JPH0426169Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0426169Y2 JPH0426169Y2 JP1985051807U JP5180785U JPH0426169Y2 JP H0426169 Y2 JPH0426169 Y2 JP H0426169Y2 JP 1985051807 U JP1985051807 U JP 1985051807U JP 5180785 U JP5180785 U JP 5180785U JP H0426169 Y2 JPH0426169 Y2 JP H0426169Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide
- piston
- sleeve
- groove
- guide sleeve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 claims description 38
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Gripping On Spindles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、回転する被加工物を把持するための
チヤツクに関する。
チヤツクに関する。
(従来の技術)
従来、この種のチヤツクはコレツトチヤツクと
呼ばれ、旋盤等の工作機械に使用されるものであ
り、回転される被加工物は爪により把持されて切
削等の機械加工が行われる。
呼ばれ、旋盤等の工作機械に使用されるものであ
り、回転される被加工物は爪により把持されて切
削等の機械加工が行われる。
このチヤツクの特長は、被加工物が加工され次
の被加工物が把持される工程において、工作機械
の主軸を停止することなく連続的にこれを行うこ
とができるので、量産に適していることである。
の被加工物が把持される工程において、工作機械
の主軸を停止することなく連続的にこれを行うこ
とができるので、量産に適していることである。
第7図に示す従来のチヤツク40は外側縁部が
傾斜した爪41を有している。被加工物42を把
持する際、傾斜面を有するピストン43が被加工
物42側へ移動することで爪41の傾斜面を摺
動・押圧し、爪41がチヤツク40の中心軸に向
けて進出する。これにより、挿通されている被加
工物42が把持される。
傾斜した爪41を有している。被加工物42を把
持する際、傾斜面を有するピストン43が被加工
物42側へ移動することで爪41の傾斜面を摺
動・押圧し、爪41がチヤツク40の中心軸に向
けて進出する。これにより、挿通されている被加
工物42が把持される。
また、ピストン43の傾斜面および爪41の傾
斜面が逆の場合、ピストン43を工作機械44側
へ引込むことによつて被加工物42を把持するこ
とができる。被加工物42を把持から解放すると
きは、爪41が通常、軸心から離れるようにばね
付勢されているので、ピストン43を元位置に復
帰することによつて、爪41はピストン43の傾
斜面に沿つて摺動し被加工物42から離れる。そ
して、このピストン43の傾斜面と爪41の傾斜
面は互いに平面で接触し、かつ摺動する仕組にな
つている。
斜面が逆の場合、ピストン43を工作機械44側
へ引込むことによつて被加工物42を把持するこ
とができる。被加工物42を把持から解放すると
きは、爪41が通常、軸心から離れるようにばね
付勢されているので、ピストン43を元位置に復
帰することによつて、爪41はピストン43の傾
斜面に沿つて摺動し被加工物42から離れる。そ
して、このピストン43の傾斜面と爪41の傾斜
面は互いに平面で接触し、かつ摺動する仕組にな
つている。
(考案が解決しようとする課題)
一般にチヤツクが有する最も重要な問題は、チ
