JPH05213848A - α,β−不飽和ニトリルの製造方法 - Google Patents
α,β−不飽和ニトリルの製造方法Info
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- JPH05213848A JPH05213848A JP4022700A JP2270092A JPH05213848A JP H05213848 A JPH05213848 A JP H05213848A JP 4022700 A JP4022700 A JP 4022700A JP 2270092 A JP2270092 A JP 2270092A JP H05213848 A JPH05213848 A JP H05213848A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 活性が高く、アクリロニトリルへの選択性の
高いプロパンのアンモ酸化触媒を提供する。 【構成】 プロパン、アンモニアおよび分子状酸素を気
相で接触反応させてアクリロニトリルを製造する方法に
おいて、一般式 XMoa Ab Bc Cd Op [式中、XはTaおよびNbの中から選ばれる1種以上
の元素、AはW,V,Sn,Sb,Fe,Al,Cr,
Co,Ni,Cu,Mg,Ca,SrおよびBaの中か
ら選ばれる1種以上の元素、BはLi,Na,K,Rb
およびCsの中から選ばれる1種以上の元素、CはC
e,Pr,およびTbの中から選ばれる1種以上の元素
を表す。a,b,c,dおよびpはXを基準にしたとき
の、各元素の原子比を表し、aは0.1 〜24、bは0〜2
0、cは0〜0.4 、dは0〜0.4 であり、pは各成分元
素の原子価を満足するに必要な原子数である。]で示さ
れる組成で、且つBiを含有しない触媒を使用するアク
リロニトリルの製造方法。
高いプロパンのアンモ酸化触媒を提供する。 【構成】 プロパン、アンモニアおよび分子状酸素を気
相で接触反応させてアクリロニトリルを製造する方法に
おいて、一般式 XMoa Ab Bc Cd Op [式中、XはTaおよびNbの中から選ばれる1種以上
の元素、AはW,V,Sn,Sb,Fe,Al,Cr,
Co,Ni,Cu,Mg,Ca,SrおよびBaの中か
ら選ばれる1種以上の元素、BはLi,Na,K,Rb
およびCsの中から選ばれる1種以上の元素、CはC
e,Pr,およびTbの中から選ばれる1種以上の元素
を表す。a,b,c,dおよびpはXを基準にしたとき
の、各元素の原子比を表し、aは0.1 〜24、bは0〜2
0、cは0〜0.4 、dは0〜0.4 であり、pは各成分元
素の原子価を満足するに必要な原子数である。]で示さ
れる組成で、且つBiを含有しない触媒を使用するアク
リロニトリルの製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプロパンをアンモニアと
分子状酸素により気相接触アンモ酸化してアクリロニト
リルを製造する方法に関する。
分子状酸素により気相接触アンモ酸化してアクリロニト
リルを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】C3 〜C5 パラフィンを気相接触アンモ
酸化して、α、β−不飽和ニトリル類を製造する触媒は
従来数多く提案されている。中でも、プロパンのアンモ
酸化によるアクリロニトリル合成触媒について1970
年代から多くの提案が成されている。例えば、USP4
879264にはV−Sb−Oからなる一元系の触媒、
USP4877764,4883895にはV−P−O
触媒(前者触媒)とBi−Fe−Cr−Mn−(Ni−
Co/Mg)−Mo−O触媒(後者触媒)の二元系触媒
によるパラフィンのオレフィンへの酸化脱水素(前者触
媒)とオレフィンのアンモ酸化(後者触媒)の組み合わ
せが提案されている。また、USP4978764はC
s−K−Ni−Co−Fe−Mn−Bi−Cr−Mo−
Oからなる一元系の触媒、特開平3−58961にはB
i−V−Moのシーライト構造をもつ触媒、また、特開
平3−58962にはGa/Ta−Bi−Mo−Oから
なる触媒が提案されている。一般にパラフィンはオレフ
ィンに比べ反応性が低いため、従来の触媒では、オレフ
ィンのアンモ酸化条件でのパラフィンの転化率が低い。
そのため、従来の触媒では、パラフィンのアンモ酸化に
