JPH0437823Y2 - - Google Patents
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- JPH0437823Y2 JPH0437823Y2 JP1985090496U JP9049685U JPH0437823Y2 JP H0437823 Y2 JPH0437823 Y2 JP H0437823Y2 JP 1985090496 U JP1985090496 U JP 1985090496U JP 9049685 U JP9049685 U JP 9049685U JP H0437823 Y2 JPH0437823 Y2 JP H0437823Y2
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- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 35
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 claims description 13
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】
技術分野
この考案は、パワーステアリングに使用される
全油圧式動力かじ取装置の入力に対する応答特性
を向上させるための装置に関する。
全油圧式動力かじ取装置の入力に対する応答特性
を向上させるための装置に関する。
従来技術
第3,4図は、従来の全油圧式動力かじ取装置
を使用した一般的な産業車輌、建設車輌などにお
けるかじ取方式の例を示すものであつて、全油圧
式動力かじ取装置1にはタンク2がポンプ3およ
びリリーフ弁4を介して接続されており、ポンプ
3の駆動によつてタンク2から圧油が全油圧式動
力かじ取装置1に供給されるようになつており、
さらに全油圧式動力かじ取装置1には、左右の車
輪のそれぞれについて配設されたシリンダ5,6
が接続され、このシリンダ5,6が全油圧式動力
かじ取装置1から供給される圧油で作動されて、
車輪のかじ取りが行われるようになつているもの
である。そして全油圧式動力かじ取装置1にステ
アリングコラム7を介して取り付けられたステア
リングハンドル8を回転することによつて、シリ
ンダ5,6への圧油の供給を制御するようになつ
ている。
を使用した一般的な産業車輌、建設車輌などにお
けるかじ取方式の例を示すものであつて、全油圧
式動力かじ取装置1にはタンク2がポンプ3およ
びリリーフ弁4を介して接続されており、ポンプ
3の駆動によつてタンク2から圧油が全油圧式動
力かじ取装置1に供給されるようになつており、
さらに全油圧式動力かじ取装置1には、左右の車
輪のそれぞれについて配設されたシリンダ5,6
が接続され、このシリンダ5,6が全油圧式動力
かじ取装置1から供給される圧油で作動されて、
車輪のかじ取りが行われるようになつているもの
である。そして全油圧式動力かじ取装置1にステ
アリングコラム7を介して取り付けられたステア
リングハンドル8を回転することによつて、シリ
ンダ5,6への圧油の供給を制御するようになつ
ている。
この全油圧式動力かじ取装置1の、ハウジング
11はポンプ3への接続ポート12、タンク2へ
の接続ポート13およびそれぞれシリンダ5,6
への接続ポート14,15を具え、内径部には接
続ポート12へ流入した圧油の流れ方向を接続ポ
ート13または接続ポート14,15へ切換える
ための方向制御弁16が回転可能に組み込まれて
いる。この方向制御弁16は、それぞれ外周面に
形成された複数の流体溝および内部と外部を連通
するようになつている複数の連通孔とを具え、互
いに同軸に嵌合されたスリーブ17とスプール1
8とで構成され、このスリーブ17とスプール1
8とはセンターリングスプリング19およびピン
20によつて連結されている。そして、スプール
18にステアリングコラム7を介して連結された
ステアリングハンドル8を回すとスプール18が
センターリングスプリング19を撓ましながら所
定角度だけスリーブ17に対して相対的に回転さ
れ、スリーブ17とスプール18とにそれぞれ配
設された流体溝および連通孔の相対的位置関係が
変わり、圧油の流れる方向が制御される。
11はポンプ3への接続ポート12、タンク2へ
