JPH05139876A - 着火具 - Google Patents
着火具Info
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- JPH05139876A JPH05139876A JP32698891A JP32698891A JPH05139876A JP H05139876 A JPH05139876 A JP H05139876A JP 32698891 A JP32698891 A JP 32698891A JP 32698891 A JP32698891 A JP 32698891A JP H05139876 A JPH05139876 A JP H05139876A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は、缶容器などに収納された食品の
煮炊、加温や殺虫、殺菌用薫煙剤の加熱蒸散に当たっ
て、自己燃焼型の発熱剤に容器外から簡単且つ正確に着
火させ、しかも発熱剤等の燃焼によって発生するガスや
火炎を容器外に放出させない着火具を提供することを目
的としたものである。 【構成】 紙その他、適当な素材によって得た筒体、又
は平板に少なくとも着火剤を充填乃至は層積し、上記着
火剤に一端が容器外部に露出する引き糸一端のマッチ頭
薬と、これに密接する擦り薬との関係で着火させるよう
にしたことを特徴とする着火具である。
煮炊、加温や殺虫、殺菌用薫煙剤の加熱蒸散に当たっ
て、自己燃焼型の発熱剤に容器外から簡単且つ正確に着
火させ、しかも発熱剤等の燃焼によって発生するガスや
火炎を容器外に放出させない着火具を提供することを目
的としたものである。 【構成】 紙その他、適当な素材によって得た筒体、又
は平板に少なくとも着火剤を充填乃至は層積し、上記着
火剤に一端が容器外部に露出する引き糸一端のマッチ頭
薬と、これに密接する擦り薬との関係で着火させるよう
にしたことを特徴とする着火具である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば缶容器等に予め
収納された飲食品を加熱乃至は煮炊し、若しくは加熱蒸
散型の殺虫・殺菌用薫煙剤を蒸散させるための自己燃焼
型の発熱剤に缶容器の外部から簡単・確実に点火可能と
した着火具に関するものである。
収納された飲食品を加熱乃至は煮炊し、若しくは加熱蒸
散型の殺虫・殺菌用薫煙剤を蒸散させるための自己燃焼
型の発熱剤に缶容器の外部から簡単・確実に点火可能と
した着火具に関するものである。
【0002】従来から缶容器に収容された穀類、麺類ま
たは液体飲料などを簡易に煮炊乃至は加熱し、或いは加
熱蒸散型の薬剤を熱分解して蒸散させる殺虫・殺菌薫煙
器には、金属粉と金属酸化物を混合してなる自己燃焼型
の発熱剤(以下、単に「発熱剤」という)を内蔵したた
ものが知られている。ところで、これら発熱剤に対する
点火手段としては、缶容器内部の発熱室に収容された発
熱剤を容器外部からの操作により着火させる構造になっ
ており、例えば発火石の摩擦、発熱抵抗線への通電或い
は導火線による伝火等を利用したものが広く使用されて
いる。
たは液体飲料などを簡易に煮炊乃至は加熱し、或いは加
熱蒸散型の薬剤を熱分解して蒸散させる殺虫・殺菌薫煙
器には、金属粉と金属酸化物を混合してなる自己燃焼型
の発熱剤(以下、単に「発熱剤」という)を内蔵したた
ものが知られている。ところで、これら発熱剤に対する
点火手段としては、缶容器内部の発熱室に収容された発
熱剤を容器外部からの操作により着火させる構造になっ
ており、例えば発火石の摩擦、発熱抵抗線への通電或い
は導火線による伝火等を利用したものが広く使用されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、発火石や電気
ヒーターを用いた着火具は構造が複雑である上、着火の
信頼性にも劣り、コストも高いため、使い捨てを原則と
するこの種の製品には適さないという問題があった。
又、単に導火線を用いた着火具は構造が単純で低コスト
であるが、導火線の火薬が燃焼するとガス化して外部に
放散されるために内部が空洞化し、発熱室と外部とが連
通して発熱剤の燃焼による高温の炎やガスが容器外に噴
出する恐れがあるという安全性や衛生の面で課題を有す
るものであった。
ヒーターを用いた着火具は構造が複雑である上、着火の
信頼性にも劣り、コストも高いため、使い捨てを原則と
するこの種の製品には適さないという問題があった。
又、単に導火線を用いた着火具は構造が単純で低コスト
