JPH05229855A - 光ファイバーに塗布されたコーティング剤の硬化装置 - Google Patents
光ファイバーに塗布されたコーティング剤の硬化装置Info
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- JPH05229855A JPH05229855A JP4069828A JP6982892A JPH05229855A JP H05229855 A JPH05229855 A JP H05229855A JP 4069828 A JP4069828 A JP 4069828A JP 6982892 A JP6982892 A JP 6982892A JP H05229855 A JPH05229855 A JP H05229855A
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- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
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- C03C25/10—Coating
- C03C25/12—General methods of coating; Devices therefor
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- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
- Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 光ファイバーへの照射光の集光性に優れ、か
つ、コンパクトな構成である光ファイバーに塗布された
コーティング剤の硬化装置を提供すること。 【構成】 光ファイバーの走行路と平行に伸びる棒状ラ
ンプと、この棒状ランプの周囲に設けられた樋状のラン
プ側楕円集光鏡と、光ファイバーの走行路を取り囲む透
光性パイプと、この透光性パイプの周囲に設けられた樋
状のワーク側楕円集光鏡とを具えてなる光ファイバーに
塗布されたコーティング剤の硬化装置であって、前記ラ
ンプ側楕円集光鏡は、棒状ランプの軸線を第１焦線と
し、光ファイバーの走行路を第２焦線とする第１の楕円
柱面の一部からなり、前記ワーク側楕円集光鏡は、棒状
ランプの軸線を第１焦線とし、光ファイバーの走行路を
第２焦線とする第２の楕円柱面の一部からなり、第１の
楕円柱面の楕円短軸は、第２の楕円柱面の楕円短軸より
大きいことを特徴とする。
つ、コンパクトな構成である光ファイバーに塗布された
コーティング剤の硬化装置を提供すること。 【構成】 光ファイバーの走行路と平行に伸びる棒状ラ
ンプと、この棒状ランプの周囲に設けられた樋状のラン
プ側楕円集光鏡と、光ファイバーの走行路を取り囲む透
光性パイプと、この透光性パイプの周囲に設けられた樋
状のワーク側楕円集光鏡とを具えてなる光ファイバーに
塗布されたコーティング剤の硬化装置であって、前記ラ
ンプ側楕円集光鏡は、棒状ランプの軸線を第１焦線と
し、光ファイバーの走行路を第２焦線とする第１の楕円
柱面の一部からなり、前記ワーク側楕円集光鏡は、棒状
ランプの軸線を第１焦線とし、光ファイバーの走行路を
第２焦線とする第２の楕円柱面の一部からなり、第１の
楕円柱面の楕円短軸は、第２の楕円柱面の楕円短軸より
大きいことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、光ファイバーに塗布
された紫外線硬化型コーティング剤の硬化装置に関す
る。
された紫外線硬化型コーティング剤の硬化装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】光ファイバーの外表面における損傷の発
生を防止し、あるいは複数の光ファイバーを束ねるため
に、紫外線硬化型のコーティング剤（以下単に「コーテ
ィング剤」ともいう）を光ファイバーの外表面に塗布す
