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JPH05125844A - 都市システム - Google Patents

都市システム

Info

Publication number
JPH05125844A
JPH05125844A JP28897191A JP28897191A JPH05125844A JP H05125844 A JPH05125844 A JP H05125844A JP 28897191 A JP28897191 A JP 28897191A JP 28897191 A JP28897191 A JP 28897191A JP H05125844 A JPH05125844 A JP H05125844A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
station
building
transportation path
constructed
station section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP28897191A
Other languages
English (en)
Inventor
Takenori Kumagai
武紀 熊谷
Hideyo Shiokawa
英世 塩川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP28897191A priority Critical patent/JPH05125844A/ja
Publication of JPH05125844A publication Critical patent/JPH05125844A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駅と周辺地域、および周辺地域間の交流を活
発化することにより地域間格差を解消することのできる
都市システムを提供する。 【構成】 鉄道の駅部Sの上方空間に駅部Sをまたぐ形
態に人工地盤2を構築して、この人工地盤2の上部に高
層の建築物3,3,…を構築する。その駅部Sを中心と
して水平輸送路5を蜘蛛の巣状に配置し、これら水平輸
送路5の交点部は乗換えポイント6,6,…とする。さ
らに、各建築物3にはその外側部に垂直輸送路7を設
け、この垂直輸送路7に水平輸送路5の一端を接続した
構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は都市システムに係わり、
特に、既存の都市駅の上方に人工地盤を介して構築され
た建築物と、これら駅,建築物を中心として蜘蛛の巣状
に配置された交通システムを有して構成された都市シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在の特に我が国における都市、街区と
いったものは鉄道の駅を核として発展、構成された形態
を呈している。このような鉄道の駅を中心として構成さ
れた都市においては、人々はあらゆる意味において駅を
中心とした行動、生活をしていると言える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の都市においてはどうしても駅周辺への接近・集中
指向が強く、生活上重要な機能も駅近接地のみに集中す
るため駅近接地域のみが主流となって駅間地域の開発が
粗となりやすいといった弊害がある。また、都市の再開
発にあたっても駅前のみを中心に実施されることが多
く、いわゆる地域間格差等が益々大きくなると共に、地
下の高騰などを招く原因ともなっている。
【0004】特に、都市駅は今後、地域の発展と共に存
在しなければその繁栄はあり得ないと思われる。しかし
ながら従来、鉄道駅自体は広大な敷地を有しながら交通
機能のみで、鉄道と地域の交流や溜流の場として機能に
ついてほとんど無視されてきた。
【0005】また、公共性の高い施設は通常、駅に近い
位置にあるため一見便利のようではある。しかし、確か
に距離的に近いとは言え、実際には駅を降りてから目的
とする建造物等に至るためには、特に大きな駅において
は改札を出た後も込み入った迷路の如き駅構内を歩かさ
れ、時には更にいくつもの信号機のある駅前広場を横断
して自分の進むべき道すじに至り、そうしてやっと目的
方面に向かって歩き初めるか、あるいはまた然るべき交
通手段に乗換えたりして辿り着いているのが実情であ
る。当然、このような目的地での駅からのアクセスだけ
