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JPH05199533A - 受像管のガンマ補正システム,ガンマ補正回路及びガンマ掛算器 - Google Patents

受像管のガンマ補正システム,ガンマ補正回路及びガンマ掛算器

Info

Publication number
JPH05199533A
JPH05199533A JP22447992A JP22447992A JPH05199533A JP H05199533 A JPH05199533 A JP H05199533A JP 22447992 A JP22447992 A JP 22447992A JP 22447992 A JP22447992 A JP 22447992A JP H05199533 A JPH05199533 A JP H05199533A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gamma correction
signal
gamma
output
reference pulse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22447992A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryozo Furuya
良三 古屋
Satoshi Miura
悟司 三浦
Takahiko Tamura
孝彦 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP22447992A priority Critical patent/JPH05199533A/ja
Publication of JPH05199533A publication Critical patent/JPH05199533A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各色毎に最適なガンマ補正を行うホワイトバ
ランスを変化させないガンマ補正信号を得る。 【構成】 各色信号毎に第1ガンマ補正部2と第2ガン
マ補正部5とをそれぞれ設け、各第1ガンマ補正部2が
同一補正量のガンマ補正信号を、各第2ガンマ補正部5
が各色信号毎に異なる補正量のガンマ補正信号をそれぞ
れ出力する。白レベル基準パルスと黒レベル基準パルス
を色信号に挿入し、この基準パルスのタイミングの掛算
結果がゼロになるよう演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は受像管のカソードに供給
するビデオ信号にガンマ補正を行うガンマ補正システム
等に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
受像管のガンマ補正はR,G,Bについて同じ補正量で
行っていたが、R,G,Bの色温度特性は同じではなく
正しい階調を得ることができなかった。
【0003】また、従来のガンマ補正ではゼロレベルが
安定せず白側と黒側のホワイトバランスが変化するおそ
れがあった。
【0004】さらに、近年、受像管のバラツキの無調整
化や、色温度安定化のために、受像管のカソード電流を
検出してビデオ出力回路のカットオフ電圧の設定や、ド
ライブ調整等が自動的に行われるオートカットオフシス
テムを採用したものがある。
【0005】図11は、CRTドライブ回路におけるオ
ートカットオフサーボシステムの概要を示したもので、
Dはビデオ出力トランジスタ,QEはカソード電流を検
出するためのトランジスタを示す。
【0006】なお、CRTの他の電子ビームに対するも
のも同様であり図示が省略されている。
【0007】上記したオートカットオフシステムのビデ
オ出力回路は、図示されていないがビデオ出力トランジ
スタQDに入力されるビデオ信号の垂直帰線期間が終了
した最初の1〜2本の水平期間に基準信号を供給し、こ
の期間にスイッチSを開くことによってこの基準信号で
ドライブされたときのCRTのビーム電流をカットオフ
検出回路1で検出する。そして、このカットオフ検出回
路1の信号を出力トランジスタQDのバイアス設定回路