の接続ポート13およびそれぞれシリンダ5,6
への接続ポート14,15を具え、内径部には接
続ポート12へ流入した圧油の流れ方向を接続ポ
ート13または接続ポート14,15へ切換える
ための方向制御弁16が回転可能に組み込まれて
いる。この方向制御弁16は、それぞれ外周面に
形成された複数の流体溝および内部と外部を連通
するようになつている複数の連通孔とを具え、互
いに同軸に嵌合されたスリーブ17とスプール1
8とで構成され、このスリーブ17とスプール1
8とはセンターリングスプリング19およびピン
20によつて連結されている。そして、スプール
18にステアリングコラム7を介して連結された
ステアリングハンドル8を回すとスプール18が
センターリングスプリング19を撓ましながら所
定角度だけスリーブ17に対して相対的に回転さ
れ、スリーブ17とスプール18とにそれぞれ配
設された流体溝および連通孔の相対的位置関係が
変わり、圧油の流れる方向が制御される。
ステアリングハンドル8から手を離すとスプー
ル18への外部入力が無くなり、スプール18は
センターリングスプリング19によりスリーブ1
7に対して中立位置に復帰される。この中立位置
においてポンプ3から接続ポート12へ流入した
圧油は、方向制御弁16を通り直接タンク2に戻
るようになつている。
ル18への外部入力が無くなり、スプール18は
センターリングスプリング19によりスリーブ1
7に対して中立位置に復帰される。この中立位置
においてポンプ3から接続ポート12へ流入した
圧油は、方向制御弁16を通り直接タンク2に戻
るようになつている。
またスリーブ17とスプール18とに相対的角
変位が生じた状態では、接続ポート12へ流入し
た圧油は、メータリング装置22へ送られ、ロー
タ23を回転させ、このロータ23の回転によつ
てメータリング装置22に流入された圧油と等分
量の圧油が接続ポート14,15を介してそれぞ
れシリンダ5,6に送られ、シリンダ5,6を作
動させるようになつている。さらにロータ23の
回転はドライブ24を介して方向制御弁16にフ
イードバツクされ、ステアリングハンドル8の操
作力を補助するようになつている。
変位が生じた状態では、接続ポート12へ流入し
た圧油は、メータリング装置22へ送られ、ロー
タ23を回転させ、このロータ23の回転によつ
てメータリング装置22に流入された圧油と等分
量の圧油が接続ポート14,15を介してそれぞ
れシリンダ5,6に送られ、シリンダ5,6を作
動させるようになつている。さらにロータ23の
回転はドライブ24を介して方向制御弁16にフ
イードバツクされ、ステアリングハンドル8の操
作力を補助するようになつている。
上記のような従来の全油圧式動力かじ取装置に
おいては、慣性の大きな車両では、ステアリング
シリンダに発生する急激な圧力の立ち上がりまた
はそれに起因する圧力変動により、車体の動きが
ぎくしやくしたものとなり、滑らかなステアリン
グが出来ないという欠点があり、また全油圧式動
力かじ取装置内の油通路を切り換える方向制御弁
は、中立位置から油通路開口までの領域が狭いた
め、ステアリング操作開始時に敏感に作動し、例
えば車輌が悪路走行時に、車体のシヨツク振動等
により握つているハンドルが僅かでも回転する
と、この回転により方向制御弁が切り換わり、全
油圧式動力かじ取装置が敏感に作動してしまい、
運転者の意志とは無関係にかじ取り操作され、車
体の走行安定性が損われるという欠点を有してい
た。
おいては、慣性の大きな車両では、ステアリング
シリンダに発生する急激な圧力の立ち上がりまた
はそれに起因する圧力変動により、車体の動きが
ぎくしやくしたものとなり、滑らかなステアリン
グが出来ないという欠点があり、また全油圧式動
力かじ取装置内の油通路を切り換える方向制御弁
は、中立位置から油通路開口までの領域が狭いた
め、ステアリング操作開始時に敏感に作動し、例
えば車輌が悪路走行時に、車体のシヨツク振動等
により握つているハンドルが僅かでも回転する
と、この回転により方向制御弁が切り換わり、全
油圧式動力かじ取装置が敏感に作動してしまい、
運転者の意志とは無関係にかじ取り操作され、車
体の走行安定性が損われるという欠点を有してい
た。
このため、従来、第5図に示すような、全油圧
式動力かじ取装置とステアリングシリンダとの間
に接続されて、慣性の大きな車輌などのステアリ
