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JPH05229015A - 燃料タンクの製造方法 - Google Patents

燃料タンクの製造方法

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JPH05229015A
JPH05229015A JP4036164A JP3616492A JPH05229015A JP H05229015 A JPH05229015 A JP H05229015A JP 4036164 A JP4036164 A JP 4036164A JP 3616492 A JP3616492 A JP 3616492A JP H05229015 A JPH05229015 A JP H05229015A
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温状態で燃料タンクを構成する上下部の凹
形の成形品の開口周縁部の接合を可能とし、その接合部
における接合強度及び気密性を確保する。 【構成】 凸金型46へ溶融した高温状態の樹脂シート
22を金型寸法に合わせて押出し載置する。この凸金型
46と型合せ可能な凹金型30の内壁32に設けられた
吸着孔34を真空装置40で真空状態にし、樹脂シート
22と同質の加熱されたフィルム42を凹金型30の内
壁32に密着させる。凸金型46と凹金型30とを型合
せして熱圧縮し、その後型開きする。このように製造さ
れ高温状態の凹形の成形品が保持された凹金型30と、
同様に製造され高温状態の凹形の成形品が保持された他
の凹金型とを、型合せして熱圧縮する。これによって、
凹形の成形品の接合部が高温状態で溶着されるので、接
合強度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空体の燃料タンクの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂製の燃料タンク等の中空容器は、ブ
ロー成形法によって製造されるのが一般的である。
【0003】このブロー成形法は、図9に示すように、
押出機50からブロー成形用のダイ54を通して、チュ
ーブ状のパリソン52を押出し、このダイ54から連続
的にまたは断続的に押出し成形されたパリソン52を2
つの凹金型56ではさみ込み、凹金型56を閉じてその
上下を封じた後、ブローピン58からパリソン52内へ
空気を吹き込んで膨張させ、パリソン52をその凹金型
56の内壁56Aに密着させて中空体の燃料タンクを製
造するようになっている。
【0004】しかしながら、このブロー成形法で大型の
燃料タンクを製造する場合、流動状態のパリソン52の
自重によって、上部の肉厚が下部よりも薄くなる傾向が
あり、肉厚の均一化が図れなかった。また、複雑形状で
は、パリソン52を膨張させた時、パリソン52の展開
率が製品の部位により異なってくるため、肉厚の均一化
が図れなかった。さらに、パリソン52内へアシストプ
ラグを挿入しスタンピング成形(パリソン内面の後加
工)することが困難であるため、肉厚の薄肉化が図れ
ず、重量を低減化することができなかった。また、燃料
タンクを製造するためには、燃料タンクの長さより長い
パリソン52が必要であり、凹金型56の間隙に発生す
るバリの量が増大して生産性が悪かった。
【0005】これらの問題を解決するために、凹型及び
凸型で一対を成す金型の間に高熱状態の樹脂材料を挟
み、加圧して燃料タンクの上部と下部を構成する凹形の
成形品をそれぞれ製造し、冷却後、この上下部の凹形の
成形品の開口周縁部を接合して中空体としての燃料タン
クを製造する方法も提案されている(実開昭60−62
325号公報、実開昭63−93220号公報、及び実
開昭63−93221号公報参照)。
【0006】しかしながら、一旦冷却した上下部の凹形
の成形品の開口周縁部を接合した場合、どのような手段
を講じても、その接合強度及び気密性において問題が残
る。
【0007】従って、接合部の信頼性を確保するために
は、熱圧縮成形され、まだ高温状態にある成形品を、凹
金型に残したままの状態で、それぞれの凹金型を型合わ
せして、高温状態で上下部の凹形の成形品の開口周縁部
を接合し中空体としての燃料タンクを製造する方法が考
えられる。
【0008】ところが、熱圧縮成形した成形品を高温状
態で型開きすると、型開き時に成形品が若干冷却するた
