JPH05255144A - 弗化水素および1−クロロ−2,2,2−トリフルオロエタンを含有する混合物の分離方法 - Google Patents
弗化水素および1−クロロ−2,2,2−トリフルオロエタンを含有する混合物の分離方法Info
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- JPH05255144A JPH05255144A JP30404092A JP30404092A JPH05255144A JP H05255144 A JPH05255144 A JP H05255144A JP 30404092 A JP30404092 A JP 30404092A JP 30404092 A JP30404092 A JP 30404092A JP H05255144 A JPH05255144 A JP H05255144A
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- C01B7/19—Fluorine; Hydrogen fluoride
- C01B7/191—Hydrogen fluoride
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
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- C07C17/38—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 R133aとHFとを分離する方法を提供す
る。 【構成】 弗化水素および1−クロロ−2,2,2−ト
リフルオロエタン(R133a)を含有する混合物の分
離法であって、上記混合物を分離帯域(5)中で−80
℃ないし−20℃に冷却し、10モル%未満のHF含有
率を有する有機相(7)を下相として形成させるととも
に、95%を越えるHF含有率を有するHF相(6)を
上相として分離帯域(5)内に形成させることからな
る。
る。 【構成】 弗化水素および1−クロロ−2,2,2−ト
リフルオロエタン(R133a)を含有する混合物の分
離法であって、上記混合物を分離帯域(5)中で−80
℃ないし−20℃に冷却し、10モル%未満のHF含有
率を有する有機相(7)を下相として形成させるととも
に、95%を越えるHF含有率を有するHF相(6)を
上相として分離帯域(5)内に形成させることからな
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弗化水素(HF)およ
び1−クロロ−2,2,2−トリフルオロエタン(R1
33a)を含有する混合物の分離方法に関する。
び1−クロロ−2,2,2−トリフルオロエタン(R1
33a)を含有する混合物の分離方法に関する。
【0002】
【従来技術】R123aは、部分的にハロゲン化された
フルオロカーボン(H−FC)およびクロロフルオロカ
ーボン(H−CFC)の製造における揮発性の中間体で
あり、そして該R123aは完全にハロゲン化されたC
FCの代替え物として異なる用途のセクターで作用し、
そしてこれらよりも生態学的に優れている。R123a
は、更に反応によりR134a(1,1,1,2−テト
ラフルオロエタン)に、およびR123(1,1−ジク
ロロ−2,2,2−トリフルオロエタン)、R124
(1−クロロ1,2,2,2−テトラフルオロエタン)
およびR125(ペンタフルオロエタン)に転化するこ
とができる。これは、同様にして吸入麻酔性の1−ブロ
モ−1−クロロ−2,2,2−トリフルオロエタンの合
成のおよびトリフルオロ酢酸誘導体の製造の中間体とし
て使用することもできる。
フルオロカーボン(H−FC)およびクロロフルオロカ
ーボン(H−CFC)の製造における揮発性の中間体で
あり、そして該R123aは完全にハロゲン化されたC
FCの代替え物として異なる用途のセクターで作用し、
そしてこれらよりも生態学的に優れている。R123a
は、更に反応によりR134a(1,1,1,2−テト
ラフルオロエタン)に、およびR123(1,1−ジク
ロロ−2,2,2−トリフルオロエタン)、R124
(1−クロロ1,2,2,2−テトラフルオロエタン)
およびR125(ペンタフルオロエタン)に転化するこ
とができる。これは、同様にして吸入麻酔性の1−ブロ
モ−1−クロロ−2,2,2−トリフルオロエタンの合
