JPH05123836A - 連鋳ストランドトツプエンドにおける鋳片の清浄度向上方法 - Google Patents
連鋳ストランドトツプエンドにおける鋳片の清浄度向上方法Info
- Publication number
- JPH05123836A JPH05123836A JP29143791A JP29143791A JPH05123836A JP H05123836 A JPH05123836 A JP H05123836A JP 29143791 A JP29143791 A JP 29143791A JP 29143791 A JP29143791 A JP 29143791A JP H05123836 A JPH05123836 A JP H05123836A
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- JP
- Japan
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- molten steel
- mold
- tundish
- cooling metal
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- Continuous Casting (AREA)
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 連鋳操業終了の際、又は、タンディッシュ交
換を経て連鋳を継続的に行う同一鋼種の多連鋳におい
て、タンディッシュから溶鋼をモールド内へ注入しおえ
たのち、モールド内溶鋼湯面直下に、上下方向の貫通孔
を有する冷却金物を浸漬する。 【効果】 タンディッシュから溶鋼をモールド内に注入
しおえたときにモールド内に存在する連鋳ストランドト
ップ部溶鋼部分におけるモールドフラックス、スラグの
巻き込みを防止できる。
換を経て連鋳を継続的に行う同一鋼種の多連鋳におい
て、タンディッシュから溶鋼をモールド内へ注入しおえ
たのち、モールド内溶鋼湯面直下に、上下方向の貫通孔
を有する冷却金物を浸漬する。 【効果】 タンディッシュから溶鋼をモールド内に注入
しおえたときにモールド内に存在する連鋳ストランドト
ップ部溶鋼部分におけるモールドフラックス、スラグの
巻き込みを防止できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、連鋳操業において、
その終了の際、又は、タンディッシュ交換を経て同一鋼
種の多連鋳を行う際、タンディッシュから溶鋼をモール
ド内へ注入しおえたときに、モールド内に存在する溶鋼
部分の清浄度の悪化を防止する、すなわち、連鋳ストラ
ンドトップエンドにおけるモールドフラックスの巻き込
みを防止する方法を提案するものである。
その終了の際、又は、タンディッシュ交換を経て同一鋼
種の多連鋳を行う際、タンディッシュから溶鋼をモール
ド内へ注入しおえたときに、モールド内に存在する溶鋼
部分の清浄度の悪化を防止する、すなわち、連鋳ストラ
ンドトップエンドにおけるモールドフラックスの巻き込
みを防止する方法を提案するものである。
【0002】これまで、たとえば、冷延鋼板向けなどの
連鋳スラブにおいて、連鋳ストランドトップエンド部ス
ラブは、熱延・冷延を施してコイル又はシートに製造し
た段階で、介在物に起因する超音波探傷試験による格落
ち率が高く、この改善が望まれていた。
連鋳スラブにおいて、連鋳ストランドトップエンド部ス
ラブは、熱延・冷延を施してコイル又はシートに製造し
た段階で、介在物に起因する超音波探傷試験による格落
ち率が高く、この改善が望まれていた。
【0003】
【従来の技術】従来、連鋳操業において、タンディッシ
ュからモールド内に溶鋼を注入しおえたのちのモールド
内溶鋼の処理方法、すなわち、連鋳ストランドトップエ
ンドの処理方法としては、 溶鋼を鉄棒などで攪拌し、冷却する。 溶鋼をAl 棒で攪拌し、脱酸及び冷却する。 溶鋼上のスラグを除去し、水をかけて冷却する。 たとえば、特開昭58−218344号公報の連続鋳造にお
けるトップ処理方法に開示されているように、溶鋼湯面
