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JPH0438960A - ポリビニルアルコールとポリアクリル酸管人工血管 - Google Patents

ポリビニルアルコールとポリアクリル酸管人工血管

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Publication number
JPH0438960A
JPH0438960A JP2146935A JP14693590A JPH0438960A JP H0438960 A JPH0438960 A JP H0438960A JP 2146935 A JP2146935 A JP 2146935A JP 14693590 A JP14693590 A JP 14693590A JP H0438960 A JPH0438960 A JP H0438960A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
gel
polyvinyl alcohol
mechanical strength
aqueous solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2146935A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Tatara
多々良 陽一
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Individual
Original Assignee
Individual
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Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
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Publication of JPH0438960A publication Critical patent/JPH0438960A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、柔軟性・弾性・機械強さを有するゴム様のチ
ューブ状吸水性ポリマーに関し、また、この素材を用い
た人工血管に関する。
〔従来の技術・発明の課題〕
在来の吸水性高分子ゲルは1粒状(イオン交換樹脂、住
人化学−のスミカゲル、三菱油化−のプラウエツトなど
)、板(膜)状、糸状のいずれかの形状をとり、かつ水
中での機械強度が弱く大荷重で破断しやすいものが多い
、水中でゴムのような高弾性と柔軟性・機械強度を有す
る板・膜状または糸状またはチューブ状の吸水性材料が
見当たらない。
たとえば、天然・合成ゴムは吸水性でなく、上記の粒状
ゲルは板や糸のような均質な固体の形態に成形できず、
またスミカゲルやプラウエツトの場合粒自体が水中でも
ろい、玉子ゴム化成■のアクアケルはゴム様の板である
が吸水に時間を要しゴムとしてややかたすぎる。高分子
電解質ゲル(メカ7″ケミカル・ゲル)の代表例である
ポリアクリル酸を主成分とするポリアクリル酸とポリビ
ニルアルコール系の11*(またはフィラメント)は水
中での機械強さ(最大張力)が従来は100gf前後(
水中での応力=10kgf/ad)で膜の水中厚み0.
1mm前後を考慮すれば実用上強度があるとはい犬ない
吸水性ポリマーは、従来単に吸水効果のみ利用されてき
たが、吸水の際のゲル膨潤圧利用、塩・酸・アルカリ水
溶液の選択吸収の際のゲル膨潤・収縮による機械的仕事
利用、さらには2人体内での長期間埋め込み(人工臓器
の素材としての利用)などに応用発展される時、その機
械強度の点で不充分でありさらに強く安定した材料の開
発が必要であった。
一方2人工臓器、特に人工血管においては、従来。
ナイロン、テフロン、ダクロンなどのプラスチック樹脂
が主として使用されているが、これらを含めて人工の材
料の今まで確認された全てに血栓が生じる欠点がある。
ダクロン製の平織り・メリヤス編みの人工血管と延伸ポ
リ四フッ化エチレン人工血管が現在、大中口径動脈、大
静脈用に臨床使用されているが、将来は、抗血栓材料を
開発して小口径動脈や中小静脈用の人工血管の開発が望
まれている。
抗血栓材料の開発は9人工心臓ポンプの素材、心臓手術
用カテーテル、点滴用カニユーレなど多くの人工臓器や
医用機器に求められている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、素材の開発とその一応用に関する。すなわち
、水または水溶液中で適度の弾性と機械強度を安定して
維持する吸水性高分子ゲルの管(中空の円管、その断面
