JPH0512798A - 映像再生装置 - Google Patents
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- JPH0512798A JPH0512798A JP3166668A JP16666891A JPH0512798A JP H0512798 A JPH0512798 A JP H0512798A JP 3166668 A JP3166668 A JP 3166668A JP 16666891 A JP16666891 A JP 16666891A JP H0512798 A JPH0512798 A JP H0512798A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】再生FM信号の周波数特性の補正において、ダ
ブルリミッタを用いることにより反転現象に対する余裕
度を高し、ダブルリミッタの全体の特性を再生FM信号
の周波数特性が変化しても常に最適な特性に自動的に制
御する。 【構成】有効走査期間以外の期間に特定周波数の信号を
挿入した映像信号で周波数変調されたFM信号が前置増
幅器8から出力される。高域強調回路27は、再生FM
信号の周波数特性を補償する。レベル比較手段および積
分器23は、高域強調回路からの再生FM信号中の前記
特定周波数信号で周波数変調されたFM信号の第N下側
帯波と第N上側帯波のレベルを比較し、比較結果に基づ
いて高域強調回路の特性を制御する。再生FM信号はま
た、低域強調回路25で低域を強調され、加算器29で
前記高域強調回路26の出力を制限したリミッタ28の
出力と加算され、さらにリミッタ10を介してFM復調
器11に入力される。
ブルリミッタを用いることにより反転現象に対する余裕
度を高し、ダブルリミッタの全体の特性を再生FM信号
の周波数特性が変化しても常に最適な特性に自動的に制
御する。 【構成】有効走査期間以外の期間に特定周波数の信号を
挿入した映像信号で周波数変調されたFM信号が前置増
幅器8から出力される。高域強調回路27は、再生FM
信号の周波数特性を補償する。レベル比較手段および積
分器23は、高域強調回路からの再生FM信号中の前記
特定周波数信号で周波数変調されたFM信号の第N下側
帯波と第N上側帯波のレベルを比較し、比較結果に基づ
いて高域強調回路の特性を制御する。再生FM信号はま
た、低域強調回路25で低域を強調され、加算器29で
前記高域強調回路26の出力を制限したリミッタ28の
出力と加算され、さらにリミッタ10を介してFM復調
器11に入力される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、映像信号で周波数変
調されたFM信号が記録されている記録媒体から再生ト
ランスデューサを用いてFM信号を再生する映像再生装
置に関し、特に再生FM信号の周波数特性を補償するた
めのイコライザの特性を自動的に制御するようになされ
たものである。
調されたFM信号が記録されている記録媒体から再生ト
ランスデューサを用いてFM信号を再生する映像再生装
置に関し、特に再生FM信号の周波数特性を補償するた
めのイコライザの特性を自動的に制御するようになされ
たものである。
【0002】
【従来の技術】一般にビデオテープレコーダ(以下VT
Rと記す)を初めとする映像記録再生装置においては、
映像信号のベースバンド帯域よりも高い周波数のキャリ
ア信号を、映像信号により周波数変調し映像FM信号と
し、これを記録媒体に記録する方式が用いられる。この
映像記録再生装置における再生FM信号は、磁気ヘッド
のギャップ長に関係するギャップロスや、磁気テープと
の距離に関係するスペースロスなどの影響によって高い
周波数ほど減衰量が大きい、いわゆる低域強調特性とな
る。このような信号をFM復調器でそのまま復調する
と、リミッタにおいて再生FM信号の高調波成分が低周
波に落ち込み、これにより再生画像の黒から白への立ち
上がり部分が黒に落ち込む、いわゆる反転現象が生じ
る。そこで再生FM信号の周波数特性を等化し映像信号
の周波数特性を平坦にする必要がある。従来は、イコラ
イザ若しくはイコライザとダブルリミッタの併用等によ
り再生FM信号の周波数特性を等化している。
