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JPH05246996A - 5,6−ジヒドロ−ジベンズ〔b,e〕アゼピン−6,11−ジオン−11−オキシム類 - Google Patents

5,6−ジヒドロ−ジベンズ〔b,e〕アゼピン−6,11−ジオン−11−オキシム類

Info

Publication number
JPH05246996A
JPH05246996A JP4337820A JP33782092A JPH05246996A JP H05246996 A JPH05246996 A JP H05246996A JP 4337820 A JP4337820 A JP 4337820A JP 33782092 A JP33782092 A JP 33782092A JP H05246996 A JPH05246996 A JP H05246996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon atoms
hydrogen
azepine
dihydro
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4337820A
Other languages
English (en)
Inventor
Hanno Wild
ハンノ・ビルト
Wolfgang Roeben
ボルフガング・レベン
Gerd Aichinger
ゲルト・アイヒンガー
Arnold Dr Paessens
アルノルト・ペセンス
Gehr Joerg Petersen-Von
イエルク・ペーターゼン−フオン・ゲール
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bayer AG filed Critical Bayer AG
Publication of JPH05246996A publication Critical patent/JPH05246996A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D405/00Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom
    • C07D405/02Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom containing two hetero rings
    • C07D405/12Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom containing two hetero rings linked by a chain containing hetero atoms as chain links
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/55Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having seven-membered rings, e.g. azelastine, pentylenetetrazole
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • AHUMAN NECESSITIES
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D223/00Heterocyclic compounds containing seven-membered rings having one nitrogen atom as the only ring hetero atom
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    • C07D223/18Dibenzazepines; Hydrogenated dibenzazepines
    • C07D223/20Dibenz [b, e] azepines; Hydrogenated dibenz [b, e] azepines

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  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 式 【化1】 式中、A、BおよびDは水素、アミノ、ニトロ、ハロゲ
ン、シアノ、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、トリ
フルオロメトキシまたは各々が8個までの炭素原子を有
する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはアルコキ
シであり、Eは水素または6個までの炭素原子を有する
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルである、の5,6−
ジヒドロ−ジベンズ〔b,e〕アゼピン−6,11−ジ
オン−11−オキシム類。 【効果】 逆転写酵素の阻害剤、とくに抗レトロウイル
