JPH05248371A - スクロール流体機械及びスクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール流体機械及びスクロール圧縮機Info
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- JPH05248371A JPH05248371A JP14524892A JP14524892A JPH05248371A JP H05248371 A JPH05248371 A JP H05248371A JP 14524892 A JP14524892 A JP 14524892A JP 14524892 A JP14524892 A JP 14524892A JP H05248371 A JPH05248371 A JP H05248371A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/0042—Driving elements, brakes, couplings, transmissions specially adapted for pumps
- F04C29/005—Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions
- F04C29/0057—Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions for eccentric movement
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 駆動軸12に設けたスライダーピンに、壁面
押しつけ力が正になるスライダー角度を有するスライダ
ー駆動面と、壁面押しつけ力が負になるスライダー角度
を有するスライダー駆動面の角度の異なる2平面を設
け、圧縮機の圧力条件や回転数によって、上記2平面間
でスライダー31が姿勢変化するように構成した。 【効果】 通常運転時は、壁面押しつけ力が正になる駆
動面で運転される為、径方向シールが確実になされ、液
圧縮時等圧縮室内圧力が過大になったときは壁面押しつ
け力が負になる駆動面で運転されるので、リリーフす
る。
押しつけ力が正になるスライダー角度を有するスライダ
ー駆動面と、壁面押しつけ力が負になるスライダー角度
を有するスライダー駆動面の角度の異なる2平面を設
け、圧縮機の圧力条件や回転数によって、上記2平面間
でスライダー31が姿勢変化するように構成した。 【効果】 通常運転時は、壁面押しつけ力が正になる駆
動面で運転される為、径方向シールが確実になされ、液
圧縮時等圧縮室内圧力が過大になったときは壁面押しつ
け力が負になる駆動面で運転されるので、リリーフす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空気調和機等に適す
るスクロール流体機械に関するものである。
るスクロール流体機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来のスクロール流体機械で
圧縮機として用いたものを示す断面図である。図におい
て、10は固定スクロール、11は背面に揺動軸112
を持つ揺動スクロール、12は揺動軸112を揺動軸受
穴121を嵌入させバランスウェイト122と一体とな
った駆動軸、13は電動機ローター、15と16は軸受
支え、17はシェル、18は吸入管、19は吐出管、2
0は吐出マフラー、21は逆止弁、22は揺動スクロー
ル11の自転を防止し固定スクロール10と揺動スクロ
ール11の角度位置を保つオルダムリング、23は揺動
軸112を支持する揺動軸受、24は駆動軸12と軸受
支え16との摩擦を減ずるための主軸受、25は駆動軸
12の電動機側を支持する副軸受、26は圧縮室の内圧
と揺動スクロール11の自重を受る環状のスラスト軸
受、27はスクロールの渦巻壁端面のチップシール溝に
嵌入されたチップシール、28はフォーミング防止板、
29はローター13の下部にとり付けられたバランサ
ー、30は駆動軸12下部にとり付けられた油ポンプ
で、以上が主な構成要素である。
圧縮機として用いたものを示す断面図である。図におい
て、10は固定スクロール、11は背面に揺動軸112
を持つ揺動スクロール、12は揺動軸112を揺動軸受
穴121を嵌入させバランスウェイト122と一体とな
った駆動軸、13は電動機ローター、15と16は軸受
支え、17はシェル、18は吸入管、19は吐出管、2
0は吐出マフラー、21は逆止弁、22は揺動スクロー
ル11の自転を防止し固定スクロール10と揺動スクロ
ール11の角度位置を保つオルダムリング、23は揺動
軸112を支持する揺動軸受、24は駆動軸12と軸受
支え16との摩擦を減ずるための主軸受、25は駆動軸
12の電動機側を支持する副軸受、26は圧縮室の内圧
と揺動スクロール11の自重を受る環状のスラスト軸
受、27はスクロールの渦巻壁端面のチップシール溝に
嵌入されたチップシール、28はフォーミング防止板、
29はローター13の下部にとり付けられたバランサ
ー、30は駆動軸12下部にとり付けられた油ポンプ
で、以上が主な構成要素である。
【0003】次に図12に示されたスクロール圧縮機全
体としての動作を説明する。ステーター14に通電され
るとローター13はトルクを発生して、駆動軸12と共
に回転する。揺動軸受121に嵌入された揺動軸受23
を介して揺動軸112に回転力が伝えられ、揺動スクロ
ール11はオルダムリング22にガイドされて自転する
ことなく揺動運動を行い、圧縮作用が行われる。渦巻壁
の先端無においては、チップシール27が軸方向すきま
を密封することにより高圧の圧縮室から低圧の圧縮室へ
のガスの径方向漏れを防止する。吸入管18からシェル
17内に流入したガスは、電動機のローター13、ステ
ーター14等を冷却してから圧縮室にとり込まれ圧縮さ
れた後、吐出口101を経て吐出管19より排出され
る。以上が揺動型スクロール圧縮機の一般的な動作であ
る。
体としての動作を説明する。ステーター14に通電され
るとローター13はトルクを発生して、駆動軸12と共
に回転する。揺動軸受121に嵌入された揺動軸受23
を介して揺動軸112に回転力が伝えられ、揺動スクロ
ール11はオルダムリング22にガイドされて自転する
ことなく揺動運動を行い、圧縮作用が行われる。渦巻壁
の先端無においては、チップシール27が軸方向すきま
を密封することにより高圧の圧縮室から低圧の圧縮室へ
のガスの径方向漏れを防止する。吸入管18からシェル
17内に流入したガスは、電動機のローター13、ステ
ーター14等を冷却してから圧縮室にとり込まれ圧縮さ
れた後、吐出口101を経て吐出管19より排出され
る。以上が揺動型スクロール圧縮機の一般的な動作であ
る。
【0004】このような容積形の流体機械においては、
圧縮室と外部との間のすき間を密封して漏れを減らすこ
