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JPH05197348A - ディスプレイ駆動用半導体装置 - Google Patents

ディスプレイ駆動用半導体装置

Info

Publication number
JPH05197348A
JPH05197348A JP969792A JP969792A JPH05197348A JP H05197348 A JPH05197348 A JP H05197348A JP 969792 A JP969792 A JP 969792A JP 969792 A JP969792 A JP 969792A JP H05197348 A JPH05197348 A JP H05197348A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
signal
circuit
gradation
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP969792A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruhiko Nishio
春彦 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP969792A priority Critical patent/JPH05197348A/ja
Publication of JPH05197348A publication Critical patent/JPH05197348A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 LCDなどに多階調を表示するディスプレイ
駆動用半導体装置において、セレクター回路を構成する
ために必要な面積が大きすぎるため、3ビット、8階調
が実現できる限界であるが、D/A変換を採用すること
により256階調などの多階調の表示が可能な装置を実
現する。 【構成】 階調を表示する信号を発生させる階調表示信
号発生部2において、電圧設定回路23から画素データ
の各ビットに対応して重み付けされた電流を流すことが
できる定電流回路22を用いて電圧を制御し、画素デー
タのディジタル信号に対応した駆動電圧信号を階調表示
用として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶ディスプレイ、プ
ラズマディスプレイなどを駆動する半導体装置に関する
ものであり、特に、多階調の画像を表示可能なディスプ
レイ駆動用半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アクティブマトリックスタイプの
液晶パネルなどを駆動して、多階調、例えば256階調
の画像を表示する方法として図7に示すような半導体装
置が採用されている。このディスプレイ駆動用半導体装
置においては、特定の画素の階調表示を示すために入力
されたnビットのディジタル信号である画素データに基
づき、この半導体装置に供給される2n レベルの電圧信
号から1レベルを選択してディスプレイに出力するよう
にしている。すなわち、従来のディスプレイ駆動用半導
体装置1においては、先ず、第1のラッチ11が、デー
タバス10から8ビットの画素データが各垂直ラインに
対応した出力ごとに読み込まれる。そして、1水平走査
終了時に、これらのデータは第2のラッチ12に読み込
まれる。これと同時に第2のラッチ12に記憶されてい
た画像データは第2のラッチ12からレベルシフト回路
13に入力される。レベルシフト回路13において、こ
の画像データを構成する信号が通常5V程度の低いのロ
ジック電圧から、例えば20V程度の液晶を駆動するた
めの高い信号に変換される。そして、このレベルシフト
回路13からの信号によりセレクター回路14におい
て、セレクター回路14に入力されている256本の電
圧レベル15の中から1レベルの電圧信号が選択され、
出力端16からディスプレイに出力される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のデ
ィスプレイ駆動用半導体装置は8ビットの画素データに
より256階調という多階調表示を行うことも可能であ
