JPH0446740Y2

JPH0446740Y2 -

Info

Publication number: JPH0446740Y2
Application number: JP1985011399U
Authority: JP
Priority date: 1985-01-30
Filing date: 1985-01-30
Publication date: 1992-11-04
Also published as: JPS61129809U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、つかいすておむつのテープフアスナ
ー、更に詳しくは、柔らかくて腰があり、着用者
の肌を傷付ける惧れがなく、しかも製造容易なテ
ープフアスナーに関するものである。

〔従来の技術〕

つかいすておむつを着用者に固定する手段とし
て圧力感知接着テープを用いることは周知の通り
である。この圧力感知接着テープとしては従来よ
り種々のものが提案されている。例えば、特公昭
52−34978号公報においては、剥離紙を用いない
圧力感知接着テープが、又、実開昭55−75608号
公報においては、３枚のテープを重ねて何度も付
け剥がしを可能にした圧力感知接着テープが提案
されており、これらの圧力感知接着テープは、つ
かいすておむつのテープフアスナーの主流となつ
ている。

また、上記圧力感知接着テープのテープ基材と
しては、一般に樹脂を紙に含浸させた所謂含浸紙
が使用されており、又、ポリエチレンのフイルム
が使用される場合もある。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、上記公報に提案されている圧力感知接
着テープにおいては、テープ基材についての検討
はなされていない。

また、含浸紙からなるテープ基材を用いた圧力
感知接着テープは、実用上切断されないような強
度を付与するために、テープ基材の厚さが150〜
200μであることが必要であり、テープ基材が硬
くなるため、着用者の肌を傷付ける惧れが多分に
あり、コスト高である。

また、ポリエチレンのフイルムからなるテープ
基材を用いて圧力感知接着テープは、強度が強く
テープ基材を薄くすることも可能であるが、テー
プ基材を薄くすると柔らか過ぎて腰がなく、つか
いすておむつの着用が容易でない。又、テープ基
材を厚くすると、斯る圧力感知接着テープは、含
浸紙を用いた圧力感知接着テープと同様に、着用
者の肌を傷付け易く、コスト高である。

従つて、本考案の目的は、上記の如き欠点を解
消し、着用者へのつかいすておむつのフイツト性
を向上させ、つかいすておむつの着用を容易に
し、且つ尿漏れを防止するために、柔らかくて腰
があり、着用者の肌を傷付ける惧れがなく、しか
も製造容易なつかいすておむつのテープフアスナ
ーを提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、上記の目的を、合成樹脂からなるス
トランドを縦横に配して、大きさ30mm²以下の多数
の穴７を全面に亘つて４〜120個／cm²となるよう
に縦横に且つ均等に設けた基材シート３を有する
テープ基材４の表面に粘着剤層５を設けてなる、
つかいすておむつのテープフアスナーを提供する
ことによつて達成したものである。

以下、本考案のつかいすておむつを第１図〜第
７図を参照しながら説明する。

まず、本考案のテープフアスナー１に用いられ
る上記基材シート３について第１図〜第７図を参
照しながら詳述すると、該基材シート３には、第
１図、第２図に示す如く、多数の正方形状の穴７
が全面に亘つて均等に配設されている。この場
合、多数の穴７は、隣接する穴７を、それらの間
に穴７以外の筋状部分を多数の穴７に即して縦横
に且つ均等に介在させてある。又、穴７の大きさ
及びその数は、テープフアスナー１の腰を損なわ
ないようにする等のために、大きさを30mm²以下と
し、数を４〜120個／cm²としてある。

また、上記穴７は、第１図、第２図に示す如
く、基材シート３を合成樹脂からなるストランド
で網目状に構成した網目状構造物の網目からなつ
ており、そのため、製造し易く、着用感も好まし
い。その場合、本考案のテープフアスナー１に効
果的な柔らかさ及び腰の強さを付与する上で、ス
トランドの太さは50デニール以上、特に150〜
15000デニールとすることが好ましい。

また、上記基材シート３の材質は、特に制限さ
れないが、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロ
ン、エチレン酢酸ビニル共重合体、変性ポリエチ
レン、ポリブタジエン等の他、紙等のセルロース
系のものも基材シート３として用いることができ
る。又、基材シート３の坪量は10ｇ／m²以上であ
ることが好ましい。

本考案のテープフアスナー１は、通常、上述の
如き基材シート３をテープ基材４とし、該テープ
基材４の表面に粘着剤層５を設けて構成される。
しかし、基材シート３が網状構造でその表面に粘
着剤を充分塗布することができない場合には、第
３図、第４図に示す如く、基材シート３の全部を
合成樹脂のフイルム、不織布、織布等のシート状
物９で被覆したものをテープ基材４とし、該テー
プ基材４の表面に粘着剤層５を設けることにより
本考案のテープフアスナー１を構成することもで
きる。このようにシート状物９で基材シート３の
穴７を被覆しても、基材シート３の多数の穴７は
実質的にそのまま維持されてテープ基材４に柔ら
かさを付与すると共に、基材シート３の腰の強さ
自体は維持され、又、通常、シート状物９の厚さ
が基材シート３の厚さよりも厚くなければ、基材
シート３の柔らかさが損なわれることもない。む
しろ、穴７を被覆することにより、粘着剤の塗工
が容易になる等、粘着剤層５の形成を容易にする
ことができる。シート状物９で基材シート３の穴
７を被覆する方法としては、基材シート３の表面
又は裏面にシート状物９を熱、粘着剤等の手段で
貼着する方法、樹脂を溶剤に溶解したり、モノマ
ー、オリゴマーをそのまま若しくは溶剤に溶解し
たものを基材シート３に含浸若しくは塗布し、電
子線、紫外線、熱等により重合・架橋する方法等
が挙げられる。