とが、効率向上の点で肝要である。スクロール流体機械
には、径方向漏れを生ずる軸方向すき間と周方向漏れを
生ずる径方向すき間の二種類のすき間があるが、軸方向
すき間については、前述のようにチップシールを用いて
密封するのが常套的であり、また効果的でもある。渦巻
壁側面の径方向すき間については、これを非接触極小に
保つか、渦巻壁側面同士を適度な押付け力で押付けてや
ることが必要で、過去にも様々な機構が提案されてい
る。
圧縮室と外部との間のすき間を密封して漏れを減らすこ
とが、効率向上の点で肝要である。スクロール流体機械
には、径方向漏れを生ずる軸方向すき間と周方向漏れを
生ずる径方向すき間の二種類のすき間があるが、軸方向
すき間については、前述のようにチップシールを用いて
密封するのが常套的であり、また効果的でもある。渦巻
壁側面の径方向すき間については、これを非接触極小に
保つか、渦巻壁側面同士を適度な押付け力で押付けてや
ることが必要で、過去にも様々な機構が提案されてい
る。
【0005】図13と図14は、例えば特開昭59−1
20794号公報に示されたような、揺動スクロールに
作用する遠心力を利用して渦巻壁側面を押付けることに
より径方向すき間を密封する、所謂スライダー機構の典
型的な例である。図において、揺動スクロール11の揺
動軸部分112はスライダー31に嵌入されており、揺
動スクロール11が偏心揺動運動することにより発生す
る遠心力Fc を受て、スライダー31が駆動軸の平行溝
内で揺動半径が増大する方向にスライドすることによ
り、揺動スクロールの渦巻壁側面が固定スクロールの渦
巻壁側面に押し付けられる。
20794号公報に示されたような、揺動スクロールに
作用する遠心力を利用して渦巻壁側面を押付けることに
より径方向すき間を密封する、所謂スライダー機構の典
型的な例である。図において、揺動スクロール11の揺
動軸部分112はスライダー31に嵌入されており、揺
動スクロール11が偏心揺動運動することにより発生す
る遠心力Fc を受て、スライダー31が駆動軸の平行溝
内で揺動半径が増大する方向にスライドすることによ
り、揺動スクロールの渦巻壁側面が固定スクロールの渦
巻壁側面に押し付けられる。
【0006】図13、図14の例は、駆動軸に平行溝を
形成し方形のスライダーを嵌入する所謂オス型のスライ
ダー機構であるが、図15、図16に示すようにメス・
オスを逆にしたメス型のスライダー機構でも基本的な機
能は同様である。
形成し方形のスライダーを嵌入する所謂オス型のスライ
ダー機構であるが、図15、図16に示すようにメス・
オスを逆にしたメス型のスライダー機構でも基本的な機
能は同様である。
【0007】ここで、スライダーの動作に係わる力の釣
り合いを考える。スライダーが機能して渦巻壁面が接触
した状態での力の関係は、図17に示すようになる。図
において、O0 は駆動軸中心、O2 は揺動スクロール及
びスライダーの中心、O0 及びO2 間の距離Rr が揺動
半径、φはスライダー角、である。揺動スクロールに
は、圧縮機室内のガス圧による接線方向の力Fgtと半径
方向の力Fgr、遠心力Fc 、渦巻壁側面の反力Fr とμ
r Fr が作用し、スライダーにスライド面での反力とし
てFn とμn Fn が作用する。スライド面に沿ってスラ
イダーに作用する力Fssは、 Fss=(Fc −Fgr−Fr )・cosφ −(Fgt+μr Fr )・sinφ−μn Fn (1) スライダー直角方向の力の釣り合いから (Fc −Fgr−Fr )・sinφ +(Fgt+μr Fr )・cosφ=Fn (2) スライダー方向の釣り合いから Fss=0 (3) なので、(1)〜(3)式からFss、Fn を消去して、 Fr ={(Fc −Fgr)(cosφ−μn sinφ) −Fgt(sinφ+μn cosφ)}/ {(1+μn μr )cosφ−(μn −μr ) sinφ} (4)
り合いを考える。スライダーが機能して渦巻壁面が接触
した状態での力の関係は、図17に示すようになる。図
において、O0 は駆動軸中心、O2 は揺動スクロール及
びスライダーの中心、O0 及びO2 間の距離Rr が揺動
半径、φはスライダー角、である。揺動スクロールに
は、圧縮機室内のガス圧による接線方向の力Fgtと半径
方向の力Fgr、遠心力Fc 、渦巻壁側面の反力Fr とμ
r Fr が作用し、スライダーにスライド面での反力とし
てFn とμn Fn が作用する。スライド面に沿ってスラ
イダーに作用する力Fssは、 Fss=(Fc −Fgr−Fr )・cosφ −(Fgt+μr Fr )・sinφ−μn Fn (1) スライダー直角方向の力の釣り合いから (Fc −Fgr−Fr )・sinφ +(Fgt+μr Fr )・cosφ=Fn (2) スライダー方向の釣り合いから Fss=0 (3) なので、(1)〜(3)式からFss、Fn を消去して、 Fr ={(Fc −Fgr)(cosφ−μn sinφ) −Fgt(sinφ+μn cosφ)}/ {(1+μn μr )cosφ−(μn −μr ) sinφ} (4)
【0008】図18は、例えば特開昭62−28218
6号公報に示された渦巻壁面間の半径方向最近接部分が
接触しないような関係寸法にしつつ、かつ揺動軸受を有
するスライダーを、揺動半径方向に押しつける弾性体を
挿入することで通常運転範囲内で、両渦巻間隙間を最小
限に設定するものである。図において、201は主軸2
00に設けられ溝の側面が主軸200の軸線に平行で又
溝の中心線が主軸200の軸線を通るように形成した偏
心駆動軸受である。202は揺動スクロールの駆動軸2
03と回転可能に嵌合した偏心軸受で、偏心軸受202
は偏心軸受溝201内でその長手方向には滑動可能に、
かつ回転しないように偏心軸受溝201に嵌合してい
る。204は偏心駆動軸受溝201に入れられ、偏心軸
受202を偏心駆動軸受溝201の外方の壁面に押しつ
けるコイルバネである。そして偏心軸受202が偏心駆
動軸受溝201の外方に壁面に押しつけられた状態にお
いて両スクロールの半径方向の最近接部には微少な隙間
が存在するように偏心駆動軸受溝201の長手方向寸
法、及び偏心軸受202の寸法が設定してある。
6号公報に示された渦巻壁面間の半径方向最近接部分が
接触しないような関係寸法にしつつ、かつ揺動軸受を有
するスライダーを、揺動半径方向に押しつける弾性体を
挿入することで通常運転範囲内で、両渦巻間隙間を最小
限に設定するものである。図において、201は主軸2
00に設けられ溝の側面が主軸200の軸線に平行で又
溝の中心線が主軸200の軸線を通るように形成した偏
心駆動軸受である。202は揺動スクロールの駆動軸2
03と回転可能に嵌合した偏心軸受で、偏心軸受202
は偏心軸受溝201内でその長手方向には滑動可能に、
かつ回転しないように偏心軸受溝201に嵌合してい
る。204は偏心駆動軸受溝201に入れられ、偏心軸
