JPH04286419A - レベル変換回路 - Google Patents
レベル変換回路Info
- Publication number
- JPH04286419A JPH04286419A JP3074256A JP7425691A JPH04286419A JP H04286419 A JPH04286419 A JP H04286419A JP 3074256 A JP3074256 A JP 3074256A JP 7425691 A JP7425691 A JP 7425691A JP H04286419 A JPH04286419 A JP H04286419A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- level
- voltage
- gate
- input terminal
- terminal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 claims abstract description 51
- 230000000694 effects Effects 0.000 abstract description 2
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 10
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 230000000295 complement effect Effects 0.000 description 1
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
- 229910044991 metal oxide Inorganic materials 0.000 description 1
- 150000004706 metal oxides Chemical class 0.000 description 1
Landscapes
- Logic Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路で実現
するレベル変換回路に係わり、特にCMOSレベルをE
CLレベルに変換するレベル変換回路に関する。 【0002】 【従来の技術】CMOS(相補形金属酸化被膜半導体)
の論理振幅は通常5Vであり、これに対しECL(エミ
ッタ結合論理回路)の論理レベルは−0.9V、−1.
7Vである。そのため、CMOSとECLとの間で信号
を結合する場合、CMOSの論理レベルとECLの論理
レベルとの変換が必要になる。 【0003】図2はCMOSの論理レベルをECLの論
理レベルに変換する従来のレベル変換回路を示す回路図
である。このレベル変換回路は、定電流源31を負電源
32とNチャンネル型MOS(以下、NMOSと記す。 )トランジスタ34のソースに接続し、入力端子40を
NMOSトランジスタ34のゲートとPチャンネル型M
OS(以下、PMOSと記す。)トランジスタ35のゲ
ートに接続し、NMOSトランジスタ34のドレインを
PMOSトランジスタ35のドレインとPMOSトラン
ジスタ36のドレインおよびゲートとPMOSトランジ
スタ37のゲートに接続し、正電源33をPMOSトラ
ンジスタ35,36,37のソースに接続し、PMOS
トランジスタ37のドレインを出力端子41に接続し、
抵抗素子38を出力端子41とVTT電源39に接続し
た構成になっている。 【0004】このレベル変換回路において、入力端子4
0が正電源33と同電位であるときは、PMOSトラン
ジスタ35がオフ状態で、NMOSトランジスタ34が
オン状態となり、定電流源31の電流がPMOSトラン
ジスタ36に流れる。PMOSトランジスタ36,37
はカレントミラー回路を構成しており、PMOSトラン
ジスタ36,37に流れる電流ID6,ID7は次式、
数1および数2で与えられる。 【0005】 【数1】ID6=(1/2)μP COX(W6 /L
6 )(VGS−VT )2 【数2】ID7=(1/2)μP COX(W7 /L
7 )(VGS−VT )2 【0006】ここで、μP はPMOSの電荷移動度、
COXは単位面積当りのゲート酸化膜容量、VT はP
MOSのしきい値電圧、Lはゲート長、Wはゲート幅、
VGSはゲートソース間電圧である。ID6とID7の
比を求めると次式、数3となる。 【0007】 【数3】ID6/ID7=(W6 /L6 )/(W7
/L7 )【0008】この数3は、PMOSトラン
ジスタ36,37のゲート幅とゲート長の比でPMOS
トランジスタ36の電流ID6とPMOSトランジスタ
37の電流ID7の比が決まることを意味する。 【0009】ここで、正電源33を0V、負電源32を
−5.2V、負荷抵抗である抵抗素子38を50Ω、V
