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JPH05183523A - 音声・楽音符号化装置 - Google Patents

音声・楽音符号化装置

Info

Publication number
JPH05183523A
JPH05183523A JP4000136A JP13692A JPH05183523A JP H05183523 A JPH05183523 A JP H05183523A JP 4000136 A JP4000136 A JP 4000136A JP 13692 A JP13692 A JP 13692A JP H05183523 A JPH05183523 A JP H05183523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
voice
circuit
band
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4000136A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Horiguchi
健治 堀口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP4000136A priority Critical patent/JPH05183523A/ja
Publication of JPH05183523A publication Critical patent/JPH05183523A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディジタル化された入力信号から音声信号と
楽音信号とを識別し、品質の高い、効率的な音声及び楽
音の符号化処理を行う。 【構成】 ディジタル化された入力信号Xiは、帯域分
割フイルタ11で低域と高域に分割され、低域用と高域
用の量子化符号化回路12,13でそれぞれ量子化符号
化され、多重化回路14で多重化される。音声・楽音識
別回路20で入力信号Xiが音声信号と判定されると、
その音声識別信号S20によって多重化禁止手段14a
が働き、該多重化回路14における高域量子化符号化信
号S13の多重化が禁止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人間がしゃべる音声信
号と楽器による楽音信号との符号化を行う音声・楽音符
号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次のような文献に記載されるものがあった。 文献;1991年電子情報通信学会春季全国大会 論文
集B−577 清水・武尾・堀口著「ATM固定レート
用音響通信コーデック」P.3−129 従来、音声信号と楽音信号を符号化して通信を行うもの
として、前記文献に記載されたコーデック回路がある。
このコーデック回路では、音声信号と楽音信号を15K
Hz、20KHz帯域の高品質で符号化し、伝送を行う
ようになっている。このコーデック回路に用いられてい
る音声・楽音符号化装置を図2に示す。図2は、前記文
献に記載された従来の音声・楽音符号化装置の一構成例
を示す機能ブロック図である。
【0003】この音声・楽音符号化装置は、ディジタル
化された入力信号Xiを低域信号S1aと高域信号S1
bに分割する帯域分割フイルタ1を有している。帯域分
割フイルタ1は、低域用帯域通過フイルタ1aと高域用
帯域通過フイルタ1bで構成され、それらの各出力側に
は、低域用量子化符号化回路2及び高域用量子化符号化
回路3がそれぞれ接続されている。低域用量子化符号化
回路2は、割当てられたビット数で低域信号S1aを量
子化符号化して低域量子化符号化信号S2を出力する回
路である。高域用量子化符号化回路3は、割当てられた
ビット数で高域信号S1bを量子化符号化して高域量子
化符号化信号S3を出力する回路である。この量子化符
号化回路2,3における符号化アルゴリズムとしては、
ADPCM(adaptive differential pulse-code modul
ation )方式等がある。量子化符号化回路2,3の出力
側には、多重化回路4が接続されている。多重化回路4