受202を偏心駆動軸受溝201の外方の壁面に押しつ
けるコイルバネである。そして偏心軸受202が偏心駆
動軸受溝201の外方に壁面に押しつけられた状態にお
いて両スクロールの半径方向の最近接部には微少な隙間
が存在するように偏心駆動軸受溝201の長手方向寸
法、及び偏心軸受202の寸法が設定してある。
【0009】この場合、通常運転範囲内で偏心軸受20
2を偏心駆動軸受溝201の外方の壁面に押しつけ、か
つ液圧縮時等の異常高圧発生時にその壁面押しつけ力が
0になるようにバネ荷重を設定する。この時必要なバネ
荷重は、ガス圧縮力Fgt、Fgrにより決まり、Fgt、F
grが大きい程バネ荷重も大きくなる。従って圧縮機の押
しのけ量が大きくなる程必要なバネ荷重も大きくなる。
2を偏心駆動軸受溝201の外方の壁面に押しつけ、か
つ液圧縮時等の異常高圧発生時にその壁面押しつけ力が
0になるようにバネ荷重を設定する。この時必要なバネ
荷重は、ガス圧縮力Fgt、Fgrにより決まり、Fgt、F
grが大きい程バネ荷重も大きくなる。従って圧縮機の押
しのけ量が大きくなる程必要なバネ荷重も大きくなる。
【0010】また他の従来のスクロール圧縮機が特開昭
3−233178号公報に開示されたものが提案されて
いる。
3−233178号公報に開示されたものが提案されて
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べたように従
来のスクロール流体機械では、スライダー角φが一定の
ため、壁面押しつけ力Fr は接線方向ガス荷重Fgr、半
径方向ガス荷重Fgt、遠心力Fc に依存することにな
る。接線方向ガス荷重Fgr、半径方向ガス荷重Fgtは、
圧力条件によって決定されるので圧力条件や可変速運転
した場合の遠心力FC の大小によって壁面押しつけ力F
r が負になることがある。このため運転範囲の回転数で
壁面押しつけ力Fr が負にならないようにスライダー角
φを設定するか、壁面押しつけ力を付加する必要があっ
た。又φを大きくすると接触方向ガス荷重Fgtが壁面に
押しつけ力Fr に寄与する度合いが増すので、壁面摩擦
損失が増加し、性能低下をまねていた。
来のスクロール流体機械では、スライダー角φが一定の
ため、壁面押しつけ力Fr は接線方向ガス荷重Fgr、半
径方向ガス荷重Fgt、遠心力Fc に依存することにな
る。接線方向ガス荷重Fgr、半径方向ガス荷重Fgtは、
圧力条件によって決定されるので圧力条件や可変速運転
した場合の遠心力FC の大小によって壁面押しつけ力F
r が負になることがある。このため運転範囲の回転数で
壁面押しつけ力Fr が負にならないようにスライダー角
φを設定するか、壁面押しつけ力を付加する必要があっ
た。又φを大きくすると接触方向ガス荷重Fgtが壁面に
押しつけ力Fr に寄与する度合いが増すので、壁面摩擦
損失が増加し、性能低下をまねていた。
【0012】又、寝込み起動時や、液パック運転時は、
作動冷媒が、ガスではなく液の状態で圧縮室に吸い込ま
れるため、液圧縮を起こし、Fgtが過大になるので壁面
押しつけ力Fr が過大になり、起動不良や渦巻の破損を
引き起こすことがあった。スライダー角度φを小さく設
定すれば、接線方向ガス荷重Fgtの作用で壁面押しつけ
力Fr が負になるので、液圧縮時等で圧力室内圧力が過
大(すなわちFgtが過大)になったときスライダーは駆
動軸の平行溝内で揺動半径が減少する方向にスライドす
るため揺動スクロールと固定スクロールの渦巻壁側面に
隙間ができるので圧縮室内圧力を減圧することができ
る。しかし、スライダー角φを小さくすれば前述のよう
に通常運転時でも壁面押しつけ力Fr が負になり、運転
範囲が極端に制限されることが多かった。又通常運転範
囲内で壁面押しつけ力Fr が正になるように、壁面押し
つけ方向に荷重を付加する手法があるが、PAC用の中
容量、大容量形圧縮機では必要な付加荷重が大きくなる
ため、バネ等では対応が難しかった。
作動冷媒が、ガスではなく液の状態で圧縮室に吸い込ま
れるため、液圧縮を起こし、Fgtが過大になるので壁面
押しつけ力Fr が過大になり、起動不良や渦巻の破損を
引き起こすことがあった。スライダー角度φを小さく設
定すれば、接線方向ガス荷重Fgtの作用で壁面押しつけ
力Fr が負になるので、液圧縮時等で圧力室内圧力が過
大(すなわちFgtが過大)になったときスライダーは駆
動軸の平行溝内で揺動半径が減少する方向にスライドす
るため揺動スクロールと固定スクロールの渦巻壁側面に
隙間ができるので圧縮室内圧力を減圧することができ
る。しかし、スライダー角φを小さくすれば前述のよう
に通常運転時でも壁面押しつけ力Fr が負になり、運転
範囲が極端に制限されることが多かった。又通常運転範
囲内で壁面押しつけ力Fr が正になるように、壁面押し
つけ方向に荷重を付加する手法があるが、PAC用の中
容量、大容量形圧縮機では必要な付加荷重が大きくなる
ため、バネ等では対応が難しかった。
【0013】また他の従来のスクロール圧縮機は、通常
運転時は、渦巻側面押付力が増加し、渦巻側面の隙がな
く良好な圧縮作用が行われるが、圧縮機起動時又は圧縮
機の過渡的な液冷媒圧縮時には押付力が増加した分渦巻
部に余分な力が加わり、最悪の場合には渦巻体が破損し
圧縮機が運転不可能になってしまうという問題点があっ
た。
運転時は、渦巻側面押付力が増加し、渦巻側面の隙がな
く良好な圧縮作用が行われるが、圧縮機起動時又は圧縮
機の過渡的な液冷媒圧縮時には押付力が増加した分渦巻
部に余分な力が加わり、最悪の場合には渦巻体が破損し
圧縮機が運転不可能になってしまうという問題点があっ
た。
【0014】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、通常運転時は、壁面押しつけ
力が正となり径方向隙間のシールを確実に行い、かつ液
圧縮時等で圧縮室内圧力が過大になった時のみ壁面押し
つけ力が負になり径方向隙間が開くことにより圧縮室内
圧力を減圧させるような、リリーフ機構を有するスクロ
ール圧縮機を得ることを目的とする。
るためになされたもので、通常運転時は、壁面押しつけ
力が正となり径方向隙間のシールを確実に行い、かつ液
圧縮時等で圧縮室内圧力が過大になった時のみ壁面押し
つけ力が負になり径方向隙間が開くことにより圧縮室内
圧力を減圧させるような、リリーフ機構を有するスクロ
ール圧縮機を得ることを目的とする。
【0015】また、この発明は、通常運転時に、渦巻体
側面の隙をなくし、良好な圧縮作用が可能になり、しか
も、圧縮機の起動時又は過渡的な液冷媒圧縮機には、渦
巻体側面が容易に隙を保ち、渦巻体に過大な負荷がかか
ることを防止することができ、その結果、性能、信頼の
両面で、良好なスクロール圧縮機を得ることを目的とす
る。
側面の隙をなくし、良好な圧縮作用が可能になり、しか
も、圧縮機の起動時又は過渡的な液冷媒圧縮機には、渦
巻体側面が容易に隙を保ち、渦巻体に過大な負荷がかか