TT電源39を−1.7V、ID7=10×ID6とな
るようにW6 ,L6 ,W7 ,L7 を設定すると
、定電流源31の電流値が1.6mAであれば、入力端
子40が正電源33と同電位であるときPMOSトラン
ジスタ37に流れる電流は16mAとなり、抵抗素子3
8で生じる電圧降下は0.8Vで、出力端子41の電位
は−0.9Vとなる。 【0010】一方、入力端子40が−5.2Vのときは
、NMOSトランジスタ34がオフ状態、PMOSトラ
ンジスタ35はオン状態でPMOSトランジスタ36,
37はオフ状態となりVTT電源39の電圧が抵抗素子
38を介して出力端子41に与えられて、この出力端子
41は−1.7Vとなる。以上のように、入力端子40
が0Vのとき出力端子41は−0.9Vとなり、入力端
子40が−5.2Vのとき出力端子41は−1.7Vと
なり、CMOSレベルがECLレベルに変換される。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2に
示す従来のレベル変換回路では、入力端子40が0Vの
とき、温度、電源電圧の変動や半導体集積回路の製造ば
らつきによりPMOSトランジスタ36,37で構成さ
れるカレントミラー回路の動作点がずれ、PMOSトラ
ンジスタ36,37の電流値が変動するため、ECLの
論理振幅の仕様を保証できなくなるという問題点があっ
た。 【0012】そこで本発明の目的は、温度、電源電圧の
変動や半導体集積回路の製造ばらつきがあっても論理レ
ベルの変動が少なく、安定なレベル変換を行うレベル変
換回路を提供することにある。 【0013】請求項1記載の発明のレベル変換回路は、
電源電圧を抵抗分割してレベル変換後の論理レベルであ
る第1の電圧と第2の電圧を作成し、それぞれ第1の端
子と第2の端子から出力する複数の抵抗と、第1の端子
と変換後のレベル出力端子との間に設けられ、レベル変
換前の第1のレベルでオン状態となり第2のレベルでオ
フ状態となるようにレベル変換前のレベルによって制御
される第1のトランスファゲートと、第2の端子と変換
後のレベル出力端子との間に設けられ、レベル変換前の
第1のレベルでオフ状態となり第2のレベルでオン状態
となるようにレベル変換前のレベルによって制御される
第2のトランスファゲートとを備えたものである。 【0014】このレベル変換回路では、レベル変換前の
レベルが第1のレベルのときは、第1のトランスファゲ
ートがオン、第2のトランスファゲートがオフとなり、
第1の端子から出力される変換後の論理レベルの第1の
電圧が第1のトランスファゲートを介して出力される。 逆に、レベル変換前のレベルが第2のレベルのときは、
第1のトランスファゲートがオフ、第2のトランスファ
ゲートがオンとなり、第2の端子から出力される変換後
の論理レベルの第2の電圧が第2のトランスファゲート
を介して出力される。 【0015】請求項2記載の発明のレベル変換回路は、
請求項1記載の発明において、正入力端が第1のトラン
スファゲートと第2のトランスファゲートの各出力端に
接続され、出力端が負入力端と変換後のレベル出力端子
とに接続された増幅器を備え、この増幅器を介して変換
後の論理レベルを出力するようにしたものである。 【0016】請求項3記載の発明のレベル変換回路は、
請求項2記載の発明において、第1のトランスファゲー
トをNチャンネル型MOSトランジスタおよびPチャン
ネル型MOSトランジスタによって構成し、この両トラ
ンジスタの各ドレインを第1の端子に接続し、各ソース
を増幅器の正入力端に接続し、Nチャンネル型MOSト
ランジスタのゲートを変換前のレベル入力端子に接続し
、Pチャンネル型MOSトランジスタのゲートをインバ
ータを介して変換前のレベル入力端子に接続し、また、
第2のトランスファゲートをNチャンネル型MOSトラ
ンジスタおよびPチャンネル型MOSトランジスタによ
って構成し、この両トランジスタの各ドレインを第2の
端子に接続し、各ソースを増幅器の正入力端に接続し、
Nチャンネル型MOSトランジスタのゲートをインバー
タを介して変換前のレベル入力端子に接続し、Pチャン
ネル型MOSトランジスタのゲートを変換前のレベル入
力端子に接続したものである。 【0017】 【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。 【0018】図1は本発明の一実施例のレベル変換回路
を示す回路図である。このレベル変換回路は、電源電圧
を抵抗分割してレベル変換後の論理レベルである第1の
電圧と第2の電圧を作成する複数の抵抗として、直列に
接続された抵抗素子11,12,13を備えている。抵
抗素子11の一端は接地され、他端は抵抗素子12の一
端に接続されている。抵抗素子12の他端は抵抗素子1
3の一端に接続され、抵抗素子13の他端は負電源22
に接続されている。 【0019】また、レベル変換回路は、Nチャンネル型
