JPH05255493A - ポリアリレート樹脂及びその製造方法 - Google Patents
ポリアリレート樹脂及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH05255493A JPH05255493A JP5249492A JP5249492A JPH05255493A JP H05255493 A JPH05255493 A JP H05255493A JP 5249492 A JP5249492 A JP 5249492A JP 5249492 A JP5249492 A JP 5249492A JP H05255493 A JPH05255493 A JP H05255493A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyarylate
- mol
- solution
- acid
- bisphenol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐熱性に優れ、しかも流動性の向上したポリ
アリレート樹脂及びそれを効率的に製造する方法を開発
すること。 【構成】 (A)成分として、テレフタル酸単位モル
数,イソフタル酸単位モル数及びフタル酸単位モル数か
らなる特定の関係式を満たす一般式(I) 【化1】 で表される構造の繰り返し単位から構成されるポリアリ
レート重合体ブロックA及び(B)成分として、テレフ
タル酸単位モル数及びイソフタル酸単位モル数からなる
特定の関係式を満たす一般式(I)で表される構造の繰
り返し単位から構成されるポリアリレート重合体ブロッ
クBから構成されるポリアリレート樹脂、及び(A)成
分と(B)成分とを、アルカリ性化合物の存在下、二価
フェノールと反応させるポリアリレート樹脂の製造方法
である。
アリレート樹脂及びそれを効率的に製造する方法を開発
すること。 【構成】 (A)成分として、テレフタル酸単位モル
数,イソフタル酸単位モル数及びフタル酸単位モル数か
らなる特定の関係式を満たす一般式(I) 【化1】 で表される構造の繰り返し単位から構成されるポリアリ
レート重合体ブロックA及び(B)成分として、テレフ
タル酸単位モル数及びイソフタル酸単位モル数からなる
特定の関係式を満たす一般式(I)で表される構造の繰
り返し単位から構成されるポリアリレート重合体ブロッ
クBから構成されるポリアリレート樹脂、及び(A)成
分と(B)成分とを、アルカリ性化合物の存在下、二価
フェノールと反応させるポリアリレート樹脂の製造方法
である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリアリレート樹脂及び
その製造方法に関し、さらに詳しくは耐熱性に優れ、し
かも流動性の向上したポリアリレート樹脂及びそれを効
率的に製造する方法に関するものである。
その製造方法に関し、さらに詳しくは耐熱性に優れ、し
かも流動性の向上したポリアリレート樹脂及びそれを効
率的に製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリア
リレート樹脂は機械的強度,耐熱性,透明性などに優
れ、エンジニアリングプラスチックとして、電気・電子
機器分野,自動車分野,精密機械分野等様々な分野にお
いて幅広く使用されている。このような特性を有するポ
リアリレート樹脂は、工業的には界面重縮合法によって
製造されているが、流動性が低いために押出あるいは射
出成形の観点からすると、成形性が悪く、高い可塑化温
度と射出圧力を必要としている。この流動性を向上させ
るために、例えば、特公昭60−173042号公報に
開示されているように、他の樹脂とのブレンドや可塑剤
を使用する方法が採られている。あるいは、特公昭57
−27901号公報や特公昭57−27902号公報に
開示されているように、分子内に脂肪鎖などを有するモ
ノマーを共重合する方法が採られている。しかるに、こ
れらの方法はいずれも他の物性、特に耐熱性が低下し、
ポリアリレート樹脂の特徴を損ねるといった欠点を有し
ている。
リレート樹脂は機械的強度,耐熱性,透明性などに優
れ、エンジニアリングプラスチックとして、電気・電子
機器分野,自動車分野,精密機械分野等様々な分野にお
いて幅広く使用されている。このような特性を有するポ
リアリレート樹脂は、工業的には界面重縮合法によって
製造されているが、流動性が低いために押出あるいは射
出成形の観点からすると、成形性が悪く、高い可塑化温
度と射出圧力を必要としている。この流動性を向上させ
るために、例えば、特公昭60−173042号公報に
開示されているように、他の樹脂とのブレンドや可塑剤
を使用する方法が採られている。あるいは、特公昭57
−27901号公報や特公昭57−27902号公報に
開示されているように、分子内に脂肪鎖などを有するモ
ノマーを共重合する方法が採られている。しかるに、こ
れらの方法はいずれも他の物性、特に耐熱性が低下し、
ポリアリレート樹脂の特徴を損ねるといった欠点を有し
ている。
【0003】そこで、本発明者は、上記の状況に鑑み、
従来法の欠点を解消して、流動性の優れたポリアリレー
ト樹脂を効率的に製造する方法を開発すべく鋭意研究を
重ねた。その結果、アルカリ性化合物の存在下で、二価
フェノールと特定の割合で混合された芳香族ジカルボン
酸ジハライドとを反応させて得られる両末端が酸ハライ
ドのポリアリレート重合体ブロックと、二価フェノール
と特定の割合で混合された芳香族ジカルボン酸ジハライ
ドおよび末端封止剤とを反応させて得られる一部末端封
止されたポリアリレート重合体ブロックとから、再度ア
ルカリ性化合物の存在下で、二価フェノールを反応させ
ることによって流動性および耐熱性の物性バランスの優
れた、目的とするポリアリレート樹脂が得られることを
見出した。本発明はかかる知見に基いて完成したもので
ある。
従来法の欠点を解消して、流動性の優れたポリアリレー
ト樹脂を効率的に製造する方法を開発すべく鋭意研究を
重ねた。その結果、アルカリ性化合物の存在下で、二価
フェノールと特定の割合で混合された芳香族ジカルボン
酸ジハライドとを反応させて得られる両末端が酸ハライ
ドのポリアリレート重合体ブロックと、二価フェノール
と特定の割合で混合された芳香族ジカルボン酸ジハライ
ドおよび末端封止剤とを反応させて得られる一部末端封
止されたポリアリレート重合体ブロックとから、再度ア
ルカリ性化合物の存在下で、二価フェノールを反応させ
ることによって流動性および耐熱性の物性バランスの優
れた、目的とするポリアリレート樹脂が得られることを
見出した。本発明はかかる知見に基いて完成したもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
(A)成分として、関係式1乃至3 関係式1 0.2 ≧〔a/(a+b+c)〕≧0 関係式2 1≧〔b/(a+b+c)〕≧0.6 関係式3 0.2 ≧〔c/(a+b+c)〕≧0 (式中、aはテレフタル酸単位のモル数,bはイソフタ
ル酸単位のモル数をおよびcはフタル酸単位のモル数を
示す。)を満たす一般式(I)
(A)成分として、関係式1乃至3 関係式1 0.2 ≧〔a/(a+b+c)〕≧0 関係式2 1≧〔b/(a+b+c)〕≧0.6 関係式3 0.2 ≧〔c/(a+b+c)〕≧0 (式中、aはテレフタル酸単位のモル数,bはイソフタ
ル酸単位のモル数をおよびcはフタル酸単位のモル数を
示す。)を満たす一般式(I)
【0005】
【化2】
【0006】で表される構造の繰り返し単位から構成さ
れ、数平均分子量が900〜7,000であるポリアリレ
ート重合体ブロックA及び (B)成分として、関係式4及び関係式5 関係式4 0.9≧〔a’/(a’+b’)〕≧0.5 関係式5 0.5≧〔b’/(a’+b’)〕≧0.1 (式中、a’はテレフタル酸単位のモル数およびb’は
イソフタル酸単位のモル数を示す。)を満たする前記一
般式(I)で表される構造の繰り返し単位から構成さ
れ、数平均分子量が900〜7,000であるポリアリレ
ート重合体ブロックBからなり、両末端構造が、末端封
止されたポリアリレート重合体ブロックBから構成さ
れ、かつ極限粘度が0.30〜0.70dl/gであることを
特徴とするポリアリレート樹脂を提供するものである。
また、本発明は、(A)成分として、前記関係式1乃至
3を満たす割合で混合された芳香族ジカルボン酸ジハラ
イド混合物1モルに対して、二価フェノール0.65〜0.
9モルをアルカリ性化合物の存在下で反応させ、両末端
が酸ハライドのポリアリレート重合体ブロックAを製造
し、一方、(B)成分として、前記関係式4及び5を満
たす割合で混合された芳香族ジカルボン酸ジハライド混
合物1モルに対して、二価フェノール0.65〜0.9モル
と末端封止剤とをアルカリ性化合物の存在下で反応さ
せ、ポリアリレート重合体ブロックBを製造し、次い
で、(A)成分と(B)成分とを、アルカリ性化合物の
存在下で、二価フェノールと反応させることを特徴とす
るポリアリレート樹脂の製造方法をも提供するものであ
る。
れ、数平均分子量が900〜7,000であるポリアリレ
ート重合体ブロックA及び (B)成分として、関係式4及び関係式5 関係式4 0.9≧〔a’/(a’+b’)〕≧0.5 関係式5 0.5≧〔b’/(a’+b’)〕≧0.1 (式中、a’はテレフタル酸単位のモル数およびb’は
イソフタル酸単位のモル数を示す。)を満たする前記一
般式(I)で表される構造の繰り返し単位から構成さ
れ、数平均分子量が900〜7,000であるポリアリレ
ート重合体ブロックBからなり、両末端構造が、末端封
止されたポリアリレート重合体ブロックBから構成さ
れ、かつ極限粘度が0.30〜0.70dl/gであることを
特徴とするポリアリレート樹脂を提供するものである。
また、本発明は、(A)成分として、前記関係式1乃至
3を満たす割合で混合された芳香族ジカルボン酸ジハラ
イド混合物1モルに対して、二価フェノール0.65〜0.
9モルをアルカリ性化合物の存在下で反応させ、両末端
が酸ハライドのポリアリレート重合体ブロックAを製造
し、一方、(B)成分として、前記関係式4及び5を満
たす割合で混合された芳香族ジカルボン酸ジハライド混
合物1モルに対して、二価フェノール0.65〜0.9モル
と末端封止剤とをアルカリ性化合物の存在下で反応さ
せ、ポリアリレート重合体ブロックBを製造し、次い
で、(A)成分と(B)成分とを、アルカリ性化合物の
存在下で、二価フェノールと反応させることを特徴とす
るポリアリレート樹脂の製造方法をも提供するものであ
る。
【0007】本発明のポリアリレート樹脂は、(A)成
分として、反応性のポリアリレート重合体ブロックA
(以下、重合体ブロックAという。)と、一方、(B)
成分として、反応性のポリアリレート重合体ブロックB
(以下、重合体ブロックBという。)とから製造される
ものである。初めに、(A)成分としての重合体ブロッ
クAは、各種のものがある。例えば、アルカリ性化合物
の存在下、芳香族ジカルボン酸ジハライドと二価フェノ
ールとを反応させて得られるポリアリレートが、重合体
ブロックAとして挙げられる。この重合体ブロックA
は、関係式1乃至3 関係式1 0.2 ≧〔a/(a+b+c)〕≧0 関係式2 1≧〔b/(a+b+c)〕≧0.6 関係式3 0.2 ≧〔c/(a+b+c)〕≧0 (式中、a,bおよびcは前記と同様である。)を満た
す前記一般式(I)で表される構造の繰り返し単位から
構成され、その分子量は、数平均分子量が900〜7,0
00、好ましくは1,200〜5,000である。このよう
な重合体ブロックAは、その両末端が、芳香族ジカルボ
ン酸ジハライドに基づいた酸ハライドであって、非常に
反応性に富むものである。
分として、反応性のポリアリレート重合体ブロックA
(以下、重合体ブロックAという。)と、一方、(B)
成分として、反応性のポリアリレート重合体ブロックB
(以下、重合体ブロックBという。)とから製造される
ものである。初めに、(A)成分としての重合体ブロッ
クAは、各種のものがある。例えば、アルカリ性化合物
の存在下、芳香族ジカルボン酸ジハライドと二価フェノ
ールとを反応させて得られるポリアリレートが、重合体
ブロックAとして挙げられる。この重合体ブロックA
は、関係式1乃至3 関係式1 0.2 ≧〔a/(a+b+c)〕≧0 関係式2 1≧〔b/(a+b+c)〕≧0.6 関係式3 0.2 ≧〔c/(a+b+c)〕≧0 (式中、a,bおよびcは前記と同様である。)を満た
す前記一般式(I)で表される構造の繰り返し単位から
構成され、その分子量は、数平均分子量が900〜7,0
00、好ましくは1,200〜5,000である。このよう
な重合体ブロックAは、その両末端が、芳香族ジカルボ
ン酸ジハライドに基づいた酸ハライドであって、非常に
反応性に富むものである。
【0008】一方、(B)成分としての重合体ブロック
Bは、各種のものがある。例えば、アルカリ性化合物の
存在下、芳香族ジカルボン酸ジハライドおよび二価フェ
ノールと末端封止剤とを反応させて得られるポリアリレ
ートが、重合体ブロックBとして挙げられる。この重合
体ブロックBは、関係式4及び関係式5 関係式4 0.9≧〔a’/(a’+b’)〕≧0.5 関係式5 0.5≧〔b’/(a’+b’)〕≧0.1 (式中、a’およびb’は前記と同様である。)を満た
す前記一般式(I)で表される構造の繰り返し単位から
構成され、その分子量は、数平均分子量が900〜7,0
00、好ましくは1,200〜5,000である。このよう
な重合体ブロックBは、その末端の一方は末端封止剤
で封止されているが、他の末端が芳香族ジカルボン酸ジ
ハライドに基づいた酸ハライドであって、非常に反応性
に富むもの、末端封止剤で封止されていないもの及び
両末端が末端封止剤で封止されたものの混合物である
と判断される。
Bは、各種のものがある。例えば、アルカリ性化合物の
存在下、芳香族ジカルボン酸ジハライドおよび二価フェ
ノールと末端封止剤とを反応させて得られるポリアリレ
ートが、重合体ブロックBとして挙げられる。この重合
体ブロックBは、関係式4及び関係式5 関係式4 0.9≧〔a’/(a’+b’)〕≧0.5 関係式5 0.5≧〔b’/(a’+b’)〕≧0.1 (式中、a’およびb’は前記と同様である。)を満た
す前記一般式(I)で表される構造の繰り返し単位から
構成され、その分子量は、数平均分子量が900〜7,0
00、好ましくは1,200〜5,000である。このよう
な重合体ブロックBは、その末端の一方は末端封止剤
で封止されているが、他の末端が芳香族ジカルボン酸ジ
ハライドに基づいた酸ハライドであって、非常に反応性
に富むもの、末端封止剤で封止されていないもの及び
両末端が末端封止剤で封止されたものの混合物である
と判断される。
【0009】本発明のポリアリレート樹脂は、上記
(A)成分および(B)成分を、アルカリ性化合物の存
在下、二価フェノールと反応させることによって得られ
るポリアリレート重合体である。すなわち、(A)成分
の重合体ブロックAの両末端の酸ハライドと(B)成分
の一方の末端が封止された重合体ブロックBのハライド
とが、アルカリ性化合物の存在下で、二価フェノールと
反応して得られるポリアリレート重合体である。したが
って、このポリアリレート重合体は、(A)成分の重合
体ブロックAに(B)成分の重合体ブロックBが連結さ
れた形になり、両末端が、末端封止された重合体ブロッ
クBを有する構成からなるものである。このような構成
からなるポリアリレート重合体は、その極限粘度が0.3
0〜0.70dl/g、好ましくは0.35〜0.65dl/gで
ある。極限粘度が0.30dl/g未満では、成形品として
の機械的強度が不十分となって好ましくない。また、極
限粘度が0.70dl/gを超えると、流動性が悪くなって
成形が困難となる。このポリアリレート重合体は、関係
式1において、0.2を超えるとポリマー内部が剛直とな
って、流動性が低下する。また、関係式2において、0.