2に供給することによって、各電子銃のカットオフ点が
揃うようなフィードバック制御を加えると共に、低輝度
においてホワイトバランスの調整を行うことができるよ
うになされている。
【0008】しかしながら、この回路では、スイッチS
は高電圧を開閉する必要があり、コストアップを招くと
共に、この回路を設けることによってビデオ信号の周波
数特性の劣化、パルス特性の悪化を誘発するという問題
があった。
【0009】そこで、図11の回路において点線で示さ
れているスイッチSを省略し、検出用のトランジスタQ
Eが常時カソードドライブ信号を供給するようにすれば
よいが、この場合は、CRTのカソードは検出用のトラ
ンジスタQEによるエミッタホロワでドライブされるこ
とになり、抵抗負荷RLの出力トランジスタQDと、上記
エミッタホロワによる電圧ドライブのトータルのガンマ
特性は図12に示すようにγ=3以上になる。そのた
め、このままではトータルのガンマ補正が不足して、例
えば、暗い画面はより暗くなり、明るい画面はより明る
くなるリニアリティの悪い画面になるという問題があっ
た。
【0010】そこで、ビデオ回路において、Y信号系の
増幅系に、図13(a)に示すようなダイオードDと抵抗
R及びクランプ電圧ECの回路を挿入し、ビデオ信号
(Y信号)をクランプ回路3を通したのち、折り線近似
でガンマ補正をかけることが考えられている。
【0011】すなわち、図13(b)に示されているよう
にビデオ信号がクランプ電圧ECを超えるとダイオード
Dがオンとなり、ビデオ出力が点線で示すように所定の
減衰を示すようにするものである。
【0012】しかしながら、この補正はY信号のみの補
正であるため、色信号には補正がかからず、色の飽和度
や、色相のずれが生じ画像の再現性が劣化する。
【0013】又、抵抗とダイオードによる補正のため、
適正な補正量を与えることが困難(折れ線近似特性)と
なり、依然として画像の再現性に問題があった。
【0014】そこで、本発明は各色毎に別個独立にガン
マ補正して各色についてそれぞれ正しい階調を得ること
ができる受像管のガンマ補正システムを提供することを
課題とする。また、ガンマ補正によってホワイトバラン
スが変化しない受像管のガンマ補正回路を提供すること
を課題とする。さらに、ガンマ補正波形のピーク点を偏
位したものとすることによって適正なガンマ補正特性が
得られるガンマ掛算器を提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の請求項1に係る発明の受像管のガンマ補正システム
は、各色信号毎に第1ガンマ補正部と第2ガンマ補正部
とをそれぞれ有し、前記各第1ガンマ補正部が色信号に
対して同一補正量のガンマ補正信号を、前記各第2ガン
マ補正部が各色信号毎に別個独立に異なる補正量のガン
マ補正信号をそれぞれ出力するよう構成し、各色信号毎
に前記第1ガンマ補正部と前記第2ガンマ補正部の各ガ
ンマ補正信号をそれぞれ加算したものである。
【0016】また、請求項2に係る発明の受像管のガン
マ補正回路は、各色信号の無信号区間に白レベル基準パ
ルスと黒レベル基準パルスを挿入し、この各基準パルス
に基づく信号の掛算結果がゼロになるように演算してガ
ンマ補正信号のゼロレベルを決定したものである。
【0017】また、請求項3に係る発明の受像管のガン
マ補正システムは、各色信号の無信号区間に白レベル基
準パルスと黒レベル基準パルスを挿入し、この基準パル
スを挿入した各色信号を、各色信号に対して同一補正量
のガンマ補正信号を作る第1ガンマ補正部と各色信号毎
に別個独立に異なる補正量のガンマ補正信号を作る第2
ガンマ補正部とに導き、前記第1ガンマ補正部と前記第
2ガンマ補正部で各基準パルスに基づく信号の掛算結果
がゼロになるよう演算してガンマ補正信号のゼロレベル
を決定したものである。
【0018】また、請求項4に係る発明の受像管のガン
マ補正回路は、白レベル基準パルス、黒レベル基準パル
ス及びこれらの中間レベルの中間基準パルスを無信号区
間に挿入した色信号を入力する可変利得の増幅器と、こ
の増幅器の出力を黒レベル基準パルスのタイミングでゼ
ロレベルにクランプする第1クランプ手段と、前記増幅