成のおよびトリフルオロ酢酸誘導体の製造の中間体とし
て使用することもできる。
【0003】クロロベンゼンから弗化水素との反応によ
り脂肪族フルオロカーボンを工業的に製造するに当たっ
て、過剰のHFを回収し、そしてこれを反応の際に戻す
ことは、いくつかの理由のために重要である。一方にお
いて、経済的観点からは、水性弗化水素酸またはフルオ
ライド溶液への転化が価値の著しい低下を表すので、こ
の方法においてできる限りの無水弗化水素を使用するこ
とが好ましい。他方においては、弗素−含有排水は、排
水保護の理由により避けるべきである。
り脂肪族フルオロカーボンを工業的に製造するに当たっ
て、過剰のHFを回収し、そしてこれを反応の際に戻す
ことは、いくつかの理由のために重要である。一方にお
いて、経済的観点からは、水性弗化水素酸またはフルオ
ライド溶液への転化が価値の著しい低下を表すので、こ
の方法においてできる限りの無水弗化水素を使用するこ
とが好ましい。他方においては、弗素−含有排水は、排
水保護の理由により避けるべきである。
【0004】液状の弗化水素は、ほんの限定された範囲
でしか多くの脂肪族フルオロカーボンと混和しないとい
うことは既知である。不均質混合物が相分離器内で分離
して高−HF相および低−HF相を得て、もって上記2
相を次いで更に別々に操作できるようにするという点
で、こういった事実は既に開発されている。
でしか多くの脂肪族フルオロカーボンと混和しないとい
うことは既知である。不均質混合物が相分離器内で分離
して高−HF相および低−HF相を得て、もって上記2
相を次いで更に別々に操作できるようにするという点
で、こういった事実は既に開発されている。
【0005】米国特許第2450415号明細書は、例
えばジクロロジフルオロエタン(R12)およびHFの
相分離を記載している。次いで、低いHF含量を有する
R12相を水性条件下に操作し、一方、高いHF相は反
応系に戻される。
えばジクロロジフルオロエタン(R12)およびHFの
相分離を記載している。次いで、低いHF含量を有する
R12相を水性条件下に操作し、一方、高いHF相は反
応系に戻される。
【0006】米国特許第2450425号明細書は、H
Fと連続製造法におけるテトラクロロエタンの弗素化生
成物との相分離を記載している。高HF相をここで反応
器に戻している。
Fと連続製造法におけるテトラクロロエタンの弗素化生
成物との相分離を記載している。高HF相をここで反応
器に戻している。
【0007】米国特許第3947558号明細書は、H
FがC1 〜C3 フルオロカーボンの弗素化法からできる
限り完全に除去する一連の2相分離を記載している。低
−HF有機相を先ず分離し、次いでこれにモノグリコー
ルを添加するが、ここで有機弗素化合物は実質的に不溶
性である。第2の相の分離後、HFは、ほとんど排他的
にグリコール相に位置し、そしてここから蒸留により回
収できる。
FがC1 〜C3 フルオロカーボンの弗素化法からできる
限り完全に除去する一連の2相分離を記載している。低
−HF有機相を先ず分離し、次いでこれにモノグリコー
ルを添加するが、ここで有機弗素化合物は実質的に不溶
性である。第2の相の分離後、HFは、ほとんど排他的
にグリコール相に位置し、そしてここから蒸留により回
収できる。
【0008】ヨーロッパ特許第98341号明細書は、
HFをこれとペンタフルオロタンおよび1−クロロ−
1,1−ジフルオロエタンとの混合物を相分離および蒸
留により回収することを記載している。
HFをこれとペンタフルオロタンおよび1−クロロ−
1,1−ジフルオロエタンとの混合物を相分離および蒸
留により回収することを記載している。
【0009】米国特許第4911792号明細書(=ヨ
ーロッパ特許出願公開第0353970号明細書)は、
HF、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエ
タンおよび/または2−クロロ−1,1,1,2−テト
ラフルオロエタンの混合物を相分離および引き続いての
両相の蒸留による分離を記載している。
ーロッパ特許出願公開第0353970号明細書)は、
HF、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエ
タンおよび/または2−クロロ−1,1,1,2−テト
ラフルオロエタンの混合物を相分離および引き続いての