Rと記す)を初めとする映像記録再生装置においては、
映像信号のベースバンド帯域よりも高い周波数のキャリ
ア信号を、映像信号により周波数変調し映像FM信号と
し、これを記録媒体に記録する方式が用いられる。この
映像記録再生装置における再生FM信号は、磁気ヘッド
のギャップ長に関係するギャップロスや、磁気テープと
の距離に関係するスペースロスなどの影響によって高い
周波数ほど減衰量が大きい、いわゆる低域強調特性とな
る。このような信号をFM復調器でそのまま復調する
と、リミッタにおいて再生FM信号の高調波成分が低周
波に落ち込み、これにより再生画像の黒から白への立ち
上がり部分が黒に落ち込む、いわゆる反転現象が生じ
る。そこで再生FM信号の周波数特性を等化し映像信号
の周波数特性を平坦にする必要がある。従来は、イコラ
イザ若しくはイコライザとダブルリミッタの併用等によ
り再生FM信号の周波数特性を等化している。
【0003】ところで、イコライザやダブルリミッタの
等化特性の調整は、製品の出荷前に行われ、以後固定さ
れるのが一般的であるが、一部の業務用の製品ではオペ
レータが調整することができるように、調整トリマが設
けられている。しかし、通常の動作において記録された
テープを再生した場合、再生FM信号の周波数特性は常
に一定にはならず、記録電流の設定状態、磁気ヘッドの
摩耗状態、記録ヘッドと再生ヘッドとのアジマス角度の
違い、ヘッドと磁気テープとの間のスペースの変化等様
々な原因により変動する。そこで、再生時に映像信号の
周波数特性を自動的に調整する方法が幾つか考案され、
実用化されている。図3は、自動等化回路を備えた従来
の映像再生装置のブロック図である。
等化特性の調整は、製品の出荷前に行われ、以後固定さ
れるのが一般的であるが、一部の業務用の製品ではオペ
レータが調整することができるように、調整トリマが設
けられている。しかし、通常の動作において記録された
テープを再生した場合、再生FM信号の周波数特性は常
に一定にはならず、記録電流の設定状態、磁気ヘッドの
摩耗状態、記録ヘッドと再生ヘッドとのアジマス角度の
違い、ヘッドと磁気テープとの間のスペースの変化等様
々な原因により変動する。そこで、再生時に映像信号の
周波数特性を自動的に調整する方法が幾つか考案され、
実用化されている。図3は、自動等化回路を備えた従来
の映像再生装置のブロック図である。
【0004】入力端子1に導入された映像信号は、FM
変調器2に入力され周波数変調され、映像FM信号とな
る。この映像FM信号は、記録増幅器3により増幅さ
れ、記録/再生切換えスイッチ4を通して回転ドラム5
上に設けられている磁気ヘッド6に記録信号として供給
される。
変調器2に入力され周波数変調され、映像FM信号とな
る。この映像FM信号は、記録増幅器3により増幅さ
れ、記録/再生切換えスイッチ4を通して回転ドラム5
上に設けられている磁気ヘッド6に記録信号として供給
される。
【0005】一方、再生時には、磁気テープ7から磁気
ヘッド6により読取られた映像FM信号が、記録/再生
スイッチ4を介して前置増幅器8に供給され、その後の
信号処理に必要な十分なレベルまで増幅される。前置増
幅器8の出力は、可変イコライザ9に入力され、周波数
特性の補償がなされる。可変イコライザ9の出力は2分
岐され、一方はリミッター10を介してFM復調器11
に入力され映像信号に復調される。そして復調された映
像信号は、ディエンファシス回路12にて記録時のエン
ファシス特性が元に戻されて映像出力端子13から導出
される。
ヘッド6により読取られた映像FM信号が、記録/再生
スイッチ4を介して前置増幅器8に供給され、その後の
信号処理に必要な十分なレベルまで増幅される。前置増
幅器8の出力は、可変イコライザ9に入力され、周波数
特性の補償がなされる。可変イコライザ9の出力は2分
岐され、一方はリミッター10を介してFM復調器11
に入力され映像信号に復調される。そして復調された映
像信号は、ディエンファシス回路12にて記録時のエン
ファシス特性が元に戻されて映像出力端子13から導出
される。
【0006】可変イコライザ9の出力の他方は、点線で
囲まれたレベル比較手段に導入される。まずバッファ増
幅器14に入力され増幅され、さらに2分岐される。バ
ッファ増幅器14の出力の一方は、トリマ15に入力さ