は、低域量子化符号化信号S2と高域量子化符号化信号
S3を多重化して出力信号Ziを出力する回路である。
【0004】この種の音声・楽音符号化装置では、アナ
ログ/ディジタル変換器(以下、A/D変換器という)
等でディジタル化された入力信号Xiが、帯域分割フイ
ルタ1によって低域信号S1aと高域信号S1bに分割
される。分割された低域信号S1aと高域信号S1b
は、低域用量子化符号化回路2と高域用量子化符号化回
路3でそれぞれ符号化されて低域量子化符号化信号S2
と高域量子化符号化信号S3が出力される。この低域量
子化符号化信号S2と高域量子化符号化信号S3は、多
重化回路4で多重化されて出力信号Ziとして出力され
る。この音声・楽音符号化装置では、量子化符号化回路
2,3において、高域信号S1bは低域信号S1aに比
較して少ないビットを割当てて量子化することにより、
伝送レートを抑えつつ、高品質な符号化を実現してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
音声・楽音符号化装置では、音声信号と楽音信号の符号
化を行う場合、次のような課題があった。ここで、楽音
(musical tone)とは人間がしゃべる音声信号と分離で
きる音をいう。音声信号は、会話を実現するための意志
伝達の手段であって、ある程度の品質を確保できればよ
い音である。音声は人間の声道から発生され、主にホル
マントによってスペクトル特性が与えられる。又、楽音
は音楽的に豊かな感じを与えるものをいい、該楽音は振
動が周期的であり、かつ高調波の振動数が正数比を形成
している特徴を有する。これらの一例として、図3に音
声信号の時系列波形図、図4に楽音信号の時系列波形図
をそれぞれ示す。図3の楽音信号はオーケストラによる
波形図である。図3及び図4の各波形図の下に描かれた
波形図は、上の図の部分拡大図である。
【0006】このような音声信号と楽音信号を符号化す
る場合、従来の音声・楽音符号化装置では、その音声信
号と楽音信号を同一符号化方式で処理するため、音声信
号を取り扱う場合には帯域が広すぎ、効率の良いもので
はなかった。音声信号と楽音信号はその性質が異なるこ
とから、両者を区別し、音声信号はその音声信号に応じ
た帯域の品質を確保すると共に、効率的伝送形態を確保
して明瞭度及び了解度を向上させ、さらに、楽音信号は
その楽音信号に応じた広い帯域で扱うことによって品質
の高い効率的な音声・楽音符号化装置を提供することが
困難であった。本発明は、前記従来技術が持っていた課
題として、音声信号と楽音信号とを区別し、該音声信号
の明瞭度及び了解度を向上させると共に、品質の高い効
率的な音声信号及び楽音信号の符号化が困難な点につい
て解決した音声・楽音符号化装置を提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、ディジタル化された入力信号を低域
信号と高域信号に分割する帯域分割フイルタと、割当て
られたビット数で前記低域信号を量子化符号化して低域
量子化符号化信号を出力する低域用量子化符号化回路
と、割当てられたビット数で前記高域信号を量子化符号
化して高域量子化符号化信号を出力する高域用量子化符
号化回路と、前記低域量子化符号化信号と前記高域量子
化符号化信号を多重化する多重化回路とを、備えた音声
・楽音符号化装置において、次のような手段を設けてい
る。すなわち、従来の音声・楽音符号化装置に、前記入
力信号から音声信号と楽音信号を識別してその識別結果
が音声信号のときには音声識別信号を出力する音声・楽
音識別回路と、前記音声識別信号に基づき、前記多重化
回路における高域量子化符号化信号の多重化を禁止する
多重化禁止手段とを、設けている。
【0008】第2の発明では、第1の発明の多重化禁止
手段に代えて、ビット割当低減手段を設けている。この
ビット割当低減手段は、音声・楽音識別回路から出力さ
れた音声識別信号に基づき、多重化回路のビット割当を
低減する方向に制御する機能を有している。第3の発明
では、第1の発明の多重化禁止手段に代えて、ビット割
当制御手段を設けている。このビット割当制御手段は、
音声・楽音識別回路から出力された音声識別信号に基づ
き、高域用量子化符号回路のビット割当と低域用量子化
符号化回路のビット割当の比率を制御する機能を有して