両相の蒸留による分離を記載している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】トリフルオロエタンお
よびHFからのR133aの接触分解製造はヨーロッパ
特許出願公開第0407961号明細書に記載されてい
る。この反応から得られた生成物の混合物は、R133
aに加えて蒸留により分離することができる塩化水素を
なおも含有している。しかしながら、R133aとHF
との分離は、単純な蒸留では不可能である。
よびHFからのR133aの接触分解製造はヨーロッパ
特許出願公開第0407961号明細書に記載されてい
る。この反応から得られた生成物の混合物は、R133
aに加えて蒸留により分離することができる塩化水素を
なおも含有している。しかしながら、R133aとHF
との分離は、単純な蒸留では不可能である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、弗化水素およ
び1−クロロ−2,2,2−トリフルオロエタンを含有
する混合物の分離法であって、上記混合物を分離帯域中
で−80℃ないし−20℃に冷却し、10モル%未満の
HF含有率を有する有機相を下相として形成させるとと
もに、95%を越えるHF含有率を有するHF相を上相
として分離帯域内に形成させることからなる、上記方法
に関する。
び1−クロロ−2,2,2−トリフルオロエタンを含有
する混合物の分離法であって、上記混合物を分離帯域中
で−80℃ないし−20℃に冷却し、10モル%未満の
HF含有率を有する有機相を下相として形成させるとと
もに、95%を越えるHF含有率を有するHF相を上相
として分離帯域内に形成させることからなる、上記方法
に関する。
【0012】低い温度を選択した結果、2相は、引き続
いての相の蒸留によりHFおよびR133aとを分離さ
せる組成を有している。2相が常圧下に0℃で既に形成
されており、一方対応する混合物がなおも20℃で均質
であるということは真実である。しかしながら、0℃で
の2相の組成は、成分R133aおよびHFの完全な分
離を2相の別々の蒸留により可能となるような導入され
た粗製混合物の濃度の差はない。
いての相の蒸留によりHFおよびR133aとを分離さ
せる組成を有している。2相が常圧下に0℃で既に形成
されており、一方対応する混合物がなおも20℃で均質
であるということは真実である。しかしながら、0℃で
の2相の組成は、成分R133aおよびHFの完全な分
離を2相の別々の蒸留により可能となるような導入され
た粗製混合物の濃度の差はない。
【0013】これに対して、−20℃では両相の常圧下
での濃度差は、既に十分である。相分離は、10モル%
未満のHFを有するR133a相および5モル%未満の
R133aを有するHF相を製造する。相分離を−40
℃ないし−80℃で行うのが好ましく、この場合、2%
未満のHFしかR133a相に見出されず、そしてHF
相においては1%未満のR133aしか見出されない。
での濃度差は、既に十分である。相分離は、10モル%
未満のHFを有するR133a相および5モル%未満の
R133aを有するHF相を製造する。相分離を−40
℃ないし−80℃で行うのが好ましく、この場合、2%
未満のHFしかR133a相に見出されず、そしてHF
相においては1%未満のR133aしか見出されない。
【0014】圧力は、一般に0.1ないし10バールで
あり、好ましくは1ないし5バールである。本発明によ
る低温の相分離の結果、高いHF含量および低いR13
3a含量を有するHF上相が、低いHF含量および高い
R133a含量を有する有機下相と同様に得られる。
あり、好ましくは1ないし5バールである。本発明によ
る低温の相分離の結果、高いHF含量および低いR13
3a含量を有するHF上相が、低いHF含量および高い
R133a含量を有する有機下相と同様に得られる。
【0015】HF相を、分離帯域から除き、蒸留塔に移
し、そしてHFおよび1−クロロ−2,2,2−トリフ
ルオロエタンの共沸物を塔の頂部で回収しつつ、蒸留塔
の底部でHFを抜き取ることが好ましい。この場合の塔
頂部における温度は、一般には−40℃ないし+80℃
であり、好ましくは0℃ないし+50℃である。塔中の
圧力は、一般には0.1バールないし10バールであ
り、好ましくは1ないし5バールである(各々絶対
圧)。次いで、共沸物を分離帯域に戻すのが好ましい。