ング開始および停止時におけるステアリングシリ
ンダラインの圧力の急激な立上りを一時的にタン
クラインまたは反対側のシリンダラインに流すこ
とにより、ステアリング開始時のステアリングシ
リンダの圧力立上りを滑らかにし、またステアリ
ング停止時の慣性により、ステアリングシリンダ
に発生する圧力の跳ね返りを防止し、さらに運転
者の意志とは無関係に全油圧式動力かじ取装置が
作動しても、一時的にステアリングシリンダに流
れる圧力流体を反対側のシリンダラインまたはタ
ンクに逃すことにより、全油圧式かじ取装置が敏
感に作動しすぎる欠点を改良することの出来る応
答特性調整装置が開発されていた。
式動力かじ取装置とステアリングシリンダとの間
に接続されて、慣性の大きな車輌などのステアリ
ング開始および停止時におけるステアリングシリ
ンダラインの圧力の急激な立上りを一時的にタン
クラインまたは反対側のシリンダラインに流すこ
とにより、ステアリング開始時のステアリングシ
リンダの圧力立上りを滑らかにし、またステアリ
ング停止時の慣性により、ステアリングシリンダ
に発生する圧力の跳ね返りを防止し、さらに運転
者の意志とは無関係に全油圧式動力かじ取装置が
作動しても、一時的にステアリングシリンダに流
れる圧力流体を反対側のシリンダラインまたはタ
ンクに逃すことにより、全油圧式かじ取装置が敏
感に作動しすぎる欠点を改良することの出来る応
答特性調整装置が開発されていた。
この第5図のバルブ機構は、ステアリングハン
ドル8を回転し、全油圧式動力かじ取装置1を右
に切換えると、右シリンダラインにタンク2から
ポンプ3を経てかじ取り装置1のRポートに至る
圧力流体の流れが発生し、導管30を介してステ
アリングシリンダ6に導入されるとともに、導管
31を介して弁32に導かれている。そして、こ
の圧力流体の圧力がスプリング33および33′
の付勢力を越えた場合には、この流体圧力によつ
て弁32が左方向に変位され、導管31と導管3
4とが接続されることによつて、圧力流体がスプ
ール弁35に導入されるようになつている。
ドル8を回転し、全油圧式動力かじ取装置1を右
に切換えると、右シリンダラインにタンク2から
ポンプ3を経てかじ取り装置1のRポートに至る
圧力流体の流れが発生し、導管30を介してステ
アリングシリンダ6に導入されるとともに、導管
31を介して弁32に導かれている。そして、こ
の圧力流体の圧力がスプリング33および33′
の付勢力を越えた場合には、この流体圧力によつ
て弁32が左方向に変位され、導管31と導管3
4とが接続されることによつて、圧力流体がスプ
ール弁35に導入されるようになつている。
スプール弁35は、中立位置において導管34
と導管35とを接続しており、圧力流体をタンク
2に逃してやるようになつている。そしてこのス
プール弁35の端面には、絞り弁37を介して圧
力流体の圧力が作用するようになつており、この
流体圧力がスプリング38および38′の付勢力
を越えると、スプール弁35を左方向に変位さ
せ、導管34と導管35との接続を遮断するよう
になつている。
と導管35とを接続しており、圧力流体をタンク
2に逃してやるようになつている。そしてこのス
プール弁35の端面には、絞り弁37を介して圧
力流体の圧力が作用するようになつており、この
流体圧力がスプリング38および38′の付勢力
を越えると、スプール弁35を左方向に変位さ
せ、導管34と導管35との接続を遮断するよう
になつている。
全油圧式動力かじ取装置1が左に切換えられ、
左シリンダラインに圧力流体が発生した場合に
は、弁32およびスプール弁35が前記と逆方向
に作動して、前記と同様に、導管31と34、導
管34と36の接続および遮断をそれぞれ行うよ
うになつている。
左シリンダラインに圧力流体が発生した場合に
は、弁32およびスプール弁35が前記と逆方向
に作動して、前記と同様に、導管31と34、導
管34と36の接続および遮断をそれぞれ行うよ
うになつている。
上記装置において、例えば右シリンダラインの
圧力の急激な立上りがあると、この圧力の上昇に
よつて弁32が左方向に変位され、導管31,3
4および36が接続されることによつて、圧力流
体がタンク2に逃がされ、ステアリングシリンダ
の応答を鈍らせる。そしてまた上記圧力上昇は、
絞り弁37によつて、時間的遅れをもつてスプー