6未満ではポリマー内部が剛直となって、流動性が低下
する。そして、関係式3において、0.2を超えると耐熱
性が低下しすぎて耐熱性ポリマーとしての特徴が失われ
てしまう。一方、関係式4において、0.5未満ではポリ
マー末端の剛直性が低下し、耐熱性が低下する。また、
関係式5において、0.5を超えるとポリマー末端の剛直
性が低下し、耐熱性が低下するので好ましくない。そし
て、このポリアリレート重合体は、重合体ブロックAの
数平均分子量が900未満では、流動性が低下し、また
7,000を超えると、流動性と耐熱性の物性バランスが
良くなく、その上耐衝撃性が低下する。一方、重合体ブ
ロックBの数平均分子量が900未満では、耐熱性が低
下し、また7,000を超えると、流動性と耐熱性の物性
バランスが良くなく、その上耐衝撃性が低下して好まし
くない。
(A)成分および(B)成分を、アルカリ性化合物の存
在下、二価フェノールと反応させることによって得られ
るポリアリレート重合体である。すなわち、(A)成分
の重合体ブロックAの両末端の酸ハライドと(B)成分
の一方の末端が封止された重合体ブロックBのハライド
とが、アルカリ性化合物の存在下で、二価フェノールと
反応して得られるポリアリレート重合体である。したが
って、このポリアリレート重合体は、(A)成分の重合
体ブロックAに(B)成分の重合体ブロックBが連結さ
れた形になり、両末端が、末端封止された重合体ブロッ
クBを有する構成からなるものである。このような構成
からなるポリアリレート重合体は、その極限粘度が0.3
0〜0.70dl/g、好ましくは0.35〜0.65dl/gで
ある。極限粘度が0.30dl/g未満では、成形品として
の機械的強度が不十分となって好ましくない。また、極
限粘度が0.70dl/gを超えると、流動性が悪くなって
成形が困難となる。このポリアリレート重合体は、関係
式1において、0.2を超えるとポリマー内部が剛直とな
って、流動性が低下する。また、関係式2において、0.
6未満ではポリマー内部が剛直となって、流動性が低下
する。そして、関係式3において、0.2を超えると耐熱
性が低下しすぎて耐熱性ポリマーとしての特徴が失われ
てしまう。一方、関係式4において、0.5未満ではポリ
マー末端の剛直性が低下し、耐熱性が低下する。また、
関係式5において、0.5を超えるとポリマー末端の剛直
性が低下し、耐熱性が低下するので好ましくない。そし
て、このポリアリレート重合体は、重合体ブロックAの
数平均分子量が900未満では、流動性が低下し、また
7,000を超えると、流動性と耐熱性の物性バランスが
良くなく、その上耐衝撃性が低下する。一方、重合体ブ
ロックBの数平均分子量が900未満では、耐熱性が低
下し、また7,000を超えると、流動性と耐熱性の物性
バランスが良くなく、その上耐衝撃性が低下して好まし
くない。
【0010】このような本発明のポリアリレート樹脂を
製造するには、各種の方法がある。例えば、初めに、
(A)成分として、水及び有機溶剤からなる反応媒体
中、前記関係式1乃至3を満たす割合で混合された芳香
族ジカルボン酸ジハライド混合物1モルに対して、二価
フェノール0.65〜0.9モル、好ましくは0.7〜0.9モ
ルをアルカリ性化合物の存在下で反応させ、両末端が酸
ハライドの重合体ブロックAを製造する。ここで、重合
体ブロックAを製造するのに必要な二価フェノールとし
ては、各種のものがあるが、特に、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン〔通称:ビスフェノール
A〕が好適である。ビスフェノールA以外の二価フェノ
ールとしては、例えば、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)メタン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニル
メタン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)ナフチルメタ
ン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)−(4−イソプロ
ピルフェニル)メタン;ビス(3,5−ジクロロ−4−
ヒドロキシフェニル)メタン;ビス(3,5−ジメチル
−4−ヒドロキシフェニル)メタン;1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)エタン;1−ナフチル−1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン;1−フェニ
ル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン;
1,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン;2−
メチル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン;2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン;1−エチル−1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン;2,2−ビス(3,
5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;
2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン;2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン;2,2−ビス(3−メチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;2,2−ビス
(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン;2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン;1,4−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン;2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン;4−メチル−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン;
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン;1,1−ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサン;2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ヘキサン;4,4−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ヘプタン;2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)ノナン;1,10−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)デカン;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロデカンなどのジヒドロキシアリールアルカン
類、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン;ビス
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホ
ン;ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)スル
ホンなどのジヒドロキシアリールスルホン類、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)エーテル;ビス(3,5−ジメ
チル−4−ヒドロキシフェニル)エーテルなどのジヒド
ロキシアリールエーテル類、4,4’−ジヒドロキシベ
ンゾフェノン;3,3’,5,5’−テトラメチル−
4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノンなどのジヒドロ
キシアリールケトン類、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルフィド;ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)スルフィド;ビス(3,5−ジメチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)スルフィドなどのジヒドロキシアリ
ールスルフィド類、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホキシドなどのジヒドロキシアリールスルホキシド
類、4,4’−ジヒロキシジフェニルなどのジヒドロキ
シジフェニル類、ヒドロキノン,レゾルシノール,メチ
ルヒドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1,5
−ジヒドロキシナフタレン;2,6−ジヒドロキシナフ
タレンなどのジヒドロキシナフタレン類などが挙げられ
る。これらの二価フェノールは、それぞれ単独で用いて
もよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
製造するには、各種の方法がある。例えば、初めに、
(A)成分として、水及び有機溶剤からなる反応媒体
中、前記関係式1乃至3を満たす割合で混合された芳香
族ジカルボン酸ジハライド混合物1モルに対して、二価
フェノール0.65〜0.9モル、好ましくは0.7〜0.9モ
ルをアルカリ性化合物の存在下で反応させ、両末端が酸
ハライドの重合体ブロックAを製造する。ここで、重合
体ブロックAを製造するのに必要な二価フェノールとし
ては、各種のものがあるが、特に、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン〔通称:ビスフェノール
A〕が好適である。ビスフェノールA以外の二価フェノ
ールとしては、例えば、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)メタン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニル
メタン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)ナフチルメタ
ン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)−(4−イソプロ
ピルフェニル)メタン;ビス(3,5−ジクロロ−4−
ヒドロキシフェニル)メタン;ビス(3,5−ジメチル
−4−ヒドロキシフェニル)メタン;1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)エタン;1−ナフチル−1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン;1−フェニ
ル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン;
1,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン;2−
メチル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン;2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン;1−エチル−1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン;2,2−ビス(3,
5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;
2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン;2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン;2,2−ビス(3−メチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;2,2−ビス
(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン;2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン;1,4−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン;2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン;4−メチル−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン;
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン;1,1−ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサン;2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ヘキサン;4,4−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ヘプタン;2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)ノナン;1,10−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)デカン;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロデカンなどのジヒドロキシアリールアルカン
類、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン;ビス
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホ
ン;ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)スル
ホンなどのジヒドロキシアリールスルホン類、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)エーテル;ビス(3,5−ジメ
チル−4−ヒドロキシフェニル)エーテルなどのジヒド
ロキシアリールエーテル類、4,4’−ジヒドロキシベ
ンゾフェノン;3,3’,5,5’−テトラメチル−
4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノンなどのジヒドロ
キシアリールケトン類、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルフィド;ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)スルフィド;ビス(3,5−ジメチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)スルフィドなどのジヒドロキシアリ
ールスルフィド類、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホキシドなどのジヒドロキシアリールスルホキシド
類、4,4’−ジヒロキシジフェニルなどのジヒドロキ
シジフェニル類、ヒドロキノン,レゾルシノール,メチ
ルヒドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1,5
−ジヒドロキシナフタレン;2,6−ジヒドロキシナフ
タレンなどのジヒドロキシナフタレン類などが挙げられ
る。これらの二価フェノールは、それぞれ単独で用いて
もよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0011】一方、前記二価フェノールと反応して重合
体ブロックAを製造するのに用いられる芳香族ジカルボ
ン酸ジハライドは、芳香族ジカルボン酸をハロゲン(例
えば、塩素,フッ素,臭素など)で置換し、ハロゲン化
したものである。ここで、芳香族ジカルボン酸として
は、各種のものを用いることができる。具体的には例え
ば、テレフタル酸,イソフタル酸,フタル酸あるいはこ
れら各種フタル酸のアルキル誘導体等が挙げられる。そ
して、これら各種フタル酸のアルキル誘導体としては、
炭素数1〜8のアルキル基が置換されたもので、炭素数
1〜8のアルキル基としては、例えば、メチル基,エチ
ル基,n−プロピル基,イソプロピル基,n−ブチル
基,イソブチル基,s−ブチル基,t−ブチル基,n−
ペンチル基,n−ヘキシル基,t−オクチル基,n−オ
クチル等である。アルキル基で置換されたこれら各種フ
タル酸のアルキル誘導体としては、例えば、5−t−ブ
チルイソフタル酸,5−t−オクチルイソフタル酸等が
挙げられる。本発明で用いられる芳香族ジカルボン酸ジ
ハライドは、これらの各種フタル酸あるいはそのアルキ
ル誘導体をハロゲン元素(例えば、塩素,フッ素,臭素
など)で置換しハロゲン化したもので、各種のものがあ
る。具体的には例えば、フタル酸クロライド,イソフタ
ル酸クロライド,テレフタル酸クロライド,5−t−ブ
チルイソフタル酸クロライド,5−t−オクチルイソフ
タル酸クロライド等が挙げられる。
体ブロックAを製造するのに用いられる芳香族ジカルボ
ン酸ジハライドは、芳香族ジカルボン酸をハロゲン(例
えば、塩素,フッ素,臭素など)で置換し、ハロゲン化
したものである。ここで、芳香族ジカルボン酸として
は、各種のものを用いることができる。具体的には例え
ば、テレフタル酸,イソフタル酸,フタル酸あるいはこ
れら各種フタル酸のアルキル誘導体等が挙げられる。そ
して、これら各種フタル酸のアルキル誘導体としては、
炭素数1〜8のアルキル基が置換されたもので、炭素数
1〜8のアルキル基としては、例えば、メチル基,エチ
ル基,n−プロピル基,イソプロピル基,n−ブチル
基,イソブチル基,s−ブチル基,t−ブチル基,n−
ペンチル基,n−ヘキシル基,t−オクチル基,n−オ
クチル等である。アルキル基で置換されたこれら各種フ
タル酸のアルキル誘導体としては、例えば、5−t−ブ
チルイソフタル酸,5−t−オクチルイソフタル酸等が
挙げられる。本発明で用いられる芳香族ジカルボン酸ジ
ハライドは、これらの各種フタル酸あるいはそのアルキ
ル誘導体をハロゲン元素(例えば、塩素,フッ素,臭素
など)で置換しハロゲン化したもので、各種のものがあ
る。具体的には例えば、フタル酸クロライド,イソフタ
ル酸クロライド,テレフタル酸クロライド,5−t−ブ
チルイソフタル酸クロライド,5−t−オクチルイソフ
タル酸クロライド等が挙げられる。
【0012】本発明において、前記二価フェノールと前
記芳香族ジカルボン酸ジハライドとを用いて重合体ブロ
ックAを製造するには、先ず、二価フェノールをアルカ
リ性化合物の存在下で、水に溶解して二価フェノールの
アルカリ水溶液を調製する。この二価フェノールのアル
カリ水溶液の調製にあたっては、通常、二価フェノール
1モルに対してアルカリ性化合物2.0〜2.6モル、好ま
しくは2.0〜2.2モルの割合で配合される。アルカリ性
化合物が2.0モル未満であると、反応が不十分となり、
分子量が伸びにくくなる。また、2.6モルを超えると、
反応中の加水分解が無視できなくなり好ましくない。そ
して、二価フェノールのアルカリ水溶液中の濃度は、5
〜15重量%、好ましくは8〜13重量%に調製され
る。なお、二価フェノールのアルカリ水溶液の調製にあ
たって、アルカリ性化合物としては、例えば、水酸化ナ
トリウム,水酸化カリウム等が用いられる。
記芳香族ジカルボン酸ジハライドとを用いて重合体ブロ
ックAを製造するには、先ず、二価フェノールをアルカ
リ性化合物の存在下で、水に溶解して二価フェノールの
アルカリ水溶液を調製する。この二価フェノールのアル
カリ水溶液の調製にあたっては、通常、二価フェノール
1モルに対してアルカリ性化合物2.0〜2.6モル、好ま
しくは2.0〜2.2モルの割合で配合される。アルカリ性
化合物が2.0モル未満であると、反応が不十分となり、
分子量が伸びにくくなる。また、2.6モルを超えると、
反応中の加水分解が無視できなくなり好ましくない。そ
して、二価フェノールのアルカリ水溶液中の濃度は、5
〜15重量%、好ましくは8〜13重量%に調製され
る。なお、二価フェノールのアルカリ水溶液の調製にあ
たって、アルカリ性化合物としては、例えば、水酸化ナ
トリウム,水酸化カリウム等が用いられる。
【0013】重合体ブロックAを製造する際に用いられ
る芳香族ジカルボン酸ジハライドは、それぞれ、次のモ
ル数で混合して用いられる。 a:テレフタル酸およびそのアルキル誘導体のハロゲン
化物のテレフタル酸単位。 b:イソフタル酸およびそのアルキル誘導体のハロゲン
化物のイソフタル酸単位。 c:フタル酸およびそのアルキル誘導体のハロゲン化物
のフタル酸単位。 そして、これらの芳香族ジカルボン酸ジハライドを混合
して用いる際には、下記の関係式を満足させる必要があ
る。すなわち、 関係式1 0.2 ≧〔a/(a+b+c)〕≧0 関係式2 1≧〔b/(a+b+c)〕≧0.6 関係式3 0.2 ≧〔c/(a+b+c)〕≧0 (式中、a,bおよびcは、前記と同様である。)を満
たす割合で混合され、芳香族ジカルボン酸ジハライドと
して用いられる。
る芳香族ジカルボン酸ジハライドは、それぞれ、次のモ
ル数で混合して用いられる。 a:テレフタル酸およびそのアルキル誘導体のハロゲン
化物のテレフタル酸単位。 b:イソフタル酸およびそのアルキル誘導体のハロゲン
化物のイソフタル酸単位。 c:フタル酸およびそのアルキル誘導体のハロゲン化物
のフタル酸単位。 そして、これらの芳香族ジカルボン酸ジハライドを混合
して用いる際には、下記の関係式を満足させる必要があ
る。すなわち、 関係式1 0.2 ≧〔a/(a+b+c)〕≧0 関係式2 1≧〔b/(a+b+c)〕≧0.6 関係式3 0.2 ≧〔c/(a+b+c)〕≧0 (式中、a,bおよびcは、前記と同様である。)を満
たす割合で混合され、芳香族ジカルボン酸ジハライドと
して用いられる。
【0014】これらの芳香族ジカルボン酸ジハライド
は、通常は触媒とともに有機溶剤に溶解し、触媒を含ん
だ芳香族ジカルボン酸ジハライドの有機溶剤溶液を調製
し反応に供せられる。ここで、有機溶剤溶液の調製にあ
たって、用いられる有機溶剤としては、各種のものがあ
る。具体的には例えば、ジクロロメタン(塩化メチレ
ン)、1,1−ジクロロエタン;1,2−ジクロロエタ
ン;1,1,1−トリクロロエタン;1,1,2−トリ
クロロエタン;1,1,1,2−テトラクロロエタン;
1,1,2,2−テトラクロロエタン;ペンタクロロエ
タン,クロロベンゼンなどの塩素化炭化水素や、アセト
フェノンなどが挙げられる。これらの有機溶剤はそれぞ
れ単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用い
てもよい。これらの中では、特に塩化メチレンが好適で
ある。また、触媒としては、各種のものを用いることが
できる。具体的には4級アンモニウム塩,4級ホスホニ
ウム塩あるいは3級アミン等で、例えば、4級アンモニ
ウム塩としては、トリメチルベンジルアンモニウムクロ
ライド,トリエチルベンジルアンモニウムクロライド,
トリブチルベンジルアンモニウムクロライド,トリオク
チルメチルアンモニウムクロライド,テトラブチルアン
モニウムクロライド,テトラブチルアンモニウムブロマ
イド等が挙げられる。また、4級ホスホニウム塩として
は、例えば、テトラブチルホスホニウムクロライド,テ
トラブチルホスホニウムブロマイド等が、そして、3級
アミンとしては、例えば、トリエチルアミン,トリブチ
ルアミン,N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン,ピ
リジン,ジメチルアニリン等が挙げられる。これらの触
媒は、通常(触媒のモル数)/(二価フェノールのモル
数)として、1×10-5〜3×10-3、好ましくは5×
10-5〜5×10-4で加えられる。
は、通常は触媒とともに有機溶剤に溶解し、触媒を含ん
だ芳香族ジカルボン酸ジハライドの有機溶剤溶液を調製
し反応に供せられる。ここで、有機溶剤溶液の調製にあ
たって、用いられる有機溶剤としては、各種のものがあ
る。具体的には例えば、ジクロロメタン(塩化メチレ
ン)、1,1−ジクロロエタン;1,2−ジクロロエタ
ン;1,1,1−トリクロロエタン;1,1,2−トリ
クロロエタン;1,1,1,2−テトラクロロエタン;
1,1,2,2−テトラクロロエタン;ペンタクロロエ
タン,クロロベンゼンなどの塩素化炭化水素や、アセト
フェノンなどが挙げられる。これらの有機溶剤はそれぞ
れ単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用い
てもよい。これらの中では、特に塩化メチレンが好適で
ある。また、触媒としては、各種のものを用いることが
できる。具体的には4級アンモニウム塩,4級ホスホニ
ウム塩あるいは3級アミン等で、例えば、4級アンモニ
ウム塩としては、トリメチルベンジルアンモニウムクロ
ライド,トリエチルベンジルアンモニウムクロライド,
トリブチルベンジルアンモニウムクロライド,トリオク
チルメチルアンモニウムクロライド,テトラブチルアン
モニウムクロライド,テトラブチルアンモニウムブロマ
イド等が挙げられる。また、4級ホスホニウム塩として
は、例えば、テトラブチルホスホニウムクロライド,テ
トラブチルホスホニウムブロマイド等が、そして、3級
アミンとしては、例えば、トリエチルアミン,トリブチ
ルアミン,N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン,ピ
リジン,ジメチルアニリン等が挙げられる。これらの触
媒は、通常(触媒のモル数)/(二価フェノールのモル
数)として、1×10-5〜3×10-3、好ましくは5×
10-5〜5×10-4で加えられる。
【0015】かくして調製された二価フェノールのアル
カリ水溶液と芳香族ジカルボン酸ジハライドの有機溶剤
溶液は、通常1/4〜4/1の割合で混合されるが、生
成する重合体ブロックAの有機溶剤への取り込みを考慮
すると芳香族ジカルボン酸ジハライドの有機溶剤溶液の
混合量を多くする方が好ましい。これらのアルカリ水溶
液および有機溶剤溶液から、重合体ブロックAを製造す
るには、芳香族ジカルボン酸ジハライドの有機溶剤溶液
を十分に攪拌しながら二価フェノールのアルカリ水溶液
を加え、約5〜35℃、1〜15分反応させる。反応
後、攪拌を停止し、約1〜120分静置することによっ
て、水相と有機相とが速やかに分離し、重合体ブロック
Aを含んだ有機相は、通常実施されている方法でもって
分離されて反応器に移されポリアリレート重合体の製造
に供される。
カリ水溶液と芳香族ジカルボン酸ジハライドの有機溶剤
溶液は、通常1/4〜4/1の割合で混合されるが、生
成する重合体ブロックAの有機溶剤への取り込みを考慮
すると芳香族ジカルボン酸ジハライドの有機溶剤溶液の
混合量を多くする方が好ましい。これらのアルカリ水溶
液および有機溶剤溶液から、重合体ブロックAを製造す
るには、芳香族ジカルボン酸ジハライドの有機溶剤溶液
を十分に攪拌しながら二価フェノールのアルカリ水溶液
を加え、約5〜35℃、1〜15分反応させる。反応
後、攪拌を停止し、約1〜120分静置することによっ
て、水相と有機相とが速やかに分離し、重合体ブロック
Aを含んだ有機相は、通常実施されている方法でもって
分離されて反応器に移されポリアリレート重合体の製造
に供される。
【0016】一方、(B)成分として、水及び有機溶剤
からなる反応媒体中、前記関係式4及び5を満たす割合
で混合された芳香族ジカルボン酸ジハライド混合物1モ
ルに対して、二価フェノール0.65〜0.9モル、好まし
くは0.7〜0.9モルと末端封止剤とをアルカリ性化合物
の存在下で反応させ、末端の一方が酸ハライドの末端封
止された重合体ブロックBを製造する。この重合体ブロ
ックBを製造するにあたっては、前記重合体ブロックA
を製造する際に使用した前記芳香族ジカルボン酸ジハラ
イド,二価フェノール,アルカリ性化合物,有機溶剤及
び触媒等を同様に使用することができ、また同様な方法
でもって製造すればよい。但し、重合体ブロックBを製
造するにあたっては、有機溶剤溶液を調製する際、末端
