JPH05125083A - 表面処理剤の製造方法 - Google Patents
表面処理剤の製造方法Info
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- JPH05125083A JPH05125083A JP31330691A JP31330691A JPH05125083A JP H05125083 A JPH05125083 A JP H05125083A JP 31330691 A JP31330691 A JP 31330691A JP 31330691 A JP31330691 A JP 31330691A JP H05125083 A JPH05125083 A JP H05125083A
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- Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
- Silicon Polymers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、車両、プラスチック等の塗装面に塗
布し、長期劣化防止及び長期間防汚性を有する艶出し剤
の簡便かつ効率のよい製造方法を提供する。 【構成】含フッ素アルキルシラン化合物を加水分解によ
りシラノ─ル誘導体としたのち、Ti若しくはZrアル
コキシド又はそれらのポリマーを縮合させることにより
-M-O-Si- 結合を有する化合物を製造する。 【効果】塗装面と表面処理剤とが化学的に結合し、塗装
面の光沢を向上させ、また、光沢保持効果、塗装面の劣
化防止及び防汚効果を長期間持続させることが出来る塗
装面の表面処理剤が簡便かつ効率よく得ることができ
る。
布し、長期劣化防止及び長期間防汚性を有する艶出し剤
の簡便かつ効率のよい製造方法を提供する。 【構成】含フッ素アルキルシラン化合物を加水分解によ
りシラノ─ル誘導体としたのち、Ti若しくはZrアル
コキシド又はそれらのポリマーを縮合させることにより
-M-O-Si- 結合を有する化合物を製造する。 【効果】塗装面と表面処理剤とが化学的に結合し、塗装
面の光沢を向上させ、また、光沢保持効果、塗装面の劣
化防止及び防汚効果を長期間持続させることが出来る塗
装面の表面処理剤が簡便かつ効率よく得ることができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チタネ−ト又はジルコ
ネート変性シラン系の表面処理剤の製造方法に係わり、
更に詳しくは、Tiアルコキシド、Zrアルコキシド又
はそれらのポリマーと含フッ素アルキルシラン化合物と
の新規な反応生成物を有効成分とする表面処理剤の製造
方法に関する。本発明に係わる表面処理剤は、塗装面、
金属表面、無機物表面とのぬれ性、耐薬品性、耐汚染性
に優れる為、従来、ワックス、シリコ−ン、フッ素化シ
リコ−ン、フッ素樹脂が使用されて来た分野に広く使用
することが出来る。
ネート変性シラン系の表面処理剤の製造方法に係わり、
更に詳しくは、Tiアルコキシド、Zrアルコキシド又
はそれらのポリマーと含フッ素アルキルシラン化合物と
の新規な反応生成物を有効成分とする表面処理剤の製造
方法に関する。本発明に係わる表面処理剤は、塗装面、
金属表面、無機物表面とのぬれ性、耐薬品性、耐汚染性
に優れる為、従来、ワックス、シリコ−ン、フッ素化シ
リコ−ン、フッ素樹脂が使用されて来た分野に広く使用
することが出来る。
【0002】
【従来の技術】塗装面の艶出しワックスとして、カ─ワ
ックス等が、従来から広く市販されている。これらの艶
出しワックスの組成については、各メ─カ─のノウハウ
がありその詳細については不明であるが、その代表的な
成分として、被膜を形成し光沢を出すワックス(ろう)
成分、ワックス成分を流動化して被膜に撥水性を付与す
るシリコーンオイル成分、分散媒としての有機溶剤又は
水、界面活性剤、研磨剤などが配合されていることが知
られている。( Encyclopedia of Chemical Technology
, 第III 版第18巻, 324-325,Kirk-Othmer 、洗浄設計,
春季号(25),63-80,(1980) 、防錆管理,6月9-14,(198
5) など参照)
ックス等が、従来から広く市販されている。これらの艶
出しワックスの組成については、各メ─カ─のノウハウ
がありその詳細については不明であるが、その代表的な
成分として、被膜を形成し光沢を出すワックス(ろう)
成分、ワックス成分を流動化して被膜に撥水性を付与す
るシリコーンオイル成分、分散媒としての有機溶剤又は
水、界面活性剤、研磨剤などが配合されていることが知
られている。( Encyclopedia of Chemical Technology
, 第III 版第18巻, 324-325,Kirk-Othmer 、洗浄設計,
春季号(25),63-80,(1980) 、防錆管理,6月9-14,(198
5) など参照)
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】従来の塗装面の表面
処理剤は、前記したようにワックス成分やシリコ−ンオ
イル成分の塗装面への付着による光沢の向上、撥水性の
付与、塗装面の保護等を目的とするものであるが、これ
らは塗装面と化学的に結合する官能基を有する成分を含
有していないため、塗装面と表面処理剤との結合力が弱
く、経時溶失し、その効果の持続性が不十分であった。
本発明は、このような実情から見てなされたもので、塗
装面と表面処理剤とが化学的に結合し、塗装面の光沢を
向上させ、また、光沢保持効果及び防汚効果を長期間持
続させることの出来る表面処理剤を高収率かつ簡便に得
ることが出来る製造方法を提案することを目的とする。
処理剤は、前記したようにワックス成分やシリコ−ンオ
イル成分の塗装面への付着による光沢の向上、撥水性の
付与、塗装面の保護等を目的とするものであるが、これ
らは塗装面と化学的に結合する官能基を有する成分を含
有していないため、塗装面と表面処理剤との結合力が弱
く、経時溶失し、その効果の持続性が不十分であった。
本発明は、このような実情から見てなされたもので、塗
装面と表面処理剤とが化学的に結合し、塗装面の光沢を
向上させ、また、光沢保持効果及び防汚効果を長期間持
続させることの出来る表面処理剤を高収率かつ簡便に得
ることが出来る製造方法を提案することを目的とする。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明者等は、前記目
的を達成するため鋭意研究した結果、含フッ素アルキル
シラン化合物を酸又はアルカリ触媒存在下に加水分解し
てシラノール誘導体としたのち、Tiアルコキシド、Z
rアルコキシド又はそれらのポリマーとを、酸又はアル
カリ触媒存在下に反応させることにより、光沢向上、光
沢保持、防汚等の優れた効果を有する -M-O-Si- 結合を
有する化合物が効率よくかつ簡便に得られることを見出
し、本発明を完成した。
