜1.20m(4H)、2.48s(3H)、
3.16〜3.26m(1H)、3.41s(3H)、3.50〜3.73m(3H)、3.73
〜3.92m(3H)、4.56dd(2H,J=4,6)、7.12〜7.38m(5H)、
7.87s(1H)、9.92brs(1H)。
【0028】実施例10
1−シクロプロピル−3−シアノ−5−ベンジルアミノ
−7−[(3R*,4S*)−3−メトキシ−4−メチルア
ミノピロリジン−1−イル]−6,8−ジフルオロ−1,
4−ジヒドロ−4−オキソキノリン(IV:R1=CH3;
R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=F;Y=CH2C
6H5)1gを50%硫酸40mlを加え、70〜75℃で
15時間加熱する。反応混合物を氷冷し、アンモニア水
で中和後、酢酸エチルで抽出する。抽出物を濃縮し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5%
メタノール−塩化メチレンの画分より1−シクロプロピ
ル−5−ベンジルアミノ−7−[(3R*,4S*)−3−
メトキシ−4−メチルアミノピロリジン−1−イル]−
6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3
−キノリンカルボキシアミド(V:R1=CH3;R2=C
H3;R3=H;R4=▽;R5=F;Y=CH2C6H5)
830mgを得る。m.p.:196〜198℃。 IRνmax(CHCl3):1665、1625、1550、1440cm-1。1 H−NMRδ(CDCl3):0.85〜1.19m(4H)、2.48s(3H)、
3.15〜3.28m(1H)、3.41s(3H)、3.50〜3.72m(3H)、3.78
〜3.92m(3H)、4.58dd(2H,J=4,6)、5.60brs(1H,J=
5)、7.18〜7.40m(5H)、8.62s(1H)、9.53brd(1H,J=5)、
10.03brs(1H)。
−7−[(3R*,4S*)−3−メトキシ−4−メチルア
ミノピロリジン−1−イル]−6,8−ジフルオロ−1,
4−ジヒドロ−4−オキソキノリン(IV:R1=CH3;
R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=F;Y=CH2C
6H5)1gを50%硫酸40mlを加え、70〜75℃で
15時間加熱する。反応混合物を氷冷し、アンモニア水
で中和後、酢酸エチルで抽出する。抽出物を濃縮し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5%
メタノール−塩化メチレンの画分より1−シクロプロピ
ル−5−ベンジルアミノ−7−[(3R*,4S*)−3−
メトキシ−4−メチルアミノピロリジン−1−イル]−
6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3
−キノリンカルボキシアミド(V:R1=CH3;R2=C
H3;R3=H;R4=▽;R5=F;Y=CH2C6H5)
830mgを得る。m.p.:196〜198℃。 IRνmax(CHCl3):1665、1625、1550、1440cm-1。1 H−NMRδ(CDCl3):0.85〜1.19m(4H)、2.48s(3H)、
3.15〜3.28m(1H)、3.41s(3H)、3.50〜3.72m(3H)、3.78
〜3.92m(3H)、4.58dd(2H,J=4,6)、5.60brs(1H,J=
5)、7.18〜7.40m(5H)、8.62s(1H)、9.53brd(1H,J=5)、
10.03brs(1H)。
【0029】実施例11
1−シクロプロピル−5−ベンジルアミノ−7−[(3R
*,4S*)−3−メトキシ−4−メチルアミノピロリジ
ン−1−イル]−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ
−4−オキソ−3−キノリンカルボキシアミド(V:R1
=CH3;R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=F;Y
=CH2C6H5)850mgを酢酸17mlとメタノール1
7mlに溶解し、10%パラジウム炭素40mgを添加し、
室温で接触水素添加する。5時間後パラジウム炭素を濾
去し、濾液の溶媒を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し、20%メタノール塩化メチレ
ン画分より1−シクロプロピル−5−アミノ−7−[(3
R*,4S*)−3−メトキシ−4−メチルアミノピロリ
ジン−1−イル]−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒド
ロ−4−オキソ−3−キノリンカルボキシアミド(V:
R1=CH3;R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=
F;Y=H)460mgを得る。m.p.:221〜224
℃。 IRνmax(CHCl3):1665、1625、1450cm-1。1 H−NMRδ(CDCl3):0.92〜1.20m(4H)、2.50s(3H)、
3.20〜3.30m(1H)、3.43s(3H)、3.58〜3.70m(3H)、3.71
〜3.98m(5H)、5.60brd(1H,J=5)、6.55brs(2H)、8.63s
(1H)、9.55brd(1H,J=5)。
*,4S*)−3−メトキシ−4−メチルアミノピロリジ
ン−1−イル]−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ
−4−オキソ−3−キノリンカルボキシアミド(V:R1
=CH3;R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=F;Y
=CH2C6H5)850mgを酢酸17mlとメタノール1
7mlに溶解し、10%パラジウム炭素40mgを添加し、
室温で接触水素添加する。5時間後パラジウム炭素を濾
去し、濾液の溶媒を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し、20%メタノール塩化メチレ
ン画分より1−シクロプロピル−5−アミノ−7−[(3
R*,4S*)−3−メトキシ−4−メチルアミノピロリ
ジン−1−イル]−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒド
ロ−4−オキソ−3−キノリンカルボキシアミド(V:
