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JPH051703B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH051703B2
JPH051703B2 JP63254456A JP25445688A JPH051703B2 JP H051703 B2 JPH051703 B2 JP H051703B2 JP 63254456 A JP63254456 A JP 63254456A JP 25445688 A JP25445688 A JP 25445688A JP H051703 B2 JPH051703 B2 JP H051703B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
fat
creamy
parts
physical properties
Prior art date
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Application number
JP63254456A
Other languages
English (en)
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JPH02100646A (ja
Inventor
Koichi Tamura
Atsushi Obara
Masako Shimada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshin Oillio Group Ltd
Original Assignee
Nisshin Oil Mills Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Oil Mills Ltd filed Critical Nisshin Oil Mills Ltd
Priority to JP63254456A priority Critical patent/JPH02100646A/ja
Publication of JPH02100646A publication Critical patent/JPH02100646A/ja
Publication of JPH051703B2 publication Critical patent/JPH051703B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
(a) 産業上の利用分野 本発明は、特定の物性をもつ油脂を使用するこ
とにより、安定剤、増粘剤を用いず、長期にわた
り物性的に安定な低油分クリーム上油脂組成物に
関するものである。 (b) 従来の技術 食生活の多様化、健康意識の向上にともない、
食品のライト化、低カロリー化のニーズが高まつ
ている。 洋菓子に用いられる生クリームは、風味の点で
他に類するものがない程優れているが、高カロリ
ーであり、現在の嗜好に必ずしもマツチしている
とは言えない。そのうえ起泡性、安定性などの物
性の点で不安定であり、また高価でもある。 そこで近年、植物性油脂を用い、物性の安定化
を計つたクリームが見られるようになつた。 従来植物性油脂を使用したクリームでは、乳化
剤として、例えばシヨ糖脂肪酸エステルとレシチ
ンを併用することにより、クリームの起泡性とい
う機能とホイツプ前の安定性という相反する性質
の作用を支えてきた。しかし、従来のクリームは
油脂の含有量が最低40%以上ないと、造花性、オ
ーバーラン等の点で満足のいくホイツプクリーム
にならなかつた。 また特公昭54−39459号公報では製品の安定性
を確保するためにカゼイン塩、ガム類などを用い
ているが、これらは風味的に好ましいものとは言
えない。 (c) 発明が解決しようとする課題 上述の様に、現段階では風味、物性、双方に満
足できる低油分のクリーム状油脂組成物がないの
が現状である。即ち低油分の製品を調整したとし
ても、安定剤を用いなければ満足できる物性のも
のは得られず、また安定剤の使用によるのり状態
は、取り除くことができない。 本発明の目的は、従つて低油分であり、かつ安
定剤、増粘剤を用いずとも長期にわたり安定であ
り、風味がよく、またホイツプの終点巾が広いな
どの特性を持つた低油分クリーム状油脂組成物を
提供することにある。 (d) 課題を解決するための手段 本発明は、上記の目的を油脂の物性のみによつ
て達成すべく鋭意研究の結果完成されたもので、
油脂含量が20〜35%であるクリーム状油脂組成物
であつて、安定剤、増粘剤を含まず、使用油脂の
SFC(固体脂含量)が5℃で50%以上、15℃で30
〜40%、上昇融点が25〜40℃であり、使用油脂中