る。しかしながら、従来の半導体装置においては、25
6レベルから1レベルを選択するセレクター回路を用い
ているため、このセレクター回路が半導体装置において
占める面積が問題となる。図8にセレクター回路を示し
てある。この例においては、8入力NANDゲート18
およびこの出力により駆動される伝送ゲート19から構
成されたセレクター17を256個用いて、1つの画素
の階調レベルを選択するようにしている。さらに、この
セレクター17は、ロジック電圧より高圧のディスプレ
イ駆動用の電圧に対応して配置されるために、各ゲート
などを配置するうえにおいて、ロジック部を配置するル
ールが適用されず、大きな面積が必要となる。
【0004】このように、従来のディスプレイ駆動用半
導体装置においては、多階調を表示するためには、セレ
クターの数量および電圧レベルより非常に大きな面積が
必要となる。例えば、80出力の駆動用半導体装置であ
れば、80個のセレクター回路、すなわち、20480
個のセレクターが必要となる。従って、チップサイズの
制限からこのような多階調の駆動用半導体装置は実現で
きず、従来は、3ビット8階調が現実的な階調数であっ
た。
【0005】そこで、本発明においては、上記の問題点
に鑑みて、多数の電圧レベルから1レベルと選択するよ
うなセレクター回路を用いることなく、多階調を表示す
る駆動電圧信号を発生させることにより、256階調程
度の多階調を実現することが可能なディスプレイ駆動用
半導体装置を実現することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明においては、画素データの各ビットに対応
して所定の電流を充放電することにより多階調を表示す
るための駆動電圧信号を出力するようにしている。すな
わち、本発明に係る複数ビットの画素データから多階調
表示を行うための駆動電圧信号を出力する階調信号発生
部を有するディスプレイ駆動用半導体装置においては、
階調信号発生部が、駆動電圧信号を発生するための電圧
設定手段と、この電圧設定手段に対し画素データの各ビ
ットに対応して所定の電流を流すことが可能な定電流手
段とを備えていることを特徴としている。
【0007】また、定電流手段において電流を流す導通
時間を規定可能な定時間設定手段を備えていることが望
ましい。この定時間設定手段においては、上記の電圧設
定手段と定電流手段と略同様の構成の電圧設定手段およ
び定電流手段を用いて構成することが有効である。さら
に、定電流手段としては、画素データの各ビットに対応
した電流が流れるように設定された複数のスイッチ手段
から構成することができる。
【0008】
【作用】このような構成において、電圧設定手段に所定
の電位を設定し、この電圧設定手段から画素データに基
づき所定の電流を定電流手段により放出することによ
り、電圧設定手段の電位を画素データに対応した電位に
調整することができる。そして、この電位に基づき表示
部を駆動する駆動電圧信号を発生することにより多階調
に応じた電圧を有する信号を出力することができる。勿
論、定電流手段により電圧設定手段を充電することによ
っても、電圧設定手段の電位を画素データに対応した電
位に設定することができ、この電位に基づき駆動電圧信
号を発生することも可能である。このようなディスプレ
イ駆動用半導体装置においては、階調表示のために多電
圧レベルから対応したレベルの信号を選択するような回
路を設ける必要がない。従って、ディスプレイ駆動用半
導体装置に占める階調表示用の面積を縮小することが可
能であるので、チップサイズに制限されることなく階調
数を設定することができる。このため、256階調など
の多階調を実現することが可能となる。
【0009】このような階調信号発生部を複数用いて多
画素からなるディスプレイを表示するうえにおいては、
他の画素との階調レベルを統一するために、定電流手段
を用いて電流を流す導通時間を調整することにより、電
圧設定手段および定電流手段などの個体差を排除するこ
とが望ましい。そのためには、導通時間を規定する定時
間設定手段を設け、同じプロセスにより形成された半導
体素子を用いて個体差を緩和することが望ましい。例え
ば、その定時間設定手段を他の定電流手段および電圧設
定手段と同じ構成の要素から構成することにより、製造
プロセスなどに起因する個体差を導通時間を介して緩和