ル弁35の右端部に作用し、この圧力がスプリン
グ38および38′の付勢力を越えると、スプー
ル弁35を左に変位させ、導管34と36との接
続を遮断することとなるので、圧力の立上り後時
間的に遅れて応答特性調整装置40が閉鎖され、
以後ハンドル8の切れ角に対応した適正なステア
リング操作が可能となるものである。
圧力の急激な立上りがあると、この圧力の上昇に
よつて弁32が左方向に変位され、導管31,3
4および36が接続されることによつて、圧力流
体がタンク2に逃がされ、ステアリングシリンダ
の応答を鈍らせる。そしてまた上記圧力上昇は、
絞り弁37によつて、時間的遅れをもつてスプー
ル弁35の右端部に作用し、この圧力がスプリン
グ38および38′の付勢力を越えると、スプー
ル弁35を左に変位させ、導管34と36との接
続を遮断することとなるので、圧力の立上り後時
間的に遅れて応答特性調整装置40が閉鎖され、
以後ハンドル8の切れ角に対応した適正なステア
リング操作が可能となるものである。
しかし上記従来の装置においては、弁32の開
放時に、圧力流体は直接タンク2に戻るようにな
つているため、その応答特性はスプリング38お
よび38′のばね定数及びダンパ37,37′によ
つて設定されることとなる。従つて、応答特性を
変更するため、またはスプリング38,38′の
疲労等による応答特性の変化に対応するため、ス
プリング38,38′を交換する場合に、スプリ
ングの特性のばらつき及びダンパ37,37′の
大きさにより正確に調整することが難しいと共
に、特性変更の幅を持たせるためスプリング3
8,38′の取付スペース及びダンパ室を大きく
取つておかなければならず、装置本体が大型化し
てしまうという欠点を有するものであつた。
放時に、圧力流体は直接タンク2に戻るようにな
つているため、その応答特性はスプリング38お
よび38′のばね定数及びダンパ37,37′によ
つて設定されることとなる。従つて、応答特性を
変更するため、またはスプリング38,38′の
疲労等による応答特性の変化に対応するため、ス
プリング38,38′を交換する場合に、スプリ
ングの特性のばらつき及びダンパ37,37′の
大きさにより正確に調整することが難しいと共
に、特性変更の幅を持たせるためスプリング3
8,38′の取付スペース及びダンパ室を大きく
取つておかなければならず、装置本体が大型化し
てしまうという欠点を有するものであつた。
目 的
この考案は、上記従来の装置の有する欠点を解
消し、応答特性の変更を容易に、しかも正確に行
うことが出来、さらに装置本体の小型化を図るこ
との出来る全油圧式動力かじ取装置の応答特性調
整装置を提供することを目的とするものである。
消し、応答特性の変更を容易に、しかも正確に行
うことが出来、さらに装置本体の小型化を図るこ
との出来る全油圧式動力かじ取装置の応答特性調
整装置を提供することを目的とするものである。
構 成
この考案は、全油圧式動力かじ取装置からステ
アリングシリンダに圧力流体を供給する導管の途
中に接続されて、圧力流体が導入される左右一対
の第1ポートと、この一対の第1ポートに隣接し
て配置された第2ポートと、第1ポートと第2ポ
ートとの間に配置され、ニユートラル状態におい
ては、第1スプリングによつて付勢されて第1ポ
ートと第2ポート間を遮断し、第1ポートに導入
された圧力流体によつて付勢されて移動すること
により、第1ポートと第2ポートとを連通するポ
ペツト弁と、第2ポートとタンクに接続された第
3ポートとの間に軸方向に移動自在に配置され、
ニユートラル状態において第2ポートと第3ポー
トとを連通し、何れかの方向に移動されることに
よつて第2ポートと第3ポートとを遮断するスプ
ール弁と、このスプール弁の両端に配設され、互
いに他端方向にスプール弁を付勢し、このスプー
ル弁をニユートラル状態に保持する一対の第2ス
プリングと、このスプール弁の両端部に隣接して
形成され、それぞれ第1絞りを介して第1ポート
から圧力流体を導入される一対のスプリング室
と、スプール弁と第3ポートとの間に交換可能に
配置された第2絞りとを具えていることを特徴と
するものである。
アリングシリンダに圧力流体を供給する導管の途
中に接続されて、圧力流体が導入される左右一対
の第1ポートと、この一対の第1ポートに隣接し
て配置された第2ポートと、第1ポートと第2ポ