的を達成するため鋭意研究した結果、含フッ素アルキル
シラン化合物を酸又はアルカリ触媒存在下に加水分解し
てシラノール誘導体としたのち、Tiアルコキシド、Z
rアルコキシド又はそれらのポリマーとを、酸又はアル
カリ触媒存在下に反応させることにより、光沢向上、光
沢保持、防汚等の優れた効果を有する -M-O-Si- 結合を
有する化合物が効率よくかつ簡便に得られることを見出
し、本発明を完成した。
【0005】本発明は、下記のA成分とB成分のシラノ
ール誘導体とを反応させることを特徴とする -M-O-Si-
結合を有する化合物を含有する塗装面の表面処理剤の製
造方法である。 A成分:一般式M(OR)4 ・・・・・・・・・・・・・ 〔1〕 (式中、M又はTi又はZrを示し、Rは同種又は異種
の炭素数1〜10のアルキル基を示す)で表される金属
アルコキシドまたはそのポリマ−であり、 B成分:下記一般式〔2〕又は〔3〕で表される含フッ
素アルキルシラン化合物 RfSi(OR’)3 ・・・・・・〔2〕 RfSi(R”)(OR’)2 ・・・・・・〔3〕 (式中、Rf基は、パーフルオロアルキルエーテル構造
を有していてもよい、炭素数3〜20の含フッ素アルキ
ル基を示し、R’は同種又は異種の炭素数1〜22の飽
和又は不飽和脂肪族炭化水素基を示し、R”は炭素数1
〜4のアルキル基を示す)
ール誘導体とを反応させることを特徴とする -M-O-Si-
結合を有する化合物を含有する塗装面の表面処理剤の製
造方法である。 A成分:一般式M(OR)4 ・・・・・・・・・・・・・ 〔1〕 (式中、M又はTi又はZrを示し、Rは同種又は異種
の炭素数1〜10のアルキル基を示す)で表される金属
アルコキシドまたはそのポリマ−であり、 B成分:下記一般式〔2〕又は〔3〕で表される含フッ
素アルキルシラン化合物 RfSi(OR’)3 ・・・・・・〔2〕 RfSi(R”)(OR’)2 ・・・・・・〔3〕 (式中、Rf基は、パーフルオロアルキルエーテル構造
を有していてもよい、炭素数3〜20の含フッ素アルキ
ル基を示し、R’は同種又は異種の炭素数1〜22の飽
和又は不飽和脂肪族炭化水素基を示し、R”は炭素数1
〜4のアルキル基を示す)
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いるA成分は、一般式M(OR)4 (式中、M及びR
は前出と同じ意味を表す。)で表される金属アルコキシ
ド又はそのポリマ−である。これらのTiアルコキシド
又はZrアルコキシドのアルコキシ基のアルキル基は例
えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、オクチル、2ーエチルヘキシル、デシ
ル基等である。
用いるA成分は、一般式M(OR)4 (式中、M及びR
は前出と同じ意味を表す。)で表される金属アルコキシ
ド又はそのポリマ−である。これらのTiアルコキシド
又はZrアルコキシドのアルコキシ基のアルキル基は例
えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、オクチル、2ーエチルヘキシル、デシ
ル基等である。
【0007】本発明において、上記金属アルコキシド
は、単独又は混合系で用いることができる。用いられる
Tiアルコキシド又はZrアルコキシドとして例えば、
次のものをあげることができる。 Ti(OCH3)4,Ti(OC2H5)4, Ti(OC3H7)4, Ti(O-iC3H7)4, Ti
(OC4H9)4, Ti(OC5H11)4,Ti(OC8H17)4, Ti(OC2H5)2(OC8
H17)2,Zr(OCH3)4, Zr(OC2H5)4, Zr(OC3H7)4, Zr(OC2H5)
2(OC8H17)2, 等。
は、単独又は混合系で用いることができる。用いられる
Tiアルコキシド又はZrアルコキシドとして例えば、
次のものをあげることができる。 Ti(OCH3)4,Ti(OC2H5)4, Ti(OC3H7)4, Ti(O-iC3H7)4, Ti
(OC4H9)4, Ti(OC5H11)4,Ti(OC8H17)4, Ti(OC2H5)2(OC8
H17)2,Zr(OCH3)4, Zr(OC2H5)4, Zr(OC3H7)4, Zr(OC2H5)
2(OC8H17)2, 等。
【0008】本発明に用いるA成分として、上記一般式
M(OR)4 の加水分解ポリマーも使用される。これら
の具体例として下記に示すものをあげることができる。
M(OR)4 の加水分解ポリマーも使用される。これら
の具体例として下記に示すものをあげることができる。
【0009】(C3H7O)3TiO-[Ti(OC3H7)2O-]2 -Ti(OC3H7)
3 , (C4H9O)3TiO-[Ti(OC4H9)2O-]4 -Ti(OC4H9)3,( i-C3
H7O)3TiO-[Ti(O-iC3H7)2O-]7-Ti(O-iC3H7)3,(C4H9O)3Ti
O-[Ti(OC4H9)2O-]10-Ti(OC4H9)3,(C3H7O)3ZrO-[Zr(OC3H
7)2O-]2 -Zr(OC3H7)3 ,(C4H9O)3ZrO-[Zr(OC4H9)2O-]4 -
Zr(OC4H9)3 ,等。
3 , (C4H9O)3TiO-[Ti(OC4H9)2O-]4 -Ti(OC4H9)3,( i-C3
H7O)3TiO-[Ti(O-iC3H7)2O-]7-Ti(O-iC3H7)3,(C4H9O)3Ti
O-[Ti(OC4H9)2O-]10-Ti(OC4H9)3,(C3H7O)3ZrO-[Zr(OC3H
7)2O-]2 -Zr(OC3H7)3 ,(C4H9O)3ZrO-[Zr(OC4H9)2O-]4 -
Zr(OC4H9)3 ,等。
【0010】本発明に用いる含フッ素アルキルシラン化
合物は、特に分子中にパ−フルオロアルキル構造(Cn
F2n+1)を含むものであり、下記一般式〔4〕又は
〔5〕で表される化合物を例示することができる。 Cn F2n+1(CH2)m Si(OR’)3 ・・・・・・・・〔4〕 Cn F2n+1(CH2)m Si(R”)(OR’)2 ・・・・・〔5〕 (式中、nは1から14の整数を、mは2から6までの
整数をそれぞれ表し、R’及びR”は、前出と同じ意味
を表す。)より具体的には、CF3 −CH2 CH2 −S
i(OCH3) 3 、CF3 (CF2)3 −CH2 CH2 −
Si(OCH3) 3、CF3 (CF2)5 −CH2 CH2 −
Si(OCH3) 3、CF3 (CF2)5 −CH2 CH2 −
Si(OC2 H5)3 、CF3 (CF2) 7−CH2 CH2
−Si(OCH3) 3、CF3 (CF2)11−CH2 CH2
−Si(OC2 H5)3 、CF3 (CF2)3 −CH2 CH
2 −Si(CH3 )(OCH3) 2、CF3 (CF2) 7−
CH2 CH2 −Si(CH3 )(OCH3) 2、CF
3 (CF2)8 −CH2 CH2 −Si(CH3 )(OC2
H5)2 、CF3 (CF2)8 −CH2 CH2 −Si(C2
H5 )(OC2 H5)2 、等をあげることができる。