MOS(以下、NMOSと記す。)トランジスタ14お
よびPチャンネル型MOS(以下、PMOSと記す。)
トランジスタ15で構成された第1のトランスファゲー
ト24と、NMOSトランジスタ16およびPMOSト
ランジスタ17で構成された第2のトランスファゲート
26と、この各トランスファゲート24,26の出力端
に接続された増幅器19と、変換前のレベル入力端子2
0に接続されたインバータ論理素子18とを備えている
。増幅器19の出力端は、この増幅器19の負入力端(
反転入力端)と変換後のレベル出力端子21とに接続さ
れている。 【0020】NMOSトランジスタ14およびPMOS
トランジスタ15の各ドレインは抵抗素子11の他端お
よび抵抗素子12の一端に接続され、各ソースは増幅器
19の正入力端(非反転入力端)に接続され、NMOS
トランジスタ14のゲートは入力端子20に接続され、
PMOSトランジスタ15のゲートはインバータ論理素
子18を介して入力端子20に接続されている。 【0021】一方、NMOSトランジスタ16およびP
MOSトランジスタ17の各ドレインは抵抗素子12の
他端および抵抗素子13の一端に接続され、各ソースは
増幅器19の正入力端に接続され、NMOSトランジス
タ16のゲートはインバータ論理素子18を介して入力
端子20に接続され、PMOSトランジスタ17のゲー
トは入力端子20に接続されている。 【0022】なお、以上のような構成のレベル変換回路
は半導体集積回路で実現される。 【0023】次に、本実施例の動作について説明する。 抵抗素子11,12,13は、接地電位から負電源22
までの電圧を抵抗分割しており、ECLの論理レベルで
ある−0.9Vと−1.7Vとを作り出している。−0
.9Vは抵抗素子11の他端および抵抗素子12の一端
から出力され、第1のトランスファゲート24に入力さ
れている。また、−1.7Vは抵抗素子12の他端およ
び抵抗素子13の一端から出力され、第2のトランスフ
ァゲート26に入力されている。 【0024】第1および第2のトランスファゲート24
,26は、それぞれ入力端子20に入力された電圧とそ
の反転電圧であるインバータ論理素子18の出力電圧に
よって制御されており、第1のトランスファゲート24
がオン状態のとき第2のトランスファゲート26がオフ
状態となり、逆に第1のトランスファゲート24がオフ
状態のとき第2のトランスファゲート26がオン状態と
なる。このような動作によって、抵抗分割で作成した−
0.9Vと−1.7Vのいずれか一方の電圧を選択し増
幅器19へ供給する。全帰還をかけた増幅器19は入力
された電圧と同電圧を出力する。 【0025】今、仮に接地電位を0V、負電源22の電
位を−5Vとすると、入力端子20がCMOSレベルで
のハイレベルである0Vのとき第1のトランスファゲー
ト24はオン状態となり、第2のトランスファゲート2
6はオフ状態となる。このとき、増幅器19の正入力端
には抵抗分割で作成した−0.9Vが入力され、出力端
子21はECLのハイレベルである−0.9Vを出力す
る。逆に、入力端子20がCMOSレベルでのローレベ
ルである−5Vのとき第1のトランスファゲート24は
オフ状態となり、第2のトランスファゲート26はオン
状態となる。このとき、増幅器19の正入力端には抵抗
分割で作成した−1.7Vが入力され、出力端子21は
ECLのローレベルである−1.7Vを出力する。この
ようにして、本実施例のレベル変換回路は、CMOSの
論理振幅をECLの論理レベルに変換することができる
。 【0026】ところで、本実施例のレベル変換回路の出
力におけるECLの論理レベルを変動させる要因には、
電源変動、温度変動、半導体集積回路の製造ばらつき、
増幅器19のオフセット等がある。半導体集積回路で実
現する増幅器19のオフセットは電源変動、温度変動、
半導体集積回路の製造ばらつきを考慮しても数mV程度
であり、論理レベルの変動への影響は無視できる程度で
ある。同様に半導体集積回路の製造ばらつきによる抵抗
素子の比精度も1%程度と無視できる程度である。出力
の論理レベルを変動させる要因には電源変動によって抵
抗分割で作り出したECLの論理レベル電圧が変動する
ことが支配的である。抵抗素子11,12,13の抵抗
値をそれぞれR1 ,R2 ,R3 とし、ECLのハ
イレベル電圧に相当する抵抗分割電圧をVH 、ローレ
ベル電圧に相当する抵抗分割電圧をVL 、負電源22
の電位をVSSとすると、VSSの変動によるVH ,
VL の変動は次式、数4および数5で与えられる。 【0027】 【数4】(VH +ΔVH )={R1 /(R1 +
R2 +R3 )}×(VSS+ΔVSS) 【数5】(VL +ΔVL )={(R1 +R2 )
/(R1 +R2 +R3 )}×(VSS+ΔVSS
)【0028】上記数4,数5は、電源変動に対するE
CLレベルの論理レベルの変動が抵抗分割比によって抑
