JPH04284248A - 印刷機のローラー交換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ローラーを交換する
必要がある加工機、例えば輪転印刷機のローラーの交換
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】輪転印刷機のインキ装置では、印刷版面
に均一なインキ皮膜を供給するためにインキシリンダー
との間でインキを練ったり印刷版へインキを転移するロ
ーラーとしてゴムローラーが用いられている。

【０００３】ゴムローラーの表面は経時変化など品質が
低下するので、随時、ローラー自体を交換する必要があ
る。そこで、従来の技術におけるローラー交換装置とし
ては、例えば、実開昭６１−１５１４５号公報に記載さ
れたものや実開平２−１０８０２５号公報に記載された
ものがある。

【０００４】実開昭６１−１５１４５号公報に記載され
たものは、印刷ユニットのフレーム間に設けられた回転
軸に連設された一対のローラー支持アームの先端部がフ
レーム間に支持されている印刷ローラーの両軸端部に係
合された後、印刷ローラーは、支持から解放される。そ
して、支持アームは、印刷ユニットに設けられたモータ
ーの駆動により回動して印刷ローラーを隣接する印刷ユ
ニット間に取出すことができ、印刷ユニット間に待機す
る台車に載置してローラーの交換を行う。

【０００５】実開平２−１０８０２５号公報に記載され
たものは、流体圧シリンダーの作動により進退するアー
ムとローラーを格納するストッカーとを備えたローラー
交換装置を印刷ユニットのアーチ内部に移動して定位置
にセットし、印刷ローラーにアームを前進して係合させ
印刷ローラーの支持装置のキャップを開放した後、印刷
ユニットに設けられた案内レールに沿ってアームに後退
させローラーを誘導移動してストツカーに格納する。

【０００６】そして、次に予めストックされている交換
ローラーにアームを係合させローラー支持装置まで案内
レールに沿って誘導移動し、更に支持装置のキャップを
閉鎖することによってローラーを支持させ、ローラーを
交換するのである。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術によ
る装置は、次のような問題がある。実開昭６１−１５１
４５号公報に記載されたものは、印刷ユニットにおける
交換する必要のあるローラー毎に交換アームと駆動モー
ターとを設置しなければならないので、設備として非常
に無駄である。

【０００８】又、実開平２−１０８０２５号公報に記載
されたものは、印刷フレームに交換する必要のあるロー
ラー毎に案内レールを設けなければならないので、その
ためのスペースが必要となり、又、案内レールを設ける
ことによって機械のフレーム面に取り付ける部材が錯綜
して複雑化している。従って、保守作業において作業者
に負担をかけている。加えて、この装置は、印刷機のア
ーチ内に配設されたローラーのみを対象とした装置であ
る。

【０００９】よって、簡素化した構成で、交換する必要
のあるどのローラー交換にも対応でき、且つ作業者にか
かる負担の少ないローラー交換装置が望まれている。

【００１０】

【課題を解決するための手段】この発明のローラー交換
装置は、移動自在な機台上に設置された被交換ローラー
を取扱うマニプレーターと、少なくともマニプレーター
が被交換ローラーを取扱う際にマニプレーターの作動領
域内にあるように前記機台と一体又は別体に設けられ、
且つ被交換ローラーが載置され得るローラー載置部と、
少なくともマニプレーターの作動を制御する制御部とを
具備している。

【００１１】

【作用】この発明のローラー交換装置において、ローラ
ー載置部に予め新ローラーを載置しておく。そして、ロ
ーラー交換装置は、交換されるローラー装備の機械に向
って移動され、マニプレーターは、制御部の指令に基づ
いて作動し、交換される旧ローラーを取扱い、機械装着
部から離脱移動してローラー載置部に載置する。

【００１２】次にマニプレーターは、ローラー載置部に
予め載置された新ローラーを上記の旧ローラーの取扱い
経路と逆の経路で取扱い、ローラー載置部から機械装着
部へ移動して新ローラーを機械に装着し、そして、マニ
プレーターは、元の姿勢に戻り、新旧ローラーの交換が
終わる。

【００１３】ローラー交換装置は機械より退くように移
動され、ローラー載置部に載置された旧ローラーは回収
される。

【００１４】

【実施例】この発明の実施例におけるローラー交換装置
を図面に従って説明する。この発明によるローラー交換
装置が設置され得る機械としては、種々あるが、実施例
においては、その一例としてオフセット輪転機の印刷ユ
ニットが図示されている。