比較的高い反応温度を必要とするため、併発するラジカ
ル反応、目的物である不飽和ニトリルの逐次酸化などに
より、不飽和ニトリルへの選択性が低いという問題があ
った。
酸化して、α、β−不飽和ニトリル類を製造する触媒は
従来数多く提案されている。中でも、プロパンのアンモ
酸化によるアクリロニトリル合成触媒について1970
年代から多くの提案が成されている。例えば、USP4
879264にはV−Sb−Oからなる一元系の触媒、
USP4877764,4883895にはV−P−O
触媒(前者触媒)とBi−Fe−Cr−Mn−(Ni−
Co/Mg)−Mo−O触媒(後者触媒)の二元系触媒
によるパラフィンのオレフィンへの酸化脱水素(前者触
媒)とオレフィンのアンモ酸化(後者触媒)の組み合わ
せが提案されている。また、USP4978764はC
s−K−Ni−Co−Fe−Mn−Bi−Cr−Mo−
Oからなる一元系の触媒、特開平3−58961にはB
i−V−Moのシーライト構造をもつ触媒、また、特開
平3−58962にはGa/Ta−Bi−Mo−Oから
なる触媒が提案されている。一般にパラフィンはオレフ
ィンに比べ反応性が低いため、従来の触媒では、オレフ
ィンのアンモ酸化条件でのパラフィンの転化率が低い。
そのため、従来の触媒では、パラフィンのアンモ酸化に
比較的高い反応温度を必要とするため、併発するラジカ
ル反応、目的物である不飽和ニトリルの逐次酸化などに
より、不飽和ニトリルへの選択性が低いという問題があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、活性
が高く、アクリロニトリルへの選択性の高いプロパンの
アンモ酸化触媒を提供することにある。
が高く、アクリロニトリルへの選択性の高いプロパンの
アンモ酸化触媒を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、プロパン
のアンモ酸化反応およびそれに用いる触媒、特にMoを
必須成分として含有する触媒について、活性、アクリロ
ニトリル選択性に優れた触媒を開発すべく、触媒成分、
組成、調製法について鋭意検討をすすめた結果、Moの
他にTaおよびNbの中から選ばれる1種以上の元素を
必須成分として含有し、且つBiを含有しない触媒を用
いると、高い活性、アクリロニトリル選択性が得られる
ことを見いだし、本発明の方法に到達した。即ち、本発
明は、プロパン、アンモニアおよび分子状酸素を気相で
接触反応させてアクリロニトリルを製造する方法におい
て、一般式 XMoa Ab Bc Cd Op [式中、XはTaおよびNbの中から選ばれる1種以上
の元素、AはW,V,Sn,Sb,Fe,Al,Cr,
Co,Ni,Cu,Mg,Ca,SrおよびBaの中か
ら選ばれる1種以上の元素、BはLi,Na,K,Rb
およびCsの中から選ばれる1種以上の元素、CはC
e,Pr,およびTbの中から選ばれる1種以上の元素
を表す。a,b,c,dおよびpはXを基準にしたとき
の、各元素の原子比を表し、aは0.1 〜24、bは0〜2
0、cは0〜0.4 、dは0〜0.4 であり、pは各成分元
素の原子価を満足するに必要な原子数である。]で示さ
れる組成物を含有し、且つBiを含有しない触媒を使用
することを特徴とするプロパンのアンモ酸化によるアク
リロニトリルの製造方法である。
のアンモ酸化反応およびそれに用いる触媒、特にMoを
必須成分として含有する触媒について、活性、アクリロ
ニトリル選択性に優れた触媒を開発すべく、触媒成分、
組成、調製法について鋭意検討をすすめた結果、Moの
他にTaおよびNbの中から選ばれる1種以上の元素を
必須成分として含有し、且つBiを含有しない触媒を用
いると、高い活性、アクリロニトリル選択性が得られる
ことを見いだし、本発明の方法に到達した。即ち、本発
明は、プロパン、アンモニアおよび分子状酸素を気相で
接触反応させてアクリロニトリルを製造する方法におい
て、一般式 XMoa Ab Bc Cd Op [式中、XはTaおよびNbの中から選ばれる1種以上
の元素、AはW,V,Sn,Sb,Fe,Al,Cr,
Co,Ni,Cu,Mg,Ca,SrおよびBaの中か
ら選ばれる1種以上の元素、BはLi,Na,K,Rb
およびCsの中から選ばれる1種以上の元素、CはC
e,Pr,およびTbの中から選ばれる1種以上の元素
を表す。a,b,c,dおよびpはXを基準にしたとき
