JPH04502221A - カラー写真記録材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 カラー写真記録材料 本発明は、銀使用量を少なくするように改良された性能を与えるネガ型写真記録 材料に関する。

感光性多層カラー写真フィルムに関する技術に於いて層厚さが厚くなることによ る、画像鮮鋭度への有害な影響はよく知られている。この影響は、ハロゲン化銀 粒子による光の散乱のためである。特に、多層カラー写真材料に於いて、支持体 により近い乳剤層の画像鮮鋭度の減少が特別の関心事である。

画像記録層の厚さを減少することによって、多層カラーネガ型写真材料の鮮鋭度 を改良する従前の試みは、その成功が限られていた。画像形成層に於けるハロゲ ン化銀の量が減少するとき、画像形成中心の数がより少なくなることによって粒 状度が増大する。感度、露光寛容度、及び分離（分光カラ性能パラメーターもま た、画像形成層中の被覆された銀の量の減少により弱まり得る。

多層カラーネガ型写真材料の感光度（スピード）が増加するとき、他の重要な写 真性能パラメーターを弱めること無しに、低い銀被覆量の薄い画像形成層を有す るこのような材料の製造は更に困難になる。より高い感度の多層カラー写真材料 はより高い銀被覆量を有するが、カラー及び画像品質に於いてより低い感度の対 部分にまで悪くなることがしばしば観察されている。この観察は、より多くの光 を吸収する粒子のより高い確率を与えるために、ハロゲン化銀粒子サイズを大き くすることにより、増加した乳剤感光度を得る方法に関係している。

この増加した感光度を得るためのアプローチは、比較的大きいサイズのハロゲン 化銀粒子での光効率の損失のためにその利用性が限定されたものである。このア プローチはまた、画像中心の数を維持し、それにより粒状度を最少にする試みに 於いて、使用する銀の量を増加しなくてはならないことを必要とする。カラーネ ガ現像に於いて遭遇する部分粒子現像は、被覆されたハロゲン化銀の大部分が未 現像のままで残るときこの状態を悪くし、そして粒子体積が増加するときこの比 率はより大きくなる。

粒子の光捕捉を増加させる非常に有用なアプローチは、粒子形態を変えることで ある。米国特許第４．４３９．５２０号、同第４、６７２．０２７号、及び同第 ４．６９３．９５４号に記載されているように、高アスペクト比の板状ハロゲン 化銀乳剤を使用することは、カラーネガ型写真記録材料に大きい種々の利点を与 えることに成功する。このような利点には、改良されたスピード感度−粒状度関 係、増加した写真感光度、粒子サイズ分散度の所定の程度についてのより高いコ ントラスト、青及びマイナス青スピード感度のより高い分離、処理時間及び／又 は温度変化の関数としてのより小さい画像変化、粒子厚さの関数としての光透過 又は反射を最適にする能力、及び、非常に高スピード感度の乳剤でのバックグラ ウンド放射又は空港Ｘ線放射損傷に対する減少した感受性が含まれる。

適当な粒状度を有する高スピード感度記録材料のハロゲン化銀被覆量は、ハロゲ ン化銀粒子の形態に関係なく、下にある層の鮮鋭度を望ましくない程度まで下げ る。高スピード感度フィルムに於ける減少した粒状度についての厳しい要求の結 果、写真記録材料への入射光を事実上完全に使用することになる。従って、ハロ ゲン化銀乳剤被覆量は、実際には、粒状度が関係する限りに於いて、より一層の 変化かどのような認知できる正味の利益も作らない点にまで増加される。

記録材料構造厚さは、実質的な平行間隔に対して高い角度の光の幾何学的法がり を許容するために、鮮鋭度損失は部分的に起きる。大きな粒子乳剤は受容できる 粒状度及び画像濃度を与えるために必要な被覆レベルでしばしば非常に濁ってい る。しかしながらこのような困難性は高アスペクト比乳剤を使用することによっ て最少にできる。上にある層による光散乱は、材料の解像力の減少を起こす、多 層写真材料内で実質的な平行間隔で移動する高角度光を作る。

その他の不利は、高いハロゲン化銀被覆量と、多層写真材料を透過する得られた 実質的拡散光との両方から生じる。入射光の拡散を増加させると、層内の光路長 又は滞留時間を増加させることによりハロゲン化銀粒子によるその吸収を助長す る。このハロゲン化銀との増大した相互作用は幾らか高い最大ではない吸収（ｏ ｆｆ−ｐｅａｋ　ａｂｓｏｒｐｔｉｏｎ）を与えるが、写真スピード感度に有用 に寄与しない。それが色汚れの結果になるので望ましくない最大ではない光の吸 収は、均一なより大きい範囲に増強される。

更に、上にある層による最大の光の吸収（ａｂｓｏｒｐｔｉｏｎ　ｏｆｏｎ−ｐ ｅａｋ　ｌｉｇｈｔ）は、入射光が量的に制限されるので、下にある層に吸収さ れることが望まれる光を遮断する。かくして、下にある層の分光応答は、これら 二つのプロセスによりその望ましい通常の状態から実質的に歪められる。広げら れた分光応答は正確度の低い色再現を作り、そして描写された画像の彩度を減少 する。

多層写真材料のこれらの相互依存する多くの問題点は、若しもっと薄い、濁りの 少ないハロゲン化銀乳剤層が使用されるならば改善されるであろう。カラー写真 ハロゲン化銀記録材料中の銀又はゼラチンのレベルの減少についての文献がある けれども、これらの文献は、銀被覆量を減少することがスピード感度、濃度、露 光寛容度コントラスト及び／又は粒状度の１個又は２個以上を犠牲にすることが ない要素を与えるものではない。

銀被覆量を減少する初期の試みには、増幅工程に於いて触媒として現像工程で発 生した銀画像を使用することが含まれていた。このような方法は、米国特許第３ ．６７４．４９０号、同第３、７４８．１３８号及び同第３．８２２．１２９号 （これらは上記米国特許第４．４３９．５２０号で参照されている）に記載され ている。このような物質及び方法の最終目的は、写真要素中に使用される銀の量 を減少させることであった。粒状度及び色飽和（ｃｏｌｏｒｓａｔｕｒａｔｉｏ ｎ）のような、写真性能パラメーターに於ける改良は得られていなかった。

改良された感光度及び減少した粒状性での鮮鋭度を示す薄いハロゲン化銀乳剤を 得るための試みは、Ｍｅｙｅｒ等の１９８２年１０月１３日発行のヨーロッパ特 許出願第６２２０２号に記載されている。この出願は、感光性ハロゲン化銀乳剤 層を、感光性ハロゲン化銀を含有しないか又は低感光度のハロゲン化銀のみを含 有するカラーカプラ一層の間に配置している。しかしながら、銀使用量に於ける 全体の減少は実現されていない。

特開昭６３−２２６６５１号は、減少した銀使用量で改良された鮮鋭度及びバッ クグラウンド放射線に対する低下した感光度を狙っている。しかしながら、低い 銀被覆量で濃度が犠牲になっている。

米国特許第４．８１８．６６７号には、画像鮮鋭度を保持しながら１８μｍ以下 の全厚さを有する写真記録材料を使用することか記載されている。しかしながら 、この特許は、所望の濃度値をなお保持しながら銀使用量の減少を教示していな い。

１９８９年４月１２日発行のヨーロッパ特許出願第３１１１０４号には、３．０ 〜９．０ｇ／ｒｒｆの銀を有する写真記録材料か記載されている。しかしながら 、満足できる濃度値、適当なコントラスト及び減少した粒状度値がこれらの材料 で得ることかできることを示すものはない。