合物は、特に分子中にパ−フルオロアルキル構造(Cn
F2n+1)を含むものであり、下記一般式〔4〕又は
〔5〕で表される化合物を例示することができる。 Cn F2n+1(CH2)m Si(OR’)3 ・・・・・・・・〔4〕 Cn F2n+1(CH2)m Si(R”)(OR’)2 ・・・・・〔5〕 (式中、nは1から14の整数を、mは2から6までの
整数をそれぞれ表し、R’及びR”は、前出と同じ意味
を表す。)より具体的には、CF3 −CH2 CH2 −S
i(OCH3) 3 、CF3 (CF2)3 −CH2 CH2 −
Si(OCH3) 3、CF3 (CF2)5 −CH2 CH2 −
Si(OCH3) 3、CF3 (CF2)5 −CH2 CH2 −
Si(OC2 H5)3 、CF3 (CF2) 7−CH2 CH2
−Si(OCH3) 3、CF3 (CF2)11−CH2 CH2
−Si(OC2 H5)3 、CF3 (CF2)3 −CH2 CH
2 −Si(CH3 )(OCH3) 2、CF3 (CF2) 7−
CH2 CH2 −Si(CH3 )(OCH3) 2、CF
3 (CF2)8 −CH2 CH2 −Si(CH3 )(OC2
H5)2 、CF3 (CF2)8 −CH2 CH2 −Si(C2
H5 )(OC2 H5)2 、等をあげることができる。
【0011】また、本発明の含フッ素アルキルシラン化
合物は、分子内にパーフルオロアルキルエーテル構造を
有しているものも用いることができる。その具体例とし
ては例えば、下記一般式〔6〕、〔7〕で表される化合
物をあげることができる。 Cp F2p+1O(Cp F2pO)r (CH2)m Si(OR’)3 ・・・〔6〕 Cp F2p+1O(Cp F2pO)r (CH2)m Si(R”)(OR’)2 ・〔7〕 (式中、mは2から6の整数を,pは1から4の整数
を、rは1から10の整数をそれぞれ表し、R’及び
R”は前出と同じ意味を表す。)具体的な化合物の例と
しては、CF3 O(CF2 O)6 −CH2 CH2 −Si
(OC2 H5)3 、CF3 O(C3 F6 O)4 −CH2 C
H2 −Si(OCH3) 3、CF3 O(C3 F6 O)
2 (CF2 O)3 −CH2 CH2 −Si(OCH3) 3、
CF3 O(C3 F6 O)8 −CH2 CH2 −Si(OC
H3) 3、CF3 O(C4 F9 O)5 −CH2 CH2 −S
i(OCH3) 3、CF3 O(C4 F9 O)5 −CH2 C
H2 −Si(CH3 )(OC2 H5)2 、CF3 O(C3
F6 O)4 −CH2 CH2 −Si(C2 H5)(OC
H3)2 、等をあげることができる。
合物は、分子内にパーフルオロアルキルエーテル構造を
有しているものも用いることができる。その具体例とし
ては例えば、下記一般式〔6〕、〔7〕で表される化合
物をあげることができる。 Cp F2p+1O(Cp F2pO)r (CH2)m Si(OR’)3 ・・・〔6〕 Cp F2p+1O(Cp F2pO)r (CH2)m Si(R”)(OR’)2 ・〔7〕 (式中、mは2から6の整数を,pは1から4の整数
を、rは1から10の整数をそれぞれ表し、R’及び
R”は前出と同じ意味を表す。)具体的な化合物の例と
しては、CF3 O(CF2 O)6 −CH2 CH2 −Si
(OC2 H5)3 、CF3 O(C3 F6 O)4 −CH2 C
H2 −Si(OCH3) 3、CF3 O(C3 F6 O)
2 (CF2 O)3 −CH2 CH2 −Si(OCH3) 3、
CF3 O(C3 F6 O)8 −CH2 CH2 −Si(OC
H3) 3、CF3 O(C4 F9 O)5 −CH2 CH2 −S
i(OCH3) 3、CF3 O(C4 F9 O)5 −CH2 C
H2 −Si(CH3 )(OC2 H5)2 、CF3 O(C3
F6 O)4 −CH2 CH2 −Si(C2 H5)(OC
H3)2 、等をあげることができる。
【0012】本発明における -M-O-Si- 結合を有する化
合物は上記A成分とB成分を反応させることにより合成
することが出来る。
合物は上記A成分とB成分を反応させることにより合成
することが出来る。
【0013】本発明における -M-O-Si- 結合を有する化
合物の製造方法は、上記B成分であるアルコキシシラン
を酸又はアルカリの触媒の存在下、100 ℃以下の温度で
加熱することにより、下記シラノール(8)、(9)、
(10)、(11)、(12)、(13)等を得たの
ち、シラノールと金属アルコキシド若しくはそのポリマ
ーとの縮合反応により -M-O-Si-結合を有する化合物が
製造できる。
合物の製造方法は、上記B成分であるアルコキシシラン
を酸又はアルカリの触媒の存在下、100 ℃以下の温度で
加熱することにより、下記シラノール(8)、(9)、
(10)、(11)、(12)、(13)等を得たの
ち、シラノールと金属アルコキシド若しくはそのポリマ
ーとの縮合反応により -M-O-Si-結合を有する化合物が
製造できる。
【0014】 Cn F2n+1(CH2 )m Si(OR’)2 OH ・・・(8) Cn F2n+1(CH2 )m Si(OR’)(OH)2 ・・・(9) Cn F2n+1(CH2 )m Si(R”)(OR’)OH ・・・(10) Cp F2p+1O(Cp F2pO)r (CH2)m Si(OR’)2 OH ・・・(11) Cp F2p+1O(Cp F2pO)r (CH2)m Si(OR’)(OH)2 ・・・(12) Cp F2p+1O(Cp F2pO)r (CH2)m Si(R”)(OR’)OH ・・・(13)
【0015】(A)シラノールの合成 シラノールは、上記含フッ素アルキルシラン化合物の分
子中のアルコキシ基の少なくともひとつが水酸基に加水
分解された化合物であるが、例えば、下記の反応式に従
つて合成することができる。 Cn F2n+1(CH2 )m Si(OR’)3 +H2 O → Cn F2n+1(CH2 )m Si(OR’)2 OH+R’OH Cn F2n+1(CH2 )m Si(OR’)3 +2H2 O → Cn F2n+1(CH2 )m Si(OR’)(OH)2 +2R’OH Cn F2n+1(CH2 )m Si(R”)(OR’)2 +H2 O → Cn F2n+1(CH2 )m Si(R”)(OR’)OH+R’OH Cp F2p+1O(Cp F2pO)r (CH2)m Si(OR’)3 +H2 O → Cp F2p+1O(Cp F2pO)r (CH2)m Si(OR’)2 OH+R’OH Cp F2p+1O(Cp F2pO)r (CH2)m Si(OR’)3 +2H2 O → Cp F2p+1O(Cp F2pO)r (CH2)m Si(OR’)(OH)2 +2R’OH Cp F2p+1O(Cp F2pO)r (CH2)m Si(R”)(OR’)2 +H2 O → Cp F2p+1O(Cp F2pO)r (CH2)m Si(R”)(OR’)OH +R’OH (式中、n、m,p、r、R’及びR”は前出と同じ意味を表す。)