いる。
【0009】
【作用】第1の発明によれば、以上のように音声・楽音
符号化装置を構成したので、ディジタル化された入力信
号が帯域分割フイルタ及び音声・楽音識別回路に入力さ
れると、その帯域分割フイルタでは入力信号を低域信号
と高域信号に分割する。低域用量子化符号化回路と高域
用量子化符号化回路では、分割された低域信号と高域信
号を所定のビット数で量子化符号化して低域量子化符号
化信号と高域量子化符号化信号をそれぞれ出力する。こ
れらの信号は多重化回路で多重化される。一方、音声・
楽音識別回路では、入力信号から音声信号と楽音信号を
識別し、音声信号のときには音声識別信号を出力する。
これにより、多重化禁止手段では、多重化回路における
高域量子化符号化信号の多重化を禁止する。
【0010】第2の発明では、音声・楽音識別回路によ
って音声信号と判定されたときには、その音声識別信号
に基づき、ビット割当低減手段が、高域用量子化符号化
回路のビット割当を低減する方向に制御する。この高域
用量子化符号化回路で量子化符号化された高域量子化符
号化信号と、低域用量子化符号化回路で符号化された低
域量子化符号化信号とが、多重化回路で多重化される。
【0011】第3の発明では、音声・楽音識別回路で音
声信号と判定されると、その音声識別信号に基づき、ビ
ット割当制御手段によって高域用と低域用の量子化符号
化回路のビット割当の比率が制御され、その割当てられ
たビットでそれぞれ量子化及び符号化が行われ、多重化
回路で多重化される。従って、前記課題を解決できるの
である。
【0012】
【実施例】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例を示す音声・楽音符号化
装置の機能ブロック図である。この音声・楽音符号化装
置は、ディジタル化された入力信号Xiを低域信号S1
1aと高域信号S11bに分割する帯域分割フイルタ1
1を有している。帯域分割フイルタ11は、低域信号S
11aを出力する低域用帯域通過フイルタ11aと高域
信号S11bを出力する高域用帯域通過フイルタ11b
とで構成され、それらの出力側に低域用量子化符号化回
路12及び高域用量子化符号化回路13がそれぞれ接続
されている。低域用量子化符号化回路12は、割当てら
れたビット数で低域信号S11aを量子化符号化して低
域量子化符号化信号S12を出力する回路である。高域
用量子化符号化回路13は、割当てられたビット数で高
域信号S11bを量子化符号化して高域量子化符号化信
号S13を出力する回路である。この量子化符号化回路
12,13の出力側には、多重化回路14が接続されて
いる。
【0013】多重化回路14は、低域量子化符号化信号
S12と高域量子化符号化信号S13を多重化して出力
信号Ziを出力する回路である。この多重化回路14に
は、音声識別信号S20に基づき高域量子化符号化信号
S13の多重化を禁止するためのゲート回路等で構成さ
れた多重化禁止手段14aが設けられている。多重化回
路14の入力側には、音声識別信号S20を与える音声
・楽音識別回路20が設けられている。音声・楽音識別
回路20は、入力信号Xiから音声信号と楽音信号を識
別してその識別結果が音声信号のときには音声識別信号
S20を多重化回路14へ出力する回路である。音声・
楽音識別回路20から出力される音声識別信号S20
は、多重化回路14に補助データS20aとして入力さ
れる。
【0014】図5は、図1中の音声・楽音識別回路20
の構成例を示す機能ブロック図である。この音声・楽音
識別回路20は、ディジタル化された入力信号Xiのパ
ワーを計算して有音か無音かを判定するパワー計算手段
21と、該パワー計算手段21の有音判定に基づき該入
力信号Xiから自己相関係数R(t)を演算する自己相
関係数演算手段22とを備えている。自己相関係数演算
手段22の出力側には、第1及び第2の閾値判定積算手
段23,24が接続されている。
【0015】第1の閾値判定積算手段23は、自己相関
係数R(t)が正の閾値PK1より大きい値の発生する
回数を積算する機能を有し、自己相関係数R(t)を正
の閾値PK1と比較して該自己相関係数R(t)が大き
いときに出力する閾値判定手段23aと、該閾値判定手
段23aの出力の回数を積算(カウント)して積算値M
