JPH052551U - 回転電機の電機子 - Google Patents
回転電機の電機子Info
- Publication number
- JPH052551U JPH052551U JP5530091U JP5530091U JPH052551U JP H052551 U JPH052551 U JP H052551U JP 5530091 U JP5530091 U JP 5530091U JP 5530091 U JP5530091 U JP 5530091U JP H052551 U JPH052551 U JP H052551U
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- Japan
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- slots
- armature
- teeth
- slot
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- Pending
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- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 電機子鉄心1にロータ磁極51対向して複数
のスロット3とティース4とを設け、スロット数をN
S 、ロータ磁極数とスロット数の最大公約数をnm、1
回転当たりのコギングの山数をNg とし、m=Ng /N
s とした時、前記ティースの内の基準ティースから
{(0,1,2…nm )×NS /nm }+1番目の各テ
ィースにスロットの中心からの角度差Δθがそれぞれ、 Δθ=360°/{NS ×m×(nm +1)} となるように擬似スロット6をm個設けた回転電機の電
機子である。 【効果】 電機子鉄心にスキューを施すことなく、ティ
ースの先端部に擬似スロットを軸に平行に設けることに
よりコギングを低減することができるので、長手方向の
スキュー効果と同様の効果を円周方向に設けた擬似スロ
ットにより実現し、電機子鉄心の加工を簡単にし、電機
子コイルの占積率も向上する。
のスロット3とティース4とを設け、スロット数をN
S 、ロータ磁極数とスロット数の最大公約数をnm、1
回転当たりのコギングの山数をNg とし、m=Ng /N
s とした時、前記ティースの内の基準ティースから
{(0,1,2…nm )×NS /nm }+1番目の各テ
ィースにスロットの中心からの角度差Δθがそれぞれ、 Δθ=360°/{NS ×m×(nm +1)} となるように擬似スロット6をm個設けた回転電機の電
機子である。 【効果】 電機子鉄心にスキューを施すことなく、ティ
ースの先端部に擬似スロットを軸に平行に設けることに
よりコギングを低減することができるので、長手方向の
スキュー効果と同様の効果を円周方向に設けた擬似スロ
ットにより実現し、電機子鉄心の加工を簡単にし、電機
子コイルの占積率も向上する。
Description
【0001】
本考案は、モータなどの回転電機の電機子に関し、特にトルクリップルを低減
させる電機子鉄心に関する。
【0002】
従来、電機子コイルを収納する開口部を有する巻線溝を備えた電機子鉄心を用
いたモータでは、開口部の影響によりトルクリップルや回転リップルなどモータ
特性に悪影響を与えるコギングが発生するが、スロットにスキューを施したり、
スロットの間に形成されたティースの先端にスキューを施した複数の溝を設けて
、コギングを減少させるものが開示されている(例えば、特開昭62−1855
45号公報)。
【0003】
ところが、上記構成では、鉄心を積層する時に、ティースに設けた溝ピッチが
小さいため、溝がスキューするように鉄心を積層するごとに1枚づつ僅かな角度
だけ回転させて鉄心のスキューをそろえる必要があり、積層作業に多くの手間が
かかるという欠点があった。
また、スロットにスキューがあると、コイル入れ作業に手間がかかると共に占
積率が悪く、損失が大きくなり効率が低下するという問題もあった。
本考案は、スロットにスキューを施すことなくコギングを低減することを目的
とするものである。
【0004】
本考案は、ロータ磁極に対向して開口する複数のスロットと前記スロットの間
に形成したティースとを設けた電機子鉄心と、前記スロットに収納された電機子
コイルとを備えた回転電機の電機子において、前記スロット数をNS 、前記ロー
タ磁極数Pと前記スロット数NS の最大公約数をnm 、1回転当たりのコギング
の山数をNg とし、m=Ng /Ns とした時、前記ティースの内の基準ティース
から{(0,1,2…nm )×NS /nm }+1番目の各ティースにスロットの
中心からの角度差Δθがそれぞれ、
Δθ=360°/{NS ×m×(nm +1)}
となるように擬似スロットをm個設けたものである。
【0005】
ティースのロータ磁極に対向する先端部に、スロットの開口部と同じまたは近
似的な開口幅を持つm個の擬似スロットをロータ軸に平行に設けることにより、
ロータ磁極に対しスロットの開口部とティースがロータの回転によって交互に対
向することによって、ロータ磁極と電機子鉄心との間に磁気的変動分により発生
するコギングの基本波成分を打ち消すことができる。
したがって、従来の構成においてスロットに長手方向にスキューを施した時と
同様の効果を、円周方向に擬似スロットを設けることによって実現することがで
きる。
【0006】
本考案を図に示す実施例について説明する。
図1は本考案の原理を示す説明図で、電機子鉄心1に電機子コイル2を収納す
るスロット3の数をNS とし、スロットの間に形成されたティース4の先端に対
向するロータ5の磁極数をPとした時、ロータ5の回転によってロータ磁極51
に対しスロット3の開口部31とティース4が交互に対向するため、ロータ磁極
51と電機子鉄心1との間に磁気的変動分によるコギングが発生する。ロータ1
回転当たりのコギングの基本波成分は1回転当たりのコギングの山数をNg とし
、m=Ng /Ns とした時、スロット数NS の整数(m)倍の周波数を持ってい
る。ここでコギングの基本波成分を打ち消すようにティース4にスキューを施せ
ば、磁気変動分はなくなり、原理的にはコギングは発生しない。この場合のスキ
ュー角θS は、θS =360°/(NS ×m)で表される。
したがって、ティース4のロータ磁極51に対向する先端部41に、スロット
3の開口部31と同じまたは近似的な開口幅を持つm個の擬似スロット6をロー
タ軸に平行に設けることにより、磁気変動分を打ち消すことができる。
また、スキューは各ロータ磁極51に対してスロット3の開口部31を円周方
向に移動したものとみなすことができる。そこで、磁極数Pとスロット数NS の
最大公約数nm とした時、ロータ磁極51の位置に対してティース4の位置が磁
