JPH05217099A - 車両用走行制御装置 - Google Patents
車両用走行制御装置Info
- Publication number
- JPH05217099A JPH05217099A JP4019328A JP1932892A JPH05217099A JP H05217099 A JPH05217099 A JP H05217099A JP 4019328 A JP4019328 A JP 4019328A JP 1932892 A JP1932892 A JP 1932892A JP H05217099 A JPH05217099 A JP H05217099A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- distance
- lane
- traveling
- adjacent lane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Traffic Control Systems (AREA)
- Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 隣接車線を走行する隣接車線前方車両の割り
込みを予測し、実際の運転感覚に合致した割り込み処理
を行うことにより安全走行を可能とする車両用走行制御
装置を提供する。 【構成】 測距センサ10,12,14により自車線及
び左右隣接車線を走行する前方車両を探知し距離を計測
する。距離データは車間制御コンピュータ16に供給さ
れ、微分演算して相対速度を検出する。隣接車線の割り
込みを予測するために、隣接車線前方車両との相対速度
と自車線前方車両との相対速度を比較し、ほぼ同一であ
る時間が所定時間以上継続し、かつ隣接車線前方車両の
距離が自車線前方車両の距離以下であるか否かが判定さ
れる。上記条件を満足する場合には割りこみがあると予
測し、実際に割り込まれる前に車間距離を増大させるべ
くスロットルアクチュエータ20を閉制御する。
込みを予測し、実際の運転感覚に合致した割り込み処理
を行うことにより安全走行を可能とする車両用走行制御
装置を提供する。 【構成】 測距センサ10,12,14により自車線及
び左右隣接車線を走行する前方車両を探知し距離を計測
する。距離データは車間制御コンピュータ16に供給さ
れ、微分演算して相対速度を検出する。隣接車線の割り
込みを予測するために、隣接車線前方車両との相対速度
と自車線前方車両との相対速度を比較し、ほぼ同一であ
る時間が所定時間以上継続し、かつ隣接車線前方車両の
距離が自車線前方車両の距離以下であるか否かが判定さ
れる。上記条件を満足する場合には割りこみがあると予
測し、実際に割り込まれる前に車間距離を増大させるべ
くスロットルアクチュエータ20を閉制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用走行制御装置、特
に自車線を走行する前方車両との車間距離を目標車間距
離に維持して走行する場合に隣接車線を走行する前方車
両が割り込む場合の処理に関する。
に自車線を走行する前方車両との車間距離を目標車間距
離に維持して走行する場合に隣接車線を走行する前方車
両が割り込む場合の処理に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、高速道路走行等における安全
性向上や運転者の運転操作低減等を目的とし、自車両を
加減速制御する車両用走行制御装置が知られている。
性向上や運転者の運転操作低減等を目的とし、自車両を
加減速制御する車両用走行制御装置が知られている。
【0003】このような車両用走行制御装置では、自車
線を走行する前方車両との車間距離を検出し、この車間
距離が安全車間距離以上となるように加減速制御すると
ともに、隣接車線を走行する前方車両との車間距離も検
出し、この前方車両が割り込んできた場合に自車両の走
行を変化させる構成が採用されている。
線を走行する前方車両との車間距離を検出し、この車間
距離が安全車間距離以上となるように加減速制御すると
ともに、隣接車線を走行する前方車両との車間距離も検
出し、この前方車両が割り込んできた場合に自車両の走
行を変化させる構成が採用されている。
【0004】例えば特開平2−40799号公報に開示
された車両用走行制御装置においては、前方車両との車
間距離を測定するための前方ソナーと側方車両を検出す
るための右側ソナー及び左側ソナーを備え、前方ソナー
