JPH0451272B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、先行ストリツプの後端と、後行ス
トリツプの先端とをレーザビームで溶接するスト
リツプ接続装置に関するものである。

〔従来の技術〕

第７図〜第１１図は例えば特開昭57−171590号
公報に示された従来のストリツプ接続装置であ
る。１は所定の幅と長さを有する基台、２は基台
１の上を移動する移動枠で、シヤー装置及び溶接
装置が塔載されている。３は移動枠２を移動させ
るシリンダで、移動枠２をガイド４に沿つて移動
させる。５は出側クランプ装置、６ａは先行スト
リツプ、６ｂは後行ストリツプ、７は出側クラン
プ装置５を操作するシリンダ、８は入側クランプ
装置、９は入側クランプ装置８を出側クランプ装
置５の方向に接離操作するシリンダ、１０は入側
クランプ装置８を操作するシリンダである。１１
はレーザビームを照射できる加工ヘツド、１２は
加工ヘツド１１を支持するキヤリツジで、レール
１３の上を走行する。なお、レール１３は移動枠
２に装着されている。１４はキヤリツジ１２を駆
動するモータである。１５は発振器（図示せず）
からレーザビームを加工ヘツド１１に導く伝送装
置である。なお、１１〜１５でレーザビーム溶接
装置１６が構成されている。１７は移動枠２に装
着された溶接バツクバーで、シリンダ１８によつ
て昇降し、ガイド１９ａ，１９ｂによつて案内さ
れる。２０ａは移動枠２に取付けられた固定刃装
置２０ｂと協働してストリツプ６を切断する可動
刃装置で、固定刃装置２０ｂと接離可能に可動枠
２で支持されている。つまり、可動枠２に取付け
られたガイド２２ａ，２２ｂに沿つて、シリンダ
２１によつて昇降する。一方、固定刃装置２０ｂ
は可動枠２に支持されたガイド２４ａ，２４ｂに
よつてガイドされ、シリンダ２３によつて昇降す
る構成となつている。なお、２０ａ，２０ｂ，２
１，２２ａ，２２ｂ，２３，２４ａ，２４ｂによ
つて切断装置２５が形成される。

上記のように構成されたストリツプ接続装置は
第９図に示すように、クランプ装置５及び８がス
トリツプ６ａ，６ｂの走行ラインに配置され、切
断装置２５とバツクバー装置１７は可動枠に装着
されていて、レール４で切断位置と溶接位置とに
移動できるようにされている。

鉄鋼プロセスラインにおいては、第８図の矢印
Ａ方向にストリツプ６ａ，６ｂを走行させてい
る。このように走行される先行ストリツプ６ａの
後端が出側クランプ５に対して所定の位置になる
と、シリンダ７を駆動させて、出側クランプ装置
５で、先行ストリツプ６ａがクランプさせる。こ
のクランプされた先行ストリツプ６ａの後端に対
し、後行ストリツプ６ｂの先端が所定の間隔とな
るまで、後行ストリツプ６ｂは送行され、シリン
ダ１０の駆動で、入力側クランプ装置８が動作
し、後行ストリツプ６ｂが入側クランプ装置８で
クランプされる。この両ストツプ６ａ，６ｂを両
クランプ装置５，８でクランプした後、各刃装置
２０ａ，２０ｂは第８図に示すように両クランプ
装置５，８との間に配置される。この状態でシリ
ンダ２３によつて、固定刃装置２０ｂが上昇し、
しかる後に可動刃装置２０ａを協働して、先行ス
トリツプ６ａの後端と後行ストリツプ６ｂの先端
とが同時に切断される。切断装置２５が動作終了
すると、シリンダ３が動作して、バツクバー装置
１７及び溶接装置１６をラインセンターの稼動位
置に移動させるとともに、入側クランプ装置８の
シリンダ９が動作し、後行ストリツプ６ｂを前進
させる。これによつて、先行ストリツプ６ａの後
端と後行ストリツプ６ｂの先端とが当接する。こ
の入側クランプ８の動作が終了するとバソクバー
装置１７が両ストリツプ６ａ，６ｂと当接する位
置までシリンダ１８によつて上昇する。しかる
後、両ストリツプ６ａ，６ｂの当接部が加工ヘツ
ド１１から照射されるレーザビームで溶接され
る。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来のストリツプ接続装置は、以上のように構
成されているので、接続部すなわち溶接部の溶接
前形状によつて、接続部の品質が左右される。一
般に固定刃と可動刃を有する切断装置で切断した
板材の突合せ部は、第１０図に示すように切断の
ダレ、カエリ等のため、厚さ方向に微小な間隙が
発生し、しかも直線の確保が困難であるため、接
続部の溶接品質の向上が困難であるという問題点
があつた。

この発明は上記のような問題点を解消するため
になされたもので、両ストリツプの突合せ部の品
質を向上することにより接続部の品質の向上を図
るようにしたストリツプ接続装置を得ることを目
的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係るストリツプ接続装置は、先行及
び後ストリツプ間の当接線とほぼ平行に配置した
ガイドレールでキヤリツジを移動可能に支持し、
キヤリツジにロータリシヤと仕上装置と溶接装置
とを塔載し、キヤリツジに一方向に走行する過程
でロータリシヤが作動し、続いて同じ一方向に走
行する過程で仕上装置が作動してロータリシヤが
切断した端面を仕上加工し、キヤリツジが他方向
に走行する過程で両ストリツプ間を溶接するよう
にしたものである。