れゲイン調整された後、第1下側帯波用バンドパスフィ
ルタ16に入力される。バンドパスフィルタ16から導
出されたFM信号の第1下側帯波は、エンベロープ検波
器17に入力されエンベロープ検波される。バッファ増
幅器14の出力の他方は、第1上側帯波用バンドパスフ
ィルタ18に入力され、このバンドパスフィルタ18か
ら得られた第1上側帯波は、エンベロープ検波器19に
入力されエンベロープ検波される。
囲まれたレベル比較手段に導入される。まずバッファ増
幅器14に入力され増幅され、さらに2分岐される。バ
ッファ増幅器14の出力の一方は、トリマ15に入力さ
れゲイン調整された後、第1下側帯波用バンドパスフィ
ルタ16に入力される。バンドパスフィルタ16から導
出されたFM信号の第1下側帯波は、エンベロープ検波
器17に入力されエンベロープ検波される。バッファ増
幅器14の出力の他方は、第1上側帯波用バンドパスフ
ィルタ18に入力され、このバンドパスフィルタ18か
ら得られた第1上側帯波は、エンベロープ検波器19に
入力されエンベロープ検波される。
【0007】エンベロープ検波器17、19の出力は、
減算器20に入力され、レベル比較が行われる。減算器
20の差出力信号は、サンプルホールド回路21に入力
され、バースト信号部分がサンプリングされホールドさ
れる。サンプリングホールド回路21には、サンプルパ
ルス発生器22からのサンプリングパルスが供給されて
いる。サンプルパルス発生器22は、出力端子13の映
像信号を用いてサンプリングパルスを作成している。サ
ンプリングホールド回路21の出力は、積分器23に入
力され積分され、その積分出力は、可変イコライザ9の
制御端子に制御電圧として供給される。
減算器20に入力され、レベル比較が行われる。減算器
20の差出力信号は、サンプルホールド回路21に入力
され、バースト信号部分がサンプリングされホールドさ
れる。サンプリングホールド回路21には、サンプルパ
ルス発生器22からのサンプリングパルスが供給されて
いる。サンプルパルス発生器22は、出力端子13の映
像信号を用いてサンプリングパルスを作成している。サ
ンプリングホールド回路21の出力は、積分器23に入
力され積分され、その積分出力は、可変イコライザ9の
制御端子に制御電圧として供給される。
【0008】このような映像再生装置により、等化特性
の調整は自動化される。しかし過変調で記録されたテー
プの再生等を考えると、イコライザ単体による等化では
反転現象に対する余裕度が低い。そこでイコライザとダ
ブルリミッタの併用による等化が望ましい。
の調整は自動化される。しかし過変調で記録されたテー
プの再生等を考えると、イコライザ単体による等化では
反転現象に対する余裕度が低い。そこでイコライザとダ
ブルリミッタの併用による等化が望ましい。
【0009】ダブルリミッタは、再生FM信号をイコラ
イザなどの高域強調回路を通してから2分岐し、一方は
高域通過フィルタを介して第1のリミッタに、他方は低
域通過フィルタにそれぞれ入力し、これら第1のリミッ
タおよび低域通過フィルタの出力を加算して第2のリミ
ッタに入力するものである。このようにすると、反転現
象に対する余裕度が十分に高くなる。しかしダブルリミ
ッタはその構成上、イコライザの後に接続されるため等
化特性の自動調整手段をイコライザに施してもダブルリ
ミッタで等化特性の変動が生じるために等化特性の調整
が不完全となってしまう。
イザなどの高域強調回路を通してから2分岐し、一方は
高域通過フィルタを介して第1のリミッタに、他方は低
域通過フィルタにそれぞれ入力し、これら第1のリミッ
タおよび低域通過フィルタの出力を加算して第2のリミ
ッタに入力するものである。このようにすると、反転現
象に対する余裕度が十分に高くなる。しかしダブルリミ
ッタはその構成上、イコライザの後に接続されるため等
化特性の自動調整手段をイコライザに施してもダブルリ
ミッタで等化特性の変動が生じるために等化特性の調整
が不完全となってしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の回路によるとイコライザやダブルリミッタを用いて再
生FM信号の低域強調特性を補償しようとしても、その
等化特性が様々な原因による再生FM信号の周波数特性