R1=CH3;R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=
F;Y=H)460mgを得る。m.p.:221〜224
℃。 IRνmax(CHCl3):1665、1625、1450cm-1。1 H−NMRδ(CDCl3):0.92〜1.20m(4H)、2.50s(3H)、
3.20〜3.30m(1H)、3.43s(3H)、3.58〜3.70m(3H)、3.71
〜3.98m(5H)、5.60brd(1H,J=5)、6.55brs(2H)、8.63s
(1H)、9.55brd(1H,J=5)。
【0030】実施例12
1−シクロプロピル−5−アミノ−7−[(3R*,4S
*)−3−メトキシ−4−メチルアミノピロリジン−1
−イル]−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−
オキソ−3−キノリンカルボキシアミド(V:R1=CH
3;R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=F;Y=H)
90mgを30%NaOH水溶液2mlとエタノール4mlに
溶解し、2時間還流する。反応液を1N−塩酸で中和
し、塩化メチレンで抽出、芒硝乾燥後溶媒を留去するこ
とにより1−シクロプロピル−5−アミノ−7−[(3R
*,4S*)−3−メトキシ−4−メチルアミノピロリジ
ン−1−イル]−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ
−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸(I:R1=CH
3;R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=F)50mgを
得る。m.p.:261〜262℃。 IRνmax(CHCl3):1725、1635、1615、1445cm-1。1 H−NMRδ(CDCl3):0.98〜1.25m(4H)、2.50s(3H)、
3.20〜3.30m(1H)、3.44s(3H)、3.58〜3.70m(1H)、3.72
〜3.98m(5H)、6.41brs(2H)、8.59s(1H)。
*)−3−メトキシ−4−メチルアミノピロリジン−1
−イル]−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−
オキソ−3−キノリンカルボキシアミド(V:R1=CH
3;R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=F;Y=H)
90mgを30%NaOH水溶液2mlとエタノール4mlに
溶解し、2時間還流する。反応液を1N−塩酸で中和
し、塩化メチレンで抽出、芒硝乾燥後溶媒を留去するこ
とにより1−シクロプロピル−5−アミノ−7−[(3R
*,4S*)−3−メトキシ−4−メチルアミノピロリジ
ン−1−イル]−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ
−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸(I:R1=CH
3;R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=F)50mgを
得る。m.p.:261〜262℃。 IRνmax(CHCl3):1725、1635、1615、1445cm-1。1 H−NMRδ(CDCl3):0.98〜1.25m(4H)、2.50s(3H)、
3.20〜3.30m(1H)、3.44s(3H)、3.58〜3.70m(1H)、3.72
〜3.98m(5H)、6.41brs(2H)、8.59s(1H)。
【0031】実施例13
1−シクロプロピル−3−シアノ−5−ベンジルアミノ
−7−[(3R*,4S*)−3−メトキシ−4−メチルア
ミノピロリジン−1−イル]−6,8−ジフルオロ−1,
4−ジヒドロ−4−オキソキノリン(IV:R1=CH3;
R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=F;Y=CH2C
6H5)500mgに濃塩酸20mlを加え、100℃で8時
間加熱封管する。反応液を飽和炭酸水素ナトリウムで中
和後、塩化メチレンで抽出し、芒硝乾燥後、溶媒を留去
し、1−シクロプロピル−5−アミノ−7−[(3R*,
4S*)−3−メトキシ−4−メチルアミノピロリジン
−1−イル]−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−
4−オキソ−3−キノリンカルボキシアミド(V:R1=
CH3;R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=F;Y=
H)と1−シクロプロピル−5−アミノ−7−[(3R
*,4S*)−3−メトキシ−4−メチルアミノピロリジ
ン−1−イル]−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ
−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸(I:R1=CH
3;R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=F;Y=H)
の混合物310mgを得る。更にこの混合物をエタノール
で再結晶し、1−シクロプロピル−5−アミノ−7−
[(3R*,4S*)−3−メトキシ−4−メチルアミノピ
ロリジン−1−イル]−6,8−ジフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸(I:R1
=CH3;R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=F;Y
=H)120mgを得る。
−7−[(3R*,4S*)−3−メトキシ−4−メチルア
ミノピロリジン−1−イル]−6,8−ジフルオロ−1,
4−ジヒドロ−4−オキソキノリン(IV:R1=CH3;
R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=F;Y=CH2C
6H5)500mgに濃塩酸20mlを加え、100℃で8時
間加熱封管する。反応液を飽和炭酸水素ナトリウムで中
和後、塩化メチレンで抽出し、芒硝乾燥後、溶媒を留去
し、1−シクロプロピル−5−アミノ−7−[(3R*,
4S*)−3−メトキシ−4−メチルアミノピロリジン