し、そしてHFおよび1−クロロ−2,2,2−トリフ
ルオロエタンの共沸物を塔の頂部で回収しつつ、蒸留塔
の底部でHFを抜き取ることが好ましい。この場合の塔
頂部における温度は、一般には−40℃ないし+80℃
であり、好ましくは0℃ないし+50℃である。塔中の
圧力は、一般には0.1バールないし10バールであ
り、好ましくは1ないし5バールである(各々絶対
圧)。次いで、共沸物を分離帯域に戻すのが好ましい。
【0016】別法により、HFおよび共沸物への蒸留に
よる分離の代わりにHF相を、トリクロロエタンとHF
を反応させてR133aとする反応を行う反応器に戻す
こともできる。
よる分離の代わりにHF相を、トリクロロエタンとHF
を反応させてR133aとする反応を行う反応器に戻す
こともできる。
【0017】特に好ましい実施態様において、HF相に
加えて有機相も蒸留により、HFおよび1−クロロ−
2,2,2−トリフルオロエタンの共沸物を塔の頂部で
回収しつつ、有機相を分離帯域から除去し、これを蒸留
塔に移すことによって操作される。この場合のこの塔の
頂部の温度は、一般には−50℃ないし+80℃であ
り、好ましくは0℃ないし+80℃である。この塔の圧
力は、一般には0.1ないし10バールであり、好まし
くは1ないし5バールである(各々絶対圧、その他の全
ての本発明の記載も同様)。共沸物を分離帯域に戻すの
が好ましい。
加えて有機相も蒸留により、HFおよび1−クロロ−
2,2,2−トリフルオロエタンの共沸物を塔の頂部で
回収しつつ、有機相を分離帯域から除去し、これを蒸留
塔に移すことによって操作される。この場合のこの塔の
頂部の温度は、一般には−50℃ないし+80℃であ
り、好ましくは0℃ないし+80℃である。この塔の圧
力は、一般には0.1ないし10バールであり、好まし
くは1ないし5バールである(各々絶対圧、その他の全
ての本発明の記載も同様)。共沸物を分離帯域に戻すの
が好ましい。
【0018】分離帯域へ2回の蒸留の頂部生成物として
得られるHFおよび1−クロロ−2,2,2−トリフル
オロエタンの共沸物を連続して戻し、これをそこで新た
な出発混合物(HFおよびR133a含有)と一緒にす
ることによって、HFおよびR133aの完全な分離が
連続操作で達成される。
得られるHFおよび1−クロロ−2,2,2−トリフル
オロエタンの共沸物を連続して戻し、これをそこで新た
な出発混合物(HFおよびR133a含有)と一緒にす
ることによって、HFおよびR133aの完全な分離が
連続操作で達成される。
【0019】ヨーロッパ特許第0407961号明細書
(上記を参照のこと)に従って得られた混合物を使用す
るために、これを先ず蒸留によりHClをなくす。この
ようにして得られた混合物は、なおも少量の高沸点化合
物、例えば未反応トリクロロエタンおよび1,2−ジフ
ルオロエタン(R132b)を含有し、そしてこれらは
本発明の進行に影響を及ぼす。低沸点不純物、例えばペ
ンタフルオロエタン(R132b)は、HClと一緒に
前もって留去され、もってR133aおよびHFと少部
分(3%未満)の上記高沸点化合物との混合物だけが分
離帯域に存在する。 図1は、本発明の好ましい態様の
略図である。
(上記を参照のこと)に従って得られた混合物を使用す
るために、これを先ず蒸留によりHClをなくす。この
ようにして得られた混合物は、なおも少量の高沸点化合
物、例えば未反応トリクロロエタンおよび1,2−ジフ
ルオロエタン(R132b)を含有し、そしてこれらは
本発明の進行に影響を及ぼす。低沸点不純物、例えばペ
ンタフルオロエタン(R132b)は、HClと一緒に
前もって留去され、もってR133aおよびHFと少部
分(3%未満)の上記高沸点化合物との混合物だけが分
離帯域に存在する。 図1は、本発明の好ましい態様の
略図である。
【0020】R133aおよびHFから本質的になる生
成物混合物(少量の未反応トリクロロエタンおよび少量
の不純物、例えば1,2−ジクロロ−1,1−ジフルオ
ロエタンを含有)は、冷却器(3)およびライン(3)
を介するライン(1)および(2)を介して相分離器
(分離帯域)(5)に流れる。相分離器(5)におい
て、高−HF上相(6)および高−R133a相(7)
が形成される。HF相(6)を相分離器(5)から抜取
り、そしてライン(8)を介して蒸留塔(9)に供給さ
れる。純粋な弗化水素をライン(10)を介して塔
(9)の底部で回収される。塔頂部で製造されたHFお