圧されることを意味する。今仮に、VSSが−5Vに対
してΔVSS(±5%)変動した場合、VH の変動を
表わすΔVH は±45mV、VL の変動を表わすΔ
VL は±85mVとなり、増幅器19のオフセットは
無視できる程度なので出力端子21での論理レベルの変
動はVH ,VL の変動、すなわちΔVH ,ΔVL
と同等であり、ECLの論理振幅の仕様を保証するこ
とができる。 【0029】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
源電圧を抵抗分割して作成したレベル変換後の論理レベ
ルである第1の電圧と第2の電圧の一方を、変換前のレ
ベルによって制御される2つのトランスファゲートによ
って選択的に出力するようにしたので、温度、電源電圧
の変動や半導体集積回路の製造ばらつきがあっても論理
レベルの変動が少なく、安定なレベル変換を行うことが
できるという効果がある。
するレベル変換回路に係わり、特にCMOSレベルをE
CLレベルに変換するレベル変換回路に関する。 【0002】 【従来の技術】CMOS(相補形金属酸化被膜半導体)
の論理振幅は通常5Vであり、これに対しECL(エミ
ッタ結合論理回路)の論理レベルは−0.9V、−1.
7Vである。そのため、CMOSとECLとの間で信号
を結合する場合、CMOSの論理レベルとECLの論理
レベルとの変換が必要になる。 【0003】図2はCMOSの論理レベルをECLの論
理レベルに変換する従来のレベル変換回路を示す回路図
である。このレベル変換回路は、定電流源31を負電源
32とNチャンネル型MOS(以下、NMOSと記す。 )トランジスタ34のソースに接続し、入力端子40を
NMOSトランジスタ34のゲートとPチャンネル型M
OS(以下、PMOSと記す。)トランジスタ35のゲ
ートに接続し、NMOSトランジスタ34のドレインを
PMOSトランジスタ35のドレインとPMOSトラン
ジスタ36のドレインおよびゲートとPMOSトランジ
スタ37のゲートに接続し、正電源33をPMOSトラ
ンジスタ35,36,37のソースに接続し、PMOS
トランジスタ37のドレインを出力端子41に接続し、
抵抗素子38を出力端子41とVTT電源39に接続し
た構成になっている。 【0004】このレベル変換回路において、入力端子4
0が正電源33と同電位であるときは、PMOSトラン
ジスタ35がオフ状態で、NMOSトランジスタ34が
オン状態となり、定電流源31の電流がPMOSトラン
ジスタ36に流れる。PMOSトランジスタ36,37
はカレントミラー回路を構成しており、PMOSトラン
ジスタ36,37に流れる電流ID6,ID7は次式、
数1および数2で与えられる。 【0005】 【数1】ID6=(1/2)μP COX(W6 /L
6 )(VGS−VT )2 【数2】ID7=(1/2)μP COX(W7 /L
7 )(VGS−VT )2 【0006】ここで、μP はPMOSの電荷移動度、
COXは単位面積当りのゲート酸化膜容量、VT はP
MOSのしきい値電圧、Lはゲート長、Wはゲート幅、
VGSはゲートソース間電圧である。ID6とID7の
比を求めると次式、数3となる。 【0007】 【数3】ID6/ID7=(W6 /L6 )/(W7
/L7 )【0008】この数3は、PMOSトラン
ジスタ36,37のゲート幅とゲート長の比でPMOS
トランジスタ36の電流ID6とPMOSトランジスタ
37の電流ID7の比が決まることを意味する。 【0009】ここで、正電源33を0V、負電源32を
−5.2V、負荷抵抗である抵抗素子38を50Ω、V
TT電源39を−1.7V、ID7=10×ID6とな
るようにW6 ,L6 ,W7 ,L7 を設定すると
、定電流源31の電流値が1.6mAであれば、入力端
子40が正電源33と同電位であるときPMOSトラン
ジスタ37に流れる電流は16mAとなり、抵抗素子3
8で生じる電圧降下は0.8Vで、出力端子41の電位
は−0.9Vとなる。 【0010】一方、入力端子40が−5.2Vのときは
、NMOSトランジスタ34がオフ状態、PMOSトラ
ンジスタ35はオン状態でPMOSトランジスタ36,
37はオフ状態となりVTT電源39の電圧が抵抗素子
38を介して出力端子41に与えられて、この出力端子
41は−1.7Vとなる。以上のように、入力端子40
が0Vのとき出力端子41は−0.9Vとなり、入力端
子40が−5.2Vのとき出力端子41は−1.7Vと
なり、CMOSレベルがECLレベルに変換される。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2に
示す従来のレベル変換回路では、入力端子40が0Vの
とき、温度、電源電圧の変動や半導体集積回路の製造ば
らつきによりPMOSトランジスタ36,37で構成さ
れるカレントミラー回路の動作点がずれ、PMOSトラ