薄い層と低い銀被覆量を有し、スピード感度を犠牲にすること無しに改良された 写真性能を有するカラーネガ型写真記録材料の必要性が残っている。

〔発明の開示〕

本発明者らは驚くべきことに、ある種のハロゲン化銀乳剤を使用したとき、画像 形成ユニット中のハロゲン化銀の被覆量を、画像濃度、コントラスト及び粒状性 を犠牲にすること無く、そして特別の増幅工程を必要としないで、一般にカラー ネガ型ハロゲン化銀写真要素中に使用されている量よりも、実質的に減少できる ことを見出した。このことは、同じスピード感度で現在使用されているカラーネ ガ型材料と同等か又はそれよりも良好な性能を与え、他方同時に要素中の銀の量 を減少させる、より高いスピード感度（ＩＳＯ感度≧１００）カラーネガ型写真 材料の製造を可能にする。

かくして、一つの態様に於いて、本発明は、支持体、及び電磁スペクトルの異な った領域に感受性である少なくとも２個のハロゲン化銀乳剤画像形成ユニットを 含み、各ユニットか色素形成カプラーを含有し、少なくとも１個のユニットが、 （ａ）銀基率で０．２〜２．０ｇ／ｒｒｒの、粒子の投影面積の５０％より多く が、５０と２５．０００との間の平板度を有する平板状粒子により与えられるハ ロゲン化銀乳剤からなり、（ｂ）約４．０μｍ未満の厚さを有し、（Ｃ）カプラ ー１重量部当たり銀２．０重量部以下の銀からなり、そして、 （ｄ）記録材料を露光しそして現像処理したとき、少なくともＺＯの最大画像色 素濃度を生じる、カラーネガ型写真記録材料を提供する。

本発明が関係するカラーネガ型写真記録材料は、典型的に、２．０又はそれより 大きい露光寛容度、及び０．９又はそれ未満であるが符号はプラスであるコント ラスト（ガンマ）を有する。露光寛容度及びコントラストは、５ｔｒｏｂｅｌ　 ｅｔ　ａｌ、著、Ｐｈｏｔｏｇｒａｐｈｉｃ　Ｍａｔｅｒｉａｌｓ　ａｎｄ　Ｐ ｒｏｃｅｓｓｅｓ、４６−５０頁、　ＦｏｃａｌＰｒｅｓｓ、　Ｂｏｓｔｏｎ、 　１９８６年発刊に記載されたようにして定義され測定される。

反転現像処理用に意図された幾つかのカラー写真材料は、上記範囲内の銀レベル 及び銀対カプラー比率を含有するとして記載することができる。しかしながら、 このような反転材料は、これが必要な露光寛容度及びコントラストを有しないの で、カラーネガ型材料として有用ではない。

本発明で観察された結果は、ハロゲン化銀乳剤被覆量を下げ、薄い層を形成する 結果、本発明が指向している種類の高スピード感度材料に於いて減少した画像濃 度になるという予想に反している。より少ない銀及びより薄い層を使用すること は、多数の利点につながる。写真画像の鮮鋭度か実質的に改良され、下にある層 への光の透過か改良され、マイナス青乃至青スピード感度分離か増大され、そし てより高いエネルギーバックグラウンド放射線又はＸ線放射線への感受性か減少 する。

より少ない銀を使用する結果、より少ないゼラチンを使用することになり、そし てより少ないカプラー、関連溶剤及び／又は分散剤を使用することになる。この ことは更に、層を薄くすることに寄与し、原材料コストを低下させる。銀レベル の低いより薄い写真層は、入射光の透過の増加、並びに分光増感した層の間の吸 収された光の分配に於ける改良に至る。

更に、銀レベルの低いより薄い写真層は、処理薬品、特に定着剤の消費量が減少 し、それによりこれらの薬品の廃棄コストを減少する。

本発明で有用である平板状粒子ハロゲン化銀乳剤は、臭化銀、塩化銀、沃化銀、 塩臭化銀、塩沃化銀、臭沃化銀、塩臭沃化銀、又はそれらの混合物からなってい て良い。これらの乳剤には、（ｉ）高アスペクト比の平板状粒子乳剤、及び（ｉ ｉ）薄い中間アスペクト比の平板状粒子ハロゲン化銀乳剤か含有される。高アス ペクト比の平板状粒子乳剤は、８：１よりも大きい平均アスペクト比を示すもの である。薄い、中間のアスペクト比の乳剤は、平板状粒子が０．２μｍ未満の平 均厚さ及び５：ｌ〜８：１の範囲の平均アスペクト比を有するものである。この ような乳剤は、Ｗｉｌｇｕｓ　ｅｔ　ａｌの米国特許第４．４３４．２２６号、 Ｄａｕｂｅｎｄｉｅｋ　ｅｔ　ａｔの米国特許第４．４１４．３１０号、Ｗｅｙ の米国特許第４．３９９．２１５号、Ｓｏｌｂｅｒｇ　ｅｔ　ａｌの米国特許第 ４．４３３．０４８号、Ｍｉｇｎｏｔの米国特許第４．３８６．１５６号、Ｅｖ ａｎｓ　ｅｔ　ａｌの米国特許第４．５０４．５７０号、Ｍａｓｋａｓｋｙの米 国特許第４．４００．４６３号、Ｗｅｙ　ｅｔ　ａｌの米国特許第４．４１４． ３０６号、Ｍａｓｋａｓｋｙの米国特許第４．４３５．５０１号及び同第４．６ ４３．９６６号、並びにＤａｕｂｅｎｄｉｅｋ　ｅｔ　ａｌの米国特許第４．６ ７２．０２７号及び同第４、６９３．９６４号により開示されている。また、英 国特許第１、０２７．１４６号、日本５４／４８．５２１号、米国特許第４．３ ７９．８３７号、米国特許第４．４４４．８７７号、米国特許第４．６６５．６ １４号、米国特許第４．６３６．４６１号、ヨーロッパ特許第２６４．９５４号 、並びに英国特許出願第８９１６０４１．０号及び同第８９１６０４２．８号（ 両方とも１９８９年７月１３日出願で、発明の名称［平板状粒子臭沃化銀乳剤の 製造方法及びそれにより製造された乳剤」）に記載されているもののような、粒 子の外周中よりもコア中に沃化物のより高いモル比を有するこらの臭沃化銀粒子 が特に考慮される。ハロゲン化銀乳剤は沈澱したとき単分散であっても多分散で あっても良い。乳剤の粒子サイズの分布は、当該技術、例えば、米国特許第４． ８６５．９６４号（１９８９年９月１２日発行で、発明の名称「改良された感度 −粒状度関係を示すブレンドした乳剤」）に記載されているような、平板状粒子 を含む、異なった種類及びサイズのハロゲン化銀粒子を分離及びブレンドする技 術により制御できる。

高アスペクト比の平板状粒子乳剤及び薄い中間アスペクト比の平板状粒子乳剤、 並びに、本発明で存用なその他の乳剤は、アスペクト比（ＡＲ）に関係する「平 板度」　（Ｔ）と呼ばれる関係により特徴付けることができる。この関係は、下 （式中、ｅｃｄは平板状粒子の平均等積円直径であり、ｔは平板状粒子の平均厚 さであり、寸法はμｍで測定される）により定義できる。

平板状粒子は２個の実質的に平行な結晶面を有し、それらのそれぞれが粒子の全 ての他の単結晶面よりも実質的に大きいものである。本明細書で使用されるとき 用語「実質的に平行な」は、１０．０００倍率での直接又は間接の目視検査で平 行に見える表面を含むことが意図される。

本発明のハロゲン化銀乳剤について上記した粒子特性は、当業者によく知られた 方法により容易に確認できる。粒子の等積円直径は、光学顕微鏡写真、又は乳剤 試料の電子顕微鏡写真で観察したとき、粒子の投影面積に等しい面積を有する円 の直径として定義される。乳剤試料の陰影になった電子顕微鏡写真から、各粒子 の厚さ及び直径、並びに粒子の平板性を決定することが可能である。これらの測 定から、平均厚さ、平均ｅｃｄ、及び平板度を算出できる。。