ヤツクの軸心と被加工物の軸心とが同一軸線上に
位置しなければならないことである。前述したチ
ヤツク40において、ピストン43の移動によつ
て爪41を軸心方向に押圧するときに、ピストン
43の傾斜面により爪41がピストン43と共に
軸方向へも移動するため、被加工物を正確な位置
に把持できないおそれがあり、またこのような爪
41の軸方向の移動により被加工物と爪との当接
面が摩耗して確実な把持ができなくなるという問
題があつた。
ヤツクの軸心と被加工物の軸心とが同一軸線上に
位置しなければならないことである。前述したチ
ヤツク40において、ピストン43の移動によつ
て爪41を軸心方向に押圧するときに、ピストン
43の傾斜面により爪41がピストン43と共に
軸方向へも移動するため、被加工物を正確な位置
に把持できないおそれがあり、またこのような爪
41の軸方向の移動により被加工物と爪との当接
面が摩耗して確実な把持ができなくなるという問
題があつた。
また前述のようにピストン43と爪41の傾斜
面が互いに平面で接触するものにおいては、被加
工物を介して爪41に対し軸回りの回転力が加わ
ると、爪41がねじれてピストン43との接触が
線接触になり、爪41が正しく軸心に向かなくな
るばかりでなく爪41の傾斜面が偏つて摩耗し、
その結果、チヤツク40の軸心と被加工物42の
軸心とが同一軸線上から外れやすいという問題が
あつた。
面が互いに平面で接触するものにおいては、被加
工物を介して爪41に対し軸回りの回転力が加わ
ると、爪41がねじれてピストン43との接触が
線接触になり、爪41が正しく軸心に向かなくな
るばかりでなく爪41の傾斜面が偏つて摩耗し、
その結果、チヤツク40の軸心と被加工物42の
軸心とが同一軸線上から外れやすいという問題が
あつた。
そこで、本考案は、このような問題点を解決す
るために被加工物を把持するめの爪を軸心方向の
み正しく移動するようにして、チヤツクの軸心と
被加工物の軸心とをずらさずに把持することので
きるチヤツクを提供することを目的とする。
るために被加工物を把持するめの爪を軸心方向の
み正しく移動するようにして、チヤツクの軸心と
被加工物の軸心とをずらさずに把持することので
きるチヤツクを提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段)
この目的を達成するために、本考案は、筒状の
外枠部の先端部分に位置するガイドスリーブ中に
筒状のガイド本体を挿通し、前記ガイド本体の内
端に備えるフランジの外周を前記ガイドスリーブ
の内周に嵌合させると共に前記フランジを前記ガ
イドスリーブに一体的に固着し、そして前記ガイ
ドスリーブの内周と前記ガイド本体の外周との間
に形成する筒状の間隙に、前記ガイドスリーブ及
び前記ガイド本体に接触する筒状のピストンを摺
動自在に介装し、前記ピストンをガイド本体の前
記フランジに穿つ貫通孔を経由して前記外枠部内
の軸方向に駆動するジヨイントスリーブに連結
し、 前記ガイド本体に軸心に向かう取付孔を放射状
に複数個貫通し、前記ピストン内周面に軸方向に
傾斜する溝を前記取付孔に対向して形成し、前記
各取付孔に被加工物を把持する略梯形状板体の爪
を半径方向外側に付勢するようにそれぞればね部
材によつて取付け、しかして前記溝の底部を断面
凹状の円弧面に形成すると共に、この底部にそれ
ぞれ摺接する前記各爪の傾斜部を前記溝の横断面
形状の曲率に等しい断面凸状の円弧面に形成させ
たことを特徴とする。
外枠部の先端部分に位置するガイドスリーブ中に
筒状のガイド本体を挿通し、前記ガイド本体の内
端に備えるフランジの外周を前記ガイドスリーブ
の内周に嵌合させると共に前記フランジを前記ガ
イドスリーブに一体的に固着し、そして前記ガイ
ドスリーブの内周と前記ガイド本体の外周との間
に形成する筒状の間隙に、前記ガイドスリーブ及