封止剤が使用される。その末端停止剤としては、各種の
ものを用いることができる。具体的には一価フェノール
として、例えば、フェノール,p−クレゾール,p−t
−ブチルフェノール,p−クミルフェノール,トリブロ
モフェノール,ノニルフェノール,p−t−オクチルフ
ェノール等が挙げられる。
からなる反応媒体中、前記関係式4及び5を満たす割合
で混合された芳香族ジカルボン酸ジハライド混合物1モ
ルに対して、二価フェノール0.65〜0.9モル、好まし
くは0.7〜0.9モルと末端封止剤とをアルカリ性化合物
の存在下で反応させ、末端の一方が酸ハライドの末端封
止された重合体ブロックBを製造する。この重合体ブロ
ックBを製造するにあたっては、前記重合体ブロックA
を製造する際に使用した前記芳香族ジカルボン酸ジハラ
イド,二価フェノール,アルカリ性化合物,有機溶剤及
び触媒等を同様に使用することができ、また同様な方法
でもって製造すればよい。但し、重合体ブロックBを製
造するにあたっては、有機溶剤溶液を調製する際、末端
封止剤が使用される。その末端停止剤としては、各種の
ものを用いることができる。具体的には一価フェノール
として、例えば、フェノール,p−クレゾール,p−t
−ブチルフェノール,p−クミルフェノール,トリブロ
モフェノール,ノニルフェノール,p−t−オクチルフ
ェノール等が挙げられる。
【0017】かくして製造された(A)成分の重合体ブ
ロックAを含んだ有機相および(B)成分の重合体ブロ
ックBを含んだ有機相は、反応器に移され、再度二価フ
ェノールと反応させ、ポリアリレート化することによっ
て本発明のポリアリレート樹脂は得られる。このポリア
リレート化反応にあたっては、前記重合体ブロックAあ
るいは重合体ブロックBの際と同様に新たに二価フェノ
ールのアルカリ水溶液を調製し、反応器に移されて十分
に攪拌されている有機相に加えられ、そして前記触媒を
添加し、約5〜35℃で、約10〜120分反応させ
る。新たに調製される二価フェノールのアルカリ水溶液
は、通常、二価フェノール1モルに対してアルカリ性化
合物2.0〜2.6モル、好ましくは2.1〜2.4モルの配合
で割合される。そして、二価フェノールのアルカリ水溶
液は、下記のように調製され、約0.1〜0.5モル加えら
れる。すなわち、 (全二価フェノールのモル数)≧(前記重合体ブロック
A及び重合体ブロックBに用いた芳香族ジカルボン酸ジ
ハライドのモル数) であって、アルカリ水溶液中の二価フェノールの濃度が
3〜15重量%、好ましくは5〜13重量%に調製さ
れ、また有機相との比が、1/1〜1/4で加えられ
る。さらに、ポリアリレート化反応には、前記触媒が、
(触媒のモル数)/(二価フェノールのモル数)とし
て、1×10-4〜3×10-2、好ましくは5×10-4〜
1×10-2で加えられる。
ロックAを含んだ有機相および(B)成分の重合体ブロ
ックBを含んだ有機相は、反応器に移され、再度二価フ
ェノールと反応させ、ポリアリレート化することによっ
て本発明のポリアリレート樹脂は得られる。このポリア
リレート化反応にあたっては、前記重合体ブロックAあ
るいは重合体ブロックBの際と同様に新たに二価フェノ
ールのアルカリ水溶液を調製し、反応器に移されて十分
に攪拌されている有機相に加えられ、そして前記触媒を
添加し、約5〜35℃で、約10〜120分反応させ
る。新たに調製される二価フェノールのアルカリ水溶液
は、通常、二価フェノール1モルに対してアルカリ性化
合物2.0〜2.6モル、好ましくは2.1〜2.4モルの配合
で割合される。そして、二価フェノールのアルカリ水溶
液は、下記のように調製され、約0.1〜0.5モル加えら
れる。すなわち、 (全二価フェノールのモル数)≧(前記重合体ブロック
A及び重合体ブロックBに用いた芳香族ジカルボン酸ジ
ハライドのモル数) であって、アルカリ水溶液中の二価フェノールの濃度が
3〜15重量%、好ましくは5〜13重量%に調製さ
れ、また有機相との比が、1/1〜1/4で加えられ
る。さらに、ポリアリレート化反応には、前記触媒が、
(触媒のモル数)/(二価フェノールのモル数)とし
て、1×10-4〜3×10-2、好ましくは5×10-4〜
1×10-2で加えられる。
【0018】前記ポリアリレート化反応中、有機相は連
続相を形成し、ポリアリレート化反応終了後、攪拌を停
止すると、水相とポリアリレートを含有した有機相とに
分離し、有機相は静置分離,遠心分離等の方法で分離さ
れる。分離された有機相は、通常実施されている後処理
をして分離後、乾燥する。すなわち、有機相は、希アル
カリ,希酸,水の順で洗浄した後、有機相を濃縮しなが
らアセトンを加えてポリアリレートの粉末を分離する。
次いで、ポリアリレートの粉末は、真空乾燥器にて80
〜150℃、1〜72時間乾燥し、本発明のポリアリレ
ート樹脂を得ることができる。
続相を形成し、ポリアリレート化反応終了後、攪拌を停
止すると、水相とポリアリレートを含有した有機相とに
分離し、有機相は静置分離,遠心分離等の方法で分離さ
れる。分離された有機相は、通常実施されている後処理
をして分離後、乾燥する。すなわち、有機相は、希アル
カリ,希酸,水の順で洗浄した後、有機相を濃縮しなが
らアセトンを加えてポリアリレートの粉末を分離する。
次いで、ポリアリレートの粉末は、真空乾燥器にて80
〜150℃、1〜72時間乾燥し、本発明のポリアリレ
ート樹脂を得ることができる。
【0019】なお、重合体ブロックA及び重合体ブロッ
クBの分析、未反応ビスフェノールAの分析及びポリア
リレートの分析は、下記にしたがった。そして、得られ
たポリアリレートについては、その物性として、極限粘
度,流れ値,熱変形温度及びIzod衝撃強度を測定し
た。測定方法は下記にしたがった。 1)重合体ブロックA及び重合体ブロックBの分析 数平均分子量:反応後、分離して得られた有機相をホ
ットプレート上で乾固し、固体分の分子量をVapour pre
ssure Osmometer(KNAUER社製)を用いて測定し
た。 末端の分析:反応後、分離して得られた有機相中にメ
タノール及びトリエチルアミンを過剰に加え30分間攪
拌する。次いで、反応液を酸及び水で洗浄した後、濃
縮、乾固し、高分解能NMRを用いて、酸ハライドに起
因するメチルエステルの量、及び一価フェノールによっ
て封鎖された末端の量、及び未反応フェノール性末端の
量の比を求めた。 2)未反応ビスフェノールAの分析 (重合体ブロックA及び重合体ブロックBの反応後)反
応液が、水相と有機相に分離した後のpHが11以上で
あることを確認した後、水相をとり酸を加えて酸性とす
る。次いで、メタノールを加え溶解したものをサンプル
として液体クロマトグラフ(LC)によって定量した。 LC条件: カラム YMC A−311 移動相 メタノール/水(0.02Mリン酸)60/40 検出 UV254nm 3)ポリアリレートの分析 末端分率:高分解能NMRを用い、末端のp−t−ブ
チルフェノール量及び未反応のフェノール性OH量を測
定した。滴定によって反応中に生じたカルボン酸末端量
及び未反応酸ハライド末端量を測定し、各々の量から全
末端中のp−t−ブチルフェノールの分率を算出した。
但し、カルボン酸末端量は、アニリンに溶解し、KOH
−メタノール溶液にて滴定した。(指示薬:フェノール
フタレイン) また、未反応酸ハライド末端量は、塩化メチレンに溶解
し、メタノールと混合した後、遊離したHClをトリブ
チルアミンのメタノール溶液にて滴定した。(指示薬:
チモールブルー) 4)ポリアリレートの物性 極限粘度: 塩化メチレン中20℃で測定した。 流れ値 : ポリアリレート粉末をペレット造粒後、
JIS K 7210(流れ試験法)に準拠して280
℃,160kg荷重で測定した。 熱変形温度(HDT):ポリアリレートペレットを3
00〜350℃で射出成形しテストピースを作成し、J
IS K 7207(荷重撓み温度試験法 A法)に準
拠して測定した。 Izod衝撃強度:射出成形によって得られたテスト
ピースを用い、JISK 7110に準拠して測定し
た。
クBの分析、未反応ビスフェノールAの分析及びポリア
リレートの分析は、下記にしたがった。そして、得られ
たポリアリレートについては、その物性として、極限粘
度,流れ値,熱変形温度及びIzod衝撃強度を測定し
た。測定方法は下記にしたがった。 1)重合体ブロックA及び重合体ブロックBの分析 数平均分子量:反応後、分離して得られた有機相をホ
ットプレート上で乾固し、固体分の分子量をVapour pre
ssure Osmometer(KNAUER社製)を用いて測定し
た。 末端の分析:反応後、分離して得られた有機相中にメ
タノール及びトリエチルアミンを過剰に加え30分間攪
拌する。次いで、反応液を酸及び水で洗浄した後、濃
縮、乾固し、高分解能NMRを用いて、酸ハライドに起
因するメチルエステルの量、及び一価フェノールによっ
て封鎖された末端の量、及び未反応フェノール性末端の
量の比を求めた。 2)未反応ビスフェノールAの分析 (重合体ブロックA及び重合体ブロックBの反応後)反
応液が、水相と有機相に分離した後のpHが11以上で
あることを確認した後、水相をとり酸を加えて酸性とす
る。次いで、メタノールを加え溶解したものをサンプル
として液体クロマトグラフ(LC)によって定量した。 LC条件: カラム YMC A−311 移動相 メタノール/水(0.02Mリン酸)60/40 検出 UV254nm 3)ポリアリレートの分析 末端分率:高分解能NMRを用い、末端のp−t−ブ
チルフェノール量及び未反応のフェノール性OH量を測
定した。滴定によって反応中に生じたカルボン酸末端量
及び未反応酸ハライド末端量を測定し、各々の量から全
末端中のp−t−ブチルフェノールの分率を算出した。
但し、カルボン酸末端量は、アニリンに溶解し、KOH
−メタノール溶液にて滴定した。(指示薬:フェノール
フタレイン) また、未反応酸ハライド末端量は、塩化メチレンに溶解
し、メタノールと混合した後、遊離したHClをトリブ
チルアミンのメタノール溶液にて滴定した。(指示薬:
チモールブルー) 4)ポリアリレートの物性 極限粘度: 塩化メチレン中20℃で測定した。 流れ値 : ポリアリレート粉末をペレット造粒後、
JIS K 7210(流れ試験法)に準拠して280
℃,160kg荷重で測定した。 熱変形温度(HDT):ポリアリレートペレットを3
00〜350℃で射出成形しテストピースを作成し、J
IS K 7207(荷重撓み温度試験法 A法)に準
拠して測定した。 Izod衝撃強度:射出成形によって得られたテスト
ピースを用い、JISK 7110に準拠して測定し
た。
【0020】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例により、さ
らに詳しく説明する。なお、実施例及び比較例におい
て、各成分の配合割合は第1表に従った。
らに詳しく説明する。なお、実施例及び比較例におい
て、各成分の配合割合は第1表に従った。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】実施例1 ブロックAの合成 ビスフェノールA685g(3.00モル)と水酸化ナト
リウム252gを水5.6kgに溶解し、ビスフェノール
Aの水酸化ナトリウム水溶液(A液)を調製した。次
に、イソフタル酸クロライド763g(3.76モル)及
びトリブチルベンジルアンモニウムクロライド0.7gを
塩化メチレン15リットルに溶解し、イソフタル酸クロ
ライド及び触媒を含む溶液(B液)を調製した。次い
で、溶液Bを攪拌しながら溶液Aを30秒間で加え、そ
のまま7分間攪拌した。水相と塩化メチレン相は速やか
に分離した。塩化メチレン相の一部をとり分析したとこ
ろ数平均分子量(Mn)=1,660であった。また、酸
ハライド末端/フェノール性末端の量>100/1であ
った。水相中の未反応ビスフェノールAの量(10ppm
以下)より求めたビスフェノールAの反応率は、99.9
9%以上であった。 ブロックBの合成 ビスフェノールA1,272g(5.58モル)と水酸化ナ
トリウム469gを水10kgに溶解し、ビスフェノー
ルAの水酸化ナトリウム水溶液(C液)を調製した。次
に、テレフタル酸クロライド708g(3.49モル)と
イソフタル酸クロライド708g(3.49モル)との混
合物、トリブチルベンジルアンモニウムクロライド1.3
g、p−ターシャリーブチルフェノール(PTBP)8
8.5g(0.59モル)を塩化メチレン25リットルに溶
解してテレフタル酸クロライド−イソフタル酸クロライ
ド混合物及び触媒を含む溶液(D液)を調製した。次い
で、溶液Dを攪拌しながら溶液Cを30秒間で加え、そ
のまま7分間攪拌した。水相と塩化メチレン相は速やか
に分離した。塩化メチレン相の一部をとり分析したとこ
ろMn=1,690であった。また、酸ハライド末端/P
TBP/フェノール性末端は100/27/1以下であ
った。水相中の未反応ビスフェノールAの量(10ppm
以下)より求めたビスフェノールAの反応率は、99.9
9%以上であった。 ブロックA、ブロックBからのポリアリレートの合成 ビスフェノールA490g(2.15モル)と水酸化ナト
リウム181gを水15リットルに溶解し、ビスフェノ
ールAの水酸化ナトリウム水溶液(E液)を調製した。
及びで得られた塩化メチレン相の全量を反応器にと
り、攪拌しながらトリブチルベンジルアンモニウムクロ
ライド20g、続いて溶液Eを30秒間で加えた。さら
に20分攪拌して高分子量化した。水相と塩化メチレン
相を分離した。塩化メチレン相を希アルカリ、希酸、水
の順に洗浄した後、塩化メチレン相を濃縮しながらアセ
トンを加えてポリアリレート粉末を分離した。分離した
ポリアリレート粉末を真空乾燥器にて120℃で48時
間乾燥した。このようにして得られたポリアリレートの
極限粘度は0.41dl/gであった。ポリアリレート粉末
を造粒、続いて射出成形しテストピースを得た。
リウム252gを水5.6kgに溶解し、ビスフェノール
Aの水酸化ナトリウム水溶液(A液)を調製した。次
に、イソフタル酸クロライド763g(3.76モル)及
びトリブチルベンジルアンモニウムクロライド0.7gを
塩化メチレン15リットルに溶解し、イソフタル酸クロ
ライド及び触媒を含む溶液(B液)を調製した。次い
で、溶液Bを攪拌しながら溶液Aを30秒間で加え、そ
のまま7分間攪拌した。水相と塩化メチレン相は速やか
に分離した。塩化メチレン相の一部をとり分析したとこ
ろ数平均分子量(Mn)=1,660であった。また、酸