することが可能である。
【0010】また、定電流手段を、画素データのビット
に対応した電流が流れるように設定された複数のスイッ
チ手段から構成する場合は、このスイッチ手段をロジッ
クレベルと同様の電圧レベルで駆動することが可能とな
る。従って、階調信号発生部をロジック部と同様のルー
ルにより配置することができるので、さらに専有面積を
縮小することが可能となる。
【0011】
【実施例】次に図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0012】〔実施例1〕図1に実施例1に係るディス
プレイ駆動用半導体装置の構成を示してある。本例の装
置は、液晶ディスプレイを駆動する駆動用半導体装置で
あって、8ビットの画素データに基づき256階調の多
階調表示が可能となっている。本例の装置1は、データ
バス10から8ビットの画素データを各垂直ラインに対
応して読み込む第1のラッチ回路11を有している。こ
の第1のラッチ回路11に読み込まれた画素データは、
1水平走査終了時に端子P2に印加されるラッチ信号に
基づき第2のラッチ回路12に読み込まれる。そして、
第2のラッチ回路12に記憶されていた画素データは、
レベルシフター13によりロジック電圧から、液晶ディ
スプレイ(LCD)を駆動するために電位の高い駆動信
号に変換される。そして、この駆動信号が階調信号発生
部2に供給される。
【0013】本例の階調信号発生部2は、駆動信号を各
ビットのオン・オフ信号にデコードするデコーダ21
と、このデコードされた信号により駆動される定電流回
路22、定電流回路22により電位が制御される電圧設
定回路23、端子P3に供給されるリセット(バー)信
号に基づき電圧設定回路23の電位を初期設定するリセ
ット回路24、さらに、電圧設定回路23に設定された
電位をインピーダンス変換して階調に対応した電位を備
えた階調表示用の駆動電圧信号である階調表示信号を出
力するボルテージフォロワー25から構成されている。
【0014】本装置の階調信号発生部2に用いられてい
る定電流回路22は、デコードされた各ビットの信号に
よりオン・オフされる8個の定電流スイッチ31.1〜
31.8から構成されている。各定電流スイッチ31.
1〜31.8は、1、2、4、8、16、32、64、
128と各ビットに対応して重み付けられた所定の電流
値を流すことができるスイッチであり、本例において
は、nチャンネル型のMOSFETを用いて、そのチャ
ンネル幅あるいはゲート駆動電位を調整することにより
所定の定電流を流すようにしている。そして、これらの
定電流スイッチ31.1〜31.8は、デコーダ21に
てデコードされた駆動信号に基づき、デコーダ21に入
力されているイネーブル信号がオンとなっている導通時
間中オンとなり、所定の電流を流すようにしている。
【0015】このような定電流回路24により電位が制
御される電圧設定回路23は、8個のコンデンサー3
2.1〜32.8により構成されている。これらのコン
デンサー32.1〜32.8は、定電流回路の定電流ス
イッチ31.1〜31.8に対応して接続されており、
また、各コンデンサー32.1〜32.8は並列となる
ように接続されている。これらのコンデンサー32.1
〜32.8は、リセット回路24により所定の電位V0
に初期設定される。そして、一方の電極に蓄積された電
荷が定電流スイッチ31.1〜31.8により放出され
ることにより、初期設定された電位が駆動信号に基づく
電位に制御される。
【0016】本装置のリセット回路24は、pチャンネ
ル型のMOSFET32が用いられており、リセット
(バー)信号が低電位となると電位V0を電圧設定回路
23に供給するようになっている。また、ボルテージフ
ォロワー25は、オペアンプ34を用いた回路を採用し
ている。
【0017】図2に、本例の階調信号発生部2における
タイミングチャートを示してある。
【0018】先ず、時刻t1にリセット信号により、ノ
ードAの電位として示すように、電圧設定回路23の電
位がV0に初期設定される。そして、時刻t2に、デコ
ーダによりデコードされた駆動信号に基づき選択された
定電流スイッチ31.1〜31.8の幾つかが、イネー
ブル信号の供給されている導通時間T1の間導通し、デ
ィジタル信号である駆動信号を電位にD/A変換する。
例えば、駆動信号が(1、0、0、1、0、0、1、