ることが知られている。斯かるコーティング剤は、コー
ティング装置により未硬化の状態で塗布され、コーティ
ング剤の硬化装置（以下、単に「硬化装置」ともいう）
によって硬化される。このような硬化装置としては、例
えば実開平２−７８５３５号公報に記載のものが知られ
ている。
生を防止し、あるいは複数の光ファイバーを束ねるため
に、紫外線硬化型のコーティング剤（以下単に「コーテ
ィング剤」ともいう）を光ファイバーの外表面に塗布す
ることが知られている。斯かるコーティング剤は、コー
ティング装置により未硬化の状態で塗布され、コーティ
ング剤の硬化装置（以下、単に「硬化装置」ともいう）
によって硬化される。このような硬化装置としては、例
えば実開平２−７８５３５号公報に記載のものが知られ
ている。
【０００３】図５は従来の硬化装置（１灯式）の斜視図
であり、図６は、この硬化装置を、光ファイバーの走行
路に垂直な平面により切断した断面図である。図５およ
び図６において、１はランプ室用ケーシングであり、ラ
ンプ室用ケーシング１の内部には、それぞれ棒状水銀ラ
ンプ２および樋状の楕円集光鏡３が収納されている。４
はワーク室用ケーシングであり、ワーク室用ケーシング
４の内部には、光ファイバーＦの走行路を囲むよう配置
された透光性パイプ５および樋状の楕円集光鏡６が収納
されている。
であり、図６は、この硬化装置を、光ファイバーの走行
路に垂直な平面により切断した断面図である。図５およ
び図６において、１はランプ室用ケーシングであり、ラ
ンプ室用ケーシング１の内部には、それぞれ棒状水銀ラ
ンプ２および樋状の楕円集光鏡３が収納されている。４
はワーク室用ケーシングであり、ワーク室用ケーシング
４の内部には、光ファイバーＦの走行路を囲むよう配置
された透光性パイプ５および樋状の楕円集光鏡６が収納
されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、先に、ワ
ーク室用ケーシング内に収納される楕円集光鏡が、集光
鏡保持手段に保持されてユニット化された構成の硬化装
置を提案した（実願平３−１０９９２０号明細書参
照）。そして、このような硬化装置によれば、ワーク室
用ケーシングから楕円集光鏡を簡単に取り外すことがで
きる。
ーク室用ケーシング内に収納される楕円集光鏡が、集光
鏡保持手段に保持されてユニット化された構成の硬化装
置を提案した（実願平３−１０９９２０号明細書参
照）。そして、このような硬化装置によれば、ワーク室
用ケーシングから楕円集光鏡を簡単に取り外すことがで
きる。
【０００５】図４は、本発明者が先に提案した硬化装置
（１灯式）を、光ファイバーの走行路に垂直な平面によ
り切断した断面図である。同図において、１０はランプ
室用ケーシング、２０はワーク室用ケーシング、９０
は、ランプ室用ケーシング１０とワーク室用ケーシング
２０とを接続する蝶番、９１はパチン錠である。
（１灯式）を、光ファイバーの走行路に垂直な平面によ
り切断した断面図である。同図において、１０はランプ
室用ケーシング、２０はワーク室用ケーシング、９０
は、ランプ室用ケーシング１０とワーク室用ケーシング
２０とを接続する蝶番、９１はパチン錠である。
【０００６】ランプ室用ケーシング１０の内部には、そ
れぞれ、棒状水銀ランプ１１および樋状のランプ側楕円
集光鏡３０が収納されている。ランプ側楕円集光鏡３０
は、棒状水銀ランプ１１の軸線を第１焦線とし、光ファ
イバーＦの走行路を第２焦線とする楕円柱面の一部から
なるものである。
れぞれ、棒状水銀ランプ１１および樋状のランプ側楕円
集光鏡３０が収納されている。ランプ側楕円集光鏡３０
は、棒状水銀ランプ１１の軸線を第１焦線とし、光ファ
イバーＦの走行路を第２焦線とする楕円柱面の一部から
なるものである。
【０００７】ワーク室用ケーシング２０の内部には、光
ファイバーＦの走行路を囲むよう配置された透光性パイ
プ４０および集光鏡ユニット５０が収納されている。
ファイバーＦの走行路を囲むよう配置された透光性パイ