に追従しなければ反転現象を完全になくすことができな
い。
の回路によるとイコライザやダブルリミッタを用いて再
生FM信号の低域強調特性を補償しようとしても、その
等化特性が様々な原因による再生FM信号の周波数特性
に追従しなければ反転現象を完全になくすことができな
い。
【0011】そこでこの発明は、反転現象に対する余裕
度を高くするとともに、再生FM信号の周波数特性の等
化を回路規模を大きくすることなく自動調整する映像信
号再生装置を提供することを目的とする。
度を高くするとともに、再生FM信号の周波数特性の等
化を回路規模を大きくすることなく自動調整する映像信
号再生装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、有効走査期
間以外の期間に特定周波数の信号を挿入した映像信号で
周波数変調されたFM信号が記録されている記録媒体か
ら当該FM信号を再生する再生手段と、この再生手段に
より得られた再生FM信号の周波数特性を補償する高域
強調回路と、前記高域強調回路の出力における再生FM
信号中の前記特定周波数の信号で周波数変調されたFM
信号の第N下側帯波と第N上側帯波のレベルを比較する
レベル比較手段と、このレベル比較手段の比較結果に基
づいて前記高域強調回路の特性を制御する制御回路と、
前記強調回路の出力振幅を一定にする第1のリミッタ
と、前記再生FM信号の低域を強調する低域強調回路
と、この低域強調回路の出力と前記第1のリミッタの出
力とを加算する加算器と、この加算器の出力振幅を一定
にする第2のリミッタと、この第2のリミッタの出力を
入力とするFM復調回路とを備えるものである。
間以外の期間に特定周波数の信号を挿入した映像信号で
周波数変調されたFM信号が記録されている記録媒体か
ら当該FM信号を再生する再生手段と、この再生手段に
より得られた再生FM信号の周波数特性を補償する高域
強調回路と、前記高域強調回路の出力における再生FM
信号中の前記特定周波数の信号で周波数変調されたFM
信号の第N下側帯波と第N上側帯波のレベルを比較する
レベル比較手段と、このレベル比較手段の比較結果に基
づいて前記高域強調回路の特性を制御する制御回路と、
前記強調回路の出力振幅を一定にする第1のリミッタ
と、前記再生FM信号の低域を強調する低域強調回路
と、この低域強調回路の出力と前記第1のリミッタの出
力とを加算する加算器と、この加算器の出力振幅を一定
にする第2のリミッタと、この第2のリミッタの出力を
入力とするFM復調回路とを備えるものである。
【0013】
【作用】上記の手段により、以下のような作用が得られ
る。即ち、FM信号の周波数スペクトルは、キャリア信
号周波数に対して上下対称的に側帯波が生じる。しかし
VTRの再生FM信号は、低域強調特性となる。この特
性を補正するためにダブルリミッタの高域強調回路の出
力で上下側帯波のレベルを比較してその比較結果により
高域強調回路の特性が制御される。これにより全体の周
波数特性の補償を自動化できるとともに反転現象に対す
る余裕度が高くなる。
る。即ち、FM信号の周波数スペクトルは、キャリア信
号周波数に対して上下対称的に側帯波が生じる。しかし
VTRの再生FM信号は、低域強調特性となる。この特
性を補正するためにダブルリミッタの高域強調回路の出
力で上下側帯波のレベルを比較してその比較結果により
高域強調回路の特性が制御される。これにより全体の周
波数特性の補償を自動化できるとともに反転現象に対す
る余裕度が高くなる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1はこの発明の一実施例であり、映像再生装
置(VTR)の再生信号処理回路のブロックを示してい
る。
明する。図1はこの発明の一実施例であり、映像再生装
置(VTR)の再生信号処理回路のブロックを示してい
る。
【0015】回転ドラム5に取付けられた磁気ヘッド6
によって、磁気テープ7から読み出された映像FM信号
は、前置増幅器8で以後の信号処理で必要とする十分な
レベルに増幅される。前置増幅器8から出力された再生
FM信号は、低域強調回路25と高域強調回路27に入
力される。低域強調回路25の出力は振幅調整回路26
を介して加算器29に入力され、高域強調回路27の出