ートとの間に配置され、ニユートラル状態におい
ては、第1スプリングによつて付勢されて第1ポ
ートと第2ポート間を遮断し、第1ポートに導入
された圧力流体によつて付勢されて移動すること
により、第1ポートと第2ポートとを連通するポ
ペツト弁と、第2ポートとタンクに接続された第
3ポートとの間に軸方向に移動自在に配置され、
ニユートラル状態において第2ポートと第3ポー
トとを連通し、何れかの方向に移動されることに
よつて第2ポートと第3ポートとを遮断するスプ
ール弁と、このスプール弁の両端に配設され、互
いに他端方向にスプール弁を付勢し、このスプー
ル弁をニユートラル状態に保持する一対の第2ス
プリングと、このスプール弁の両端部に隣接して
形成され、それぞれ第1絞りを介して第1ポート
から圧力流体を導入される一対のスプリング室
と、スプール弁と第3ポートとの間に交換可能に
配置された第2絞りとを具えていることを特徴と
するものである。
以下この考案を、図面に示す実施例に基づいて
さらに詳細に説明を行う。
さらに詳細に説明を行う。
第1図において、ハンドル8による全油圧式動
力かじ取装置1を切り換えると、例えば右に切り
換えると、タンク2からポンプ3によつて右シリ
ンダラインに発生した圧力流体は、導管30によ
つてステアリングシリンダ5,6に導入されると
ともに導管31によつて応答特性調整装置50の
ポートa(第1ポート)に導入されるようになつ
ている。
力かじ取装置1を切り換えると、例えば右に切り
換えると、タンク2からポンプ3によつて右シリ
ンダラインに発生した圧力流体は、導管30によ
つてステアリングシリンダ5,6に導入されると
ともに導管31によつて応答特性調整装置50の
ポートa(第1ポート)に導入されるようになつ
ている。
このポートaから導入された圧力流体は、バル
ブシート51のパイロツト室b、通路hおよび絞
り52(第1絞り)を介してスプリング室jに導
かれるようになつている。
ブシート51のパイロツト室b、通路hおよび絞
り52(第1絞り)を介してスプリング室jに導
かれるようになつている。
全油圧式動力かじ取装置1を左に切り換えた場
合には、左シリンダラインに発生した圧力流体
は、導管30′によつてステアリングシリンダ5,
6に導入されるとともに、前記と同様に、ポート
a′(第1ポート)、バルブシート51′のパイロツ
ト室b′、通路h′、絞り52′(第1絞り)を経由
してスプリング室j′に導かれるようになつてい
る。
合には、左シリンダラインに発生した圧力流体
は、導管30′によつてステアリングシリンダ5,
6に導入されるとともに、前記と同様に、ポート
a′(第1ポート)、バルブシート51′のパイロツ
ト室b′、通路h′、絞り52′(第1絞り)を経由
してスプリング室j′に導かれるようになつてい
る。
ポペツト弁53,53′はバルブシート51,
51′のパイロツト室b,b′に隣接してそれぞれ
配置され、軸方向に移動自在となつていて、パイ
ロツト室b,b′とタンクポートc(第2ポート)
との間にそれぞれ開閉するようになつており、通
常はスプリング54(第1スプリング)によつて
付勢されて、パイロツト室b,b′とタンクポート
cとの間を遮断している。
51′のパイロツト室b,b′に隣接してそれぞれ
配置され、軸方向に移動自在となつていて、パイ
ロツト室b,b′とタンクポートc(第2ポート)
との間にそれぞれ開閉するようになつており、通
常はスプリング54(第1スプリング)によつて
付勢されて、パイロツト室b,b′とタンクポート
cとの間を遮断している。
スプリング室jとj′間には、スプール弁55が
軸方向に移動自在となるように配置されており、
このスプール弁55の両端にそれぞれ配設された
スプリング56および56′(第2スプリング)
によつてニユートラル状態(図面の状態)に保持
されている。そしてこのニユートラル状態におい
て、スプール弁55の中央部に形成された環状溝
eが通路dを介してタンクポートcと連通され、
また通路fと連通している。
軸方向に移動自在となるように配置されており、
このスプール弁55の両端にそれぞれ配設された
スプリング56および56′(第2スプリング)
によつてニユートラル状態(図面の状態)に保持
されている。そしてこのニユートラル状態におい
て、スプール弁55の中央部に形成された環状溝