は所定時間毎に超音波パルス列を前方に送信するととも
に送信後は受信に切り換えてその反射波を受信し、車間
距離を測定して車速を制御する。また、右側ソナー及び
左側ソナーは左右斜め前方に向けて超音波パルス列を送
信し、いずれかのソナーにより対象物が検出された場合
に対象物との距離と移動中か否かを検出する。そして、
この距離が所定の距離以内であり、かつ移動中であれば
対象物に対しこれ以上接近しないようにブレーキを作動
させる。
された車両用走行制御装置においては、前方車両との車
間距離を測定するための前方ソナーと側方車両を検出す
るための右側ソナー及び左側ソナーを備え、前方ソナー
は所定時間毎に超音波パルス列を前方に送信するととも
に送信後は受信に切り換えてその反射波を受信し、車間
距離を測定して車速を制御する。また、右側ソナー及び
左側ソナーは左右斜め前方に向けて超音波パルス列を送
信し、いずれかのソナーにより対象物が検出された場合
に対象物との距離と移動中か否かを検出する。そして、
この距離が所定の距離以内であり、かつ移動中であれば
対象物に対しこれ以上接近しないようにブレーキを作動
させる。
【0005】このように側方ソナーにより側方からの割
り込み車両を検出し、割り込み車両と自車両との距離及
びその移動状態の検出に基づいて自車両の走行制御を行
うことにより側方からの割り込みに対して安全な走行を
行うことができる。
り込み車両を検出し、割り込み車両と自車両との距離及
びその移動状態の検出に基づいて自車両の走行制御を行
うことにより側方からの割り込みに対して安全な走行を
行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに隣接車線を走行する前方車両等との距離が所定の距
離以内であり、しかも移動中である場合に割り込みと判
定してブレーキを作動させる構成では、例えば単に前方
車両が自車近傍の側方を通過する場合にも割り込みと誤
判定してしまう可能性があり、自車両の後続車との車間
距離がない場合には後続車が急接近してしまう問題があ
った。
うに隣接車線を走行する前方車両等との距離が所定の距
離以内であり、しかも移動中である場合に割り込みと判
定してブレーキを作動させる構成では、例えば単に前方
車両が自車近傍の側方を通過する場合にも割り込みと誤
判定してしまう可能性があり、自車両の後続車との車間
距離がない場合には後続車が急接近してしまう問題があ
った。
【0007】また、このようにソナーを用いて制御する
構成は、前方車両と自車両との車間距離が小さい場合、
つまり実際に隣接車線前方車両が自車線に割り込んでき
て始めて割り込みが発生したと判定して制御することを
意味しており、実際の運転者が行う運転操作とは相違す
る問題があった。
構成は、前方車両と自車両との車間距離が小さい場合、
つまり実際に隣接車線前方車両が自車線に割り込んでき
て始めて割り込みが発生したと判定して制御することを
意味しており、実際の運転者が行う運転操作とは相違す
る問題があった。
【0008】すなわち、実際の運転者は隣接車線前方車
両が実際に割り込んできて始めてブレーキを制御するの
ではなく、隣接車線前方車両の挙動を観察し、所定の挙
動が出現したときにこれから割り込んでくるだろうと予
測して未然に車間距離を増大させるのであり、このよう
に予め割り込みを予測することにより急ブレーキ操作等
を回避して安全走行を図っているのである。
両が実際に割り込んできて始めてブレーキを制御するの
ではなく、隣接車線前方車両の挙動を観察し、所定の挙
動が出現したときにこれから割り込んでくるだろうと予
測して未然に車間距離を増大させるのであり、このよう
に予め割り込みを予測することにより急ブレーキ操作等
を回避して安全走行を図っているのである。
【0009】本発明は上記従来技術の有する課題に鑑み
なされたものであり、その目的は隣接車線を走行する隣
接車線前方車両の割り込みを予測し、実際の運転感覚に
合致した割り込み処理を行うことにより安全走行を可能
とする車両用走行制御装置を提供することにある。
なされたものであり、その目的は隣接車線を走行する隣
接車線前方車両の割り込みを予測し、実際の運転感覚に
合致した割り込み処理を行うことにより安全走行を可能
とする車両用走行制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の車両用走行制御装置は図1に示されるよう
に自車線及び隣接車線を走行する前方車両を探知するレ
ーダ装置1と、このレーダ装置からの検出信号に基づき