器の出力信号と前記色信号を掛算してガンマ補正信号を
得るガンマ掛算器と、このガンマ掛算器の出力電流を電
圧値に変換する電流/電圧変換部と、この電流/電圧変
換部の出力を黒レベル基準パルスのタイミングでゼロレ
ベルにクランプする第2クランプ手段と、前記電流/電
圧変換部の出力の反転信号で前記増幅器の出力信号を白
レベル基準パルスのタイミングでキャンセルする第3ク
ランプ手段と、前記電流/電圧変換部の出力を中間基準
パルスのタイミングで設定レベルに一致するよう前記増
幅器の利得調整を行う誤差増幅器とを備えたものであ
る。
【0019】また、請求項5に係る発明のガンマ掛算器
は、1対のトランジスタによって構成された第1の差動
増幅器と、この第1の差動増幅器の出力をフルバランス
型の差動差で受ける1対のトランジスタで構成された第
2の差動増幅器に入力して2乗の掛算を行うように構成
し、前記第1及び第2の差動増幅器を構成する1対のト
ランジスタの内、一方のトランジスタに対し他方のトラ
ンジスタのベース領域が広くなるようにして出力を得る
ものである。
【0020】
【作用】請求項1によれば、各色信号の第1ガンマ補正
回路で共通分のおおまかなガンマ補正を行い、各色信号
の第2ガンマ補正回路で各色に応じた異なるガンマ補正
を行うため、各色毎に最適なガンマ補正を行うことがで
きる。
【0021】請求項2によれば、白レベル基準パルスと
黒レベル基準パルスのタイミングの掛算出力がゼロにな
るため、このガンマ補正信号を色信号に加算してもホワ
イトバランスが変化しない。
【0022】請求項3によれば、各色信号の第1ガンマ
補正回路で共通分のおおまかなガンマ補正を行い、各色
信号の第2ガンマ補正回路で各色に応じた異なるガンマ
補正を行い、この各ガンマ補正では白レベル基準パルス
と黒レベル基準パルスのタイミングの掛算出力がゼロに
なるため、各色毎に最適で、且つ、ホワイトバランスを
変化させないガンマ補正を行うことができる。
【0023】請求項4によれば、可変利得の増幅器の出
力と入力信号をガンマ掛算器で掛算し、白レベル基準パ
ルスと黒レベル基準パルスのタイミングでこの掛算出力
がゼロレベルになるよう各クランプ手段が動作するた
め、ホワイトバランスを変化させないガンマ補正波形が
得られ、又、誤差増幅器の設定レベルに中間基準パルス
が一致するよう帰還制御されるため、ドリフト分がキャ
ンセルできる。
【0024】請求項5によれば、掛算器の出力として−
(x−a)2となるようなガンマ補正曲線を作り、aを
変化させることによって各種CRTに対して、最適なガ
ンマ補正量を加えることができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1乃至図5には本発明の第1実施例が示されてい
る。
【0026】図1には本発明のガンマ補正システムを取
り入れた受像管の一部回路ブロック図が示されている。
図1において、R,G,Bの各色信号(図3のA波形)
は各第1切換スイッチSW1のa固定端子にそれぞれ導
かれており、この各第1切換スイッチSW1のb固定端
子には基準パルスがそれぞれ導かれている。基準パルス
(図3のB波形)は色信号に同期し、白レベル基準パル
ス(100IRE)→黒レベル基準パルス(0IRE)
→中間基準パルス(50IRE)→黒レベル基準パルス
(0IRE)の順で1水平区間置きにパルスが挿入され
ている。各第1切換スイッチSW1は切換信号によって
切換制御され、無信号区間に基準パルスが挿入された色
信号(図3のC波形)をそれぞれ出力する。
【0027】各第1切換スイッチSW1の出力は各コン
トラスト・ブライトコントロール部1と各第1ガンマ補
正回路2にそれぞれ供給され、各コントラスト・ブライ
トコントロール部1でコントラスト及びブライト調整さ
せた色信号と各第1ガンマ補正回路2で作成されたガン
マ補正信号(図3のE波形)とが各加算器3でそれぞれ
加算される。各第1ガンマ補正回路2は共通コントロー
ル信号によってレベル調整されるため同一補正量のガン
マ補正信号を出力する。
【0028】各加算器3の出力は各第2切換スイッチS
2のa固定端子にそれぞれ導かれ、この各第2切換ス
イッチSW2で第1切換スイッチSW1と同様にして同じ
基準パルスを挿入する。