び前記ガイド本体に接触する筒状のピストンを摺
動自在に介装し、前記ピストンをガイド本体の前
記フランジに穿つ貫通孔を経由して前記外枠部内
の軸方向に駆動するジヨイントスリーブに連結
し、 前記ガイド本体に軸心に向かう取付孔を放射状
に複数個貫通し、前記ピストン内周面に軸方向に
傾斜する溝を前記取付孔に対向して形成し、前記
各取付孔に被加工物を把持する略梯形状板体の爪
を半径方向外側に付勢するようにそれぞればね部
材によつて取付け、しかして前記溝の底部を断面
凹状の円弧面に形成すると共に、この底部にそれ
ぞれ摺接する前記各爪の傾斜部を前記溝の横断面
形状の曲率に等しい断面凸状の円弧面に形成させ
たことを特徴とする。
(作用)
このような構成にすることにより、外枠部とジ
ヨイントスリーブを回転することによつて、これ
らと一体的にガイドスリーブおよびガイド本体が
回転し、ピストンも回転する。この状態でジヨイ
ントスリーブを軸方向に駆動することでピストン
が軸方向に移動する。
ヨイントスリーブを回転することによつて、これ
らと一体的にガイドスリーブおよびガイド本体が
回転し、ピストンも回転する。この状態でジヨイ
ントスリーブを軸方向に駆動することでピストン
が軸方向に移動する。
ピストンが移動することによつて、ピストンの
溝にばね部材の付勢力によつて摺接している爪
は、ガイド本体の取付孔に摺動して軸心方向に確
実に移動し、ガイド本体から突出する爪の先端は
ピストンの溝の傾斜面を基準にしているので、こ
れら爪により被加工物はチヤツクの軸線上に把持
される。
溝にばね部材の付勢力によつて摺接している爪
は、ガイド本体の取付孔に摺動して軸心方向に確
実に移動し、ガイド本体から突出する爪の先端は
ピストンの溝の傾斜面を基準にしているので、こ
れら爪により被加工物はチヤツクの軸線上に把持
される。
(実施例)
第1図に示すチヤツク1は被加工物2を把持す
るものであり、チヤツク1の外殻を形成する筒状
の外枠部3と、外枠部3の内側に配した作動部4
を有している。
るものであり、チヤツク1の外殻を形成する筒状
の外枠部3と、外枠部3の内側に配した作動部4
を有している。
外枠部3の先端部分に配した、フランジを有す
る筒状のガイドスリーブ5には、フランジ6bを
有する筒状のガイド本体6が、六角孔付ボルト
B1によつて両フランジ同士一体に固定されてい
る。ここでガイド本体6のフランジ6bの外周は
ガイドスリーブ5の内周に緊密に嵌合している。
また、ガイド本体6はガイドスリーブ5の外径よ
り小さい筒状の基準スリーブ7と六角孔付ボルト
B2によつて一体に固定される。これによつて、
ガイドスリーブ5とガイド本体6との間に作動部
4として後述のピストン16が嵌挿される筒状の
間隙が形成される。
る筒状のガイドスリーブ5には、フランジ6bを
有する筒状のガイド本体6が、六角孔付ボルト
B1によつて両フランジ同士一体に固定されてい
る。ここでガイド本体6のフランジ6bの外周は
ガイドスリーブ5の内周に緊密に嵌合している。
また、ガイド本体6はガイドスリーブ5の外径よ
り小さい筒状の基準スリーブ7と六角孔付ボルト
B2によつて一体に固定される。これによつて、
ガイドスリーブ5とガイド本体6との間に作動部
4として後述のピストン16が嵌挿される筒状の
間隙が形成される。
また、ガイドスリーブ5のフランジは、中心に
貫通孔を有するアダプタ10のフランジと六角孔
付ボルトB3によつて一体に固定される。アダプ
タ10のフランジは、また筒状のメインスリーブ
11のフランジと六角孔付ボルトB4によつて一
体に固定されている。このようにして外枠部3が
形成される。なお、メインスリーブ11は、図示
を省略した工作機械の駆動手段へ連結されてい
る。
貫通孔を有するアダプタ10のフランジと六角孔
付ボルトB3によつて一体に固定される。アダプ
タ10のフランジは、また筒状のメインスリーブ