であるが、導火線の火薬が燃焼するとガス化して外部に
放散されるために内部が空洞化し、発熱室と外部とが連
通して発熱剤の燃焼による高温の炎やガスが容器外に噴
出する恐れがあるという安全性や衛生の面で課題を有す
るものであった。
【0004】本発明は叙述の課題を解決するためになさ
れたもので、発熱剤に確実に点火できるとともに、着火
具および発熱剤の燃焼時における燃焼炎や燃焼ガスが缶
容器の外部に噴出乃至は漏出することがなく、安全性が
極めて高い着火具を提供することを目的としたものであ
る。
れたもので、発熱剤に確実に点火できるとともに、着火
具および発熱剤の燃焼時における燃焼炎や燃焼ガスが缶
容器の外部に噴出乃至は漏出することがなく、安全性が
極めて高い着火具を提供することを目的としたものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の目的を達
成するものであって、紙、プラスチック、セラミックま
たは金属からなる筒体の一端側に着火剤と、他端側に擦
り薬を固定的に内設した摩擦コアーを嵌着し、この間に
着火剤若しくは導火剤と着火剤を層状に充填する一方、
凧糸、テグス若しくはプラスチック糸の先端部分に、マ
ッチ頭薬を表着してなる引き糸の上記先端部分を擦り薬
を貫通して着火剤側に貫入させるという手段を用いた。
成するものであって、紙、プラスチック、セラミックま
たは金属からなる筒体の一端側に着火剤と、他端側に擦
り薬を固定的に内設した摩擦コアーを嵌着し、この間に
着火剤若しくは導火剤と着火剤を層状に充填する一方、
凧糸、テグス若しくはプラスチック糸の先端部分に、マ
ッチ頭薬を表着してなる引き糸の上記先端部分を擦り薬
を貫通して着火剤側に貫入させるという手段を用いた。
【0006】また、上記筒体並びに摩擦コアーに代えて
表面に擦り薬を塗布、乾燥してなる適宜な平板上に引き
糸のマッチ頭薬部分を上記擦り薬に密接して設け、該引
き糸を含む平板上に着火剤若しくは導火剤および着火剤
を層積して、その表面を薄いカバーで被覆し、平板を一
体に構成するという手段を用いた。
表面に擦り薬を塗布、乾燥してなる適宜な平板上に引き
糸のマッチ頭薬部分を上記擦り薬に密接して設け、該引
き糸を含む平板上に着火剤若しくは導火剤および着火剤
を層積して、その表面を薄いカバーで被覆し、平板を一
体に構成するという手段を用いた。
【0007】この他、本発明では必要に応じて上記着火
具の引き糸露出側に接して邪魔板を設けるという手段も
講じた。
具の引き糸露出側に接して邪魔板を設けるという手段も
講じた。
【0008】
【作用】叙上の構成を有する本発明の着火具は、予め缶
容器の底板および断熱体を貫通して少なくとも着火剤が
発熱室の発熱剤に接触するように埋設されるものであ
り、また細い引き糸は着火後その全部を引き抜かない
為、着火具及び発熱剤の燃焼時の炎や高温ガスが缶容器
の外部に一切漏出することがないという格別の作用を有
する。
容器の底板および断熱体を貫通して少なくとも着火剤が
発熱室の発熱剤に接触するように埋設されるものであ
り、また細い引き糸は着火後その全部を引き抜かない
為、着火具及び発熱剤の燃焼時の炎や高温ガスが缶容器
の外部に一切漏出することがないという格別の作用を有
する。
【0009】又、本発明の着火具によれば、引き糸を引
くだけで着火操作が極めて簡単で且つ確実に行えるとい
う作用を有する。
くだけで着火操作が極めて簡単で且つ確実に行えるとい
う作用を有する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の構成を図面に示す実施例に従
って更に具体的に述べると、図1において、1は紙、プ
ラスチック材、セラミック材、または金属材からなる直
径3mm〜6mm程度の筒体、2は該筒体1の先端側に充填
・圧密された粉状の着火剤、3は筒体中間部分を占める
導火剤、4は筒体の他端側を閉止する摩擦コアーであっ
て、その内周面を囲繞してマッチの擦り薬5を塗布、乾
燥し、後述する引き糸のマッチ頭薬6’が接触状態で通
過可能にしたものである。
って更に具体的に述べると、図1において、1は紙、プ
ラスチック材、セラミック材、または金属材からなる直
径3mm〜6mm程度の筒体、2は該筒体1の先端側に充填
・圧密された粉状の着火剤、3は筒体中間部分を占める
導火剤、4は筒体の他端側を閉止する摩擦コアーであっ
て、その内周面を囲繞してマッチの擦り薬5を塗布、乾
燥し、後述する引き糸のマッチ頭薬6’が接触状態で通
過可能にしたものである。
