JPH05132651A - フローコーテイング用組成物 - Google Patents
フローコーテイング用組成物Info
- Publication number
- JPH05132651A JPH05132651A JP3298681A JP29868191A JPH05132651A JP H05132651 A JPH05132651 A JP H05132651A JP 3298681 A JP3298681 A JP 3298681A JP 29868191 A JP29868191 A JP 29868191A JP H05132651 A JPH05132651 A JP H05132651A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating
- leveling agent
- hard coat
- weight
- composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Paints Or Removers (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 シリコン系ハードコート塗料100重量部に
対し0.08〜1.2重量部のレベリング剤を添加して
なるフローコーティング用組成物である。 【効果】 塗膜の仕上がり外観を向上させることができ
ると共に、膜厚を均一化することができる。
対し0.08〜1.2重量部のレベリング剤を添加して
なるフローコーティング用組成物である。 【効果】 塗膜の仕上がり外観を向上させることができ
ると共に、膜厚を均一化することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光学部品、自動車部
品、電気製品、建築材料など各種の分野で使用される合
成樹脂製品にフローコーティング法によりシリコン系ハ
ードコート塗装を施すのに用いるフローコーティング用
組成物に関し、より詳細には、ポリメチルメタクリレー
ト樹脂やポリカーボネート樹脂などの合成樹脂成形体な
どの表面に均一な厚みを有するシリコン系ハードコート
塗膜を形成させるのに使用されるフローコーティング用
組成物に関するものである。
品、電気製品、建築材料など各種の分野で使用される合
成樹脂製品にフローコーティング法によりシリコン系ハ
ードコート塗装を施すのに用いるフローコーティング用
組成物に関し、より詳細には、ポリメチルメタクリレー
ト樹脂やポリカーボネート樹脂などの合成樹脂成形体な
どの表面に均一な厚みを有するシリコン系ハードコート
塗膜を形成させるのに使用されるフローコーティング用
組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂板などの被処理物の表面に塗装
を施したり、あるいは表面に硬化被覆を形成するに当た
り、例えば100センチポアズ以下の比較的低粘度の塗
料液を用いるときは、フローコーティング法がよく採用
される。
を施したり、あるいは表面に硬化被覆を形成するに当た
り、例えば100センチポアズ以下の比較的低粘度の塗
料液を用いるときは、フローコーティング法がよく採用
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この塗
装法では、塗膜の膜厚調整が難しく、被塗装物の塗装箇
所によって膜厚にむらが生じ、すなわち被塗装物の上部
では膜厚が薄く下部では厚くなるという難点がある。
装法では、塗膜の膜厚調整が難しく、被塗装物の塗装箇
所によって膜厚にむらが生じ、すなわち被塗装物の上部
では膜厚が薄く下部では厚くなるという難点がある。
【0004】この発明は、上記の如き問題点に鑑み、シ
リコン系ハードコート塗料のフローコーティング方法に
おいて特殊な装置を必要とせず、均一な厚みの塗膜を形
成させることのできるフローコーティング用組成物を提
供することを目的とする。
リコン系ハードコート塗料のフローコーティング方法に
おいて特殊な装置を必要とせず、均一な厚みの塗膜を形
成させることのできるフローコーティング用組成物を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明によるフローコ
ーティング用組成物は、シリコン系ハードコート塗料1
00重量部に対し0.08〜1.2重量部のレベリング
剤を添加してなるものである。この発明の組成物におけ
るシリコン系ハードコート塗料の例としては、オルガノ
アルコキシシランの加水分解物ないしその部分縮合物が
挙げられる。これは自己縮合によってオルガノポリシロ
キサンとなり、
ーティング用組成物は、シリコン系ハードコート塗料1
00重量部に対し0.08〜1.2重量部のレベリング
剤を添加してなるものである。この発明の組成物におけ
るシリコン系ハードコート塗料の例としては、オルガノ
アルコキシシランの加水分解物ないしその部分縮合物が
挙げられる。これは自己縮合によってオルガノポリシロ
キサンとなり、
【0006】
【化1】
【0007】を骨格とした多次元架橋構造体を形成す
る。
る。
【0008】レベリング剤としては、 特殊変性シリコン系のもの たとえば、楠本化成社製の「ディスパロン」 #1610、#1721、#1711、#1751N #1761 特殊ビニル系重合物 たとえば、楠本化成社製の「ディスパロン」 #1970、#230、L−1980、L−1982 L−1983、#1920、#1925 アクリル共重合物系のもの たとえば、サンノプコ社製の「ペレノール」 F3、F40、F45 ポリシロキサン共重合物系のもの たとえば、サンノプコ社製の「ペレノール」 S43 などが例示される。
【0009】また、 サンノプコ社製の「ダプロ」 W−77、U−99、S−65 東芝シリコーン社製の各種シリコーンオイル TSF451、YF3918、TSF437 なども使用可能である。
【0010】レベリング剤に属する物質には、スリップ
剤、消泡剤などと呼ばれるものも含まれる場合がある。
剤、消泡剤などと呼ばれるものも含まれる場合がある。
【0011】レベリング剤の添加量は、シリコン系ハー
ドコート塗料(最終塗布液)100重量部に対して0.