プ４０および集光鏡ユニット５０が収納されている。
【０００８】集光鏡ユニット５０は、ワーク側楕円集光
鏡５１、集光鏡保持手段５２、石英板５３、石英板保持
手段５４を有してなる。
鏡５１、集光鏡保持手段５２、石英板５３、石英板保持
手段５４を有してなる。
【０００９】集光鏡保持手段５２に保持されたワーク側
楕円集光鏡５１は、棒状水銀ランプ１１からの放射光を
光ファイバーＦの走行路に向けて反射するものであり、
棒状水銀ランプ１１の軸線を第１焦線とし、光ファイバ
ーＦの走行路を第２焦線とする前記楕円柱面の一部から
なるものである。
楕円集光鏡５１は、棒状水銀ランプ１１からの放射光を
光ファイバーＦの走行路に向けて反射するものであり、
棒状水銀ランプ１１の軸線を第１焦線とし、光ファイバ
ーＦの走行路を第２焦線とする前記楕円柱面の一部から
なるものである。
【００１０】集光鏡保持手段５２は、ボルト穴５５が形
成されたフランジ部を有している。また、ワーク室用ケ
ーシング２０には、ボルト穴５５と対応する位置にボル
ト穴２１が形成されている。９２は、ボルト穴５５およ
びボルト穴２１に挿入される六角ボルトであり、この六
角ボルト９２によって、集光鏡保持手段５２がワーク室
用ケーシング２０に固定されている。一方、集光鏡保持
手段５２のフランジ部には石英板５３が当接され、石英
板保持手段５４によって保持されている。
成されたフランジ部を有している。また、ワーク室用ケ
ーシング２０には、ボルト穴５５と対応する位置にボル
ト穴２１が形成されている。９２は、ボルト穴５５およ
びボルト穴２１に挿入される六角ボルトであり、この六
角ボルト９２によって、集光鏡保持手段５２がワーク室
用ケーシング２０に固定されている。一方、集光鏡保持
手段５２のフランジ部には石英板５３が当接され、石英
板保持手段５４によって保持されている。
【００１１】しかして、このような構成の硬化装置にお
いて、（１）硬化処理の効率を向上させる観点から、光
ファイバーへ照射される光は集光度の高いものであるこ
とが好ましく、また、（２）硬化装置がコンパクトな構
成であることが好ましい。この発明の目的は、上記
（１）および（２）をバランスよく満足することができ
る硬化装置を提供することにある。
いて、（１）硬化処理の効率を向上させる観点から、光
ファイバーへ照射される光は集光度の高いものであるこ
とが好ましく、また、（２）硬化装置がコンパクトな構
成であることが好ましい。この発明の目的は、上記
（１）および（２）をバランスよく満足することができ
る硬化装置を提供することにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】この発明の光ファイバー
に塗布されたコーティング剤の硬化装置は、光ファイバ
ーの走行路と平行に伸びる棒状ランプと、この棒状ラン
プの周囲に設けられた樋状のランプ側楕円集光鏡と、光
ファイバーの走行路を取り囲む透光性パイプと、この透
光性パイプの周囲に設けられた樋状のワーク側楕円集光
鏡とを具えてなる光ファイバーに塗布されたコーティン
グ剤の硬化装置であって、前記ランプ側楕円集光鏡は、
棒状ランプの軸線を第１焦線とし、光ファイバーの走行
路を第２焦線とする第１の楕円柱面の一部からなり、前
記ワーク側楕円集光鏡は、棒状ランプの軸線を第１焦線
とし、光ファイバーの走行路を第２焦線とする第２の楕
円柱面の一部からなり、第１の楕円柱面の楕円短軸は、
第２の楕円柱面の楕円短軸よりある限度をもって大きく
することを特徴とする。
に塗布されたコーティング剤の硬化装置は、光ファイバ
ーの走行路と平行に伸びる棒状ランプと、この棒状ラン
プの周囲に設けられた樋状のランプ側楕円集光鏡と、光
ファイバーの走行路を取り囲む透光性パイプと、この透
光性パイプの周囲に設けられた樋状のワーク側楕円集光
鏡とを具えてなる光ファイバーに塗布されたコーティン
グ剤の硬化装置であって、前記ランプ側楕円集光鏡は、
棒状ランプの軸線を第１焦線とし、光ファイバーの走行
路を第２焦線とする第１の楕円柱面の一部からなり、前