また、上記粘着剤層５は、必ずしも上記テープ
基材４の表面全面に設ける必要はなく、テープ基
材４がシート状物９で被覆してなるものである場
合には、第５図、第６図に示す如く、テープ基材
４の何れの表面に設けても良く、つかいすておむ
つに接着する位置に設けれが足りる。又、粘着剤
層５の形成に用いられる粘着剤には特に制限はな
く、溶剤型、エマルジヨン型、ホツトメルト型等
の何れの粘着剤も使用することができる。

上述の如き構成からなる本考案のテープフアス
ナー１は、通常、従来のテープフアスナーと同様
に、つかいすておむつの前身頃のウエスト部の側
端部及び後身頃のウエスト部の側端部に連結し得
るように使用される。

〔実施例〕

以下、本考案のテープフアスナーを、図面に示
す具体的な実施例について説明する。尚、図面は
実施例の概要を示すものである。

第１図及び第２図は、本考案のテープフアスナ
ーの好ましい実施例を、つかいすておむつの後身
頃にけるウエスト部の一側部に取付けた状態で示
す平面図及びその断面図で、これらの図面におい
て、１は本考案のテープフアスナー、２はつかい
すておむつを示す。テープフアスナー１は、基材
シート３のみからなるテープ基材４の表面全面に
粘着剤層５を設けて構成されている。基材シート
３は、多数のストランド６を一定間隔で縦横に配
し、それらの交点を一体化した構造となつてお
り、ストランド６のない部分に、四角形の穴７が
多数個形成されている。

そして、上記テープフアスナー１は、つかいす
ておむつ２の後身頃におけるウエスト部の一側部
の表裏に亘つて粘着剤層５を介して接着されてお
り、その使用に際しては、つかいすておむつ２の
後身頃におけるウエスト部の一側部の裏面側に接
着されている部分が剥がされた後、該剥離部分
が、対応するつかいすておむつ２の前身頃におけ
るウエスト部の一側部の表面側に接着される。
尚、上記の如き剥離を容易にするためには、図示
の如く、リリーステープ８を粘着剤層５の一部に
介在させるのが好ましい。

第３図及び第４図は、本考案のテープフアスナ
ーの別の実施例の平面図及びその断面図で、この
実施例のテープフアスナー１は、テープ基材４を
基材シート３のみで構成せず、基材シート３にシ
ート状物９を被覆して構成し、且つ、このように
構成したテープ基材４の一端部を、粘着剤層５に
折り返してリリーステープ８に直接当接するよう
にした以外は上述の実施例と同様に構成されてい
る。そして、この実施例の場合、シート状物９は
基材シート３のストランド６間に一体化されてい
る。

また、第５図は、本考案のテープフアスナーの
更に別の実施例の断面図で、この実施例のテープ
フアスナー１は、シート状物９を基材シート３の
表面側に被覆し、粘着剤層５を基材シート３側か
ら設けた以外は第３図及び第４図の実施例と同様
に構成されている。

また、第６図は、本考案のテープフアスナーの
更にまた別の実施例の断面図で、この実施例のテ
ープフアスナー１は、シート状物９を基材シート
３の裏面側に被覆し、粘着剤層５をシート状物９
側から設けた以外は第３図及び第４図の実施例と
同様に構成されている。

尚、以上説明した図面に示す実施例は、本考案
の精神を逸脱しない限り種々変形可能なことは云
う迄もない。

〔考案の効果〕

本考案のつかいすておむつのテープフアスナー
は、上述の如く、合成樹脂からなるストランドを
縦横に配して、大きさ30mm²以下の多数の穴７を全
面に亘つて４〜120個／cm²となるように縦横に且
つ均等に設けた基材シート３を有するテープ基材
４の表面に粘着剤層５を設けてなるため、テープ
フアスナー自体が全体に柔らかく且つ同じ坪量で
も腰が強く、ストランドが太くでも、着用者の肌
を傷付ける惧れがない等、実用性の高いものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は、何れも実施例の概要を示すもので、第
１図は、本考案のテープフアスナーの好ましい一
実施例をつかいすておむつのウエスト部の一側端
部に取付けた状態で示す平面図、第２図は、第１
図のＡ−Ａ線断面図、第３図は、本考案のテープ
フアスナーの別の実施例を示す第１図と同様な平
面図、第４図は、第３図のＢ−Ｂ線断面図、第５
図は、本考案のテープフアスナーの更に別の実施
例を示す第４図と同様な断面図、第６図は、本考
案のテープフアスナーの更にまた別の実施例を示
す第４図と同様な断面図、である。１……つかいすておむつのテープフアスナー、
２……つかいすておむつ、３……基材シート、４
……テープ基材、５……粘着剤層、７……穴、９
……シート状物。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 合成樹脂からなるストランドを縦横に配し
て、大きさ30mm²以下の多数の穴７を全面に亘つ
て４〜120個／cm²となるように縦横に且つ均等
に設けた基材シート３を有するテープ基材４の
表面に粘着剤層５を設けてなる、つかいすてお
むつのテープフアスナー。 (2) テープ基材４が、基材シート３からなる、実
用新案登録請求の範囲第(1)項記載のつかいすて
おむつのテープフアスナー。 (3) テープ基材４が、シート状物９で基材シート
３を被覆してなる、実用新案登録請求の範囲第
(1)項記載のつかいすておむつのテープフアスナ
ー。