08〜1.2重量部、好ましくは0.1〜1.0重量部
である。
ドコート塗料(最終塗布液)100重量部に対して0.
08〜1.2重量部、好ましくは0.1〜1.0重量部
である。
【0012】硬化塗料にレベリング剤が上記割合で含有
されていると、フローコーティング時の塗装液表面の滑
り性すなわちスリップ効果が向上し、したがって、被塗
装物の表面に自由落下液膜流を形成させるだけで均一な
塗膜が得られる。
されていると、フローコーティング時の塗装液表面の滑
り性すなわちスリップ効果が向上し、したがって、被塗
装物の表面に自由落下液膜流を形成させるだけで均一な
塗膜が得られる。
【0013】レベリング剤の添加量が0.08重量部未
満であると、上記のようなスリップ効果が十分に発揮さ
れず、均一な厚みの塗膜が得られない。レベリング剤の
添加量を増していくとスリップ効果は増大するが、添加
量が1.2重量部を越えてもスリップ効果はそれ以上に
は向上しないばかりか、密着性や耐摩耗性などの塗膜性
能に悪影響を及ぼす恐れがあるため、添加量は必要最小
限にとどめるのが経済的である。
満であると、上記のようなスリップ効果が十分に発揮さ
れず、均一な厚みの塗膜が得られない。レベリング剤の
添加量を増していくとスリップ効果は増大するが、添加
量が1.2重量部を越えてもスリップ効果はそれ以上に
は向上しないばかりか、密着性や耐摩耗性などの塗膜性
能に悪影響を及ぼす恐れがあるため、添加量は必要最小
限にとどめるのが経済的である。
【0014】上記レベリング剤を、一般の塗装形態、例
えばカーテンフローコーティング、スプレーコーティン
グ、ロールコーティングなどにおいて、硬化塗料に添加
し、塗膜の仕上がり外観を向上させることは公知の技術
であり、この技術はシリコン系ハードコート塗料にもし
ばしば用いられる。
えばカーテンフローコーティング、スプレーコーティン
グ、ロールコーティングなどにおいて、硬化塗料に添加
し、塗膜の仕上がり外観を向上させることは公知の技術
であり、この技術はシリコン系ハードコート塗料にもし
ばしば用いられる。
【0015】この発明は、該レベリング剤をフローコー
ティング用シリコン系ハードコート塗料に添加すること
により、塗膜の仕上がり外観を向上させることができる
のみならず、その添加量を特定することにより膜厚を均
一化することができることを見出して完成されたもので
ある。
ティング用シリコン系ハードコート塗料に添加すること
により、塗膜の仕上がり外観を向上させることができる
のみならず、その添加量を特定することにより膜厚を均
一化することができることを見出して完成されたもので
ある。
【0016】
【実施例】以下、この発明を実施例に基づいて具体的に
説明する。
説明する。
【0017】実施例1 厚さ5.0mm、長さ500mm、幅300mmのポリ
カーボネート樹脂板(筒中プラスチック工業社製、商品
名「ポリカエースECK100」)を垂直に立て、プラ
イマー(日本エーアールシー社製ポリカーボネート用プ
ライマー)をフローコートし、プライマー層を熱風オー
ブンで120℃、20分間加熱硬化した。これを風冷し
た後、シリコン系ハードコート塗料(日本エーアールシ
ー社製、商品名「クリスタルコート200」)に特殊変
性シリコン系レベリング剤(楠本化成社製、商品名「デ
ィスパロン#1761」)を0.1重量部添加してなる
フローコーティング用組成物を、垂直に立てた上記樹脂
板にフローコートし、ついで上記オーブンで120℃、
2時間加熱硬化を行った。
カーボネート樹脂板(筒中プラスチック工業社製、商品
名「ポリカエースECK100」)を垂直に立て、プラ
イマー(日本エーアールシー社製ポリカーボネート用プ
ライマー)をフローコートし、プライマー層を熱風オー
ブンで120℃、20分間加熱硬化した。これを風冷し
た後、シリコン系ハードコート塗料(日本エーアールシ
ー社製、商品名「クリスタルコート200」)に特殊変
性シリコン系レベリング剤(楠本化成社製、商品名「デ
ィスパロン#1761」)を0.1重量部添加してなる
フローコーティング用組成物を、垂直に立てた上記樹脂
板にフローコートし、ついで上記オーブンで120℃、
2時間加熱硬化を行った。
【0018】こうして、得られた塗装品の上端部、中間
部および下端部における各膜厚を測定した。
部および下端部における各膜厚を測定した。
【0019】膜厚の測定には、日立製作所社製の分光光
度計U−3400を用いた。
度計U−3400を用いた。
【0020】実施例2 フローコーティング用組成物として、上記シリコン系ハ
ードコート塗料に上記シリコン系レベリング剤を1.0
重量部添加してなるものを用い、その他の点は実施例1
と同じ操作を行った。
ードコート塗料に上記シリコン系レベリング剤を1.0
重量部添加してなるものを用い、その他の点は実施例1
と同じ操作を行った。
【0021】比較例1〜3 フローコーティング用組成物として、上記シリコン系ハ
