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JPH05166553A - 熱電変換素子 - Google Patents

熱電変換素子

Info

Publication number
JPH05166553A
JPH05166553A JP3336326A JP33632691A JPH05166553A JP H05166553 A JPH05166553 A JP H05166553A JP 3336326 A JP3336326 A JP 3336326A JP 33632691 A JP33632691 A JP 33632691A JP H05166553 A JPH05166553 A JP H05166553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conversion element
thermoelectric conversion
different
transfer particles
graphite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3336326A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeyuki Yasuda
繁之 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP3336326A priority Critical patent/JPH05166553A/ja
Priority to AU28400/92A priority patent/AU649894B2/en
Priority to CA002083207A priority patent/CA2083207C/en
Priority to EP92119917A priority patent/EP0545200B1/en
Priority to DE69224969T priority patent/DE69224969T2/de
Priority to US07/981,217 priority patent/US5487790A/en
Priority to KR1019920022265A priority patent/KR960000192B1/ko
Publication of JPH05166553A publication Critical patent/JPH05166553A/ja
Priority to US08/443,167 priority patent/US5608181A/en
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱エネルギーと電気エネルギーとの相互変換
を可能とする電荷移動粒子分散有機媒体系の新規な熱電
変換素子を得ることを目的とする。 【構成】 電気的性質を異にし、かつ、互いに非相溶性
の異種の媒体に電荷移動性粒子を分散させた熱電変換素
子である。電荷移動性粒子としてはカーボングラファイ
ト、カーボンブラック、カーボン短繊維が、異種の媒体
としてはパラフィンワックスとポリエチレングリコール
の組合せ、あるいは木蝋とポリエチレンオキサイドの組
合せなどが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱エネルギーと電気エ
ネルギーとの相互変換を可能とする電荷移動粒子分散有
機媒体系の新規な熱電変換素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱エネルギーから電気エネルギー
を得るには次の方法が知られている。 A)熱エネルギーを機械エネルギーに変換して発電機を
回して電気エネルギーを得る方法。現在の火力、原子力
発電はこれによっている。 B)電磁流体発電(MHD(magnetohydrodynamic)発
電)。これは、電気伝導性流体、特に高温プラズマを磁
場に垂直に流動せしめ、電磁誘導による起電力により発
電する方法である。一時期原子炉との組合せが議論され
たが、環境問題を考慮すると、この実現には無理がある
と思われる。 C)熱電子発電。B)の方法と同じ原理であるが、流体
として一方の電極から熱放出される熱電子を用いる。
【0003】D)ゼーベック効果による方法。異種の金
属、異種の半導体(この場合はp型n型の組合せが良い)
を接合せしめ、接合面の反対側の端に温度差を与えると
起電力を生ずることが知られていて、これをゼーベック
効果という。 E)焦電性による起電力の発生。強誘体の温度を変化さ
せると自発分極の変化により表面に電荷が現れ、これに
より起電力を発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在知られている熱エ
ネルギーから電気エネルギーの変換方法は以上の通りで
ある。その内B)以後の熱から電気への直接変換は殆ど
実用化されていない。B)は装置が大型となる欠点を有
する。D)はこれと逆の電気エネルギーを与えて温度差
を得る(これをペルチェ効果という)電子冷凍は実用にな
っているが、発電は行われていない。D)及びE)は、共
に発電よりセンサーとして用いられている。
【0005】本発明による熱電変換素子は、上記B)か
らE)までのどれよりも簡単な系のものの開発を目的と
するものであり、熱からの発電を経済的なものとし、少
なくとも廃熱を利用した発電が可能であり、従来無駄に
廃棄していた熱エネルギーを電気エネルギーとして再利
用する道を開こうとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのための手段として、
本発明では、電気的性質を異にし、かつ、互いに非相溶
性の異種の媒体に電荷移動性粒子を分散させた熱電変換
素子とした。
【0007】ここでいう電荷移動性粒子は、グラファイ
ト粒子(箔、ウィスカー、繊維等を含む)、金属粒子
(箔、ウィスカー、繊維等を含む)、ドナー及びアクセプ
ター化合物である。また、異種の媒体とは、異なった極
性や異なったエレクトロンアフィニティーあるいは、異
なったイオン化ポテンシャルを持つ媒体の組合せをい
う。これらの中でも、電荷移動性粒子としてはカーボン
グラファイト、カーボンブラック、カーボン短繊維が、
異種の媒体としてはパラフィンワックスとポリエチレン
グリコール、あるいは木蝋とポリエチレンオキサイドな
どの組合せである熱電変換素子が好ましい。
【0008】
【作用】本発明の素子の、起電力発生の機構は、先に述
べたB)からE)のどれとも異なっていると考えられる。
すなわち磁場が存在しないので、B)でもC)でもない。
また、グラファイト、ワックスは強誘電体ではないの
で、E)も該当しない。またゼーベック効果が発現する
ような系とも思えない。現在までに知識を基にして起電
力発生の機構を推定すると次のようになる。
【0009】ポリエチレングリコール−グラファイトの
混合系はスイッチング機能を有すること、またこれを利
用した自己温度制御面状発熱体については既に特公平3-
42681号、特公平3-69153号によって提案している。この
自己温度制御の機構については、グラファイトからポリ
エチレングリコールへの電子移動によって説明されてい
る。
【0010】組成物Aにおいては、グラファイトから電
子がポリエチレングリコールへ移動し、ポリエチレング
リコール内のトラッピング準位に局在化していると考え
られる。温度が上昇すると両組成物共に液層となり、溶
媒和している局在化電子が、溶媒分子の拡散を伴って下
方の電極に達し、負の電荷の源となり、一方グラファイ
ト粒子内の正孔(ホール)は直接接触しているグラファイ
ト粒子を経由して上方の電極に達する。この場合ホール