前方車両までの距離を検出する距離検出手段2と、この
レーダ装置からの検出信号に基づき前方車両との相対速
度を検出する相対速度検出手段3と、自車線を走行する
前方車両との相対速度と隣接車線を走行する前方車両と
の相対速度の差が所定速度以下である時間が所定時間以
上継続し、かつ隣接車線を走行する前方車両との距離が
自車線を走行する前方車両との距離以下である場合にス
ロットルを制御して自車線を走行する前方車両との車間
距離を増大させる制御手段4とを有することを特徴とす
る。
に、本発明の車両用走行制御装置は図1に示されるよう
に自車線及び隣接車線を走行する前方車両を探知するレ
ーダ装置1と、このレーダ装置からの検出信号に基づき
前方車両までの距離を検出する距離検出手段2と、この
レーダ装置からの検出信号に基づき前方車両との相対速
度を検出する相対速度検出手段3と、自車線を走行する
前方車両との相対速度と隣接車線を走行する前方車両と
の相対速度の差が所定速度以下である時間が所定時間以
上継続し、かつ隣接車線を走行する前方車両との距離が
自車線を走行する前方車両との距離以下である場合にス
ロットルを制御して自車線を走行する前方車両との車間
距離を増大させる制御手段4とを有することを特徴とす
る。
【0011】
【作用】前述したように実際の運転者は隣接車線前方車
両に所定の挙動が現れたときに割り込んでくると予測す
る。ここで、所定の挙動とは、図6に示されるように隣
接車線前方車両が自車線車両とほぼ同一速度で走行し、
かつ自車両と自車線前方車両との間に位置している場合
である。
両に所定の挙動が現れたときに割り込んでくると予測す
る。ここで、所定の挙動とは、図6に示されるように隣
接車線前方車両が自車線車両とほぼ同一速度で走行し、
かつ自車両と自車線前方車両との間に位置している場合
である。
【0012】そこで、レーダ装置により自車線及び隣接
車線の前方車両を探知し、自車線を走行する前方車両と
の相対速度と隣接車線を走行する前方車両との相対速度
の差が所定速度以下である時間が所定時間以上継続し、
かつ隣接車線を走行する前方車両との距離が自車線を走
行する前方車両との距離以下であるか否かを判定するこ
とにより割り込みを予測することが可能となる。
車線の前方車両を探知し、自車線を走行する前方車両と
の相対速度と隣接車線を走行する前方車両との相対速度
の差が所定速度以下である時間が所定時間以上継続し、
かつ隣接車線を走行する前方車両との距離が自車線を走
行する前方車両との距離以下であるか否かを判定するこ
とにより割り込みを予測することが可能となる。
【0013】
【実施例】以下、図面を用いながら本発明に係る車両用
走行制御装置の好適な実施例を説明する。
走行制御装置の好適な実施例を説明する。
【0014】図2には本実施例の構成ブロック図が示さ
れている。レーザレーダ等の3個の測距センサ10,1
2,14が車両前方に設けられ、図3に示されるように
3スポットのレーザ光を前方及び側方に照射して自車線
及び隣接車線の前方車両を探知して距離を測定する。も
ちろん、このように3個のレーザレーダを用いず、1個
のレーザレーダからのレーザ光を左右にスキャンさせて
(スキャン型レーザレーダ装置)前方車両を探知しても
よい。
れている。レーザレーダ等の3個の測距センサ10,1
2,14が車両前方に設けられ、図3に示されるように
3スポットのレーザ光を前方及び側方に照射して自車線
及び隣接車線の前方車両を探知して距離を測定する。も
ちろん、このように3個のレーザレーダを用いず、1個
のレーザレーダからのレーザ光を左右にスキャンさせて
(スキャン型レーザレーダ装置)前方車両を探知しても
よい。
【0015】3個の測距センサ10,12,14からの
距離信号は車間制御コンピュータ16に入力され、時間
微分が演算されて相対速度が検出される。また、車速セ
ンサ18にて検出された自車速もこのコンピュータ16
に入力される。
距離信号は車間制御コンピュータ16に入力され、時間
微分が演算されて相対速度が検出される。また、車速セ
ンサ18にて検出された自車速もこのコンピュータ16
に入力される。
【0016】車間制御コンピュータ16はこれら距離デ
ータ、車速データ、及び相対速度データから自車線前方
車両との目標車間距離L0 を算出し、車間距離がこの目
標車間距離L0 となるように自車両のスロットルアクチ
ュエータ20を制御するとともに、後述する割り込み処
理を行って割り込み車両に対して適切な走行を行うよう
に自車両を加減速制御する。
ータ、車速データ、及び相対速度データから自車線前方