力はリミッタ28を介して加算器29に入力される。加
算器29の出力は、リミッタ10を介してFM復調器1
1に入力されFM復調され、その復調映像信号はディエ
ンファシス回路12に入力されて記録時のエンファシス
特性を解除され元に戻され、出力端子13に再生映像信
号として導出される。
によって、磁気テープ7から読み出された映像FM信号
は、前置増幅器8で以後の信号処理で必要とする十分な
レベルに増幅される。前置増幅器8から出力された再生
FM信号は、低域強調回路25と高域強調回路27に入
力される。低域強調回路25の出力は振幅調整回路26
を介して加算器29に入力され、高域強調回路27の出
力はリミッタ28を介して加算器29に入力される。加
算器29の出力は、リミッタ10を介してFM復調器1
1に入力されFM復調され、その復調映像信号はディエ
ンファシス回路12に入力されて記録時のエンファシス
特性を解除され元に戻され、出力端子13に再生映像信
号として導出される。
【0016】また高域強調回路27の出力は、点線で囲
んだレベル比較手段のバッファ増幅器14にも入力され
る。バッファ増幅器14の出力は、トリマ15を介して
バンドパスフィルタ16に入力されるとともに、直接バ
ンドパスフィルタ18に入力される。トリマ15は、実
際には調整の段階で設定されるもので、半固定化された
ゲイン調整器である。バンドパスフィルタ16は、第1
下側帯波用のものでありバースト信号の下側帯波を抽出
し、バンドパスフィルタ18は、第1上側帯波用のもの
でありバースト信号の上側帯波を抽出する。
んだレベル比較手段のバッファ増幅器14にも入力され
る。バッファ増幅器14の出力は、トリマ15を介して
バンドパスフィルタ16に入力されるとともに、直接バ
ンドパスフィルタ18に入力される。トリマ15は、実
際には調整の段階で設定されるもので、半固定化された
ゲイン調整器である。バンドパスフィルタ16は、第1
下側帯波用のものでありバースト信号の下側帯波を抽出
し、バンドパスフィルタ18は、第1上側帯波用のもの
でありバースト信号の上側帯波を抽出する。
【0017】バンドパスフィルタ16、18の出力は、
エンベロープ検波器17、19にそれぞれ入力され、F
M信号のエンベロープが検波される。検波器17、19
の出力は、減算器20に入力され、レベル比較され差信
号が導出される。減算器20の出力信号は、サンプルホ
ールド回路21に入力される。ここではバースト信号部
分がサンプリングパルス発生器22からのサンプリング
パルスによりサンプリングされ、ホールドされる。この
ホールド信号は、積分器23に入力されて積分されて直
流となり、その出力は、高域強調回路27の制御端子に
制御電圧として供給される。これにより高域強調回路2
7においては、再生FM信号に対して周波数特性の補償
が最適となるように行われる。つまり、この補償ループ
は、バースト信号周波数を中心とした上側あるいは下側
の帯域成分が調整され、減算器20における差出力が零
となるように動作する。
エンベロープ検波器17、19にそれぞれ入力され、F
M信号のエンベロープが検波される。検波器17、19
の出力は、減算器20に入力され、レベル比較され差信
号が導出される。減算器20の出力信号は、サンプルホ
ールド回路21に入力される。ここではバースト信号部
分がサンプリングパルス発生器22からのサンプリング
パルスによりサンプリングされ、ホールドされる。この
ホールド信号は、積分器23に入力されて積分されて直
流となり、その出力は、高域強調回路27の制御端子に
制御電圧として供給される。これにより高域強調回路2
7においては、再生FM信号に対して周波数特性の補償
が最適となるように行われる。つまり、この補償ループ
は、バースト信号周波数を中心とした上側あるいは下側
の帯域成分が調整され、減算器20における差出力が零
となるように動作する。
【0018】トリマ15は、再生FM信号中のバースト
信号部分の第1下側帯波のレベルと第1上側帯波のレベ
ルとの比を設定することになるが、このトリマ15の調
整によって高域強調回路27から出力される再生FM信
号の周波数特性が決定される。
信号部分の第1下側帯波のレベルと第1上側帯波のレベ
ルとの比を設定することになるが、このトリマ15の調