平板度規準に合致する平板状ハロゲン化銀粒子の投影面積を合計できる。光学顕 微鏡写真の残りのハロゲン化銀粒子の投影面積を別に合計できる。二つの合計か ら、平板度規準に合致する平板状粒子により与えられるハロゲン化銀粒子の全投 影面積のパーセントが算出できる。

平板状粒子乳剤が５０〜２５．０００の平板度を有するとき、良好な結果が得ら れる。

少なくとも一つの乳剤が、　１００〜５．０００の平板度を有する要素が好まし く、そして、１００〜２．５００の平板度を有する乳剤を使用する要素が特に好 ましい。

本明細書で用いるとき、用語「ユニット」は、スペクトルの所定の領域内の放射 線を記録し、対応する色素画像を形成することを意図する要素内の全ての層を意 味する。各画像形成ユニットは、スペクトルの同じ領域に感光性である１個又は ２個以上のハロゲン化銀乳剤層からなり得ることが認められる。これは普通本発 明か関係する種類の高スピード感度カラーネガ型材料と一緒にあり、各ユニット は隣接するか又は隣接しない２又は３個の層からなる。ユニット中の少な（とも １個の層は、前記したように、投影面積の５０％より多くが５０〜２５．０００ の平板度を有するハロゲン化銀粒子により与えられる、ハロゲン化銀乳剤からな る。好ましくは、若しユニットが１個より多い層からなるならば、他の層又は全 ての層は５０〜２５．０００の平板度を有する乳剤からなっていて良いけれども 、この乳剤は最も感光性である層中にある。ユニットの投影面積規準が満足され る限り、他の層（単複）中に使用される乳剤（単複）は、非平板状乳剤又は前に 示した平板度規準を満足しない平板状乳剤であって良い。所望により、投影面積 規準が満足される限り、その他のハロゲン化銀乳剤を高い平板度乳剤と共にブレ ンドすることかできる。

これらの他の乳剤中のハロゲン化銀は、平板状乳剤についてのように、臭化銀、 塩化銀、沃化銀、並びに臭沃化銀、塩臭化銀、及び塩臭沃化銀のようなハロゲン 化物の混合物からなっていて良い。特に好ましいハロゲン化銀は、要素の全ての 乳剤について、臭沃化銀である。沃化物の好ましい比率は３〜１２モル％である けれども、更に小さい又は大きい（臭化物中の沃化物の溶解度の限界まで）沃化 物の比率が使用できる。乳剤粒子中に混合したハロゲン化物を使用したとき、ハ ロゲン化物の比率は粒子全体で均一にすることができ、又は、この比率はコアー シェル若しくは多層構造粒子内で粒子の直径を横切って連続的又は不連続的に変 えることができる。

本発明の画像形成性ユニット中のハロゲン化銀の量は、銀基率で０．２〜２．０ ｇ／ｒｒ？である。カラー写真記録ユニットが可視スペクトルの同じ領域に対し て異なった感光度の２個又は３個以上のハロゲン化銀層を有するとき、より大き い感光度の層は約０．１０〜約１．０ｇ１ｒｄの銀からなり、より小さい感光度 の層（単数又は複数）は、上記のような全ユニット画像形成必要量に合致するた めに十分な銀からなる。好ましくは、より大きい感光度の層は約０．２０〜約０ ．６ｇ／ｒｄの銀からなり得る。

本発明の写真記録材料の特徴の一つは、銀対カプラー比率真記録材料はカプラー に比較して実質的な過剰の銀を使用しており、それでカプラー１部当たり約３部 の銀の比率が普通のことである。本発明の利用は、同じ量の画像カプラーを使用 し少なくとも３分の１より少ない銀を使用することを許容する。かくして、銀対 カプラー比率は重量で２．０〜ｌ又はそれ未満であり、０．５〜１又はそれ未満 のように低くて進行できる。好ましくは、この要素は０．８：１〜１．５：１の 範囲内の銀対カプラー比率を使用する。銀対カプラー比率を決定する際に、ユニ ット中にある酸化現像主薬と結合する全ての化合物か、それが画像濃度に寄与す るか否かに関わらず計算に入れられる。

ゼラチンは普通、ハロゲン化銀粒子を懸濁させその塊の形成を防ぐためのベヒク ルとして使用される。銀の量の減少及び従来のものよりも低い銀対カプラー比率 の使用は、より少ないバインダー又はベヒクルの使用につながる。

本発明で、所望の画像特性を保持し、そして製造及び生態上の利点を得ながら、 ゼラチン使用量を普通に使用されていたものよりも５０％より大きく減少させる ことが可能である。

例えば、カラーネガ型写真材料中の典型的なシアン及びマゼンタ画像形成ユニッ トは、２〜３．３ｇ／ｒｒｆのゼラチンを含有する。本発明で、ゼラチン使用量 のレベルを約０．５〜１．５　ｇｌイに減少させることも可能である。

ハロゲン化銀及びゼラチンの使用量に於ける減少と組み合わせて、上記平板状ハ ロゲン化銀粒子を使用することにより可能になった改良は、明らかにより薄い感 光性記録ユニットにする。かくして、本発明のカラー形成ユニットは、４．０μ ｍの厚さを有しており、２．０μｍ又はそれ未満のように薄いユニットが可能で ある。好ましいカラー形成ユニットは２．５〜３，５μｍの範囲内の厚さを有す る。ユニット厚さを測定する際に、色素形成性ハロゲン化銀層のみが含まれる。

カラーネガ型材料の典型であるとき、本発明の写真要素は、特に与えられたユニ ットのより高いスピード感度層に於いて、好ましくは現像抑制剤放出型カプラー を含有する。典型的なりＩＲカプラーは、米国特許第３．１４８．０６２号、同 第３．２２７．５５４号、同第３．６１７．２９１号、同第４．０９５．９８４ 号、同第４．２４８．９６２号、同第４．４０９．３２３号、同第４．４７７、 ５６３号、及び同第４、７８２．０１２号に記載されている。

材料のスピード感度が増加するとき写真性能の改良は達成することが一層困難に なるので、本発明の利点は、より高感度の材料、即ち１００１ＳＯ及びそれ以上 の材料に特に適用できる。この利点は、４００〜約６４００　ＩＳＯの感度を有 する材料について特に重要になる。

本発明の写真記録材料は、電磁スペクトルの異なった領域に感受性である色素画 像形成性ユニットを含有する多色カラー要素である。各ユニットは、与えられた 領域のスペクトルに感受性である単一ハロゲン化銀乳剤層又は多重乳剤層からな っていてよい。画像形成ユニットの層を含む要素の層は、当該技術、例えば、米 国特許第４．４００．４６３号及び同第４、５９９．３０２号から知られている ような種々の順序で配置できる。

典型的に要素はシアン、マゼンタ及びイエロー色素画像を生成する画像形成性ユ ニットからなり、各ユニットに付随するハロゲン化銀は電磁スペクトルの補足領 域に感光される。

しかしながら、１個又は２個以上のハロゲン化銀層は、それが付随するカプラー により生成した色素の補足ではないスペクトルの領域に間違って感光してもよい 。例えば、画像形成性ユニットの１個、２個、又は３個は、スペクトルの赤外領 域の異なった部分に感光してもよい。

要素の少なくとも１個の画像形成性ユニットは、上記定義した特徴を有する画像 形成性ユニットである。マゼンタ色素形成性ユニット及びシアン色素形成性ユニ ットのそれぞれにより与えられる目に見える情報が、イエロー色素形成性ユニッ トにより与えられるものよりも大きく重要なものであるので、このユニットはマ ゼンタ色素形成性ユニット又はシアン色素形成性ユニットであることか好ましい 。好ましい態様に於いて、これらの画像形成性ユニットの両方は上記の特徴を有 している。