子中のアルコキシ基の少なくともひとつが水酸基に加水
分解された化合物であるが、例えば、下記の反応式に従
つて合成することができる。 Cn F2n+1(CH2 )m Si(OR’)3 +H2 O → Cn F2n+1(CH2 )m Si(OR’)2 OH+R’OH Cn F2n+1(CH2 )m Si(OR’)3 +2H2 O → Cn F2n+1(CH2 )m Si(OR’)(OH)2 +2R’OH Cn F2n+1(CH2 )m Si(R”)(OR’)2 +H2 O → Cn F2n+1(CH2 )m Si(R”)(OR’)OH+R’OH Cp F2p+1O(Cp F2pO)r (CH2)m Si(OR’)3 +H2 O → Cp F2p+1O(Cp F2pO)r (CH2)m Si(OR’)2 OH+R’OH Cp F2p+1O(Cp F2pO)r (CH2)m Si(OR’)3 +2H2 O → Cp F2p+1O(Cp F2pO)r (CH2)m Si(OR’)(OH)2 +2R’OH Cp F2p+1O(Cp F2pO)r (CH2)m Si(R”)(OR’)2 +H2 O → Cp F2p+1O(Cp F2pO)r (CH2)m Si(R”)(OR’)OH +R’OH (式中、n、m,p、r、R’及びR”は前出と同じ意味を表す。)
【0016】上記シラノ─ルの合成において、触媒は、
触媒が酸である場合には、系内のpHが2〜7になるよ
うに、アルカリである場合には、pHが7〜13になる
ように加えられる。反応系内のpHが2以下又は13以
上になると、シロキサンポリマーが生成して、反応物は
ゲル化し、粘度が上昇し、ついには固化して使用できな
い。
触媒が酸である場合には、系内のpHが2〜7になるよ
うに、アルカリである場合には、pHが7〜13になる
ように加えられる。反応系内のpHが2以下又は13以
上になると、シロキサンポリマーが生成して、反応物は
ゲル化し、粘度が上昇し、ついには固化して使用できな
い。
【0017】触媒として用いられる酸としては、塩酸、
硫酸、燐酸、硝酸、酢酸等のプロトン酸を例示すること
が出来る。また、アルカリの例としては、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等を例示する
事が出来る。
硫酸、燐酸、硝酸、酢酸等のプロトン酸を例示すること
が出来る。また、アルカリの例としては、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等を例示する
事が出来る。
【0018】上記シラノールの合成反応において、用い
られる水の量は、H2 O/Siのモル比が0.1/1〜
3/1の範囲内、好ましくは、0.5/1〜2/1の範
囲内である。H2 O/Siのモル比が0.1/1以下の
場合には、シラノールの生成収率が悪く、3/1以上の
場合には、反応系内に水が残存してしまい、金属アルコ
キシド(若しくはそのポリマー)との反応時において、
水が金属アルコキシド(若しくはそのポリマー)と副反
応を起こしてしまい、目的とするM-O-Si-結合を有する
化合物の収率が著しく低下する。
られる水の量は、H2 O/Siのモル比が0.1/1〜
3/1の範囲内、好ましくは、0.5/1〜2/1の範
囲内である。H2 O/Siのモル比が0.1/1以下の
場合には、シラノールの生成収率が悪く、3/1以上の
場合には、反応系内に水が残存してしまい、金属アルコ
キシド(若しくはそのポリマー)との反応時において、
水が金属アルコキシド(若しくはそのポリマー)と副反
応を起こしてしまい、目的とするM-O-Si-結合を有する
化合物の収率が著しく低下する。
【0019】反応温度は20℃〜90℃好ましくは、4
0℃〜70℃である。反応温度が90℃以上になると、
反応物はゲル化する。また、20℃以下では、加水分解
反応の進行は著しく遅くなる。
0℃〜70℃である。反応温度が90℃以上になると、
反応物はゲル化する。また、20℃以下では、加水分解
反応の進行は著しく遅くなる。
【0020】上記シラノールの合成は、通常無溶媒で行
うことが出来るが、アルコール類等の有機溶媒を使用す
ることも出来る。得られた上記シラノールは、通常単離
することなく次の反応に用いることができる。
うことが出来るが、アルコール類等の有機溶媒を使用す
ることも出来る。得られた上記シラノールは、通常単離
することなく次の反応に用いることができる。
【0021】(B)-M-O-Si-結合を有する化合物の製造 - M-O-Si- 結合を有する化合物は、上記シラノールとT
iアルコキシド、Zrアルコキシド又はそのポリマーと
の脱アルコール反応によって製造できる。-M-O-Si-結合
を有する化合物の合成は、シラノールの反応に連続して
行うことができる。反応は上記シラノールの合成に引き
続いて行われる。通常、シラノールは単離されることな
く次の反応に用いることができる。この反応において
は、酸又はアルカリ触媒が必要であるが、シラノールを
単離することなく行う場合には、シラノールの合成に用
いられた触媒が系内に残存しているので、特に添加の必
要はない。
iアルコキシド、Zrアルコキシド又はそのポリマーと
の脱アルコール反応によって製造できる。-M-O-Si-結合
を有する化合物の合成は、シラノールの反応に連続して
行うことができる。反応は上記シラノールの合成に引き
続いて行われる。通常、シラノールは単離されることな
く次の反応に用いることができる。この反応において
は、酸又はアルカリ触媒が必要であるが、シラノールを
単離することなく行う場合には、シラノールの合成に用
いられた触媒が系内に残存しているので、特に添加の必
要はない。
【0022】反応に用いられる金属アルコキシドの量
は、Si/M(モル比)=0.5/1〜3/1、好まし
くは、1/1〜2/1である。Si/M(モル比)が3
/1以上の場合には、未反応のシラノールが系内に残存
し、目的とする-M-O-Si-結合を有する化合物の収率が低
下する。また、0.5/1以下の場合には、撥水性のよ
い-M-O-Si-結合を有する化合物が得られない。
は、Si/M(モル比)=0.5/1〜3/1、好まし
くは、1/1〜2/1である。Si/M(モル比)が3
/1以上の場合には、未反応のシラノールが系内に残存
し、目的とする-M-O-Si-結合を有する化合物の収率が低
下する。また、0.5/1以下の場合には、撥水性のよ
い-M-O-Si-結合を有する化合物が得られない。
【0023】反応温度は20℃〜90℃、好ましくは、
40℃〜70℃である。90℃以上の場合には、反応物
がゲル化して目的物の生成収率が低下する。
40℃〜70℃である。90℃以上の場合には、反応物
がゲル化して目的物の生成収率が低下する。
【0024】反応終了後、副生するアルコールの減圧留
去(通常20〜80mmHg)を行なうことによって簡
便かつ効率よく目的物を得ることができる。
去(通常20〜80mmHg)を行なうことによって簡
便かつ効率よく目的物を得ることができる。
【0025】生成する-M-O-Si-結合を有する化合物は複
雑多岐にわたり、生成物の特定は困難であるが、推定さ
