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JPH05194376A - カプロラクタムの製造方法 - Google Patents

カプロラクタムの製造方法

Info

Publication number
JPH05194376A
JPH05194376A JP4259683A JP25968392A JPH05194376A JP H05194376 A JPH05194376 A JP H05194376A JP 4259683 A JP4259683 A JP 4259683A JP 25968392 A JP25968392 A JP 25968392A JP H05194376 A JPH05194376 A JP H05194376A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rearrangement
oleum
caprolactam
cyclohexanone oxime
series
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4259683A
Other languages
English (en)
Inventor
Hugo Fuchs
フックス フーゴ
Gerald Neubauer
ノイバウアー ゲラルト
Josef Ritz
リッツ ヨーゼフ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JPH05194376A publication Critical patent/JPH05194376A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D201/00Preparation, separation, purification or stabilisation of unsubstituted lactams
    • C07D201/02Preparation of lactams
    • C07D201/04Preparation of lactams from or via oximes by Beckmann rearrangement
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D201/00Preparation, separation, purification or stabilisation of unsubstituted lactams
    • C07D201/02Preparation of lactams
    • C07D201/04Preparation of lactams from or via oximes by Beckmann rearrangement
    • C07D201/06Preparation of lactams from or via oximes by Beckmann rearrangement from ketones by simultaneous oxime formation and rearrangement