【0029】各第2切換スイッチSW2の出力は各ドラ
イブ・バイアスコントロール部4と第2ガンマ補正回路
5にそれぞれ供給され、各ドライブ・バイアスコントロ
ール部4で処理された色信号と各第2ガンマ補正回路5
で作成されたガンマ補正信号とが各加算器6でそれぞれ
加算される。各第2ガンマ補正回路5はRコントロール
信号、Gコントロール信号、Bコントロール信号でそれ
ぞれレベル調整され、別個独立に異なる補正量のガンマ
補正信号を出力する。
【0030】上記構成において、各第1切換スイッチS
1にて各色信号に基準パルスが挿入され、この各色信
号が各第1ガンマ補正回路2にそれぞれ導かれる。そし
て、ここで、各色信号に対し同じ補正量のガンマ補正信
号が作られ、ガンマ補正信号が各コントラスト・ブライ
トコントロール部1を経た各色信号に加算器3で加えら
れる。
【0031】再び各第2切換スイッチSW2にて各色信
号に基準パルスが挿入され、この各色信号が各第2ガン
マ補正回路5にそれぞれ導かれる。そして、今度は各色
信号毎に別個独立の調整によって異なる補正量のガンマ
補正信号が作られ、この各ガンマ補正信号が各ドライブ
・バイアスコントロール部4を経た各色信号に加算器6
で加えられる。
【0032】第1ガンマ補正回路2と第2ガンマ補正回
路5は同じ回路構成を有し、その具体的な回路図が図2
に示されている。図2において、可変利得の増幅器10
は可変抵抗VR、オペアンプ11を有し、基準パルスを
挿入された色信号(図3のC波形)が可変抵抗VRを介
してオペアンプ11の−入力端子に導かれている。この
オペアンプ11のゲインは可変抵抗VRの値によって可
変され、可変抵抗VRは下記する誤差増幅器21によっ
て制御される。
【0033】オペアンプ11の出力(図3のD波形)は
第1クランプ手段12を介して−入力端子にフィードバ
ックされている。第1クランプ手段12はオペアンプ1
3にて構成されている。このオペアンプ13は動作時に
入力信号の反転信号を出力し、黒レベル基準パルス(P
1)のタイミングでオンする。従って、オペアンプ11
の出力はP1のタイミングでグランドにクランプされ
る。
【0034】ガンマ掛算器14のx1入力端子には増幅
器10の出力信号が、そのy1入力端子には色信号がそ
れぞれ導かれ、双方の信号の掛算を行う。又、ガンマ掛
算器14のx2入力端子には下記する第3クランプ手段
19の出力が導かれ、P2のタイミングでx1入力をキャ
ンセルする。ガンマ掛算器14のy2入力端子には一定
電圧(50IRE)が供給され、y1入力の信号を一定
値で差し引く補正信号を作る。
【0035】このガンマ掛算器14の出力は電流/電圧
変換部15に供給されている。電流/電圧変換部15は
オペアンプ16にて構成され、この電圧出力がガンマ補
正信号として取り出される。
【0036】また、オペアンプ16の出力は第2クラン
プ手段17を介して−入力端子にフィードバックされて
いる。第2クランプ手段17はオペアンプ18にて構成
されている。このオペアンプ18は前記オペアンプ13
と同様の動作をしてオペアンプ16の出力をP1のタイ
ミングでグランドにクランプする。
【0037】また、オペアンプ16の出力は第3クラン
プ手段19に供給されている。第3クランプ手段19は
オペアンプ20にて構成され、このオペアンプ20はP
2のタイミングで動作する。従って、このオペアンプ2
0を介して中間基準パルスがガンマ掛算器14のx2
力端子に入力される。
【0038】さらに、オペアンプ16の出力は誤差増幅
器21に供給されている。誤差増幅器21はオペアンプ
22にて構成され、このオペアンプ22の他の入力には
設定電圧EVが供給されている。オペアンプ22はP3
タイミングで動作し、双方の入力電圧差を前記可変抵抗
VRに出力する。そして、中間基準パルスのレベルが設
定電圧EVに一致するよう増幅器10の利得が調整され
る。
【0039】上記構成において、入力色信号と増幅器1
0でレベル調整された色信号がガンマ掛算器14で掛算
される。ガンマ掛算器14に入る色信号の黒レベルが第
1クランプ手段にて、又、白レベルが第3クランプ手段
にてそれぞれゼロにクランプされ、且つ、掛算出力が白
レベル基準パルスのタイミングで第2クランプ手段にて