ハライド末端/フェノール性末端の量>100/1であ
った。水相中の未反応ビスフェノールAの量(10ppm
以下)より求めたビスフェノールAの反応率は、99.9
9%以上であった。 ブロックBの合成 ビスフェノールA1,272g(5.58モル)と水酸化ナ
トリウム469gを水10kgに溶解し、ビスフェノー
ルAの水酸化ナトリウム水溶液(C液)を調製した。次
に、テレフタル酸クロライド708g(3.49モル)と
イソフタル酸クロライド708g(3.49モル)との混
合物、トリブチルベンジルアンモニウムクロライド1.3
g、p−ターシャリーブチルフェノール(PTBP)8
8.5g(0.59モル)を塩化メチレン25リットルに溶
解してテレフタル酸クロライド−イソフタル酸クロライ
ド混合物及び触媒を含む溶液(D液)を調製した。次い
で、溶液Dを攪拌しながら溶液Cを30秒間で加え、そ
のまま7分間攪拌した。水相と塩化メチレン相は速やか
に分離した。塩化メチレン相の一部をとり分析したとこ
ろMn=1,690であった。また、酸ハライド末端/P
TBP/フェノール性末端は100/27/1以下であ
った。水相中の未反応ビスフェノールAの量(10ppm
以下)より求めたビスフェノールAの反応率は、99.9
9%以上であった。 ブロックA、ブロックBからのポリアリレートの合成 ビスフェノールA490g(2.15モル)と水酸化ナト
リウム181gを水15リットルに溶解し、ビスフェノ
ールAの水酸化ナトリウム水溶液(E液)を調製した。
及びで得られた塩化メチレン相の全量を反応器にと
り、攪拌しながらトリブチルベンジルアンモニウムクロ
ライド20g、続いて溶液Eを30秒間で加えた。さら
に20分攪拌して高分子量化した。水相と塩化メチレン
相を分離した。塩化メチレン相を希アルカリ、希酸、水
の順に洗浄した後、塩化メチレン相を濃縮しながらアセ
トンを加えてポリアリレート粉末を分離した。分離した
ポリアリレート粉末を真空乾燥器にて120℃で48時
間乾燥した。このようにして得られたポリアリレートの
極限粘度は0.41dl/gであった。ポリアリレート粉末
を造粒、続いて射出成形しテストピースを得た。
【0024】実施例2 ブロックAの合成 実施例1で、ビスフェノールA771g(3.38モル)
と水酸化ナトリウム284gとした以外は、実施例1と
同様にして合成した。塩化メチレン相の一部をとり分析
したところMn=3,400であった。また、酸ハライド
末端/フェノール性末端の量>50/1であった。水相
中の未反応ビスフェノールAの量(10ppm 以下)より
求めたビスフェノールAの反応率は、99.99%以上で
あった。 ブロックBの合成 実施例1と同様にして合成した。塩化メチレン相の一部
をとり分析したところMn=1,690であった。また、
酸ハライド末端/PTBP/フェノール性末端は100
/27/1以下であった。水相中の未反応ビスフェノー
ルAの量(10ppm 以下)より求めたビスフェノールA
の反応率は、99.99%以上であった。 ブロックA、ブロックBからのポリアリレートの合成 ビスフェノールA404g(1.77モル)と水酸化ナト
リウム149gを水15リットルに溶解し、ビスフェノ
ールAの水酸化ナトリウム水溶液(E液)を調製した。
及びで得られた塩化メチレン相の全量を反応器にと
り、攪拌しながらトリブチルベンジルアンモニウムクロ
ライド20g、続いて溶液Eを30秒間で加えた。さら
に20分攪拌して高分子量化した。水相と塩化メチレン
相を分離した。塩化メチレン相を希アルカリ、希酸、水
の順に洗浄した後、塩化メチレン相を濃縮しながらアセ
トンを加えてポリアリレート粉末を分離した。分離した
ポリアリレート粉末を真空乾燥器にて120℃で48時
間乾燥した。このようにして得られたポリアリレートの
極限粘度は0.42dl/gであった。ポリアリレート粉末
を造粒、続いて射出成形しテストピースを得た。
と水酸化ナトリウム284gとした以外は、実施例1と
同様にして合成した。塩化メチレン相の一部をとり分析
したところMn=3,400であった。また、酸ハライド
末端/フェノール性末端の量>50/1であった。水相
中の未反応ビスフェノールAの量(10ppm 以下)より
求めたビスフェノールAの反応率は、99.99%以上で
あった。 ブロックBの合成 実施例1と同様にして合成した。塩化メチレン相の一部
をとり分析したところMn=1,690であった。また、
酸ハライド末端/PTBP/フェノール性末端は100
/27/1以下であった。水相中の未反応ビスフェノー
ルAの量(10ppm 以下)より求めたビスフェノールA
の反応率は、99.99%以上であった。 ブロックA、ブロックBからのポリアリレートの合成 ビスフェノールA404g(1.77モル)と水酸化ナト
リウム149gを水15リットルに溶解し、ビスフェノ
ールAの水酸化ナトリウム水溶液(E液)を調製した。
及びで得られた塩化メチレン相の全量を反応器にと
り、攪拌しながらトリブチルベンジルアンモニウムクロ
ライド20g、続いて溶液Eを30秒間で加えた。さら
に20分攪拌して高分子量化した。水相と塩化メチレン
相を分離した。塩化メチレン相を希アルカリ、希酸、水
の順に洗浄した後、塩化メチレン相を濃縮しながらアセ
トンを加えてポリアリレート粉末を分離した。分離した
ポリアリレート粉末を真空乾燥器にて120℃で48時
間乾燥した。このようにして得られたポリアリレートの
極限粘度は0.42dl/gであった。ポリアリレート粉末
を造粒、続いて射出成形しテストピースを得た。
【0025】実施例3 ブロックAの合成 ビスフェノールA685g(3.00モル)と水酸化ナト
リウム252gを水5.6kgに溶解し、ビスフェノール
Aの水酸化ナトリウム水溶液(A液)を調製した。次
に、イソフタル酸クロライド647g(3.19モル)と
テレフタル酸クロライド113.7g(0.56モル)の混
合物及びトリブチルベンジルアンモニウムクロライド0.
7gを塩化メチレン15リットルに溶解し、イソフタル
酸クロライド−テレフタル酸クロライドの混合物及び触
媒を含む溶液(B液)を調製した。次いで、溶液Bを攪
拌しながら溶液Aを30秒間で加え、そのまま7分間攪
拌した。水相と塩化メチレン相は速やかに分離した。塩
化メチレン相の一部をとり分析したところMn=1,65
0であった。また、酸ハライド末端/フェノール性末端
の量>100/1であった。水相中の未反応ビスフェノ
ールAの量(10ppm 以下)より求めたビスフェノール
Aの反応率は、99.99%以上であった。 ブロックBの合成 ビスフェノールA1,272g(5.58モル)と水酸化ナ
トリウム469gを水10kgに溶解し、ビスフェノー
ルAの水酸化ナトリウム水溶液(C液)を調製した。次
に、テレフタル酸クロライド1090g(5.37モル)
とイソフタル酸クロライド327g(1.61モル)との
混合物、トリブチルベンジルアンモニウムクロライド1.
3g、p−ターシャリーブチルフェノール88.5g(0.
59モル)を塩化メチレン25リットルに溶解してテレ
フタル酸クロライド−イソフタル酸クロライド混合物及
び触媒を含む溶液(D液)を調製した。次いで、溶液D
を攪拌しながら溶液Cを30秒間で加え、そのまま7分
間攪拌した。水相と塩化メチレン相は速やかに分離し
た。塩化メチレン相の一部をとり分析したところMn=
1,690であった。また、酸ハライド末端/PTBP/
フェノール性末端は100/27/1以下であった。水
相中の未反応ビスフェノールAの量(10ppm 以下)よ
り求めたビスフェノールAの反応率は、99.99%以上
であった。 ブロックA、ブロックBからのポリアリレートの合成 ビスフェノールA490g(2.15モル)と水酸化ナト
リウム181gを水15リットルに溶解し、ビスフェノ
ールAの水酸化ナトリウム水溶液(E液)を調製した。
及びで得られた塩化メチレン相の全量を反応器にと
り、攪拌しながらトリブチルベンジルアンモニウムクロ
ライド20g、続いて溶液Eを30秒間で加えた。さら
に20分攪拌して高分子量化した。水相と塩化メチレン
相を分離した。塩化メチレン相を希アルカリ、希酸、水
の順に洗浄した後、塩化メチレン相を濃縮しながらアセ
トンを加えてポリアリレート粉末を分離した。分離した
ポリアリレート粉末を真空乾燥器にて120℃で48時
間乾燥した。このようにして得られたポリアリレートの
極限粘度は0.42dl/gであった。ポリアリレート粉末
を造粒、続いて射出成形しテストピースを得た。
リウム252gを水5.6kgに溶解し、ビスフェノール
Aの水酸化ナトリウム水溶液(A液)を調製した。次
に、イソフタル酸クロライド647g(3.19モル)と
テレフタル酸クロライド113.7g(0.56モル)の混
合物及びトリブチルベンジルアンモニウムクロライド0.
7gを塩化メチレン15リットルに溶解し、イソフタル
酸クロライド−テレフタル酸クロライドの混合物及び触
媒を含む溶液(B液)を調製した。次いで、溶液Bを攪
拌しながら溶液Aを30秒間で加え、そのまま7分間攪
拌した。水相と塩化メチレン相は速やかに分離した。塩
化メチレン相の一部をとり分析したところMn=1,65
0であった。また、酸ハライド末端/フェノール性末端
の量>100/1であった。水相中の未反応ビスフェノ
ールAの量(10ppm 以下)より求めたビスフェノール
Aの反応率は、99.99%以上であった。 ブロックBの合成 ビスフェノールA1,272g(5.58モル)と水酸化ナ
トリウム469gを水10kgに溶解し、ビスフェノー
ルAの水酸化ナトリウム水溶液(C液)を調製した。次
に、テレフタル酸クロライド1090g(5.37モル)
とイソフタル酸クロライド327g(1.61モル)との
混合物、トリブチルベンジルアンモニウムクロライド1.
3g、p−ターシャリーブチルフェノール88.5g(0.
59モル)を塩化メチレン25リットルに溶解してテレ
フタル酸クロライド−イソフタル酸クロライド混合物及
び触媒を含む溶液(D液)を調製した。次いで、溶液D
を攪拌しながら溶液Cを30秒間で加え、そのまま7分
間攪拌した。水相と塩化メチレン相は速やかに分離し
た。塩化メチレン相の一部をとり分析したところMn=
1,690であった。また、酸ハライド末端/PTBP/
フェノール性末端は100/27/1以下であった。水
相中の未反応ビスフェノールAの量(10ppm 以下)よ
り求めたビスフェノールAの反応率は、99.99%以上
であった。 ブロックA、ブロックBからのポリアリレートの合成 ビスフェノールA490g(2.15モル)と水酸化ナト
リウム181gを水15リットルに溶解し、ビスフェノ
ールAの水酸化ナトリウム水溶液(E液)を調製した。
及びで得られた塩化メチレン相の全量を反応器にと
り、攪拌しながらトリブチルベンジルアンモニウムクロ
ライド20g、続いて溶液Eを30秒間で加えた。さら
に20分攪拌して高分子量化した。水相と塩化メチレン
相を分離した。塩化メチレン相を希アルカリ、希酸、水
の順に洗浄した後、塩化メチレン相を濃縮しながらアセ
トンを加えてポリアリレート粉末を分離した。分離した
ポリアリレート粉末を真空乾燥器にて120℃で48時
間乾燥した。このようにして得られたポリアリレートの
極限粘度は0.42dl/gであった。ポリアリレート粉末
を造粒、続いて射出成形しテストピースを得た。
【0026】実施例4 ブロックAの合成 ビスフェノールA685g(3.00モル)と水酸化ナト
リウム252gを水5.6kgに溶解し、ビスフェノール
Aの水酸化ナトリウム水溶液(A液)を調製した。次
に、イソフタル酸クロライド647g(3.19モル)と
テレフタル酸クロライド113.7g(0.56モル)の混
合物及びトリブチルベンジルアンモニウムクロライド0.
7gを塩化メチレン15リットルに溶解し、イソフタル
酸クロライド−テレフタル酸クロライドの混合物及び触
媒を含む溶液(B液)を調製した。次いで、溶液Bを攪
拌しながら溶液Aを30秒間で加え、そのまま7分間攪
拌した。水相と塩化メチレン相は速やかに分離した。塩
化メチレン相の一部をとり分析したところMn=1,66
0であった。また、酸ハライド末端/フェノール性末端
の量>100/1であった。水相中の未反応ビスフェノ
ールAの量(10ppm 以下)より求めたビスフェノール
Aの反応率は、99.99%以上であった。 ブロックBの合成 ビスフェノールA1,272g(5.58モル)と水酸化ナ
トリウム469gを水10kgに溶解し、ビスフェノー
ルAの水酸化ナトリウム水溶液(C液)を調製した。次
に、テレフタル酸クロライド1090g(5.37モル)
とイソフタル酸クロライド327g(1.61モル)との
混合物、トリブチルベンジルアンモニウムクロライド1.
3g、p−ターシャリーブチルフェノール64.5g(0.
43モル)を塩化メチレン25リットルに溶解してテレ
フタル酸クロライド−イソフタル酸クロライド混合物及
び触媒を含む溶液(D液)を調製した。次いで、溶液D
を攪拌しながら溶液Cを30秒間で加え、そのまま7分
間攪拌した。水相と塩化メチレン相は速やかに分離し
た。塩化メチレン相の一部をとり分析したところMn=
1,690であった。また、酸ハライド末端/PTBP/
フェノール性末端は100/27/1以下であった。水
相中の未反応ビスフェノールAの量(10ppm 以下)よ
り求めたビスフェノールAの反応率は、99.99%以上
であった。 ブロックA、ブロックBからのポリアリレートの合成 ビスフェノールA490g(2.15モル)と水酸化ナト
リウム181gを水15リットルに溶解し、ビスフェノ
ールAの水酸化ナトリウム水溶液(E液)を調製した。
及びで得られた塩化メチレン相の全量を反応器にと
り、攪拌しながらトリブチルベンジルアンモニウムクロ
ライド20g、続いて溶液Eを30秒間で加えた。さら
に20分攪拌して高分子量化した。水相と塩化メチレン
相を分離した。塩化メチレン相を希アルカリ、希酸、水
の順に洗浄した後、塩化メチレン相を濃縮しながらアセ
トンを加えてポリアリレート粉末を分離した。分離した
ポリアリレート粉末を真空乾燥器にて120℃で48時
間乾燥した。このようにして得られたポリアリレートの
極限粘度は0.44dl/gであった。ポリアリレート粉末
を造粒、続いて射出成形しテストピースを得た。
リウム252gを水5.6kgに溶解し、ビスフェノール
Aの水酸化ナトリウム水溶液(A液)を調製した。次
に、イソフタル酸クロライド647g(3.19モル)と
テレフタル酸クロライド113.7g(0.56モル)の混
合物及びトリブチルベンジルアンモニウムクロライド0.