でなく、出発地での駅へのアクセスにおいても同様の煩
わしさが伴う。同時に、途中で行き先を変更したくと
も、通行路が極めて限定されているためもと来た道を戻
るなどしなければ変更できない等の煩わしさもある。こ
のように、距離的には近いようでも、動線、あるいは駅
への又は駅からの交通手段の切り替え等を考えた場合、
無意識のうちに極めて非効率的な移動を強いられるとい
った不具合もあった。かかる問題は、特に老人、子供あ
るいは身障者に至っては極めて重大である。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、駅と周辺地域とのアクセスを容易にすることで、い
わゆる駅集中型都市の上記弊害を解消することのできる
都市システムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る都市シス
テムは、鉄道の軌道を含む駅部の上方空間に前記駅部を
またぐ形態に構築された人工地盤上に重層に構築された
建築物と、前記駅部を中心にして蜘蛛の巣状に配設され
た水平輸送路と、これら水平輸送路の各交点部に構成さ
れた乗換えポイントと、前記建築物の外側部に配設され
前記水平輸送路と接続された垂直輸送路と、を有して成
るものである。
【0008】請求項2に係る都市システムは、請求項1
記載の都市システムにおいて、前記乗換えポイントを前
記駅部の周辺地域に駅部を囲繞する形態に点在するよう
に配置したことを特徴とするものである。
【0009】請求項3に係る都市システムは、請求項1
または2記載の都市システムにおいて、前記建築物が前
記駅部の長手方向に沿って複数棟構築され、かつ前記垂
直輸送路が各建築物に対して設けられていることを特徴
とするものである。
【0010】請求項4に係る都市システムは、請求項1
ないし3の何れかに記載の都市システムにおいて、前記
建築物は前記駅部の下方に地下居室空間を有するととも
に、前記垂直輸送路が該地下居室空間まで下方に延在し
ていることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】請求項1に係る都市システムでは、駅部の上方
に人工地盤を構築し、その人工地盤上に重層建築物を構
築することにより、既設軌道に手を加えることなく建物
の構築ができ、空間の高度利用も図れる。また、駅部の
真上に建築物を構築できるので、建造物と駅との離間距
離をなくすことができる。また、この建築物は鉄道施
設、および鉄道と地域の交流の場として利用可能であ
る。そして、かかる駅を中心として水平輸送路を網の目
状に配することで、駅と周辺地域とのアクセスが飛躍的
に向上する。さらに、前記建築物に垂直輸送路を設け、
この垂直輸送路と水平輸送路とを連続的に接続すること
により、駅上の建築物にもダイレクトでアクセス可能と
なる。
【0012】請求項2に係る都市システムでは、駅付近
にて効率的な乗換えが行え、目的地に短時間で到達でき
る。
【0013】請求項3に係る都市システムでは、駅上の
建築物を複数棟に構築した場合でも、水平輸送路からそ
れぞれの建築物にダイレクトにアクセスできる。
【0014】請求項4に係る都市システムでは、水平輸
送路から駅上建築物の地階にまでダイレクトにアクセス
できるようになる。また、垂直輸送路は、建築物の外側
部に設けたため、垂直輸送路をこのように地下部まで延
出させた場合でも垂直輸送路が鉄道の軌道部分を通るよ
うなことがない。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明に係る都市システムの一実施
例を示している。
【0016】この都市システムは、鉄道の駅部Sの上方
空間にこの駅部Sをまたぐ形態に構築された人工地盤2
上に重層に構築された複数棟の建築物3,3,…と、前
記駅部Sを中心にして蜘蛛の巣状に配設された水平輸送
路5と、これら水平輸送路5の各交点部に構成された乗
換えポイント6,6,…と、前記建築物3の外側部に配
設され前記水平輸送路5と接続された垂直輸送路7と、
を有して構成されている。ここで、「駅部」とは、鉄道
の駅本屋および軌道を含んだ部分を言うものである。図
中符号1は鉄道軌道である。
【0017】前記人工地盤2は、前記駅部S全体をその
下方に一体的に包含する形態に構築されている。該人工
地盤2はこの場合、前記軌道1の両側地盤にこの軌道1
に沿うように地中連続壁(図示略)が構築され、その地
中連続壁に支持されるように多数の支柱10,10,…
が立設され、それら両側の支柱10,10間に大スパン