記ワーク側楕円集光鏡は、棒状ランプの軸線を第１焦線
とし、光ファイバーの走行路を第２焦線とする第２の楕
円柱面の一部からなり、第１の楕円柱面の楕円短軸は、
第２の楕円柱面の楕円短軸よりある限度をもって大きく
することを特徴とする。
【００１３】
【作用】ランプ側楕円集光鏡の反射面を構成する第１の
楕円柱面の楕円短軸は、ワーク側楕円集光鏡の反射面を
構成する第２の楕円柱面の楕円短軸よりも大きい。 （１）楕円の焦点距離を一定として、第１の楕円柱面の
楕円短軸を大きくすると、第１の楕円柱面の一部からな
るランプ側楕円集光鏡から光ファイバーへ向かう反射光
は、集光度の高いものとなる。このことは、以下のよう
にして説明することができる。図７は、共通の第１焦点
および第２焦点を有し、短軸の大きさがそれぞれ異なる
２つの楕円集光鏡において、これらによる反射光の集光
状態を示す説明図である。同図において、第１焦点に配
置されたランプ７内の光芒７Ａは、点ではなくある大き
さを持っている（本発明を構成する棒状ランプの断面も
同様である）。ここで、光芒７Ａ上のａ−ｂ間から出た
光は、楕円８のｃで反射され、第２焦点を含む直線上の
ｆ−ｇ間に集光する。また同様に、光芒７Ａ上のａ−ｂ
間から出た光は、楕円９のｄ−ｅ間で反射され、第２焦
点を含む直線上のｈ−ｉ間に集光する。ここに、ｆ−ｇ
間の距離はｈ−ｉ間の距離より小さいことは明らかであ
る。このように、焦点距離が同じ楕円集光鏡において
は、当該楕円の短軸が大きい方、すなわち真円に近い方
が集光度が高くなることが理解される。 （２）図２に示すように、ランプ側楕円集光鏡の反射面
を構成する第１の楕円柱面の楕円短軸のみを大きくする
（真円に近づける）ことにより、ワーク側楕円集光鏡は
小型のものとなる。そして、集光鏡保持手段などによっ
てワーク側楕円集光鏡を保持する場合において、当該集
光鏡保持手段を設けるスペースＰを確保することがで
き、装置全体としてコンパクトな構成になる。図４に示
したような硬化装置、すなわち、ランプ側楕円集光鏡と
ワーク側楕円集光鏡とが共通の楕円柱面の一部からなる
硬化装置では、ランプ側楕円集光鏡に合わせてワーク側
楕円集光鏡も大きくなり、これを保持する集光鏡保持手
段を設けるために、ワーク室用ケーシングは、さらに大
きくなってしまう。 （３）ワーク側楕円集光鏡の小型化が図れるので、透光
性パイプの清掃などの際において、ワーク側楕円集光鏡
の取外し・取付け作業が一層簡単になる。
楕円柱面の楕円短軸は、ワーク側楕円集光鏡の反射面を
構成する第２の楕円柱面の楕円短軸よりも大きい。 （１）楕円の焦点距離を一定として、第１の楕円柱面の
楕円短軸を大きくすると、第１の楕円柱面の一部からな
るランプ側楕円集光鏡から光ファイバーへ向かう反射光
は、集光度の高いものとなる。このことは、以下のよう
にして説明することができる。図７は、共通の第１焦点
および第２焦点を有し、短軸の大きさがそれぞれ異なる
２つの楕円集光鏡において、これらによる反射光の集光
状態を示す説明図である。同図において、第１焦点に配
置されたランプ７内の光芒７Ａは、点ではなくある大き
さを持っている（本発明を構成する棒状ランプの断面も
同様である）。ここで、光芒７Ａ上のａ−ｂ間から出た
光は、楕円８のｃで反射され、第２焦点を含む直線上の
ｆ−ｇ間に集光する。また同様に、光芒７Ａ上のａ−ｂ
間から出た光は、楕円９のｄ−ｅ間で反射され、第２焦
点を含む直線上のｈ−ｉ間に集光する。ここに、ｆ−ｇ
間の距離はｈ−ｉ間の距離より小さいことは明らかであ
る。このように、焦点距離が同じ楕円集光鏡において
は、当該楕円の短軸が大きい方、すなわち真円に近い方
が集光度が高くなることが理解される。 （２）図２に示すように、ランプ側楕円集光鏡の反射面
を構成する第１の楕円柱面の楕円短軸のみを大きくする
（真円に近づける）ことにより、ワーク側楕円集光鏡は
小型のものとなる。そして、集光鏡保持手段などによっ
てワーク側楕円集光鏡を保持する場合において、当該集
光鏡保持手段を設けるスペースＰを確保することがで