の、各元素の原子比を表し、aは0.1 〜24、bは0〜2
0、cは0〜0.4 、dは0〜0.4 であり、pは各成分元
素の原子価を満足するに必要な原子数である。]で示さ
れる組成物を含有し、且つBiを含有しない触媒を使用
することを特徴とするプロパンのアンモ酸化によるアク
リロニトリルの製造方法である。
【0005】本発明の効果を得るには、Biを触媒成分
として含まないことが重要である。オレフィン類のアン
モ酸化触媒としてMo、Biを必須成分とする多成分系
複合酸化物触媒が工業的に多用されているので、プロパ
ンのアンモ酸化触媒として、従来、Moを含有する触媒
では、多くの場合、Biは必須成分とされていたが、本
発明者の知見では、Moの他にTaおよびNbの中から
選ばれる1種以上の元素を必須成分として含有する本願
触媒では、Biを触媒成分として添加すると、触媒活性
がを低下するので好ましくない。
として含まないことが重要である。オレフィン類のアン
モ酸化触媒としてMo、Biを必須成分とする多成分系
複合酸化物触媒が工業的に多用されているので、プロパ
ンのアンモ酸化触媒として、従来、Moを含有する触媒
では、多くの場合、Biは必須成分とされていたが、本
発明者の知見では、Moの他にTaおよびNbの中から
選ばれる1種以上の元素を必須成分として含有する本願
触媒では、Biを触媒成分として添加すると、触媒活性
がを低下するので好ましくない。
【0006】本発明の方法で使用する触媒は、この分野
で通常用いられる公知の方法、例えば、次のような方法
で調製することができる。モリブデン酸アンモニウムを
純水に加熱溶解し、硝酸水溶液を加えて中和した後、酸
化タンタルを加え、これを約100℃で撹拌しながら、
還流下加熱し、必要に応じて、W,V,Sn,Sb,F
e,Al,Cr,Co,Ni,Cu,Mg,Ca,Sr
およびBaの中から選ばれる1種以上の元素の化合物、
例えば、硝酸塩を加え、また、必要に応じて、SiO2
などの担体を加え、得られる泥状懸濁液を乾燥し、仮焼
し、焼成して調製される。
で通常用いられる公知の方法、例えば、次のような方法
で調製することができる。モリブデン酸アンモニウムを
純水に加熱溶解し、硝酸水溶液を加えて中和した後、酸
化タンタルを加え、これを約100℃で撹拌しながら、
還流下加熱し、必要に応じて、W,V,Sn,Sb,F
e,Al,Cr,Co,Ni,Cu,Mg,Ca,Sr
およびBaの中から選ばれる1種以上の元素の化合物、
例えば、硝酸塩を加え、また、必要に応じて、SiO2
などの担体を加え、得られる泥状懸濁液を乾燥し、仮焼
し、焼成して調製される。
【0007】本発明の触媒の原料は、触媒調製過程で酸
化物に分解され得る化合物が好ましい。その様な化合物
としては、例えば、酸化物、水酸化物、硝酸塩、アンモ
ニウム塩、炭酸塩、塩化物、有機酸塩、金属酸、金属酸
アンモニウム塩などである。SiO2 の原料としては、
シリカゾル、シリカゲル、珪酸エステル、珪酸塩などが
用いられる。触媒は、粒状あるいは成形体として固定床
で使用されるが、移動床あるいは流動床としても使用で
きる。本発明による気相接触酸化反応の原料ガスとし
て、プロパン、アンモニアおよび分子状酸素が用いられ
る、これら原料ガスの他に希釈ガスを用いることも出来
る。
化物に分解され得る化合物が好ましい。その様な化合物
としては、例えば、酸化物、水酸化物、硝酸塩、アンモ
ニウム塩、炭酸塩、塩化物、有機酸塩、金属酸、金属酸
アンモニウム塩などである。SiO2 の原料としては、
シリカゾル、シリカゲル、珪酸エステル、珪酸塩などが
用いられる。触媒は、粒状あるいは成形体として固定床
で使用されるが、移動床あるいは流動床としても使用で
きる。本発明による気相接触酸化反応の原料ガスとし
て、プロパン、アンモニアおよび分子状酸素が用いられ
る、これら原料ガスの他に希釈ガスを用いることも出来
る。
【0008】分子状酸素現として通常は空気が使用され
るが、純酸素を使用しても良い。希釈ガスとしては、窒
素、炭酸ガスなどの不活性ガスが使用される。反応ガス
に含まれる非凝縮性ガスの一部を循環して希釈ガスとし
て使用しても良い。希釈ガスとして水蒸気を併せて使用
することが、活性、選択性を高める上で好ましい。原料
ガスの組成には、特に制限はないが、安全性の点から
は、混合ガス組成が燃焼範囲外であることが好ましい。