0)の場合は、126、16、2の重み付けされた定電
流スイッチ31.1、31.4、31.7が導通時間T
1の間オンとなる。
【0019】従って、電圧設定回路23の電位は、これ
らのスイッチ31.1、31.4、31.7により流さ
れる電流値に比例して電位が降下し、駆動信号に対応し
た電位V1が設定される。導通時間T1が経過した時刻
t3にこれらのスイッチ31.1、31.4、31.7
は再度オフとなり、階調信号発生部2におけるD/A変
換は終了する。この電圧設定回路23の電位V1は、ボ
ルテージフォロワー25を介して、階調を表示するため
の駆動電圧信号である階調表示信号として出力される。
【0020】次に、1水平走査が終了すると、時刻t4
に再度リセット信号が発生し、電圧設定回路23の電位
はV0に初期設定される。そして、時刻t5に、例え
ば、駆動信号(0、0、1、0、0、0、0、0)がデ
コーダ21から出力されたとすると、32に重み付けさ
せた定電流スイッチ31.3が導通時間T1だけオンと
なり、駆動信号に対応した電位V2が電圧設定回路23
に設定される。そして、この電位V2がボルテージフォ
ロワー25を介して次の階調表示信号として出力され
る。
【0021】このように、本例の階調信号発生部2にお
いては、8ビットの駆動信号に対応した256階調の表
示電圧をコンデンサーを用いた電圧設定回路と、定電流
スイッチを用いた定電流回路により実現しているため、
非常にコンパクトな回路構成とすることが可能である。
例えば、コンデンサーとしてMOSFETのゲート容量
を用いることができ、また、定電流回路は、上述したよ
うにMOSFETを用いて構成することが可能であり、
従来のプロセスにより本装置を製造することが可能であ
る。従って、本階調信号発生部を採用することにより、
従来のセレクター方式では、現実的なチップサイズの制
限より実現することが不可能であった256階調のよう
な多階調表示を可能とすることができる。
【0022】なお、本例においては、電圧設定回路から
定電流回路により電流を流すことにより階調表示信号を
生成している。これと逆に、定電流回路により電圧設定
回路に電流を供給することによっても階調表示信号を生
成可能であることは勿論である。また、本例においては
ビット数に対応した複数のコンデンサーにより電圧設定
回路を構成しているが、1つ、あるいは、ビット数に無
関係な数量のコンデンサーにより電圧設定回路を構成可
能であることは勿論である。
【0023】〔実施例2〕図3に実施例2に係るディス
プレイ駆動用半導体装置1の構成を示してある。
【0024】本装置も、8ビットの画素データに基づき
256階調の多階調表示が可能の装置であって、データ
バス10から8ビットの画素データを各垂直ラインに対
応して読み込む第1のラッチ回路11、1水平走査終了
時に順次画素データを入出力する第2のラッチ回路1
2、電圧変換するレベルシフター13、そしてレベルシ
フトされた駆動信号から階調信号を発生させる階調信号
発生部2を備えている。これらの構成および動作は実施
例1と同様につき、同じ符号を付して説明を省略する。
本装置において着目すべき点は、これらの回路に加え、
イネーブル信号発生部40が本装置に形成されているこ
とである。従って、本装置においては、端子P3に印加
させるリセット(バー)信号によりイネーブル信号が生
成され、このイネーブル信号により制御される導通時間
T1により階調表示信号の電位が決定されるようになっ
ている。
【0025】本装置のイネーブル信号発生部40は、電
圧設定回路42と、この電圧設定回路42を初期設定す
る初期設定回路41、電圧設定回路42から一定の電流
を流すことにより電圧設定回路42に初期設定された電
圧V5を低下させる定電流回路43、電圧設定回路42
の電圧を判定し所定の電圧以上である場合にイネーブル
信号を出力する判定回路45、さらに、定電流回路43
を制御する制御回路44から構成されている。先ず、本
例の電圧設定回路42には、階調信号発生部2を構成す
る電圧設定回路23のコンデンサー32.1〜32.8
と同じ構成のコンデンサー52が用いられている。そし
て、このコンデンサー52の充電電圧を初期値V5に設
定する初期設定回路41も階調信号発生部2のリセット
回路24と同様にリセット(バー)信号により駆動され
るpチャンネルMOSFETにより構成されている。定