が下方の電極へは移動せず上方に移動する理由は組成物
ABの界面より下方ではホール濃度が高いので、ホール
の拡散は上方に向かう。実際は下方と上方の両方の移動
があるかもしれないが、差引で上方の方が多い。この様
に考えれば、一応本発明の素子の起電力の発生は説明で
きるが、いまだ明らかでない。
【0011】
【実施例】
1)熱電変換素子の構成 70重量部のポリエチレングリコール(第一工業製薬No.1
000)を加熱溶融し、これに30重量部のグラファイト(鱗
片状黒鉛、西村黒鉛製90-300M)を撹拌しながら混合し
た。これを組成物Aとする。次に70重量部のパラフィン
ワックス(日本精蝋社製マイクロクリスタリンワックス
Hi-Mic-2095)に30重量部のグラファイト(前述)を同様
に混合した。これを組成物Bとする。図1,2に示すよ
うに、素子の外皮1として50ミクロンのPETフィルム
を用いた。外皮1のPETフィルムに銅電極2を張り付
け、この上に溶融状態の組成物Aを流して固化した後、
この上部に同じく溶融した組成物Bを流し、更に銅電極
2のついた外皮1を上部に取り付けて固化させた。銅電
極は、今回は図1に示した格子状のものを用いたが、単
なる平面板であっても構わない。上部及び下部に設けた
銅電極には、リード線3を取り付けた。素子の形状は6
×7.5cm、厚さ6.5mm、用いた組成物A及びBはそれ
ぞれ21グラムであった。これを素子Iとする。
【0012】上記の素子の製作に用いたマイクロクリス
タリンワックスHi-Mic-2095の替わりにパラフィンワ
ックス(日本精蝋パラフィンワックス155)を用い、同じ
方法で素子IIを作製した。組成物A(グラファイト−ポ
リエチレングリコール)及び組成物B(グラファイト−パ
ラフィンワックス155)はそれぞれ14グラム、素子は6×
7.5cm、厚さ4mmであった。これを素子IIとする。
【0013】2)起電力の測定 素子の組成物Aの側を下方にし、素子上部に温度測定の
センサーを取り付け、上方よりドライヤーで熱風を送り
つつリード線をデジタルマルチメーターに接続して温度
及び起電力を下方の銅電極(組成物Aと接している)を基
準に測定した。温度測定にはデジタル温度計(Takara-DI
GIMULTI-D611)、電圧測定はタケダリケンTR-6841を用い
た。素子Iの温度と起電力の関係を図3に示す。図3に
見られるように、素子温度が85℃を越えると、起電力が
立ち上がり100℃近辺で約180mVにも達する。
【0014】素子IIの場合も図3と同様な結果が得られ
たが、起電力は100℃近辺で約100mVであった。この二つ
の素子の結果の差は、ワックスの種類の差か、素子製作
上の出来上りの差によるのかは、現時点では断定できな
い。双方の素子ともに温度が低下すると起電力もゼロと
なる。素子Iの100℃における短絡電流は約150μAであ
った。
【0015】
【発明の効果】本発明の熱電変換素子は、特に廃熱の電
気への変換の分野で利用でき、エネルギーの節約のみな
らず、自然環境の温暖化防止にも貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱電変換素子を用いた熱電池の断面図である。
【図2】同熱電池の平面図である。
【図3】同熱電池の温度起電力のグラフである。
【符号の説明】
1 外皮(PETフィルム) 2 銅電極 3 リード線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的性質を異にし、かつ、互いに非相
    溶性の異種の媒体に電荷移動性粒子を分散させた熱電変
    換素子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電荷移動性粒子は、カー
    ボングラファイト粒子、金属粒子、ドナー及びアクセプ
    ター化合物である熱電変換素子。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の異種の媒体は、異なった
    極性、異なったエレクトロンアフィニティー、異なった
    イオン化ポテンシャルを持つ媒体の組合せである熱電変
    換素子。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電荷移動性粒子がカーボ
    ングラファイト、異種の媒体がパラフィンワックスとポ
    リエチレングリコールの組合せである熱電変換素子。
JP3336326A 1991-11-25 1991-11-25 熱電変換素子 Pending JPH05166553A (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3336326A JPH05166553A (ja) 1991-11-25 1991-11-25 熱電変換素子
AU28400/92A AU649894B2 (en) 1991-11-25 1992-11-17 Electric power generating element
CA002083207A CA2083207C (en) 1991-11-25 1992-11-18 Electric power generating element
EP92119917A EP0545200B1 (en) 1991-11-25 1992-11-23 Electric power generating element
DE69224969T DE69224969T2 (de) 1991-11-25 1992-11-23 Element zur Erzeugung elektrischer Energie
US07/981,217 US5487790A (en) 1991-11-25 1992-11-25 Electric power generating element
KR1019920022265A KR960000192B1 (ko) 1991-11-25 1992-11-25 발전소자
US08/443,167 US5608181A (en) 1991-11-25 1995-05-17 Electric power generating element

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3336326A JPH05166553A (ja) 1991-11-25 1991-11-25 熱電変換素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05166553A true JPH05166553A (ja) 1993-07-02

Family

ID=18297966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3336326A Pending JPH05166553A (ja) 1991-11-25 1991-11-25 熱電変換素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05166553A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013179301A (ja) * 2005-10-05 2013-09-09 Beretich Thomas 熱的に制御可能なエネルギ生成システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013179301A (ja) * 2005-10-05 2013-09-09 Beretich Thomas 熱的に制御可能なエネルギ生成システム

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