JPH0514047A - 同軸型扁平共振器によるスロツトアンテナ - Google Patents
同軸型扁平共振器によるスロツトアンテナInfo
- Publication number
- JPH0514047A JPH0514047A JP16136691A JP16136691A JPH0514047A JP H0514047 A JPH0514047 A JP H0514047A JP 16136691 A JP16136691 A JP 16136691A JP 16136691 A JP16136691 A JP 16136691A JP H0514047 A JPH0514047 A JP H0514047A
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- JP
- Japan
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- resonator
- coaxial
- conductor
- slot antenna
- antenna
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Abstract
(57)【要約】
【目的】同軸共振器によるスロットアンテナの占有容積
をその高さの圧縮により扁平化し、平面寸法を共振周波
数の2分の1波長以内に納めてインピーダンス整合性の
よい周波数特性を得ることにより、無線機への内、外装
着を可能ならしめる。 【構成】共振の軸方向に沿い且つ共振器1の上、下対向
面間2−1、2−2に離間した信号伝送路となる導電体
帯6と、導電体帯と空間をおいて交叉し且つ同軸線路4
と離間した上、下面のいずれか又は双方の端縁に開口す
る細長のスロット5と、上記導電体帯に沿い、離間して
伸長する延長導体4−2を有する同軸線路とより成る。
をその高さの圧縮により扁平化し、平面寸法を共振周波
数の2分の1波長以内に納めてインピーダンス整合性の
よい周波数特性を得ることにより、無線機への内、外装
着を可能ならしめる。 【構成】共振の軸方向に沿い且つ共振器1の上、下対向
面間2−1、2−2に離間した信号伝送路となる導電体
帯6と、導電体帯と空間をおいて交叉し且つ同軸線路4
と離間した上、下面のいずれか又は双方の端縁に開口す
る細長のスロット5と、上記導電体帯に沿い、離間して
伸長する延長導体4−2を有する同軸線路とより成る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセルラ自動車電話等の超
高周波分野に適用して好適な同軸型扁平共振器によるス
ロットアンテナに関する。
高周波分野に適用して好適な同軸型扁平共振器によるス
ロットアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に3GHzを超える同軸型共振器
は、同軸線路の中心導体を支えている誘電体物質によっ
て生じる伝送周波数の減衰が1メートル当りほぼ1デシ
ベル程度まで落ちてしまうことと、中心導体の熱損失に
よって誘電体の劣化を招くことで大電力の伝送には不適
当であるが、空洞共振器として電磁波を伝送すると、こ
の内壁のみでの熱損失にとどまり、同軸線路の1パーセ
ント程度にまで低減できることが知られている。
は、同軸線路の中心導体を支えている誘電体物質によっ
て生じる伝送周波数の減衰が1メートル当りほぼ1デシ
ベル程度まで落ちてしまうことと、中心導体の熱損失に
よって誘電体の劣化を招くことで大電力の伝送には不適
当であるが、空洞共振器として電磁波を伝送すると、こ
の内壁のみでの熱損失にとどまり、同軸線路の1パーセ
ント程度にまで低減できることが知られている。
【0003】共振器の電磁界はTEmnp モード(m、
n、pはいずれも0以上の正の整数)で共振するように
設計されるが、共振長は共振器の両端が終端されている
時、共振器の寸法を図1のように夫々a、b、cとする
と、共振波長の中心値λ0 は{(m/2a)2 +(n/
2b)2 +(p/2c)2 }の平方根分の1で表現され
る。
n、pはいずれも0以上の正の整数)で共振するように
設計されるが、共振長は共振器の両端が終端されている
時、共振器の寸法を図1のように夫々a、b、cとする
と、共振波長の中心値λ0 は{(m/2a)2 +(n/
2b)2 +(p/2c)2 }の平方根分の1で表現され
る。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】ところで図1の空洞
共振器の寸法を例えばa、c>bとすると、共振器の基
本モードはTE101 であるから、m=1、n=0、p=
1として共振周波数λ0 を求めると、{(1/2a)2
+(1/2c)2 }の平方根分の1となり、直方体共振
器の少なくとも2辺の寸法は、使用周波数に対応した管
内波長と同程度に採らなくてはならず、そのためにスロ
ットアンテナとしての外形寸法を短縮することが難かし