にラウリン系油脂を25〜40%含み、油脂の粒径が
2μm以下であることを特徴とする低油分クリー
ム状油脂組成物である。 油脂の物性を規定したものとしては、例えば特
公昭63−32421号公報があり、そこではSFI(固体
脂指数)が5℃で55〜65、20℃で30〜45、30℃で
7以下の油脂を用いている。しかし同公報では、
同時に乳化剤としてヨウ素価20以下のモノグリセ
リドとソルビタン不飽和脂肪酸エステルまたはリ
ン脂質とシヨ糖脂肪酸エステルを用いており、油
脂の特性と乳化剤の種類の両者を選択する必要が
ある。 これに対し、本発明は油脂の物性を規定するの
みで、目的を達することができ、乳化剤について
は制限がないという特長を持つている。 なお、一般にSFIとは、油脂の測定温度におけ
る結晶固化した量の指数で1Kgの油脂中の固化部
分が測定温度より完全に融解するまでの膨張をml
で表した数値をいい、一方SFCとは液体油の
NMR(核磁気共鳴スペクトル)のシグナルの大
きさを基準にして求めた所定温度における固体脂
含量の百分率をいう。 本発明において、低温時のSFCが低い場合(固
体脂含量が少ない)ポイツプクリームにした際、
保型性が出ず、放置することにより気泡が抜けて
いく。また、低温時のSFCがで高すぎると、オー
バーランが出ず、保存によりしまり傾向のつよい
ボテを生じやすいクリームとなる。 本発明では、特に5℃と15℃のSFCを前記の如
く規定することにより保存における安定性とホイ
ツプ後の保型性が大きく改善される。 また、油脂の融点としては、25〜40℃の範囲で
あればよく、好ましくは、30〜37℃がよい。この
範囲でクリームの口どけと保型性が良好な性質を
示す。 油脂の種類としては、上述の物性を示す油脂中
にラウリン系油脂を25〜45%含むことが必要であ
る。これによりホイツプ用クリームとして最適の
物性を示す。 ラウリン系以外の油脂としては、例えば大豆
油、綿実油、菜種油、コーン油、ひまわり油、サ
フラワー油等の油脂の硬化油、分別油、エステル
交換油脂等などが挙げられる。なお、牛油、魚
油、豚油等の動物性油脂は、風味の点で好ましく
ない。 ラウリン系油脂としては、パーム核油、精製や
し油およびその硬化油等を用いるが、パーム核硬
化油と精製やし油を併用することが望ましい。こ
の場合、長期にわたりホイツプ性、保型性あるい
は終点巾等が安定であるという好ましい物性をと
くに良好に維持することができる。 本発明における低油分とは、油脂含量が20〜35
%、好ましくは25〜35%程度のものをさす。この
様に油分が減少すると、一般にポイツプしてもふ
わふわしたこしのないクリームとなり水つぽい食
感を呈する。しかし、本発明で規定する物性の油
脂を使用することにより程良いオーバーランと口
どけが得られ、従来の生クリームより軽く、ライ
トであるが、旨味のあるものとなる。 このクリーム状油脂組成物の無脂乳固形分の量
は全体に対して2〜7%、好ましくは3〜5%が
よい。 また、乳化剤としては、グリセリン脂肪酸エス
テル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレング
リコール脂肪酸エステル、シヨ糖脂肪酸エステ
ル、レシチンが使用でき、好ましくは、2種以上
の混合系がよい。また量としては1〜2重量%が
望ましい。 以下に本発明のクリーム状油脂組成物の製造方
法を示す。 まず、規定された物性の油脂を用意し、それに
油溶性乳化剤を加え、加温し溶解あるいは分散さ
せる。水相には、無脂乳固形分の供給源となるも
の、例えば、脱脂粉乳とヘキサメタリン酸Naを
所定量の水に加え、加温しながら溶解する。この
水相系に先に調製した油相を加え混合して水中油
型のエマルシヨンを形成し、これを70℃付近に保
持し、例えば高圧均質機にて均質化を行う。この
とき油脂の粒径が2μm以下となるよう均質化す
ることが必要であり、これを超えると、エージン
グ中に増粘するなどの好ましくない現象を呈す
る。このようにして得られたクリーム状油脂組成
物は、例えば、間接殺菌、直接殺菌、バツチ式等
の殺菌を行い、冷蔵庫中で一晩エージングを行
う。 (e) 発明の効果 本発明により得られたクリーム状油脂組成物
は、安定剤、増粘剤を用いなくても良好な物性を
維持でき、製造工程に於て多少のぶれがあつて
も、安定した品質のものが得られる。輸送や保存
安定性も良好で、ホイツプ性、造花性、乳化安定
性も経時変化が少ない。また、生クリームとの相
性もよく、生クリーム添加による阻害もみられな
い。また、風味的にはライトでありながら、特有
の旨味をもつている非常に優れたクリーム状油脂
組成物である。 (f) 実施例および比較例 実施例 1 上昇融点34℃の菜種硬化油65部(重量部。以下
同様)、精製やし油15部、パーム核硬化油20部を
混合溶解し(混合油の物性はSFCが5℃で56.2