よびR133aの共沸物をライン(11)を介して冷却
管(12)に通過させ、そこで凝縮し、次いで再びライ
ン(2)および冷却器(3)を介して相分離器(5)に
供給する。
成物混合物(少量の未反応トリクロロエタンおよび少量
の不純物、例えば1,2−ジクロロ−1,1−ジフルオ
ロエタンを含有)は、冷却器(3)およびライン(3)
を介するライン(1)および(2)を介して相分離器
(分離帯域)(5)に流れる。相分離器(5)におい
て、高−HF上相(6)および高−R133a相(7)
が形成される。HF相(6)を相分離器(5)から抜取
り、そしてライン(8)を介して蒸留塔(9)に供給さ
れる。純粋な弗化水素をライン(10)を介して塔
(9)の底部で回収される。塔頂部で製造されたHFお
よびR133aの共沸物をライン(11)を介して冷却
管(12)に通過させ、そこで凝縮し、次いで再びライ
ン(2)および冷却器(3)を介して相分離器(5)に
供給する。
【0021】低有機相(7)からR133aを回収する
ために、これを相分離器(5)から抜取り、そしてライ
ン(13)を介して第2の蒸留塔(14)に供給する。
HFおよびR133aからなる共沸物を、ライン(1
5)を介して塔腸で抜取り、冷却管(16)中で液化
し、そして冷却器(3)を介して相分離器(5)に供給
する。R133aをライン(16)を介して塔(14)
の頂部で抜き取る。上相(6)の全てまたは一部をライ
ン(17)を介して反応器に戻すことができるが、これ
は好ましくない。塔(9)および(14)は2つのロー
タリーエバポレーターにより駆動される。
ために、これを相分離器(5)から抜取り、そしてライ
ン(13)を介して第2の蒸留塔(14)に供給する。
HFおよびR133aからなる共沸物を、ライン(1
5)を介して塔腸で抜取り、冷却管(16)中で液化
し、そして冷却器(3)を介して相分離器(5)に供給
する。R133aをライン(16)を介して塔(14)
の頂部で抜き取る。上相(6)の全てまたは一部をライ
ン(17)を介して反応器に戻すことができるが、これ
は好ましくない。塔(9)および(14)は2つのロー
タリーエバポレーターにより駆動される。
【0022】
【実施例】以下の実施例は、本発明を説明する。 比較例1 10gのHF(0.5モル)および56.2gのR13
3a(0.47モル)を透明な弗素プラスチック(ポリ
クロロトリフルオロエタンPCTFE)製の気密容器に
配置する。容器を20℃にまで加熱した後、相分離は観
察できない。2時間後でも、この混合物は均質である。
混合物の上および下部分は同一モル濃度のHFおよびR
133aを含有していた。 比較例2 504gのHF(25.2モル)および496gのR1
33a(4.2モル)をスチール製のシリンダー中で混
合し、そして20℃に加熱する。5時間後、各50gを
混合物の上および下部分から除去して、観察する。測定
したHFおよびR133a濃度は、はかりとった量の比
率と一致し、よってモル比HF/R133aで相分離は
同様に進行しなかった。 比較例3 比較例1からの混合物を0℃の温度に冷却した。数時間
内に、2相の形成が観察された。サンプルを両方の相か
ら分離し、そしてHFおよびR133aの濃度を測定し
た。 分析: 上相 下相 HF 58モル% 46モル% R133a 42モル% 54モル% 相分離はこの場合生ぜず、2相はほぼ同一組成であっ
た。 例1 比較例1からの混合物を−40℃の温度に冷却した。次
いで、2相を分析した。
3a(0.47モル)を透明な弗素プラスチック(ポリ
クロロトリフルオロエタンPCTFE)製の気密容器に
配置する。容器を20℃にまで加熱した後、相分離は観
察できない。2時間後でも、この混合物は均質である。
混合物の上および下部分は同一モル濃度のHFおよびR
133aを含有していた。 比較例2 504gのHF(25.2モル)および496gのR1
33a(4.2モル)をスチール製のシリンダー中で混
合し、そして20℃に加熱する。5時間後、各50gを
混合物の上および下部分から除去して、観察する。測定
したHFおよびR133a濃度は、はかりとった量の比
率と一致し、よってモル比HF/R133aで相分離は
同様に進行しなかった。 比較例3 比較例1からの混合物を0℃の温度に冷却した。数時間
内に、2相の形成が観察された。サンプルを両方の相か
ら分離し、そしてHFおよびR133aの濃度を測定し