車両との目標車間距離L0 を算出し、車間距離がこの目
標車間距離L0 となるように自車両のスロットルアクチ
ュエータ20を制御するとともに、後述する割り込み処
理を行って割り込み車両に対して適切な走行を行うよう
に自車両を加減速制御する。
【0017】以下、図4及び図5のフローチャートを用
いてこの車間制御コンピュータ16にて行われる処理を
詳細に説明する。
いてこの車間制御コンピュータ16にて行われる処理を
詳細に説明する。
【0018】まず、中央測距センサ12にて検出された
距離LCが有限の値か否かが判定される(S101)。
中央測距センサ12は自車線前方車両を探知し、レーザ
レーダの有効測距範囲はおよそ100mであるから、1
00m以内に自車線前方車両が存在する場合には、次に
右測距センサ14にて検出された距離LRが有限の値か
否かが判定される(S102)。右隣接車線の前方車両
が存在する場合には、結局自車線及び右隣接車線の両車
線に前方車両が存在することになる。
距離LCが有限の値か否かが判定される(S101)。
中央測距センサ12は自車線前方車両を探知し、レーザ
レーダの有効測距範囲はおよそ100mであるから、1
00m以内に自車線前方車両が存在する場合には、次に
右測距センサ14にて検出された距離LRが有限の値か
否かが判定される(S102)。右隣接車線の前方車両
が存在する場合には、結局自車線及び右隣接車線の両車
線に前方車両が存在することになる。
【0019】自車線及び右隣接車線の両車線に前方車両
が存在する場合、この右隣接車線前方車両(自車両が走
行車線を走行している場合には追い越し車線に相当す
る)が割り込んでくるか否かを予測するために、距離デ
ータを時間微分して得られた相対速度が評価される。す
なわち、自車線前方車両との相対速度VRRC と右隣接車
線前方車両との相対速度VRRR の差VRRC −VRRR の絶
対値が所定値α以下であるか否かが判定される(S10
3)。
が存在する場合、この右隣接車線前方車両(自車両が走
行車線を走行している場合には追い越し車線に相当す
る)が割り込んでくるか否かを予測するために、距離デ
ータを時間微分して得られた相対速度が評価される。す
なわち、自車線前方車両との相対速度VRRC と右隣接車
線前方車両との相対速度VRRR の差VRRC −VRRR の絶
対値が所定値α以下であるか否かが判定される(S10
3)。
【0020】右隣接車線前方車両に割り込む意思がない
場合、あるいは割り込む意思を持って走行して自車両の
前方に始めて出現した場合には、未だ自車線の走行速度
と同一速度では走行していないのでフラグTRが1にセ
ットされる(S104)。そして、この右隣接車線前方
車両が割り込みを行うべく減速乃至加速して自車線とほ
ぼ同一の速度で走行し始めた場合にはフラグTRは0に
セットされ(S105〜S106)、時間計測のための
タイマCTRが0にリセットされる(S107)。
場合、あるいは割り込む意思を持って走行して自車両の
前方に始めて出現した場合には、未だ自車線の走行速度
と同一速度では走行していないのでフラグTRが1にセ
ットされる(S104)。そして、この右隣接車線前方
車両が割り込みを行うべく減速乃至加速して自車線とほ
ぼ同一の速度で走行し始めた場合にはフラグTRは0に
セットされ(S105〜S106)、時間計測のための
タイマCTRが0にリセットされる(S107)。
【0021】右隣接車線前方車両が自車線とほぼ同一速
度で走行している間は、このタイマCTRは1ずつイン
クリメントされ(S109)、その継続時間が計測され
る。そして、この継続時間が所定時間KTTR(3〜4
秒)以上となったか否かが判定され、所定時間継続して
いる場合には自車線前方車両との距離LCと右隣接車線
前方車両との距離LRとの大小比較が行われる(S11
1)。
度で走行している間は、このタイマCTRは1ずつイン
クリメントされ(S109)、その継続時間が計測され
る。そして、この継続時間が所定時間KTTR(3〜4
秒)以上となったか否かが判定され、所定時間継続して
いる場合には自車線前方車両との距離LCと右隣接車線
前方車両との距離LRとの大小比較が行われる(S11
1)。
【0022】前述したように、右隣接車線前方車両が割
り込む場合には、自車両と自車線前方車両との間に位置
する(図6参照)。従って、距離LRが距離LCよりも
小さい場合には、まさに右隣接車線前方車両がこれから
割り込んでくる場合に相当することになる。
り込む場合には、自車両と自車線前方車両との間に位置