ンジスタ36,37の電流値が変動するため、ECLの
論理振幅の仕様を保証できなくなるという問題点があっ
た。 【0012】そこで本発明の目的は、温度、電源電圧の
変動や半導体集積回路の製造ばらつきがあっても論理レ
ベルの変動が少なく、安定なレベル変換を行うレベル変
換回路を提供することにある。 【0013】請求項1記載の発明のレベル変換回路は、
電源電圧を抵抗分割してレベル変換後の論理レベルであ
る第1の電圧と第2の電圧を作成し、それぞれ第1の端
子と第2の端子から出力する複数の抵抗と、第1の端子
と変換後のレベル出力端子との間に設けられ、レベル変
換前の第1のレベルでオン状態となり第2のレベルでオ
フ状態となるようにレベル変換前のレベルによって制御
される第1のトランスファゲートと、第2の端子と変換
後のレベル出力端子との間に設けられ、レベル変換前の
第1のレベルでオフ状態となり第2のレベルでオン状態
となるようにレベル変換前のレベルによって制御される
第2のトランスファゲートとを備えたものである。 【0014】このレベル変換回路では、レベル変換前の
レベルが第1のレベルのときは、第1のトランスファゲ
ートがオン、第2のトランスファゲートがオフとなり、
第1の端子から出力される変換後の論理レベルの第1の
電圧が第1のトランスファゲートを介して出力される。 逆に、レベル変換前のレベルが第2のレベルのときは、
第1のトランスファゲートがオフ、第2のトランスファ
ゲートがオンとなり、第2の端子から出力される変換後
の論理レベルの第2の電圧が第2のトランスファゲート
を介して出力される。 【0015】請求項2記載の発明のレベル変換回路は、
請求項1記載の発明において、正入力端が第1のトラン
スファゲートと第2のトランスファゲートの各出力端に
接続され、出力端が負入力端と変換後のレベル出力端子
とに接続された増幅器を備え、この増幅器を介して変換
後の論理レベルを出力するようにしたものである。 【0016】請求項3記載の発明のレベル変換回路は、
請求項2記載の発明において、第1のトランスファゲー
トをNチャンネル型MOSトランジスタおよびPチャン
ネル型MOSトランジスタによって構成し、この両トラ
ンジスタの各ドレインを第1の端子に接続し、各ソース
を増幅器の正入力端に接続し、Nチャンネル型MOSト
ランジスタのゲートを変換前のレベル入力端子に接続し
、Pチャンネル型MOSトランジスタのゲートをインバ
ータを介して変換前のレベル入力端子に接続し、また、
第2のトランスファゲートをNチャンネル型MOSトラ
ンジスタおよびPチャンネル型MOSトランジスタによ
って構成し、この両トランジスタの各ドレインを第2の
端子に接続し、各ソースを増幅器の正入力端に接続し、
Nチャンネル型MOSトランジスタのゲートをインバー
タを介して変換前のレベル入力端子に接続し、Pチャン
ネル型MOSトランジスタのゲートを変換前のレベル入
力端子に接続したものである。 【0017】 【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。 【0018】図1は本発明の一実施例のレベル変換回路
を示す回路図である。このレベル変換回路は、電源電圧
を抵抗分割してレベル変換後の論理レベルである第1の
電圧と第2の電圧を作成する複数の抵抗として、直列に
接続された抵抗素子11,12,13を備えている。抵
抗素子11の一端は接地され、他端は抵抗素子12の一
端に接続されている。抵抗素子12の他端は抵抗素子1
3の一端に接続され、抵抗素子13の他端は負電源22
に接続されている。 【0019】また、レベル変換回路は、Nチャンネル型
MOS(以下、NMOSと記す。)トランジスタ14お
よびPチャンネル型MOS(以下、PMOSと記す。)
トランジスタ15で構成された第1のトランスファゲー
ト24と、NMOSトランジスタ16およびPMOSト
ランジスタ17で構成された第2のトランスファゲート
26と、この各トランスファゲート24,26の出力端
に接続された増幅器19と、変換前のレベル入力端子2
0に接続されたインバータ論理素子18とを備えている
。増幅器19の出力端は、この増幅器19の負入力端(
反転入力端)と変換後のレベル出力端子21とに接続さ
れている。 【0020】NMOSトランジスタ14およびPMOS
トランジスタ15の各ドレインは抵抗素子11の他端お
よび抵抗素子12の一端に接続され、各ソースは増幅器
19の正入力端(非反転入力端)に接続され、NMOS
トランジスタ14のゲートは入力端子20に接続され、
PMOSトランジスタ15のゲートはインバータ論理素
子18を介して入力端子20に接続されている。 【0021】一方、NMOSトランジスタ16およびP
MOSトランジスタ17の各ドレインは抵抗素子12の
他端および抵抗素子13の一端に接続され、各ソースは
増幅器19の正入力端に接続され、NMOSトランジス
タ16のゲートはインバータ論理素子18を介して入力