ス剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は5,6−ジヒドロ−ジベンズ
〔b,e〕アゼピン−6,11−ジオン−11−オキシ
ム類、それらの製造方法、および抗レトロウイルス剤と
してのそれらの使用に関する。
【0002】ドイツ国特許(DE)第1,545,856
号は、5,6−ジヒドロ−ジベンズ〔b,e〕アゼピン
−6,11−ジオン−11−オキシムの塩基的に置換さ
れた誘導体を開示しており、オキシム酸素上でアミノア
ルキル基のわずかの例がその中に記載されている。
【0003】さらに、米国特許第3,431,257号は
向精神性作用をもついくつかの塩基的に置換した5,6
−ジヒドロ−ジベンズ〔b,e〕アゼピン−6,11−
ジオン−11−オキシム類を開示しており、本発明によ
る一般式(I)の化合物はこれらの刊行物の(R1=ア
ルキル)の意味の範囲の言語により部分的にカバーされ
る。
【0004】本発明は、一般式(I)
【0005】
【化2】
【0006】式中、A、BおよびDは同一もしくは相異
なり、そして水素、アミノ、ニトロ、ハロゲン、シア
ノ、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、トリフルオロ
メトキシまたは各々が8個までの炭素原子を有する直鎖
状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはアルコキシであ
り、Eは水素または6個までの炭素原子を有する直鎖状
もしくは分枝鎖状のアルキルであり、R1は水素である
か、あるいは3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキ
ルまたは2−テトラヒドロピラニルであるか、あるいは
8個までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の
アシルであるか、あるいは各々が10個までの炭素原子
を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはアル
ケニルであり、それらの各々はハロゲン、ヒドロキシル
またはカルボキシルによるか、あるいは6個までの炭素
原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカル
ボニルによるか、あるいはフェニルにより置換されてい
てもよく、前記フェニルはさらに同一もしくは相異なる
ハロゲンにより5回まで置換されていてもよい、の、適
当ならば異性体の形態の、5,6−ジヒドロ−ジベンズ
〔b,e〕アゼピン−6,11−ジオン−11−オキシ
ム類、およびそれらの生理学的に許容されうる塩類に関
する。
【0007】5,6−ジヒドロ−ジベンズ〔b,e〕ア
ゼピン−6,11−ジオン−11−オキシム類の生理学
的に許容されうる塩類は、本発明による物質と鉱酸、カ
ルボン酸またはスルホン酸との塩類であることができ
る。とくに好ましい塩類は、例えば、塩酸、臭化水素
酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン
酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタ
レンスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、
クエン酸、フマル酸、マレイン酸または安息香酸との塩
類である。
【0008】本発明による化合物は立体異性体の形態で
存在することができ、画像または鏡像(対掌体)として
挙動するか、あるいは画像または鏡像(対掌体)として
挙動しない(ジアステレオマー)。本発明は両者の対掌
体およびラセミ体ならびジアステレオマー混合物に関す
る。ラセミ体の形態は、ジアステレオマーと同様に、既
知の方法で立体異性体的に均一な構成成分に分割するこ
とができる〔参照、E.L.エリエル(Eliel)、
炭素化合物の立体化学(Stereochemistr
y of Carbon Compounds)、マク
グロー・ヒル(McGraw Hill)、196
2〕。
【0009】一般式(II)
【0010】
【化3】
【0011】の基において、C−N二重結合はE−また
はZ−立体配置を有することができるか、あるいはE/
Z混合物は存在することができる。
【0012】一般式(I)の、適当ならば異性体の形態
の、好ましい化合物、およびそれらの生理学的に許容さ
れうる塩類は、各記号が次の意味を有するものである:
A、BおよびDは同一もしくは相異なり、そして水素、
フッ素、塩素、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、ト
リフルオロメトキシまたは各々が6個までの炭素原子を
有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはアルコ
キシであり、Eは水素または4個までの炭素原子を有す
る直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルであり、R1は水
素であるか、あるいはシクロプロピル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシルまたは2−テトラヒドロピラニルで
あるか、あるいは6個までの炭素原子を有する直鎖状も