下に鉄板を挿入し冷却する。 などが知られている。しかしながら、これらは連鋳鋼片
の引抜き時に発生するブリードの防止を主目的とするも
ので、連鋳ストランドトップ部鋼片の清浄度の悪化防止
には効果はなかった。すなわち、上記及びの方法で
は、攪拌や凝固収縮による、モールドフラックス、スラ
グの巻き込みや吸い込み、また、の方法では、水爆の
危険性があるばかりでなく、スラグ等を完全に除去でき
るものではないことから、凝固収縮によるモールドフラ
ックスやスラグの吸い込み、さらに、の方法では、鉄
板を溶鋼湯面下に挿入する際、溶鋼湯面上のモールドフ
ラックスやスラグを溶鋼中へ押し込む、など、共にモー
ルドフラックスやスラグが溶鋼中に巻き込まれ清浄度を
悪くするという問題があった。
ュからモールド内に溶鋼を注入しおえたのちのモールド
内溶鋼の処理方法、すなわち、連鋳ストランドトップエ
ンドの処理方法としては、 溶鋼を鉄棒などで攪拌し、冷却する。 溶鋼をAl 棒で攪拌し、脱酸及び冷却する。 溶鋼上のスラグを除去し、水をかけて冷却する。 たとえば、特開昭58−218344号公報の連続鋳造にお
けるトップ処理方法に開示されているように、溶鋼湯面
下に鉄板を挿入し冷却する。 などが知られている。しかしながら、これらは連鋳鋼片
の引抜き時に発生するブリードの防止を主目的とするも
ので、連鋳ストランドトップ部鋼片の清浄度の悪化防止
には効果はなかった。すなわち、上記及びの方法で
は、攪拌や凝固収縮による、モールドフラックス、スラ
グの巻き込みや吸い込み、また、の方法では、水爆の
危険性があるばかりでなく、スラグ等を完全に除去でき
るものではないことから、凝固収縮によるモールドフラ
ックスやスラグの吸い込み、さらに、の方法では、鉄
板を溶鋼湯面下に挿入する際、溶鋼湯面上のモールドフ
ラックスやスラグを溶鋼中へ押し込む、など、共にモー
ルドフラックスやスラグが溶鋼中に巻き込まれ清浄度を
悪くするという問題があった。
【0004】また、同一鋼種の多連鋳におけるタンディ
ッシュ交換時においては、たとえば、「鉄鋼便覧、2、
丸善株式会社、P644 (昭54−10−15)」には、タンデ
ィッシュ交換後の後続するチャージをそのままモールド
内に継ぎ足して鋳造する方法が開示されているが、後続
するチャージの注入初期において、後続するチャージの
溶鋼とともにモールドフラックスやスラグが、モールド
内にある先行チャージのトップ部溶鋼内に巻き込まれ、
この部分の清浄度を悪化させるという問題があった。
ッシュ交換時においては、たとえば、「鉄鋼便覧、2、
丸善株式会社、P644 (昭54−10−15)」には、タンデ
ィッシュ交換後の後続するチャージをそのままモールド
内に継ぎ足して鋳造する方法が開示されているが、後続
するチャージの注入初期において、後続するチャージの
溶鋼とともにモールドフラックスやスラグが、モールド
内にある先行チャージのトップ部溶鋼内に巻き込まれ、
この部分の清浄度を悪化させるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記問題
点を有利に解決しようとするもので、タンディッシュか
ら溶鋼をモールド内へ注入しおえたときの、モールド内
連鋳ストランドトップエンドの溶鋼について、その冷却
処理に工夫をこらすことにより、モールドフラックスや
スラグの溶鋼中への巻き込みを防止する方法を提案する
ことを目的とする。
点を有利に解決しようとするもので、タンディッシュか
ら溶鋼をモールド内へ注入しおえたときの、モールド内
連鋳ストランドトップエンドの溶鋼について、その冷却
処理に工夫をこらすことにより、モールドフラックスや
スラグの溶鋼中への巻き込みを防止する方法を提案する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の要旨は、 1.連鋳操業の終了に際して、タンディッシュから溶鋼
をモールド内へ注入しおえたのち、該タンディッシュを
取り外し、ついで、該モールド内の溶鋼湯面直下に、上
下方向の貫通孔を有する冷却金物を浸漬することを特徴
とする連鋳ストランドトップエンドにおける鋳片の清浄
度向上方法であり、
をモールド内へ注入しおえたのち、該タンディッシュを
取り外し、ついで、該モールド内の溶鋼湯面直下に、上