典型的な多色写真記録材料は、付随する少なくとも１種のシアン色素形成性カプ ラーを有する少なくとも１個の赤感性ハロゲン化銀乳剤層からなるシアン色素画 像形成性ユニット、付随する少なくとも１種のマゼンタ色素形成性カプラーを有 する少なくとも１個の緑感性ハロゲン化銀乳剤層からなるマゼンタ色素画像形成 性ユニット、並びに、付随する少なくとも１種のイエロー色素形成性カプラーを 有する少なくとも１個の青感性ハロゲン化銀乳剤層からなるイエロー色素画像形 成性ユニットを有する支持体からなる。付随するハロゲン化銀乳剤の増感に補足 する色素を形成するカプラーに加えて、認識された写真性能を修正するために、 層には１種又は２種以上の非補足カプラーを含有させてもよい。記録材料は支持 体の上に被覆され、濾光層、画像修正層、中間層、外被層、下塗層等のような追 加の層が含まれていてもよい。

使用しようとされる方法で要素を処理することにより少なくとも２．０の最大画 像濃度が得られる。画像濃度は、露光され処理された要素のり１．、とり、、、 ヨとの間の濃度範囲を意味する。これは、ＥＣＮ−２又はＣ−４１処理のような カラーネガ型アマチュア及び映画フィルムを現像するために使用される普通のカ ラーネガ型処理の一つである。典型的な処理は、１９８８　Ａｎｎｕａｌ　ｏｆ 　ｔｈｅ　Ｂｒ１ｔｉｓｈ　Ｊｏｕｒｎａｌ　ｏｆ　Ｐｈｏｔｏｇｒａｐｈｙ　 １９６−１９８頁に記載されており、下記の通りである。

（１）炭酸カリウム、無水　３４．３０　ｇ重炭酸カリウム　２．３２　ｇ 亜硫酸ナトリウム、無水　０．３８　ｇメタ重亜硫酸ナトリウム　２．７８　ｇ 沃化カリウム　１．２０■ 臭化ナトリウム　１．３１ｇ ジエチレントリアミン五酢酸 五ナトリウム塩（４０％溶液）　８．４３ｇ硫酸ヒドロキシルアミン　２．４１ ｇ コダックカラー現像剤　４．５２ｇ ＣＤ−４（２−（（４−アミノ−３− メチルフェニル）エチルアミノコエ タノールサルフェート） 水を加えて　１リツトル ｐＨ（２６°Ｃで’）　ＩＯ，０＋／−０，０５からなる溶液中で、３７．８° Ｃで３分１５秒間現像する。

（２）臭化アンモニウム　５０．００　ｇｌ、３−プロパンジアミン四酢酸　３ ０．２７　ｇ水酸化アンモニウム（２８％） アンモニア　３５．２０　ｇ 硝酸第二鉄９水塩　３６．４０ｇ 氷酢酸　２６．５０　ｇ ｌ、３−ジアミノ−２−プロパノール 四酢酸　１．００ｇ アンモニウム第二鉄ＥＤＴＡ（１，５６Ｍ、　ｐＨ７，０５゜４４重量％）（１ ０モル％過剰のＥＤＴＡ、　３．５重量％を含む）　１４９．００ｇ 水を加えて　１リツトル からなる溶液中で、３７．８°Ｃの温度で４分間漂白する。

（３）３５〜３６℃で３分間水で洗浄する。

（４）チオ硫酸アンモニウム（５８％溶液）２１４．００ｇ（亜硫酸アンモニウ ム１％未満） （エチレンジニトリロ）四酢酸ジナトリウム塩２水塩　１．２９ｇ メタ重亜硫酸ナトリウム　ｔｉ、ｏｏｇ水酸化ナトリウム（５０％溶液）４．７ ０ｇ水を加えて　１リットル ｐＨ６，５±０゜１５ からなる溶液中で、３７．８°Ｃの温度で４分間定着する。

（５）３５〜３６°Ｃで３分間水で洗浄する。及び（６）ホルムアルデヒド（３ ７％溶液、１２％メタノール）　３．６０　ｇ ポリアルコキシレート　ジメチルポリ シロキサン　０．８３ｇ 水を加えて、　１リツトル からなる溶液中で３７．８°Ｃで１分間安定化する。

本発明の記録材料で使用する適当な材料についての下記の記載に於いて、参照が Ｋｅｎｎｅｔｈ　Ｍａｓｏｎ　Ｐｕｂｌｉｃａｔｉｏｎｓ、　Ｌｔｄ、。

Ｄｕｄｌｅｙ　Ａｎｎｅｘ、１２ａ　Ｎｏｒｔｈ　５ｔｒｅｅｔ　Ｂｍｓｗｏｒ ｔｈ、Ｈａｍｐｓｈｉｒｅ　ＰＯＩＯ７ＤＱ、　ＥＮＧＬＡＮＤにより発行され たＲｅ５ｅａｒｃｈ　Ｄｉｓｃｌｏｓｕｒｅ、　１９７８年１２月、Ｉｔｅｍ　 １７６４３についてなされる（この開示を参照として本明細書に含める）。この 刊行物は以下、用語ｒＲｅｓｅａｒｃｈＤｉｓｃｌｏｓｕｒｅＪ　とする。

銅、タリウム、鉛、ビスマス、カドミウム、セレン、イリジウム、及びその他の ■族の貴金属の化合物のような増感剤が、ハロゲン化銀乳剤の沈澱の間に存在し ていてもよい。

ハロゲン化銀乳剤は化学的に増感できる。個々に又は組み合わせて使用される、 貴金属（例えば、金）、中間カルコゲン（例えば、硫黄、セレン、又はテルル） 、及び還元増感剤が、特に考慮される。典型的な化学増感剤は、上記引用したＲ ｅ５ｅａｒｃｈ　Ｄｉｓｃｌｏｓｕｒｅ、　Ｉｔｅｍ　１７６４３．５ｅｃｔｉ ｏｎ　Ｉ［に記載されている。化学増感は、米国特許第４．５７８．３４８号に 記載されたもののような仕上げ変性剤の存在下で行われる。

ハロゲン化銀乳剤は、シアニン類、メロシアニン類、錯体シアニン類及びメロシ アニン類（即ち、トリー、テトラ−１及びポリー核シアニン類及びメロシアニン 類）、オキソノール類、ヘミオキソノール類、スチリル類、メロスチリル類、及 びストレプトシアニン類を含む、ポリメチン色素類を含む種々の種類からの色素 で分光的に増感できる。代表的な分光増感剤は、上記引用したＲｅ５ｅａｒｃｈ 　Ｄｉｓｃｌｏｓｕｒｅ、　Ｉｔｅｍ　１７６４３゜５ｅｃｔｉｏｎ　ＩＶに記 載されている。

本発明の要素の乳剤層及びその他の層のための適当なベヒクルは、Ｒｅ５ｅａｒ ｃｈ　Ｄｉｓｃｌｏｓｕｒｅ、Ｉｔｅｍ　１７６４３．５ｅｃｔｉｏｎ　ＩＸ及 びそれに引用された刊行物に記載されている。

本′発明で有用なカプラーはポリマー又は非ポリマーであってよい。本発明で有 用である典型的なシアン色素形成性カプラーは、フェノール類及びナフトール類 である。典型的なマゼンタ色素形成性カプラーは、ピラゾロン類及びピラゾロア ゾール類である。典型的なイエロー色素形成性カプラーは、アセトアセタニリド 類及びベンゾイルアセタニリド類である。

このような色素画像形成性カプラーは、１．　２又は４当量型のものであってよ く、酸化現像主薬と反応して所望の画像を形成することが自由である、ハロゲン 化銀乳剤層中に又はハロゲン化銀乳剤層に隣接して被覆できる。異なった色の画 像を形成する少量のカプラーを、本発明の色素形成性ユニット中に含有させても よい。例えば、少量のシアンカプラーをマゼンタ色素形成性層に添加すると、得 られたマゼンタ画像の色相か変わる。更に、画像形成性ユニットには、画像修正 カプラー、及び現像抑制剤成分、現像促進剤成分、又は漂白促進成分を放出する 化合物″が含有されていてもよい。これらの成分は、処理の結果、このような化 合物から、又はこのような化合物中に含有されるタイミング基から放出される。