ることを防止することができ、その結果、性能、信頼の
両面で、良好なスクロール圧縮機を得ることを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1のスクロール流
体機械は、駆動軸のスライダー駆動面を通常運転時壁面
押しつけ力が正になるようなスライダー角を有する駆動
面と壁面押しつけ力が負となるようなスライダー角を有
する駆動面の2つの平面から構成され圧縮室内圧力や回
転数によって上記2平面間でスライダーが姿勢変化する
ものである。
体機械は、駆動軸のスライダー駆動面を通常運転時壁面
押しつけ力が正になるようなスライダー角を有する駆動
面と壁面押しつけ力が負となるようなスライダー角を有
する駆動面の2つの平面から構成され圧縮室内圧力や回
転数によって上記2平面間でスライダーが姿勢変化する
ものである。
【0017】請求項2のスクロール圧縮機は、揺動スク
ロール台板背面の軸又は軸受を、クランク軸の径方向及
び、径方向と直角方向の両方向に変位可能に構成し、し
かもこの径方向は、揺動スクロール偏心方向の作用が線
に対し、クランク軸の反回転方向に傾斜して設けたもの
である。
ロール台板背面の軸又は軸受を、クランク軸の径方向及
び、径方向と直角方向の両方向に変位可能に構成し、し
かもこの径方向は、揺動スクロール偏心方向の作用が線
に対し、クランク軸の反回転方向に傾斜して設けたもの
である。
【0018】
【作用】請求項1のスクロール流体機械は、スライダー
機構が、通常運転範囲では、スライダーが揺動半径の増
加する方向にスライドするスライダー角を有するスライ
ダー駆動面上をスライドするため、揺動スクロールの渦
巻壁側面が固定スクロールの渦巻壁側面に押しつけられ
るので径方向シールが確実になされ、又液圧縮時等で圧
縮室内圧力が過大となった時は、スライダーが揺動半径
の減少する方向にスライドするようなスライダー角を有
するスライダー駆動面上をスライドするため、揺動、固
定スクロールの渦巻間隙間が開く方向に移動し、リリー
フする。
機構が、通常運転範囲では、スライダーが揺動半径の増
加する方向にスライドするスライダー角を有するスライ
ダー駆動面上をスライドするため、揺動スクロールの渦
巻壁側面が固定スクロールの渦巻壁側面に押しつけられ
るので径方向シールが確実になされ、又液圧縮時等で圧
縮室内圧力が過大となった時は、スライダーが揺動半径
の減少する方向にスライドするようなスライダー角を有
するスライダー駆動面上をスライドするため、揺動、固
定スクロールの渦巻間隙間が開く方向に移動し、リリー
フする。
【0019】請求項2のスクロール圧縮機は、揺動軸又
は揺動軸受が、クランク軸の径方向及び径方向と直角方
向に変位可能にしたために、圧縮機の起動時又は過渡的
な液冷媒圧縮時には、揺動スクロールの変位が容易にな
り、渦巻体側面隙を容易に確保することにより、渦巻体
破損などの恐れのない信頼性の高い、しかも性能の良好
な圧縮機を得ることが可能となる。
は揺動軸受が、クランク軸の径方向及び径方向と直角方
向に変位可能にしたために、圧縮機の起動時又は過渡的
な液冷媒圧縮時には、揺動スクロールの変位が容易にな
り、渦巻体側面隙を容易に確保することにより、渦巻体
破損などの恐れのない信頼性の高い、しかも性能の良好
な圧縮機を得ることが可能となる。
【0020】
実施例1.図1は、本発明の実施例1のスライダー機構
を示す平面図である。図においてスライダー駆動面50
〜51は、通常運転時に壁面押しつけ力Fr が負になら
ないようなスライダー角φ1 を有するスライダー駆動面
であり、又51〜52は、壁面押しつけ力Fr が負にな
るようなスライダー角φ2 を有するスライダー駆動面で
ある。また54はスライダー駆動面と反対側の面を押す
バネであり、Fs はバネ54がスライダー31を押すバ
ネ荷重である。
を示す平面図である。図においてスライダー駆動面50
〜51は、通常運転時に壁面押しつけ力Fr が負になら
ないようなスライダー角φ1 を有するスライダー駆動面
であり、又51〜52は、壁面押しつけ力Fr が負にな
るようなスライダー角φ2 を有するスライダー駆動面で
ある。また54はスライダー駆動面と反対側の面を押す
バネであり、Fs はバネ54がスライダー31を押すバ
ネ荷重である。
【0021】スライダー31及び揺動スクロール11に
作用する力は、図2、図4のようになる。スライダー3
1がスライダー駆動面50〜51に接地している時(通
常運転時)、バネ力Fs が入ったときの揺動半径方向の
力の釣り合いは(図2)、 (Fc −Fgr−Fr )+Fn sinφ1 ±μn Fn cosφ1 −Fs sinφ1 =0(5) 同様に揺動半径と直角方向の力の釣り合いは、 (Fgt+μr Fr )−Fn cosφ1 ±μnFn sinφ1 +Fs cosφ1 =0(6) (5)式の+μn Fn cosφ1 、及び(6)式の±μ
n Fn sinφ1 は、スライダー31が揺動半径の増加
方向に移動する場合は負、揺動半径の減少する方向に移
動する場合は正の符号をとる。(6)式より通常運転
時、スライダー31のスライダー駆動面反力Fn は、 Fn =(Fgt+μr Fr +Fs cosφ1 )/ (cosφ1 ±μn sinφ1 )(7) で表される。又、スライダー中心O´まわりのモーメン
トの釣り合いは、 Fn ・C±μn Fn ・m−Fs ・b=0 (8) ここでc、m、bは、スライダー中心O´からスライダ
ー駆動面反力Fn 、μFn 、バネ荷重Fs の作用線まで
の距離である。(8)式より c=Fs ・b/Fn ±μn ・m (9) このスライダー中心O´からスライダー駆動面反力の作
用線までの距離cと接線方向ガス荷重Fgtとの関係を図
示すると図3のようになり、Fgtが大きくなるにつれて
距離cは短くなる。
作用する力は、図2、図4のようになる。スライダー3
1がスライダー駆動面50〜51に接地している時(通
常運転時)、バネ力Fs が入ったときの揺動半径方向の
力の釣り合いは(図2)、 (Fc −Fgr−Fr )+Fn sinφ1 ±μn Fn cosφ1 −Fs sinφ1 =0(5) 同様に揺動半径と直角方向の力の釣り合いは、 (Fgt+μr Fr )−Fn cosφ1 ±μnFn sinφ1 +Fs cosφ1 =0(6) (5)式の+μn Fn cosφ1 、及び(6)式の±μ
n Fn sinφ1 は、スライダー31が揺動半径の増加
方向に移動する場合は負、揺動半径の減少する方向に移
動する場合は正の符号をとる。(6)式より通常運転
時、スライダー31のスライダー駆動面反力Fn は、 Fn =(Fgt+μr Fr +Fs cosφ1 )/ (cosφ1 ±μn sinφ1 )(7) で表される。又、スライダー中心O´まわりのモーメン
トの釣り合いは、 Fn ・C±μn Fn ・m−Fs ・b=0 (8) ここでc、m、bは、スライダー中心O´からスライダ
