JPH045809Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH045809Y2 JPH045809Y2 JP3445488U JP3445488U JPH045809Y2 JP H045809 Y2 JPH045809 Y2 JP H045809Y2 JP 3445488 U JP3445488 U JP 3445488U JP 3445488 U JP3445488 U JP 3445488U JP H045809 Y2 JPH045809 Y2 JP H045809Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- annular groove
- sliding
- opening
- hole
- sliding ring
- Prior art date
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- Expired
Links
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 3
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 5
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 4
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 4
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 2
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 2
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 2
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000003746 surface roughness Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Mechanical Sealing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、機器の回転軸周を密封するメカニカ
ルシールであつて、とくにドライ条件で使用され
るメカニカルシールの改良に関するものである。
ルシールであつて、とくにドライ条件で使用され
るメカニカルシールの改良に関するものである。
従来から、第3図および第4図に示すように、
ハウジング51内周に気密的に嵌着された、非回
転の摺動リング52と、シヤフト53外周に周方
向に係合した状態で気密的に装着されて回転する
摺動リング54が、バネ55からの軸方向荷重に
より互いに密接摺動して軸封を行なうメカニカル
シールのうち、気体をシール対象とするものにお
いては、硬度が異なる両摺動リング52,54の
摺動面52′,54′のうちの軟質側(図示の例で
は摺動面54′)に、該摺動面と同心の円周状に
延びる環状溝56を形成することが知られてい
る。
ハウジング51内周に気密的に嵌着された、非回
転の摺動リング52と、シヤフト53外周に周方
向に係合した状態で気密的に装着されて回転する
摺動リング54が、バネ55からの軸方向荷重に
より互いに密接摺動して軸封を行なうメカニカル
シールのうち、気体をシール対象とするものにお
いては、硬度が異なる両摺動リング52,54の
摺動面52′,54′のうちの軟質側(図示の例で
は摺動面54′)に、該摺動面と同心の円周状に
延びる環状溝56を形成することが知られてい
る。
すなわち、シール対象が液体である場合には、
摺動面52′,54′間に液膜が介在することによ
り潤滑され、かつ摺動熱が除去されるが、シール
対象が気体である場合は、摺動面52′,54′が
ドライ条件で摺動し、その潤滑は両摺動リング5
2,54を構成する摺動材料の自己潤滑性にのみ
依存しているため、単位面積あたりの面圧を変え
ずに摺動抵抗を低減する目的で、前記環状溝56
の形成により摺動面積を小さくするとともに、摺
動面52′,54′に対する軸方向荷重を緩和して
いる。
摺動面52′,54′間に液膜が介在することによ
り潤滑され、かつ摺動熱が除去されるが、シール
対象が気体である場合は、摺動面52′,54′が
ドライ条件で摺動し、その潤滑は両摺動リング5
2,54を構成する摺動材料の自己潤滑性にのみ
依存しているため、単位面積あたりの面圧を変え
ずに摺動抵抗を低減する目的で、前記環状溝56
の形成により摺動面積を小さくするとともに、摺
動面52′,54′に対する軸方向荷重を緩和して
いる。
しかし、上記したようなドライ摺動型メカニカ
ルシールは、摺動面52′,54′が経時的に摩耗
してゆくと、これによつて生じた摩耗粉が密閉さ