しくは分枝鎖状のアシルであるか、あるいは各々が8個
までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアル
キルまたはアルケニルであり、それらの各々はフッ素、
ヒドロキシルまたはカルボキシルによるか、あるいは4
個までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のア
ルコキシカルボニルによるか、あるいはフェニルにより
置換されていてもよく、前記フェニルはさらに同一もし
くは相異なるフッ素、塩素または臭素により5回まで置
換されていてもよい。
【0013】一般式(I)の、適当ならば異性体の形態
の、とくに好ましい化合物、およびそれらの生理学的に
許容されうる塩類は、各記号が次の意味を有するもので
ある:A、BおよびDは同一もしくは相異なり、そして
水素、フッ素、塩素、ヒドロキシル、トリフルオロメチ
ル、トリフルオロメトキシまたは各々が4個までの炭素
原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたは
アルコキシであり、Eは水素、メチルまたはエチルであ
り、R1は水素であるか、あるいはシクロプロピルまた
は2−テトラヒドロピラニルであるか、あるいは4個ま
での炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアシル
であるか、あるいは各々が6個までの炭素原子を有する
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはアルケニルで
あり、それらの各々はヒドロキシル、カルボキシル、フ
ッ素、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルまたは
プロポキシカルボニルによるか、あるいはフェニルによ
り置換されていてもよく、前記フェニルはさらに同一も
しくは相異なるフッ素または塩素により5回まで置換さ
れていてもよい。
【0014】本発明による一般式(I)の化合物は、
〔A〕一般式(III)
【0015】
【化4】
【0016】式中、A、B、DおよびEは前述の意味を
有する、の化合物を、一般式(IV)
【0017】
【化5】H2N−OR1 (IV) 式中、R1は前述の意味を有する、のヒドロキシルアミ
ンと、不活性溶媒中で、なかでも塩基の存在下に、反応
させるか、あるいは〔B〕一般式(Ia)
【0018】
【化6】
【0019】式中、A、B、DおよびE前述の意味を有
する、を化合物は、一般式(V)
【0020】
【化7】L−R2 (V) 式中、R2はR1の前述の意味を有するが、水素ではな
く、そしてLは典型的な離脱基、例えば、トシレート、
メシレート、塩素、臭素またはヨウ素である、の化合物
と、不活性溶媒中で塩基の存在下に反応させ、そして、
適当ならば、置換基A,B,DおよびR1を慣用の化学
的方法に従い変化させ、そしてEが水素でない場合、ア
ルキル化を既知の方法に従い実施する、方法により製造
することができる。
【0021】本発明による方法は、例えば、次の反応の
概要により例示するすることができる:
【0022】
【化8】
【0023】前述の方法は米国特許第3,431,25
7号に記載されている方法に類似する方法において実施
される。
【0024】方法〔A〕および〔B〕に適当な溶媒は、
反応条件下に変化しない普通の有機溶媒である。これら
は好ましくは次のものを包含する:エーテル、例えば、
ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、
グリコールジメチルエーテル、または炭化水素、例え
ば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロ
ヘキサンまたは鉱油留分、またはハロゲノ炭化水素、例
えば、ジクロロメタン、トリクロロメタン、テトラクロ
ロメタン、ジクロロエチレン、トリクロロエチレンまた
はクロロベンゼン、または酢酸エチル、またはトリエチ
ルアミン、ピリジン、ジメチルスルホキシド、ジメチル
ホルムアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、アセト
ニトリル、アセトンまたはニトロメタン。また、前述の
溶媒の混合物を使用することができる。ピリジンおよび
テトラヒドロフランは好ましい。
【0025】適当な塩基は普通の塩基性化合物である。
これらは好ましくは次のものを包含する:アルカリ金属
またはアルカリ土類金属の水酸化物、例えば、水酸化リ
チウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸
化バリウム、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水
素化物、例えば、水素化ナトリウム、アルカリ金属また
はアルカリ土類金属の炭酸塩、例えば、炭酸ナトリウム
または炭酸カリウム、またはアルカリ金属のアルコキシ
ド、例えば、ナトリウムメトキシドまたはナトリウムエ
トキシド、カリウムメトキシドまたはカリウムエトキシ
ド、または有機アミン、例えば、水酸化ベンジルトリメ
チルアミノメチル,ピリジン、トリエチルアミンまたは
N−メチルピペリジン。