本発明の写真記録材料には、蛍光増白剤（ＲｅｓｅａｒｃｈＤｉｓｃｌｏｓｕｒ ｅ　５ｅｃｔｉｏｎ　Ｖ）　、カブリ防止剤及び安定剤（Ｒｅｓｅａｒｃｈ　Ｄ ｉｓｃｌｏｓｕｒｅ　５ｅｃｔｉｏｎ　ＶＩ）　、スティン防止剤及び画像色素 安定剤（Ｒｅｓｅａｒｃｈ　Ｄｉｓｃｌｏｓｕｒｅ　５ｅｃｔｉｏｎ■。

ｐａｒａｇｒａｐｈ　Ｉ及びＪ）、光吸収散乱剤（Ｒｅｓｅａｒｃｈ　Ｄｉｓｃ ｌｏｓｕｒｅＳｅｃｔｉｏｎ■）、硬膜剤（Ｒｅｓｅａｒｃｈ　Ｄｉｓｃｌｏｓ ｕｒｅ　５ｅｃｔｉｏｎ　ＸＩ）、可塑剤及び滑剤（Ｒｅｓｅａｒｃｈ　Ｄｉｓ ｃｌｏｓｕｒｅ　５ｅｃｔｉｏｎ　ＸＩＩ）　、艶消し剤（Ｒｅｓｅａｒｃｈ　 Ｄｉｓｃｌｏｓｕｒｅ　５ｅｃｔｉｏｎ　ＸＶＩ）　、及び現像変性剤（Ｒｅｓ ｅａｒｃｈ　Ｄｉｓｃｌｏｓｕｒｅ　５ｅｃｔｉｏｎ　ＸＸＩ）が含有されてい てもよい。写真材料はそれに含有された現像主薬を有し、米国特許第３．３４２ ．５９９号に記載されたような活性処理のために、それを適するようにしてもよ い。

写真材料は、Ｒｅ５ｅａｒｃｈ　ＤｉｓｃＩｏｓｕｒｅ　５ｅｃｔｉｏｎ　Ｘ■ 及びそれに記載された文献に記載されているような種々の支持体上に被覆できる 。

写真材料は、Ｒｅ５ｅａｒｃｈ　Ｄｉｓｃｌｏｓｕｒｅ　５ｅｃｔｉｏｎ　Ｘ■ に記載されているように潜像を形成するために典型的にスペクトルの可視領域中 の化学放射線に露光し、次いで、Ｒｅ５ｅａｒｃｈＤｉｓｃｌｏｓｕｒｅ　５ｅ ｃｔｉｏｎ　ＸＩＸに記載されているように可視色素画像を形成するために現像 できる。可視色素画像を形成するための処理には、要素を発色現像主薬と接触さ せ、現像できるハロゲン化銀を還元し、そして発色現像主薬を酸化する工程が含 まれる。酸化された発色現像主薬は次いでカプラーと反応して色素を生成する。

下記の実施例は本発明を更に説明する。

一連のカラーネガ型、カプラー含有写真材料を、セルローストリアセテートフィ ルム支持体の上に、下記の層を順に被覆することによって製造した。使用した乳 剤の物理的性質、ユニット銀被覆量、銀対カプラー比率、及びマゼンタユニット のユニット厚さを、写真材料の製造の記載に続く表Ｉ及び■に記載する。

本発明の第一の写真記録材料を、黒色コロイド状銀０．３０　ｇ／ｌｒｉ及びゼ ラチン２．４４ｇ／ｒｆｆの層を有するセルローストリアセテートフィルム支持 体の上に、下記の層を順に被覆することによって製造した。この材料を要素■と する。

要素Ｉ（本発明） 層ｌ　低感度（Ｓｌｏｗ）シアン層−赤増感した平板状臭沃化銀粒子（３６９モ ル％Ｉ−）０．７０ｇＡｇ／イ、ゼラチン１．６１　ｇ　／イ、シアン画像形成 性カプラーＡ　０．５４ｇ／ｒｒｆ、ＤＩＲカプラー８０．００４３ｇ／ｎｆ、 　マスキングカプラーＣ０，０６８ｇ／ｒｒｆ、及びカブリ防止剤４−ヒドロキ シ−６−メチル−１，３，３ａ。

７−チトラアザインデン０．０１２ｇ／ｒｄからなる。

層２　高感度（Ｆａｓｔ）シアン層−より高感度の赤増感した平板状臭沃化銀粒 子（４，０モル％Ｉ　−）　０．６５ｇＡｇ／イ、ゼラチン１．１５ｇ／イ、シ アン画像形成性カプラーＤ　０．２９　ｇ　／イ、マスキングカプラーＣ０，０ ２９ｇ／ｒｄ、及びカブリ防止剤４−ヒドロキシ−６−メチル−１，３，３ａ、 ７−チトラアザインデン０．０１１ｇ／ｒｄからなる。

層３　中間層−ゼラチン０．６５ｇ／ｒｒ？及び酸化現像剤補足剤ジドデシルヒ ドロキノン０．０５４　ｇ　／　ｆｆｌ’からなる。

層４　低感度マゼンタ層−緑増感した平板状臭沃化銀粒子（２，４モル％Ｉ−） ０．５２ｇＡｇ／イ、ゼラチン１．１６ｇ／ｒｒｒ、画像形成性カプラーＥ　０ ．３０ｇ／ｒｒｒ及びＦ　０．１３ｇ／ｒｄ、ＤＩＲカプラー８０．０２７ｇ／ ｒｒｆ、マスキングカプラーＧ　Ｏ，０６９ｇ／イ、及びカブリ防止剤４−ヒド ロキシ−６−メチル−１゜３．３ａ、７−チトラアザインデン０．００８　ｇ　 ／　ｒｒｆからなる。

層５　高感度マゼンタ層−より高感度の緑増感した平板状臭沃化銀粒子（４，０ モル％！　−）　０．３９ｇＡｇ／ｒｄ、ゼラチン０．６０ｇ　／　ｒｒｌ’、 画像形成性カプラーＥ　０．０７５ｇ／ｒｒｆ及びＦ　０．０３２ｇ／ｒｒｆ、 ＤＩＲカプラー８０．００６ｇ／ｒｒ１ｔ、　ｖスキングカプラーＧ　Ｏ，０１ ７ｇ／ｒｄ’、及びカブリ防止剤４−ヒドロキシ−６−メチル−１，３，３ａ、 ７−チトラアザインデン０．００６ｇ’／ｌｎからなる。

層６　イエローフィルタ一層−ゼラチン０．６５　ｇ　／　ｒｄ、ＣａｒｅｙＬ ｅａ銀０．０２２ｇ／ｆｆ？、及び酸化現像剤補足剤ジドデシルヒドロキノン０ ．０５４　ｇ　／イからなる。

層７　低感度イエロ一層−青増感した平板状臭沃化銀粒子（４，２モル％Ｉ−） 　０．３２ｇＡｇ／ｒｒｆ、ゼラチン１．６１ｇ／ｒｆ、画像形成性カプラー１ 　１．０８ｇ／ゴ、ＤＩＲカプラーＪ　Ｃ１，０６５ｇ／ｒｄ、及びカブリ防止 剤４−ヒドロキシ−６−メチル−１゜３．３ａ、７−チトラアザインデン０．０ ０８　ｇ　／　ｒｒｒからなる。

層８　高感度イエロ一層−より高感度の青増感した平板状臭沃化銀粒子（３，０ モル％Ｉ−）０．５９ｇＡｇ／イ、ゼラチン１．２０ｇ／イ、画像形成性カプラ ーＩ　Ｏ，４３ｇ／ｒｔｆ、　Ｄ　Ｉ　ＲカプラーＪ　０．０３２ｇ／ｌｒｆ、 及びカブリ防止剤４−ヒドロキシ−６−メチル−１，３，３ａ、７−チトラアザ インデン０．０’０９　ｇ　／イからなる。