の可変の場合を含む)の合成と加工法に関する。また、
この素材は抗血栓性を有するので、この円管(チューブ
)の人工血管への応用に関する。
ポリビニルアルコールとポリアクリル酸の混合濃縮液(
前者の重量比が後者より大とし、前者のみの場合を含む
)を適当な芯を用いてディッピング成形し、100℃か
ら110℃前後の空気温度の下で2時間以上熱処理(エ
ステル化)し7た管状ゲルは水中でのi71!状態にお
いて、軟らかいゴムに類似の柔軟性・弾性・機械強度を
有する素材となる。従来の吸水性ヒドロゲルや吸水性ゲ
ルは、イオン交換樹脂などの粒状のゲルを除いて、水中
での機械強度が劣っており破断しやすかったが2本チュ
ーブ状ゲルは従来の膜状ケルの5倍ないしは10倍以上
の破断強さを有する。ポリアクリル酸を含む場合は、メ
カノケミカル・アクチュエータとしての特性(酸・アル
カリ・塩を選択吸収して膨潤・収縮し1機械仕事を行う
こと〉も有する。吸水性ポリマーであるから、乾燥状態
から吸水し1171mする特性があり、ゲル膜内外を通
じて水や水溶液中の各種イオンを透過する特性もある1
機械強度の点での向上は、工業用・医用への本材料の応
用の実現性を高める。
本材料は、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸とも
食品添加物であって人体に無害であり、上述のように水
やイオンの吸収性・透過性があり、ゴムに近い機械伸度
があり、さらに抗血栓性が動物実験により確認できたの
で、その医用への応用の一つとして、抗血栓効果のある
人工血管となりうる0本発明は本チューブの人工血管へ
の応用である。
〔実施例〕
(1)材料の合成・成形 ポリアクリル酸(市販品)を重量濃度5%の希釈水溶液
とする。また、ポリビニルアルコール(市販品、粉末)
を蒸留水に溶かし、5%水溶液とする。
この場合、上澄み液を士数回捨てて純度をあげ。
100度C近い沸騰を透明になるまで繰り返せばポリビ
ニルアルコールの均質な水溶液ができる。二種の高分子
溶液をボリビ;、ルアルコールの重量比が大きい比率で
(PAA: PVA重量%−1:5以上]:10ないし
はi:20)、攪拌器で長時間(5−15時間)点滴し
ながら混合する。混合液(5%濃度が実施上最適であっ
た)を乾燥器内で35℃から40℃で長時間濃縮させ(
約3−4週間)(濃縮器を用いれば時間短縮可能)、約
70%濃度とする。
この濃縮過程において減圧器中で減圧し濃縮液中の気泡
など液中の空気を除去する。また、液表面にできた膜は
除去する。また、ポリビニルアルコールのみ(5%濃度
)の濃縮液(約70%濃度)も有効である。実施経験上
、70%より低濃度(50%など)ではディッピングの
回数が多くなり材料強度が低下し、より高濃度ではディ
ッピングが不可能になる。
この濃縮液を細長いガラス管(試験管)に移し。
外径1−10mm、長さ50 100mmのテフロン・
チューブ(またはテフロン棒)をほぼ鉛直に濃縮液に差
し込み(ディッピングし)、室内で吊るして表面乾燥さ
せ、チューブ(芯)を上下反転させて再びディッピング
する。これを1回として2−5回所定の厚みが得られる
まで繰り返す(2−3回が適当である)、なお、ガラス
棒のような表面が滑らかな物は芯として不適当であり、
ディッピング回数が多いと表面に凹凸ができることがあ
る。
ディッピング終了後、芯(テフロン・チューブなど)付
きのまま、乾燥機内に吊るし、80℃で30分から1時
間、つぎに100−110℃で2時間から20時間位ま
でエステル化(熱処理)する、このエステル化によって
、ゲル化する0通常は110℃で3時間でゲル化するが
、後述する溶出試験合格には長時間の熱処理が必要とな
る。
(2) 引張試験 熱処理終了したサンプルを水に漬けると9表面のゲルが
膨潤して芯がとれ、中空のチューブ状のゲルができる。
一端を固定し他端に荷重を吊るし、水中での荷重と伸び
の関係をチューブが破断するまで行う、実験の結果、膨
潤時のサンプル断面積2.6平方m mから4.5平方
mmの、ポリアクリル酸(FAA):ポリビニルアルコ
ール(PVA)=1:10から1:20.およびPVA
のみのサンプルについては、1kgf以上の荷重にたえ
られ破断しなかった。縦弾性係数(ヤング率)は、低荷
重域で約26kgf/ci=26ON/cn!、高荷重
域で約8 kg f/cd=8 ON/cdであった。
この値は、天然ゴムのヤング率100N/(nと同じオ
ーダーであり、ゴムと類似の柔軟性と機械強度を有する
と判断できる。
本チューブの水中でのクリープ試験によれば。
PAA:PVA=1 : 10,80℃1時間、100
℃3時間のエステル化、最大荷重1kgf以上のサンプ
ルの荷重500gfでのクリープは10%程度あり、約
30分後に一定値に収束しており、材料として、定負荷
の下で安定している。