7gを塩化メチレン15リットルに溶解し、イソフタル
酸クロライド−テレフタル酸クロライドの混合物及び触
媒を含む溶液(B液)を調製した。次いで、溶液Bを攪
拌しながら溶液Aを30秒間で加え、そのまま7分間攪
拌した。水相と塩化メチレン相は速やかに分離した。塩
化メチレン相の一部をとり分析したところMn=1,66
0であった。また、酸ハライド末端/フェノール性末端
の量>100/1であった。水相中の未反応ビスフェノ
ールAの量(10ppm 以下)より求めたビスフェノール
Aの反応率は、99.99%以上であった。 ブロックBの合成 ビスフェノールA1,272g(5.58モル)と水酸化ナ
トリウム469gを水10kgに溶解し、ビスフェノー
ルAの水酸化ナトリウム水溶液(C液)を調製した。次
に、テレフタル酸クロライド1090g(5.37モル)
とイソフタル酸クロライド327g(1.61モル)との
混合物、トリブチルベンジルアンモニウムクロライド1.
3g、p−ターシャリーブチルフェノール64.5g(0.
43モル)を塩化メチレン25リットルに溶解してテレ
フタル酸クロライド−イソフタル酸クロライド混合物及
び触媒を含む溶液(D液)を調製した。次いで、溶液D
を攪拌しながら溶液Cを30秒間で加え、そのまま7分
間攪拌した。水相と塩化メチレン相は速やかに分離し
た。塩化メチレン相の一部をとり分析したところMn=
1,690であった。また、酸ハライド末端/PTBP/
フェノール性末端は100/27/1以下であった。水
相中の未反応ビスフェノールAの量(10ppm 以下)よ
り求めたビスフェノールAの反応率は、99.99%以上
であった。 ブロックA、ブロックBからのポリアリレートの合成 ビスフェノールA490g(2.15モル)と水酸化ナト
リウム181gを水15リットルに溶解し、ビスフェノ
ールAの水酸化ナトリウム水溶液(E液)を調製した。
及びで得られた塩化メチレン相の全量を反応器にと
り、攪拌しながらトリブチルベンジルアンモニウムクロ
ライド20g、続いて溶液Eを30秒間で加えた。さら
に20分攪拌して高分子量化した。水相と塩化メチレン
相を分離した。塩化メチレン相を希アルカリ、希酸、水
の順に洗浄した後、塩化メチレン相を濃縮しながらアセ
トンを加えてポリアリレート粉末を分離した。分離した
ポリアリレート粉末を真空乾燥器にて120℃で48時
間乾燥した。このようにして得られたポリアリレートの
極限粘度は0.44dl/gであった。ポリアリレート粉末
を造粒、続いて射出成形しテストピースを得た。
【0027】実施例5 ブロックAの合成 ビスフェノールA640.6g(2.81モル)と水酸化ナ
トリウム236gを水5.6kgに溶解し、ビスフェノー
ルAの水酸化ナトリウム水溶液(A液)を調製した。次
に、イソフタル酸クロライド647g(3.19モル)と
テレフタル酸クロライド113.7g(0.56モル)の混
合物及びトリブチルベンジルアンモニウムクロライド0.
7gを塩化メチレン15リットルに溶解し、イソフタル
酸クロライド−テレフタル酸クロライドの混合物及び触
媒を含む溶液(B液)を調製した。次いで、溶液Bを攪
拌しながら溶液Aを30秒間で加え、そのまま7分間攪
拌した。水相と塩化メチレン相は速やかに分離した。塩
化メチレン相の一部をとり分析したところMn=1,30
0であった。また、酸ハライド末端/フェノール性末端
の量>100/1であった。水相中の未反応ビスフェノ
ールAの量(10ppm 以下)より求めたビスフェノール
Aの反応率は、99.99%以上であった。 ブロックBの合成 ビスフェノールA1,352g(5.58モル)と水酸化ナ
トリウム498gを水10kgに溶解し、ビスフェノー
ルAの水酸化ナトリウム水溶液(C液)を調製した。次
に、テレフタル酸クロライド327g(1.61モル)と
イソフタル酸クロライド327g(1.61モル)との混
合物、トリブチルベンジルアンモニウムクロライド1.3
g、p−ターシャリーブチルフェノール88.5g(0.5
9モル)を塩化メチレン25リットルに溶解してテレフ
タル酸クロライド−イソフタル酸クロライド混合物及び
触媒を含む溶液(D液)を調製した。次いで、溶液Dを
攪拌しながら溶液Cを30秒間で加え、そのまま7分間
攪拌した。水相と塩化メチレン相は速やかに分離した。
塩化メチレン相の一部をとり分析したところMn=2,2
80であった。また、酸ハライド末端/PTBP/フェ
ノール性末端は100/27/1以下であった。水相中
の未反応ビスフェノールAの量(10ppm 以下)より求
めたビスフェノールAの反応率は、99.99%以上であ
った。 ブロックA、ブロックBからのポリアリレートの合成 ビスフェノールA490g(2.15モル)と水酸化ナト
リウム167gを水15リットルに溶解し、ビスフェノ
ールAの水酸化ナトリウム水溶液(E液)を調製した。
及びで得られた塩化メチレン相の全量を反応器にと
り、攪拌しながらトリブチルベンジルアンモニウムクロ
ライド20g、続いて溶液Eを30秒間で加えた。さら
に20分攪拌して高分子量化した。水相と塩化メチレン
相を分離した。塩化メチレン相を希アルカリ、希酸、水
の順に洗浄した後、塩化メチレン相を濃縮しながらアセ
トンを加えてポリアリレート粉末を分離した。分離した
ポリアリレート粉末を真空乾燥器にて120℃で48時
間乾燥した。このようにして得られたポリアリレートの
極限粘度は0.42dl/gであった。ポリアリレート粉末
を造粒、続いて射出成形しテストピースを得た。実施例
1〜5で得られたポリマー末端のPTBP分率は80%
以上であった。
トリウム236gを水5.6kgに溶解し、ビスフェノー
ルAの水酸化ナトリウム水溶液(A液)を調製した。次
に、イソフタル酸クロライド647g(3.19モル)と
テレフタル酸クロライド113.7g(0.56モル)の混
合物及びトリブチルベンジルアンモニウムクロライド0.
7gを塩化メチレン15リットルに溶解し、イソフタル
酸クロライド−テレフタル酸クロライドの混合物及び触
媒を含む溶液(B液)を調製した。次いで、溶液Bを攪
拌しながら溶液Aを30秒間で加え、そのまま7分間攪
拌した。水相と塩化メチレン相は速やかに分離した。塩
化メチレン相の一部をとり分析したところMn=1,30
0であった。また、酸ハライド末端/フェノール性末端
の量>100/1であった。水相中の未反応ビスフェノ
ールAの量(10ppm 以下)より求めたビスフェノール
Aの反応率は、99.99%以上であった。 ブロックBの合成 ビスフェノールA1,352g(5.58モル)と水酸化ナ
トリウム498gを水10kgに溶解し、ビスフェノー
ルAの水酸化ナトリウム水溶液(C液)を調製した。次
に、テレフタル酸クロライド327g(1.61モル)と
イソフタル酸クロライド327g(1.61モル)との混
合物、トリブチルベンジルアンモニウムクロライド1.3
g、p−ターシャリーブチルフェノール88.5g(0.5
9モル)を塩化メチレン25リットルに溶解してテレフ
タル酸クロライド−イソフタル酸クロライド混合物及び
触媒を含む溶液(D液)を調製した。次いで、溶液Dを
攪拌しながら溶液Cを30秒間で加え、そのまま7分間
攪拌した。水相と塩化メチレン相は速やかに分離した。
塩化メチレン相の一部をとり分析したところMn=2,2
80であった。また、酸ハライド末端/PTBP/フェ
ノール性末端は100/27/1以下であった。水相中
の未反応ビスフェノールAの量(10ppm 以下)より求
めたビスフェノールAの反応率は、99.99%以上であ
った。 ブロックA、ブロックBからのポリアリレートの合成 ビスフェノールA490g(2.15モル)と水酸化ナト
リウム167gを水15リットルに溶解し、ビスフェノ
ールAの水酸化ナトリウム水溶液(E液)を調製した。
及びで得られた塩化メチレン相の全量を反応器にと
り、攪拌しながらトリブチルベンジルアンモニウムクロ
ライド20g、続いて溶液Eを30秒間で加えた。さら
に20分攪拌して高分子量化した。水相と塩化メチレン
相を分離した。塩化メチレン相を希アルカリ、希酸、水
の順に洗浄した後、塩化メチレン相を濃縮しながらアセ
トンを加えてポリアリレート粉末を分離した。分離した
ポリアリレート粉末を真空乾燥器にて120℃で48時
間乾燥した。このようにして得られたポリアリレートの
極限粘度は0.42dl/gであった。ポリアリレート粉末
を造粒、続いて射出成形しテストピースを得た。実施例
1〜5で得られたポリマー末端のPTBP分率は80%
以上であった。
【0028】比較例1 ブロックAの合成 実施例1において、p−ターシャリーブチルフェノール
88.5g(0.59モル)をイソフタル酸クロライド及び
トリブチルベンジルアンモニウムクロライドと共に塩化
メチレン15リットルに溶解し、イソフタル酸クロライ
ド及び触媒を含む溶液(B液)を調製した以外は、実施
例1と同様にしてブロックAを含有する塩化メチレン相
を分離した。塩化メチレン相の一部をとり分析したとこ
ろMn=1,680であった。また、酸ハライド末端/フ
ェノール性末端>100/1であった。 ブロックBの合成 実施例1において、p−ターシャリーブチルフェノール
88.5g(0.59モル)を使用しなかった以外は、実施
例1と同様にしてブロックBを含有する塩化メチレン相
を分離した。塩化メチレン相の一部をとり分析したとこ
ろMn=1,640であった。また、酸ハライド末端/フ
ェノール性末端>100/1であった。 ブロックA、ブロックBからのポリアリレートの合成 実施例1と同様にして実施し、ポリアリレートを合成し
た。このようにして得られたポリアリレートの極限粘度
は0.41dl/gであった。ポリアリレート粉末を造粒、
続いて射出成形しテストピースを得た。
88.5g(0.59モル)をイソフタル酸クロライド及び
トリブチルベンジルアンモニウムクロライドと共に塩化
メチレン15リットルに溶解し、イソフタル酸クロライ
ド及び触媒を含む溶液(B液)を調製した以外は、実施
例1と同様にしてブロックAを含有する塩化メチレン相
を分離した。塩化メチレン相の一部をとり分析したとこ
ろMn=1,680であった。また、酸ハライド末端/フ
ェノール性末端>100/1であった。 ブロックBの合成 実施例1において、p−ターシャリーブチルフェノール
88.5g(0.59モル)を使用しなかった以外は、実施
例1と同様にしてブロックBを含有する塩化メチレン相
を分離した。塩化メチレン相の一部をとり分析したとこ
ろMn=1,640であった。また、酸ハライド末端/フ
ェノール性末端>100/1であった。 ブロックA、ブロックBからのポリアリレートの合成 実施例1と同様にして実施し、ポリアリレートを合成し
た。このようにして得られたポリアリレートの極限粘度
は0.41dl/gであった。ポリアリレート粉末を造粒、
続いて射出成形しテストピースを得た。
【0029】比較例2 ブロックAの合成 実施例2において、p−ターシャリーブチルフェノール
88.5g(0.59モル)をイソフタル酸クロライド及び
トリブチルベンジルアンモニウムクロライドと共に塩化
メチレン15リットルに溶解し、イソフタル酸クロライ
ド及び触媒を含む溶液(B液)を調製した以外は、実施
例2と同様にしてブロックAを含有する塩化メチレン相
を分離した。塩化メチレン相の一部をとり分析したとこ
ろMn=3,460であった。また、酸ハライド末端/フ
ェノール性末端>100/1であった。 ブロックBの合成 実施例2において、p−ターシャリーブチルフェノール
88.5g(0.59モル)を使用しなかった以外は、実施
例2と同様にしてブロックBを含有する塩化メチレン相
を分離した。塩化メチレン相の一部をとり分析したとこ
ろMn=1,670であった。また、酸ハライド末端/フ
ェノール性末端>100/1であった。 ブロックA、ブロックBからのポリアリレートの合成 実施例2と同様にして実施し、ポリアリレートを合成し
た。このようにして得られたポリアリレートの極限粘度
は0.42dl/gであった。ポリアリレート粉末を造粒、
続いて射出成形しテストピースを得た。
88.5g(0.59モル)をイソフタル酸クロライド及び
トリブチルベンジルアンモニウムクロライドと共に塩化
メチレン15リットルに溶解し、イソフタル酸クロライ
ド及び触媒を含む溶液(B液)を調製した以外は、実施
例2と同様にしてブロックAを含有する塩化メチレン相
を分離した。塩化メチレン相の一部をとり分析したとこ
ろMn=3,460であった。また、酸ハライド末端/フ
ェノール性末端>100/1であった。 ブロックBの合成 実施例2において、p−ターシャリーブチルフェノール
88.5g(0.59モル)を使用しなかった以外は、実施
例2と同様にしてブロックBを含有する塩化メチレン相
を分離した。塩化メチレン相の一部をとり分析したとこ
ろMn=1,670であった。また、酸ハライド末端/フ
ェノール性末端>100/1であった。 ブロックA、ブロックBからのポリアリレートの合成 実施例2と同様にして実施し、ポリアリレートを合成し
た。このようにして得られたポリアリレートの極限粘度