れるこの縮合反応は、例えば以下のようである。
雑多岐にわたり、生成物の特定は困難であるが、推定さ
れるこの縮合反応は、例えば以下のようである。
【0026】 Cn F2n+1(CH2 )m Si(OR’)2 OH+M(OR)4 → Cn F2n+1(CH2 )m Si(OR’)2 O─M(OR)3 Cn F2n+1(CH2 )m Si(OR’)(OH)2 +2M(OR)4 → Cn F2n+1(CH2 )m Si(OR’)─(O─M(OR)3 )2 Cn F2n+1(CH2 )m Si(R”)(OR’)OH+M(OR)4 → Cn F2n+1(CH2 )m Si(R”)(OR’)O−M(OR)3 Cp F2p+1O(Cp F2pO)r (CH2)m Si(OR’)2 OH +M(OR)4 → Cp F2p+1O(Cp F2pO)r (CH2)m Si(OR’)2 O−M(OR)3 Cp F2p+1O(Cp F2pO)r (CH2)m Si(OR’)(OH)2 +2M(OR)4 → Cp F2p+1O(Cp F2pO)r (CH2)m Si(OR’)− −(OM(OR)3 )2 Cp F2p+1O(Cp F2pO)r (CH2)m Si(R”)(OR’)OH +M(OR)4 → (式中、n、m、R、R’及びR”は、前出と同じ意味を表す。)
【0027】また、-M-O-Si-結合を有する化合物の例と
しては下記一般式
しては下記一般式
〔9〕,〔10〕等をあげることがで
きる。
きる。
【0028】
【化1】
【0029】
【化2】
【0030】本発明における -M-O-Si- 結合を有する化
合物を成分として含有する表面処理剤は、この -M-O-Si
- 結合を有する化合物を有機溶媒に溶解するか、水に分
散して製造され、通常主成分の濃度は0.05〜50重量%で
ある。主成分の濃度が0.05重量以下であると、撥水性の
効果が減少する。また、50重量%以上であると、それ以
上濃度が増しても、効果は上昇することはない。
合物を成分として含有する表面処理剤は、この -M-O-Si
- 結合を有する化合物を有機溶媒に溶解するか、水に分
散して製造され、通常主成分の濃度は0.05〜50重量%で
ある。主成分の濃度が0.05重量以下であると、撥水性の
効果が減少する。また、50重量%以上であると、それ以
上濃度が増しても、効果は上昇することはない。
【0031】前記成分を有機溶媒に溶解する場合の溶剤
としては、ヘキサン、オクタン、石油ベンジン、ミネラ
ルスピリット、ケロシン等の炭化水素類、シリコンオイ
ル、が挙げられる。
としては、ヘキサン、オクタン、石油ベンジン、ミネラ
ルスピリット、ケロシン等の炭化水素類、シリコンオイ
ル、が挙げられる。
【0032】また、A成分とB成分の反応生成物である
-M-O-Si- 結合を有する化合物以外に必要に応じ、研磨
剤等を目的とする性能を損なわない範囲内で配合して使
用することが出来る。
-M-O-Si- 結合を有する化合物以外に必要に応じ、研磨
剤等を目的とする性能を損なわない範囲内で配合して使
用することが出来る。
【0033】本発明における-M-O-Si 結合を有する化合
物を成分として含有する表面処理剤を塗装面に塗布する
場合、塗布方法としては刷毛塗り、ロ−ラ−塗り、スプ
レ−塗り、浸漬法等いずれの方法でも行うことが出来
る。
物を成分として含有する表面処理剤を塗装面に塗布する
場合、塗布方法としては刷毛塗り、ロ−ラ−塗り、スプ
レ−塗り、浸漬法等いずれの方法でも行うことが出来
る。
【0034】
【作用】本発明の表面処理剤は、塗装面にほぼ均一な厚
さに塗布することにより、塗装面と化学的に結合してそ
の光沢を向上させ、また、光沢保持効果、防汚効果を長
期間持続することの出来る塗膜を形成する。なお、作用
機構は、詳らかでないが、本発明の必須成分であるA成
分とB成分が反応して得られる-M-O-Si 結合を有する化
合物が、塗装面に塗布された後、溶剤の揮散に伴い、金
属アルコキシドと含フッ素アルキルシラン化合物の反応
生成物である-M-O-Si 結合を有する化合物の一部である
アルコキシ基が分解し、アルコールを副生しつつ、塗装
表面の樹脂と結合し、その際、バルキーなパーフルオロ
アルキル基を表面に向けてネットワークを形成せしめ、
光沢、撥水性を有し、防汚効果を長期間持続する強靱な
塗膜を形成するものと考えられる。
さに塗布することにより、塗装面と化学的に結合してそ
の光沢を向上させ、また、光沢保持効果、防汚効果を長
期間持続することの出来る塗膜を形成する。なお、作用
機構は、詳らかでないが、本発明の必須成分であるA成
分とB成分が反応して得られる-M-O-Si 結合を有する化
合物が、塗装面に塗布された後、溶剤の揮散に伴い、金
属アルコキシドと含フッ素アルキルシラン化合物の反応
生成物である-M-O-Si 結合を有する化合物の一部である
アルコキシ基が分解し、アルコールを副生しつつ、塗装
表面の樹脂と結合し、その際、バルキーなパーフルオロ
アルキル基を表面に向けてネットワークを形成せしめ、
光沢、撥水性を有し、防汚効果を長期間持続する強靱な
塗膜を形成するものと考えられる。
【0035】本発明の表面処理剤は、車両等の塗装面に
塗布する長期間防汚性を有する艶出し剤として有用であ
る。
塗布する長期間防汚性を有する艶出し剤として有用であ
る。
【0036】
【実施例】本発明を、実施例及び比較例により、更に具
体的に説明する。ただし、本発明は、これら実施例によ
り何ら限定されるものではない。なお、各例中、「部」
は、特に断りのない限り、「重量部」を意味する。
体的に説明する。ただし、本発明は、これら実施例によ
り何ら限定されるものではない。なお、各例中、「部」
は、特に断りのない限り、「重量部」を意味する。
【0037】(a) -Si-O-Ti-結合を有する化合物の合
成(1) 含フッ素アルキルシラン化合物として C8F17C2H4Si(OC
H3)3を56.8gを丸底フラスコに仕込み、これに溶媒
としてエタノ−ルを4.6g、触媒として0.1N塩酸1g
を加えて攪拌し、これに、水3.6gを徐々に滴下し
た。2時間攪拌をした後、テトラキス(2−エチルヘキ
ソキシ)チタン56.4gを滴下し、2時間攪拌を継続
した。続いて減圧下20〜40mmHg 、浴温60℃で副生し
たアルコ−ル類、溶媒のアルコ−ルを追い出し、やや粘
性を有する透明液体(A−1)98.8gを得た。この
ものはIR分析の結果、935カイザ−にSi-O-Ti 結合
に由来する吸収を有していた。また、900℃加熱によ
り、SiO2+TiO2の含量を測定した結果、14.1% であ
つた(理論値14.2% )。また、元素分析の結果、C
43.0% ,H6.5%,O9.9%,F32.9% であつた。(理論値
C43.7% 、H6.2%,O 9.7% ,F32.7% )以上の結
果、このものの予想される式としては例えば下記構造
〔11〕が推定された。
成(1) 含フッ素アルキルシラン化合物として C8F17C2H4Si(OC
H3)3を56.8gを丸底フラスコに仕込み、これに溶媒