き、装置全体としてコンパクトな構成になる。図４に示
したような硬化装置、すなわち、ランプ側楕円集光鏡と
ワーク側楕円集光鏡とが共通の楕円柱面の一部からなる
硬化装置では、ランプ側楕円集光鏡に合わせてワーク側
楕円集光鏡も大きくなり、これを保持する集光鏡保持手
段を設けるために、ワーク室用ケーシングは、さらに大
きくなってしまう。 （３）ワーク側楕円集光鏡の小型化が図れるので、透光
性パイプの清掃などの際において、ワーク側楕円集光鏡
の取外し・取付け作業が一層簡単になる。
【００１４】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を用いて具体
的に説明する。図１は、この発明に係る１灯式の硬化装
置を、光ファイバーの走行路に垂直な平面により切断し
た断面図である。同図において、ランプ室用ケーシング
１０、棒状水銀ランプ１１、ワーク室用ケーシング２
０、透光性パイプ４０および集光鏡ユニット５０の構成
は、それぞれ、図４に示したものと同様である。
的に説明する。図１は、この発明に係る１灯式の硬化装
置を、光ファイバーの走行路に垂直な平面により切断し
た断面図である。同図において、ランプ室用ケーシング
１０、棒状水銀ランプ１１、ワーク室用ケーシング２
０、透光性パイプ４０および集光鏡ユニット５０の構成
は、それぞれ、図４に示したものと同様である。
【００１５】ランプ側楕円集光鏡３１は、棒状水銀ラン
プ１１の軸線を第１焦線とし、光ファイバーＦの走行路
を第２焦線とする第１の楕円柱面３１Ａの一部からな
り、ワーク側楕円集光鏡５１は、棒状水銀ランプ１１の
軸線を第１焦線とし、光ファイバーＦの走行路を第２焦
線とする第２の楕円柱面５１Ａの一部からなる。すなわ
ち、ランプ側楕円集光鏡３１の反射面の形状は、第１の
楕円柱面３１Ａにより決定され、ワーク側楕円集光鏡５
１の反射面の形状は、第２の楕円柱面５１Ａにより決定
される。
プ１１の軸線を第１焦線とし、光ファイバーＦの走行路
を第２焦線とする第１の楕円柱面３１Ａの一部からな
り、ワーク側楕円集光鏡５１は、棒状水銀ランプ１１の
軸線を第１焦線とし、光ファイバーＦの走行路を第２焦
線とする第２の楕円柱面５１Ａの一部からなる。すなわ
ち、ランプ側楕円集光鏡３１の反射面の形状は、第１の
楕円柱面３１Ａにより決定され、ワーク側楕円集光鏡５
１の反射面の形状は、第２の楕円柱面５１Ａにより決定
される。
【００１６】この発明においては、第１の楕円柱面３１
Ａの楕円短軸が、第２の楕円柱面５１Ａの楕円短軸より
大きい点に特徴を有している。これにより、ランプ側楕
円集光鏡３１から光ファイバーＦへ向かう反射光は、集
光度の高いものとなる。また、ワーク側楕円集光鏡５１
は小型のものとなる。従って、ワーク室用ケーシング２
０内において、集光鏡保持手段５２を設けるスペースを
確保することができ、硬化装置全体としてコンパクトな
構成になるとともに、透光性パイプ４０の清掃の際にお
いて、ワーク側楕円集光鏡５１の取外し・取付け作業が
一層簡単になる。
Ａの楕円短軸が、第２の楕円柱面５１Ａの楕円短軸より
大きい点に特徴を有している。これにより、ランプ側楕
円集光鏡３１から光ファイバーＦへ向かう反射光は、集
光度の高いものとなる。また、ワーク側楕円集光鏡５１
は小型のものとなる。従って、ワーク室用ケーシング２
０内において、集光鏡保持手段５２を設けるスペースを
確保することができ、硬化装置全体としてコンパクトな
構成になるとともに、透光性パイプ４０の清掃の際にお
いて、ワーク側楕円集光鏡５１の取外し・取付け作業が
一層簡単になる。
【００１７】この図に示す硬化装置において、棒状水銀
ランプ１１は、例えば、点灯電力が４ＫＷ、長さが２５
ｃｍのものである。また、棒状水銀ランプ１１と光ファ
イバーＦの走行路との距離、すなわち、第１の楕円柱面
および第２の楕円柱面における共通の焦線距離は、例え
ば１１９ｍｍである。この距離が大き過ぎると、集光度
の低下などによりコーティング剤が硬化不足となる場合
がある。一方、この距離が小さ過ぎると、棒状水銀ラン