また、希釈ガスとして水蒸気を併せて使用する場合、原
料ガス中の水蒸気は通常60容量%まで添加される。本
発明による気相接触酸化反応は、前記した原料ガスを、
前記した触媒上に350〜550℃の温度範囲、常圧〜
10気圧の圧力下、空間速度300〜5000/hrで
導入することで実施される。
るが、純酸素を使用しても良い。希釈ガスとしては、窒
素、炭酸ガスなどの不活性ガスが使用される。反応ガス
に含まれる非凝縮性ガスの一部を循環して希釈ガスとし
て使用しても良い。希釈ガスとして水蒸気を併せて使用
することが、活性、選択性を高める上で好ましい。原料
ガスの組成には、特に制限はないが、安全性の点から
は、混合ガス組成が燃焼範囲外であることが好ましい。
また、希釈ガスとして水蒸気を併せて使用する場合、原
料ガス中の水蒸気は通常60容量%まで添加される。本
発明による気相接触酸化反応は、前記した原料ガスを、
前記した触媒上に350〜550℃の温度範囲、常圧〜
10気圧の圧力下、空間速度300〜5000/hrで
導入することで実施される。
【0009】
【実施例】実施例および比較例によって本発明をさらに
詳細に説明する。反応率、選択率および収率は次のとう
り定義される。
詳細に説明する。反応率、選択率および収率は次のとう
り定義される。
【0010】実施例1 Ta2 O5 とH2 MoO4 をTa/Mo原子比が2/3
になるように蒸留水に加え、撹拌下、約100℃で16
時間、加熱還流した後、蒸発乾涸した。得られた固体を
600℃で4時間、空気雰囲気で焼成し、Ta2 Mo3
O14なる組成の触媒を得た。得られた触媒を通常の流通
式反応器に充填し、プロパン/酸素/アンモニアのモル
比が3/2/2なる組成の原料ガスを、空間速度360
0/hrで供給した。反応温度を470℃に保って、触
媒の性能を評価した。評価結果を表1に示した。
になるように蒸留水に加え、撹拌下、約100℃で16
時間、加熱還流した後、蒸発乾涸した。得られた固体を
600℃で4時間、空気雰囲気で焼成し、Ta2 Mo3
O14なる組成の触媒を得た。得られた触媒を通常の流通
式反応器に充填し、プロパン/酸素/アンモニアのモル
比が3/2/2なる組成の原料ガスを、空間速度360
0/hrで供給した。反応温度を470℃に保って、触
媒の性能を評価した。評価結果を表1に示した。
【0011】実施例2 七モリブデン酸アンモニウムとバナジン酸アンモニウム
をV/Mo原子比が1/2になるように蒸留水に溶か
し、これに硝酸水溶液を加えて中和した後、これにTa
/Mo原子比が1/1となるように酸化タンタルを加
え、撹拌下、約100℃で16時間、加熱還流した後、
蒸発乾涸した。得られた固体を340℃で4時間仮焼
し、次いで600℃で4時間、空気雰囲気で焼成し、T
a2 V1 Mo2Ox なる組成の触媒を得た。得られた触
媒の性能を実施例1と同様にして、評価した。結果を表
1に示した。
をV/Mo原子比が1/2になるように蒸留水に溶か
し、これに硝酸水溶液を加えて中和した後、これにTa
/Mo原子比が1/1となるように酸化タンタルを加
え、撹拌下、約100℃で16時間、加熱還流した後、
蒸発乾涸した。得られた固体を340℃で4時間仮焼
し、次いで600℃で4時間、空気雰囲気で焼成し、T
a2 V1 Mo2Ox なる組成の触媒を得た。得られた触
媒の性能を実施例1と同様にして、評価した。結果を表
1に示した。
【0012】実施例3 七モリブデン酸アンモニウムを蒸留水に溶かしA液とし
た。Fe/Coの原子比が3/7となるように硝酸鉄と
硝酸コバルトを蒸留水に溶かしB液とした。Fe/Mo
の原子比が3/12となるように、B液をA液に加え
た。この混合液にアンモニア水溶液を加えて中性に調整
したのち、これにTa/Mo原子比が1/12となるよ
うに酸化タンタルを加え、撹拌下、約100℃で16時
間、加熱還流した後、蒸発乾涸した。得られた固体を3
40℃で4時間仮焼し、次いで600℃で4時間、空気
雰囲気で焼成し、Ta1Fe3Co7Mo12Oxなる組成の
触媒を得た。
た。Fe/Coの原子比が3/7となるように硝酸鉄と
硝酸コバルトを蒸留水に溶かしB液とした。Fe/Mo
の原子比が3/12となるように、B液をA液に加え
た。この混合液にアンモニア水溶液を加えて中性に調整
したのち、これにTa/Mo原子比が1/12となるよ
うに酸化タンタルを加え、撹拌下、約100℃で16時