い。 又、高さbを小さくしようとすると、各パラメー
タガ複雑に絡みあって共振周波数や周波数帯域幅が簡単
に決定できないという難点があり、スロットの全長はそ
の幅を小さくして折返しを多くして長く採るか、対向さ
せたスロットの間隔を小さくすると相互作用が障害の原
因になってインピーダンス整合が採れなく、特性の劣化
をもたらす等、結局、周波数帯域幅を拡げることもでき
ずに空洞共振器自体の外形寸法を大型化させてしまうと
いった技術的問題があった。
共振器の寸法を例えばa、c>bとすると、共振器の基
本モードはTE101 であるから、m=1、n=0、p=
1として共振周波数λ0 を求めると、{(1/2a)2
+(1/2c)2 }の平方根分の1となり、直方体共振
器の少なくとも2辺の寸法は、使用周波数に対応した管
内波長と同程度に採らなくてはならず、そのためにスロ
ットアンテナとしての外形寸法を短縮することが難かし
い。 又、高さbを小さくしようとすると、各パラメー
タガ複雑に絡みあって共振周波数や周波数帯域幅が簡単
に決定できないという難点があり、スロットの全長はそ
の幅を小さくして折返しを多くして長く採るか、対向さ
せたスロットの間隔を小さくすると相互作用が障害の原
因になってインピーダンス整合が採れなく、特性の劣化
をもたらす等、結局、周波数帯域幅を拡げることもでき
ずに空洞共振器自体の外形寸法を大型化させてしまうと
いった技術的問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は同軸共振器によ
るスロットアンテナ全体の容積を占有している共振器の
特に厚みを扁平化してインピーダンスの整合性と周波数
特性を良好ならしめるため、軸方向に沿って共振器の
上、下対向空間に隔って敷設した信号伝送路に対して、
その一面又は両面のスロット開口面に導入する同軸給電
線路の先端を上記信号伝送路と局部的且つ離間した伸延
部を備えしめることによって同軸型扁平共振器自体を無
線機の外装体内に収蔵するか載置し得るようにしたもの
である。
るスロットアンテナ全体の容積を占有している共振器の
特に厚みを扁平化してインピーダンスの整合性と周波数
特性を良好ならしめるため、軸方向に沿って共振器の
上、下対向空間に隔って敷設した信号伝送路に対して、
その一面又は両面のスロット開口面に導入する同軸給電
線路の先端を上記信号伝送路と局部的且つ離間した伸延
部を備えしめることによって同軸型扁平共振器自体を無
線機の外装体内に収蔵するか載置し得るようにしたもの
である。
【0006】
【実施例】以下図2乃至図4により本発明同軸型扁平共
振器によるスロットアンテナの具体的実施例について詳
説する。全図を通じて同一部分に対しては同一符号を附
し、説明上、重複する部分は省略する。
振器によるスロットアンテナの具体的実施例について詳
説する。全図を通じて同一部分に対しては同一符号を附
し、説明上、重複する部分は省略する。
【0007】先ず図2において、空洞共振器1は扁平な
直方体導電材による箱体に形成され、この共振器内で上
面2−1、下面2−2から空間的に離隔して共振の軸方
向に薄い導電体帯6が支承されている。そしてその上面
端縁に上記導電体帯から離間して交叉する如くスロット
5が開口し、この端縁と反対側から同軸線路4の中心導
体が導入されて、その先端部である延長導体4−2を図
3に示すように上記同電体帯に沿って局部的に離間して
配設して成るものである。
直方体導電材による箱体に形成され、この共振器内で上
面2−1、下面2−2から空間的に離隔して共振の軸方
向に薄い導電体帯6が支承されている。そしてその上面
端縁に上記導電体帯から離間して交叉する如くスロット
5が開口し、この端縁と反対側から同軸線路4の中心導
体が導入されて、その先端部である延長導体4−2を図
3に示すように上記同電体帯に沿って局部的に離間して
配設して成るものである。
【0008】次に図4は図2のスロット5に対向する下
面2−2に同じくスロット5−2を開口させた実施例で
ある。
面2−2に同じくスロット5−2を開口させた実施例で
ある。
【0009】かくして本発明の構成によって、共振器1
内の導電体層6と同軸線路4の中心導体4−1が伸延す
る延長導体4−2を介して入力される信号が扁平な空洞
共振器内で電磁結合により伝播し、TEMモードで共振
して共振器の外部導体である上面又は下面に開口したス
ロットと電磁結合によりこれを励起し、電磁波を放射す
る。
内の導電体層6と同軸線路4の中心導体4−1が伸延す
る延長導体4−2を介して入力される信号が扁平な空洞
共振器内で電磁結合により伝播し、TEMモードで共振
して共振器の外部導体である上面又は下面に開口したス
ロットと電磁結合によりこれを励起し、電磁波を放射す
る。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば同軸線路の中心導体を導
電体帯に沿って伸びる延長導体が、導電体と磁界結合に
よって信号が導入され、TEMモードの共振作用によっ
て共振器外表面に開口するスロットを電磁結合して励振