する(図6参照)。従って、距離LRが距離LCよりも
小さい場合には、まさに右隣接車線前方車両がこれから
割り込んでくる場合に相当することになる。
【0023】そして、この場合には右隣接車線前方車両
との目標車間距離LRTは1mずつインクリメントされ
(S113)、LT0 +(LR−LC)に達するまで増
大される(S112)。LT0 は前述したように自車線
前方車両との目標車間距離であり、従って、LT0 +
(LR−LC)は右隣接車線前方車両が自車線に割り込
んできた場合に、この割り込み車両との間に目標車間距
離L0 が確保できる距離である。
との目標車間距離LRTは1mずつインクリメントされ
(S113)、LT0 +(LR−LC)に達するまで増
大される(S112)。LT0 は前述したように自車線
前方車両との目標車間距離であり、従って、LT0 +
(LR−LC)は右隣接車線前方車両が自車線に割り込
んできた場合に、この割り込み車両との間に目標車間距
離L0 が確保できる距離である。
【0024】ここで、右隣接車線も比較的混んでいて、
割り込む意思が無いにもかかわらず、自車線とほぼ同一
車速で走行し、かつ自車両と自車線前方車両との間に継
続して存在する場合がある。このような場合に前方車両
との間に車間距離をとることは無駄であるばかりでな
く、交通の流れを阻害することにもなりかねない。そこ
で、本実施例では第2のタイマCTR2を作動させ、前
述した状態が所定時間KTTR2以上継続した場合には
LRTを再びLT0 に戻して車間距離を回復している
(S114〜S116)。
割り込む意思が無いにもかかわらず、自車線とほぼ同一
車速で走行し、かつ自車両と自車線前方車両との間に継
続して存在する場合がある。このような場合に前方車両
との間に車間距離をとることは無駄であるばかりでな
く、交通の流れを阻害することにもなりかねない。そこ
で、本実施例では第2のタイマCTR2を作動させ、前
述した状態が所定時間KTTR2以上継続した場合には
LRTを再びLT0 に戻して車間距離を回復している
(S114〜S116)。
【0025】以上の処理は右隣接車線から前方車両が割
り込んでくる場合を想定した処理であるが、左隣接車線
から前方車両が割り込んでくる場合もある。そこで、S
121〜S145で左隣接車線前方車両が存在する場合
の処理が行われている。なお、図5において、すべての
フラグには左隣接車線を示すLという添え字が図4にお
ける添え字Rの代わりに用いられている。
り込んでくる場合を想定した処理であるが、左隣接車線
から前方車両が割り込んでくる場合もある。そこで、S
121〜S145で左隣接車線前方車両が存在する場合
の処理が行われている。なお、図5において、すべての
フラグには左隣接車線を示すLという添え字が図4にお
ける添え字Rの代わりに用いられている。
【0026】このようにして右隣接車線前方車両及び左
隣接車線前方車両の挙動を検出した後、割り込みの可能
性があると判定した場合には、前方車両との車間距離が
LT0 +(LR−LC)またはLT0 +(LC−LL)
となるようにスロットルアクチュエータを閉制御する
(S146〜S148)。もちろん、右隣接車線前方車
両と左隣接車線前方車両の双方が割り込む可能性がある
場合には、自車両により近い方の車両に合わせ、より大
きく車間距離をとるように制御される(S146におけ
る比較処理がこれに相当する)。
隣接車線前方車両の挙動を検出した後、割り込みの可能
性があると判定した場合には、前方車両との車間距離が
LT0 +(LR−LC)またはLT0 +(LC−LL)
となるようにスロットルアクチュエータを閉制御する
(S146〜S148)。もちろん、右隣接車線前方車
両と左隣接車線前方車両の双方が割り込む可能性がある
場合には、自車両により近い方の車両に合わせ、より大
きく車間距離をとるように制御される(S146におけ
る比較処理がこれに相当する)。
【0027】なお、自車線に前方車両が存在しない場合
には、目標車間距離はLT0 ´となるが(S117)、
この場合のLT0 ´は運転者が予め定めた速度で定速走
行することを意味している。すなわち、自車線に前方車
両が存在しない場合には、定速度V0 で巡航走行が行わ
れる。
には、目標車間距離はLT0 ´となるが(S117)、
この場合のLT0 ´は運転者が予め定めた速度で定速走
行することを意味している。すなわち、自車線に前方車
両が存在しない場合には、定速度V0 で巡航走行が行わ
れる。
【0028】また、自車線に前方車両が存在しているも