【００１５】図１及び図２に示すオフセット輪転機の印
刷ユニットＢにおいて、印刷版上の画線を料紙Ｐに印刷
するブランケット胴１０，１０は、料紙Ｐを挾んで対設
されて両側の機枠Ｆ，Ｆ間に回転自在に両端支持されて
おり、更に各ブランケット胴１０に接している印刷版を
装着した版胴１１も両側の機枠Ｆ，Ｆ間に回転自在に両
端支持されている。そして夫々の版胴１１へのインキ供
給経路を構成するローラー列が対向して設けられている
。以下の説明においては、便宜上、一方のインキ供給経
路について述べる。

【００１６】インキ供給経路を構成するローラー列にお
いては、版胴１に接する２本１対のゴムローラー１２，
１３、インキシリンダー１４、ゴムローラー１５、イン
キシリンダー１６が順次相接して列設され、更にゴムロ
ーラー１５には、別にゴムローラー１７が接して設けら
れている。 又、版胴１１に対しては、湿し水装置１８が配設されて
いる。それらの各ローラーは、両側の機枠Ｆ，Ｆ間にお
いて回転自在に両端支持されている。

【００１７】特にゴムローラー１２，１３，１５，１７
は、図３に示すようにローラー軸１９を備え、その軸端
部１９ａ　，１９ａが機枠Ｆ，Ｆに適宜設けられた支持
部材２０，２０の各支持部２０ａ　により回転自在に把
持されている。

【００１８】印刷ユニットＢにおける対設されたローラ
ー列間のアーチ部Ｃに対し、ローラー交換装置Ａが進入
・退出自在に設けられており、アーチ部Ｃ内には、ロー
ラー交換に際しての所定の進入位置にローラー交換装置
Ａを固定する固定手段（図示しない）が設けられている
。

【００１９】ローラー交換装置Ａは、下面にキャスター
１を具備し、床面上を移動自在の機台２上に新旧２本の
ゴムローラーが載置され得るローラー載置部３及びゴム
ローラーのローラー軸１９を挟持するハンド部４を腕端
に備えた１対のマニプレーター５，５が設置されて構成
されている。そして、ローラー交換装置Ａの移動は、適
宜の自動誘導手段による自動移動か、又は手動移動かに
より行われるようになっている。

【００２０】印刷ユニットＢの外側には、マニプレータ
ー５を制御する制御部６が設けられ、ローラー交換のた
めの所定位置にあるローラー交換装置Ａとケーブル７に
より連結可能になっている。

【００２１】上記の図示の実施例の変形としては、先ず
、機台２に関しては、ローラー載置部３が設置されてい
る機台とマニプレーター５，５が設置されている機台と
を別体のものとし、マニプレーター５，５の作動領域内
にローラー載置部３があるように適宜連結して移動可能
にするか、又は個別に移動するようにし、アーチ部Ｃ内
にてマニプレーター５，５の作動領域内にローラー載置
部３があるようにして使用してもよい。

【００２２】又、機台２は、移動経路に沿って敷設され
たレールを走行するようにしてもよく、その際の自動移
動の場合には、制御部６により移動制御がされるように
なっていてもよい。更に、制御部６に関しては、機台上
に設置してもよい。

【００２３】この発明の実施例におけるローラー交換装
置Ａの操作・作用を説明する。先ず、印刷ユニットＢの
外側において、ローラー交換装置Ａのローラー載置部３
に予め交換用の新しいゴムローラーＮを載置しておく。 そして、ローラー交換装置Ａは、手動又は自動により床
面上で移動され、マニプレーター５，５が機枠Ｆに接触
しないような姿勢にされた状態でアーチ部Ｃ内に進入し
、所定の進入位置において固定手段（図示しない）によ
り固定される。それと共に制御部６とケーブル７で連結
される。ローラー交換装置Ａの自動移動が制御部６によ
り制御される場合には、ローラー交換装置Ａは、移動前
に制御部６とケーブル７で連結される。

【００２４】又、ローラー載置部３の機台とマニプレー
ター５，５の機台とが別個で連結されていない場合には
、個別にアーチ部Ｃ内に移動され、マニプレーター５，
５が所定の進入位置にあり、それの作動領域内にローラ
ー載置部３があるように夫々の機台が固定される。

【００２５】そして、一対のマニプレーター５，５は、
制御部６の指令に基づいて操作され、次のような作動を
する。交換されるべきゴムローラー、例えばゴムローラ
ー１５のローラー軸１９を夫々ハンド部４で挟持し待機
状態となる。そのとき、ローラー軸１９の軸端部１９ａ
　，１９ａを把持している支持手段２０，２０の支持部
２０ａ　，２０ａ　は、手動又はマニプレーター５若し
くは機枠Ｆに適宜設けられた自動操作手段（図示しない
）により作動され、ローラー軸１９の軸端部１９ａ　，
１９ａ　を解放する。