た。 分析: 上相 下相 HF 58モル% 46モル% R133a 42モル% 54モル% 相分離はこの場合生ぜず、2相はほぼ同一組成であっ
た。 例1 比較例1からの混合物を−40℃の温度に冷却した。次
いで、2相を分析した。
【0023】 上相 下相 HF 99モル% 2モル% R133a 1モル% 98モル% 例2 図1に従う連続低分離装置について、規定された仮言的
な量のR133aおよびHFを入口(1)において導入
した場合の位置(8)、(10)、(11)、(1
3)、(15)および(16)で生じるR133aおよ
びHFの速度を測定した。蒸留塔(9)および(14)
の分離効率について、10段の理論プレートを各々の場
合に仮定した。(1)における仮定割合およびその他の
位置で測定された速度を以下の表に掲載する。この表
は、更に全ての記載した位置での仮定され、そして計算
に使用した温度および圧力も含む。更に、そのR133
aおよびHF混合物の実測および理論熱力学的データ
を、計算に、特に−40℃における相分離に関する例1
の結果に使用した。 (1):生成物混合物入口 (8):相分離器(5)からのHF相 (10):塔(9)からの底部生成物 (11):塔(9)からの頂部生成物 (13):相分離器(5)からのR133a相 (15):塔(14)からの底部生成物 (16):塔(14)からの頂部生成物
な量のR133aおよびHFを入口(1)において導入
した場合の位置(8)、(10)、(11)、(1
3)、(15)および(16)で生じるR133aおよ
びHFの速度を測定した。蒸留塔(9)および(14)
の分離効率について、10段の理論プレートを各々の場
合に仮定した。(1)における仮定割合およびその他の
位置で測定された速度を以下の表に掲載する。この表
は、更に全ての記載した位置での仮定され、そして計算
に使用した温度および圧力も含む。更に、そのR133
aおよびHF混合物の実測および理論熱力学的データ
を、計算に、特に−40℃における相分離に関する例1
の結果に使用した。 (1):生成物混合物入口 (8):相分離器(5)からのHF相 (10):塔(9)からの底部生成物 (11):塔(9)からの頂部生成物 (13):相分離器(5)からのR133a相 (15):塔(14)からの底部生成物 (16):塔(14)からの頂部生成物
【図1】図1は、本発明の好ましい態様の略図である。
1,2,4,8,10,11,13,15,16,17
ライン 3
冷却器 5
分離帯域 6
高−HF上相 7
高−R133a下相 9,14
蒸留塔 12
冷却管 18,19
蒸発器
ライン 3
冷却器 5
分離帯域 6
高−HF上相 7
高−R133a下相 9,14
蒸留塔 12
冷却管 18,19
蒸発器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ギユンター・ジーゲムント ドイツ連邦共和国、ホーフハイム・アム・ タウヌス、フランクフルテル・ストラー セ、21 (72)発明者 ウオルフガング・ウアンツケ ドイツ連邦共和国、ゲルストホーフエン、 アイヒエンドルフストラーセ、1
Claims (8)
- 【請求項1】 弗化水素および1−クロロ−2,2,2
−トリフルオロエタンを含有する混合物の分離法であっ
て、上記混合物を分離帯域中で−80℃ないし−20℃
に冷却し、10モル%未満のHF含有率を有する有機相
を下相として形成させるとともに、95%を越えるHF
含有率を有するHF相を上相として分離帯域内に形成さ
せることからなる、上記方法。 - 【請求項2】 混合物を−40℃ないし−80℃に冷却
する請求項1の方法。 - 【請求項3】 HF相を分離帯域から除去し、蒸留塔に
移し、そしてHFと1−クロロ−2,2,2−トリフル
オロエタンとの共沸物を塔の頂部で回収しながらHFを
その底部から抜き出す請求項1または2の方法。 - 【請求項4】 塔頂部の温度が−40℃ないし+80℃
である請求項3の方法。 - 【請求項5】 共沸物を分離帯域に戻す請求項3または
4の方法。 - 【請求項6】 有機相を分離帯域から除去し、蒸留塔に
移し、そしてHFと1−クロロ−2,2,2−トリフル
オロエタンとの共沸物を塔の頂部で回収しながら1−ク
ロロ−2,2,2−トリフルオロエタンをその底部で抜
き出す請求項1ないし5のいずれか一つの方法。 - 【請求項7】 塔頂部の温度が−50℃ないし+80℃