のの、右隣接車線に前方車両が存在していない場合(左
車線に存在していない場合も同様)には、タイマCTR
はFFにセットされ(S117)、目標車間はLT0 と
なり(S116)、通常の車間制御が行われる。通常の
車間制御の方法は公知の方法が用いられ、本実施例では
目標車間距離LT0 をLT0 =α×車速−β×相対速度
(α,β:定数)により算出し、この目標車間距離LT
0 と中央測距センサ12で検出された距離LCとの差分
E=LC−LT0 を算出し、この差分が0となるように
目標車速VT をVT =V+GE(G:ゲイン)により決
定してスロットルアクチュエータ20を制御する。
のの、右隣接車線に前方車両が存在していない場合(左
車線に存在していない場合も同様)には、タイマCTR
はFFにセットされ(S117)、目標車間はLT0 と
なり(S116)、通常の車間制御が行われる。通常の
車間制御の方法は公知の方法が用いられ、本実施例では
目標車間距離LT0 をLT0 =α×車速−β×相対速度
(α,β:定数)により算出し、この目標車間距離LT
0 と中央測距センサ12で検出された距離LCとの差分
E=LC−LT0 を算出し、この差分が0となるように
目標車速VT をVT =V+GE(G:ゲイン)により決
定してスロットルアクチュエータ20を制御する。
【0029】このように、本実施例では隣接車線前方車
両の挙動から割り込りを予測して車間距離を割り込み開
始前から順次増大させることにより、実際に割り込みが
行われてから減速して車間距離を増大させる場合に比べ
て円滑な走行が可能となる。
両の挙動から割り込りを予測して車間距離を割り込み開
始前から順次増大させることにより、実際に割り込みが
行われてから減速して車間距離を増大させる場合に比べ
て円滑な走行が可能となる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る車両
用走行制御装置によれば、隣接車線前方車両の割り込み
を予測し、未然に十分な車間距離をとることにより実際
の運転における運転感覚に合致した円滑かつ安全な自動
走行が可能となる。
用走行制御装置によれば、隣接車線前方車両の割り込み
を予測し、未然に十分な車間距離をとることにより実際
の運転における運転感覚に合致した円滑かつ安全な自動
走行が可能となる。
【図1】本発明に係る車両用走行制御装置の構成ブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】本発明の一実施例の構成ブロック図である。
【図3】同実施例のレーダ装置の測距範囲を示す説明図
である。
である。
【図4】同実施例の処理フローチャート図である。
【図5】同実施例の処理フローチャート図である。
【図6】自車両、自車線前方車両、隣接車線前方車両の
配置関係を示す説明図である。
配置関係を示す説明図である。
10,12,14 測距センサ 16 車間制御コンピュータ 18 車速センサ 20 スロットルアクチュエータ
Claims (1)
- 【請求項1】 自車線及び隣接車線を走行する前方車両
を探知するレーダ装置と、 このレーダ装置からの検出信号に基づき前方車両までの
距離を検出する距離検出手段と、 このレーダ装置からの検出信号に基づき前方車両との相
対速度を検出する相対速度検出手段と、 自車線を走行する前方車両との相対速度と隣接車線を走
行する前方車両との相対速度の差が所定速度以下である
時間が所定時間以上継続し、かつ隣接車線を走行する前
方車両との距離が自車線を走行する前方車両との距離以
下である場合にスロットルを制御して自車線を走行する
前方車両との車間距離を増大させる制御手段と、 を有することを特徴とする車両用走行制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4019328A JPH05217099A (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 車両用走行制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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- 1992-02-05 JP JP4019328A patent/JPH05217099A/ja active Pending
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