端子20に接続され、PMOSトランジスタ17のゲー
トは入力端子20に接続されている。 【0022】なお、以上のような構成のレベル変換回路
は半導体集積回路で実現される。 【0023】次に、本実施例の動作について説明する。 抵抗素子11,12,13は、接地電位から負電源22
までの電圧を抵抗分割しており、ECLの論理レベルで
ある−0.9Vと−1.7Vとを作り出している。−0
.9Vは抵抗素子11の他端および抵抗素子12の一端
から出力され、第1のトランスファゲート24に入力さ
れている。また、−1.7Vは抵抗素子12の他端およ
び抵抗素子13の一端から出力され、第2のトランスフ
ァゲート26に入力されている。 【0024】第1および第2のトランスファゲート24
,26は、それぞれ入力端子20に入力された電圧とそ
の反転電圧であるインバータ論理素子18の出力電圧に
よって制御されており、第1のトランスファゲート24
がオン状態のとき第2のトランスファゲート26がオフ
状態となり、逆に第1のトランスファゲート24がオフ
状態のとき第2のトランスファゲート26がオン状態と
なる。このような動作によって、抵抗分割で作成した−
0.9Vと−1.7Vのいずれか一方の電圧を選択し増
幅器19へ供給する。全帰還をかけた増幅器19は入力
された電圧と同電圧を出力する。 【0025】今、仮に接地電位を0V、負電源22の電
位を−5Vとすると、入力端子20がCMOSレベルで
のハイレベルである0Vのとき第1のトランスファゲー
ト24はオン状態となり、第2のトランスファゲート2
6はオフ状態となる。このとき、増幅器19の正入力端
には抵抗分割で作成した−0.9Vが入力され、出力端
子21はECLのハイレベルである−0.9Vを出力す
る。逆に、入力端子20がCMOSレベルでのローレベ
ルである−5Vのとき第1のトランスファゲート24は
オフ状態となり、第2のトランスファゲート26はオン
状態となる。このとき、増幅器19の正入力端には抵抗
分割で作成した−1.7Vが入力され、出力端子21は
ECLのローレベルである−1.7Vを出力する。この
ようにして、本実施例のレベル変換回路は、CMOSの
論理振幅をECLの論理レベルに変換することができる
。 【0026】ところで、本実施例のレベル変換回路の出
力におけるECLの論理レベルを変動させる要因には、
電源変動、温度変動、半導体集積回路の製造ばらつき、
増幅器19のオフセット等がある。半導体集積回路で実
現する増幅器19のオフセットは電源変動、温度変動、
半導体集積回路の製造ばらつきを考慮しても数mV程度
であり、論理レベルの変動への影響は無視できる程度で
ある。同様に半導体集積回路の製造ばらつきによる抵抗
素子の比精度も1%程度と無視できる程度である。出力
の論理レベルを変動させる要因には電源変動によって抵
抗分割で作り出したECLの論理レベル電圧が変動する
ことが支配的である。抵抗素子11,12,13の抵抗
値をそれぞれR1 ,R2 ,R3 とし、ECLのハ
イレベル電圧に相当する抵抗分割電圧をVH 、ローレ
ベル電圧に相当する抵抗分割電圧をVL 、負電源22
の電位をVSSとすると、VSSの変動によるVH ,
VL の変動は次式、数4および数5で与えられる。 【0027】 【数4】(VH +ΔVH )={R1 /(R1 +
R2 +R3 )}×(VSS+ΔVSS) 【数5】(VL +ΔVL )={(R1 +R2 )
/(R1 +R2 +R3 )}×(VSS+ΔVSS
)【0028】上記数4,数5は、電源変動に対するE
CLレベルの論理レベルの変動が抵抗分割比によって抑
圧されることを意味する。今仮に、VSSが−5Vに対
してΔVSS(±5%)変動した場合、VH の変動を
表わすΔVH は±45mV、VL の変動を表わすΔ
VL は±85mVとなり、増幅器19のオフセットは
無視できる程度なので出力端子21での論理レベルの変
動はVH ,VL の変動、すなわちΔVH ,ΔVL
と同等であり、ECLの論理振幅の仕様を保証するこ
とができる。 【0029】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
源電圧を抵抗分割して作成したレベル変換後の論理レベ
ルである第1の電圧と第2の電圧の一方を、変換前のレ
ベルによって制御される2つのトランスファゲートによ
って選択的に出力するようにしたので、温度、電源電圧
の変動や半導体集積回路の製造ばらつきがあっても論理
レベルの変動が少なく、安定なレベル変換を行うことが
できるという効果がある。
【図1】本発明の一実施例のレベル変換回路を示す回路
図である。
図である。
【図2】CMOSの論理レベルをECLの論理レベルに
変換する従来のレベル変換回路を示す回路図である。
変換する従来のレベル変換回路を示す回路図である。
11,12,13 抵抗素子
14,16 NMOSトランジスタ