11のフランジと六角孔付ボルトB4によつて一
体に固定されている。このようにして外枠部3が
形成される。なお、メインスリーブ11は、図示
を省略した工作機械の駆動手段へ連結されてい
る。
さらに、基準スリーブ7の貫通孔内に摺動自在
にセンタ9を嵌挿し、基準スリーブ7に固定した
ストツパ8とセンタ9との間に嵌挿したばね25
によつて、センタ9を基準スリーブ7の先端部へ
常時付勢する。このセンタ9の先端は円錐形状の
突起を形成し、被加工物2のセンタリングの機能
を有する。
にセンタ9を嵌挿し、基準スリーブ7に固定した
ストツパ8とセンタ9との間に嵌挿したばね25
によつて、センタ9を基準スリーブ7の先端部へ
常時付勢する。このセンタ9の先端は円錐形状の
突起を形成し、被加工物2のセンタリングの機能
を有する。
一方、ガイドスリーブ5とガイド本体6との間
の筒状の間隙に同じく筒状のピストン16が嵌挿
され、ピストン16はガイド本体6のフランジ6
bに形成された貫通孔6aを介してジヨイントス
リーブ18にロツド17とボルトB5とによつて
一体に連結する。ジヨイントスリーブ18は、基
準スリーブ7の外周に位置している。ジヨイント
スリーブ18の筒内の後端部に形成されている肩
部には、ドローボルト19の頭部が係合し、その
軸部はジヨイントスリーブ18の端部より突出し
ている。ドローボルト19の軸部にはロツクナツ
ト20が螺合し、さらにメインスリープ11に被
われた第一スリーブ21にも螺合している。この
第一スリーブ21は、さらにメインスリーブ11
に被われた第一スリーブ22に連結されている。
第二スリーブ22は長手方向中心線に沿つて、図
示を省略した工作機械の駆動手段に連結される。
そして、駆動手段はジヨイントスリーブ18を介
しピストン16を必要に応じて被加工物の軸方向
に摺動したり、またはこの軸線を中心に回転させ
る。ピストン16は外枠部3に被われて回転す
る。
の筒状の間隙に同じく筒状のピストン16が嵌挿
され、ピストン16はガイド本体6のフランジ6
bに形成された貫通孔6aを介してジヨイントス
リーブ18にロツド17とボルトB5とによつて
一体に連結する。ジヨイントスリーブ18は、基
準スリーブ7の外周に位置している。ジヨイント
スリーブ18の筒内の後端部に形成されている肩
部には、ドローボルト19の頭部が係合し、その
軸部はジヨイントスリーブ18の端部より突出し
ている。ドローボルト19の軸部にはロツクナツ
ト20が螺合し、さらにメインスリープ11に被
われた第一スリーブ21にも螺合している。この
第一スリーブ21は、さらにメインスリーブ11
に被われた第一スリーブ22に連結されている。
第二スリーブ22は長手方向中心線に沿つて、図
示を省略した工作機械の駆動手段に連結される。
そして、駆動手段はジヨイントスリーブ18を介
しピストン16を必要に応じて被加工物の軸方向
に摺動したり、またはこの軸線を中心に回転させ
る。ピストン16は外枠部3に被われて回転す
る。
チヤツク1の把持孔12はガイド本体6の内周
面によつて形成され、把持するための複数の爪1
3,…が、ガイド本体6に形成させた外周面から
内周面に達する複数の放射方向の取付孔14,1
4,14にそれぞれ嵌挿され、軸心方向に摺動自
在に設けられている。
面によつて形成され、把持するための複数の爪1
3,…が、ガイド本体6に形成させた外周面から
内周面に達する複数の放射方向の取付孔14,1
4,14にそれぞれ嵌挿され、軸心方向に摺動自
在に設けられている。
爪13,…は、第4図に示すように略梯形状で
ばね部材15,…によつてそれぞれ支持されてい
る。ばね部材15,…はコイル状を呈し、コイル
の一端をガイド本体6の一部に形成した止め孔中
に係止し、その他端を爪13,…に形成した孔を
係止し、各爪13,…に外周方向への付勢を与え
る。また、第3図,第4図に示すように、この爪