整によって高域強調回路27から出力される再生FM信
号の周波数特性が決定される。
【0019】高域調整回路27は、例えば図2に示すよ
うに、コサイン・イコライザとAGC増幅器を組合わせ
た構成によって実現できる。入力信号は、インピーダン
ス変換用のバッファ増幅器30、入力インピーダンス整
合用の抵抗31を介してディレイライン32に入力され
る。ディレイライン32の出力は、第1の自動利得制御
(AGC)増幅器33に入力され、また抵抗31の出力
は、第2の自動利得制御(AGC)増幅器35にも入力
される。第1のAGC増幅器33は固定ゲインの非反転
増幅器により構成され、第2のAGC増幅器35は高域
強調回路27により供給される制御電圧がAGC電圧と
して与えられることによってゲインが変化する反転増幅
器により構成され、これらAGC増幅器33、35の出
力が加算器34で加算されて高域強調回路27の出力と
なる。この場合、AGC増幅器33、35に同じ遅延特
性のものを使用することによって、AGC増幅器の遅延
特性を打ち消し、イコライザの特性を向上させることが
できる。
うに、コサイン・イコライザとAGC増幅器を組合わせ
た構成によって実現できる。入力信号は、インピーダン
ス変換用のバッファ増幅器30、入力インピーダンス整
合用の抵抗31を介してディレイライン32に入力され
る。ディレイライン32の出力は、第1の自動利得制御
(AGC)増幅器33に入力され、また抵抗31の出力
は、第2の自動利得制御(AGC)増幅器35にも入力
される。第1のAGC増幅器33は固定ゲインの非反転
増幅器により構成され、第2のAGC増幅器35は高域
強調回路27により供給される制御電圧がAGC電圧と
して与えられることによってゲインが変化する反転増幅
器により構成され、これらAGC増幅器33、35の出
力が加算器34で加算されて高域強調回路27の出力と
なる。この場合、AGC増幅器33、35に同じ遅延特
性のものを使用することによって、AGC増幅器の遅延
特性を打ち消し、イコライザの特性を向上させることが
できる。
【0020】図1のように構成された映像再生装置にお
いて、サンプルホールド回路21の出力電圧が零となる
ように、すなわち再生FM信号中のバースト信号部分の
第1下側帯波と第1上側帯波のレベル差がトリマ15の
調整により定まる一定値となるように、高域調整回路2
7の特性が制御される。これにより記録・再生の過程で
映像FM信号の周波数特性が変化しても高域強調回路2
7によって、リミッタ28の入力信号は、自動的に最適
な補償が施され、反転現象を避けることが可能となる。
またこのような構成にすることにより、回路規模を小さ
くすることが可能となる。
いて、サンプルホールド回路21の出力電圧が零となる
ように、すなわち再生FM信号中のバースト信号部分の
第1下側帯波と第1上側帯波のレベル差がトリマ15の
調整により定まる一定値となるように、高域調整回路2
7の特性が制御される。これにより記録・再生の過程で
映像FM信号の周波数特性が変化しても高域強調回路2
7によって、リミッタ28の入力信号は、自動的に最適
な補償が施され、反転現象を避けることが可能となる。
またこのような構成にすることにより、回路規模を小さ
くすることが可能となる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
再生FM信号の周波数特性の補正において、ダブルリミ
ッタを用いることにより反転現象に対する余裕度を高く
することができる。またこの発明では、FM信号の第1
下側帯波と第1上側帯波のレベルを検出して比較し、そ
のレベル比較結果に基づいてダブルリミッタの高域強調
回路の特性を制御しているため、ダブルリミッタの全体
の特性を再生FM信号の周波数特性が変化しても常に最
適な特性に自動的に制御できる。
再生FM信号の周波数特性の補正において、ダブルリミ
ッタを用いることにより反転現象に対する余裕度を高く
することができる。またこの発明では、FM信号の第1
下側帯波と第1上側帯波のレベルを検出して比較し、そ
のレベル比較結果に基づいてダブルリミッタの高域強調
回路の特性を制御しているため、ダブルリミッタの全体
の特性を再生FM信号の周波数特性が変化しても常に最
適な特性に自動的に制御できる。
【図1】この発明の一実施例を示すブロック構成図。