プ１１からの照射光が強過ぎて、コーティング剤が焼け
焦げたりすることがある。
ランプ１１は、例えば、点灯電力が４ＫＷ、長さが２５
ｃｍのものである。また、棒状水銀ランプ１１と光ファ
イバーＦの走行路との距離、すなわち、第１の楕円柱面
および第２の楕円柱面における共通の焦線距離は、例え
ば１１９ｍｍである。この距離が大き過ぎると、集光度
の低下などによりコーティング剤が硬化不足となる場合
がある。一方、この距離が小さ過ぎると、棒状水銀ラン
プ１１からの照射光が強過ぎて、コーティング剤が焼け
焦げたりすることがある。
【００１８】第２の楕円柱面５１Ａの楕円短軸Ｌ2 に対
する第１の楕円柱面３１Ａの楕円短軸Ｌ1 の比として
は、（Ｌ1 ／Ｌ2 ）が１以上であればよいが、この比が
大き過ぎると、棒状水銀ランプ１１からの放射光で、ラ
ンプ側楕円集光鏡３１およびワーク側楕円集光鏡５１の
どちらにも反射されずロスとなる光が多くなるので、こ
の発明の効果を奏するためには、１＜（Ｌ1 ／Ｌ2 ）≦
１．４の範囲にあることが好ましい。
する第１の楕円柱面３１Ａの楕円短軸Ｌ1 の比として
は、（Ｌ1 ／Ｌ2 ）が１以上であればよいが、この比が
大き過ぎると、棒状水銀ランプ１１からの放射光で、ラ
ンプ側楕円集光鏡３１およびワーク側楕円集光鏡５１の
どちらにも反射されずロスとなる光が多くなるので、こ
の発明の効果を奏するためには、１＜（Ｌ1 ／Ｌ2 ）≦
１．４の範囲にあることが好ましい。
【００１９】この実施例の硬化装置において、第１の楕
円柱面３１Ａの楕円短軸Ｌ1 は、例えば７２．５ｍｍ、
第２の楕円柱面５１Ａの楕円短軸Ｌ2 は、例えば５５．
５ｍｍ（Ｌ1 ／Ｌ2 ＝１．３１）である。
円柱面３１Ａの楕円短軸Ｌ1 は、例えば７２．５ｍｍ、
第２の楕円柱面５１Ａの楕円短軸Ｌ2 は、例えば５５．
５ｍｍ（Ｌ1 ／Ｌ2 ＝１．３１）である。
【００２０】この実施例の硬化装置において、ランプ側
楕円集光鏡３１およびワーク側楕円集光鏡５１は、それ
ぞれ、熱線を透過して紫外線のみを反射する熱線透過型
ミラーよりなる。この熱線透過型ミラーは、耐熱性ガラ
スの表面に、シリコン膜とチタン膜とを積層させること
により作製することができる。熱線を反射しない熱線透
過型ミラーを用いることにより、コーティング剤の焼け
焦げなどの不具合の発生を防止するこができる。
楕円集光鏡３１およびワーク側楕円集光鏡５１は、それ
ぞれ、熱線を透過して紫外線のみを反射する熱線透過型
ミラーよりなる。この熱線透過型ミラーは、耐熱性ガラ
スの表面に、シリコン膜とチタン膜とを積層させること
により作製することができる。熱線を反射しない熱線透
過型ミラーを用いることにより、コーティング剤の焼け
焦げなどの不具合の発生を防止するこができる。
【００２１】以上、この発明の実施例について説明した
が、この発明は、これに限定されるものではなく、例え
ば、図３に示すような２灯式の硬化装置であってもよ
い。
が、この発明は、これに限定されるものではなく、例え
ば、図３に示すような２灯式の硬化装置であってもよ
い。
【００２２】
【発明の効果】この発明の硬化装置によれば、ランプ側
楕円集光鏡から光ファイバーへ向かう反射光が集光度の
高いものとなり、硬化処理の迅速化を図ることができ
る。また、集光鏡保持手段などによってワーク側集光鏡
を保持する場合において、当該集光鏡保持手段を設ける
スペースを確保することができ、装置全体としてコンパ
クトな構成になる。更に、ワーク側楕円集光鏡の小型化
が図れるので、透光性パイプの清掃などの際において、
ワーク側楕円集光鏡の取外し・取付け作業が一層簡単に
なる。
楕円集光鏡から光ファイバーへ向かう反射光が集光度の
高いものとなり、硬化処理の迅速化を図ることができ
る。また、集光鏡保持手段などによってワーク側集光鏡
を保持する場合において、当該集光鏡保持手段を設ける
スペースを確保することができ、装置全体としてコンパ
クトな構成になる。更に、ワーク側楕円集光鏡の小型化
が図れるので、透光性パイプの清掃などの際において、