ー駆動面反力Fn 、μFn 、バネ荷重Fs の作用線まで
の距離である。(8)式より c=Fs ・b/Fn ±μn ・m (9) このスライダー中心O´からスライダー駆動面反力の作
用線までの距離cと接線方向ガス荷重Fgtとの関係を図
示すると図3のようになり、Fgtが大きくなるにつれて
距離cは短くなる。
【0022】ここで通常運転可能な接線方向ガス荷重の
最大値をFgtmax 、その時のスライダー駆動面反力をF
nmaxとし、又、aをスライダー中心からスライダー駆動
面50〜51の延長線上におろした垂線とその延長線の
交点から2つのスライダー駆動面の交点51までの距離
とすると、 a=Fs ・b/Fnmax±μn ・m (10) になるようにaを設定する。よって図3に示すように接
線方向ガス荷重Fgtが通常運転可能な接線方向ガス荷重
の最大値Fgtmax より、大きくなる(Fgt>Fgt max )
と、スライダー中心O´からスライダー駆動面反力Fn
の作用線までの距離cがaより小さくなるので、スライ
ダー駆動面反力Fn は、スライダー駆動面50〜51上
に作用せず、スライダー駆動面50〜51からスライダ
ー駆動面51〜52方向へ移動し、そのためスライダー
31は、揺動半径を一定に保ったまま、点51を支点に
して姿勢変化し、スライダー駆動面51〜51に接地す
るように移動する。このスライダー駆動面51〜52
は、壁面押しつけ力Fr が負になるようなスライダー角
φ2 を有している為、スライダー31がスライダー駆動
面51〜52に接地すれば壁面押しつけ力Fr が負にな
り、リリーフする。
最大値をFgtmax 、その時のスライダー駆動面反力をF
nmaxとし、又、aをスライダー中心からスライダー駆動
面50〜51の延長線上におろした垂線とその延長線の
交点から2つのスライダー駆動面の交点51までの距離
とすると、 a=Fs ・b/Fnmax±μn ・m (10) になるようにaを設定する。よって図3に示すように接
線方向ガス荷重Fgtが通常運転可能な接線方向ガス荷重
の最大値Fgtmax より、大きくなる(Fgt>Fgt max )
と、スライダー中心O´からスライダー駆動面反力Fn
の作用線までの距離cがaより小さくなるので、スライ
ダー駆動面反力Fn は、スライダー駆動面50〜51上
に作用せず、スライダー駆動面50〜51からスライダ
ー駆動面51〜52方向へ移動し、そのためスライダー
31は、揺動半径を一定に保ったまま、点51を支点に
して姿勢変化し、スライダー駆動面51〜51に接地す
るように移動する。このスライダー駆動面51〜52
は、壁面押しつけ力Fr が負になるようなスライダー角
φ2 を有している為、スライダー31がスライダー駆動
面51〜52に接地すれば壁面押しつけ力Fr が負にな
り、リリーフする。
【0023】従って通常運転時は、接線方向ガス荷重F
gtが通常運転可能な接線方向ガス荷重Fgtmax より小さ
い(Fgt<Fgtmax )のでスライダー駆動面反力Fn は
通常運転可能なスライダー角φ1 を有するスライダー駆
動面50〜51上に作用するためスライダー31は、ス
ライダー駆動面50〜51に接地する。又、液圧縮時等
で接線方向ガス荷重Fg が過大になり通常運転可能な接
線方向ガス荷重Fgtmax より大きくなるとスライダー駆
動面反力Fn の作用点がスライダー駆動面50〜51上
からスライダー駆動面51〜52方向に移動するため、
スライダーが点aを支点にして姿勢変化し、壁面押しつ
け力Fr が負になるスライダー角φ2 を有するスライダ
ー駆動面51〜52に接地するため、スライダー31
は、揺動半径が小さくなる方向にスライドし、リリーフ
する。
gtが通常運転可能な接線方向ガス荷重Fgtmax より小さ
い(Fgt<Fgtmax )のでスライダー駆動面反力Fn は
通常運転可能なスライダー角φ1 を有するスライダー駆
動面50〜51上に作用するためスライダー31は、ス
ライダー駆動面50〜51に接地する。又、液圧縮時等
で接線方向ガス荷重Fg が過大になり通常運転可能な接
線方向ガス荷重Fgtmax より大きくなるとスライダー駆
動面反力Fn の作用点がスライダー駆動面50〜51上
からスライダー駆動面51〜52方向に移動するため、
スライダーが点aを支点にして姿勢変化し、壁面押しつ
け力Fr が負になるスライダー角φ2 を有するスライダ
ー駆動面51〜52に接地するため、スライダー31
は、揺動半径が小さくなる方向にスライドし、リリーフ
する。
【0024】スライダーがスライダー駆動面51〜52
に、接地した時の遠心力、半径方向ガス荷重、接線方向
ガス荷重、駆動面反力、バネ荷重をFc ´、Fgr´、F
gt´、Fn ´、Fs ´で表すと、スライダーが、スライ
ダー駆動面51〜52に接地した時の揺動半径方向の力
の釣り合いは(図4)、 (Fc ´−Fgr´)−Fn ´sinφ2 ±μn Fn ´cosφ2 +Fs ´sinφ2 =0(11) 又揺動半径と直角方向の力の釣り合いは、 Fgt´−Fn ´cosφ2 ±μn Fn ´sinφ2 +Fs ´cosφ2 =0 (12) (11)式の±μn Fn ´cosφ2 、及び(12)式
のμn Fn ´sinφ2 は、揺動半径増加時は負、減少
時は正の符号になる。(12)式より、 Fn ´=(Fgt´+Fs ´cosφ2 )/ (cosφ2 ±μn sinφ2 ) (13) 又スライダー中心O´まわりのモーメントの釣り合い
は、 Fn ´・c´±μn Fn ´・m´−Fs ´・b=0 Fs ´=Fn ´(c´±μn m´)/b (14) リリーフした後通常運転に回復させる時のFn ´をFn
´min と設定した時、スライダー駆動面51〜52から
50〜51へ姿勢変化するための条件は、 Fs ´>Fn ´min (c´±μm´)/b(15) で表される。従って必要なバネ荷重Fs ´は、距離bを
大きく設定することにより小さくすることが可能にな
る。
に、接地した時の遠心力、半径方向ガス荷重、接線方向
ガス荷重、駆動面反力、バネ荷重をFc ´、Fgr´、F
gt´、Fn ´、Fs ´で表すと、スライダーが、スライ
ダー駆動面51〜52に接地した時の揺動半径方向の力
の釣り合いは(図4)、 (Fc ´−Fgr´)−Fn ´sinφ2 ±μn Fn ´cosφ2 +Fs ´sinφ2 =0(11) 又揺動半径と直角方向の力の釣り合いは、 Fgt´−Fn ´cosφ2 ±μn Fn ´sinφ2 +Fs ´cosφ2 =0 (12) (11)式の±μn Fn ´cosφ2 、及び(12)式
のμn Fn ´sinφ2 は、揺動半径増加時は負、減少
時は正の符号になる。(12)式より、 Fn ´=(Fgt´+Fs ´cosφ2 )/ (cosφ2 ±μn sinφ2 ) (13) 又スライダー中心O´まわりのモーメントの釣り合い
は、 Fn ´・c´±μn Fn ´・m´−Fs ´・b=0 Fs ´=Fn ´(c´±μn m´)/b (14) リリーフした後通常運転に回復させる時のFn ´をFn