は0.42dl/gであった。ポリアリレート粉末を造粒、
続いて射出成形しテストピースを得た。
【0030】比較例3 ブロックAの合成 実施例3において、p−ターシャリーブチルフェノール
88.5g(0.59モル)をイソフタル酸クロライドとテ
レフタル酸クロライドの混合物及びトリブチルベンジル
アンモニウムクロライドと共に塩化メチレン15リット
ルに溶解し、イソフタル酸クロライド−テレフタル酸ク
ロライドの混合物及び触媒を含む溶液(B液)を調製し
た以外は、実施例3と同様にしてブロックAを含有する
塩化メチレン相を分離した。塩化メチレン相の一部をと
り分析したところMn=1,710であった。また、酸ハ
ライド末端/フェノール性末端>100/1であった。 ブロックBの合成 実施例3において、p−ターシャリーブチルフェノール
88.5g(0.59モル)を使用しなかった以外は、実施
例3と同様にしてブロックBを含有する塩化メチレン相
を分離した。塩化メチレン相の一部をとり分析したとこ
ろMn=1,660であった。また、酸ハライド末端/フ
ェノール性末端>100/1であった。 ブロックA、ブロックBからのポリアリレートの合成 実施例3と同様にして実施し、ポリアリレートを合成し
た。このようにして得られたポリアリレートの極限粘度
は0.42dl/gであった。ポリアリレート粉末を造粒、
続いて射出成形しテストピースを得た。
88.5g(0.59モル)をイソフタル酸クロライドとテ
レフタル酸クロライドの混合物及びトリブチルベンジル
アンモニウムクロライドと共に塩化メチレン15リット
ルに溶解し、イソフタル酸クロライド−テレフタル酸ク
ロライドの混合物及び触媒を含む溶液(B液)を調製し
た以外は、実施例3と同様にしてブロックAを含有する
塩化メチレン相を分離した。塩化メチレン相の一部をと
り分析したところMn=1,710であった。また、酸ハ
ライド末端/フェノール性末端>100/1であった。 ブロックBの合成 実施例3において、p−ターシャリーブチルフェノール
88.5g(0.59モル)を使用しなかった以外は、実施
例3と同様にしてブロックBを含有する塩化メチレン相
を分離した。塩化メチレン相の一部をとり分析したとこ
ろMn=1,660であった。また、酸ハライド末端/フ
ェノール性末端>100/1であった。 ブロックA、ブロックBからのポリアリレートの合成 実施例3と同様にして実施し、ポリアリレートを合成し
た。このようにして得られたポリアリレートの極限粘度
は0.42dl/gであった。ポリアリレート粉末を造粒、
続いて射出成形しテストピースを得た。
【0031】比較例4 ブロックAの合成 実施例4において、p−ターシャリーブチルフェノール
64.5g(0.43モル)をイソフタル酸クロライドとテ
レフタル酸クロライドの混合物及びトリブチルベンジル
アンモニウムクロライドと共に塩化メチレン15リット
ルに溶解し、イソフタル酸クロライド−テレフタル酸ク
ロライドの混合物及び触媒を含む溶液(B液)を調製し
た以外は、実施例4と同様にしてブロックAを含有する
塩化メチレン相を分離した。塩化メチレン相の一部をと
り分析したところMn=1,700であった。また、酸ハ
ライド末端/フェノール性末端>100/1であった。 ブロックBの合成 実施例4において、p−ターシャリーブチルフェノール
64.5g(0.43モル)を使用しなかった以外は、実施
例3と同様にしてブロックBを含有する塩化メチレン相
を分離した。塩化メチレン相の一部をとり分析したとこ
ろMn=1,650であった。また、酸ハライド末端/フ
ェノール性末端>100/1であった。 ブロックA、ブロックBからのポリアリレートの合成 実施例4と同様にして実施し、ポリアリレートを合成し
た。このようにして得られたポリアリレートの極限粘度
は0.43dl/gであった。ポリアリレート粉末を造粒、
続いて射出成形しテストピースを得た。
64.5g(0.43モル)をイソフタル酸クロライドとテ
レフタル酸クロライドの混合物及びトリブチルベンジル
アンモニウムクロライドと共に塩化メチレン15リット
ルに溶解し、イソフタル酸クロライド−テレフタル酸ク
ロライドの混合物及び触媒を含む溶液(B液)を調製し
た以外は、実施例4と同様にしてブロックAを含有する
塩化メチレン相を分離した。塩化メチレン相の一部をと
り分析したところMn=1,700であった。また、酸ハ
ライド末端/フェノール性末端>100/1であった。 ブロックBの合成 実施例4において、p−ターシャリーブチルフェノール
64.5g(0.43モル)を使用しなかった以外は、実施
例3と同様にしてブロックBを含有する塩化メチレン相
を分離した。塩化メチレン相の一部をとり分析したとこ
ろMn=1,650であった。また、酸ハライド末端/フ
ェノール性末端>100/1であった。 ブロックA、ブロックBからのポリアリレートの合成 実施例4と同様にして実施し、ポリアリレートを合成し
た。このようにして得られたポリアリレートの極限粘度
は0.43dl/gであった。ポリアリレート粉末を造粒、
続いて射出成形しテストピースを得た。
【0032】比較例5 ビスフェノールA1468g(6.44モル)と水酸化ナ
トリウム540gを水12リットルに溶解し、ビスフェ
ノールAの水酸化ナトリウム水溶液(A液)を調製し
た。次に、テレフタル酸クロライド424.3g(2.09
モル)とイソフタル酸クロライド883g(4.35モ
ル)の混合物、トリブチルベンジルアンモニウムクロラ
イド0.7g及びp−ターシャリーブチルフェノール53.
1g(0.354モル)を塩化メチレン24リットルに溶
解し、イソフタル酸クロライド−テレフタル酸クロライ
ドの混合物、触媒及びp−ターシャリーブチルフェノー
ルを含む溶液(B液)を調製した。次いで、溶液Bを攪
拌しながら溶液Aを30秒間で加え、そのまま7分間攪
拌した。その後、トリブチルベンジルアンモニウムクロ
ライド14gを加えさらに20分間攪拌し、実施例1と
同様にしてポリアリレートを合成した。このようにして
得られたポリアリレートの極限粘度は0.41dl/gであ
った。ポリアリレート粉末を造粒、続いて射出成形しテ
ストピースを得た。
トリウム540gを水12リットルに溶解し、ビスフェ
ノールAの水酸化ナトリウム水溶液(A液)を調製し
た。次に、テレフタル酸クロライド424.3g(2.09
モル)とイソフタル酸クロライド883g(4.35モ
ル)の混合物、トリブチルベンジルアンモニウムクロラ
イド0.7g及びp−ターシャリーブチルフェノール53.
1g(0.354モル)を塩化メチレン24リットルに溶
解し、イソフタル酸クロライド−テレフタル酸クロライ
ドの混合物、触媒及びp−ターシャリーブチルフェノー
ルを含む溶液(B液)を調製した。次いで、溶液Bを攪
拌しながら溶液Aを30秒間で加え、そのまま7分間攪
拌した。その後、トリブチルベンジルアンモニウムクロ
ライド14gを加えさらに20分間攪拌し、実施例1と
同様にしてポリアリレートを合成した。このようにして
得られたポリアリレートの極限粘度は0.41dl/gであ
った。ポリアリレート粉末を造粒、続いて射出成形しテ
ストピースを得た。
【0033】比較例6 ビスフェノールA1468g(6.44モル)と水酸化ナ
トリウム540gを水12リットルに溶解し、ビスフェ
ノールAの水酸化ナトリウム水溶液(A液)を調製し
た。次に、テレフタル酸クロライド653.7g(3.22
モル),イソフタル酸クロライド584.6g(2.88モ
ル)及びフタル酸クロライド68.2g(0.336モル)
の混合物、トリブチルベンジルアンモニウムクロライド
0.7g及びp−ターシャリーブチルフェノール38.7g
(0.258モル)を塩化メチレン24リットルに溶解
し、イソフタル酸クロライド−テレフタル酸クロライド
−フタル酸クロライドの混合物、触媒及びp−ターシャ
リーブチルフェノールを含む溶液(B液)を調製した。
次いで、溶液Bを攪拌しながら溶液Aを30秒間で加
え、そのまま7分間攪拌した。その後、トリブチルベン
ジルアンモニウムクロライド14gを加えさらに20分
間攪拌し、実施例1と同様にしてポリアリレートを合成
した。このようにして得られたポリアリレートの極限粘
度は0.42dl/gであった。ポリアリレート粉末を造
粒、続いて射出成形しテストピースを得た。
トリウム540gを水12リットルに溶解し、ビスフェ
ノールAの水酸化ナトリウム水溶液(A液)を調製し
た。次に、テレフタル酸クロライド653.7g(3.22
モル),イソフタル酸クロライド584.6g(2.88モ
ル)及びフタル酸クロライド68.2g(0.336モル)
の混合物、トリブチルベンジルアンモニウムクロライド
0.7g及びp−ターシャリーブチルフェノール38.7g
(0.258モル)を塩化メチレン24リットルに溶解
し、イソフタル酸クロライド−テレフタル酸クロライド
−フタル酸クロライドの混合物、触媒及びp−ターシャ
リーブチルフェノールを含む溶液(B液)を調製した。
次いで、溶液Bを攪拌しながら溶液Aを30秒間で加
え、そのまま7分間攪拌した。その後、トリブチルベン
ジルアンモニウムクロライド14gを加えさらに20分
間攪拌し、実施例1と同様にしてポリアリレートを合成
した。このようにして得られたポリアリレートの極限粘
度は0.42dl/gであった。ポリアリレート粉末を造
粒、続いて射出成形しテストピースを得た。
【0034】比較例7 ブロックAの合成 ビスフェノールA685g(3.00モル)と水酸化ナト
リウム252gを水5.6kgに溶解し、ビスフェノール
Aの水酸化ナトリウム水溶液(A液)を調製した。次
に、イソフタル酸クロライド647g(3.19モル)と
フタル酸クロライド113.7g(0.56モル)及びトリ
ブチルベンジルアンモニウムクロライド0.7gを塩化メ
チレン15リットルに溶解し、イソフタル酸クロライド
−フタル酸クロライドの混合物及び触媒を含む溶液(B
液)を調製した。次いで、溶液Bを攪拌しながら溶液A
を30秒間で加え、そのまま7分間攪拌した。水相と塩
化メチレン相は速やかに分離した。塩化メチレン相の一
部をとり分析したところMn=1,660であった。ま
た、酸ハライド末端/フェノール性末端>100/1で
あった。水相中の未反応ビスフェノールAの量(10pp
m 以下)より求めたビスフェノールAの反応率は、99.
99%以上であった。 ブロックBの合成 ビスフェノールA1,272g(5.58モル)と水酸化ナ
トリウム469gを水10kgに溶解し、ビスフェノー
ルAの水酸化ナトリウム水溶液(C液)を調製した。次
に、テレフタル酸クロライド1090g(6.98モ
ル)、トリブチルベンジルアンモニウムクロライド1.3
g及びp−ターシャリーブチルフェノール64.5g(0.
43モル)を塩化メチレン25リットルに溶解してテレ
フタル酸クロライド,触媒及びp−ターシャリーブチル
フェノールを含む溶液(D液)を調製した。次いで、溶
液Dを攪拌しながら溶液Cを30秒間で加え、そのまま
7分間攪拌した。水相と塩化メチレン相は速やかに分離
した。塩化メチレン相の一部をとり分析したところMn
=1,750であった。また、酸ハライド末端/PTBP
末端/フェノール性末端は100/27/1以下であっ
た。水相中の未反応ビスフェノールAの量(10ppm 以
下)より求めたビスフェノールAの反応率は、99.99
%以上であった。 ブロックA、ブロックBからのポリアリレートの合成 ビスフェノールA490g(2.15モル)と水酸化ナト
リウム181gを水15リットルに溶解し、ビスフェノ
ールAの水酸化ナトリウム水溶液(E液)を調製した。
及びで得られた塩化メチレン相の全量を反応器にと
り、攪拌しながらトリブチルベンジルアンモニウムクロ
ライド20g、続いて溶液Eを30秒間で加えた。さら
に20分攪拌した。水相と塩化メチレン相を分離した。
塩化メチレン相を希アルカリ、希酸、水の順に洗浄した
後、塩化メチレン相を濃縮しながらアセトンを加えてポ
リアリレート粉末を分離した。分離したポリアリレート
粉末を真空乾燥器にて120℃で48時間乾燥した。こ
のようにして得られたポリアリレートの極限粘度は0.4
5dl/gであった。ポリアリレート粉末を造粒、続いて
射出成形しテストピースを得た。
リウム252gを水5.6kgに溶解し、ビスフェノール
Aの水酸化ナトリウム水溶液(A液)を調製した。次
に、イソフタル酸クロライド647g(3.19モル)と
フタル酸クロライド113.7g(0.56モル)及びトリ
ブチルベンジルアンモニウムクロライド0.7gを塩化メ
チレン15リットルに溶解し、イソフタル酸クロライド
−フタル酸クロライドの混合物及び触媒を含む溶液(B
液)を調製した。次いで、溶液Bを攪拌しながら溶液A
を30秒間で加え、そのまま7分間攪拌した。水相と塩
化メチレン相は速やかに分離した。塩化メチレン相の一
部をとり分析したところMn=1,660であった。ま
た、酸ハライド末端/フェノール性末端>100/1で
あった。水相中の未反応ビスフェノールAの量(10pp
m 以下)より求めたビスフェノールAの反応率は、99.