1を出力する判定回数積算手段23bとで、構成されて
いる。同様に、第2の閾値判定積算手段24は、自己相
関係数R(t)が負の閾値PK2より小さい値の発生す
る回数を積算する機能を有し、該自己相関係数R(t)
を負の閾値PK2と比較して該自己相関係数R(t)が
小さいときに出力する閾値判定手段24aと、該閾値判
定手段24aの出力の回数を積算して積算値M2を出力
する判定回数積算手段24bとで、構成されている。
【0016】第1,第2の閾値判定積算手段23,24
の出力側には積算回数判定手段25が接続され、その出
力側に計数識別手段26が接続されている。積算回数判
定手段25は、積算値M1,M2が閾値K1,K2を越
えているか否かを判定し、M1>K1かつM2>K2の
条件が成り立ったときにその回数の判定結果を出力する
機能を有している。
【0017】計数識別手段26は、積算回数判定手段2
5で発生した回数の連続性をカウントする機能を有し、
お互いのカウントアップ条件(CNT1,CNT2)が
他のリセットR1,R2に入力するように接続された2
つのカウンター26a,26bと、積算回数判定手段2
5の出力を反転するインバータ26cと、カウンタ26
aのキャリヤCR1でリセットされ、カウンタ26bの
キャリヤCR2でリセットされて逆相出力端子から音声
識別信号S20を出力するフリップフロップ(以下、F
Fという)26dとで、構成されている。
【0018】以上のように構成される音声・楽音符号化
装置の動作((1)量子化符号化処理、(2)音声・楽
音識別処理、及び(3)多重化処理)を説明する。 (1)量子化符号化処理 A/D変換器等でディジタル化された入力信号Xiが帯
域分割フイルタ11及び音声・楽音識別回路20に入力
されると、帯域分割フイルタ11において、低域用帯域
通過フイルタ11aと高域用帯域通過フイルタ11bと
で低域信号S11aと高域信号S11bに分割される。
分割された低域信号S11a及び高域信号S11bは、
低域用量子化符号化回路12と高域用量子化符号化回路
13で量子化符号化される。高域用量子化符号化回路1
3では、低域用量子化符号化回路12に比較して少ない
ビットが割当てられ、そのビットで量子化されるので、
伝送レートを抑えつつ、高品質な符号化が行われる。こ
れらの量子化符号化回路12,13で量子化された低域
量子化符号化信号S12と高域量子化符号化信号S13
は、多重化回路14へ送られる。
【0019】(2)音声・楽音識別処理 ディジタル化された入力信号Xiが音声・楽音識別回路
20に入力されると、図5において、入力信号Xiが、
図示しないメモリにブロック単位(フレーム単位)で格
納される。メモリに格納されたブロック単位の入力信号
Xiは、パワー計算手段21及び自己相関係数演算手段
22に入力される。パワー計算手段21では、入力信号
Xiのパワーの計算を行い、信号パワーが閾値Pthよ
り大きいか否かを判定し、信号パワーが閾値Pthより
大きいときには有音と見なし、自己相関係数演算手段2
2に計算の指示を出す。
【0020】自己相関係数演算手段22では、次の演算
式により、自己相関係数R(t)を算出する。
【0021】
【数1】 算出された自己相関係数R(t)は、第1,第2の閾値
判定積算手段23,24へ送られる。閾値判定手段23
aでは、自己相関係数R(t)と正の閾値PK1とを比
較し、該正の閾値PK1よりも自己相関係数R(t)が
大きいときに、判定回数積算手段23bへ出力する。こ
れにより、判定回数積算手段23bがカウントアップし
ていく。一方、閾値判定手段24aでは、自己相関係数
R(t)と負の閾値PK2とを比較し、該自己相関係数
R(t)が負の閾値PK2より小さいときに、判定回数
積算手段24bへ出力する。これにより、判定回数積算
手段24bがカウントアップする。これらの判定回数の
積算は、ブロック内の信号数Nだけ繰り返される。
【0022】判定回数積算手段23b,24bの積算値
M1,M2は、積算回数判定手段25へ送られる。積算
回数判定手段25では、1ブロック終了時に、M1>K
1かつM2>K2の条件が成立するか否かを判定し、そ
の判定結果を計数識別手段26内のカウンタ26aに与
えると共に、インバータ26cで反転してカウンタ26
bへ与える。M1>K1かつM2>K2の条件が成立し