−1−イル]−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−
4−オキソ−3−キノリンカルボキシアミド(V:R1=
CH3;R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=F;Y=
H)と1−シクロプロピル−5−アミノ−7−[(3R
*,4S*)−3−メトキシ−4−メチルアミノピロリジ
ン−1−イル]−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ
−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸(I:R1=CH
3;R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=F;Y=H)
の混合物310mgを得る。更にこの混合物をエタノール
で再結晶し、1−シクロプロピル−5−アミノ−7−
[(3R*,4S*)−3−メトキシ−4−メチルアミノピ
ロリジン−1−イル]−6,8−ジフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸(I:R1
=CH3;R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=F;Y
=H)120mgを得る。
【0032】実施例14
1−シクロプロピル−3−シアノ−5−ベンジルアミノ
−7−[(3R*,4S*)−3−メトキシ−4−メチルア
ミノピロリジン−1−イル]−6,8−ジフルオロ−1,
4−ジヒドロ−4−オキソキノリン(IV:R1=CH3;
R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=F;Y=CH2C
6H5)150mgに50%硫酸6mlを加え、90℃で1
3.5時間加熱する。反応液を氷冷し、アンモニア水で
中和後、酢酸エチルおよび塩化メチレンで抽出する。抽
出物を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、5%メタノール−塩化メチレンの画分より
1−シクロプロピル−5−ベンジルアミノ−7−[(3R
*,4S*)−3−メトキシ−4−メチルアミノピロリジ
ン−1−イル]−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ
−4−オキソ−3−キノリンカルボキシアミド(V:R1
=CH3;R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=F;Y
=CH2C6H5)70mgと、10%メタノール−塩化メ
チレンの画分より1−シクロプロピル−5−アミノ−7
−[(3R*,4S*)−3−メトキシ−4−メチルアミノ
ピロリジン−1−イル]−6,8−ジフルオロ−1,4−
ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボキシアミド
(V:R1=CH3;R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5
=F;Y=H)30mgを得る。
−7−[(3R*,4S*)−3−メトキシ−4−メチルア
ミノピロリジン−1−イル]−6,8−ジフルオロ−1,
4−ジヒドロ−4−オキソキノリン(IV:R1=CH3;
R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=F;Y=CH2C
6H5)150mgに50%硫酸6mlを加え、90℃で1
3.5時間加熱する。反応液を氷冷し、アンモニア水で
中和後、酢酸エチルおよび塩化メチレンで抽出する。抽
出物を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、5%メタノール−塩化メチレンの画分より
1−シクロプロピル−5−ベンジルアミノ−7−[(3R
*,4S*)−3−メトキシ−4−メチルアミノピロリジ
ン−1−イル]−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ
−4−オキソ−3−キノリンカルボキシアミド(V:R1
=CH3;R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5=F;Y
=CH2C6H5)70mgと、10%メタノール−塩化メ
チレンの画分より1−シクロプロピル−5−アミノ−7
−[(3R*,4S*)−3−メトキシ−4−メチルアミノ
ピロリジン−1−イル]−6,8−ジフルオロ−1,4−
ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボキシアミド
(V:R1=CH3;R2=CH3;R3=H;R4=▽;R5
=F;Y=H)30mgを得る。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
C07D 215:00)
(C07D 409/14
207:00
215:00
333:00)
Claims (5)
- 【請求項1】式 【化1】 (式中、R1は低級アルキル、R2は水素または低級アル
キル、R3は水素またはアミノ保護基、R4はシクロプロ
ピル、フルオロエチル、置換されていてもよいフェニル
または置換されていてもよいチエニル、R5はハロゲ
ン、Yは水素または置換されていてもよいベンジル、Z
はシアノまたはカルバモイルを表わす。)で示されるキ
ノロン誘導体。 - 【請求項2】式 【化2】 (式中、R4はシクロプロピル、フルオロエチル、置換
されていてもよいフェニルまたは置換されていてもよい
チエニル、R5はハロゲン、Yは水素または置換されて
いてもよいベンジルを表わす。)で示される化合物を脱
ベンジル化するかまたはすることなく式 【化3】 (式中、R1は低級アルキル、R2は水素または低級アル
キル、R3は水素またはアミノ保護基を表わす。)で示さ
れる置換ピロリジンと反応させ、その反応成績体の5位
に置換または非置換ベンジルアミノ基が存在する場合に
は、必要に応じてこれを脱ベンジル化してアミノ基に変
換することにより式 【化4】 (式中、R1、R2、R3、R4、R5およびYは前記と同
意義。)で示される化合物を得ることを特徴とする、キ
ノロン誘導体の製造法。 - 【請求項3】 出発物質である化合物(III)が、式 【化5】 (式中、R5はハロゲン、Xはハロゲンを表わす。)で
示される化合物をシアノ酢酸またはその低級アルキルエ