eが通路dを介してタンクポートcと連通され、
また通路fと連通している。
この通路fとポートg(第3ポート)との間に
は、絞り57(第2絞り)が交換可能に介装され
ており、スプール弁55の環状溝eを通過した圧
力流体は、通路f、絞り57を介してポートgか
ら流出し、タンク2又は他のシリンダラインに戻
るようになつている。
は、絞り57(第2絞り)が交換可能に介装され
ており、スプール弁55の環状溝eを通過した圧
力流体は、通路f、絞り57を介してポートgか
ら流出し、タンク2又は他のシリンダラインに戻
るようになつている。
上記装置において、全油圧式動力かじ取装置1
が右に切り換わると、圧力流体がステアリングシ
リンダ5,6に導入されてこれを作動させるとと
もに、ポートaに導入される。そしてこのポート
aに導入された圧力流体によつて、バルブシート
51のパイロツト室bの圧力がスプリング54の
押圧力を越えると、ポペツト弁53が左方向に押
されて移動する。(この圧力は低圧であり、従来
のカンバラ方式の様に高圧でブリードオフさせる
ものではない)このため、パイロツト室bとタン
クポートcとが連通されて、圧力流体はポートa
−パイロツト室b−タンクポートc−通路d−ス
プール弁55の環状溝e−通路fを通つてポート
gからタンク2又は他のシリンダラインに環流さ
れる。
が右に切り換わると、圧力流体がステアリングシ
リンダ5,6に導入されてこれを作動させるとと
もに、ポートaに導入される。そしてこのポート
aに導入された圧力流体によつて、バルブシート
51のパイロツト室bの圧力がスプリング54の
押圧力を越えると、ポペツト弁53が左方向に押
されて移動する。(この圧力は低圧であり、従来
のカンバラ方式の様に高圧でブリードオフさせる
ものではない)このため、パイロツト室bとタン
クポートcとが連通されて、圧力流体はポートa
−パイロツト室b−タンクポートc−通路d−ス
プール弁55の環状溝e−通路fを通つてポート
gからタンク2又は他のシリンダラインに環流さ
れる。
従つて、ステアリング開始時等において流体圧
力の急激な上昇があると、ポペツト弁53の開放
によつて圧力流体がタンク2又は他のシリンダラ
インに逃がされ、ステアリングシリンダ5,6の
応答を遅らせることが出来るものである。
力の急激な上昇があると、ポペツト弁53の開放
によつて圧力流体がタンク2又は他のシリンダラ
インに逃がされ、ステアリングシリンダ5,6の
応答を遅らせることが出来るものである。
そして圧力流体の流量が多くなると、絞り57
の前後で差圧が発生し、この絞り57の背圧の上
昇は、絞り52を介してスプリング室jに伝えら
れる。
の前後で差圧が発生し、この絞り57の背圧の上
昇は、絞り52を介してスプリング室jに伝えら
れる。
このスプリング室jの圧力がスプリング56,
56′および反対側のスプリング室j′の圧力(す
なわち接続部a′の圧力)とによる押圧力を越える
と、スプール弁56が左方向に押されて移動し、
通路dと環状溝eとは遮断され、ポートgからの
圧力流体の流出は止まる。
56′および反対側のスプリング室j′の圧力(す
なわち接続部a′の圧力)とによる押圧力を越える
と、スプール弁56が左方向に押されて移動し、
通路dと環状溝eとは遮断され、ポートgからの
圧力流体の流出は止まる。
従つて、ステアリング開始時等において流体圧
力が急激に上昇した場合、低圧領域において、ポ
ペツト弁53の開放によつて、圧力の立上りから
一定時間圧力流体がポートgから流出されると、
スプリング室jの圧力上昇によつてスプール弁5
5が閉鎖され、ポートgからの圧力流体の流出が
止まる。この流量はステアリング操作上問題のな
い範囲で選定される。そしてこの後は、この装置
50がない状態と同じになり、ハンドル8の切れ
角に応じた適正なステアリング操作が可能となる
ものである。
力が急激に上昇した場合、低圧領域において、ポ
ペツト弁53の開放によつて、圧力の立上りから
一定時間圧力流体がポートgから流出されると、
スプリング室jの圧力上昇によつてスプール弁5
5が閉鎖され、ポートgからの圧力流体の流出が
止まる。この流量はステアリング操作上問題のな
い範囲で選定される。そしてこの後は、この装置
50がない状態と同じになり、ハンドル8の切れ
角に応じた適正なステアリング操作が可能となる
ものである。