ワーク側楕円集光鏡の取外し・取付け作業が一層簡単に
なる。
【図１】この発明に係る１灯式の硬化装置を、光ファイ
バーの走行路に垂直な平面により切断した断面図であ
る。
バーの走行路に垂直な平面により切断した断面図であ
る。
【図２】第１の楕円柱面の楕円短軸を大きくすることに
より、ワーク側楕円集光鏡が小型のものになることを示
す説明図である。
より、ワーク側楕円集光鏡が小型のものになることを示
す説明図である。
【図３】この発明に係る２灯式の硬化装置を、光ファイ
バーの走行路に垂直な平面により切断した断面図であ
る。
バーの走行路に垂直な平面により切断した断面図であ
る。
【図４】本発明者が先に提案した構成の硬化装置を、光
ファイバーの走行路に垂直な平面により切断した断面図
である。
ファイバーの走行路に垂直な平面により切断した断面図
である。
【図５】従来の１灯式の硬化装置を示す斜視図である。
【図６】従来の１灯式の硬化装置を示す断面図である。
【図７】共通の第１焦点および第２焦点を有し、短軸の
大きさがそれぞれ異なる２つの楕円集光鏡において、こ
れらによる反射光の集光状態を示す説明図である。
大きさがそれぞれ異なる２つの楕円集光鏡において、こ
れらによる反射光の集光状態を示す説明図である。
１０ ランプ室用ケーシング １１ 棒状水銀ラン
プ ２０ ワーク室用ケーシング ２１ ボルト穴 ３０ ランプ側楕円集光鏡 ３１ ランプ側楕円
集光鏡 ４０ 透光性パイプ ５０ 集光鏡ユニッ
ト ５１ ワーク側楕円集光鏡 ５２ 集光鏡保持手
段 ５３ 石英板 ５４ 石英板保持手
段 ５５ ボルト穴 ９０ 蝶番 ９１ パチン錠 ９２ 六角ボルト ３１Ａ 第１の楕円柱面 ５１Ａ 第２の楕円
柱面 Ｆ 光ファイバー
プ ２０ ワーク室用ケーシング ２１ ボルト穴 ３０ ランプ側楕円集光鏡 ３１ ランプ側楕円
集光鏡 ４０ 透光性パイプ ５０ 集光鏡ユニッ
ト ５１ ワーク側楕円集光鏡 ５２ 集光鏡保持手
段 ５３ 石英板 ５４ 石英板保持手
段 ５５ ボルト穴 ９０ 蝶番 ９１ パチン錠 ９２ 六角ボルト ３１Ａ 第１の楕円柱面 ５１Ａ 第２の楕円
柱面 Ｆ 光ファイバー
Claims (1)
- 【請求項１】 光ファイバーの走行路と平行に伸びる棒
状ランプと、 この棒状ランプの周囲に設けられた樋状のランプ側楕円
集光鏡と、 光ファイバーの走行路を取り囲む透光性パイプと、 この透光性パイプの周囲に設けられた樋状のワーク側楕
円集光鏡とを具えてなる光ファイバーに塗布されたコー
ティング剤の硬化装置であって、 前記ランプ側楕円集光鏡は、棒状ランプの軸線を第１焦
線とし、光ファイバーの走行路を第２焦線とする第１の
楕円柱面の一部からなり、 前記ワーク側楕円集光鏡は、棒状ランプの軸線を第１焦
線とし、光ファイバーの走行路を第２焦線とする第２の
楕円柱面の一部からなり、 第１の楕円柱面の楕円短軸は、第２の楕円柱面の楕円短
軸より大きいことを特徴とする光ファイバーに塗布され
たコーティング剤の硬化装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4069828A JP2892545B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 光ファイバーに塗布されたコーティング剤の硬化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4069828A JP2892545B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 光ファイバーに塗布されたコーティング剤の硬化装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05229855A true JPH05229855A (ja) | 1993-09-07 |
| JP2892545B2 JP2892545B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=13414021