である請求項6の方法。 - 【請求項8】 共沸物を分離帯域に戻す請求項6または
7の方法。
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---|---|---|---|
DE4137600:5 | 1991-11-15 | ||
DE4137600 | 1991-11-15 |
Publications (1)
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---|---|
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---|---|
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CA (1) | CA2082844A1 (ja) |
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JP2002510665A (ja) * | 1998-04-03 | 2002-04-09 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 2,2−ジクロロ−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンの精製および使用方法 |
JP2002510664A (ja) * | 1998-04-03 | 2002-04-09 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 2−クロロ−1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンと、そのhfとの共沸混合物を精製および使用する方法 |
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ES2190474T3 (es) | 1995-08-01 | 2003-08-01 | Du Pont | Proceso para la fabricacion de halocarburos y compuestos seleccionados, y formas azeotropicas con hf. |
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US7329786B2 (en) * | 2001-09-28 | 2008-02-12 | Great Lakes Chemical Corporation | Processes for producing CF3CFHCF3 |
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-
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- 1992-11-13 JP JP30404092A patent/JPH05255144A/ja not_active Withdrawn
- 1992-11-13 EP EP92119444A patent/EP0542290A1/de not_active Ceased
- 1992-11-13 CA CA 2082844 patent/CA2082844A1/en not_active Abandoned
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JP2002510664A (ja) * | 1998-04-03 | 2002-04-09 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 2−クロロ−1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンと、そのhfとの共沸混合物を精製および使用する方法 |
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---|---|
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CA2082844A1 (en) | 1993-05-16 |
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