ードコート塗料に上記シリコン系レベリング剤を0重量
部、0.05重量部および2.0重量部添加してなるも
のをそれぞれ用い、その他の点は実施例1と同じ操作を
行った。
ードコート塗料に上記シリコン系レベリング剤を0重量
部、0.05重量部および2.0重量部添加してなるも
のをそれぞれ用い、その他の点は実施例1と同じ操作を
行った。
【0022】これら実施例および比較例で測定した膜厚
の値を表1にまとめて示す。
の値を表1にまとめて示す。
【0023】
【表1】
【0024】表1から明らかなように、シリコン系ハー
ドコート塗料100重量部に対してレベリング剤を0.
1重量部以上添加することにより、塗装品の上端部、中
間部および下端部において均一な塗膜が得られた。ただ
し、レベリング剤を2重量部添加すると、塗膜が密着不
良を起こしてしまった。
ドコート塗料100重量部に対してレベリング剤を0.
1重量部以上添加することにより、塗装品の上端部、中
間部および下端部において均一な塗膜が得られた。ただ
し、レベリング剤を2重量部添加すると、塗膜が密着不
良を起こしてしまった。
【0025】したがって、レベリング剤の好適な添加量
は0.1〜1重量部である。
は0.1〜1重量部である。
【0026】
【発明の効果】この発明によれば、シリコン系ハードコ
ート塗料100重量部に対し0.08〜1.2重量部の
レベリング剤を添加してなるフローコーティング用組成
物を使用することにより、塗膜の仕上がり外観を向上さ
せることができると共に、膜厚を均一化することができ
る。
ート塗料100重量部に対し0.08〜1.2重量部の
レベリング剤を添加してなるフローコーティング用組成
物を使用することにより、塗膜の仕上がり外観を向上さ
せることができると共に、膜厚を均一化することができ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】シリコン系ハードコート塗料100重量部
に対し0.08〜1.2重量部のレベリング剤を添加し
てなるフローコーティング用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3298681A JPH05132651A (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | フローコーテイング用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3298681A JPH05132651A (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | フローコーテイング用組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05132651A true JPH05132651A (ja) | 1993-05-28 |
Family
ID=17862904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3298681A Pending JPH05132651A (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | フローコーテイング用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05132651A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013532059A (ja) * | 2010-06-14 | 2013-08-15 | サン−ゴバン グラス フランス | 高分子材料をフローコートするための方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59214801A (ja) * | 1983-05-20 | 1984-12-04 | Seiko Epson Corp | 合成樹脂製レンズ |
-
1991
- 1991-11-14 JP JP3298681A patent/JPH05132651A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59214801A (ja) * | 1983-05-20 | 1984-12-04 | Seiko Epson Corp | 合成樹脂製レンズ |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013532059A (ja) * | 2010-06-14 | 2013-08-15 | サン−ゴバン グラス フランス | 高分子材料をフローコートするための方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19961210 |