電流回路43も、階調信号発生部2の定電流回路22と
同様に、nチャンネル型のMOSFET53が用いられ
ている。このMOSFET53は制御回路44からのゲ
ート電圧により制御される。この制御回路44は、リセ
ット(バー)信号によりゲート電圧を低電位とするため
のインバータ60、および接地電位と連結されたnチャ
ンネルMOSFET58、これと反対にリセット(バ
ー)信号が入力されないとき、すなわち、リセット(バ
ー)信号が高電位の時に、抵抗59により定まる一定の
ゲート電圧を供給するnチャンネルMOSFET57に
より構成されている。すなわち、本制御回路44によ
り、リセット信号が入力された時、リセット(バー)信
号が低電位となったときは、定電流回路43はオフ状態
となり、リセット信号が解除されたときは、所定のゲー
ト電圧が定電流回路43に印加され、このゲート電圧に
より決定される所定の電流が電圧設定回路42から流れ
るようになっている。従って、電圧設定回路42の初期
電圧V5は、リセット信号が解除されると一定のスピー
ドで低下するようになっている。
【0026】この電圧設定回路42の電圧を判定する判
定回路45は、電圧設定回路42からの電圧が反転入力
に印加され、抵抗56により決定される所定の電圧V6
が非反転入力に印加されるコンパレータ54と、このコ
ンパレータ54の出力を反転するインバータ55から構
成されている。
【0027】図4に示すタイミングチャートを用いてイ
ネーブル信号発生回路40の動作を説明する。先ず時刻
t11にリセット信号が入力するとリセット(バー)信
号は低電位となる。このため、電圧設定回路42は初期
設定回路41により初期電圧V5に設定される。そし
て、リセット信号が解除されると、定電流回路43が動
作し、一定のスピードで電圧設定回路42の電圧が降下
する。一方、判定回路45においては、電圧設定回路4
2の電圧が基準電圧V6を越えると、コンパレータ54
の出力は低電位となり、インバータ55から高電位のイ
ネーブル信号が出力される。そして、定電流回路43が
動作して、時刻t12に電圧設定回路42の電圧が基準
電圧V6を下回ると、コンパレータ54の出力は高電位
となり、インバータ55から出力されていたイネーブル
信号は低電位となり、解除される。
【0028】このように、本例のイネーブル信号発生回
路40からは、電圧設定回路42に蓄積される電荷と、
定電流回路43の電流値により決定される時間T1に亘
ってイネーブル信号が出力される。
【0029】多くの画素の階調を制御する上で問題とな
ることに、ディスプレイ駆動装置から出力される階調表
示信号の電圧のばらつきの問題がある。すなわち、駆動
信号として入力されるディジタルデータを階調表示信号
は、電圧にD/A変換して出力しているのであるが、同
じ駆動信号を入力した場合であっても、駆動装置の個体
差により、出力される階調表示信号の電圧にばらつきが
できる場合が多いことである。勿論、各出力毎にこのば
らつきを調整する機能をつけても良いが、装置の製造後
これらの出力端を個々に調整することは現実的ではな
く、製造プロセス上においてできるかぎり同じ電圧が出
力されるよう考慮されている。しかしながら、本例のよ
うな多階調を表示する装置においては、微小なプロセス
上の相違が個体差として現れることが多く、これらを調
整することにより一層階調表示を明瞭にすることができ
る。
【0030】そこで、本実施例においては、ディスプレ
イ駆動用半導体装置上に、階調信号発生部を構成する電
圧設定回路および定電流回路と同じ要素を用いて、イネ
ーブル信号を発生するイネーブル信号発生回路を形成し
てある。これにより、階調表示上に個体差として現れる
階調表示信号の電圧を生成するコンデンサーおよび定電
流スイッチのプロセス上の差を、イネーブル信号の発生
回路にも反映させることができる。すなわち、同じ駆動
信号に対する階調表示信号において、電圧差が生ずる原
因は、コンデンサーおよび定電流スイッチが容量などの
固有値が、プロセスなどの要因により微小に変化してい
ることにある。従って、同じプロセスにより形成される
コンデンサーおよび定電流スイッチを用いてイネーブル
信号発生回路を形成することにより、これらの個体差は
イネーブル信号の継続する時間T1に集約される。例え
ば、電圧設定回路を構成するコンデンサーの容量が若干