させるので、インピーダンスの整合性のよい周波数特性
をもったスロットアンテナとすることができる。
電体帯に沿って伸びる延長導体が、導電体と磁界結合に
よって信号が導入され、TEMモードの共振作用によっ
て共振器外表面に開口するスロットを電磁結合して励振
させるので、インピーダンスの整合性のよい周波数特性
をもったスロットアンテナとすることができる。
【0011】又、共振器自体の高さ寸法を極端に低くし
て扁平にしているにも拘わらず、共振器の平面寸法を共
振周波数の2分の1波長以内に抑えることができ、共振
器の薄型化に伴って無線機外装体の平面寸法に近ずけ、
その外装体の内、外装に適合させることが可能となる。
て扁平にしているにも拘わらず、共振器の平面寸法を共
振周波数の2分の1波長以内に抑えることができ、共振
器の薄型化に伴って無線機外装体の平面寸法に近ずけ、
その外装体の内、外装に適合させることが可能となる。
【図1】本発明の基本原理を説明するための同軸空洞共
振器の斜視図。
振器の斜視図。
【図2】本発明の同軸型扁平共振器によるスロットアン
テナの透過斜視図。
テナの透過斜視図。
【図3】図2の縦断側面図。
【図4】本発明の異なる実施例の透過斜視図。
1 共振器 2−1 上面 2−2 下面 4 同軸線路 4−1 中心導体 5、5−1、5−2 スロット 6 導電体帯
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】TEMモードの同軸型共振器によるスロッ
トアンテナにおいて、軸方向に共振周波数の概ね2分の
1波長の扁平直方体共振器と、上記軸方向に沿い且つ上
記共振器の上、下対向面間で空間的に隔たって敷設した
信号伝送路となる導電体帯と、上記導電体帯と空間をお
いて交叉し且つ同軸線路と離間して上記共振器の上面及
び又は下面に開口する細長のスロットと、上記スロット
開口部と反対の端縁に導入され且つ上記導電体帯に沿っ
て空間をおいて伸長する延長導体を有する同軸線路とよ
り成ることを特徴とする同軸型扁平共振器によるスロッ
トアンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16136691A JPH0514047A (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 同軸型扁平共振器によるスロツトアンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16136691A JPH0514047A (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 同軸型扁平共振器によるスロツトアンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0514047A true JPH0514047A (ja) | 1993-01-22 |
Family
ID=15733724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16136691A Pending JPH0514047A (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 同軸型扁平共振器によるスロツトアンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0514047A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5914693A (en) * | 1995-09-05 | 1999-06-22 | Hitachi, Ltd. | Coaxial resonant slot antenna, a method of manufacturing thereof, and a radio terminal |
CN100397705C (zh) * | 2003-08-14 | 2008-06-25 | 大同股份有限公司 | 用于可携式无线通信装置的槽孔天线 |
-
1991
- 1991-07-02 JP JP16136691A patent/JPH0514047A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5914693A (en) * | 1995-09-05 | 1999-06-22 | Hitachi, Ltd. | Coaxial resonant slot antenna, a method of manufacturing thereof, and a radio terminal |
CN100397705C (zh) * | 2003-08-14 | 2008-06-25 | 大同股份有限公司 | 用于可携式无线通信装置的槽孔天线 |
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