間、加熱還流した後、蒸発乾涸した。得られた固体を3
40℃で4時間仮焼し、次いで600℃で4時間、空気
雰囲気で焼成し、Ta1Fe3Co7Mo12Oxなる組成の
触媒を得た。
【0013】得られた触媒の性能を実施例1と同様にし
て、評価した。結果を表1に示した。
て、評価した。結果を表1に示した。
【0014】実施例4 実施例3と同様にしてTa1 Fe3 Mg7 Ce0.05Mo
12Ox なる組成の触媒を得た。得られた触媒の性能を実
施例1と同様にして、評価した。結果を表1に示した。
12Ox なる組成の触媒を得た。得られた触媒の性能を実
施例1と同様にして、評価した。結果を表1に示した。
【0015】実施例5 Taに代え、Nbを用いた他は、実施例1と同様にして
Nb2 Mo3 O14なる組成の触媒を得た。得られた触媒
の性能を、反応温度を440℃に代えた他は、実施例1
と同様にして、評価した。結果を表1に示した。
Nb2 Mo3 O14なる組成の触媒を得た。得られた触媒
の性能を、反応温度を440℃に代えた他は、実施例1
と同様にして、評価した。結果を表1に示した。
【0016】比較例1 七モリブデン酸アンモニウムを蒸留水に溶かしA液とし
た。硝酸ビスマスと硝酸を蒸留水に溶かしB液とした。
Bi/Moの原子比が2/3となるように、B液をA液
に加えた。この混合液にアンモニア水溶液を加えて中性
に調整したのち、これにTa/Mo原子比が2/3とな
るように酸化タンタルを加え、撹拌下、約100℃で1
6時間、加熱還流した後、蒸発乾涸した。得られた固体
を340℃で4時間仮焼し、次いで600℃で4時間、
空気雰囲気で焼成し、Ta2 Bi 2 Mo3 Ox なる組成
の触媒を得た。得られた触媒の性能を実施例1と同様に
して、評価した。結果を表1に示した。
た。硝酸ビスマスと硝酸を蒸留水に溶かしB液とした。
Bi/Moの原子比が2/3となるように、B液をA液
に加えた。この混合液にアンモニア水溶液を加えて中性
に調整したのち、これにTa/Mo原子比が2/3とな
るように酸化タンタルを加え、撹拌下、約100℃で1
6時間、加熱還流した後、蒸発乾涸した。得られた固体
を340℃で4時間仮焼し、次いで600℃で4時間、
空気雰囲気で焼成し、Ta2 Bi 2 Mo3 Ox なる組成
の触媒を得た。得られた触媒の性能を実施例1と同様に
して、評価した。結果を表1に示した。
【0017】
【表1】 表1 ─────────────────────────────────── 例 プロパン アクリロニトリル 転化率(%) 選択率(%) 収率(%) ──────────────────────────────────── 実施例 1 7.8 82 6.4 2 9.5 75 7.1 3 11.5 74 8.5 4 11.0 78 8.6 5 8.8 66 5.8 ──────────────────────────────────── 比較例 1 3.1 48 1.5 ────────────────────────────────────
【0018】
【発明の効果】本発明で使用するアンモ酸化触媒は、活
性が高く、アクリロニトリルへの選択性の高いので、本
発明の方法により、プロパンから、効率よくアクリロニ
トリルを製造することが出来る。
性が高く、アクリロニトリルへの選択性の高いので、本
発明の方法により、プロパンから、効率よくアクリロニ
トリルを製造することが出来る。
Claims (2)
- 【請求項1】 Moを必須成分として含有する触媒の存
在下、プロパン、アンモニアおよび分子状酸素を気相で
接触反応させてアクリロニトリルを製造する方法におい
て、Moの他にTaおよびNbの中から選ばれる1種以
上の元素を必須成分として含有し、且つBiを含有しな
い触媒を用いることを特徴とするアクリロニトリルの製
造方法。 - 【請求項2】 触媒が一般式 XMoa Ab Bc Cd Op [式中、XはTaおよびNbの中から選ばれる1種以上
の元素、AはW,V,Sn,Sb,Fe,Al,Cr,
Co,Ni,Cu,Mg,Ca,SrおよびBaの中か
ら選ばれる1種以上の元素、BはLi,Na,K,Rb
およびCsの中から選ばれる1種以上の元素、CはC
e,Pr,およびTbの中から選ばれる1種以上の元素
を表す。a,b,c,dおよびpはXを基準にしたとき
の、各元素の原子比を表し、aは0.1 〜24、bは0〜2