としてエタノ−ルを4.6g、触媒として0.1N塩酸1g
を加えて攪拌し、これに、水3.6gを徐々に滴下し
た。2時間攪拌をした後、テトラキス(2−エチルヘキ
ソキシ)チタン56.4gを滴下し、2時間攪拌を継続
した。続いて減圧下20〜40mmHg 、浴温60℃で副生し
たアルコ−ル類、溶媒のアルコ−ルを追い出し、やや粘
性を有する透明液体(A−1)98.8gを得た。この
ものはIR分析の結果、935カイザ−にSi-O-Ti 結合
に由来する吸収を有していた。また、900℃加熱によ
り、SiO2+TiO2の含量を測定した結果、14.1% であ
つた(理論値14.2% )。また、元素分析の結果、C
43.0% ,H6.5%,O9.9%,F32.9% であつた。(理論値
C43.7% 、H6.2%,O 9.7% ,F32.7% )以上の結
果、このものの予想される式としては例えば下記構造
〔11〕が推定された。
【0038】
【化3】
【0039】(b) -Si-O-Ti-結合を有する化合物の合
成(2) 含フッ素アルキルシラン化合物として C9F19C2H4Si(OC
2H5)3 を618gを丸底フラスコに仕込み、これに溶媒とし
てエタノ−ルを46g 、触媒として0.1N硫酸10gを加えて
攪拌し、これに、水18g を徐々に滴下した。2時間攪拌
をした後、テトライソプロポキシチタン284gを滴下し、
2時間攪拌を継続した。続いて減圧下20〜40mmHg、浴温
60℃で副生したアルコ−ル類、溶媒のアルコ−ルを追
い出し、やや粘性を有する透明液体(A−2)856 gを
得た。このものはIR分析の結果、935カイザ−にSi
-O-Ti 結合に由来する吸収を有していた。また、900
℃加熱により、SiO2+TiO2の含量を測定した結果、16.1
% であった(理論値16.4% )。また、元素分析の結果、
C 33.2%,H4.5%,O11.4% ,F42.0% であった。(理
論値 C33.6% 、H4.1%,O11.2% ,F42.2% )以上の
結果、このものの予想される式としては例えば下記構造
〔12〕が推定された。
成(2) 含フッ素アルキルシラン化合物として C9F19C2H4Si(OC
2H5)3 を618gを丸底フラスコに仕込み、これに溶媒とし
てエタノ−ルを46g 、触媒として0.1N硫酸10gを加えて
攪拌し、これに、水18g を徐々に滴下した。2時間攪拌
をした後、テトライソプロポキシチタン284gを滴下し、
2時間攪拌を継続した。続いて減圧下20〜40mmHg、浴温
60℃で副生したアルコ−ル類、溶媒のアルコ−ルを追
い出し、やや粘性を有する透明液体(A−2)856 gを
得た。このものはIR分析の結果、935カイザ−にSi
-O-Ti 結合に由来する吸収を有していた。また、900
℃加熱により、SiO2+TiO2の含量を測定した結果、16.1
% であった(理論値16.4% )。また、元素分析の結果、
C 33.2%,H4.5%,O11.4% ,F42.0% であった。(理
論値 C33.6% 、H4.1%,O11.2% ,F42.2% )以上の
結果、このものの予想される式としては例えば下記構造
〔12〕が推定された。
【0040】
【化4】
【0041】(c) -Si-O-Ti-結合を有する化合物の合
成(3) 含フッ素アルキルシラン化合物として、CF3 C2 H4
Si(OCH3 )3 218 gを丸底フラスコに仕込み、こ
れに溶媒としてエタノ−ルを46g 、触媒として0.1N硫酸
18gを加えて攪拌し、これに、水18g を徐々に滴下し
た。2時間攪拌をした後、ジプロポキシジ(2 - エチル
ヘキソキシ)チタン424gを滴下し、2時間攪拌を継続し
た。続いて減圧下20〜40mmHg、浴温60℃で副生したア
ルコ−ル類、溶媒のアルコ−ルを留去し、やや粘性を有
する透明液体(A−3)568 gを得た。このものはIR
分析の結果、935カイザ−にSi-O-Ti 結合に由来する
吸収を有していた。また、900℃加熱により、SiO2+
TiO2の含量を測定した結果、24.9% であった(理論値2
4.6% )。また、元素分析の結果、C 50.1%,H9.5%,
O16.7% ,F10.3% であった。(理論値 C50.7% 、H
9.0%,O16.9% ,F10.0% )以上の結果、このものの予
想される式としては例えば下記構造〔13〕が推定され
た。
成(3) 含フッ素アルキルシラン化合物として、CF3 C2 H4
Si(OCH3 )3 218 gを丸底フラスコに仕込み、こ
れに溶媒としてエタノ−ルを46g 、触媒として0.1N硫酸
18gを加えて攪拌し、これに、水18g を徐々に滴下し
た。2時間攪拌をした後、ジプロポキシジ(2 - エチル
ヘキソキシ)チタン424gを滴下し、2時間攪拌を継続し
た。続いて減圧下20〜40mmHg、浴温60℃で副生したア
ルコ−ル類、溶媒のアルコ−ルを留去し、やや粘性を有
する透明液体(A−3)568 gを得た。このものはIR
分析の結果、935カイザ−にSi-O-Ti 結合に由来する
吸収を有していた。また、900℃加熱により、SiO2+
TiO2の含量を測定した結果、24.9% であった(理論値2
4.6% )。また、元素分析の結果、C 50.1%,H9.5%,
O16.7% ,F10.3% であった。(理論値 C50.7% 、H
9.0%,O16.9% ,F10.0% )以上の結果、このものの予
想される式としては例えば下記構造〔13〕が推定され
た。
【0042】
【化5】
【0043】(d) -Si-O-Ti-結合を有する化合物の合
成(4) 含フッ素アルキルシラン化合物として、CF3 C2 H4
Si(OCH3 )3 218 gを丸底フラスコに仕込み、こ
れに溶媒としてエタノ−ルを46g 、触媒として0.2N水酸
化ナトリウムエタノール溶液10gを加えて攪拌し、これ
に、水18g を徐々に滴下した。2時間攪拌をした後、テ
トライソプロポキシチタン284gを滴下し、2時間攪拌を
継続した。続いて減圧下20〜40mmHg、浴温60℃で副生
したアルコ−ル類、溶媒のアルコ−ルを留去し、やや粘
性を有する透明液体(A−4 )766 gを得た。このもの
はIR分析の結果、935カイザ−にSi-O-Ti 結合に由
来する吸収を有していた。また、元素分析の結果、C 3
7.3%,H7.1%,O20.8% ,F14.6% であった。(理論値
C37.6%、H6.8%,O20.9% ,F14.9% )以上の結
果、このものの予想される式としては例えば下記構造
〔14〕が推定された。
成(4) 含フッ素アルキルシラン化合物として、CF3 C2 H4
Si(OCH3 )3 218 gを丸底フラスコに仕込み、こ
れに溶媒としてエタノ−ルを46g 、触媒として0.2N水酸
化ナトリウムエタノール溶液10gを加えて攪拌し、これ
に、水18g を徐々に滴下した。2時間攪拌をした後、テ
トライソプロポキシチタン284gを滴下し、2時間攪拌を
継続した。続いて減圧下20〜40mmHg、浴温60℃で副生
したアルコ−ル類、溶媒のアルコ−ルを留去し、やや粘
性を有する透明液体(A−4 )766 gを得た。このもの