め収縮し、凸金型に成形品が抱きついてしまい、凹金型
に成形品が保持されないことがある。また、凹金型に成
形品が保持できた場合でも、上部を構成する成形品が保
持された凹金型と、下部を構成する成形品が保持された
凹金型とを型合せする際、上部を構成する成形品は高温
のため形状保持力が小さいので、落下する恐れがあり、
高温状態で上下部の凹形の成形品の開口周縁部を接合す
ることが困難であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は係る事実を考
慮し、高温状態で燃料タンクを構成する上下部の凹形の
成形品の開口周縁部の接合を可能とし、その接合部にお
ける接合強度及び気密性を確保する燃料タンクの製造方
法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の燃料タ
ンクの製造方法では、上方が開口した凹形の固定凹金型
と、回動して前記固定凹金型へ型合せ可能に連結された
凹形の回転凹金型とへ、溶融した高温状態の樹脂シート
を前記固定凹金型と回転凹金型の金型寸法に合わせて押
出し載置する第1工程と、前記回転凹金型の外周縁部に
設けられたクリップで前記高温状態の樹脂シートの外端
を挟持し、前記回転凹金型を回動して前記固定凹金型に
型合せし熱圧縮する第2工程と、を有することを特徴と
している。
【0011】請求項2に記載の燃料タンクの製造方法で
は、凸金型へ溶融した高温状態の樹脂シートを金型寸法
に合わせて押出し載置する第1工程と、前記凸金型と型
合せ可能な凹金型の内壁に設けられた吸着孔によって、
前記樹脂シートと同質の加熱されたフィルムを前記凹金
型の内壁に密着させる第2工程と、前記凸金型と前記凹
金型とを型合せして熱圧縮し、その後型開きする第3工
程と、高温状態の凹形の成形品が保持された前記凹金型
と、前記第1工程から第3工程によって別途製造された
高温状態の凹形の成形品が保持された他の凹金型とを、
型合せして熱圧縮する第4工程と、を有することを特徴
としている。
【0012】
【作用】請求項1に記載の燃料タンクの製造方法では、
第1工程において、上方が開口した凹形の固定凹金型
と、この固定凹金型に連結され上方が開口した凹形の回
転凹金型とのそれぞれへ、溶融した高温状態の樹脂シー
トを金型寸法に合わせて押出し載置する。次に、第2工
程において、回転凹金型の外周縁部に設けられたクリッ
プで高温状態の樹脂シートの外端を挟持し、固定凹金型
に連結された回転凹金型を回動して、固定凹金型と型合
せする。これによって、高温状態で上下部の凹形の成形
品の開口周縁部が接合されるので、その接合部分の接合
強度及び気密性が確保される。また、クリップで高温状
態の樹脂シートの外端が挟持されているので、型合せ時
に、成形品が落下することがない。なお、第1工程の後
に、固定凹金型または/及び回転凹金型へ、凹形に対応
する凸金型を押当てスタンピング成形して内面加工し、
肉厚の均等化と薄肉化を図ることもできる。また、型合
せ後、ブローピンを挿入し、成形品が冷却されている
間、空気圧によって、成形品を金型の内壁に密着させる
ことにより、さらに製品の寸法精度が向上する。
【0013】また、請求項2に記載の燃料タンクの製造
方法では、第1工程において、凸金型へ溶融した高温状
態の樹脂シートを金型寸法に合わせて押出し載置する。
ここで、この凸金型と型合せ可能な凹金型の内壁に設け
られた吸着孔には、真空装置が接続されており、この真
空装置を駆動することによって、吸着孔内を真空状態に
することができる。従って、第2工程において、吸着孔
内を真空状態とすることによって、この凹金型の内壁へ
樹脂シートと同質の加熱されたフィルムを密着させる。
次に、第3工程において、凸金型と凹金型とを型合せし
て熱圧縮し、その後型開きして、高温状態の凹形の成形
品を成形する。この時、フィルムは樹脂シートと同質で
あるため、高温状態の樹脂シートによって溶融したフィ
ルムと成形品が溶着する。ここで、フィルムは凹金型に
吸着されているので、成形品は凹金型に保持され、型開
き時に凸金型に抱きつくことがなく、また凹金型を移動
する際にも落下することがない。
【0014】次に、第4工程において、この高温状態の
凹形の成形品が保持された凹金型と、第1工程から第3
工程によって別途製造された高温状態の凹形の成形品が
保持された他の凹金型とを、型合せして熱圧縮する。こ
れによって、接合部が高温状態で溶着されるので、接合
強度が向上する。
【0015】
【実施例】図1に示されるように、第1実施例に係る燃