を有したトラス梁11,11,…(図2)が架設され、
さらに、それらトラス梁11上にスラブ12が架設され
て構成されたものである。
【0018】さらにここで、前記支柱10は、図示は省
略するが、柱用鋼管とその内部に充填されたコンクリー
トとから成り、しかも前記コンクリートが前記柱用鋼管
に対してアンボンド(非接着)状態とされた充填鋼管コ
ンクリート柱となっている。かかる充填鋼管コンクリー
ト柱は優れた圧縮耐力を有するため、前記支柱10は小
さい断面のものすなわち細いものでも大きな荷重を担う
ことができる。また、前記トラス梁11(図2)は、少
なくともその下弦材11aにPC鋼材によるプレストレ
スが導入され、極めて優れた曲げ耐力およびせん断耐力
を有したものとなっている。なお、前記下弦材11aの
上部にも床スラブを張り、そこをコンコースとして活用
することも可能である。
【0019】前記建築物3は、図2に示すように前記人
工地盤2の上部に高層に構築されている。ただし、これ
ら建築物3は人工地盤2の上部全面を占有しているもの
ではなく、人工地盤2上面の一部は、図示は省略してあ
るが例えば公園、広場、あるいはアトリウム等が形成さ
れている。符号13は建築物3の上部居室空間である。
また、この場合、該建築物3は、この図2に示すように
前記鉄道軌道1の下方にも地下居室空間14が形成され
た構成となっている。したがって、鉄道軌道1は、その
下部に支持基盤15を構築し、該支持基盤15により支
持されている。
【0020】また、ここにおける前記建築物3の地上部
(人工地盤2よりも上方部分)は、複数階層おきに支持
層16が形成され、該支持層16より下方の階床は該支
持層16から吊り部材17により懸吊支持された構造と
なっている。支持層16は例えば立体トラスより構成さ
れ、その立体トラスを構成する下弦材16aにも、前記
トラス梁11と同様PC鋼材によるプレストレスが導入
されている。前記建築物3はかかる構造を有するため、
支持層16を除く各階床を、フロア内に柱のない無柱構
造に形成することができ、特に、各支持層16によって
懸吊支持される各階床のうち最下部の階床18の下方に
は、前記吊り部材17さえも貫通しない全くの無柱大空
間が形成される。
【0021】前記人工地盤2およびその上部に構築され
た複数棟の建築物3の外方地域、すなわち駅部Sの外方
地域には水平輸送路5が網の目状に配設されている。本
実施例において該水平輸送路5は、カプセル状の乗客輸
送車を通すための軌道を構成してチューブ状に形成され
た搬送軌道5Aと動く歩道5Bとの2種類の輸送路を有
した構成となっている。またこの場合、これら水平輸送
路5はいわゆる高架軌道形態を成しており、地上部より
も高い位置に形成されている。なお、前記搬送軌道5A
と動く歩道5Bとでは、搬送軌道5Aの方が動く歩道5
Bよりもさらに高い位置に配設されている。
【0022】前記水平輸送路5の交点部は乗換えポイン
ト6となっており、前記搬送軌道5A内を移動する乗客
輸送車はこれら各乗換えポイント6にて一旦停止(通過
も可)するものとなっている。図3は、前記水平輸送路
5および乗換えポイント6の配置構成を平面的かつ模式
的に示したものである。この図に示すように、水平輸送
路5は前記駅部Sを中心としていわゆる蜘蛛の巣状に形
成されている。これにより、前記乗換えポイント6は駅
部Sの周囲に多数点在した構成となっている。なお、前
記動く歩道5Bについては、その途中に乗降口8(図
1)がいくつか設けられており、乗換えポイント6と乗
換えポイント6との間でも自由な乗り降りが可能となっ
ている。また、この動く歩道5Bは、前記駅部Sの内部
にまで入り込んだ構成となっている。
【0023】一方、前記各建築物3の外側部には上述し
たように垂直輸送路7が設けられている。この垂直輸送
路7は、例えばエレベータシャフトの如くチューブ状に
形成され、その内部を移動する昇降体のための軌道を構
成しているものである。本実施例において、この垂直輸
送路7内を昇降する前記昇降体は、前記水平輸送路5の
搬送軌道5A内を走行する前記カプセル状の乗客輸送車
である。
【0024】この垂直輸送路7は、図2に示すように前
記建築物3の外側部に沿って設けられ、建築物3の地上
部分から前記地下居室空間14にまで直線的に延出して
いる。ただし、この垂直輸送路7は、上記の如く建築物
3の外側部に構成されたものであるから、この建築物3
が地上部に擁する前記駅部S、とりわけ鉄道軌道1の部
分をこの垂直輸送路7が貫通することがない。