下方向の貫通孔を有する冷却金物を浸漬することを特徴
とする連鋳ストランドトップエンドにおける鋳片の清浄
度向上方法であり、
【0007】2.連鋳操業中に、タンディッシュ交換を
経てから継続的な連鋳を行う同一鋼種の多連鋳におい
て、タンディッシュから溶鋼をモールド内へ注入しおえ
たのち、該タンディッシュを取り外し、ついで、該モー
ルド内の溶鋼湯面直下に、上下方向の貫通孔を有する冷
却金物を浸漬することを特徴とする連鋳ストランドトッ
プエンドにおける鋳片の清浄度向上方法である。
経てから継続的な連鋳を行う同一鋼種の多連鋳におい
て、タンディッシュから溶鋼をモールド内へ注入しおえ
たのち、該タンディッシュを取り外し、ついで、該モー
ルド内の溶鋼湯面直下に、上下方向の貫通孔を有する冷
却金物を浸漬することを特徴とする連鋳ストランドトッ
プエンドにおける鋳片の清浄度向上方法である。
【0008】ここで、連鋳ストランドトップエンドと
は、同一鋼種の多連鋳におけるタンディッシュ交換時の
先行チャージのストランドトップエンドを含むものと
し、モールドフラックスの巻き込みとは、溶鋼中にモー
ルドフラックスやスラグが混入する現象を総称するもの
とする。
は、同一鋼種の多連鋳におけるタンディッシュ交換時の
先行チャージのストランドトップエンドを含むものと
し、モールドフラックスの巻き込みとは、溶鋼中にモー
ルドフラックスやスラグが混入する現象を総称するもの
とする。
【0009】また、冷却金物としては、上下方向の貫通
孔を有していればよく、鋼板に板厚方向の貫通孔をあけ
たもの、棒鋼を格子状などに組合せたもの、溶接金鋼、
ワイヤラス、メタルラスなどを複数枚重ね合せ1体化し
たものなど、いずれでもよい。
孔を有していればよく、鋼板に板厚方向の貫通孔をあけ
たもの、棒鋼を格子状などに組合せたもの、溶接金鋼、
ワイヤラス、メタルラスなどを複数枚重ね合せ1体化し
たものなど、いずれでもよい。
【0010】
【作用】この発明の最大の特徴は、連鋳ストランドトッ
プエンドにおいて、モールド内溶鋼湯面直下に上下方向
の貫通孔を有する冷却金物を浸漬することにある。この
上下方向の貫通孔を有する冷却金物を用いることの効果
を以下に述べる。
プエンドにおいて、モールド内溶鋼湯面直下に上下方向
の貫通孔を有する冷却金物を浸漬することにある。この
上下方向の貫通孔を有する冷却金物を用いることの効果
を以下に述べる。
【0011】a.冷却金物を溶鋼湯面直下に浸漬する
際、溶鋼湯面上のモールドフラックスやスラグは冷却金
物の上下方向の貫通孔を通り抜けて湯面上に浮上する。
このため、板状冷却物を浸漬する場合のようにモールド
フラックスやスラグを溶鋼湯面下方に押し込むことはな
い。
際、溶鋼湯面上のモールドフラックスやスラグは冷却金
物の上下方向の貫通孔を通り抜けて湯面上に浮上する。
このため、板状冷却物を浸漬する場合のようにモールド
フラックスやスラグを溶鋼湯面下方に押し込むことはな
い。
【0012】b.溶鋼を攪拌して冷却するようなことを
しないため、攪拌による溶鋼湯面上のモールドフラック
スやスラグを巻き込むことはない。
しないため、攪拌による溶鋼湯面上のモールドフラック
スやスラグを巻き込むことはない。
【0013】c.冷却金物の浸漬により、この周辺の溶
鋼は抜熱されて、早期に凝固するため、以後の凝固収縮
による金物より上部のモールドフラックスやスラグを吸
い込むことはない。
鋼は抜熱されて、早期に凝固するため、以後の凝固収縮
による金物より上部のモールドフラックスやスラグを吸
い込むことはない。
【0014】d.冷却金物を浸漬し、この周辺が凝固状
態にあるときに、タンディッシュ交換後の溶鋼が注入さ
れても、モールドフラックスやスラグを巻き込んだ状態
の上記溶鋼は、冷却金物の浸漬部で阻止され、冷却金物
浸漬部より下方の溶鋼には影響をおよぼさない。したが
って、タンディッシュからモールド内に溶鋼を注入しお
えたときにモールド内にある連鋳ストランドトップ部の
清浄度の悪化は防止される。
態にあるときに、タンディッシュ交換後の溶鋼が注入さ
れても、モールドフラックスやスラグを巻き込んだ状態
の上記溶鋼は、冷却金物の浸漬部で阻止され、冷却金物