(3) 抗血栓性試験 本チューブの一本(PAA : PVA= 1 : 1
0゜内径2 m m )を9人工血管として、大の右側
頚静脈内に挿入し縫合糸で固定しく浜松医大の原田教授
と静岡大学電子科学研究科の木村元彦助手の協力を得て
)、−週間後に生存大から抽出したところ、縫合糸周辺
に一部血栓があったが、チューブには血栓はみとめられ
なかった。縫合糸による血流の乱れがあったと思われる
部分以外は血栓は生じてなく2本材料は抗血栓篩がある
と判断できる。(今後、さらに比較実験する必要がある
が、上記医師も有望と認めている)。
(4) 溶出試験 厚生省基準による人体内埋め込み用材料の溶出試験(サ
ンプル0.1gを100ccの蒸留水中に浸し50℃ま
たは70℃で24時間放置後の溶出液10cc中の過マ
ンガン酸カリ消′gl量が1.0cc以下を合格基準と
するもの)を日本シセーウソド社の協力により行った結
果、110℃3時間エステル化の本チューブの場合、過
マンガン酸カリ消費量が11 14ccであったが、1
10℃15時間以上の本チューブの場合の過マンガン酸
カリ消費量は。
0.1−0.2ccとなった。長時間100ないし11
0℃での熱処理と、その途中で50−70℃での水洗を
数回挟む(各回、数時間その温度の水に漬け、水を取り
替える)ことによって、溶出量を基準以下に改善できる
。このような長時間熱処理によって本チューブの水中で
の機械強度はやや低下する傾があり、実験例では破断荷
重1100kgf以上(エステル化3時間)が900g
f (同15時間)となったが、この程度なら機械強度
は実用上充分である。
〔発明の特長〕
本チューブは、その濃縮液の粘着性と水分除去の遅いこ
となどから押出成形しにくいのが多量生産に向かず難点
である。一方、ディッピング成形によって、芯の長軸方
向に沿って高分子鎖が配向し、これが機械強度の向上に
寄与すると考えられる。デインピング成形は多量生産に
向かないが、アイスボンボンのゴム袋の製造例のように
多数の芯を同時に液浸する方法により生産効率を高めら
れる。
吸水性ポリマーのゲル化は従来上として冷凍法によって
行われているが2本実施例によれば、冷凍法は数日を要
し、かつゲル化が不十分であった。
濃縮液をディッピング成形しエステル化法にょるゲル化
が本発明の特徴である。
また9食品添加物である2人体に無害な、かつ水および
水中のイオンを吸収・透過する吸水性高分子を人工血管
に応用する点に特徴がある。在来の人工血管のように糸
を編んで多孔性を持たせる必要がなく、均質な膜(チュ
ーブ)壁を通じて水・イオンの出入りが可能になる。し
かも、抗血栓性と適度の機械強度が期待でき、従来不可
能であった中小口径の静脈にも応用できる人工血管とな
る可能性のある発明である。
4 図面の説明 本発明の図および図説明は省略する。
手続補正書(方式) %式% 1、 事件の表示  平成2年 特許H第146935
号2、 発明の名称  ポリビニルアルコールとポリア
クリル酸管人工血管3、 補正をする者 事件との関係 特許出願人 5゜ 補正の対象と内容 1、適正な願書 ハ、特許出願人の住所を正確に記載したもの。
二、特許出願人の氏名を記載したもの。
ボ、特許出願人の記名のあとに朱肉を用いて鮮明に捺印
したもの41、明細書の下記事項の不備を補正する旨を
記載した書面。
4、図面の簡単な説明の欄 (注)削除すること。
ゲル化が本発明の特徴である。
また1食品添加物である1人体に無害な、がっ水および
水中のイオンを吸収・透過する吸水性高分子を人工血管
に応用する点に特徴がある。在来の人工血管のように糸
を編んで多孔性を持たせる必要がなく 、 均質f:M
 (チューブ)壁を通じて水・イオンの出入りが可能に
なる、しかも、抗血栓性と適度の機械強度が期待でき、
従来不可能であった中小口径の静脈にも応用できる人工
血管となる可能性のある発明である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリビニルアルコール水溶液とポリアクリル酸水溶
    液(またはポリメタアクリル酸水溶液)を前者の方が高
    い重量比で混合した濃縮液、またはポリビニルアルコー
    ルのみの濃縮液を、芯を用いてディッピング成形し、1
    00度C前後で2時間以上熱処理(エステル化)してゲ
    ル化した、水中での適度の柔軟性と機械強度のあるチュ
    ーブ状吸水性高分子 2 上記チューブを動脈または静脈血管の一部の代用と
    して用いる抗血栓性を特徴とし水透過性を有する人工血
JP2146935A 1990-06-04 1990-06-04 ポリビニルアルコールとポリアクリル酸管人工血管 Pending JPH0438960A (ja)

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