層９　保護外被及びＵＶフィルター層−ゼラチン１．２２ｇ／ｎ−ｒ、臭化銀Ｌ ｉｐｐｍａｎｎ乳剤０．ｊ１ｇ／ｒｒｒ、　ＵＶ吸収剤０．２３ｇ／ｒｒ？、及 びビス（ビニルスルホニル）メタン；全ゼラチン重量の２．０％添加からなる。

要素■（本発明） 要素■とする、本発明の第二の写真記録材料を、要素Ｉと同様の方法で製造した 。マゼンタ色素形成性ユニットで下記の修正を行った。

層４　低感度マゼンタ層−ＤＩＲカプラーＢを０．０１９ｇ／イに減少させた。

層５　高感度マゼンタ層−より高感度の緑増感した平板状臭沃化銀粒子の被覆量 を０．６５　ｇ　Ａｇ／　ｒｄに増加させ、ゼラチンを０、９７　ｇ　／ポに増 加させ、ＤＩＲカプラーＨを０．０１１ｇ／イに増加させた。

要素■とする、カラーネガ型現像用の本発明の第三のカラー写真記録材料を、セ ルローストリアセテートの透明支持体に所定の順序で下記の層を適用することに よって製造した。

全てのハロゲン化銀乳剤を、銀１モル当たり２ｇの４−ヒドロキシ−６−メチル −１，３，３ａ、７−チトラアザインデンで安定化した。

要素■（本発明） 層ｌ　（ハレーション防止層）銀０．２３６ｇ／ｒｒｆ及びゼラチン２．４４ｇ ／ｒｒｒを含有する黒色コロイド状銀ゾル。

層２　低感度シアン層−赤増感した沃臭化銀乳剤（４モル％１−　）　０．１９ ４ｇ／ｒｒｆ、赤増感した沃臭化銀乳剤（４モル％Ｔ−）０、２８０　ｇ　／　 ｒｒｆ、シアン色素形成性画像カプラーＤ０．４６３ｇ／ｒｔｆ、ＤＩＲ化合物 Ｂ　０１０３２ｇ／ｒｒｒ、　ＢＡＲ化合物Ｎ　Ｏ，０２０ｇ／ｒｒｆ、ゼラチ ン１．０５３　ｇ　／ボからなる。

層３　高感度シアン層−赤増感した沃臭化銀乳剤（４，１モル％Ｉ−）　０．４ ９５８／ｒｄ、シアン色素形成性画像カプラーＤＯ，１８３ｇ／イ、ＤＩＲ化合 物８０，０１９ｇ／ゴ、ＢＡＲ化合物Ｎ　Ｏ，０１６ｇ　／　ｒｄ、ゼラチン０ ．７２０　ｇ　／　ｒｄからなる。

層４（中間層）酸化現像剤補足剤ジドデシルヒドロキノン０、０５４　ｇ　／ゴ 、色素ＭＤ　−１；　Ｏ，１０７ｇ／イ、色素ＹＤ−１；０．１５０ｇ／ｒｒｆ 、ゼラチン０．６４５ｇ／ｎ−ｆからなる。

層５　低感度マゼンタ層−緑増感した沃臭化銀乳剤（２，６モル第Ｉ　−）　０ ．２０４ｇ／ｒｄ、緑増感した沃臭化銀乳剤（３モル％Ｉ　”−）　０．０６５ ｇ／ｒｒｆ、マゼンタ色素形成性画像カプラーＥ０．１５１ｇ　／　ｒｄ、マゼ ンタ色素形成性画像カプラーＦ０．１９４ｇ／ｒｄ、ＤＩＲ化合物Ｂ　０１０１ ２ｇ／ゴ、ゼラチン０．６１３ｇ／イからなる。

層６　高感度マゼンタ層−緑増感した沃臭化銀乳剤（４モル％Ｉ−）　０．４３ ０ｇ１ｒｄ、マゼンタ色素形成性画像カプラーＥＯ，０４２５ｇ／ｒｒｒ、　？ ゼンタ色素形成性画像カプラーＦ　０．０４３ｇ／ｒｒｒ、ＤＩＲ化合物Ｈ０， ００９７ｇ／ｒｒｆ、ゼラチン０．５２７　ｇ　／　ｒｄからなる。

層７（中間層）酸化現像剤補足剤ジドデシルヒドロキノン０、５４　ｇ　／イ、 イエローコロイド状銀０．０２２ｇ／ｎｉ、ゼラチン０、６４５　ｇ　／イから なる。

層８　低感度イエロ一層−青増感した沃臭化銀乳剤（４モル％Ｉ−）　０．３２ ２ｇ／ｒｒｆ、イエロー色素形成性画像カプラーＩＯ，６１３ｇ／ｒｒｆ、　Ｄ 　ＩＲ化合物Ｊ　Ｏ，０１９４ｇ／ｒｒｆ、２〜プロパギルアミノ−ベンズオキ サゾール０．０４３ｇ／ｆｆｆ、ゼラチン０．９１４ｇ／イからなる。

層９　高感度イエロ一層−青増感した沃臭化銀乳剤（３モル％Ｉ−）ｏ、４ａ９ ｇ／ｍ、イエロー色素形成性画像カプラー■０、２２６　ｇ　／留、ＤＩＲ化合 物Ｊ　Ｏ，００９７ｇ／イ、２−プロパギルアミノ−ベンズオキサゾール０．０ ４３ｇ／ｄ、ゼラチン０．６４５ｇ　／　ｒｄからなる。

層１０　（保護層１）ゼラチン０．９６７ｇ／ｒｒｆ、色素ＵＶ−１゜０、ｌ０ ８ｇ／ｒｒｒ、色素ＵＶ−２；　０１１８ｇ／ｒｄからなる。

層１１　（保護層２）増感しない臭化銀Ｌｉｐｐｍａｎｎ乳剤０．１０８乳剤０ ．杭０８ ゼラチン０．５４ｇ／ｄ、全ゼラチンに対し２重量％の硬膜剤Ｈ−１からなる。

ＩＳＯ　４００スピ一ド感度を作るために知られている、要素■とする比較対照 のカラーネガ型写真記録材料を、記載した層順序でハレーション防止層を有する セルローストリアセテート支持体の上に同様の態様で被覆した。

層１　低感度シアン層−３種の赤増感した臭沃化銀粒子、中間サイズの平板状粒 子乳剤（６．０モル％Ｉ　−　）０．９１ｇＡｇ／イ、より小さい平板状粒子乳 剤（３．０モル％ヒ’）　０．　２８　ｇ　Ａｇ／　ｎ（、及び非平板状粒子乳 剤（４．４モル％Ｉ　−　）　０．　９７ｇＡｇ／　ｒｄのブレンド物、ゼラチ ン２．５９ｇ／％、シアン画像形成性カプラーＡ０．７２ｇ／イ、ＤＩＲカプラ ーＫ　Ｏ．０４４ｇ／イ、マスキングカプラーＣ　０．０５４ｇ／イ、漂白促進 剤放出カプラーＮ０．０７５ｇ　／　ｒｒｉ’、及びカブリ防止剤４−ヒドロキ シ−６−メチル−１。

３、３ａ，７−チトラアザインデンｏ．ｏｎｇ／ｒｒｆからなる。

層２　高感度シアン層−より高感度の赤増感した平板状臭沃化銀粒子（６．０モ ル％Ｉ−　’）　１．２９ｇＡｇ／ｒｄ，ゼラチン１．７３ｇ／ポ、シアン画像 形成性カプラーＤ　０．２３　ｇ　／ボ、ＤＩＲカプラーＫ　０．０４３ｇ／イ 、マスキングカプラーＣ　０．０４３ｇ／ポ、及びカブリ防止剤４−ヒドロキシ −６−メチル−１．　３．　３ａ，７−チトラアザインデン０．０４３ｇ／ｒｄ からなる。