【0011】また6は引き糸であって、例えば凧糸、テ
グス或いはプラスチック糸等からなり、上記摩擦コアー
4の擦り薬5によって形成される内孔を貫通して導火剤
3層に埋入される先端部には、マッチ頭薬6’を表着し
てなるものである。更に該引き糸6には必要に応じて糸
の結びこぶ6”を付して引き糸の容器外への抜け止めと
することも自由である。尚、図中1’は筒体1の先端を
閉止するカバーを示す。
グス或いはプラスチック糸等からなり、上記摩擦コアー
4の擦り薬5によって形成される内孔を貫通して導火剤
3層に埋入される先端部には、マッチ頭薬6’を表着し
てなるものである。更に該引き糸6には必要に応じて糸
の結びこぶ6”を付して引き糸の容器外への抜け止めと
することも自由である。尚、図中1’は筒体1の先端を
閉止するカバーを示す。
【0012】又、図2は着火具の他の実施例を示し、図
中7は表面に擦り薬5を塗布、乾燥させたボール紙等か
らなる平板、8は比較的薄手の可燃性被覆カバーであっ
て、上記平板7の表面の擦り薬5と引き糸6のマッチ頭
薬6’部分が密接するように配し、そのマッチ頭薬6’
上に導火剤3と着火剤2を層積した上表面を蔽って平板
7に接着したものである。
中7は表面に擦り薬5を塗布、乾燥させたボール紙等か
らなる平板、8は比較的薄手の可燃性被覆カバーであっ
て、上記平板7の表面の擦り薬5と引き糸6のマッチ頭
薬6’部分が密接するように配し、そのマッチ頭薬6’
上に導火剤3と着火剤2を層積した上表面を蔽って平板
7に接着したものである。
【0013】而して、上記各実施例における着火剤2
は、特にその組成を限定するものではないが、例えば酸
化鉄、酸化銅などの金属酸化物の粉末と、ジルコニウ
ム、マグネシウム、アルミニウム等の金属粉末からなる
燃焼剤と、水ガラス又はゼラチン等の脇バインダーを配
合した高発熱性の薬剤を使用し、また導火剤としては黒
色火薬またはこれに代えて粉末状の酸化鉛、酸化銅、酸
化鉄などの金属酸化物と、アルミニウム、フエロシリコ
ン、アンチモンなどの燃焼剤と、タルク、アルミナ、炭
酸カルシウムの中から選ばれた燃焼抑制剤とを適当比率
で混合したものが好ましい。
は、特にその組成を限定するものではないが、例えば酸
化鉄、酸化銅などの金属酸化物の粉末と、ジルコニウ
ム、マグネシウム、アルミニウム等の金属粉末からなる
燃焼剤と、水ガラス又はゼラチン等の脇バインダーを配
合した高発熱性の薬剤を使用し、また導火剤としては黒
色火薬またはこれに代えて粉末状の酸化鉛、酸化銅、酸
化鉄などの金属酸化物と、アルミニウム、フエロシリコ
ン、アンチモンなどの燃焼剤と、タルク、アルミナ、炭
酸カルシウムの中から選ばれた燃焼抑制剤とを適当比率
で混合したものが好ましい。
【0014】要するに、本発明の点火具は引き糸6を引
っ張ることによって、そのマッチ頭薬6’が摩擦コアー
4の擦り薬5と接触しつつ内孔を通過する際の摩擦熱で
点火し、その熱量で導火剤3、着火剤2を順次着火させ
て着火点が1200℃〜1300℃の発熱剤12を燃焼
させるものであるから、引き糸によるマッチ頭薬の点火
熱によって着火し、更に高温で伝火して発熱剤を確実に
燃焼させる着火剤であれば、上記導火剤を省略すること
ができるのは当然である。
っ張ることによって、そのマッチ頭薬6’が摩擦コアー
4の擦り薬5と接触しつつ内孔を通過する際の摩擦熱で
点火し、その熱量で導火剤3、着火剤2を順次着火させ
て着火点が1200℃〜1300℃の発熱剤12を燃焼
させるものであるから、引き糸によるマッチ頭薬の点火
熱によって着火し、更に高温で伝火して発熱剤を確実に
燃焼させる着火剤であれば、上記導火剤を省略すること
ができるのは当然である。
【0015】次に、図1に示した上記構成の着火具
(A)を、例えば図3に示す飲料加熱用の自己燃焼型容
器(B)に適用した場合の使用例について述べると、同
図において9はスチールまたはアルミ製、若しくは胴部
が特殊加工紙、またはプラスチック材などからなる缶本
体であって、その底部中央を凸成して内部を発熱室9a
としたものであり、10は缶本体9の上縁部に巻締めさ
れるプルトップ式の上蓋で、引き手10aにより上蓋の
一部又はその全域が開放可能にしたものである。
(A)を、例えば図3に示す飲料加熱用の自己燃焼型容
器(B)に適用した場合の使用例について述べると、同
図において9はスチールまたはアルミ製、若しくは胴部
が特殊加工紙、またはプラスチック材などからなる缶本
体であって、その底部中央を凸成して内部を発熱室9a
としたものであり、10は缶本体9の上縁部に巻締めさ