たときには、カウンタ26aがカウントアップし、その
リセットR1によってカウンタ26bが0にリセットさ
れる。逆に、M1>K1かつM2>K2の条件が成立し
ないときには、カウンタ26bがカウントアップし、そ
のリセットR2によってカウンタ26aが0にリセット
される。
【0023】カウンタ26a,26bは、それぞれ決め
られた回数だけカウントすると、オーバフローとしてキ
ャリヤCR1,CR2を出力する。このカウンタ26
a,26bでは、通常2〜4程度の積算回数判定手段2
5で発生した回数の連続性をカウントする。すなわち、
カウンタ26aは、積算回数判定手段25での判定が真
のときカウントアップし、カウントオーバーフローでキ
ャリヤCR1を出力してFF26dをセットし、該FF
26dの正相出力で楽音信号と判定する。同様に、カウ
ンタ26bは、積算回数判定手段25での判定が偽のと
きにカウントアップし、カウントオーバーフローでFF
26dをリセットし、該FF26dの逆相出力で音声信
号と判定し、多重化回路14に与える音声識別信号S2
0をアクティブにする。
【0024】このようにして1ブロック内の識別処理が
終了すると、次のブロックの識別処理が行われる。
【0025】(3)多重化処理 図1において、量子化符号化回路12,13から出力さ
れた低域量子化符号化信号S12及び高域量子化符号化
信号S13が多重化回路14に入力される。また、音声
・楽音識別回路20では、音声信号と楽音信号の識別を
行い、楽音信号と判定したときには、多重化回路14へ
与える音声識別信号S20をノンアクティブとし、信号
の一部の補助データS20aを多重化回路14へ与え
る。多重化回路14では、低域量子化符号化信号S12
と高域量子化符号化信号S13とを多重化し、補助デー
タS20aを付加して出力信号Ziを出力する。一方、
音声・楽音識別回路20により、音声信号と判定される
と、音声識別信号S20がアクティブとなる。すると、
多重化回路14内の多重化禁止手段14aは、該多重化
回路14に入力されている高域量子化符号化信号S13
を多重化するのを禁止する。また、この音声識別信号S
20は補助データS20aとして多重化回路14に入力
されるので、多重化回路14の出力信号Ziは、低域量
子化符号化信号S12のみと、補助データS20aが付
加されたデータとなる。
【0026】この出力信号Ziのフレーム構成例を図6
に示す。本実施例では、補助データS20aの1ビット
を使用し、音声識別信号S20により、楽音モードと音
声モードを切り替えている。すなわち、音声・楽音識別
回路20が楽音と判定したときには、音声識別信号S2
0がノンアクティブとなり、“0”の補助データS20
aが多重化回路14に与えられるので、該多重化回路1
4では、低域量子化符号化信号S12及び高域量子化符
号化信号S13を多重化し、補助データ“0”、低域符
号化データ、及び高域符号化データからなるフレーム構
成の出力信号Zi1を出力する。一方、音声・楽音識別
回路20が音声信号と判定すると、音声識別信号S20
がアクティブとなり、“1”の補助データS20aを多
重化回路14に与える。すると、多重化回路14では、
高域量子化符号化信号S13の多重化を禁止し、補助デ
ータ“1”、及び低域符号化データからなるフレーム構
成の出力信号Zi2を出力する。
【0027】このように、音声信号と判定されたときに
は、帯域は低域の信号のみとなり、音声信号に応じた帯
域の品質を確保する処理により、効率的伝送形態を確保
し、同時に、明瞭度及び了解度を向上させることが可能
となる。また、この第1の実施例では、自己相関係数R
(t)が正の閾値PK1より大きい値の発生する回数を
カウントすると共に、負の閾値PK2より小さい値の発
生する回数をカウントし、その正と負のカウント値が閾
値を越えているか否かを積算回数判定手段25で判定す
るようにしたので、楽音信号と音声信号を明確に検出で
きる。しかも、楽音信号と音声信号の識別も、例えば3
〜4ブロック時間と短時間で識別することができる。さ
らに、演算量も少なくてよいため、回路規模を小さくで
きる。
【0028】第2の実施例 図7は、本発明の第2の実施例を示す音声・楽音符号化
装置の機能ブロック図であり、図1中の要素と共通の要
素には共通の符号が付されている。この音声・楽音符号