【0026】方法〔A〕および〔B〕は、一般に、+0
℃〜+150℃、好ましくは+0℃〜+120℃の温度
範囲において実施する。
【0027】この方法は、一般に、大気圧下に実施す
る。しかしながら、また、この方法は減圧または高圧
(例えば、0.5〜5バールの範囲)下に実施すること
ができる。
【0028】アルキル化(E≠H)に適当な溶媒は、同
様に、反応条件下に変化しない普通の有機溶媒である。
これらは好ましくは次のものを包含する:エーテル、例
えば、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン、グリコールジメチルエーテル、または炭化水素、
例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シ
クロヘキサンまたは鉱油留分、またはハロゲノ炭化水
素、例えば、ジクロロメタン、トリクロロメタン、テト
ラクロロメタン、ジクロロエチレン、トリクロロエチレ
ンまたはクロロベンゼン、または酢酸エチル、またはト
リエチルアミン、ピリジン、ジメチルスルホキシド、ジ
メチルホルムアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、
アセトニトリル、アセトンまたはニトロメタン。また、
前述の溶媒の混合物を使用することができる。アセトン
は好ましい。
【0029】アルキル化は前述の溶媒中で0℃〜+15
0℃、好ましくは室温〜+100℃までの温度において
常圧下に実施する。
【0030】一般式(III)の化合物はそれ自体既知
であるか、あるいは慣用方法により調製することができ
る〔参照、米国特許第3,431,257号〕。
【0031】一般式(IV)のヒドロキシルアミンは、
また、既知であるか、あるいは既知の方法により調製す
ることができる。
【0032】一般式(Ia)の化合物は、E≠Hの場合
において、米国特許第3,431,257号の意味の範
囲によりカバーされるか、あるいは新規であり、そして
前述の方法〔A〕により調製することができる。
【0033】一般式(V)の化合物は既知である〔参
照、バイルスタイン(Beilstein)1,11
4〕。
【0034】ここに記載する阻害剤は逆転写酵素の阻害
剤であり、そしてそれ自体酵素の阻害剤が適当であるす
べての目的に使用することができる。すなわち、例え
ば、酵素活性の測定の精度および選択性を改良するため
に診断において使用することである。親和クロマトグラ
フィーにおいて、それらは親和性標識として使用するこ
とができ、そしてそれらは酵素反応の反応メカニズムの
解明に使用することができる。
【0035】そのうえ、本発明による一般式(I)の化
合物はレトロウイルスに対して極めて強い作用を有する
ことが発見された。それらはレンチウイルス感染細胞培
養物において活性を示す。これはHIVウイルスにより
示すすることができた。
【0036】細胞培養におけるHIVウイルスの感染 HIV試験はパウウェルス(Pauwels)らの方法
に従いわずかの変更を使用して実施した〔参照、ジャー
ナル・オブ・ビロロジカル・メソッズ(Journal
of Virological Methods)
(1988)、309−321〕。
【0037】正常のヒト血液リンパ球(PBL)をフィ
コール−ハイパーク(Ficoll−Hypaque)
により濃縮し、そしてRPMI1640および20%の
胎児仔ウシ血清中でフィトヘムアグリチニン(90mg
/ml)およびインターリューキン−2(40U/m
l)で刺激した。感染性HIVによる感染のために、P
BLをさせ、次いで細胞の沈澱物を1mlのHIVウイ
ルスの吸着溶液の中に懸濁させ、そして37℃において
1時間インキュベーションした。
【0038】あるいは、HIV感受性H9細胞を、本発
明による化合物の抗ウイルス作用を試験するために、正
常のヒト血液リンパ球の代わりに使用した。
【0039】ウイルスの吸着溶液を遠心し、そして感染
した細胞の沈澱物を成長培地中に取り、こうして1×1
5細胞/mlの濃度を確立した。このようにして感染
した細胞を96ウェルのマイクロタイタープレートのウ
ェルの中にピペットで入れて1×104細胞/ウェルを
得た。
【0040】マイクロタイタープレートの第1の垂直の
列は、成長培地および感染したが、それ以外は前述した
ように正確に処置した細胞(細胞の対照)のみを含有し
た。マイクロタイタープレートの第2の垂直の列は成長
培地の中にHIV感染した細胞(ウイルスの対照)のみ
を含有した。他方のウェルは本発明による化合物を異な
る濃度で、マイクロタイタープレートの第3の垂直の列
のウェルから出発してを含有し、それらから試験物質を
2倍の段階で210倍希釈した。
【0041】未処置ウイルスの対照において、HIVに
典型的なシンシチウム形成が起こるまで(感染後第6お
よび6の間)まで、試験バッチを37℃においてインキ
ュベーションし、次いでこれを顕微鏡検査により評価し
た。これらの試験条件下に、未処置ウイルス対照におい
て、約20〜50のシンシチウムを生ずるが、未処置細
胞対照はシンシチウムを含有しなかった。
【0042】IC50値は、ウイルス誘発シンシチウム
の50%(約10〜20シンシチウム)が本発明による
化合物で処置することによって抑制された、処置した細
胞および感染した細胞の濃度として決定した。
【0043】本発明による化合物はHIV感染した細胞