層３　中間層−ゼラチン１．　２９　ｇ　／イ及び色素ＤＹ−　１　；　０．０ ３１ｇ　／　ｒｄからなる。

層４　低感度マゼンタ層−緑増感した臭沃化銀粒子、平板状臭沃化銀粒子（３． ０モル％Ｉ　−　）　０．３８ｇＡｇ／イ、非平板状臭沃化銀粒子（４．８モル ％Ｉ−　）０，Ｂｌｇｌｒｄのブレンド物、ゼラチン２．１５ｇ／イ、画像形成 性カプラーＦ　０．　５９　ｇ　／イ、ＤＩＲカプラー８０．０１１ｇ／イ、マ スキングカプラーＧ　０．　０５９ｇ　／　ｒｒｒ、及びカブリ防止剤４−ヒド ロキシ−６−メチル＝１。

３、３ａ，７−チトラアザインデン０．０１９８／ｒｒｒからなる。

層５　高感度マゼンタ層−より高感度の緑増感した平板状臭沃化銀粒子（６、０ モル％Ｉ　−　）　１．２３ｇＡｇ／１１１′、ゼラチン１．８０ｇ／イ、画像 形成性カプラーＦ　Ｏ．１７ｇ／イ、ＤＩＲカプラーＨ　０００１１ｇ／イ、マ スキングカプラーＧ　Ｏ．０２８ｇ／イ、及びカブリ防止剤４−ヒドロキシ−６ −メチル−１．　３．　３ａ。

７−チトラアザインデン０．０１５ｇ／ｒｄからなる。

層６　イエローフィルタ一層−ゼラチン１．２９ｇ／ｒｄ、及びＣａｒｙ　Ｌｅ ａ銀０．０２２ｇ／＊からなる。

層７　低感度イエロ一層−青増感した平板状臭沃化銀粒子（６．０モル％Ｉ−　 ）　０．７５ｇＡｇ／イ、ゼラチン２．　２７　ｇ　／イ、画像形成性カプラー Ｌ　１．５８ｇ／ポ、ＤＩＲカプラーＭ　Ｏ．０８３ｇ　／　ｒｄ、及びカブリ 防止剤４−ヒドロキシ−６−メチル−Ｉ。

３、３ａ．７−チトラアザインデン０．０１２ｇ／ｒｄからなる。

層８　高感度イエロ一層−より高感度の青増感した低アスペクト比臭沃化銀粒子 （９．０モル％Ｉ−　）０．７４ｇ／ｒｒｆ、ゼラチン１．６０ｇ／ｒｒｒ、画 像形成性カプラーＬ　Ｏ．２３ｇ／ｒｒ？、及びカブリ防止剤４−ヒドロキシ− ６−メチル−１．　３．　３ａ，　７−チトラアザインデン０．０１２８／ｒ＆ からなる。

層９　保護外被及びＵＶフィルター層−ゼラチン１．１５ｇ／ｒｄ、臭化銀Ｌｉ ｐｐｍａｎｎ乳剤０．　２２　ｇ　Ａｇ／　ｒｄ、及びビス（ビニルスルホニル ）メタン；全ゼラチン重量の２．０％添加からなる。

表Ｉ 高感層　０．３９　１．９４　０．０８５　２３　２７０低感層　０．５１　０ ．７５　０．０８９　８．４　９５要素■（本発明） 高感層　０．６５　１．９４　０．０８５　２３　２７０低感層　０．５２　０ ．７５　０．０８９　８．４　９５要素■のイエロー ユニット（本発明） 表■ 多色写真材料のマゼンタユニットの 物理的記載及び成分被覆量 要素■（本発明）０，９０　１．３９　３．２要素■（本発明）１．１７　１． ７９　３．５要素■（本発明）０．７０　１．４４　２．２要素■（対照）　２ ．３６　２．７８　６．０要素■（本発明）の　０．７３　０．８５　３．２イ エローユニツト 上記の写真要素を、表■に記載したように写真特性を決定するために評価した。

一つの評価に於いて、各要素を、ディライト（Ｄａｙｌｉｇｈｔ）　Ｖａミツイ ルターより５５００”Ｋに濾光した６００Ｗ、　３０００°にタングステン光源 に、最少濃度とガンマを決定するために等綴付けした０〜４．０濃度段階タブレ ットを通して１／１００秒間露光した。他の評価に於いて、各要素を、最大濃度 を決定するために露光時間を０．２秒にした他は第一のようにして露光した。そ の他の評価に於いて、各要素を０，２秒露光し、分離露光ガンマ及び最大濃度を 評価するために、グリーンＷｒａｔｔｅｎ　９９フイルターを加えた。ｒｍｓ粒 状度を決定するために、Ｈ，Ｃ，Ｓｃｈｍｉｔｔ、　Ｊｒ、及びＪ、Ｈ，Ａｌｔ ｍａｎ、　ＡｐｐｌｉｅｄＯｐｔｉｃｓ　９．８７１〜８７４頁、１９７０年４ 月に記載された方法により、０．６中性濃度及びθ〜４．０濃度段階タブレット を含むフィルターバックを、０〜３．０濃度段階タブレット及びマツトガラス拡 散器により置き換えた他は、第一の評価に於けるようにして各要素を露光した。

鮮鋭度測定は、Ｊｏｕｒｎａｌ　ｏｆ　Ａｐｐｌｉｅｄ　Ｐｈｔｏｇｒａｐｈｉ ｃＥｎｇｉｎｅｅｒｉｎｇ、　６　（１）　：　１〜８頁、１９８０年に記載さ れた方法により、変調伝達関数（ＭＴＦ）を決定することによって行った。赤色 光についての変調伝達関数は、７０Ｂ及び２ＯＣＫＯＤＡＫ色補正フィルター及 び０．２中性濃度フィルターを使用し、６０％変調で１／１５秒間各要素を露光 することにより得た。

露光した試料を、前記１５〜１７頁に記載した６エ程現像で３．２５分間現像し た。次いで処理したフィルム片を、感度、コントラスト、白色光と緑色光露光の 両方についての正味最大濃度（Ｄ、、、マイナスＤ、、、）及びマゼンタカラー 形成性ユニットについての粒状度について評価した。３５叩システムカスケード 変調伝達（Ｓｙｓｔｅｍ　Ｃａ５ｃａｄｅｄ　Ｍｏｄｕｌａｔｉｏｎ　Ｔｒａｎ ｓｆｅｒ）（ＡＭＴ）アキュータンス速度を、シアンカラー形成性ユニットにつ いて表■に記載する。結果を表■に示す。

表■ 多色写真性能 マゼンダユニット　シアンユニット 正味最大濃度　粒状度　厚さ１ １：ハレーション防止層の頂部から高感度イエロ一層の頂部までを、２２°Ｃ及 び５０％相対湿度で測定した、フィルムの全画像形成性ユニットのミクロンでの 厚さ本発明による好ましい粒子平板度の平板状粒子ハロゲン化銀乳剤を含有する 薄いカラーマゼンタカラー形成性ユニットの構成を、感光度、コントラスト、実 質的露光寛容度での最大濃度及び粒状度、減少した銀被覆量を改良又は保持しな がら、下側の乳剤層に改良された鮮鋭度を与えるために示す。

カプラーＣ カプラーＥ カプラーＧ カプラーＪ カプラーＭ Ｕｖ−１（Ｃ６Ｈ１３）２−Ｎ＜Ｈ＜ＩＩＣＨｍ：（ＣＮ）２薄い複数の層及び 低銀／カプラー比に被覆した高い平板度乳剤の性能を更に示すものとして、少な くとも２．０の最大画像色素濃度を作るために、一連の２０個の二色含有カプラ ー写真被覆物を調製した。このシリーズは、等しい分光増感した感度を得るため に、粒子光たり大体同じ表面積を有する物理的性質を変えた５個の異なった臭沃 化銀（４，０モル％Ｉ）乳剤（本発明の範囲内３個と本発明の範囲外２個）から なっていた。５個の乳剤のそれぞれを、マゼンタユニット中の材料の量を変えた ４個の別々の種類の要素中に被覆した。３個は本発明のユニット銀、銀／カプラ ー比率、および厚さ値を有する要素を与え、４番目は対照として機能する。下記 の層を、反対側にハレーション防止層を有するセルローストリアセテートフィル ム支持体上に順に被覆することによって製造した。