ステルと反応させて式 【化6】 (式中、Rは水素または低級アルキルを表わす。R5は
前記と同意義。)で示される化合物を得、これを脱炭酸
させるかまたはさせることなく、オルトギ酸トリ(低
級)アルキルおよび1級アミンと順次反応させた後、塩
基で処理して式 【化7】 (式中、R4はシクロプロピル、フルオロエチル、置換
されていてもよいフェニルまたは置換されていてもよい
チエニルを表わす。R5は前記と同意義。)で示される化
合物を得、これを置換または非置換ベンジルアミンと反
応させて式 【化8】 (式中、Yは置換または非置換ベンジルを表わす。R4
とR5は前記と同意義。)で示される化合物を得、必要に
応じてこれを脱ベンジル化して得られたものである請求
項2記載の製造法。 - 【請求項4】 請求項2の製造法で得られた化合物(I
V)を加水分解し、その反応成績体の5位に置換または
非置換ベンジルアミノ基が存在する場合には、必要に応
じてこれを脱ベンジル化してアミノ基に変換することに
より式 【化9】 (式中、R1は低級アルキル、R2は水素または低級アル
キル、R3は水素またはアミノ保護基、R4はシクロプロ
ピル、フルオロエチル、置換されていてもよいフェニル
または置換されていてもよいチエニル、R5はハロゲ
ン、Yは水素または置換されていてもよいベンジルを表
わす。)で示される化合物を得ることを特徴とする、キ
ノロン誘導体の製造法。 - 【請求項5】 請求項2の製造法で得られた化合物(I
V)または請求項4の製造法で得られた化合物(V)を加
水分解し、その反応成績体の5位に置換または非置換ベ
ンジルアミノ基が存在する場合には、必要に応じてこれ
を脱ベンジル化してアミノ基に変換することにより式 【化10】 (式中、R1は低級アルキル、R2は水素または低級アル
キル、R3は水素またはアミノ保護基、R4はシクロプロ
ピル、フルオロエチル、置換されていてもよいフェニル
または置換されていてもよいチエニル、R5はハロゲ
ン、Yは水素または置換されていてもよいベンジルを表
わす。)で示される化合物を得ることを特徴とする、キ
ノロン誘導体の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3172227A JPH0525162A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | キノロン誘導体およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3172227A JPH0525162A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | キノロン誘導体およびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0525162A true JPH0525162A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=15937960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3172227A Pending JPH0525162A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | キノロン誘導体およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0525162A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997031919A1 (fr) * | 1996-02-27 | 1997-09-04 | Dainippon Pharmaceutical Co., Ltd. | Derives d'acide pyridonecarboxylique et leur intermediaires de synthese |
JP2005053903A (ja) * | 2003-07-24 | 2005-03-03 | Yamanouchi Pharmaceut Co Ltd | キノロン誘導体又はその塩 |
US8063221B2 (en) | 2006-03-13 | 2011-11-22 | Kyorin Pharmaceutical Co., Ltd. | Aminoquinolones as GSK-3 inhibitors |
US8071591B2 (en) | 2009-03-11 | 2011-12-06 | Kyorin Pharmaceutical Co., Ltd. | 7-cycloalkylaminoquinolones as GSK-3 inhibitors |
-
1991
- 1991-07-12 JP JP3172227A patent/JPH0525162A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997031919A1 (fr) * | 1996-02-27 | 1997-09-04 | Dainippon Pharmaceutical Co., Ltd. | Derives d'acide pyridonecarboxylique et leur intermediaires de synthese |
US6017911A (en) * | 1996-02-27 | 2000-01-25 | Dainippon Pharmaceutical Co., Ltd. | Pyridonecarboxylic acid derivatives and intermediates for the synthesis thereof |
JP2005053903A (ja) * | 2003-07-24 | 2005-03-03 | Yamanouchi Pharmaceut Co Ltd | キノロン誘導体又はその塩 |
US8063221B2 (en) | 2006-03-13 | 2011-11-22 | Kyorin Pharmaceutical Co., Ltd. | Aminoquinolones as GSK-3 inhibitors |
US8071591B2 (en) | 2009-03-11 | 2011-12-06 | Kyorin Pharmaceutical Co., Ltd. | 7-cycloalkylaminoquinolones as GSK-3 inhibitors |
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