ゼロにクランプされるため、白レベルと黒レベルで常に
ゼロレベルとなるガンマ補正信号が得られる。従って、
色信号に加算してもホワイトバランスを変化させること
がない。
【0040】また、誤差増幅器21がP2のタイミング
で動作して誤差増幅器21の設定電圧EVに中間基準パ
ルスが一致するように可変抵抗VRの値が調整されるた
め、温度ドリフトによる影響を防止できる。そして、設
定電圧EVを可変するとそれに伴って中間基準パルスの
レベルが変わるため、リニアに出力を調整できる。
【0041】図4には前記ガンマ掛算器14の回路図が
示されている。図4において、ガンマ掛算器14は4象
限掛算器を基本系とし、第1の差動増幅器となるトラン
ジスタQ1〜Q4と、第2の差動増幅器となるトランジス
タQ5〜Q10を備えている。第1側差動対の一方のトラ
ンジスタQ3のベースがx1入力端子に、他方のトランジ
スタQ4のベースがx2入力端子にそれぞれ接続され、ト
ランジスタQ3に色信号が供給されている。そして、負
荷用の一対のトランジスタQ1,Q2の一方Q2がマルチ
エミッタ(n個のトランジスタの並列接続)とされてい
る。この第1の差動増幅器からは2つの出力e1,e2
出力される。
【0042】第2側差動対の一方のトランジスタQ9
ベースがy1入力端子が、他方のトランジスタQ10のベ
ースがy2入力端子にそれぞれ接続され、トランジスタ
9に色信号が供給されている。そして、負荷用の一対
のトランジスタQ5〜Q8の各対を構成するトランジスタ
5,Q6とQ7,Q8のそれぞれの一方のベースに出力e
1が、他方のベースに出力e2がそれぞれ供給されてい
る。そして、トランジスタQ5,Q6とQ7,Q8のそれぞ
れの一方Q6,Q7がマルチエミッタ(n個のトランジス
タの並列接続)とされている。
【0043】上記構成において、この回路のゲインGは
下記の式によって求まる。
【0044】
【数1】
【0045】そして、図5(a)で示すように入力信号の
振幅をコントロールすることにより図5(b)に示すよう
にガンマ補正波形のピークが変動したものが得られる。
【0046】図6乃至図10には本発明の第2実施例が
示されている。
【0047】図6は、受像管のガンマ補正システムの回
路図を示したもので、各原色信号R,G,Bの各回路
は、同一の添字が付加されている。
【0048】この図31(R,G,B)は後で述べるよ
うに2個の差動増幅器から構成されているガンマ掛算器
32(R,G,B)は補正量のレベル調整回路、33R
(R,G,B)は各原色ドライブ信号(R,G,B)と
そのガンマ補正量を加算してガンマ補正ドライブ信号を
形成する加算回路、34(R,G,B)は出力トランジ
スタ、35(R,G,B)は前述したCRTの電子銃に
流れるカソード電流を検出するための検出用トランジス
タであり、エミッタホロワ出力によってCRTの各カソ
ード電極(KR,KG,KB)を電圧ドライブするもので
ある。
【0049】なお、36(R,G,B)はTV受像機内
に設けられている制御用のコンピュータから供給される
データをアナログ信号に変換するA/D変換部を示し、
このA/D変換部36(R,G,B)によってガンマ掛
算器31(R,G,B)、及びレベル調整回路32
(R,G,B)をそれぞれコントロールすることができ
るようにしている。
【0050】この回路のガンマ補正は、NTSC方式の
場合に、前述したようにトータルのガンマ特性が3以上
となる場合に好適である。
【0051】図7は、ガンマ補正の様子を示すグラフ
で、曲線Aはトータルのガンマ特性が1より大きくなる
場合を示し、CRTの入力ビデオ信号vinとカソード電
流IKの関係を示す。
【0052】この曲線Aをリニヤな直線Aに近似させる
ための補正量が曲線Bで示される。すなわち、ガンマ補
正を行う量は曲線Bに示すようにレベルの小さいところ
で大きな補正が行われるように、ピーク点がずれている
2次曲線−(x−a)2とすることが好ましい。
【0053】本発明は、かかる補正量が出力されるガン
マ掛算器31(R,G,B)を設け、この回路より得ら
れた補正量をもとのビデオ信号に重畳してCRTの電圧
ドライブ信号とすることにより、最適なガンマ補正が行
われるようにしている。