浸漬部より下方の溶鋼には影響をおよぼさない。したが
って、タンディッシュからモールド内に溶鋼を注入しお
えたときにモールド内にある連鋳ストランドトップ部の
清浄度の悪化は防止される。
【0015】つぎに、この発明の実施態様を図1により
説明する。図1は、この発明による冷却金物を用いた場
合で、タンディッシュ交換後、後続するチャージを注入
したときのモールド及びモールド内溶鋼の凝固状態を示
す縦断面図である。
説明する。図1は、この発明による冷却金物を用いた場
合で、タンディッシュ交換後、後続するチャージを注入
したときのモールド及びモールド内溶鋼の凝固状態を示
す縦断面図である。
【0016】交換前タンディッシュから、チャージA溶
鋼をモールド2に注入し、この注入終了時においては、
チャージA溶鋼は、凝固相4を形成した状態になる。つ
いで、タンディッシュを取り外してから、冷却金物3を
チャージA溶鋼湯面Lの直下に浸漬するが、この浸漬に
あたっては、冷却金物が上下方向の貫通孔を有している
ため、溶鋼湯面上のモールドフラックスやスラグを溶鋼
中に押し込むことなく浸漬できる。この冷却金物の浸漬
した時点では、凝固相5が形成される。
鋼をモールド2に注入し、この注入終了時においては、
チャージA溶鋼は、凝固相4を形成した状態になる。つ
いで、タンディッシュを取り外してから、冷却金物3を
チャージA溶鋼湯面Lの直下に浸漬するが、この浸漬に
あたっては、冷却金物が上下方向の貫通孔を有している
ため、溶鋼湯面上のモールドフラックスやスラグを溶鋼
中に押し込むことなく浸漬できる。この冷却金物の浸漬
した時点では、凝固相5が形成される。
【0017】なお、この冷却金物3の浸漬位置は、湯面
L上のスラグ層より下面に位置させればよい。
L上のスラグ層より下面に位置させればよい。
【0018】このように、上下方向に貫通孔を有する冷
却金物3を用いることにより溶鋼中にモールドフラック
スやスラグを押し込むことなく、また、冷却金物3を浸
漬することにより、この部分の溶鋼は抜熱により早期に
凝固相5を形成するため、以後の凝固収縮による金物3
より上部のモールドフラックスやスラグの吸い込みを防
止できる。
却金物3を用いることにより溶鋼中にモールドフラック
スやスラグを押し込むことなく、また、冷却金物3を浸
漬することにより、この部分の溶鋼は抜熱により早期に
凝固相5を形成するため、以後の凝固収縮による金物3
より上部のモールドフラックスやスラグの吸い込みを防
止できる。
【0019】つぎに、冷却金物3をチャージA溶鋼湯面
Lの直下に浸漬後、交換する新規タンディッシュを正規
位置に設置し、このタンディッシュからノズル1を介し
てモールド2に後続するチャージB溶鋼を注入する。こ
の時点では、溶鋼の凝固はさらに進行し、凝固相6を形
成する。
Lの直下に浸漬後、交換する新規タンディッシュを正規
位置に設置し、このタンディッシュからノズル1を介し
てモールド2に後続するチャージB溶鋼を注入する。こ
の時点では、溶鋼の凝固はさらに進行し、凝固相6を形
成する。
【0020】したがって、交換後のタンディッシュから
のチャージB溶鋼の注入初期において、モールドフラッ
クスやスラグを巻き込んでいる溶鋼が冷却金物3より下
方のチャージA溶鋼に浸入することはなく、この部分、
すなわち、連鋳ストランドトップ部の清浄度を悪化させ
ることはない。
のチャージB溶鋼の注入初期において、モールドフラッ
クスやスラグを巻き込んでいる溶鋼が冷却金物3より下
方のチャージA溶鋼に浸入することはなく、この部分、
すなわち、連鋳ストランドトップ部の清浄度を悪化させ
ることはない。
【0021】なお、上記冷却金物の寸法は、モールド内
寸法より30〜50mmの範囲で小さくすることがよい。
寸法より30〜50mmの範囲で小さくすることがよい。
【0022】
【実施例】2ストランドを有する連鋳機を用い、モール
ド寸法:1020mm(幅)× 260mm(厚さ)で、C:0.05wt
%、Si : 0.01wt%、Mn : 0.20wt%、Al : 0.030wt
%の成分組成を有する連鋳スラブを鋳造した。
ド寸法:1020mm(幅)× 260mm(厚さ)で、C:0.05wt
%、Si : 0.01wt%、Mn : 0.20wt%、Al : 0.030wt