【００２５】そして、マニプレーター５，５は、ハンド
部４でローラー軸１９を挟持したまま、ゴムローラー１
５を支持手段２０，２０の支持部２０ａ　，２０ａ　か
ら外して移動し、ローラー載置部３に載置する。

【００２６】次にマニプレーター５，５は、ローラー載
置部３に予め載置された新しいゴムローラーＮのローラ
ー軸１９を夫々ハンド部４で挟持して、ゴムローラーＮ
を取上げ、上記のゴムローラー１５の移動と逆の経路で
移動し、ローラー軸１９の軸端部１９ａ　，１９ａ　を
支持手段２０，２０の支持部２０ａ　，２０ａ　に嵌め
る。そして、支持部２０ａ，２０ａ　は、手動又は前記
の自動操作手段（図示しない）により作動され、ローラ
ー軸１９の軸端部１９ａ　，１９ａ　を回転自在に把持
する。

【００２７】そして、マニプレーター５，５は、ハンド
部４をローラー軸１９から離し、元の姿勢に戻り、新旧
ゴムローラーの交換が終わる。

【００２８】ローラー交換装置Ａは、固定手段（図示し
ない）から解放されると共に制御部６とのケーブル７で
の連結も外され、手動又は自動によりアーチ部Ｃ内から
退出するよう外部へ移動され、ローラー載置部３に載置
された交換済のゴムローラー１５は回収される。ローラ
ー交換装置Ａの自動移動が制御部６により制御される場
合には、ローラー交換装置Ａは、外部へ移動後に制御部
６とのケーブル７での連結が外される。制御部６が機台
２上に設置されている場合には、ケーブル７の着脱は省
略される。

【００２９】上記のローラー交換は、アーチ部Ｃ内にお
けるローラー交換であるが、ローラー交換装置Ａを印刷
ユニット間に移動固定し、そこから取出し可能なローラ
ー、例えばゴムローラー１２を交換することもできる。 又、印刷ユニット上側のスポット印刷部（図示しない）
のローラーの交換を行うことも可能であり、この場合、
作業空間にレールを架設し、ローラー交換装置Ａを吊設
してもよい。

【００３０】この発明は、上記の実施例に限定されるも
のでなく、特許請求の範囲から逸脱しない設計上の改変
を含むものである。

【００３１】

【発明の効果】この発明のローラー交換装置は、移動可
能な機台にマニプレーターが設けられ、それによってロ
ーラー交換が行われるようになっているので、ローラー
交換手段を印刷ユニット毎に設ける必要がなく、又、正
確で確実なローラーの移動や取扱いが可能となり、印刷
ユニット毎にローラー移動用案内手段を設ける必要がな
く、しかも交換が必要な全てのローラーに対してローラ
ー交換作業が可能となり、設備上の無駄をなくし、且つ
設備のコンパクト化が行われる。そして、印刷フレーム
面が簡潔に整理され、保守作業等を含めて作業者への負
担が軽減される。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例におけるローラー交換装置の
構成正面図である。

【図２】この発明の実施例におけるローラー交換装置の
部分構成側面図である。

【図３】この発明の実施例におけるローラー交換装置に
より交換されるゴムローラーの正面図である。

【符号の説明】

Ａ　　ローラー交換装置 １　　キャスター ２　　機台 ３　　ローラー載置部 ４　　ハンド部 ５　　マニプレーター ６　　制御部 ７　　ケーブル Ｂ　　印刷ユニット Ｃ　　アーチ部 Ｆ　　機枠 １０　　ブランケット胴 １１　　版胴 １２，１３，１５，１７，Ｎ　　ゴムローラー１４，１
６　　インキシリンダー １８　　湿し水装置 １９　　ローラー軸 １９ａ　軸端部 ２０　　支持部材 ２０ａ　支持部 Ｐ　　料紙

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　移動自在な機台上に設置された被交換
   ローラーを取扱うマニプレーターと、少なくともマニプ
   レーターが被交換ローラーを取扱う際にマニプレーター
   の作動領域内にあるように前記機台と一体又は別体に設
   けられ、且つ被交換ローラーが載置され得るローラー載
   置部と、少なくともマニプレーターの作動を制御する制
   御部とを具備するローラー交換装置。