【0054】図8は上記ガンマ掛算器31(R,G,
B)の基本例を示したもので、第1の差動増幅器となる
トランジスタQ1〜Q4と、第2の差動増幅器となるトラ
ンジスタQ5〜Q10を備えている。ダイオードD1
2、抵抗R1、及び電源V2からなる直列回路は第1の
差動増幅器を形成する負荷用のトランジスタQ2,Q3
及び差動対のトランジスタQ4にベースバイアス電流を
供給するものであり、ビデオ信号入力vinはトランジス
タQ1に供給されている。
【0055】なお、トランジスタQ3は、例えば、マル
チエミッタ(n個のトランジスタの並列接続)とされ、
例えば、n=2のときは2個分のトランジスタを示して
いる。
【0056】この第1の差動増幅器からは両極性の2つ
の出力e1,e2が出力され、第2の差動増幅器に供給さ
れて、e1×e2となるフルバランス型の掛算器を構成し
ている。但し、この回路ではe1≒e2であり結果的に2
乗回路となっている。
【0057】そして、抵抗R4によって電流−電圧変換
され、ガンマ補正量として出力される。
【0058】なお、第2の差動増幅器を構成するトラン
ジスタQ9もマルチエミッタ型(n=2)とされている。
【0059】S1,S2は定電流源を示し、それぞれ電流
2I0,Iを供給する。又、各差動増幅器の交流エミッ
タ電流の変化はi1、及びi2で示され、ビデオ信号入力
inによって変化することになる。したがって、各差動
増幅器に流れる電流は矢印で示すように±i、及び±i
2で変化する値になる。
【0060】続いて、上記ガンマ掛算器の出力v
out(補正量)の算出を説明する。
【0061】入力ビデオ信号vinを加えたときに第1の
差動増幅器の電流変化をi1とすると、図8に示すよう
にトランジスタQ1,Q4にはそれぞれ電流I0+i1、及
びI0−i1が流れる。
【0062】又、第2の差動増幅器を構成するフルバラ
ンス型のトランジスタQ5,Q7、及びQ8,Q10の差動
対には入力信号vinによってa:(1−a)の比を持つ電
流が流れ、それぞれのトランジスタQ5,Q7,Q8,Q
10の電流をI5,I7,I8,I10とすると、 I5=aI67=(1−a)I68=a・nI910=(1−a)nI9 …(1) の関係が成立する。
【0063】 但し、I6はトランジスタQ6に流れる電流(IQ6) I9はトランジスタQ9に流れる電流(IQ9) 一方、X点の電位VXに着目すると、 VBED3+VBEQ5=VBED4+VBEQ6 …(2) Y点の電位VYに着目すると、 VBEQ2+VBEQ6=VBEQ3+VBEQ9 …(3) となる。
【0064】但し、VBEQはトランジスタQのベースエ
ミッタ間電圧、VBEDはダイオードDの順方向電圧を示
し、各半導体素子の接合を流れる電流をIT、暗電流を
Sとすると、一般に、VBE=VT・In(IT/IS)とな
る。
【0065】したがって、上記(2)式から、
【0066】
【数2】
【0067】したがって、 (I0+I1)(aI6)=(I0−i1)(1−a)I6 ∴ a=(I0−i1)/2I0 …(5) 又、上記(3)式を電流を使用して表現すると、
【0068】
【数3】
【0069】したがって、 (I0+i1)[(I/2)−i2]=[(I0−i1)/n][(I/2)+i2/n] …(7) が得られる。
【0070】この(7)式よりi2を求めると、
【0071】
【数4】
【0072】このガンマ掛算器より出力される信号v
outは、 vout=VCC−R4(I5+I10) 但し、I5=aI6=a{(I/2)−i2}であるから、前
記(5)式,(8)式を使用すると、
【0073】
【数5】
【0074】次に、I10=(1−a)(nI9)=(1−a)
{(I/2+i2)}であるから、前記(5)式,(8)式を使用
すると、
【0075】
【数6】
【0076】このガンマ掛算器の出力Voutは、
【0077】
【数7】
【0078】第1の差動増幅器の共通エミッタ抵抗をR
とすると、vin=i1・Rとなる。したがって上式は、
【0079】
【数8】
【0080】上記式は、一般に、
【0081】
【数9】
【0082】の形で整理されるため、次式で表現するこ
とができる。
【0083】
【数10】
【0084】そして、上記(14)式は前記図7の曲線Bに