99%以上であった。 ブロックBの合成 ビスフェノールA1,272g(5.58モル)と水酸化ナ
トリウム469gを水10kgに溶解し、ビスフェノー
ルAの水酸化ナトリウム水溶液(C液)を調製した。次
に、テレフタル酸クロライド1090g(6.98モ
ル)、トリブチルベンジルアンモニウムクロライド1.3
g及びp−ターシャリーブチルフェノール64.5g(0.
43モル)を塩化メチレン25リットルに溶解してテレ
フタル酸クロライド,触媒及びp−ターシャリーブチル
フェノールを含む溶液(D液)を調製した。次いで、溶
液Dを攪拌しながら溶液Cを30秒間で加え、そのまま
7分間攪拌した。水相と塩化メチレン相は速やかに分離
した。塩化メチレン相の一部をとり分析したところMn
=1,750であった。また、酸ハライド末端/PTBP
末端/フェノール性末端は100/27/1以下であっ
た。水相中の未反応ビスフェノールAの量(10ppm 以
下)より求めたビスフェノールAの反応率は、99.99
%以上であった。 ブロックA、ブロックBからのポリアリレートの合成 ビスフェノールA490g(2.15モル)と水酸化ナト
リウム181gを水15リットルに溶解し、ビスフェノ
ールAの水酸化ナトリウム水溶液(E液)を調製した。
及びで得られた塩化メチレン相の全量を反応器にと
り、攪拌しながらトリブチルベンジルアンモニウムクロ
ライド20g、続いて溶液Eを30秒間で加えた。さら
に20分攪拌した。水相と塩化メチレン相を分離した。
塩化メチレン相を希アルカリ、希酸、水の順に洗浄した
後、塩化メチレン相を濃縮しながらアセトンを加えてポ
リアリレート粉末を分離した。分離したポリアリレート
粉末を真空乾燥器にて120℃で48時間乾燥した。こ
のようにして得られたポリアリレートの極限粘度は0.4
5dl/gであった。ポリアリレート粉末を造粒、続いて
射出成形しテストピースを得た。
【0035】比較例8 ブロックAの合成 ビスフェノールA515.3g(2.26モル)と水酸化ナ
トリウム189.8gを水5.6kgに溶解した以外は、実
施例1と同様にして実施した。塩化メチレン相の一部を
とり分析したところMn=740であった。また、酸ハ
ライド末端/フェノール性末端>100/1であった。
水相中の未反応ビスフェノールAの量(10ppm 以下)
より求めたビスフェノールAの反応率は、99.99%以
上であった。 ブロックBの合成 ビスフェノールA1,272g(5.58モル)と水酸化ナ
トリウム352gを水10kgに溶解した以外は、実施
例1と同様にして実施した。塩化メチレン相の一部をと
り分析したところMn=790であった。また、酸ハラ
イド末端/PTBP末端/フェノール性末端は100/
11/1以下であった。水相中の未反応ビスフェノール
Aの量(10ppm 以下)より求めたビスフェノールAの
反応率は、99.99%以上であった。 ブロックA、ブロックBからのポリアリレートの合成 ビスフェノールA978g(4.29モル)と水酸化ナト
リウム361gを水15リットルに溶解した以外は、実
施例1と同様にして実施した。このようにして得られた
ポリアリレートの極限粘度は0.42dl/gであった。ポ
リアリレート粉末を造粒、続いて射出成形しテストピー
スを得た。
トリウム189.8gを水5.6kgに溶解した以外は、実
施例1と同様にして実施した。塩化メチレン相の一部を
とり分析したところMn=740であった。また、酸ハ
ライド末端/フェノール性末端>100/1であった。
水相中の未反応ビスフェノールAの量(10ppm 以下)
より求めたビスフェノールAの反応率は、99.99%以
上であった。 ブロックBの合成 ビスフェノールA1,272g(5.58モル)と水酸化ナ
トリウム352gを水10kgに溶解した以外は、実施
例1と同様にして実施した。塩化メチレン相の一部をと
り分析したところMn=790であった。また、酸ハラ
イド末端/PTBP末端/フェノール性末端は100/
11/1以下であった。水相中の未反応ビスフェノール
Aの量(10ppm 以下)より求めたビスフェノールAの
反応率は、99.99%以上であった。 ブロックA、ブロックBからのポリアリレートの合成 ビスフェノールA978g(4.29モル)と水酸化ナト
リウム361gを水15リットルに溶解した以外は、実
施例1と同様にして実施した。このようにして得られた
ポリアリレートの極限粘度は0.42dl/gであった。ポ
リアリレート粉末を造粒、続いて射出成形しテストピー
スを得た。
【0036】比較例9 ブロックAの合成 ビスフェノールA814g(3.57モル)と水酸化ナト
リウム300gを水10kgに溶解した以外は、実施例
1と同様にして実施した。塩化メチレン相の一部をとり
分析したところMn=7,800であった。また、酸ハラ
イド末端/フェノール性末端>20/1であった。水相
中の未反応ビスフェノールAの量(10ppm 以下)より
求めたビスフェノールAの反応率は、99.99%以上で
あった。 ブロックBの合成 ビスフェノールA1,512g(6.63モル)と水酸化ナ
トリウム560gを水13kgに溶解した以外は、実施
例1と同様にして実施した。塩化メチレン相の一部をと
り分析したところMn=7,550であった。また、酸ハ
ライド末端/PTBP末端/フェノール性末端は20/
17/1以下であった。水相中の未反応ビスフェノール
Aの量(10ppm 以下)より求めたビスフェノールAの
反応率は、99.99%以上であった。 ブロックA、ブロックBからのポリアリレートの合成 ビスフェノールA978g(4.29モル)と水酸化ナト
リウム361gを水15リットルに溶解した以外は、実
施例1と同様にして実施した。このようにして得られた
ポリアリレートの極限粘度は0.43dl/gであった。ポ
リアリレート粉末を造粒、続いて射出成形しテストピー
スを得た。
リウム300gを水10kgに溶解した以外は、実施例
1と同様にして実施した。塩化メチレン相の一部をとり
分析したところMn=7,800であった。また、酸ハラ
イド末端/フェノール性末端>20/1であった。水相
中の未反応ビスフェノールAの量(10ppm 以下)より
求めたビスフェノールAの反応率は、99.99%以上で
あった。 ブロックBの合成 ビスフェノールA1,512g(6.63モル)と水酸化ナ
トリウム560gを水13kgに溶解した以外は、実施
例1と同様にして実施した。塩化メチレン相の一部をと
り分析したところMn=7,550であった。また、酸ハ
ライド末端/PTBP末端/フェノール性末端は20/
17/1以下であった。水相中の未反応ビスフェノール
Aの量(10ppm 以下)より求めたビスフェノールAの
反応率は、99.99%以上であった。 ブロックA、ブロックBからのポリアリレートの合成 ビスフェノールA978g(4.29モル)と水酸化ナト
リウム361gを水15リットルに溶解した以外は、実
施例1と同様にして実施した。このようにして得られた
ポリアリレートの極限粘度は0.43dl/gであった。ポ
リアリレート粉末を造粒、続いて射出成形しテストピー
スを得た。
【0037】実施例および比較例において、それぞれ得
られたポリアリレートの物性を測定した結果を第2表に
示す。そして、流れ値と熱変形温度との関係を図1に示
す。
られたポリアリレートの物性を測定した結果を第2表に
示す。そして、流れ値と熱変形温度との関係を図1に示
す。
【0038】
【表3】
【0039】第2表から、実施例では、いずれも耐熱性
を低下させることなく、高い流れ値が得られている。そ
して、図1の耐熱性と流れ値との関係から、流動性の優
れたポリアリレートであることが判る。
を低下させることなく、高い流れ値が得られている。そ
して、図1の耐熱性と流れ値との関係から、流動性の優
れたポリアリレートであることが判る。
【0040】
【発明の効果】以上、本発明によれば、耐熱性が優れ、
しかも流動性の優れたポリアリレート樹脂を効率的に製
造することがでる。それ故、本発明は、ポリアリレート
樹脂を得るのに極めて優れた製造方法である。
しかも流動性の優れたポリアリレート樹脂を効率的に製
造することがでる。それ故、本発明は、ポリアリレート
樹脂を得るのに極めて優れた製造方法である。
【図1】 各実施例及び比較例において、それぞれ得ら
れたポリアリレートの流れ値と熱変形温度との関係を示
す図である。
れたポリアリレートの流れ値と熱変形温度との関係を示
す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)成分として、関係式1乃至3 関係式1 0.2 ≧〔a/(a+b+c)〕≧0 関係式2 1≧〔b/(a+b+c)〕≧0.6 関係式3 0.2 ≧〔c/(a+b+c)〕≧0 (式中、aはテレフタル酸単位のモル数、bはイソフタ
ル酸単位のモル数およびcはフタル酸単位のモル数を示
す。)を満たす一般式(I) 【化1】 で表される構造の繰り返し単位から構成され、数平均分
子量が900〜7,000であるポリアリレート重合体ブ
ロックA及び (B)成分として、関係式4及び関係式5 関係式4 0.9≧〔a’/(a’+b’)〕≧0.5 関係式5 0.5≧〔b’/(a’+b’)〕≧0.1 (式中、a’はテレフタル酸単位のモル数およびb’は
イソフタル酸単位のモル数を示す。)を満たす前記一般
式(I)で表される構造の繰り返し単位から構成され、
数平均分子量が900〜7,000であるポリアリレート
重合体ブロックBからなり、両末端構造が、末端封止さ
れたポリアリレート重合体ブロックBから構成され、か
つ極限粘度が0.30〜0.70dl/gであることを特徴と
するポリアリレート樹脂。 - 【請求項2】 (A)成分として、前記関係式1乃至3
を満たす割合で混合された芳香族ジカルボン酸ジハライ
ド混合物1モルに対して、二価フェノール0.65〜0.9
モルをアルカリ性化合物の存在下で反応させ、両末端が
酸ハライドのポリアリレート重合体ブロックAを製造
し、一方、(B)成分として、前記関係式4及び5を満
たす割合で混合された芳香族ジカルボン酸ジハライド混
合物1モルに対して、二価フェノール0.65〜0.9モル
と末端封止剤とをアルカリ性化合物の存在下で反応さ
せ、ポリアリレート重合体ブロックBを製造し、次い
で、(A)成分と(B)成分とを、アルカリ性化合物の
存在下で、二価フェノールと反応させることを特徴とす
るポリアリレート樹脂の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5249492A JPH05255493A (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | ポリアリレート樹脂及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5249492A JPH05255493A (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | ポリアリレート樹脂及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05255493A true JPH05255493A (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=12916272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5249492A Pending JPH05255493A (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | ポリアリレート樹脂及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05255493A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101147548B1 (ko) * | 2011-05-30 | 2012-05-17 | 한국화학연구원 | 난연성 폴리아릴레이트 수지 제조용 조성물 |
JP2013018943A (ja) * | 2011-07-14 | 2013-01-31 | Unitika Ltd | コーティング剤およびそれを用いて形成させた被膜、フィルム |
-
1992
- 1992-03-11 JP JP5249492A patent/JPH05255493A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101147548B1 (ko) * | 2011-05-30 | 2012-05-17 | 한국화학연구원 | 난연성 폴리아릴레이트 수지 제조용 조성물 |
JP2013018943A (ja) * | 2011-07-14 | 2013-01-31 | Unitika Ltd | コーティング剤およびそれを用いて形成させた被膜、フィルム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1133185A (en) | Aromatic polyester-polycarbonate | |
KR101828300B1 (ko) | 내열성과 유동성이 우수한 폴리카보네이트 수지 조성물 및 이를 포함하는 성형품 | |
JPS62161825A (ja) | 高分子量の脂肪族−芳香族ポリカ−ボネ−トの製造方法 | |
EP0306051A1 (en) | Process for production of aromatic polyethers | |
EP0010840B1 (en) | Aromatic polyester-polycarbonate and a process for the production thereof | |
JP2008019311A (ja) | ポリアリレートおよびその製造方法 | |
EP0418377A4 (en) | Process for the preparation of polycarbonate and/or polyarylate block copolymers with poly(aryl ethers) | |
JPH0349930B2 (ja) | ||
JPH05255493A (ja) | ポリアリレート樹脂及びその製造方法 | |
US4336348A (en) | Thermoplastic compositions, process for their preparation and their use | |
KR20200080471A (ko) | 내열성 및 유동성이 우수한 폴리카보네이트 수지 조성물 및 이를 포함하는 성형품 | |
US5235019A (en) | Process for preparation of poly(aryl ether) polymers by macro monocyclic catalysts | |
US5235020A (en) | Process for preparation of poly(aryl ether) polymers by acyclic catalysts | |
JPS6312097B2 (ja) | ||
JP2968402B2 (ja) | カーボネート型難燃剤の製造法 | |
JP3381874B2 (ja) | ポリカーボネート重合体及びその製造方法 | |
JPH0118939B2 (ja) | ||
JP3687690B2 (ja) | 高分子型難燃剤および樹脂組成物 | |
JPS58173125A (ja) | 新規な芳香族ポリエステル−カ−ボネ−ト共重合体 | |
JPH05255489A (ja) | ポリアリレート樹脂の製造方法 | |
JP3778756B2 (ja) | ハロゲン化カーボネート化合物、その製造方法およびそれを用いた難燃性樹脂組成物 | |
JPH0616800A (ja) | ポリカーボネート重合体 | |
JPH0611787B2 (ja) | ポリカーボネート共重合体の製造方法 | |
JPS62215626A (ja) | 芳香族ポリエステル及びその製法 | |
JP5495317B2 (ja) | カーボネート型難燃剤の製造法 |