全油圧式動力かじ取装置1を左に切り換えた場
合も同様である。
合も同様である。
ここで上記装置の応答特性は、絞り57および
スプリング54によつて決定され、絞り57の絞
り量の変更(すなわち絞りの交換)のみの交換に
よつて、応答特性の変更が容易に行われるもので
ある。
スプリング54によつて決定され、絞り57の絞
り量の変更(すなわち絞りの交換)のみの交換に
よつて、応答特性の変更が容易に行われるもので
ある。
第2図は、この考案の他の実施例を示すもので
あつて、第1図の実施例において、絞り57の出
口とポートgとの間に切換弁60を接続したもの
であり、他の部分の構成については第1図のもの
と全く同じである。
あつて、第1図の実施例において、絞り57の出
口とポートgとの間に切換弁60を接続したもの
であり、他の部分の構成については第1図のもの
と全く同じである。
この切換弁60は、他の油圧パイロツトや電気
信号、または手動によつて作動され、例えば高速
走行時等において応答を早くした方が良い場合に
は、この切換弁60が切り換えられてタンク2又
は他のシリンダラインへの回路が遮断され、この
装置60が無い状態と同じステアリング操作を行
うことが出来る。
信号、または手動によつて作動され、例えば高速
走行時等において応答を早くした方が良い場合に
は、この切換弁60が切り換えられてタンク2又
は他のシリンダラインへの回路が遮断され、この
装置60が無い状態と同じステアリング操作を行
うことが出来る。
従つて車の走行状態に応じて、ステアリングの
応答特性を選択することが可能になるものであ
る。
応答特性を選択することが可能になるものであ
る。
効 果
以上のように、この考案によれば、ステアリン
グ操作開始時における流体圧力の急激な上昇によ
つてステアリングシリンダが敏感に反応し、車体
の走行安定性が損われるといつた虞れが無くなる
とともに、ステアリング操作の応答特性を変更す
る場合には、スプール弁とタンクに接続された出
口ポートとの間に介装された第2絞りを交換する
だけで簡単に、しかも第1スプリングを交換する
場合よりも正確な調整を行うことが出来るもので
あり、しかも第1スプリングの交換によつて応答
特性を変更する場合のように、第1スプリングの
取付スペースを大きく取つておく必要がないの
で、装置本体の小型化に大きく貢献出来るという
優れた効果を有するものである。
グ操作開始時における流体圧力の急激な上昇によ
つてステアリングシリンダが敏感に反応し、車体
の走行安定性が損われるといつた虞れが無くなる
とともに、ステアリング操作の応答特性を変更す
る場合には、スプール弁とタンクに接続された出
口ポートとの間に介装された第2絞りを交換する
だけで簡単に、しかも第1スプリングを交換する
場合よりも正確な調整を行うことが出来るもので
あり、しかも第1スプリングの交換によつて応答
特性を変更する場合のように、第1スプリングの
取付スペースを大きく取つておく必要がないの
で、装置本体の小型化に大きく貢献出来るという
優れた効果を有するものである。
第1図はこの考案の一実施例を示す概略断面
図、第2図はこの考案の他の実施例を示す回路
図、第3図は従来の全油圧式動力かじ取装置を使
用したパワーステアリングの構成図、第4図は第
3図の全油圧式動力かじ取装置の断面図、第5図
は従来例を示す回路図である。 1……全油圧式動力かじ取装置、2……タン
ク、5,6……ステアリングシリンダ、30,3
0′……導管、50′……応答特性調整装置、5
2,52′……絞り(第1絞り)、53,53′…
…ポペツト弁、54……スプリング(第1スプリ
ング)、55……スプール弁、56,56′……ス
プリング(第2スプリング)、57……絞り(第
2絞り、a,a′……ポート(第1ポート)、c…
…タンクポート(第2ポート)、g……ポート
(第3ポート)、j,j′……スプリング室。
図、第2図はこの考案の他の実施例を示す回路
図、第3図は従来の全油圧式動力かじ取装置を使
用したパワーステアリングの構成図、第4図は第
3図の全油圧式動力かじ取装置の断面図、第5図
は従来例を示す回路図である。 1……全油圧式動力かじ取装置、2……タン
ク、5,6……ステアリングシリンダ、30,3
0′……導管、50′……応答特性調整装置、5
2,52′……絞り(第1絞り)、53,53′…