化装置では、第1の実施例を示す図1中の高域用量子化
符号化回路13及び多重化回路14に代えて、構成の異
なる高域用量子化符号化回路13−1及び多重化回路1
4−1を設けている。高域用量子化符号化回路13−1
は、高域用帯域通過フイルタ11bから出力される高域
信号S11bを所定のビット数で量子化符号化する機能
を有すると共に、音声・楽音識別回路20から出力され
る音声識別信号S20に基づいて該量子化符号化回路1
3−1のビット割当を低減する方向に制御するビット割
当低減手段13aを有し、高域量子化符号化信号S13
−1を多重化回路14−1へ与える回路である。多重化
回路14−1は、低域量子化符号化信号S12と高域量
子化符号化信号S13−1を多重化して出力信号Ziを
出力する機能を有している。
【0029】この音声・楽音符号化装置では、音声・楽
音識別回路20により、音声信号と判定されたときに
は、その音声識別信号S20により、高域用量子化符号
化回路13−1内のビット割当低減手段13aが、該量
子化符号化回路13−1内のビット割当を減らす方向に
制御し、伝送レートを落とすように動作する。これによ
り、多重化回路14−1から出力される出力信号Ziの
フレーム構成は、例えば図6に示す出力信号Zi2にお
いて、低域符号化データの後にビット数の少ない高域符
号化データが付加されたフレーム構成となる。従って、
従来よりも音声信号の伝送効率が良くなる。
【0030】第3の実施例 図8は、本発明の第3の実施例を示す音声・楽音符号化
装置の機能ブロック図であり、図1及び図7中の要素と
共通の要素には共通の符号が付されている。この音声・
楽音符号化装置では、図1に示す多重化回路14に代え
て図7の多重化回路14−1を設け、さらに音声・楽音
識別回路20の出力側にビット割当制御手段30を接続
している。ビット割当制御手段30は、音声・楽音識別
回路20から出力される音声識別信号S20に基づき、
低域用量子化符号化回路12のビット割当と高域用量子
化符号化回路13のビット割当の比率を制御する機能を
有している。音声・楽音識別回路20が音声信号と判定
したとき、その音声識別信号S20がアクティブとな
り、ビット割当制御手段30により、量子化符号化回路
12と13のビット割当の比率が切り替えられる。ビッ
ト割当の比率としては、例えば、低域と高域のビット割
当の比率を5:3から6:2に切り替える動作が行われ
る。これにより、伝送レートは変わらずに固定となる
が、低域のビット割当の比率を大きくできるので、低域
側の量子化精度が向上し、品質をより向上できる。
【0031】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。 (a) 図7に示すビット割当低減手段13aは高域用
量子化符号化回路13−1の外部に設けても良い。同様
に、図8に示すビット割当制御手段30は、低域用量子
化符号化回路12及び高域用量子化符号化回路13内に
それぞれ設けても良い。また、多重化回路14,14−
1の出力信号Ziは、図6以外の他のフレーム構成にし
ても良い。 (b) 音声・楽音識別回路20は図5以外の他の回路
構成に変更しても良い。 (c) 図1、図7及び図8の回路は、集積回路等を用
いた個別回路で構成したり、あるいはディジタル・シグ
ナル・プロセッサ(DSP)等を用いたプログラム制御
により実行しても良い。プログラム制御で実行する場
合、個別回路に比べて回路規模を小型化できる。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、音声信号と楽音信号を音声・楽音識別回路で
識別し、その音声・楽音識別回路で音声信号と判定した
ときには、その音声識別信号に基づき多重化禁止手段に
より、高域用量子化符号化回路の出力の多重化を禁止す
るようにしている。そのため、音声信号のときは帯域が
低域の信号のみとなり、音声信号は該音声信号に応じた
帯域の品質を確保する処理により、効率的伝送形態を確
保し、同時に、明瞭度及び了解度を向上させることが可
能となる。さらに、楽音信号は該楽音信号に応じた広い
帯域で扱うことによって品質の高い、効率的な信号処理
が可能となる。従って、ディジタル信号で音声信号及び
楽音信号を処理する種々の信号処理装置等に適用でき
る。