をウイルス誘発細胞の破壊から保護することが今回発見
された。
【0044】
【表1】 本発明による化合物は、ヒトおよび獣の医学においてレ
トロウイルスにより引き起こされる病気の処置および予
防のために有用な活性物質である。
【0045】述べることのできるヒトの医学における適
用の領域は、例えば、次の通りである: 1)ヒトのレトロウイルスの感染の処置および予防。
【0046】2)HIV I(ヒト免疫欠損ウイルス;
正式にHTLV III/LAVと呼ばれる)およびH
IV IIIにより引き起こされる病気(エイズ)およ
びそれに関連する段階、例えば、ARC(エイズに関係
するコンプレックス)およびLAS(リンパ節症症候
群)およびまたこのウイルスにより引き起こされる免疫
欠損および脳障害の処置および予防。
【0047】3)HTLV−IまたはHTLV−IIの
感染の処置および予防。
【0048】4)エイズのキャリヤー状態(エイズの伝
播者の状態)の処置または予防。
【0049】述べることのできる獣医学における適用
は、例えば、次の通りである: a)カディビスナ(Maedivisna)(ヒツジお
よびヤギ) b)進行性肺炎ウイルス(PPV)(ヒツジおよびヤ
ギ) c)ヤビ関節炎脳炎ウイルス(ヒツジおよびヤギ) d)ズウェゲルジエクテ(Zwoegerziekt
e)ウイルス(ヒツジ) e)感染性貧血ウイルス(ウマ) f)ネコの白血球ウイルスにより引き起こされる感染 g)ネコの免疫欠損ウイルスにより(FIV)により引
き起こされる感染 h)サルの免疫欠損ウイルス(SIV)により引き起こ
される感染 前述の項目2、3および4はヒトの医学における適用領
域から好ましい。
【0050】本発明は、無毒の不活性の製剤学的に適当
な賦形剤に加えて、式Iの1種または2種以上の化合物
を含有するか、あるいは式Iの1種または2種以上の化
合物から成る製剤学的調製物、およびこれらの調製物を
調製する方法を包含する。
【0051】式(I)の活性化合物は、好ましくは、前
述の製剤学的配合物中に、合計の混合物の約0.1〜9
9.5重量%、好ましくは約0.5〜95重量%の濃度
で存在すべきである。
【0052】式(I)の化合物の外に、前述の製剤学的
配合物は、また、他の製剤学的に活性な物質を含有する
することができる。
【0053】前述の製剤学的配合物は、慣用の方法で、
既知の方法、例えば、活性化合物を賦形剤と混合するこ
とによって調製される。
【0054】一般に、ヒトおよび獣の薬物において、式
(I)の活性化合物を、約0.1〜200、好ましくは
1〜200mg/kg体重の合計量で、24時間毎に、
適当ならばいくつかの個々の投与の形態で投与して、所
望の結果を達成することは有利である。個々の投与量
は、好ましくは、活性化合物を約1〜約80、とくに3
〜30mg/kg体重の量で含有する。しかしながら、
前述の投与量から逸脱することが必要であることがあ
り、とくに処置すべき患者の性質および体重、病気の性
質およびひどさ、配合の性質および薬物の投与の性質お
よび投与を行う期間または間隔に依存してそのようにす
ることが必要なことがある。
【0055】
【実施例】調製実施例 実施例1 (E/Z)−2−クロロ−11−ヒドロキシイミノ−6
−オキソ−5,6−ジヒドロ−11H−ジベンズ〔b,
e〕アゼピン
【0056】
【化9】
【0057】80mlのピリジン中の10g(39ミリ
モル)の2−クロロ−6,11−ジオキソ−5,6−ジ
ヒドロ−11H−ジベンズ〔b,e〕アゼピンおよび
3.24g(46ミリモル)のヒドロキシルアミンを1
00℃に18時間加熱する。次いで、この混合物を2N
塩酸中に注ぎ、そして沈澱した生成物を濾過する。エタ
ノールから再結晶化すると、9.23gのオキシムが生
ずる。
【0058】実施例2 (E/Z)−11−t−ブトキシイミノ−2−クロロ−
6−オキソ−5,6−ジヒドロ−11H−ジベンズ
〔b,e〕アゼピン
【0059】
【化10】
【0060】4.4mlのピリジン中の0.5g(2.
2ミリモル)の2−クロロ−6,11−ジオキソ−5,
6−ジヒドロ−11H−ジベンズ〔b,e〕アゼピンお
よび304mg(2.4ミリモル)のヒドロキシルアミ
ンを100℃に6時間加熱する。次いで、この混合物を
2N塩酸中に注ぎ、そして沈澱した生成物を濾過する。
エタノールから再結晶化すると、307mgのオキシム
が生ずる。
【0061】1H−NMR(DMSO):δ=1.30お
よび1.31(2s,9H);7.20および7.25
(2d,J=9Hz,1H);7.35−7.8(m,5
H);7.9(m,1H);10.68および10.74
(2s,NH)。
【0062】実施例3 (E/Z)−2−クロロ−11−イソプロポキシイミノ
−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−11H−ジベンズ
〔b,e〕アゼピン
【0063】
【化11】
【0064】2.2mlの無水テトラヒドロフラン中の
300mg(1.1ミリモル)の(E/Z)−2−クロ
ロ−11−ヒドロキシイミノ−6−オキソ−5,6−ジ
ヒドロ−11H−ジベンズ〔b,e〕アゼピンを、3
6.3mg(1.2ミリモル)の油中の36.3mg
(1.2ミリモル)のNaHの80%強度の懸濁液で処
理し、そして30分間還流加熱する。121μl(1.