大きく製造された装置においては、イネーブル信号を出
力するコンデンサーも同じように大きく製造されるので
継続時間T1が大きくなる。従って、電圧設定回路に初
期設定された電圧を定電流回路により電圧降下させる導
通時間が長くなるため、電圧設定回路を構成するコンデ
ンサーの容量が大きいという個体差は、電圧設定回路を
経て出力される階調表示信号の電圧には現れない。この
ように、本例の装置を用いることにより、多階調をD/
A変換して表示するうえで問題になるであろうD/A変
換部の個体差を緩和することができる。従って、本実施
例のように各出力端毎にイネーブル信号発生装置を形成
しても良く、また、プロセス上の差が余りでない幾つか
の出力端毎にイネーブル信号発生装置を形成しても良
い。
【0031】〔実施例3〕図5に、実施例3に係るディ
スプレイ駆動用半導体装置の構成を示してある。
【0032】本装置も実施例2と同様に、8ビットの画
素データに基づき256階調の多階調表示が可能の装置
であって、データバス10から8ビットの画素データを
各垂直ラインに対応して読み込む第1のラッチ回路1
1、1水平走査終了時に順次画素データを入出力する第
2のラッチ回路12、階調信号を発生させる階調信号発
生部2、さらに、イネーブル信号発生部40により構成
されている。従って、共通すつ部分においては同じ符号
を付して説明を省略する。
【0033】本例のおいて着目すべき点は、レベルシフ
ターを経ずに第2のラッチ回路から直接デコーダ21に
駆動信号が入力されていることである。すなわち、本例
の装置のように電圧設定回路23から定電流回路22を
用いてディスプレイを駆動する階調表示信号を発生させ
る装置においては、定電流回路22の制御をロジックレ
ベルの低電圧により実現することができることである。
このため、レベルシフターを構成するために必要であっ
た半導体装置上の面積を縮小することが可能なる。さら
に、デコーダ21もロジックレベルの低電圧のルールに
より構成することができるので、必要面積をさらに縮小
することが可能となる。このため、256階調のような
多階調を表示するディスプレイ駆動用半導体装置であっ
てもチップ面積の小さな半導体装置により実現すること
ができる。
【0034】図6に、本例の用いられるデコーダ21の
1ビットを構成するセル60の構成を示してある。本セ
ル60は、イネーブル信号とリセット(バー)信号とが
入力されるANDゲート61、このANDゲート61の
出力とビットのデータが入力されるNANDゲート6
2、そして、リセット信号が入力された場合およびイネ
ーブル信号が入力されていない場合に定電流回路をオフ
状態とするためのnチャンネルMOSFET64、さら
に、イネーブル信号が入力されている間に一定のゲート
電圧を定電流回路に供給するインバータ63およびnチ
ャンネルMOSFET65により構成されている。従っ
て、これらの各素子はロジックレベルの低電圧により制
御することが可能であり、ロジックレベルと同じルール
によりこのセル60を構成することが可能となる。
【0035】
【発明の効果】以上において説明したように本発明に係
るディスプレイ駆動用半導体装置においては、多階調を
表示する駆動電圧信号をディジタル信号として入力され
る画素データからD/A変換することにより生成してい
る。従って、従来のディスプレイ駆動用半導体装置のよ
うに各階調レベルに相当する電圧レベルを選択するセレ
クターを設ける必要がない。このため、従来の構成では
セレクターを構成する面積が大きすぎるために実現でき
なかった256階調のような多階調のディスプレイ駆動
用半導体装置を実現することが可能となる。
【0036】また、このような多階調を表示するうえで
問題となるプロセスなどから発生する個体差を、D/A
変換する導通時間も同じ半導体装置上に構成された定時
間設定手段にから供給することにより、これらの個体差
による駆動電圧信号の電圧差を緩和している。従って、
多階調表示を精度良く再現可能なディスプレイ駆動用半
導体装置を実現することができる。
【0037】さらに、階調信号発生部において駆動電圧
信号を決定する定電流手段を複数のスイッチ手段から構
成することにより、このスイッチ手段の制御を低電圧で
あるロジックレベルでの構成を可能としている。従っ
て、ディスプレイ駆動用半導体装置上において大きな面