´min と設定した時、スライダー駆動面51〜52から
50〜51へ姿勢変化するための条件は、 Fs ´>Fn ´min (c´±μm´)/b(15) で表される。従って必要なバネ荷重Fs ´は、距離bを
大きく設定することにより小さくすることが可能にな
る。
【0025】尚、実際の各ガス荷重Fgt、Fgr及び壁面
押しつけ力Fr 、その摩擦力μr Fr の作用位置は、揺
動半径/2、及び基礎円半径分ずれているがその絶対量
は小さいので、今回の計算ではスライダー中心O´まわ
りに作用すると仮定した。
押しつけ力Fr 、その摩擦力μr Fr の作用位置は、揺
動半径/2、及び基礎円半径分ずれているがその絶対量
は小さいので、今回の計算ではスライダー中心O´まわ
りに作用すると仮定した。
【0026】実施例2.上記実施例1では、壁面押しつ
け力Fr が負にならないようなスライダー角φ1 を有す
るスライダー駆動面とFr が負になるようなスライダー
角φ2 を有するスライダー駆動面の2面が互いに接する
ように構成しているが図5に示すように、その2面間を
円弧で結ぶような構成にしても関係寸法が所定の条件を
満たしていれば同様の機能を発揮する。
け力Fr が負にならないようなスライダー角φ1 を有す
るスライダー駆動面とFr が負になるようなスライダー
角φ2 を有するスライダー駆動面の2面が互いに接する
ように構成しているが図5に示すように、その2面間を
円弧で結ぶような構成にしても関係寸法が所定の条件を
満たしていれば同様の機能を発揮する。
【0027】実施例3.以下、この発明の実施例3につ
いて説明する。図6は、この実施例3のスクロール圧縮
機の縦断面図を示し、17は密閉容器(シェル)で、そ
の底部には油50が貯留されている。13はクランク軸
に連結されたロータで密閉容器17に固定されたステー
タ14とで電動要素を形成している。15は密閉容器1
7に固定されたフレーム(軸受支え)で、このフレーム
15にはクランク軸を支える貫通孔52がある。10は
固定スクロールで、台板10a及び渦巻体10bを有
し、この渦巻体10bとかみあうように、揺動スクロー
ル11には渦巻体11aと、固定スクロールの台板10
aに対向する様に、台板11bを有し、これらの渦巻体
10b,11aを台板10a,11bとで圧縮室53を
形成する。様動スクロール11の台板11bの背面には
電動要素側に開口する嵌合孔54を有し、この嵌合孔5
4には内部に偏心孔55を有する揺動軸56が挿入され
ている。この揺動軸56の偏心孔55には、クランク軸
の挿入端部60が入り、揺動軸及び揺動軸受として構成
されている。また57は、バネで偏心孔内側面と、クラ
ンク軸の挿入端部との間に設置されている。
いて説明する。図6は、この実施例3のスクロール圧縮
機の縦断面図を示し、17は密閉容器(シェル)で、そ
の底部には油50が貯留されている。13はクランク軸
に連結されたロータで密閉容器17に固定されたステー
タ14とで電動要素を形成している。15は密閉容器1
7に固定されたフレーム(軸受支え)で、このフレーム
15にはクランク軸を支える貫通孔52がある。10は
固定スクロールで、台板10a及び渦巻体10bを有
し、この渦巻体10bとかみあうように、揺動スクロー
ル11には渦巻体11aと、固定スクロールの台板10
aに対向する様に、台板11bを有し、これらの渦巻体
10b,11aを台板10a,11bとで圧縮室53を
形成する。様動スクロール11の台板11bの背面には
電動要素側に開口する嵌合孔54を有し、この嵌合孔5
4には内部に偏心孔55を有する揺動軸56が挿入され
ている。この揺動軸56の偏心孔55には、クランク軸
の挿入端部60が入り、揺動軸及び揺動軸受として構成
されている。また57は、バネで偏心孔内側面と、クラ
ンク軸の挿入端部との間に設置されている。
【0028】次にこの実施例3におけるスクロール圧縮
機が回転した場合について説明する。以上の様に構成さ
れたスクロール圧縮機においては、クランク軸12の回
転によって揺動スクロール11が揺動(旋回)運動をす
る。このとき、フレーム15に設けられた吸入口(図示
せず)から、冷媒を吸い込み、渦巻体10b,11aで
構成された圧縮室53で冷媒ガスを圧縮する。その後、
圧縮された冷媒ガスは、固定スクロールに設けられた吐
出孔59から吐出し、密閉容器17に設けられた吐出管
19を経て、密閉容器17の外へ流出する。
機が回転した場合について説明する。以上の様に構成さ
れたスクロール圧縮機においては、クランク軸12の回
転によって揺動スクロール11が揺動(旋回)運動をす
る。このとき、フレーム15に設けられた吸入口(図示
せず)から、冷媒を吸い込み、渦巻体10b,11aで
構成された圧縮室53で冷媒ガスを圧縮する。その後、
圧縮された冷媒ガスは、固定スクロールに設けられた吐
出孔59から吐出し、密閉容器17に設けられた吐出管
19を経て、密閉容器17の外へ流出する。
【0029】以上の様な動作をした際に揺動軸56、渦
巻体10b,11aに作用する力について説明する。図
7は図6のA−A線断面及び、B−B線断面で切断した
際の揺動軸、渦巻体を同一平面に示した横断面である。
同図において、Fc は揺同スクロールの旋回運動時に発
生する遠心力、Fg はこの遠心力と直角な方向に作用す
る圧縮荷重、Fgrは遠心力と反対方向に作用するガス荷
重、Fs はバネ57を介して、揺動軸56に発生する
力、μs は揺動軸56とバネ57に発生する摩擦係数、
FR 及びμR は各々、固定スクロール10を揺動スクロ
ール11の渦巻体10b,11a間の偏心、反偏心方向
接触力、摩擦係数、cは両渦巻体間の半径方向の隙、d
は揺動軸の変位方向と偏心方向作用力線とのなす角(偏
心方向作用線からクランク軸の反回転方向を正)を示
す。
巻体10b,11aに作用する力について説明する。図
7は図6のA−A線断面及び、B−B線断面で切断した
際の揺動軸、渦巻体を同一平面に示した横断面である。
同図において、Fc は揺同スクロールの旋回運動時に発
生する遠心力、Fg はこの遠心力と直角な方向に作用す
る圧縮荷重、Fgrは遠心力と反対方向に作用するガス荷
重、Fs はバネ57を介して、揺動軸56に発生する
力、μs は揺動軸56とバネ57に発生する摩擦係数、
FR 及びμR は各々、固定スクロール10を揺動スクロ
ール11の渦巻体10b,11a間の偏心、反偏心方向
接触力、摩擦係数、cは両渦巻体間の半径方向の隙、d
は揺動軸の変位方向と偏心方向作用力線とのなす角(偏
心方向作用線からクランク軸の反回転方向を正)を示
す。
【0030】図18及び図19はともに, 図7の揺動軸
56とクランク軸12の挿入端部60を拡大したもので
あり、図8は、圧縮機の定常運転時、作用する力を図9
は、圧縮機起動時又は過渡的な液冷媒圧縮時に、一時的
に、圧縮荷重が過大になった際、揺動軸が変位した場合