21ミリモル)の2−ヨードプロパンを添加し、そして
この混合物をさらに18時間還流加熱する。次いで、そ
れを濾過し、濾液を濃縮し、そして残留物をシリカゲル
で塩化メチレン/酢酸エチル10:1を使用して精製す
る。
【0065】収量:125mg。
【0066】1H−NMR(CDCl3):δ=1.23
および1.28(2d,J=6Hz,3H);1.32お
よび1.36(2d,J=6Hz,3H);4.50およ
び4.52(2 septet,J=6Hz,1H);
7.05および7.10(2d,J=9Hz,1H);
7.28(m,1H);7.48−7.65(m,4
H);8.08(d,J=9Hz,1H);9.08
(d,J=9Hz,1H);9.08および9.12(2
s,NH)。
【0067】実施例4 (E)−2−クロロ−11−エトキシイミノ−6−オキ
ソ−5,6−ジヒドロ−11H−ジベンズ〔b,e〕ア
ゼピン
【0068】
【化12】
【0069】(E/Z)−2−クロロ−11−ヒドロキ
シイミノ−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−11H−ジ
ベンズ〔b,e〕アゼピンを、Si60相のHPLCお
よび石油エーテル中の3%のイソプロパノールにより純
粋な(E)および(Z)成分に分割する。0.18ml
のエタノールおよび0.54mlのテトラヒドロフラン
中の50mg(0.18ミリモル)の(E)化合物を0
℃において71mg(0.27ミリモル)のトリフェニ
ルホスフェンで処理し、次いで0.18mlのエタノー
ル中の56μl(0.36ミリモル)のジエチルアゾジ
カルボキシレートの溶液で処理する。この混合物を室温
において一夜撹拌し、蒸発させ、そして残留物をシリカ
ゲルで塩化メチレン/酢酸エチル30:1を使用して精
製する。収量:29mg。
【0070】1H−NMR(CDCl3):δ=1.30
(t,J=6Hz,3H);4.26(m,2H);7.
00(d,J=8Hz,1H);7.30(m,1
H);7.45−7.70(m,4H);8.08(d,
J=8Hz,1H);8.61(s,NH)。
【0071】表1に示す実施例は、実施例1〜4の手順
に類似するように調製する。
【0072】
【表2】
【0073】
【表3】
【0074】
【表4】
【0075】本発明の主な特徴および態様は、次の通り
である。
【0076】1、一般式(I)
【0077】
【化13】
【0078】式中、A、BおよびDは同一であるか、あ
るいは異なり、そして水素、アミノ、ニトロ、ハロゲ
ン、シアノ、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、トリ
フルオロメトキシまたは各々が8個までの炭素原子を有
する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはアルコキ
シであり、Eは水素または6個までの炭素原子を有する
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルであり、R1は水素
であるか、あるいは3〜6個の炭素原子を有するシクロ
アルキルまたは2−テトラヒドロピラニルであるか、あ
るいは8個までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝
鎖状のアシルであるか、あるいは各々が10個までの炭
素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまた
はアルケニルであり、それらの各々はハロゲン、ヒドロ
キシルまたはカルボキシルによるか、あるいは6個まで
の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキ
シカルボニルによるか、あるいはフェニルにより置換さ
れていてもよく、前記フェニルは引き続いて同一である
か、あるいは異なるハロゲンにより5回まで置換されて
いることができる、の、適当ならば異性体の形態の、
5,6−ジヒドロ−ジベンズ〔b,e〕アゼピン−6,
11−ジオン−11−オキシム類、およびそれらの生理
学的に許容されうる塩類。
【0079】2、式中、A、BおよびDは同一である
か、あるいは異なり、そして水素、フッ素、塩素、ヒド
ロキシル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ
または各々が6個までの炭素原子を有する直鎖状もしく
は分枝鎖状のアルキルまたはアルコキシであり、Eは水
素または4個までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分
枝鎖状のアルキルであり、R1は水素であるか、あるい
はシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルま
たは2−テトラヒドロピラニルであるか、あるいは6個
までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアシ
ルであるか、あるいは各々が8個までの炭素原子を有す
る直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキルまたはアルケニル
であり、それらの各々はフッ素、ヒドロキシルまたはカ
ルボキシルによるか、あるいは4個までの炭素原子を有
する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルコキシカルボニルに
よるか、あるいはフェニルにより置換されていてもよ