【0025】この垂直輸送路7には、前記水平輸送路5
の搬送軌道5Aの一端が接続され、これら搬送軌道5A
と垂直輸送路7とは連通している。そして、これによ
り、カプセル状に形成された前記乗客輸送車は、それら
搬送軌道5A(水平輸送路5)および垂直輸送路7内を
自由に走行および昇降できる構成となっている。また、
この垂直輸送路7は、建築物3の全ての階床あるいは少
なくとも選ばれた任意の階に対応した位置に停止して、
通常のエレベータのように建物内部からの乗降ができる
構成となっている。
【0026】また、本実施例において人工地盤2上に建
築物3を複数棟構築した構成としているが、前記垂直輸
送路7はそれら各建築物3に設けられている。そして、
各建築物3に設けられたそれら垂直輸送路7には最寄り
の乗換えポイント6から延びた搬送軌道5Aの一端が接
続されている。
【0027】次に、上記の如く構成された都市システム
の作用について説明する。まず、鉄道を移動手段として
この都市を訪れた人は、前記駅部Sすなわち駅にて下車
する。そこで、訪問先が前記建築物3内にある場合に
は、その目的地にダイレクトに到達できることは言うま
でもない。もっとも、その場合でも、例えば人工地盤2
の一端部に位置する建築物3と他端部に位置する建築物
3とではかなり離間しているから、それら建物間の移動
には前記水平輸送路5、特にこの場合、前記動く歩道5
Bを利用して移動することができる。
【0028】また、目的地が駅部Sより離れた場所にあ
るときは、前記水平輸送路5、しかも特にある程度距離
があるような場合には前記搬送軌道5Aを利用する。水
平輸送路5は、駅部Sを中心に蜘蛛の巣状に配置され、
それらの交点には乗換えポイント6が設けられているの
で、駅部Sから目的地には極めて簡単に短時間でアクセ
スできる。
【0029】他方、前記駅部Sより離れた場所から駅部
Sにアクセスするには、例えば最寄りの動く歩道5Bに
乗った後、乗換えポイント6から搬送軌道5Aに載り、
ダイレクトに駅部Sに到着することができるし、動く歩
道5Bにより駅部Sに到着することもできる。
【0030】そして、このように駅部Sとその周辺地域
間の移動が極めて効率的となるから、公共施設あるいは
重要機能施設等を駅部近傍に配置する必要が生じず、そ
れらの駅部への集中を防止することができる。
【0031】また、水平輸送路5は、前記各建築物3の
外側部に設けられた前記垂直輸送路7に接続されている
ので、駅部Sより離れた場所から、一旦水平輸送路5に
載ってさえしまえば前記建築物3に直接アクセスするこ
とが可能である。このことは、本都市システムにおいて
上記とは逆に、駅部Sの建築物3に、鉄道と地域との交
流の場である公共性の高い施設あるいは重要施設等を鉄
道軌道1の上下に集約させることができることを意味し
ている。その構成は、それら公共施設がまさしく駅と一
体であり、駅からの煩わしい移動を全く要さない点で、
従来の駅集中型都市とは異なる。しかも、このように、
重要施設等を駅部Sに集約させた構成としても、駅部S
と周辺地域との間の移動は極めてスムーズに行えるか
ら、従来の駅集中に伴う弊害は極めて生じにくいものと
なる。
【0032】また、上記都市システムでは、前記垂直輸
送路7を建築物3外側部に設けたことにより、この垂直
輸送路7と水平輸送路5(搬送軌道5A)との接続を容
易に行うことができるものとなっている。さらに、図2
からも解るように、この垂直輸送路7が鉄道軌道1の部
分を貫通することがなく、既存都市駅を利用して本都市
システムを構成する場合にも鉄道軌道1を活線状態のま
ま工事を行え、鉄道軌道1を仮説軌道で迂回させたり必
要も全くない。
【0033】そして、このように上記都市システムによ
れば、駅部Sと駅部Sから離れた地域との行き来を容易
として双方の交流を活発化し、これにより、従来駅前の
みを重点として行われていた都市開発が周辺地域にまで
万遍なく広がるものとなる。これにより、地域間隔差を
解消または緩和でき、地域間隔差に起因して生じていた
地下高騰などの問題の解消も図れる。
【0034】さらに、水平輸送路5が蜘蛛の巣状に設け
られているため、駅部Sから離れたある地点と駅部Sと
の行き来が容易となるばかりでなく、駅部Sから離れた
地域間の交流も活性化される。
【0035】また、このように駅部Sを中心とした移動
が極めて容易となるから、老人、子供、身障者等への配
慮も必然的に満たされる。また、水平輸送路5や垂直輸
送路7は各所で乗換えや乗り降りが可能なため、途中で
進路(行き先)を急に変更しても極めて効率的に目的地
にたどり着くことができる。