に作用する力を示したものである。なお図8においてL
1 、L 2 はそれぞれ揺動軸56内部の偏心孔55と、ク
ランク軸12の挿入端部60との隙を示し、L 1 は、ク
ランク軸回転方向に対しαだけ傾斜した方向の隙、L 2
はこのL 1 と直角方向に設けられた隙である。
56とクランク軸12の挿入端部60を拡大したもので
あり、図8は、圧縮機の定常運転時、作用する力を図9
は、圧縮機起動時又は過渡的な液冷媒圧縮時に、一時的
に、圧縮荷重が過大になった際、揺動軸が変位した場合
に作用する力を示したものである。なお図8においてL
1 、L 2 はそれぞれ揺動軸56内部の偏心孔55と、ク
ランク軸12の挿入端部60との隙を示し、L 1 は、ク
ランク軸回転方向に対しαだけ傾斜した方向の隙、L 2
はこのL 1 と直角方向に設けられた隙である。
【0031】この様に構成された揺動軸56は、定常運
転時は、前述した様に、FR >0となる様に、αを設定
すれば、渦巻体間の隙cは、c<0に保つことができ
る。一方、起動時又は、過渡的な液冷媒圧縮時には、図
8に示すFg が過大となり、バネ57を押し付けて、図
9の様な力関係になる。このとき、 (Fc −Fgr−FR )cosα +(Fg +μR FR )sinα=μs Fs (5) (Fc −Fgr−FR )sinα +(Fg +μR FR )cosα<−Fs (6) ここでμs =μR =0,Fgr=0として揺動軸に作用す
る力を簡素化すると(7)式を得ることができる。 FR =Fc +Fg tanα (7) 図8と図9を比べた場合、αの角度に注目すると、図8
では、α>0に対し、図9ではα<0となっていること
がわかる(クランク軸回転方向と反対方向を正とす
る)。すなわち図8におけるL 2 が小さくなると、揺動
軸36の中心は図9の矢印Bで示す揺動半径γの軌跡を
保ちながら変位し、このときFc に対する角度αが、見
かけ上小さくなっていくことになる。このことはすなわ
ち(7)式においてα→小、FR →小を意味し、従って
揺同軸56の角度αが小さくなる程、渦巻体がはなれや
すくなることを意味する。このことを図10で説明する
と、同図において、横軸は揺動軸56と、遠心力とのス
ライド角度αを示し、縦軸は、渦巻体にかかる力FR を
示したものである。スクロール圧縮機の通常運転時は、
バネ力により、揺動軸56は一定の位置に保たれてAで
回転が行われる。しかし、圧縮機の起動時又は液冷媒圧
縮時、圧縮荷重が過大になった場合には、従来の圧縮機
では、αは減少せず一定のため、Bに達し、最悪の場合
には、渦巻体が破損し圧縮機の運転が不可能になること
があった。この発明の場合には、揺動軸が図8のL 2 の
範囲で変位するためAからCへと達し、渦巻体に働く力
は軽減されていく。そして今度は、図8のL 1 の範囲で
揺動軸が、径方向に変位しはじめるため、このとき渦巻
体はそれぞれが離脱をはじめ、FR =0となる。その
後、圧縮機が定常運転にもどると今度は遠心力及びバネ
力で、再びAの点までもどり再び良好な圧縮作用を行う
ことができる様になる。
転時は、前述した様に、FR >0となる様に、αを設定
すれば、渦巻体間の隙cは、c<0に保つことができ
る。一方、起動時又は、過渡的な液冷媒圧縮時には、図
8に示すFg が過大となり、バネ57を押し付けて、図
9の様な力関係になる。このとき、 (Fc −Fgr−FR )cosα +(Fg +μR FR )sinα=μs Fs (5) (Fc −Fgr−FR )sinα +(Fg +μR FR )cosα<−Fs (6) ここでμs =μR =0,Fgr=0として揺動軸に作用す
る力を簡素化すると(7)式を得ることができる。 FR =Fc +Fg tanα (7) 図8と図9を比べた場合、αの角度に注目すると、図8
では、α>0に対し、図9ではα<0となっていること
がわかる(クランク軸回転方向と反対方向を正とす
る)。すなわち図8におけるL 2 が小さくなると、揺動
軸36の中心は図9の矢印Bで示す揺動半径γの軌跡を
保ちながら変位し、このときFc に対する角度αが、見
かけ上小さくなっていくことになる。このことはすなわ
ち(7)式においてα→小、FR →小を意味し、従って
揺同軸56の角度αが小さくなる程、渦巻体がはなれや
すくなることを意味する。このことを図10で説明する
と、同図において、横軸は揺動軸56と、遠心力とのス
ライド角度αを示し、縦軸は、渦巻体にかかる力FR を
示したものである。スクロール圧縮機の通常運転時は、
バネ力により、揺動軸56は一定の位置に保たれてAで
回転が行われる。しかし、圧縮機の起動時又は液冷媒圧
縮時、圧縮荷重が過大になった場合には、従来の圧縮機
では、αは減少せず一定のため、Bに達し、最悪の場合
には、渦巻体が破損し圧縮機の運転が不可能になること
があった。この発明の場合には、揺動軸が図8のL 2 の
範囲で変位するためAからCへと達し、渦巻体に働く力
は軽減されていく。そして今度は、図8のL 1 の範囲で
揺動軸が、径方向に変位しはじめるため、このとき渦巻
体はそれぞれが離脱をはじめ、FR =0となる。その
後、圧縮機が定常運転にもどると今度は遠心力及びバネ
力で、再びAの点までもどり再び良好な圧縮作用を行う
ことができる様になる。
【0032】実施例4.図11は、この発明の実施例4
を示すものである。この図の場合は、揺動スクロール1
1の台板背面に、軸68が形成されており、クランク軸
69の端面に、バネ57が設けられている構造である。
この実施例4の場合においても、上記実施例3と同様の
効果を得ることができる。
を示すものである。この図の場合は、揺動スクロール1
1の台板背面に、軸68が形成されており、クランク軸
69の端面に、バネ57が設けられている構造である。
この実施例4の場合においても、上記実施例3と同様の
効果を得ることができる。
【0033】
【発明の効果】請求項1のスクロール流体機械は、通常
運転時は壁面押しつけ力が常に正になるスライダー角度
で運転され、かつ液圧縮時等で圧縮室内圧力が過大にな
った時は壁面押しつけ力が負になるスライダー角度で運
転するようにスライダーが姿勢変化する構成したので、
通常運転時は径方向隙間のシールを確実に行いかつ液圧
縮時にはリリーフするようなスライダー機構が得られ
る。
運転時は壁面押しつけ力が常に正になるスライダー角度
で運転され、かつ液圧縮時等で圧縮室内圧力が過大にな
った時は壁面押しつけ力が負になるスライダー角度で運
転するようにスライダーが姿勢変化する構成したので、
通常運転時は径方向隙間のシールを確実に行いかつ液圧
縮時にはリリーフするようなスライダー機構が得られ
る。
【0034】請求項2のスクロール圧縮機は、揺動スク
ロール台板背面の揺動軸をクランク軸の径方向及び径方
向と直角方向の両方向に変位可能に構成したため、圧縮
機の起動時又は、過渡的な液冷媒圧縮時には、揺動スク
ロールの変位が容易になり、その結果、渦巻体破損など