く、前記フェニルは引き続いて同一であるか、あるいは
異なるフッ素、塩素または臭素により5回まで置換され
ていることができる、適当ならば異性体の形態の、上記
第1項記載の一般式(I)の化合物、およびそれらの生
理学的に許容されうる塩類。
【0080】3、式中、A、BおよびDは同一である
か、あるいは異なり、そして水素、フッ素、塩素、ヒド
ロキシル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ
または各々が4個までの炭素原子を有する直鎖状もしく
は分枝鎖状のアルキルまたはアルコキシであり、Eは水
素、メチルまたはエチルであり、R1は水素であるか、
あるいはシクロプロピルまたは2−テトラヒドロピラニ
ルであるか、あるいは4個までの炭素原子を有する直鎖
状もしくは分枝鎖状のアシルであるか、あるいは各々が
6個までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の
アルキルまたはアルケニルであり、それらの各々はヒド
ロキシル、カルボキシル、フッ素、メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニルまたはプロポキシカルボニルに
よるか、あるいはフェニルにより置換されていてもよ
く、前記フェニルは引き続いて同一であるか、あるいは
異なるフッ素または塩素により5回まで置換されている
ことができる、適当ならば異性体の形態の、上記第1項
記載の一般式(I)の化合物、およびそれらの生理学的
に許容されうる塩類。
【0081】4、〔A〕一般式(III)
【0082】
【化14】
【0083】式中、A、B、DおよびEは前述の意味を
有する、の化合物を、一般式(IV)
【0084】
【化15】H2N−OR1 (IV) 式中、R1は前述の意味を有する、のヒドロキシルアミ
ンと、不活性溶媒中で、なかでも塩基の存在下に、反応
させるか、あるいは〔B〕一般式(Ia)
【0085】
【化16】
【0086】式中、A、B、DおよびE前述の意味を有
する、を化合物は、一般式(V)
【0087】
【化17】L−R2 (V) 式中、R2はR1の前述の意味を有するが、水素ではな
く、そしてLは典型的な離脱基、例えば、トシレート、
メシレート、塩素、臭素またはヨウ素である、の化合物
と、不活性溶媒中で塩基の存在下に反応させ、そして、
適当ならば、置換基A,B,DおよびR1を慣用の化学
的方法に従い変化させ、そしてEが水素でない場合、ア
ルキル化を既知の方法に従い実施する、ことを特徴とす
る、上記第1項記載の一般式(I)の化合物の製造方
法。
【0088】5、上記第1項記載の1または2以上の化
合物を含有する薬物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ボルフガング・レベン ドイツ連邦共和国デー5060ベルギツシユグ ラートバツハ2・シユトレスヘンジーフエ ン30 (72)発明者 ゲルト・アイヒンガー ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・インデンビルケン51 (72)発明者 アルノルト・ペセンス ドイツ連邦共和国デー5657ハーン・シユト レゼマンシユトラーセ51 (72)発明者 イエルク・ペーターゼン−フオン・ゲール ドイツ連邦共和国デー4630ボフム1・ベレ ンドルフアーシユトラーセ74

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 式中、 A、BおよびDは同一もしくは相異なり、そして水素、
    アミノ、ニトロ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、ト
    リフルオロメチル、トリフルオロメトキシまたは各々が
    8個までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の
    アルキルまたはアルコキシであり、 Eは水素または6個までの炭素原子を有する直鎖状もし
    くは分枝鎖状のアルキルであり、 R1は水素であるか、あるいは3〜6個の炭素原子を有
    するシクロアルキルまたは2−テトラヒドロピラニルで
    あるか、あるいは8個までの炭素原子を有する直鎖状も
    しくは分枝鎖状のアシルであるか、あるいは各々が10
    個までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のア
    ルキルまたはアルケニルであり、それらの各々はハロゲ
    ン、ヒドロキシルまたはカルボキシルによるか、あるい
    は6個までの炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状
    のアルコキシカルボニルによるか、あるいはフェニルに
    より置換されていてもよく、前記フェニルはさらに同一
    もしくは相異なるハロゲンにより5回まで置換されてい
    てもよい、の、適当ならば異性体の形態の、5,6−ジ
    ヒドロ−ジベンズ〔b,e〕アゼピン−6,11−ジオ
    ン−11−オキシム類、およびそれらの生理学的に許容
    されうる塩類。
JP4337820A 1991-11-27 1992-11-26 5,6−ジヒドロ−ジベンズ〔b,e〕アゼピン−6,11−ジオン−11−オキシム類 Pending JPH05246996A (ja)

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