13,…の被加工物2を把持する把持部13a
は、軸方向にのびる凹状の曲面を持つ溝として形
成され、また、ガイド本体6の外周面から突出し
た爪13の傾斜部13bは、第5図,第6図に示
す円筒状のピストン16内に設けられた軸方向内
部に向けて徐々に深くなる溝16aの中に位置さ
れる。爪13の傾斜部13bは断面が凸状の円弧
面13cに形成され、ピストン16の溝16aの
底部を形成する断面凹状の円弧面16bは、第3
図に示すように、爪13,…の傾斜部13bの円
弧面13cの曲率と等しくなるように形成されて
いるので、爪13の円弧面13cの全面が溝16
aの円弧面16bに接触する。ピストン16に形
成する溝16aはグジ中ぐり盤よつて高精度に加
工でき、円弧面16bは正確に形成される。
ばね部材15,…によつてそれぞれ支持されてい
る。ばね部材15,…はコイル状を呈し、コイル
の一端をガイド本体6の一部に形成した止め孔中
に係止し、その他端を爪13,…に形成した孔を
係止し、各爪13,…に外周方向への付勢を与え
る。また、第3図,第4図に示すように、この爪
13,…の被加工物2を把持する把持部13a
は、軸方向にのびる凹状の曲面を持つ溝として形
成され、また、ガイド本体6の外周面から突出し
た爪13の傾斜部13bは、第5図,第6図に示
す円筒状のピストン16内に設けられた軸方向内
部に向けて徐々に深くなる溝16aの中に位置さ
れる。爪13の傾斜部13bは断面が凸状の円弧
面13cに形成され、ピストン16の溝16aの
底部を形成する断面凹状の円弧面16bは、第3
図に示すように、爪13,…の傾斜部13bの円
弧面13cの曲率と等しくなるように形成されて
いるので、爪13の円弧面13cの全面が溝16
aの円弧面16bに接触する。ピストン16に形
成する溝16aはグジ中ぐり盤よつて高精度に加
工でき、円弧面16bは正確に形成される。
つぎに、作用を説明する。まず、被加工物2の
軸がチヤツク1の把持孔12に挿入されていない
とき、第二スリーブ22が駆動されてピストン1
6はチヤツク1の先端部に移動されている。爪1
3,…はピストン16の溝16aの傾斜面にばね
部材15の付勢力により圧接され把持孔12の外
に退避している。ピストン16および外枠3が回
転している状態であつても良い。
軸がチヤツク1の把持孔12に挿入されていない
とき、第二スリーブ22が駆動されてピストン1
6はチヤツク1の先端部に移動されている。爪1
3,…はピストン16の溝16aの傾斜面にばね
部材15の付勢力により圧接され把持孔12の外
に退避している。ピストン16および外枠3が回
転している状態であつても良い。
被加工物2をチヤツク1の把持孔12に挿入す
ることによつてピストン16を工作機械側に引込
むように摺動すると、爪13,…の傾斜部13b
がピストン16の溝16aの傾斜面の円弧面6b
に摺動され、爪13が軸心方向に移動する。この
ときの移動距離はすべての爪13,…間で等し
い。このようにピストン16の溝16aの傾斜面
によつて軸心方向に爪13,…が押圧され、爪1
3,…が被加工物2の軸心に向かつて取付孔1
4,…内を摺動し、被加工物2を把持する。
ることによつてピストン16を工作機械側に引込
むように摺動すると、爪13,…の傾斜部13b
がピストン16の溝16aの傾斜面の円弧面6b
に摺動され、爪13が軸心方向に移動する。この
ときの移動距離はすべての爪13,…間で等し
い。このようにピストン16の溝16aの傾斜面
によつて軸心方向に爪13,…が押圧され、爪1
3,…が被加工物2の軸心に向かつて取付孔1
4,…内を摺動し、被加工物2を把持する。
このようにチヤツク1が被加工物2を把持して
回転中に被加工物2に研削力のような負荷を加え
ると、爪13に対してねじるような回転力が加わ
る。これにより爪13の傾斜部13bは爪13の