料タンクの製造方法には、燃料タンクの上部の凹形の成
形品を成形する回転凹金型10と、燃料タンクの上部の
凹形の成形品を成形する固定凹金型12とが用いられ
る。この回転凹金型10及び固定凹金型12の対面する
側部には、それぞれアーム14、16が配設され、連結
ピン18で回動自在に連結されている。この連結ピン1
8の取付位置は、回転凹金型10が連結ピン18を軸と
して時計方向へ回動した時(図3参照)、固定凹金型1
2と回転凹金型10とが型合せできる位置となってい
る。
【0016】回転凹金型10の側部全周には、押出し機
20によってシート状に押出し成形された樹脂シート2
2の外端を回転凹金型10の側部に止めるクリップ24
が設けられている。このクリップ24は、図示しない捩
じりコイルばねによって、回転凹金型10の側部に向か
って付勢されている。これによって、樹脂シート22の
外端を押さえるようになっている(図2参照)。なお、
押出し機20は、図示しないガイドレールに案内され
て、上方が開口した固定凹金型12及び回転凹金型10
へ、溶融した高温状態の樹脂シートを金型寸法に合わせ
て押出し載置するようになっている。
【0017】ここで、燃料タンクの製造方法の手順につ
いて説明する。図1に示されるように、先ず、固定凹金
型12及び回転凹金型10へ、押出し機20によって、
溶融した高温状態の樹脂シート22を押出し成形し、そ
れぞれの金型寸法に合わせて押出し、所定の位置へ載置
していく。このように、樹脂シート22は水平状態に載
置されるので、自重による肉厚の不均一化が防止され
る。また、必要最小限の樹脂シート22で足りるので、
生産性が向上しコストの低減が図られる。
【0018】次に、図2に示すように、回転凹金型10
に載置された樹脂シート22の外端をクリップ24によ
って挟持する。一方、固定凹金型12に載置された樹脂
シート22は、アシストプラグ26で押圧し、固定凹金
型12の内壁に密着させる。これによって、樹脂シート
22は、金型形状に沿って引き込まれながら絞り成形が
行なわれる。なお、このアシストプラグ26による絞り
作業は、形状の複雑さに応じて行なわれるもので、省略
することもでき、また回転凹金型10に載置された樹脂
シート22をアシストプラグ26によって押圧してもよ
い。また、アシストプラグ26の表面はテフロンコート
されており形状が単純で、さらに固定凹金型12の内壁
が粗めに加工されているので、成形品がアシストプラグ
26に抱きつくことはない。
【0019】次に、図3に示すように、連結ピン18を
回転中心として回転凹金型10を時計方向へ回動し、回
転凹金型10と固定凹金型12とを型合わせする。この
時、回転凹金型10に載置された樹脂シート22は高温
状態であるが、その外端がクリップ24によって挟持さ
れているので、回転凹金型10から離脱することがな
い。また、燃料タンクの接合部は高温状態で接合される
ので、接合強度及び気密性が向上する。
【0020】図4に示されるように、最後に、ブローピ
ン28を樹脂シート22で構成された成形品の内部へ挿
入し、空気を吹き込んで膨張させて回転凹金型10及び
固定凹金型12の内壁に密着させて冷却し、その後型開
きすることによって、中空体の燃料タンクが完成する。
なお、最後に行なうブロー成形は寸法精度の高い成形品
の製造に用いられ、必ずしも必要としない。
【0021】次に、第2実施例の燃料タンクの製造方法
について説明する。図5に示すように、第2実施例に係
る燃料タンクの製造方法は、燃料タンク形状が比較的複
雑な場合に用いられ、燃料タンクの上部の凹形の成形品
を成形する凹金型30の内壁32には、所定の間隔で吸
着孔34が穿設されている。この吸着孔34は、凹金型
30の内部に形成された通空路36と連通されている。
この通空路36の一端は、フレキシブルパイプ38によ
って、真空装置40と連結されている。これによって、
真空装置40を作動させることにより、吸着孔34の孔
内を真空状態にすることができる。
【0022】また、凹金型30の下方には、樹脂シート
22と同質のフィルム42の外周を挟持するフィルム保
持装置44が配設されている。このフィルム保持装置4
4は図示しない押し上げ機によって、凹金型30に向か
って上昇し、凹金型30の外周縁部にフィルム42を押
し付けるようになっている。
【0023】ここで、燃料タンクの製造方法の手順につ
いて説明する。図2に示されるように、第1実施例と同
様に、押出し機20(図1参照)によって、溶融した高