15,17 PMOSトランジスタ
18 インバータ
19 増幅器
20 入力端子
21 出力端子
22 負電源
24 第1のトランスファゲート
26 第2のトランスファゲート
Claims (3)
- 【請求項1】 電源電圧を抵抗分割して、レベル変換
後の論理レベルである第1の電圧と第2の電圧を作成し
、それぞれ第1の端子と第2の端子から出力する複数の
抵抗と、前記第1の端子と変換後のレベル出力端子との
間に設けられ、レベル変換前の第1のレベルでオン状態
となり第2のレベルでオフ状態となるようにレベル変換
前のレベルによって制御される第1のトランスファゲー
トと、前記第2の端子と変換後のレベル出力端子との間
に設けられ、レベル変換前の第1のレベルでオフ状態と
なり第2のレベルでオン状態となるようにレベル変換前
のレベルによって制御される第2のトランスファゲート
とを具備することを特徴とするレベル変換回路。 - 【請求項2】 正入力端が前記第1のトランスファゲ
ートと第2のトランスファゲートの各出力端に接続され
、出力端が負入力端と変換後のレベル出力端子とに接続
された増幅器を備えたことを特徴とする請求項1記載の
レベル変換回路。 - 【請求項3】 前記第1のトランスファゲートはNチ
ャンネル型MOSトランジスタおよびPチャンネル型M
OSトランジスタを有し、この両トランジスタの各ドレ
インは前記第1の端子に接続され、各ソースは前記増幅
器の正入力端に接続され、Nチャンネル型MOSトラン
ジスタのゲートは変換前のレベル入力端子に接続され、
Pチャンネル型MOSトランジスタのゲートはインバー
タを介して変換前のレベル入力端子に接続されており、
前記第2のトランスファゲートはNチャンネル型MOS
トランジスタおよびPチャンネル型MOSトランジスタ
を有し、この両トランジスタの各ドレインは前記第2の
端子に接続され、各ソースは前記増幅器の正入力端に接
続され、Nチャンネル型MOSトランジスタのゲートは
前記インバータを介して変換前のレベル入力端子に接続
され、Pチャンネル型MOSトランジスタのゲートは変
換前のレベル入力端子に接続されていることを特徴とす
る請求項2記載のレベル変換回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3074256A JPH04286419A (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | レベル変換回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3074256A JPH04286419A (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | レベル変換回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04286419A true JPH04286419A (ja) | 1992-10-12 |
Family
ID=13541890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3074256A Pending JPH04286419A (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | レベル変換回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04286419A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6320413B1 (en) | 1999-05-28 | 2001-11-20 | Nec Corporation | Level conversion circuit |
EP2077619A2 (en) * | 2008-01-07 | 2009-07-08 | Honeywell International Inc. | System for providing a complementary metal-oxide semiconductor (CMOS) emitter coupled logic (ECL) equivalent input/output (I/O) circuit |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6350209A (ja) * | 1986-08-20 | 1988-03-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | レベルシフト回路 |
JPH03135219A (ja) * | 1989-10-20 | 1991-06-10 | Fujitsu Ltd | レベル変換回路 |
-
1991