れた環状溝56内に蓄積され、該摩耗粉の一部が
摺動面52′,54′間に噛み込まれることにより
異常摩耗や異常発熱を惹き起こす問題があつた。
ルシールは、摺動面52′,54′が経時的に摩耗
してゆくと、これによつて生じた摩耗粉が密閉さ
れた環状溝56内に蓄積され、該摩耗粉の一部が
摺動面52′,54′間に噛み込まれることにより
異常摩耗や異常発熱を惹き起こす問題があつた。
そこで本考案のドライ摺動型メカニカルシール
は、硬質側摺動リングに、一端が環状溝に向けて
開口し他端が該開口箇所よりも下方となる箇所に
開口する貫通孔を穿設して、前記環状溝内を該貫
通孔を介して外部へ開放するとともに、前記硬質
側摺動リングの端面のうち前記貫通孔の環状溝側
開口の近傍でかつ該開口から見て回転方向側とな
る位置に、前記環状溝内へ突出する突起部を設け
た構成とした。
は、硬質側摺動リングに、一端が環状溝に向けて
開口し他端が該開口箇所よりも下方となる箇所に
開口する貫通孔を穿設して、前記環状溝内を該貫
通孔を介して外部へ開放するとともに、前記硬質
側摺動リングの端面のうち前記貫通孔の環状溝側
開口の近傍でかつ該開口から見て回転方向側とな
る位置に、前記環状溝内へ突出する突起部を設け
た構成とした。
両摺動リングの摺動によつて生じ環状溝内へ入
り込んだ摩耗粉は、該環状溝内で共回りする気体
によつて回転方向に移動し、やがて硬質側摺動リ
ングの端面から環状溝内へ突設された突起によつ
て堰止められ、その直前(突起から見て反回転側
の位置)に開口した貫通孔へ落下して外部へ排出
される。
り込んだ摩耗粉は、該環状溝内で共回りする気体
によつて回転方向に移動し、やがて硬質側摺動リ
ングの端面から環状溝内へ突設された突起によつ
て堰止められ、その直前(突起から見て反回転側
の位置)に開口した貫通孔へ落下して外部へ排出
される。
第1図および第2図に本考案の一実施例を示
す。
す。
このメカニカルシールは、鉛直方向に設けられ
たシヤフトの軸周を密封するもので、ハウジング
1の内周にOリング9,9を介して気密的に装着
され硬質の摺動材料からなる非回転の摺動リング
2は、該摺動リング2よりも軟質の摺動材料から
なりシヤフト3の外周にOリング10を介して気
密的に装着され該シヤフト3とともに回転する摺
動リング4の下方に位置している。
たシヤフトの軸周を密封するもので、ハウジング
1の内周にOリング9,9を介して気密的に装着
され硬質の摺動材料からなる非回転の摺動リング
2は、該摺動リング2よりも軟質の摺動材料から
なりシヤフト3の外周にOリング10を介して気
密的に装着され該シヤフト3とともに回転する摺
動リング4の下方に位置している。
該軟質摺動リング4の摺動面4′における幅方
向略中央には、該摺動面4′と同心円状に延びる
環状溝5が形成されており、また、その下側の非
回転の硬質摺動リング2には所要数の貫通孔6が
穿たれており(図には1つだけ示す)、該貫通孔
6は一端が前記環状溝5内へ向けて軟質摺動リン
グ4との対向端面2′に開口6aするとともに、
該開口6aから下方へ延びて、外周の前記Oリン
グ9,9の間の部位に開口6bし、ハウジング1
に設けた排出孔8を介して機外の空間に連通して
いる。また、前記硬質摺動リング2の端面2′に
は、前記開口6a近傍にあつてかつ該開口6aか
ら見て摺動リング4の回転方向A側となる位置
に、環状溝5内へ突出する突起部7が設けられて
いる。11はセツトスクリユ13によつてシヤフ
ト3外周に固着されたカラー12に後端を支承さ
れ、回転する摺動リング4を非回転の摺動リング
2に向けて軸方向(下方)へ押圧するコイルスプ
リングである。
向略中央には、該摺動面4′と同心円状に延びる
環状溝5が形成されており、また、その下側の非
回転の硬質摺動リング2には所要数の貫通孔6が
穿たれており(図には1つだけ示す)、該貫通孔
6は一端が前記環状溝5内へ向けて軟質摺動リン
グ4との対向端面2′に開口6aするとともに、
該開口6aから下方へ延びて、外周の前記Oリン
グ9,9の間の部位に開口6bし、ハウジング1
に設けた排出孔8を介して機外の空間に連通して
いる。また、前記硬質摺動リング2の端面2′に
は、前記開口6a近傍にあつてかつ該開口6aか
ら見て摺動リング4の回転方向A側となる位置
に、環状溝5内へ突出する突起部7が設けられて
いる。11はセツトスクリユ13によつてシヤフ
ト3外周に固着されたカラー12に後端を支承さ
れ、回転する摺動リング4を非回転の摺動リング
2に向けて軸方向(下方)へ押圧するコイルスプ
リングである。
いま、摺動リング4がA方向に回転していると
すると、環状溝5内へ入り込んだ摩耗粉(図示せ
ず)も前記回転に伴なつて該環状溝5内を矢印B
で示すように移動し、突起部7に突き当たつて開
口6aから貫通孔6内へ落下し、さらに開口6b
からハウジング1の排出孔8を経由して機外へ排
出される。
すると、環状溝5内へ入り込んだ摩耗粉(図示せ
ず)も前記回転に伴なつて該環状溝5内を矢印B