…ポペツト弁、54……スプリング(第1スプリ
ング)、55……スプール弁、56,56′……ス
プリング(第2スプリング)、57……絞り(第
2絞り、a,a′……ポート(第1ポート)、c…
…タンクポート(第2ポート)、g……ポート
(第3ポート)、j,j′……スプリング室。
Claims (1)
- 全油圧式動力かじ取装置からステアリングシリ
ンダに圧力流体を供給する導管の途中に接続され
て、圧力流体が導入される左右一対の第1ポート
と、この一対の第1ポートに隣接して配置された
第2ポートと、第1ポートと第2ポートとの間に
配置され、ニユートラル状態においては、第1ス
プリングによつて付勢されて第1ポートと第ポー
ト間を遮断し、第1ポートに導入された圧力流体
によつて付勢されて移動することにより、第1ポ
ートと第2ポートとを連通するポペツト弁と、第
2ポートとタンクに接続された第3ポートとの間
に軸方向に移動自在に配置され、ニユートラル状
態において第2ポートと第3ポートとを連通し、
何れかの方向に移動されることによつて第2ポー
トと第3ポートとを遮断するスプール弁と、この
スプール弁の両端に配設され、互いに他端方向に
スプール弁を付勢し、このスプール弁をニユート
ラル状態に保持する一対の第2スプリングと、こ
のスプール弁の両端部に隣接して形成され、それ
ぞれ第1絞りを介して第1ポートから圧力流体が
導入される一対のスプリング室と、スプール弁と
第3ポートとの間に交換可能に配置された第2絞
りとを具えていることを特徴とする全油圧式動力
かじ取装置の応答特性調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985090496U JPH0437823Y2 (ja) | 1985-06-15 | 1985-06-15 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985090496U JPH0437823Y2 (ja) | 1985-06-15 | 1985-06-15 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61205867U JPS61205867U (ja) | 1986-12-25 |
JPH0437823Y2 true JPH0437823Y2 (ja) | 1992-09-04 |
Family
ID=30645538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985090496U Expired JPH0437823Y2 (ja) | 1985-06-15 | 1985-06-15 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0437823Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3817031C2 (de) * | 1988-05-19 | 1994-02-24 | Danfoss As | Lenkdämpfeinrichtung für ein knickgesteuertes Fahrzeug mit hydraulischer Lenkung |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56167561A (en) * | 1980-04-21 | 1981-12-23 | Eaton Corp | Load sensing type controller |
-
1985
- 1985-06-15 JP JP1985090496U patent/JPH0437823Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56167561A (en) * | 1980-04-21 | 1981-12-23 | Eaton Corp | Load sensing type controller |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61205867U (ja) | 1986-12-25 |
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