%、15℃で38.7%、融点が33.5℃)、乳化剤とし
て、レシチン(PC含量30%)0.4部、シヨ糖脂肪
酸エステル(HLB11)0.4部、ソルビタン脂肪酸
エステル(HLB5)0.2部を加え、油分35重量%
とする。水相として、水60部、脱脂粉乳4.9部、
ヘキサメタリン酸Na0.1部を混合し、加温しなが
ら溶解し、水相を65重量%とする。水相に油相を
加え、20分間プロペラ撹拌により予備乳化をし、
この水中油型乳化物を高圧均質機で2000Kg/cm2
圧力でホモジナイズした。得られた乳化物をバツ
チ殺菌(90℃、10分)し、5℃まで冷却、一昼夜
エージングして総油分35%のクリーム状油脂組成
物を得た。このクリーム状油脂組成物の粒度を遠
心沈降式粒度分布測定装置(SA−CP3型 島津
製作所)により測定したところ平均粒径は1.44μ
mであつた。 実施例 2 上昇融点34℃の大豆硬化油70部、精製やし油20
部、パーム核硬化油10部を混合溶解し(混合油の
物性はSFCが5℃で52.9%、15℃で37.7%、融点
が32.0℃)、乳化剤として、レシチン(PC含量30
%)0.3部、シヨ糖脂肪酸エステル(HLB7)0.4
部、グリセリンモノ脂肪酸エステル(不飽和脂肪
酸エステル主体)0.2部を加え、油分を35%とす
る。水相として、水60部、、脱脂粉乳4.9部、ヘキ
サメタリン酸Na0.1部を混合し、加温しながら溶
解し、水相を65重量%とした。上記と同様に予備
乳化し、140Kg/cm2の圧力で均質化後HTSTにて
殺菌、5℃まで冷却、一昼夜エージングを行い、
総油分35%のクリーム状油脂組成物を得た。この
クリーム状油脂組成物の粒度を遠心降式粒度分布
測定装置(SA−CP3型 島津製作所)により測
定したところ平均粒径は1.22μmであつた。 実施例1、2のクリーム状油脂組成物を
160rpmのケンウツドミキサーによりホイツプし
たところ、第1表の結果が得られた。
【表】 なおこの状態は最適起泡状態と認めた点からさ
らに30秒ホイツプしても変化はみられず、良好な
状態を保つた。またこれらのホイツプされたクリ
ームを絞り袋につめ5℃で24時間保存した後もオ
ーバーランの低下、保型性、きめの変化等はみら
れなかつた。さらに1週間後のホイツプテストで
も、同様の物性を示し、クリームとして良好な状
態であつた。 比較例 1 上昇融点34℃のやし硬化油70部、上昇融点34℃
の大豆硬化油30部(混合油の物性はSFCが5℃で
69.2%、15℃で55.2%、融点が28.9℃)に乳化剤
として、レシチン(PC含量30%)0.4部、シヨ糖
脂肪酸エステル(HLB5)0.2部、ソルビタン脂
肪酸エステル0.2部を加え、油分を35%とする。
水相として、水60部、脱脂粉乳4.9部、ヘキサメ
タリン酸Naを混合し、加温溶解し水相を65重量
%とする。水相に油相を加え、実施例1と同様な
方法で総油分35%のクリーム状油脂組成物を得
た。このクリーム状油脂組成物はエージング中に
増粘を起こした。 比較例 2 実施例1と同様の配合および同様な条件で予備
乳化を行い高圧均質機で60Kg/cm2の圧力でホモジ
ナイズしたものを、バツチ殺菌(90℃、10分)を
行い、5℃まで冷却後一昼夜エージングして総油
分35%のクリーム状油脂組成物を得た。このクリ
ーム状油脂組成物の粘度を遠心沈降式粒度分布測
定装置(SA−CP3型 島津製作所)により測定
したところ平均粒径は4.16μmであつた。このク
リーム状油脂組成物はエージング中に増粘を起こ
しホイツプ不能であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 油脂含量が20〜35%であるクリーム状油脂組
    成物であつて、安定剤、増粘剤を含まず、使用油
    脂SFC(固体脂含量)が5℃で50%以上、15℃で
    30〜40%、上昇融点が25〜40℃であり、使用油脂
    中にラウリン系油脂を25〜45%含み、油脂の粒径
    が2μm以下であることを特徴とする低油分クリ
    ーム状油脂組成物。
JP63254456A 1988-10-07 1988-10-07 低油分クリーム状油脂組成物 Granted JPH02100646A (ja)

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JP63254456A JPH02100646A (ja) 1988-10-07 1988-10-07 低油分クリーム状油脂組成物

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JPH051703B2 true JPH051703B2 (ja) 1993-01-08

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