れるプルトップ式の上蓋で、引き手10aにより上蓋の
一部又はその全域が開放可能にしたものである。
【0016】また11は上記発熱室9aの開口9bを閉
止する底蓋、12は缶本体9を倒立させた状態で上記発
熱室9a内に充填圧密された粉末状の発熱剤、13は発
熱剤12上に投入、圧密され、その下面が上記底蓋11
面と正確に一致するように形成された断熱剤である。
止する底蓋、12は缶本体9を倒立させた状態で上記発
熱室9a内に充填圧密された粉末状の発熱剤、13は発
熱剤12上に投入、圧密され、その下面が上記底蓋11
面と正確に一致するように形成された断熱剤である。
【0017】尚、図中14は上記筒体1の摩擦コアー4
の外側に接して設けられる邪魔板、15は缶本体9の底
部に嵌着される底カバー、また16は上記断熱剤13と
底蓋間に介装される断熱シートを示し、いずれも必要に
応じて設けられるものである。この他、上記発熱剤1
2、断熱剤13は原則として粉末または粉粒状の原料と
するが、その組成は特に限定されるものではなく、公知
の材料が使用される。
の外側に接して設けられる邪魔板、15は缶本体9の底
部に嵌着される底カバー、また16は上記断熱剤13と
底蓋間に介装される断熱シートを示し、いずれも必要に
応じて設けられるものである。この他、上記発熱剤1
2、断熱剤13は原則として粉末または粉粒状の原料と
するが、その組成は特に限定されるものではなく、公知
の材料が使用される。
【0018】上述したように缶本体を倒立した状態で発
熱室9aに上記発熱剤12を圧密する際、又は圧密完了
後に上記本発明の着火具(A)を、その着火剤2が発熱
剤面に当接するか、少しく埋入するように埋設する。然
る後に引き糸6を引っ張った際に着火具が抜け出さない
ように邪魔板14を置き、断熱剤13を投入、圧密して
着火具の引き糸6を底蓋11の透孔11aから外方に一
定長露出させるように装着し、該発熱室9aの開口9b
を底蓋11で閉止したものである。
熱室9aに上記発熱剤12を圧密する際、又は圧密完了
後に上記本発明の着火具(A)を、その着火剤2が発熱
剤面に当接するか、少しく埋入するように埋設する。然
る後に引き糸6を引っ張った際に着火具が抜け出さない
ように邪魔板14を置き、断熱剤13を投入、圧密して
着火具の引き糸6を底蓋11の透孔11aから外方に一
定長露出させるように装着し、該発熱室9aの開口9b
を底蓋11で閉止したものである。
【0019】このようにして得られた発熱機能付缶容器
の実際の使用に当たっては、缶本体を片手で把持し、他
の手で底蓋11の外部に一定長露出する引き糸6を強く
引き下げることにより、邪魔板14によって下降を阻止
される着火具(A)の摩擦コアー4の擦り薬5を引き糸
の頭薬6’が通過する際の摩擦熱で着火し、それによっ
て着火される導火剤3を介して着火剤2を発火して発熱
剤12を燃焼させるのである。
の実際の使用に当たっては、缶本体を片手で把持し、他
の手で底蓋11の外部に一定長露出する引き糸6を強く
引き下げることにより、邪魔板14によって下降を阻止
される着火具(A)の摩擦コアー4の擦り薬5を引き糸
の頭薬6’が通過する際の摩擦熱で着火し、それによっ
て着火される導火剤3を介して着火剤2を発火して発熱
剤12を燃焼させるのである。
【0020】この場合、引き糸6はその先端部が擦り薬
5で形成される内孔を通過する程度の長さを引き下げれ
ば充分で、引き糸の全体が缶本体から抜け出すようなこ
とは避けるべきである。また、万一引き糸の全部が本体
外に抜け出してしまっても、圧密度の低い断熱剤がその
糸孔を埋戻すから、着火具および発熱剤の炎やガスが缶
本体の外部に漏出することは全くないが、念のため、断
熱剤に埋設された部分の引き糸に結びこぶ6”を付して
おくことで引き糸6の抜け出しをよりよく防止できるの
である。
5で形成される内孔を通過する程度の長さを引き下げれ
ば充分で、引き糸の全体が缶本体から抜け出すようなこ
とは避けるべきである。また、万一引き糸の全部が本体
外に抜け出してしまっても、圧密度の低い断熱剤がその
糸孔を埋戻すから、着火具および発熱剤の炎やガスが缶
本体の外部に漏出することは全くないが、念のため、断
熱剤に埋設された部分の引き糸に結びこぶ6”を付して
おくことで引き糸6の抜け出しをよりよく防止できるの
である。
【0021】又、上記着火具(A)及び凧糸などの引き
糸が、それぞれ接触する発熱剤12や断熱剤13の含有
水分によって湿ることを防止する意味から、これらの発
熱剤、断熱剤は充填前に充分乾燥させるか若しくは同時