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4069828A Expired - Fee Related JP2892545B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 光ファイバーに塗布されたコーティング剤の硬化装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2892545B2 (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0660148A1 (en) * | 1993-12-21 | 1995-06-28 | Pirelli Cable Corporation | Process for manufacturing optical fiber ribbons |
| JP2008516273A (ja) * | 2004-10-05 | 2008-05-15 | シーシーエス テクノロジー インコーポレイテッド | 光導波路上に保護エレメントを被着するための方法及び装置 |
| US8395135B2 (en) | 2008-09-29 | 2013-03-12 | Nederlandse Organisatie Voor Toegepast-Natuurwetenschappelijk Onderzoek Tno | Device and a method for curing patterns of a substance at a surface of a foil |
| KR20160034849A (ko) * | 2013-07-23 | 2016-03-30 | 포세온 테크날러지 인코퍼레이티드 | 광섬유들을 경화하기 위한 복합 타원형 반사기 |
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| JP2017504545A (ja) * | 2013-10-23 | 2017-02-09 | ミルテック・コーポレーション | 被覆の放射エネルギー硬化のための装置 |
| WO2018008308A1 (ja) * | 2016-07-05 | 2018-01-11 | ウシオ電機株式会社 | 光照射装置 |
-
1992
- 1992-02-19 JP JP4069828A patent/JP2892545B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| US11529646B2 (en) | 2013-07-23 | 2022-12-20 | Phoseon Technology, Inc. | Compound elliptical reflector for curing optical fibers |
| JP2017504545A (ja) * | 2013-10-23 | 2017-02-09 | ミルテック・コーポレーション | 被覆の放射エネルギー硬化のための装置 |
| EP3060844B1 (en) * | 2013-10-23 | 2023-02-08 | Miltec Corporation | Apparatus for radiant energy curing of coating |
| KR20160078552A (ko) * | 2014-12-24 | 2016-07-05 | 광주과학기술원 | 광섬유 코팅장치 |
| WO2018008308A1 (ja) * | 2016-07-05 | 2018-01-11 | ウシオ電機株式会社 | 光照射装置 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2892545B2 (ja) | 1999-05-17 |
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