%の成分組成を有する連鋳スラブを鋳造した。
【0023】この連鋳スラブの鋳造にあたっては、 タンディッシュから溶鋼をモールド内へ注入終了
後、この発明方法に従って、タンディッシュを移動して
から、モールド内溶鋼湯面直下100mm の位置に冷却金物
を上記溶鋼注入終了後1分後に浸漬した場合、及び、比
較例として冷却金物を使用しなかった場合、
後、この発明方法に従って、タンディッシュを移動して
から、モールド内溶鋼湯面直下100mm の位置に冷却金物
を上記溶鋼注入終了後1分後に浸漬した場合、及び、比
較例として冷却金物を使用しなかった場合、
【0024】 タンディッシュ交換を経てから継続的
に連鋳を行う同一鋼種の多連鋳において、この発明方法
に従って、交換前のタンディッシュから溶鋼をモールド
内へ注入終了後、上記と同様に冷却金物をモールド内溶
鋼湯面直下に浸漬し、4分後に交換後のタンディッシュ
から溶鋼を注入した場合、及び、比較例として冷却金物
を使用しなかった場合、の4条件で行なった。
に連鋳を行う同一鋼種の多連鋳において、この発明方法
に従って、交換前のタンディッシュから溶鋼をモールド
内へ注入終了後、上記と同様に冷却金物をモールド内溶
鋼湯面直下に浸漬し、4分後に交換後のタンディッシュ
から溶鋼を注入した場合、及び、比較例として冷却金物
を使用しなかった場合、の4条件で行なった。
【0025】ここで、用いた冷却金物は、メタルラス6
枚を重ね合せ1体化したもので、その寸法は、図2に示
すように 920×200mm である。
枚を重ね合せ1体化したもので、その寸法は、図2に示
すように 920×200mm である。
【0026】上記条件で鋳造した各連鋳ストランドトッ
プ部スラブを通常の熱延・冷延工程で、板厚1.5mm の冷
延板コイルに仕上げ、超音波探傷試験を行ない、格落ち
率指数を比較した。これらの結果を図3にまとめて示
す。
プ部スラブを通常の熱延・冷延工程で、板厚1.5mm の冷
延板コイルに仕上げ、超音波探傷試験を行ない、格落ち
率指数を比較した。これらの結果を図3にまとめて示
す。
【0027】ここに格落ち率指数は、超音波探傷試験に
より介在物が検出されたため深絞り用鋼板をフラットユ
ース用鋼板に変更した割合を指数表示した。
より介在物が検出されたため深絞り用鋼板をフラットユ
ース用鋼板に変更した割合を指数表示した。
【0028】図3から明らかなように、タンディッシュ
からモールド内への溶鋼注入終了時、及びタンディッシ
ュ交換時ともにこの発明方法の適合例は、比較例にくら
べ大幅に格落ち率指数が低減していることがわかる。
からモールド内への溶鋼注入終了時、及びタンディッシ
ュ交換時ともにこの発明方法の適合例は、比較例にくら
べ大幅に格落ち率指数が低減していることがわかる。
【0029】
【発明の効果】この発明は、タンディッシュ、又は交換
前タンディッシュから溶鋼をモールド内へ注入しおえた
のち、モールド内溶鋼湯面直下に上下方向の貫通孔を有
する冷却金物を浸漬することにより、上記モールド内溶
鋼部分へのモールドフラックスやスラグの巻き込みを防
止し、清浄度を向上するもので、この発明による上記モ
ールド内溶鋼部分、すなわち、連鋳ストランドトップ部
から製造される製品の品質劣化はなく、歩止りは大幅に
向上する。
前タンディッシュから溶鋼をモールド内へ注入しおえた
のち、モールド内溶鋼湯面直下に上下方向の貫通孔を有
する冷却金物を浸漬することにより、上記モールド内溶
鋼部分へのモールドフラックスやスラグの巻き込みを防
止し、清浄度を向上するもので、この発明による上記モ
ールド内溶鋼部分、すなわち、連鋳ストランドトップ部
から製造される製品の品質劣化はなく、歩止りは大幅に
向上する。
【図1】この発明による冷却金物を溶鋼中に浸漬した状
態で、タンディッシュ交換後、後続するチャージをモー
ルド内に注入したときのモールド及びモールド内溶鋼の
凝固状態を示す縦断面図である。
態で、タンディッシュ交換後、後続するチャージをモー
ルド内に注入したときのモールド及びモールド内溶鋼の
凝固状態を示す縦断面図である。
【図2】実施例で使用した冷却金物の斜視図である。
【図3】この発明の適合例、及び、比較例の格落ち率指