積を必要とする高電圧のディスプレイ駆動レベルのルー
ルに従って配置する部分を縮小することが可能となり、
ディスプレイ駆動用半導体装置をより小さな半導体チッ
プにより実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係るディスプレイ駆動用半導体装置
の構成を示す回路図である。
【図2】図1に示すディスプレイ駆動用半導体装置の動
作を説明するためのタイミングチャートである。
【図3】実施例2に係るディスプレイ駆動用半導体装置
の構成を示す回路図である。
【図4】図3に示すディスプレイ駆動用半導体装置内イ
ネーブル信号発生回路の動作を説明するためのタイミン
グチャートである。
【図5】実施例3に係るディスプレイ駆動用半導体装置
の構成を示す回路図である。
【図6】図5に示すディスプレイ駆動用半導体装置のデ
コーダを構成するセルを示す説明図である。
【図7】従来のディスプレイ駆動用半導体装置の構成を
示す回路図である。
【図8】図7に示すディスプレイ駆動用半導体装置のセ
レクターの構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ・・・ ディスプレイ駆動用半導体装置 2 ・・・ 階調信号発生部 10・・・ データバス 11・・・ 第1のラッチ回路 12・・・ 第2のラッチ回路 13・・・ レベルシフター 14・・・ セレクター回路 15・・・ 電圧レベル群 16・・・ 出力端 21・・・ デコーダ 22・・・ 定電流回路 23・・・ 電圧設定回路 24・・・ リセット回路 25・・・ ボルテージフォロワー 31.1〜31.8・・・ 定電流スイッチ 32.1〜32.8・・・ コンデンサー 33・・・ MOSFET 34・・・ オペアンプ 40・・・ イネーブル信号発生回路 41・・・ 初期設定回路 42・・・ 電圧設定回路 43・・・ 定電流回路 44・・・ 制御回路 45・・・ 判定回路 51、57、58、64、65・・・ MOSFET 52・・・ コンデンサー 53・・・ 定電流スイッチ 54・・・ コンパレータ 55、60、63・・・ インバータ 56、59・・・ 抵抗 61・・・ ANDゲート 62・・・ NANDゲート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数ビットの画素データから多階調表示
    を行うための駆動電圧信号を出力する階調信号発生部を
    有するディスプレイ駆動用半導体装置において、前記階
    調信号発生部が、前記駆動電圧信号を発生するための電
    圧設定手段と、この電圧設定手段に対し前記画素データ
    の各ビットに対応して所定の電流を流すことが可能な定
    電流手段とを備えていることを特徴とするディスプレイ
    駆動用半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記定電流手段にお
    ける電流を流す導通時間を規定可能な定時間設定手段を
    備えていることを特徴とするディスプレイ駆動用半導体
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記定電流
    手段は、前記各ビットに対応した電流が流れるように設
    定された複数のスイッチ手段から構成されていることを
    特徴とするディスプレイ駆動用半導体装置。
JP969792A 1992-01-23 1992-01-23 ディスプレイ駆動用半導体装置 Pending JPH05197348A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008058040A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Furuno Electric Co Ltd 水中探知装置

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JP2008058040A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Furuno Electric Co Ltd 水中探知装置

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