厚さ方向に微小ながら撓むが、嵌合する溝16a
の底部は断面凹状の円弧面で傾斜部13bも溝1
6aの横断面形状の曲率に等しい断面凸状の円弧
面を呈するから、両者は終始曲面同士が摺接し、
これにより爪13は正しく軸心に向かつて押圧さ
れ、傾斜部13bも偏つて摩耗することがない。
回転中に被加工物2に研削力のような負荷を加え
ると、爪13に対してねじるような回転力が加わ
る。これにより爪13の傾斜部13bは爪13の
厚さ方向に微小ながら撓むが、嵌合する溝16a
の底部は断面凹状の円弧面で傾斜部13bも溝1
6aの横断面形状の曲率に等しい断面凸状の円弧
面を呈するから、両者は終始曲面同士が摺接し、
これにより爪13は正しく軸心に向かつて押圧さ
れ、傾斜部13bも偏つて摩耗することがない。
一方、ピストン16がチヤツク1の先端に向け
て摺動するときは、爪13,…はばね部材15の
付勢力によりピストン16の溝16aに形成され
た傾斜面に沿つて摺動し、被加工物2の把持から
解放されるのである。
て摺動するときは、爪13,…はばね部材15の
付勢力によりピストン16の溝16aに形成され
た傾斜面に沿つて摺動し、被加工物2の把持から
解放されるのである。
このように、爪13,…をガイドするガイド本
体6はフランジ6bを介して外枠部3に一体的に
固着されているのでぶれがなく、爪13,…軸心
方向の移動はピストン16に形成した溝16aの
みに規制され、爪13,…による軸心と外枠部3
による軸心は同心となり、これによつて被加工物
2の軸心とチヤツク1の軸心とを確実に一致させ
ることができる。また、溝底部を形成する凹状の
円弧面16bと爪13の凸状の円弧面13cとは
常に面接触するのでピストン6の移動量は正確に
爪13に伝えられる。
体6はフランジ6bを介して外枠部3に一体的に
固着されているのでぶれがなく、爪13,…軸心
方向の移動はピストン16に形成した溝16aの
みに規制され、爪13,…による軸心と外枠部3
による軸心は同心となり、これによつて被加工物
2の軸心とチヤツク1の軸心とを確実に一致させ
ることができる。また、溝底部を形成する凹状の
円弧面16bと爪13の凸状の円弧面13cとは
常に面接触するのでピストン6の移動量は正確に
爪13に伝えられる。
(考案の効果)
これを要するに、本考案においては、ガイドス
リーブ5中に挿通したガイド本体6の内端のフラ
ンジ6bの外周をガイドスリーブ5の内周に嵌合
させた状態で、ガイド本体6をガイドスリーブ5
に固着するので、ガイドスリーブ5に対しガイド
本体6を強固に固定できる。従つて、このガイド
スリーブ5とガイド本体6が囲む筒状の間隙は歪
むことがない。このため間隙内に介装するピスト
ン16は正しく軸線に沿つて移動し、このピスト
ン16の移動により爪13が軸心に向け把持孔1
2内へ等距離進出して、被加工物2をチヤツクの
軸心上に確実に把持するという効果を奏する。
リーブ5中に挿通したガイド本体6の内端のフラ
ンジ6bの外周をガイドスリーブ5の内周に嵌合
させた状態で、ガイド本体6をガイドスリーブ5
に固着するので、ガイドスリーブ5に対しガイド
本体6を強固に固定できる。従つて、このガイド
スリーブ5とガイド本体6が囲む筒状の間隙は歪
むことがない。このため間隙内に介装するピスト
ン16は正しく軸線に沿つて移動し、このピスト
ン16の移動により爪13が軸心に向け把持孔1
2内へ等距離進出して、被加工物2をチヤツクの
軸心上に確実に把持するという効果を奏する。
加えて本考案においては、ピストン16の溝1
6aの底部が断面凹状の桶状で、且つこれに摺接
する爪13の傾斜部13bが断面凸状の円弧面を
呈し、両者の曲率は等しく溝16aの底部と爪1
3の傾斜部13bは常に面接触するから、作業
中、被加工物2を介して爪13に対しねじるよう
な回転力が加わり、それがため爪13の傾斜部1
3bが撓むことがあつても常に爪13の傾斜部1