要素Ａ（本発明） 層ｌ　シアン層−３種の赤増感した臭沃化銀粒子、中間サイズの平板状粒子乳剤 （６，０モル％ｒ−＞　ｏ。９１　ｇ　Ａｇ／　ｒｄ、より小さい平板状粒子乳 剤（３，０モル％Ｔ　−）０．２８ｇＡｇ／ｄ、及び非平板状粒子乳剤（４，８ モル％Ｔ−’）０．９７ｇＡｇ／ｄのブレンド物、ゼラチン２．５９　ｇ　／　 ｒｆ、シアン画像形成性カプラーへ〇、７２ｇ／ｒｒｌ’、ＤＩＲカプラーＫ　 Ｏ，０４４ｇ１ｒｄ、マスキングカプラーＣ０，０５４ｇ／イ、漂白促進剤放出 カプラーＮ　０．０７５ｇ／イ、及びカブリ防止剤４−ヒドロキシ−６−メチル −１゜３、　３ａ、７−チトラアザインデン０．０７１ｇ／ｒｒｌ’からなる。

層２　中間層−ゼラチン１．２９ｇ／ｒｒｒからなる。

層３　マゼンタ層−表■に記載した５個の緑増感した臭沃化銀乳剤（４，０モル ％Ｉ″）の一つ　Ｑ、　４９　ｇ　Ａｇ／イ、ゼラチン１．３０ｇ／イ、及び画 像形成性カプラーＥ　０．４９ｇ／イからなる。

層４　保護外被層−全ゼラチンに対し２．０重量％の硬膜剤Ｈ−１を有するゼラ チン１．０８ｇ／ｒｄからなる。

要素Ｂ（本発明） 要素Ｂとする、第二の写真記録材料を、マゼンタ色素形成性ユニットに対して下 記の修正をして、要素へと同様の方法で製造した。

層３　マゼンタ層−緑増感した臭沃化銀乳剤を０．７２　ｇ　Ａｇ／　ｒｒｆに 増加した。ゼラチンを１．８６　ｇ　／　ｒｒｆに増加し、そして画像形成性カ プラーＥを０．７２ｇ／ｒｒｆに増加した。

要素Ｃ（本発明） 要素Ｃとする、第三の写真記録材料を、マゼンタ色素形成性ユニットに対して下 記の修正をして、要素へと同様の方法で製造した。

層３　マゼンタ層−緑増感した臭沃化銀乳剤を１．００　ｇ　Ａｇ／　ｒｄに増 加した。ゼラチンを１．９５ｇ／ｒｄに増加した。

要素Ｄ（対照） 要素りとする、第四の写真記録材料を、マゼンタ色素形成性ユニットに対して下 記の修正をして、要素Ａと同様の方法で製造した。

層３　マゼンタ層−緑増感した臭沃化銀乳剤を１．７３　ｇ　Ａｇ／　ｒｒｒに 増加した。ゼラチンを２．９１ｇ／ｒｒｒに増加した。

写真要素を、５５００′にへのＤａｙｌｉｇｈｔ　Ｖａミツイルターびグリーン クツテン９９フイルターにより濾光した６００Ｗ、　３０００’にタングステン 光源に、等綴付けした０〜４．０濃度段階タブレットを通してｌ／１０秒間露光 し、そしてこれらを前記の条件で３８２５分間処理した。次いてフィルム片を正 味最大濃度（Ｄ、、。

０．１−）について評価した。

表■のデータは、低平板度乳剤で有用な最大濃度を得るために、より厚い被覆物 になる、より高いレベルの銀及び銀対カプラー比率を使用することが必要である ことを示している。

表■ ■（本発明＞　１．９７　０．０７９　２５　３１６　６．６６■（本発明）１ ，７０　０．０９０　１９　２１０　５．０２■（本発明）　１．９８　０．０ ４２　４７　１！２２　６．４２■（対照）１．２７　１．２７　１　１　５． ０７■（対照）　１．５８　１．５８　１　１　７．８４表■ ２ユニツト写真要素でのマゼンタユニットの４個の要素Ａ（本発明’）　０．４ ９　１．０　２．６要素Ｂ（本発明）　０．７２　１．０　３．５要素Ｃ（本発 明’）　１．００　２．０　３．４要素Ｄ（対照）　１．７３　３．５　４．３ 表■ 正味最大濃度 乳剤Ｉ（本発明）２．９　３．９　３．０　２．９乳剤■（本発明）２．６　３ ．６　３．０　２．９乳剤■（本発明）２．５　３．８　２．８　２．３乳剤■ （対照）　１．２　１．６　１．８　２．２乳剤■（対照）１．０　１．２　１ ．５　１．９本発明は、その好適な態様を参照して詳細に記載したが、変形及び 修正が本発明の精神及び範囲内で有効であることが理解されるであろう。

国際調査報告 ＰＣＴ／ＬＩＳ　９０／θ５７４２

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. １．支持体、及び電磁スペクトルの異なった領域に感受性である少なくとも２個 のハロゲン化銀乳剤画像形成性ユニットを含み、各ユニットが色素形成性カプラ ーを含有し、少なくとも１個のユニットが、 （ａ）銀基準で０．２〜２．０ｇ／ｍ２の、粒子の投影面積の５０％より多くが 、５０と２５，０００との間の平板度を有する平板状粒子により与えられるハロ ゲン化銀乳剤からなり、（ｂ）約４．０μｍ未満の厚さを有し、（ｃ）カプラー １重童部当たり銀２．０重量部以下の銀からなり、そして、 （ｄ）記録材料を露光しそして現像処理したとき、少なくとも２．０の最大画像 色素濃度を生じる、カラーネガ型写真記録材料。
2. ２．平板状粒子が１００と５，０００との間の平板度を有する請求の範囲１記載 の記録材料。
3. ３．平板状粒子が１００と２，５００との間の平板度を有する請求の範囲１記載 の記録材料。
4. ４．該高平板度ユニットがスペクトルの同じ領域に異なった感光度を有する少な くとも２個のハロゲン化銀乳剤層からなる請求の範囲１記載の記録材料。
5. ５．更に感光性の層が０．１０〜１．０ｇ／ｍ２の銀からなる請求の範囲４記載 の記録材料。
6. ６．更に感光性の層が０．２０〜０．６ｇ／ｍ２の銀からなる請求の範囲４記載 の記録材料。
7. ７．高平板度ユニット中にカプラー１部当たり０．８〜１．５部の銀が存在する 請求の範囲１記載の記録材料。
8. ８．高平板度ユニット中にカプラー１部当たり０．５〜１部の銀が存在する請求 の範囲１記載の記録材料。
9. ９．高平板度ユニットのユニット厚さが２．５〜３．５μｍである請求の範囲１ 記載の記録材料。
10. １０．スペクトルの異なった領域に感受性である少なくとも３個のハロゲン化銀 画像形成性ユニットからなる請求の範囲１記載の記録材料。
11. １１．平板状粒子が少なくとも１種の臭化銀又は臭沃化銀からなる請求の範囲１ 記載の記録材料。
12. １２．高平板度ユニットがシアン色素形成性ユニット又はマゼンタ色素形成性ユ ニットである請求の範囲１記載の記録材料。
13. １３．少なくとも１個のユニットが現像抑制剤放出型カプラーを含有する請求の 範囲１記載の記録材料。
14. １４．高平板度ユニットが現像抑制剤放出型カプラーを含有する請求の範囲１記 載の記録材料。