気的に重なる位置で、スキュー角θS を(nm +1)等分した角度差Δθを持っ
た擬似スロット6を、基準ティースから{(0,1,2…nm )×NS /nm }
+1番目の各ティースにスロットの中心からの角度差Δθがそれぞれ、
Δθ=360°/{NS ×m×(nm +1)}
となるように擬似スロットをm個設けることによりコギングを低減することがで
きる。しかも、電機子鉄心1を薄板鋼板からなるコアを積層する場合、1枚のコ
ア毎にコギングを打ち消す効果があるため、コアにスキューを施して積層する必
要がない。
【0007】
具体的には、図2に示すように、電機子鉄心1のスロット数NS =9、ロータ
磁極数P=6の時、コギングの基本波成分の周波数は18/回転で、
m=18/9=2 となるので、ティース4の先端部41に擬似スロット6
を2個設ける。
その位置は、磁極数P=6とスロット数NS =9の最大公約数nm =3である
から、ティース4の番号を基準のティースから順に円周方向にNo1〜No9と
すると、
角度差Δθ=θS /(nm +1)=360°/(18×4)=5° となり
、No1,No4,No7のティースに5°づつ、両側のスロット3の中心から
角度差が出るように擬似スロット6a,6b,6cをティース4の中心から左右
対称に設ける。No2,No5,No8の組と、No3、No6、No9の組に
も同様に擬似スロット6a,6b,6cを設ける。
なお、擬似スロット6と開口部31とが重なると、開口部が広がったことと同
じになりコギングが低減しないので、擬似スロット6の幅を狭くするか、少しず
らすことによりコギングの低減効果を維持することができる。
また、上記実施例ではティース中心に対して左右対称に擬似スロットを設けた
が、擬似スロットおよびスロットの開口部との間で干渉のない位置で、基準ティ
ースから{(0,1,2…nm )×NS /nm }+1番目の各ティースに角度差
Δθを持つという条件であれば、どの位置に擬似スロットを配置してもよい。
【0008】
以上述べたように、本考案によれば、電機子鉄心にスキューを施すことなく、
ティースの先端部に擬似スロットを軸に平行に設けることによりコギングを低減
することができるので、従来の長手方向のスキュー効果と同様の効果を円周方向
に設けた擬似スロットによって実現でき、電機子鉄心の加工が簡単となり、電機
子コイルの占積率も向上して、効率の良い回転電機を提供できる効果がある。
【図1】本考案の原理を示す説明図である。
【図2】本考案の実施例を示す正断面図である。
1 電機子鉄心
2 電機子コイル
3 スロット
31 開口部
4 ティース
41 先端部
5 ロータ
51 ロータ磁極
6、6a、6b、6c 擬似スロット
Claims (3)
- 【請求項1】 ロータ磁極に対向して開口する複数のス
ロットと前記スロットの間に形成したティースとを設け
た電機子鉄心と、前記スロットに収納された電機子コイ
ルとを備えた回転電機の電機子において、前記スロット
数をNS 、前記ロータ磁極数Pと前記スロット数NS の
最大公約数をnm 、1回転当たりのコギングの山数をN
g とし、m=Ng /Ns とした時、前記ティースの内の
基準ティースから{(0,1,2…nm )×NS /n
m }+1番目の各ティースにスロットの中心からの角度
差Δθがそれぞれ、 Δθ=360°/{NS ×m×(nm +1)} となるように擬似スロットをm個設けたことを特徴とす
る回転電機の電機子。 - 【請求項2】 前記擬似スロットの幅を前記スロットの
開口部と同じ幅とした請求項1記載の回転電機の電機
子。 - 【請求項3】 前記擬似スロットの位置をスロットの開
口部に重ならないように僅かにずらして配置した請求項
1または2記載の回転電機の電機子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5530091U JPH052551U (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | 回転電機の電機子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5530091U JPH052551U (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | 回転電機の電機子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH052551U true JPH052551U (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=12994724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5530091U Pending JPH052551U (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | 回転電機の電機子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH052551U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004080944A (ja) * | 2002-08-20 | 2004-03-11 | Toyota Motor Corp | 電動機用ステータコア |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61121758A (ja) * | 1984-11-13 | 1986-06-09 | デイジタル イクイプメント コーポレーシヨン | ブラシレスの直流モータ |
JPS6277840A (ja) * | 1985-09-30 | 1987-04-10 | Toshiba Corp | 回転電機 |
-
1991
- 1991-06-19 JP JP5530091U patent/JPH052551U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61121758A (ja) * | 1984-11-13 | 1986-06-09 | デイジタル イクイプメント コーポレーシヨン | ブラシレスの直流モータ |
JPS6277840A (ja) * | 1985-09-30 | 1987-04-10 | Toshiba Corp | 回転電機 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004080944A (ja) * | 2002-08-20 | 2004-03-11 | Toyota Motor Corp | 電動機用ステータコア |
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