〔作用〕

この発明におけるストリツプ接続装置は、キヤ
リツジがガイドレールに沿つて一方向に走行する
過程で両ストリツプの端面をロータリシヤで切断
し、切断した端面を仕上装置で仕上げて、反対の
他方向にキヤリツジが走行する過程で溶接装置が
両ストリツプ間を溶接する。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例を図について説明す
る。第１図〜第６図において基台１の上に設置さ
れた入側クランプ８と出側クランプ装置５は従来
のものと同様であるが、出側クランプ装置５を支
持しているフレーム２６にはガイドレール３０が
取付けられている。このガイドレール３０上をロ
ータリシヤ装置２７、ロータリシヤ装置２７を昇
降させるシリンダ２８及び切断端面を切削及び切
削するための仕上装置３２，３３、そして、溶接
するための溶接装置１６を装着したキヤリツジ２
９が走行する構成となつている。その駆動源はモ
ータ３１となつている。ロータリシヤ装置２７及
び切削装置３２は両スリツプ６ａ，６ｂの端部を
夫々所定の量だけ切断及び切削できるように配置
されている。上記ロータリシヤ装置２７、切削装
置３２及び溶接装置１６は同一キヤリツジ２９に
塔載されていて、同一レール３０上を移動できる
様に構成されている。

このようなストリツプ接続装置は、第１図に示
すようにクランプ装置８，５がラインセンタ上に
あり、ロータリシヤ装置２７、切削装置３２，３
３及び溶接装置１６は所定の位置（実線位置）で
待機している。このような状態で、先行ストリツ
プ６ａと後行ストリツプ６ｂの先端とが所定の位
置に来ると、クランプ装置５，８が作動し、第３
図に示すように、両ストリツプ６ａ，６ｂが夫々
クランプ装置５，８によつてクランプされる。し
かる後ロータリシヤ装置３３がラインとクロス方
向に走行し、両ストリツプ６ａ，６ｂの端部を切
断する。この切断工程中に切断端面を仕上装置３
２，３３が作動して所定の精度で切断端面仕上げ
を行なう。この動作が終了すると、キヤリツジ２
９が図示左側に待機している。次に、第２図に示
すように、入側クランプ８が前進して、先行スト
リツプ６ａの後端と後行ストリツプ６ｂの先端と
を当接させる。この状態でバツクバー装置１７を
シリンダ１８で上昇させて溶接装置１６から照射
されるレーザビームによつて溶接される。溶接は
キヤリツジ２９が右側に移動しながら行なう。

なお、上記実施例においては、ストリツプの切
断面を切削部材で切削した場合について説明した
が、切断面は切削部材で研削しても上記実施例と
同様の効果が期待できる。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明によれば、 (1) ストリツプを切断した後、切断端面を切削、
研削加工等の加工修正をするため、切断加工特
有のダレ、カエリ等がなくなり、精度の高い
（突合せギヤツプの発生しない）突合せ状態が
形成できるので、溶け落ち等が発生しない高い
品質の溶接継手が得られる。

(2) 切断装置、切削装置及び溶接装置が同一キヤ
リツジに塔載され、かつ同一ガイド上を走行す
るためストリツプの溶接装置がトレースするた
め溶接目はずれが発生しない安定した溶接継手
が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例によるストリツプ
接続装置の正面図、第２図は第１図の−断面
方向より見たレーザビームの加工ヘツド部の側面
図、第３図は第１図−断面方向より見たロー
タリシヤ装置部の側面図、第４図はロータリシヤ
装置による切断状態図、第５図は加工修正の状態
を示す仕上状態図、第６図は溶接施工状態図、第
７図は従来のストリツプ接続装置の側面図、第８
図は切断状態を示す断面図、第９図は溶接状態を
示す断面図、第１０図はストリツプの切断面の突
合せ拡大図及び第１１図は開先の状態を示す説明
図である。なお、各図中同一符号は同一、又は相
当部分を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 先行ストリツプの後端部と後行ストリツプの
   先端部とをロータリシヤで切断して、上記両スト
   リツプの各切断面を仕上装置で加工仕上げして上
   記各切断面を当接させ、上記両ストリツプの当接
   線に沿つて溶接装置で溶接するストリツプの溶接
   装置において、上記当接線とほぼ平行になるよう
   に配置したガイドレールでキヤリツジを移動可能
   に支持し、上記キヤリツジに上記ロータリシヤと
   上記仕上装置と上記溶接装置とを搭載し、上記キ
   ヤリツジが一方向に走行する過程で上記ロータリ
   シヤが作動して上記ストリツプの各端面を切断
   し、さらに上記キヤリツジが一方向に走行する過
   程で上記仕上装置が作動して、上記ロータリシヤ
   で切断した上記ストリツプの各端面を仕上げて、
   上記キヤリツジが上記ロータリシヤ及び上記仕上
   装置が作動する一方向とは反対の他方向に走行す
   る過程で上記溶接装置が作動して上記両ストリツ
   プ間を溶接するように構成したことを特徴とする
   ストリツプ接続装置。 ２ 溶接装置はレーザビーム溶接装置であること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載のストリ
   ツプ接続装置。 ３ 仕上装置は切削装置であることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項又は第２項記載のストリツ
   プ接続装置。 ４ 仕上装置は研削装置であることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項又は第２項記載のストリツ
   プ接続装置。 ５ 仕上装置はバイトであることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項又は第２項記載のストリツプ
   接続装置。