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Other In-Based Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Lubricants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 少なくとも2つの直列接続された転位工程
で、シクロヘキサノンオキシムをオレウムでベックマン
転位させることによりカプロラクタムを製造する方法を
提供する。 【構成】 複数の直列接続された転位工程で、85〜1
25℃の温度でシクロヘキサノンオキシムをオレウムで
ベックマン転位させる際に、少なくとも1つの先行する
転位工程に、最終転位工程から出た反応混合物の1部を
戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも2つの直列
接続された転位工程で、シクロヘキサノンオキシムをオ
レウムでベックマン転位させることにより、カプロラク
タムを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭48−39949号公報から、複
数の直列接続された反応帯域でシクロヘキサノンオキシ
ムをオレウムと反応させる方法で、オレウムの70%以
上を第1反応帯域に供給し、シクロヘキサノンオキシム
を個々の反応帯域に分割して加える方法は公知である。
米国特許第3953438号明細書に記載された別の方
法によれば、2つの直列接続された循環帯域でシクロヘ
キサノンオキシムをオレウムと反応させる。その際、第
1反応帯域にシクロヘキサノンオキシムの大部分を、第
2反応帯域にシクロヘキサノンオキシムの少量を加え、
第1反応工程に全オレウム量を供給する。確かに従来技
術によるこれらの方法で、過マンガン酸塩吸収値を実質
的に下げることに成功した。しかしながら、カプロラク
タムの品質に対する要求が高まるにつれて、このように
して得られた品質では、もはや該要求に適応しないとい
うことは明らかである。
【0003】ヨーロッパ特許出願公開第271014号
明細書から、ベックマン転位を循環系で実施し、得られ
た反応混合物を引続き、シクロヘキサノンオキシムを更
に後滞留帯域に添加せずに、95℃の温度で120分間
放置する方法もすでに公知である。該方法により確かに
品質は更に改良されたが、オレウムの消費量を下げるこ
とはできなかった。シクロヘキサノンオキシムをベック
マン転位させてカプロラクタムにする際に、硫酸アンモ
ニウムの必然的生成を減少させるために、酸の消費量を
できるだけ少量に抑える努力がなされた。しかしながら
オレウムのシクロヘキサノンオキシムに対する割合が低
下すればするほど、特にUV活性化合物、例えばオクタ
ヒドロフェナジンに関して品質低下の危険性が増大す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の解決
する課題は、シロキサノンオキシムをオレウムでベック
マン転位させることにより、製造されたカプロラクタム
が低い過マンガン酸塩吸収値、低いUV特性値並びに減
少したオクタヒドロフェナジンの含量を有するだけでな
く、同時に酸消費量もできるだけ低く抑えられるカプロ
ラクタムの製造方法を提供することであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、複数の直列
接続された転位工程で、85〜125℃の温度でシクロ
ヘキサノンオキシムをオレウムでベックマン転位させる
ことによりカプロラクタムを製造する方法において、最
終転位工程から出た反応混合物の一部を先行する転位工
程の少なくとも1つに戻すことにより解決される。
【0006】新規方法は、簡単な方法で、製造されたカ
プロラクタムの品質を改良し、ひいては、特に過マンガ
ン酸塩滴定値、UV−特性値の値並びにオクタヒドロフ
ェナジンの含量の低い水準が達成されるという利点を有
する。更に新規方法は、上記利点が減少したオレウムの
消費量で達成され、ひいてはカプロラクタムを製造する
際の硫酸アンモニウムの必然的生成が減少するという利
点を有する。
【0007】一般的には、例えば80〜95℃の温度
で、溶融性シクロヘキサノンオキシムから開始する。溶
解したシクロヘキサノンオキシムは、一般に1〜7重量
%の含水量、特には3.5〜6重量%の含水量を有す
る。
【0008】該転位は、複数の直列接続された転位工
程、例えば2〜4の直列接続された転位工程で実施す
る。その際、該反応をカプロラクタムとオレウムとから
なる混合物中で実施する。該転位工程は撹拌容器として
構成されていてもよいが、カプロラクタムとオレウムと
の混合物を各工程で循環させるのが有利である。分配装
置を介して、溶融したシクロヘキサノンオキシム及び分
離した形で分配装置を介してオレウムを供給する。本発
明の方法によれば、必要なオレウムの量の70重量%以
上、特に90重量%以上、有利には全部の量をすでに第
1工程に供給しながら、工程毎にシクロヘキサノンオキ
シムを、有利には工程毎に減少する量で加える。第1転
位工程でシクロヘキサノンオキシム60〜80重量部並
びに全オレウムを加え、残りの量を減少する割合で次の
転位工程に供給するのが有利であることが立証された。
【0009】個々の循環路内を好ましくは循環容量の4
0〜150倍の量を1時間ごとに循環させる。冷却によ
り85〜125℃の温度、特に95〜120℃の温度を
維持する。温度を工程毎に5〜15℃高めると有利であ
ることが立証された。例えば第1工程で95〜103℃
の温度に調整し、第2転位工程で103〜110℃の温
度、更に第3転位工程で110〜118℃の温度に調整
する。
【0010】一般的には24〜34重量%のSO3含量
を有するオレウムから開始し、有利には27〜32重量
%のSO3含量を有するオレウムを用いる。個々の工程
内での反応混合物は主にカプロラクタム、硫酸、S
3、未反応シクロヘキサノンオキシムの減少する量並
びに詳細に定義づけられていない僅少量の副生成物から
なる。
【0011】3工程法において、第1工程では115〜
125、第2工程では105〜112及び第3工程では
102〜105の酸価を維持するのが有利である。反応
混合物meqH2SO4/10gとして表される酸価は、
滴定により測定した。
【0012】それぞれの転位工程で、10〜60分の滞
留時間を維持するのが有利である。
【0013】最終転位工程から、主にカプロラクタム、
硫酸、僅少量のSO3からなる混合物を、シクロヘキノ
ンオキシム及びオレウムを先行する工程に供給した程度
に連続して取り出した。
【0014】本発明の重要な特徴は、最終工程で取り出
した反応混合物の一部、例えば5〜40容量%を先行す
る転位工程の少なくとも1つに戻すことである。特に循
環路において、最終転位工程の1時間当たりの循環容
量、すなわち1時間当たり最終転位工程内に循環せしめ
られた量の5〜35容量%、特に10〜30容量%を先
行する工程に戻すのが有利であることが立証された。反
応混合物の戻すべき分を、最後から2番目の転位工程に
戻すのが有利である。
【0015】カプロラリタムは、転位混合物から例えば
以下のようにして収得される。このようにして得られ
た、主に、カプロラクタム、硫酸、残留する三酸化硫黄
及び副生成物からなる反応混合物をアンモニアで中和さ
せる。有利には、循環系内の該反応混合物を35〜45
重量%の硫酸アンモニウム水溶液に供給し、該溶液と混
合し、ガス状のアンモニアを導入し、pH値が4〜5に
なるまで中和させる。今や沈殿する粗製ラクタムを飽和
硫酸アンモニム溶液から例えばデカンテーションにより
分離し、ベンゼン又はトルエンで抽出する。抽出剤を分
離した後、カプロラルタムを減圧蒸留により精製する。
【0016】本発明の方法により得られたカプロラクタ
ムは、高い純度により優れており、繊維製品用のポリカ
プロラクタムの製造に適している。
【0017】
【実施例】次に、本発明による方法を以下の実施例につ
き詳細に説明する。
【0018】比較例 戻さない3工程転位 3つの混合回路、化合物導管、ポンプ、冷却器及び流出
容器からなる内容量約5lの循環系に、それぞれ混合回
路内の循環容量の約150倍の量を循環させた。分配装
置を介して、転位に必要なオレウム量を第1混合環に導
入した。オキシム量は、重量比80:15:5で第1、
第2ないしは第3混合回路に導入した。
【0019】使用したシクロヘキサノンオキシムは、
4.2重量%の含水量を有していた。導入したオレウム
は32%の遊離SO3含量であった。オレウムのオキシ
ム量に対する重量比は0.93を有していた。
【0020】循環系内の平均滞留時間は約23分であっ
た。個々の混合回路内の温度は、100、105、11
5℃であった。第3工程の転位混合物中で測定された遊
離SO3含量は4.8%であった。
【0021】3工程の反応循環路に導入した量が、反応
生成物としてオーバーフロー容器を経て再度循環路から
流出し、アンモニア又はアンモニア水でpH値4.6ま
で中和させた。沈殿する粗製ラクタムを取り出し、常法
で抽出し、引続き真空蒸留により前精製した。
【0022】得られた抽出ラクタム中、以下の特性値が
判明した。
【0023】 PTZ(過マンガン酸塩滴定値) 19 吸光度 290nm/10/50 6.1 オクタヒドロフェナジン ppm 0.8 揮発性塩基 meq/kg 0.7 ガスクロマトグラフィーで確認可能な不純物 ppm 373 残留オキシム含量 ppm 5 例1: 戻しながら操作する3工程転位 比較例に記載と同様の循環系で、シクロヘキサノンオキ
シムを前記条件下で3工程で転位させた。
【0024】オレウムは第1工程に供給し、一方シクロ
ヘキサノンオキシムを80:15:5の比で第1、第2
ないしは第3混合回路に導入した。
【0025】第3工程で1時間当たりの循環容量の約2
0%を第2転位工程に戻した。
【0026】第3混合環から出た、転位混合物中の遊離
SO3の含量は、4.9%であった。
【0027】酸価は、第1工程で118、第2工程で1
06及び第3工程で104.5であった。
【0028】完成した転位混合物は、前記と同様後処理
した。抽出ラクタム中で以下の特性値が得られた。
【0029】 PTZ 16 吸光度 290nm/10/50 5.2 オクタヒドロフェナジン ppm 0.5 揮発性塩基 meq/kg 0.5 ガスクロマトグラフィーで確認可能な不純物 ppm 133 残留オキシム含量 ppm <1 PTZを測定するために、カプロラクタム100gを2
0℃で50重量%の硫酸250ml中に溶解し、1/1
0N過マンガン酸カリウム溶液を、安定なバラ色が生じ
るまで加えた。10を掛けた過マンガン酸カリウム溶液
の消費量(ml)(すなわちカプロラクタム1kgに対
して)は、PTZに相当する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨーゼフ リッツ ドイツ連邦共和国 ルートヴィッヒスハー フェン オスローアー ヴェーク 8