示すような2次式の傾向を示し、係数nを変化させると
図9に示されているようにガンマ補正のピーク点が変化
する。
【0085】又、バイアス電圧V2を変化すると図10
に示されているように出力レベルVoutのレベルを可変
することができる。
【0086】実際の具体的な回路例として、 I0=50μA I=50μA R=20KΩ RL=10KΩ vin=−1〜+V VCC=9V としたとき、nを1〜3に変化すると、図9に示すよう
な補正量が出力された。
【0087】
【発明の効果】以上述べたように請求項1に係る発明に
よれば、各色信号について別個独立に補正できるため各
色毎に最適なガンマ補正を行うことができる。
【0088】請求項2に係る発明によれば、白レベル基
準パルスと黒レベル基準パルスのタイミングの掛算出力
がゼロとなるため、ホワイトバランスを変化させないガ
ンマ補正信号を得ることができる。
【0089】請求項3に係る発明によれば、各色信号に
ついて別個独立に補正でき、且つ、白レベル基準パルス
と黒レベル基準パルスのタイミングで掛算出力がゼロに
なるため、各色毎に最適で、且つ、ホワイトバランスを
変化させないガンマ補正信号を得ることができる。
【0090】請求項4に係る発明によれば、誤差増幅器
の設定レベルに中間基準パルスのレベルが一致するよう
に帰還制御されるため、ドリフト分をキャンセルでき
る。
【0091】請求項5〜7に係る発明によれば、入力ビ
デオ信号に対して、比較的レベルの低い部分を持ち上げ
高域側で補正量が急速に小さくなるようなガンマ補正回
路を使用することによって、CRTドライブ回路をエミ
ッタホロワによる電圧ドライブにすることができ、容易
にオートカットオフシステムを採用することができると
いう効果がある。又、2対の差動増幅器によって2乗回
路を形成しているので、補正量の調整が個々のCRTの
特性に対応して簡単に行うことができるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】受像管の一部回路ブロック図(第1実施例)。
【図2】ガンマ補正回路の回路図(第1実施例)。
【図3】各部の波形図(第1実施例)。
【図4】ガンマ掛算器の回路図(第1実施例)。
【図5】(a)はガンマ掛算器の入力波形図、(b)はその
出力波形図(第1実施例)。
【図6】受像管のガンマ補正システムの回路図(第2実
施例)。
【図7】ガンマ補正の説明用のグラフ(第2実施例)。
【図8】ガンマ掛算器の回路図(第2実施例)。
【図9】出力される補正量のデータ図(第2実施例)。
【図10】ガンマ補正調整レベルの説明グラフ(第2実
施例)。
【図11】受像管のオートカットオフシステムの説明図
(従来)。
【図12】電圧ドライブと通常の抵抗増幅器ドライブの
ガンマ補正説明図(従来)。
【図13】(a)はガンマ補正回路図、(b)はその動作説
明図(従来)。
【符号の説明】
2…第1ガンマ補正回路 5…第2ガンマ補正回路 10…増幅器 12…第1クランプ手段 14…ガンマ掛算器 15…電流/電圧変換部 17…第2クランプ手段 19…第3クランプ手段 21…誤差増幅器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各色信号毎に第1ガンマ補正部と第2ガ
    ンマ補正部とをそれぞれ有し、前記各第1ガンマ補正部
    が色信号に対して同一補正量のガンマ補正信号を、前記
    各第2ガンマ補正部が各色信号毎に別個独立に異なる補
    正量のガンマ補正信号をそれぞれ出力するよう構成し、
    各色信号毎に前記第1ガンマ補正部と前記第2ガンマ補
    正部の各ガンマ補正信号をそれぞれ加算したことを特徴
    とする受像管のガンマ補正システム。
  2. 【請求項2】 各色信号の無信号区間に白レベル基準パ
    ルスと黒レベル基準パルスを挿入し、この各基準パルス
    に基づく信号の掛算結果がゼロになるように演算してガ
    ンマ補正信号のゼロレベルを決定したことを特徴とする
    受像管のガンマ補正回路。
  3. 【請求項3】 各色信号の無信号区間に白レベル基準パ
    ルスと黒レベル基準パルスを挿入し、この基準パルスを