はIR分析の結果、935カイザ−にSi-O-Ti 結合に由
来する吸収を有していた。また、元素分析の結果、C 3
7.3%,H7.1%,O20.8% ,F14.6% であった。(理論値
C37.6%、H6.8%,O20.9% ,F14.9% )以上の結
果、このものの予想される式としては例えば下記構造
〔14〕が推定された。
【0044】
【化6】
【0045】(e) -Si-O-Ti-結合を有する化合物の合
成(5) 含フッ素アルキルシラン化合物として、C8 F17C2H
4 Si(OCH3 )3 568 gを丸底フラスコに仕込み、
これに溶媒としてエタノ−ルを46g 、触媒として0.4N塩
酸10gを加えて攪拌し、これに、水18g を徐々に滴下し
た。2時間攪拌をした後、テトライソプロポキシチタン
142gを滴下し、2時間攪拌を継続した。続いて減圧下20
〜40mmHg、浴温60℃で副生したアルコ−ル類、溶媒の
アルコ−ルを留去し、やや粘性を有する透明液体(A−
5)636 gを得た。このものはIR分析の結果、935
カイザーに-Si-O-Ti結合に由来する吸収を有していた。
また、元素分析の結果、C 28.0%,H2.7%,O10.1% ,
F51.3% であった。(理論値 C28.3% 、H2.7%,O1
0.1% ,F51.0% )また、900℃加熱により、SiO2+T
iO2の含量を測定した結果、15.9% であった(理論値15.
7% )。以上の結果、このものの予想される式としては
例えば下記構造〔15〕が推定された。
成(5) 含フッ素アルキルシラン化合物として、C8 F17C2H
4 Si(OCH3 )3 568 gを丸底フラスコに仕込み、
これに溶媒としてエタノ−ルを46g 、触媒として0.4N塩
酸10gを加えて攪拌し、これに、水18g を徐々に滴下し
た。2時間攪拌をした後、テトライソプロポキシチタン
142gを滴下し、2時間攪拌を継続した。続いて減圧下20
〜40mmHg、浴温60℃で副生したアルコ−ル類、溶媒の
アルコ−ルを留去し、やや粘性を有する透明液体(A−
5)636 gを得た。このものはIR分析の結果、935
カイザーに-Si-O-Ti結合に由来する吸収を有していた。
また、元素分析の結果、C 28.0%,H2.7%,O10.1% ,
F51.3% であった。(理論値 C28.3% 、H2.7%,O1
0.1% ,F51.0% )また、900℃加熱により、SiO2+T
iO2の含量を測定した結果、15.9% であった(理論値15.
7% )。以上の結果、このものの予想される式としては
例えば下記構造〔15〕が推定された。
【0046】
【化7】
【0047】上記実施例も含め本発明の製造例(A−
1)〜(A−8)を表1にまとめた。
1)〜(A−8)を表1にまとめた。
【表1】
【0048】(g)表面処理剤の調製 (a)項で合成した(A−1)5gをPSO35(ジメ
チルポリシロキサン、チッソKK製)25g、エクゾー
ルD100−140(エクソン化学KK製)70gに溶
解した表面処理剤(F−1)を調製した。同様にして、
表2に示した如く-M-O-Si-結合を有する化合物(A−
1)〜(A−8)を溶媒等に混合又は乳化し、表面処理
剤、(F−2)〜(F−10)を調製した。
チルポリシロキサン、チッソKK製)25g、エクゾー
ルD100−140(エクソン化学KK製)70gに溶
解した表面処理剤(F−1)を調製した。同様にして、
表2に示した如く-M-O-Si-結合を有する化合物(A−
1)〜(A−8)を溶媒等に混合又は乳化し、表面処理
剤、(F−2)〜(F−10)を調製した。
【0049】比較として、Tiアルコキシドと含フッ素
アルキルシラン混合物を溶媒に混合した場合の表面処理
剤例(R−1)を調製した。また、比較のため、従来型
ワックスを試料(R−2)として使用した。
アルキルシラン混合物を溶媒に混合した場合の表面処理
剤例(R−1)を調製した。また、比較のため、従来型
ワックスを試料(R−2)として使用した。
【0050】
【表2】
【0051】前記の本発明の表面処理剤(F−1)〜
(F−10)、比較用試料(R−1)、(R−2)を用
いた実施例1〜実施例10、比較例1、2について、次
の諸試験を行い、これらの測定結果を参考例として、表
3、表4に示した。
(F−10)、比較用試料(R−1)、(R−2)を用
いた実施例1〜実施例10、比較例1、2について、次
の諸試験を行い、これらの測定結果を参考例として、表
3、表4に示した。
【0052】(h)汚染試験 300 ×450mm のJISK−5400に準拠した白色及び
黒色の一般自動車用アクリルメラミン樹脂の塗装鉄板
を、ハンネリコンパウンド(KKウイルソン製)を用いて
研磨して傷を付け、使用中の塗装板と同等の光沢度40
〜50度に調製した。この塗装板に、前述の表面処理剤
(F−1)〜(F−10)、(R−1)、(Rー2)を
各々塗布し、25℃の温度で24時間乾燥した後、布
切れを用いて拭きあげ、表面処理板とした。アセチレン
ブラック(商品名:XC−550− 0.1%、電気化学工
業KK製)を炭化水素系溶剤(商品名:エクゾ−ルD−1
00−140、エクソン化学KK製)に分散させた汚染液
を、前記表面処理板にスプレ−し、70℃の温度に30
分間放置した後に拭き取る操作を3回繰り返し、汚染処
理をした。次いで、汚染処理前と汚染処理後の光沢度
を、20グロスメ−タ−(村上色彩研究所製)を用いて
測定した。
黒色の一般自動車用アクリルメラミン樹脂の塗装鉄板
を、ハンネリコンパウンド(KKウイルソン製)を用いて
研磨して傷を付け、使用中の塗装板と同等の光沢度40
〜50度に調製した。この塗装板に、前述の表面処理剤
(F−1)〜(F−10)、(R−1)、(Rー2)を
各々塗布し、25℃の温度で24時間乾燥した後、布
切れを用いて拭きあげ、表面処理板とした。アセチレン
ブラック(商品名:XC−550− 0.1%、電気化学工
業KK製)を炭化水素系溶剤(商品名:エクゾ−ルD−1
00−140、エクソン化学KK製)に分散させた汚染液
を、前記表面処理板にスプレ−し、70℃の温度に30
分間放置した後に拭き取る操作を3回繰り返し、汚染処
理をした。次いで、汚染処理前と汚染処理後の光沢度
を、20グロスメ−タ−(村上色彩研究所製)を用いて
測定した。
【0053】(i)水滴の接触角の測定 (b)項の汚染試験の表面処理板に、ピペットより水を
滴下し、水滴を生成させ、その接触角をコンタクタング
ルメ−タ−(CA−D−1型、協和製)を用いて測定し
た。
滴下し、水滴を生成させ、その接触角をコンタクタング
ルメ−タ−(CA−D−1型、協和製)を用いて測定し
た。
【0054】(j)実車試験 白色塗装車(日産自動車製)4台を準備し、その中の3
台に(a)項で調製した各試料を(a)項と同様の方法
で塗布し、88日間の走行テストを行った。この間25
日間は雨天での走行であった。走行テスト前後及び走行
後ウエスで汚染を吹き取った後の光沢度を前記測定器を
用いて測定した。また、汚染除去後の撥水性及び防汚性
を観察した。