で示すように移動し、突起部7に突き当たつて開
口6aから貫通孔6内へ落下し、さらに開口6b
からハウジング1の排出孔8を経由して機外へ排
出される。
なお、この実施例では鉛直方向に延びるシヤフ
トに装着されるメカニカルシールについて本考案
を実施したが、水平その他の方向に延びるシヤフ
トに装着されるメカニカルシールについても、環
状溝内の摩耗粉をシール下方へ向けて落下させ外
部へ放出する構造とすることは可能である。
トに装着されるメカニカルシールについて本考案
を実施したが、水平その他の方向に延びるシヤフ
トに装着されるメカニカルシールについても、環
状溝内の摩耗粉をシール下方へ向けて落下させ外
部へ放出する構造とすることは可能である。
本考案のドライ摺動型メカニカルシールは、環
状溝内を硬質摺動リングの貫通孔によつて非密閉
状態とし、該環状溝内を回転方向に移動する摩耗
粉を突起部で堰止めて、前記貫通孔から下方かつ
外部の空間へ強制的に排出するようにしたため、
摩耗粉が環状溝内に蓄積されて摺動面に噛み込ま
れ該摺動面に面荒れや異常摩耗、異常発熱が起こ
るといつた不具合を解消することができる。
状溝内を硬質摺動リングの貫通孔によつて非密閉
状態とし、該環状溝内を回転方向に移動する摩耗
粉を突起部で堰止めて、前記貫通孔から下方かつ
外部の空間へ強制的に排出するようにしたため、
摩耗粉が環状溝内に蓄積されて摺動面に噛み込ま
れ該摺動面に面荒れや異常摩耗、異常発熱が起こ
るといつた不具合を解消することができる。
第1図は本考案の一実施例を示す半裁した側断
面図、第2図は同じく要部正面図、第3図は従来
例を示す半裁した側断面図、第4図は同じく摺動
リングの正面図である。 1……ハウジング、2……摺動リング(硬質)、
2′……端面、3……シヤフト、4……摺動リン
グ(軟質)、5……環状溝、6……貫通孔、6a,
6b……開口、7……突起部。
面図、第2図は同じく要部正面図、第3図は従来
例を示す半裁した側断面図、第4図は同じく摺動
リングの正面図である。 1……ハウジング、2……摺動リング(硬質)、
2′……端面、3……シヤフト、4……摺動リン
グ(軟質)、5……環状溝、6……貫通孔、6a,
6b……開口、7……突起部。
Claims (1)
- 硬度の異なる材料からなり軸方向に対向する1
対の摺動リングのうちの一方をハウジングの内周
に、他方をシヤフトの外周に気密的に装着すると
ともに、スプリングからの軸方向荷重によつて該
両リング同士を密接摺動させ、軟質側摺動リング
の摺動面に該摺動面と同心の環状溝を有するドラ
イ摺動型メカニカルシールにおいて、硬質側摺動
リングに、一端が前記環状溝に向けて開口し他端
が該開口箇所よりも下方となる箇所に開口する貫
通孔を穿設して、前記環状溝内を該貫通孔を介し
て外部へ開放するとともに、前記硬質側摺動リン
グの端面のうち前記貫通孔の環状溝側開口の近傍
でかつ該開口から見て回転方向側となる位置に、
前記環状溝内へ突出する突起部を設けたことを特
徴とするドライ摺動型メカニカルシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3445488U JPH045809Y2 (ja) | 1988-03-17 | 1988-03-17 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3445488U JPH045809Y2 (ja) | 1988-03-17 | 1988-03-17 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01139174U JPH01139174U (ja) | 1989-09-22 |
JPH045809Y2 true JPH045809Y2 (ja) | 1992-02-18 |
Family
ID=31261162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3445488U Expired JPH045809Y2 (ja) | 1988-03-17 | 1988-03-17 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH045809Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6678170B2 (ja) * | 2015-05-21 | 2020-04-08 | イーグル工業株式会社 | 摺動部品 |
-
1988
- 1988-03-17 JP JP3445488U patent/JPH045809Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01139174U (ja) | 1989-09-22 |
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