【0033】第2の発明では、音声・楽音識別回路によ
って音声信号と判定されたときには、ビット割当低減手
段により、高域用量子化符号化回路のビット割当を低減
する方向に制御されるので、従来よりも音声信号の伝送
効率が良くなり、第1の発明とほぼ同様の効果が得られ
る。
【0034】第3の発明によれば、音声・楽音識別回路
で音声信号と判定されたときには、ビット割当制御手段
により、高域と低域の量子化符号化回路のビット割当の
比率を制御するようにしたので、第1の発明とほぼ同様
の効果が得られる上に、低域側の量子化精度が良くなっ
て品質がより向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す音声・楽音符号化
装置の機能ブロック図である。
【図2】従来の音声・楽音符号化装置の機能ブロック図
である。
【図3】音声信号の時系列波形図である。
【図4】楽音信号の時系列波形図である。
【図5】図1中の音声・楽音識別回路の機能ブロック図
である。
【図6】図1中の出力信号のフレーム構成例を示す図で
ある。
【図7】本発明の第2の実施例を示す音声・楽音符号化
装置の機能ブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施例を示す音声・楽音符号化
装置の機能ブロック図である。
【符号の説明】
11 帯域分割フイルタ 11a 低域用帯域通過フイルタ 11b 高域用帯域通過フイルタ 12 低域用量子化符号化回路 13,13−1 高域用量子化符号化回路 13a ビット割当低減手段 14,14−1 多重化回路 14a 多重化禁止手段 20 音声・楽音識別回路 S11a 低域信号 S11b 高域信号 S12 低域量子化符号化信号 S13,S13−1 高域量子化符号化信号 S20 音声識別信号 Xi 入力信号 Zi 出力信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル化された入力信号を低域信号
    と高域信号に分割する帯域分割フイルタと、割当てられ
    たビット数で前記低域信号を量子化符号化して低域量子
    化符号化信号を出力する低域用量子化符号化回路と、割
    当てられたビット数で前記高域信号を量子化符号化して
    高域量子化符号化信号を出力する高域用量子化符号化回
    路と、前記低域量子化符号化信号と前記高域量子化符号
    化信号を多重化する多重化回路とを、備えた音声・楽音
    符号化装置において、 前記入力信号から音声信号と楽音信号を識別してその識
    別結果が音声信号のときには音声識別信号を出力する音
    声・楽音識別回路と、 前記音声識別信号に基づき、前記多重化回路における高
    域量子化符号化信号の多重化を禁止する多重化禁止手段
    とを、 設けたことを特徴とする音声・楽音符号化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の帯域分割フイルタ、低域
    用量子化符号化回路、高域用量子化符号化回路、及び多
    重化回路を備えた音声・楽音符号化装置において、 前記入力信号から音声信号と楽音信号を識別してその識
    別結果が音声信号のときには音声識別信号を出力する音
    声・楽音識別回路と、 前記音声識別信号に基づき、前記高域用量子化符号化回
    路のビット割当を低減する方向に制御するビット割当低
    減手段とを、 設けたことを特徴とする音声・楽音符号化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の帯域分割フイルタ、低域
    用量子化符号化回路、高域用量子化符号化回路、及び多
    重化回路を備えた音声・楽音符号化装置において、 前記入力信号から音声信号と楽音信号を識別してその識
    別結果が音声信号のときには音声識別信号を出力する音
    声・楽音識別回路と、 前記音声識別信号に基づき、前記高域用量子化符号化回
    路のビット割当と前記低域用量子化符号化回路のビット
    割当の比率を制御するビット割当制御手段とを、 設けたことを特徴とする音声・楽音符号化装置。
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