【図2】図1の高域強調回路の具体例を示す図。
【図3】従来の映像記録再生装置のブロック構成図。
5…回転ドラム、6…磁気ヘッド、7…磁気テープ、8
…前置増幅器、25…低域強調回路、26…振幅調整回
路、27…高域強調回路、10、28…リミッタ、29
…加算器、11…FM復調器、12…ディエンファシス
回路、14…バッファ増幅器、15…トリマ、16、1
8…バンドパスフィルタ、17、19…エンベロープ検
波器、20…減算器、21…サンプルホールド回路、2
2…サンプリングパルス発生器。
…前置増幅器、25…低域強調回路、26…振幅調整回
路、27…高域強調回路、10、28…リミッタ、29
…加算器、11…FM復調器、12…ディエンファシス
回路、14…バッファ増幅器、15…トリマ、16、1
8…バンドパスフィルタ、17、19…エンベロープ検
波器、20…減算器、21…サンプルホールド回路、2
2…サンプリングパルス発生器。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 有効走査期間以外の期間に特定周波数の
信号を挿入した映像信号で周波数変調されたFM信号が
記録されている記録媒体から当該FM信号を再生する再
生手段と、 この再生手段により得られた再生FM信号の周波数特性
を補償する高域強調回路と、 前記高域強調回路の出力における再生FM信号中の前記
特定周波数の信号で周波数変調されたFM信号の第N下
側帯波と第N上側帯波のレベルを比較するレベル比較手
段と、 このレベル比較手段の比較結果に基づいて前記高域強調
回路の特性を制御する制御回路と、 前記強調回路の出力振幅を一定にする第1のリミッタ
と、 前記再生FM信号の低域を強調する低域強調回路と、 この低域強調回路の出力と前記第1のリミッタの出力と
を加算する加算器と、 この加算器の出力振幅を一定にする第2のリミッタと、 この第2のリミッタの出力を入力とするFM復調回路と
を備えたことを特徴とする映像再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3166668A JPH0512798A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 映像再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3166668A JPH0512798A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 映像再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0512798A true JPH0512798A (ja) | 1993-01-22 |
Family
ID=15835517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3166668A Pending JPH0512798A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 映像再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0512798A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6101312A (en) * | 1995-06-06 | 2000-08-08 | Sharp Kabushiki Kaisha | Automatic picture quality controller |
-
1991
- 1991-07-08 JP JP3166668A patent/JPH0512798A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6101312A (en) * | 1995-06-06 | 2000-08-08 | Sharp Kabushiki Kaisha | Automatic picture quality controller |
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