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の直列接続された転位工程で、85
    〜125℃の温度で、シクロヘキサノンオキシムをオレ
    ウムでベックマン転位させることによりカプロラクタム
    を製造する方法において、最終転位工程から出た反応混
    合物の一部を先行する転位工程の少なくとも1つに戻す
    ことを特徴とする、カプロラクタムの製造方法。
JP4259683A 1991-09-30 1992-09-29 カプロラクタムの製造方法 Pending JPH05194376A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4132498A DE4132498A1 (de) 1991-09-30 1991-09-30 Verfahren zur herstellung von caprolactam durch beckmann'sche umlagerung von cyclohexanonoxim
DE4132498.6 1991-09-30

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05194376A true JPH05194376A (ja) 1993-08-03

Family

ID=6441794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4259683A Pending JPH05194376A (ja) 1991-09-30 1992-09-29 カプロラクタムの製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5264571A (ja)
EP (1) EP0535455B1 (ja)
JP (1) JPH05194376A (ja)
DE (2) DE4132498A1 (ja)
ES (1) ES2098407T3 (ja)

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Also Published As

Publication number Publication date
DE59208165D1 (de) 1997-04-17
EP0535455A1 (de) 1993-04-07
US5264571A (en) 1993-11-23
ES2098407T3 (es) 1997-05-01
DE4132498A1 (de) 1993-04-01
EP0535455B1 (de) 1997-03-12

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Effective date: 20010821