に着火具の筒体をプラスチック又は金属製のカプセル状
とし、更に引き糸を吸水性のないテグスやプラスチック
糸で構成することが理想的である。
糸が、それぞれ接触する発熱剤12や断熱剤13の含有
水分によって湿ることを防止する意味から、これらの発
熱剤、断熱剤は充填前に充分乾燥させるか若しくは同時
に着火具の筒体をプラスチック又は金属製のカプセル状
とし、更に引き糸を吸水性のないテグスやプラスチック
糸で構成することが理想的である。
【0022】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明の着
火具は、単に引き糸を一定の勢いで引き出すだけで着火
剤などを介して発熱剤に簡単且つ確実に着火させること
が出来、しかも発熱剤の炎や燃焼ガスが缶本体の外部に
一切噴出乃至は漏出することがなく安全性が頗る高い。
このため発熱剤、中でも金属粉と金属酸化物とを混合し
た高温発熱体への着火具として最適であり、また構造が
単純で製造コストが低廉であるため、使い捨てを原則と
する飲食品の加熱、煮炊用缶容器や殺虫、殺菌用の加熱
蒸散用の容器の着火具として、その用途は広大である。
火具は、単に引き糸を一定の勢いで引き出すだけで着火
剤などを介して発熱剤に簡単且つ確実に着火させること
が出来、しかも発熱剤の炎や燃焼ガスが缶本体の外部に
一切噴出乃至は漏出することがなく安全性が頗る高い。
このため発熱剤、中でも金属粉と金属酸化物とを混合し
た高温発熱体への着火具として最適であり、また構造が
単純で製造コストが低廉であるため、使い捨てを原則と
する飲食品の加熱、煮炊用缶容器や殺虫、殺菌用の加熱
蒸散用の容器の着火具として、その用途は広大である。
【図1】本発明に係る着火具の要部を縦断して示す断面
図
図
【図2】着火具の他の実施例を示す中央部分の断面図
【図3】本発明の着火具の使用状態を示す缶容器の断面
図
図
1 筒体 2 着火剤 3 導火剤 4 摩擦コアー 5 擦り薬 6 引き糸 7 平板 9 缶本体 12 発熱剤 13 断熱剤 14 邪魔板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 次雄 埼玉県入間郡毛呂山町葛貫76−3
Claims (3)
- 【請求項1】筒体の一端側に着火剤と他端側に擦り薬を
固定的に内設してなる摩擦コアーを設け、この間に着火
剤を充填する一方、先端部分にマッチ頭薬を表着してな
る引き糸の上記先端部分を擦り薬の内孔を貫通して着火
剤側に一定長貫入させたことを特徴とする着火具。 - 【請求項2】表面に擦り薬を塗布、乾燥してなる適宜な
平板上に引き糸のマッチ頭薬部分を上記擦り薬に密接し
て設け、該引き糸を含む平板上に着火剤を層積して、そ
の表面を薄いカバーで被覆し、平板を一体に構成したこ
とを特徴とする着火具。 - 【請求項3】着火剤が導火剤を伴う請求項1又は2記載
の着火具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32698891A JPH05139876A (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | 着火具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32698891A JPH05139876A (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | 着火具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05139876A true JPH05139876A (ja) | 1993-06-08 |
Family
ID=18194051
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32698891A Pending JPH05139876A (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | 着火具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05139876A (ja) |
-
1991
- 1991-11-14 JP JP32698891A patent/JPH05139876A/ja active Pending
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