台に(a)項で調製した各試料を(a)項と同様の方法
で塗布し、88日間の走行テストを行った。この間25
日間は雨天での走行であった。走行テスト前後及び走行
後ウエスで汚染を吹き取った後の光沢度を前記測定器を
用いて測定した。また、汚染除去後の撥水性及び防汚性
を観察した。
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の表面処理
剤は、含フッ素アルキルシラン化合物を加水分解してシ
ラノール誘導体としたのち、金属アルコキシド又はその
ポリマーとの縮合反応によって、効率よくかつ簡便に製
造することができる。本発明の表面処理剤は、塗装面と
表面処理剤とが化学的に結合し、塗装面の光沢を向上さ
せ、光沢保持効果及び防汚効果を長期間持続させること
が出来るものである。また、本発明の表面処理剤は、車
両、プラスチック、木材、金属、無機物(大理石、ガラ
ス)、屋内、屋外用建材等の塗装面に塗布し、長期間防
汚性を有する艶出し剤として有用である。
剤は、含フッ素アルキルシラン化合物を加水分解してシ
ラノール誘導体としたのち、金属アルコキシド又はその
ポリマーとの縮合反応によって、効率よくかつ簡便に製
造することができる。本発明の表面処理剤は、塗装面と
表面処理剤とが化学的に結合し、塗装面の光沢を向上さ
せ、光沢保持効果及び防汚効果を長期間持続させること
が出来るものである。また、本発明の表面処理剤は、車
両、プラスチック、木材、金属、無機物(大理石、ガラ
ス)、屋内、屋外用建材等の塗装面に塗布し、長期間防
汚性を有する艶出し剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09G 1/00 A 6917−4H
Claims (2)
- 【請求項1】下記のA成分とB成分とを反応させること
を特徴とする -M-O-Si- 結合を有する化合物の製造方
法。 A成分:一般式M(OR)4 ・・・・・・・・・・・・・・・〔1〕 (式中、MはTi又はZrを示し、Rは同種又は異種の
炭素数1〜10のアルキル基を示す)で表される金属ア
ルコキシド又はそのポリマ− B成分:下記一般式〔2〕又は〔3〕で表される含フッ
素アルキルシラン化合物 RfSi(OR’)3 ・・・・・・〔2〕 RfSi(R”)(OR’)2 ・・・・・・〔3〕 (式中、Rf基は、パーフルオロアルキルエーテル構造
を有していてもよい、炭素数3〜20の含フッ素アルキ
ル基を示し、R’は同種又は異種の炭素数1〜22の飽
和又は不飽和脂肪族炭化水素基を示し、R”は炭素数1
〜4のアルキル基を示す。) - 【請求項2】請求項1に記載の -M-O-Si- 結合を有する
化合物の製造方法において、一般式〔2〕又は〔3〕で
表されるB成分である含フッ素アルキルシラン化合物を
酸又はアルカリ触媒の存在下において加水分解して、一
般式〔2〕,又は〔3〕の化合物の分子中のOR’基の
少なくともひとつを水酸基としてシラノール誘導体とし
たのち、一般式〔1〕の金属アルコキシド又はそのポリ
マーを反応させることを特徴とする -M-O-Si- 結合を有
する化合物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31330691A JPH05125083A (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | 表面処理剤の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31330691A JPH05125083A (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | 表面処理剤の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05125083A true JPH05125083A (ja) | 1993-05-21 |
Family
ID=18039635
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31330691A Pending JPH05125083A (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | 表面処理剤の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05125083A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06271679A (ja) * | 1993-03-22 | 1994-09-27 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 新規含フッ素チタノシロキサン化合物及びそれを用いた硬化皮膜形成剤 |
JPH07238172A (ja) * | 1994-02-25 | 1995-09-12 | Dow Corning Kk | 有機溶媒に可溶なポリチタノシロキサンの製造方法 |
JPH07268101A (ja) * | 1994-04-01 | 1995-10-17 | Dow Corning Kk | ポリチタノシロキサンの硬化方法 |
JPH07286045A (ja) * | 1994-02-25 | 1995-10-31 | Dow Corning Kk | ポリヘテロシロキサンの製造方法 |
JP2000070673A (ja) * | 1998-09-03 | 2000-03-07 | Daido Steel Co Ltd | 抗菌脱臭性光触媒型フィルタ及びその製造方法 |
JP2006089619A (ja) * | 2004-09-24 | 2006-04-06 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物 |
JP2011001623A (ja) * | 2009-06-22 | 2011-01-06 | Nippon Parkerizing Co Ltd | 金属表面処理剤、表面処理金属材料および金属材料の表面処理方法 |
WO2021171745A1 (ja) * | 2020-02-27 | 2021-09-02 | ユニマテック株式会社 | 含フッ素アルコールコンポジット |
-
1991
- 1991-11-01 JP JP31330691A patent/JPH05125083A/ja active Pending
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WO2021171745A1 (ja) * | 2020-02-27 | 2021-09-02 | ユニマテック株式会社 | 含フッ素アルコールコンポジット |
JPWO2021171745A1 (ja) * | 2020-02-27 | 2021-09-02 |
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