- 1991-03-15 JP JP3074256A patent/JPH04286419A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6350209A (ja) * | 1986-08-20 | 1988-03-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | レベルシフト回路 |
JPH03135219A (ja) * | 1989-10-20 | 1991-06-10 | Fujitsu Ltd | レベル変換回路 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6320413B1 (en) | 1999-05-28 | 2001-11-20 | Nec Corporation | Level conversion circuit |
EP2077619A2 (en) * | 2008-01-07 | 2009-07-08 | Honeywell International Inc. | System for providing a complementary metal-oxide semiconductor (CMOS) emitter coupled logic (ECL) equivalent input/output (I/O) circuit |
EP2077619A3 (en) * | 2008-01-07 | 2012-04-04 | Honeywell International Inc. | System for providing a complementary metal-oxide semiconductor (CMOS) emitter coupled logic (ECL) equivalent input/output (I/O) circuit |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4477737A (en) | Voltage generator circuit having compensation for process and temperature variation | |
JP3334548B2 (ja) | 定電流駆動回路 | |
US4663584A (en) | Intermediate potential generation circuit | |
JP3185698B2 (ja) | 基準電圧発生回路 | |
US5495184A (en) | High-speed low-power CMOS PECL I/O transmitter | |
JP2525346B2 (ja) | 定電流源回路を有する差動増幅回路 | |
KR950010048B1 (ko) | 기판 전위 검출 회로를 가진 반도체 집적 회로 장치 | |
JP2001175340A (ja) | 電位発生回路 | |
JP2917877B2 (ja) | 基準電流発生回路 | |
US5043652A (en) | Differential voltage to differential current conversion circuit having linear output | |
US6218884B1 (en) | Cancellation of Ron resistance for switching transistor in LVDS driver output | |
JPH04117709A (ja) | 定電流回路 | |
JPH09130162A (ja) | 横電流調節を有する電流ドライバ回路 | |
US20070146063A1 (en) | Differential amplifier circuit operable with wide range of input voltages | |
JPH04286419A (ja) | レベル変換回路 | |
KR100363139B1 (ko) | 버퍼회로및바이어스회로 | |
JP2550871B2 (ja) | Cmos定電流源回路 | |
US6400185B2 (en) | Fixed transconductance bias apparatus | |
US4814635A (en) | Voltage translator circuit | |
JPH0934566A (ja) | 電流源回路 | |
JP3262066B2 (ja) | Pga(プログラマブル・ゲインアンプ)回路 | |
JPH0974338A (ja) | 定振幅クロック発生回路 | |
JPH0355912A (ja) | ヒステリシス回路 | |
JPH0210763A (ja) | 半導体集積回路 | |
JP2927803B2 (ja) | 定電圧発生回路 |