の恐れのない、しかも信頼性の良好な圧縮機を得ること
が可能となる。
ロール台板背面の揺動軸をクランク軸の径方向及び径方
向と直角方向の両方向に変位可能に構成したため、圧縮
機の起動時又は、過渡的な液冷媒圧縮時には、揺動スク
ロールの変位が容易になり、その結果、渦巻体破損など
の恐れのない、しかも信頼性の良好な圧縮機を得ること
が可能となる。
【図1】この発明のスクロール流体機械の実施例1を示
す平面図である。
す平面図である。
【図2】この発明のスクロール流体機械の実施例1のス
ライダー機構に作用する力を示す説明図である。
ライダー機構に作用する力を示す説明図である。
【図3】この発明におけるスクロール流体機械の実施例
1の接線方向ガス荷重とスライダー駆動面反力作用位置
の関係を示す説明図である。
1の接線方向ガス荷重とスライダー駆動面反力作用位置
の関係を示す説明図である。
【図4】この発明のスクロール流体機械の実施例1のス
ライダー機構に作用する力を示す説明図である。
ライダー機構に作用する力を示す説明図である。
【図5】この発明のスクロール流体機械の実施例2のス
ライダー機構を示す平面図である。
ライダー機構を示す平面図である。
【図6】この発明の実施例3によるスクロール圧縮機の
断面図である。
断面図である。
【図7】図6におけるA−A線、B−B線断面の要部拡
大図である。
大図である。
【図8】この発明の実施例3によるスクロール圧縮機の
揺動軸に作用する力を示す図である(定常運転時)。
揺動軸に作用する力を示す図である(定常運転時)。
【図9】この発明の実施例3によるスクロール圧縮機の
揺動軸に作用する力を示す図である(Fc が過大になっ
たとき)。
揺動軸に作用する力を示す図である(Fc が過大になっ
たとき)。
【図10】この発明の実施例3におけるスクロール圧縮
機のスライド角度と渦巻体にかかる力を示す図である。
機のスライド角度と渦巻体にかかる力を示す図である。
【図11】この発明の実施例4によるスクロール圧縮機
の部分図である。
の部分図である。
【図12】従来のスクロール圧縮機の断面図である。
【図13】従来のスクロール圧縮機のスライド機構(オ
ス型)を示す断面図である。
ス型)を示す断面図である。
【図14】従来のスクロール圧縮機のスライダー機構
(オス型)を示す平面図である。
(オス型)を示す平面図である。
【図15】従来のスクロール圧縮機のスライダー機構
(メス型)を示す斜視図である。
(メス型)を示す斜視図である。
【図16】従来のスクロール圧縮機のスライダー機構
(メス型)を示す平面図である。
(メス型)を示す平面図である。
【図17】従来のスクロール圧縮機のスライダーに作用
する力を示す説明図である。
する力を示す説明図である。
【図18】他の従来のスクロール圧縮機の断面図であ
る。
る。
10 固定スクロール 11 揺動スクロール 12 駆動軸 31 スライダー 55 偏心孔 56 揺動軸 57 バネ 60 クランク軸の挿入端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須川 昌晃 和歌山市手平6丁目5番66号 三菱電機株 式会社和歌山製作所内 (72)発明者 松木 哲三 和歌山市手平6丁目5番66号 三菱電機株 式会社和歌山製作所内 (72)発明者 石井 稔 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 大井手 正彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 渦巻壁を備えた固定スクロールと、台板
の片方の面に前記固定スクロールと組み合わされる渦巻
壁を備えた揺動スクロールと、この揺動スクロールの自
転を防止する自転防止機構と、駆動源により回転させら
れ、かつ前記揺動スクロールを揺動させるため揺動半径
だけ軸中心偏心させたスライダーピンを有する駆動軸
と、この駆動軸と前記揺動スクロールの間に介在し前記
駆動軸に対して径方向に移動可能な駆動面を有し、前記
揺動スクロールとの間に軸受部分を構成するスライダー
とを備えたスクロール圧縮機において、前記駆動軸に設
けた前記スライダーピンに通常運転可能なスライダー角
度を有する第1のスライダー駆動面とリリーフ可能なス
ライダー角度を有する第2のスライダー駆動面の角度の
異なる2平面を設け、かつ前記第1のスライダー駆動面
を通常運転可能なスライダー角度を有するスライダー駆
動面に押しつけるように作用するバネを挿入するととも
に、前記2平面から構成される前記第1、第2のスライ
ダー駆動面の交点の位置を通常運転時には、前記スライ
ダーが通常運転可能なスライダー角を有する前記第1の
スライダー駆動面に押しつけられる方向にモーメントが
働き、かつ液圧縮時等で圧縮室内圧力が過大になった時
には、リリーフ可能なスライダー角を有する前記第2の
スライダー駆動面に押しつけられる方向にモーメントが
働く位置に設定したことを特徴とするスクロール流体機
械。 - 【請求項2】 固定スクロールと、この固定スクロール
に偏心して組み合わされた揺動スクロールと、この揺動
スクロールの軸線方向に延在し、前記揺動スクロールと
連結されたクランク軸と、前記揺動スクロールの該クラ
ンク軸側背面に設けられた嵌合孔に挿入された揺動軸と
を備えたスクロール圧縮機において、前記揺動軸は、前
記揺動スクロール偏心方向の作用力線に対し、前記クラ
ンク軸の反回転方向に傾斜した径方向と、この径方向と
直角方向の両方向に変位可能に構成されたことを特徴と
するスクロール圧縮機。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-2991 | 1992-01-10 | ||
JP299192 | 1992-01-10 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05248371A true JPH05248371A (ja) | 1993-09-24 |
Family
ID=11544847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14524892A Pending JPH05248371A (ja) | 1992-01-10 | 1992-06-05 | スクロール流体機械及びスクロール圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05248371A (ja) |
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-
1992
- 1992-06-05 JP JP14524892A patent/JPH05248371A/ja active Pending
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