数を示すグラフである。
数を示すグラフである。
1 浸漬ノズル 2 モールド 3 冷却金物 4 凝固相 5 凝固相 6 凝固相 A タンディッシュ交換前のチャージの溶鋼 B タンディッシュ交換後のチャージの溶鋼 L タンディッシュ交換前のチャージの溶鋼湯面
Claims (2)
- 【請求項1】 連鋳操業の終了に際して、タンディッシ
ュから溶鋼をモールド内へ注入しおえたのち、該タンデ
ィッシュを取り外し、ついで、該モールド内の溶鋼湯面
直下に、上下方向の貫通孔を有する冷却金物を浸漬する
ことを特徴とする連鋳ストランドトップエンドにおける
鋳片の清浄度向上方法。 - 【請求項2】 連鋳操業中に、タンディッシュ交換を経
てから継続的な連鋳を行う同一鋼種の多連鋳において、
タンディッシュから溶鋼をモールド内へ注入しおえたの
ち、該タンディッシュを取り外し、ついで、該モールド
内の溶鋼湯面直下に、上下方向の貫通孔を有する冷却金
物を浸漬することを特徴とする連鋳ストランドトップエ
ンドにおける鋳片の清浄度向上方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29143791A JPH05123836A (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | 連鋳ストランドトツプエンドにおける鋳片の清浄度向上方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29143791A JPH05123836A (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | 連鋳ストランドトツプエンドにおける鋳片の清浄度向上方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05123836A true JPH05123836A (ja) | 1993-05-21 |
Family
ID=17768861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29143791A Pending JPH05123836A (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | 連鋳ストランドトツプエンドにおける鋳片の清浄度向上方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05123836A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7682472B2 (en) * | 2005-08-18 | 2010-03-23 | Sumco Solar Corporation | Method for casting polycrystalline silicon |
CN115070001A (zh) * | 2022-05-20 | 2022-09-20 | 江阴兴澄特种钢铁有限公司 | 一种超大规格连铸圆坯的尾坯快速封面装置及方法 |
Citations (3)
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JPS5647250A (en) * | 1979-09-25 | 1981-04-28 | Nippon Steel Corp | Continuous casting method |
JPS5942587A (ja) * | 1982-09-01 | 1984-03-09 | 株式会社日立製作所 | ブラウン管表示装置 |
JPS6116914U (ja) * | 1984-07-05 | 1986-01-31 | 株式会社クボタ | 歩行型田植機の車輪支持構造 |
-
1991
- 1991-11-07 JP JP29143791A patent/JPH05123836A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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