温状態の樹脂シート22を押出し成形し、凸金型46の
金型寸法に合わせて切断し、所定の位置へ載置してい
く。一方、フィルム保持装置44に保持されたフィルム
42を、図示しない加熱装置によって適温に加熱し、押
し上げ機によって、凹金型30に向かって上昇させ、凹
金型30の外周縁部にフィルム42を押し付ける。これ
と同時に、図6に示されるように、真空装置40を駆動
して、吸着孔34の内部を真空状態にし、凹金型30の
内壁32にフィルム42を密着させる。
【0024】次に、図7に示されるように、凹金型30
の内壁32にフィルム42を密着させた状態で、樹脂シ
ート22が載置された凸金型46と型合わせし熱圧縮成
形する。この時、フィルム42は樹脂シート22と同質
であるため、高温状態の樹脂シート22によって溶融さ
れ、樹脂シート22に溶着する。この結果、図8に示す
ように、成形された樹脂シート22は、凹金型30に吸
着されたフィルム42に溶着し、型開き時に凸金型46
に抱きつくことがなく、また成形された樹脂シート22
が、凹金型30を移動する際に流動して落下することが
ない。
【0025】次に、図示は省略するが、同様に、燃料タ
ンクの下部の凹形の成形品を保持する凹金型と凹金型3
0とが型合わせされ、高温状態で上下部の凹形の成形品
が溶着される。これによって、比較的形状が複雑な中空
体の燃料タンクにおいても、接合部分の接合強度が確保
される。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る燃料タンクの製造方法は、
高温状態で燃料タンクを構成する上下部の凹形の成形品
の開口周縁部が接合できるので、その接合部における接
合強度及び気密性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る燃料タンクの製造方法の製造
手順を示した断面図である。
【図2】第1実施例に係る燃料タンクの製造方法の製造
手順を示した断面図である。
【図3】第1実施例に係る燃料タンクの製造方法の製造
手順を示した断面図である。
【図4】第1実施例に係る燃料タンクの製造方法の製造
手順を示した断面図である。
【図5】第2実施例に係る燃料タンクの製造方法の製造
手順を示した断面図である。
【図6】第2実施例に係る燃料タンクの製造方法の製造
手順を示した断面図である。
【図7】第2実施例に係る燃料タンクの製造方法の製造
手順を示した断面図である。
【図8】第2実施例に係る燃料タンクの製造方法の製造
手順を示した断面図である。
【図9】従来の燃料タンクの製造方法を示した概略図で
ある。
【符号の説明】
10 回転凹金型 12 固定凹金型 24 クリップ 30 凹金型 34 吸着孔 42 フィルム 46 凸金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B60K 15/03 B65D 8/00 6540−3E 8/18 Z 6540−3E // B29L 22:00 4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方が開口した凹形の固定凹金型と、回
    動して前記固定凹金型へ型合せ可能に連結された凹形の
    回転凹金型とへ、溶融した高温状態の樹脂シートを前記
    固定凹金型と回転凹金型の金型寸法に合わせて押出し載
    置する第1工程と、前記回転凹金型の外周縁部に設けら
    れたクリップで前記高温状態の樹脂シートの外端を挟持
    し、前記回転凹金型を回動して前記固定凹金型に型合せ
    し熱圧縮する第2工程と、を有することを特徴とする燃
    料タンクの製造方法。
  2. 【請求項2】 凸金型へ溶融した高温状態の樹脂シート
    を金型寸法に合わせて押出し載置する第1工程と、前記
    凸金型と型合せ可能な凹金型の内壁に設けられた吸着孔
    によって、前記樹脂シートと同質の加熱されたフィルム
    を前記凹金型の内壁に密着させる第2工程と、前記凸金
    型と前記凹金型とを型合せして熱圧縮し、その後型開き
    する第3工程と、高温状態の凹形の成形品が保持された
    前記凹金型と、前記第1工程から第3工程によって別途
    製造された高温状態の凹形の成形品が保持された他の凹
    金型とを、型合せして熱圧縮する第4工程と、を有する
    ことを特徴とする燃料タンクの製造方法。
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