【0036】加えて、水平輸送路5は高架軌道状に構成
したので、地上の道路等に束縛されず、比較的自由な進
路を採れるばかりでなく、見通しが利くために目的地を
直接見定めて進路を決定できるといった利点もある。
【0037】なお、本発明に係る都市システムは、駅部
S上に人工地盤2を構築し、その人工地盤2上に建築物
3を構築するものであるから、特に既存駅を有する都市
に適用して効果的であるが、新規建設駅に本発明を適用
することも無論可能である。また、水平輸送路5および
垂直輸送路7を走行する交通システムについても上記実
施例のものに限定されない。
【0038】
【発明の効果】以上説明したとおり、請求項1に係る都
市システムによれば、駅部と周辺地域との移動が飛躍的
に効率的なものとなり、それら双方間の交流を活発化で
きる。これにより、駅近接地域と駅疎遠地域との格差を
なくし、地域間隔差に起因して生じていた地下高騰など
の問題の解消することができる。しかもその場合、この
ように駅部と周辺部との移動を極めて容易に行えるもの
であるから、人の集まる公共機能あるいは重要施設を駅
から離れた位置に配置することによっても、あるいは逆
に、それら公共施設、重要施設等を駅部に建築した建築
物に徹底集約させることによっても上記効果を得ること
が可能である。
【0039】また、この都市システムを構成するにあた
り、垂直輸送路は建築物の外側部に設けたので、水平輸
送路の接続を容易に行えるとともに、この垂直輸送路を
駅部の地下に延出させるような構成とする場合にも、該
垂直輸送路が鉄道軌道の部分を貫通することがなく、軌
道変更などを強いることがない。
【0040】請求項2に係る都市システムによれば、駅
付近での効率的な乗換えが行え、目的地に短時間で到達
できることに加え、駅部周辺と駅部とが均一的に結ばれ
るようになる。
【0041】請求項3に係る都市システムによれば、駅
上の建築物を複数棟に構築した場合でも、水平輸送路か
らそれぞれの建築物にダイレクトにアクセスすることが
でき、本発明の目的を確実に達成できる。
【0042】請求項4に係る都市システムでは、水平輸
送路から駅上建築物の地階にまでダイレクトにアクセス
できるようになる。また、垂直輸送路は、建築物の外側
部に設けたため、垂直輸送路が鉄道の軌道部分を通るよ
うなことがなく、既存都市駅を利用して本都市システム
を構成する場合にも、鉄道軌道を活線状態のまま工事を
行え、鉄道軌道を仮説軌道で迂回させたり必要も全くな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る都市システムの一実施例を示す部
分斜視図である。
【図2】等実施例による都市システムに係る駅部および
建築物等を一部断面で示した立面図である。
【図3】本発明に係る都市システムの水平輸送路および
乗換えポイントの配置構成を概略的に示した部分平面図
である。
【符号の説明】
S 駅部 2 人工地盤 3 建築物 5 水平輸送路 6 乗換えポイント 7 垂直輸送路 14 地下居室空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道の軌道を含む駅部の上方空間に前記
    駅部をまたぐ形態に構築された人工地盤上に重層に構築
    された建築物と、前記駅部を中心にして蜘蛛の巣状に配
    設された水平輸送路と、これら水平輸送路の各交点部に
    構成された乗換えポイントと、前記建築物の外側部に配
    設され前記水平輸送路と接続された垂直輸送路と、を有
    して成る都市システム。
  2. 【請求項2】 前記乗換えポイントは前記駅部の周辺地
    域に駅部を囲繞する形態に点在していることを特徴とす
    る請求項1記載の都市システム。
  3. 【請求項3】 前記建築物は前記駅部の長手方向に沿っ
    て複数棟構築され、かつ前記垂直輸送路が各建築物に対
    して設けられていることを特徴とする請求項1または2
    記載の都市システム。
  4. 【請求項4】 前記建築物は前記駅部の下方に地下居室
    空間を有するとともに、前記垂直輸送路が該地下居室空
    間まで下方に延在していることを特徴とする請求項1な
    いし3の何れかに記載の都市システム。
JP28897191A 1991-11-05 1991-11-05 都市システム Withdrawn JPH05125844A (ja)

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