0、cは0〜0.4 、dは0〜0.4 であり、pは各成分元
素の原子価を満足するに必要な原子数である。]で示さ
れる組成物を含有し、且つBiを含有しないことを特徴
とする請求項1の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04022700A JP3117265B2 (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | α,β−不飽和ニトリルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04022700A JP3117265B2 (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | α,β−不飽和ニトリルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05213848A true JPH05213848A (ja) | 1993-08-24 |
JP3117265B2 JP3117265B2 (ja) | 2000-12-11 |
Family
ID=12090146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04022700A Expired - Fee Related JP3117265B2 (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | α,β−不飽和ニトリルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3117265B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998022421A1 (fr) * | 1996-11-15 | 1998-05-28 | Mitsubishi Chemical Corporation | Procede d'elaboration simultanee d'acrylonitrile et d'acide acrylique |
US6036880A (en) * | 1997-08-05 | 2000-03-14 | Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha | Niobium-containing aqueous solution for use in producing niobium-containing oxide-catalyst |
US6063728A (en) * | 1997-08-05 | 2000-05-16 | Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha | Ammoxidation catalyst for use in producing acrylonitrile or methacrylonitrile from propane or isobutane by ammoxidation |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104549344B (zh) * | 2013-10-28 | 2017-02-08 | 中国石油化工股份有限公司 | 不饱和腈流化床催化剂及其制备方法 |
-
1992
- 1992-02-07 JP JP04022700A patent/JP3117265B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO1998022421A1 (fr) * | 1996-11-15 | 1998-05-28 | Mitsubishi Chemical Corporation | Procede d'elaboration simultanee d'acrylonitrile et d'acide acrylique |
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JP3117265B2 (ja) | 2000-12-11 |
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