    挿入した各色信号を、各色信号に対して同一補正量のガ
    ンマ補正信号を作る第1ガンマ補正部と各色信号毎に別
    個独立に異なる補正量のガンマ補正信号を作る第2ガン
    マ補正部とに導き、前記第1ガンマ補正部と前記第2ガ
    ンマ補正部で各基準パルスに基づく信号の掛算結果がゼ
    ロになるよう演算してガンマ補正信号のゼロレベルを決
    定したことを特徴とする受像管のガンマ補正システム。
  4. 【請求項4】 白レベル基準パルス、黒レベル基準パル
    ス及びこれらの中間レベルの中間基準パルスを無信号区
    間に挿入した色信号を入力する可変利得の増幅器と、 この増幅器の出力を黒レベル基準パルスのタイミングで
    ゼロレベルにクランプする第1クランプ手段と、 前記増幅器の出力信号と前記色信号を掛算してガンマ補
    正信号を得るガンマ掛算器と、 このガンマ掛算器の出力電流を電圧値に変換する電流/
    電圧変換部と、 この電流/電圧変換部の出力を黒レベル基準パルスのタ
    イミングでゼロレベルにクランプする第2クランプ手段
    と、 前記電流/電圧変換部の出力の反転信号で前記増幅器の
    出力信号を白レベル基準パルスのタイミングでキャンセ
    ルする第3クランプ手段と、 前記電流/電圧変換部の出力を中間基準パルスのタイミ
    ングで設定レベルに一致するよう前記増幅器の利得調整
    を行う誤差増幅器とを備えたことを特徴とする受像管の
    ガンマ補正回路。
  5. 【請求項5】 1対のトランジスタによって構成された
    第1の差動増幅器と、この第1の差動増幅器の出力をフ
    ルバランス型の差動差で受ける1対のトランジスタで構
    成された第2の差動増幅器に入力して2乗の掛算を行う
    ように構成し、前記第1及び第2の差動増幅器を構成す
    る1対のトランジスタの内、一方のトランジスタに対し
    他方のトランジスタのベース領域が広くなるようにして
    出力を得ることを特徴とするガンマ掛算器。
  6. 【請求項6】 1対のトランジスタによって構成された
    第1の差動増幅器と、この第1の差動増幅器の出力をフ
    ルバランス型の差動差で受ける1対のトランジスタで構
    成された第2の差動増幅器に入力して2乗の掛算を行う
    よう構成し、前記第1及び第2の差動増幅器を構成する
    1対のトランジスタの内、一方のトランジスタに対し他
    方のトランジスタのベース領域が広くなるようにして出
    力を得るガンマ掛算器を設け、このガンマ掛算器の出力
    を色信号に加算し、この加算出力で受像管のカソードを
    電圧ドライブするようにしたことを特徴とする受像管の
    ガンマ補正システム。
  7. 【請求項7】 ガンマ掛算器は、1対のトランジスタに
    よって構成された第1の差動増幅器と、この第1の差動
    増幅器の出力をフルバランス型の差動差で受ける1対の
    トランジスタで構成された第2の差動増幅器に入力して
    2乗の掛算を行うよう構成し、前記第1及び第2の差動
    増幅器を構成する1対のトランジスタの内、一方のトラ
    ンジスタに対し他方のトランジスタのベース領域が広く
    なるようにして出力を得る構成としたことを特徴とする
    請求項4に記載した受像管のガンマ補正回路。
JP22447992A 1991-08-30 1992-08-25 受像管のガンマ補正システム,ガンマ補正回路及びガンマ掛算器 Pending JPH05199533A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004157563A (ja) * 1999-02-01 2004-06-03 Sharp Corp 文字表示装置

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JP2004157563A (ja) * 1999-02-01 2004-06-03 Sharp Corp 文字表示装置

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