3bはその全面において溝16aの底部に接触す
る。従つて、爪13は作業中も常に軸心に向かつ
て押圧され傾斜部13bも偏つて摩耗しないか
ら、被加工物2は一層確実に軸心上に把持される
という効果を奏する。
6aの底部が断面凹状の桶状で、且つこれに摺接
する爪13の傾斜部13bが断面凸状の円弧面を
呈し、両者の曲率は等しく溝16aの底部と爪1
3の傾斜部13bは常に面接触するから、作業
中、被加工物2を介して爪13に対しねじるよう
な回転力が加わり、それがため爪13の傾斜部1
3bが撓むことがあつても常に爪13の傾斜部1
3bはその全面において溝16aの底部に接触す
る。従つて、爪13は作業中も常に軸心に向かつ
て押圧され傾斜部13bも偏つて摩耗しないか
ら、被加工物2は一層確実に軸心上に把持される
という効果を奏する。
第1図は、本考案による実施例のAチヤツクの
縦断面図、第2図は、第1図のA−A矢視方向の
断面図、第3図は、第4図のB−B矢視方向の断
面図、第4図、は実施例の爪の側面図、第5図
は、実施例のピストンの正面図、第6図は、第5
図のC−C矢視方向のピストンの断面図、第7図
は、従来のコレツトチヤツクを示す略断面図であ
る。 1……チヤツク、2……被加工物、3……外枠
物、4……作動部(ピストン)、6……ガイド本
体、6a……貫通孔、6b……フランジ、13…
…爪、13b……傾斜部、15……ばね部材、1
6a……溝。
縦断面図、第2図は、第1図のA−A矢視方向の
断面図、第3図は、第4図のB−B矢視方向の断
面図、第4図、は実施例の爪の側面図、第5図
は、実施例のピストンの正面図、第6図は、第5
図のC−C矢視方向のピストンの断面図、第7図
は、従来のコレツトチヤツクを示す略断面図であ
る。 1……チヤツク、2……被加工物、3……外枠
物、4……作動部(ピストン)、6……ガイド本
体、6a……貫通孔、6b……フランジ、13…
…爪、13b……傾斜部、15……ばね部材、1
6a……溝。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 筒状の外枠部の先端部分に位置するガイドスリ
ーブ中に筒状のガイド本体を挿通し、前記ガイド
本体の内端に備えるフランジの外周を前記ガイド
スリーブの内周に嵌合させると共に前記フランジ
を前記ガイドスリーブに一体的に固着し、そして
前記ガイドスリーブの内周と前記ガイド本体の外
周との間に形成する筒状の間隙に、前記ガイドス
リーブ及び前記ガイド本体に接触する筒状のピス
トンを摺動自在に介装し、前記ピストンをガイド
本体の前記フランジに穿つた貫通孔を経由して前
記外枠部内の軸方向に駆動するジヨイントスリー
ブに連結し、 前記ガイド本体に軸心に向かう取付孔を放射状
に複数個貫通し、前記ピストン内周面に軸方向に
傾斜する溝を前記取付孔に対向して形成し、前記
各取付孔に被加工物を把持する略梯形状板体の爪
を半径方向外側に付勢するようにそれぞればね部
材によつて取付け、しかして前記溝の底部を断面
凹状の円弧面に形成し、この底部に摺接する前記
各爪の傾斜部を前記溝の横断面形状の曲率に等し
い断面凸状の円弧面に形成させたことを特徴とす
るチヤツク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985051807U JPH0426169Y2 (ja) | 1985-04-08 | 1985-04-08 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985051807U JPH0426169Y2 (ja) | 1985-04-08 | 1985-04-08 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61169510U JPS61169510U (ja) | 1986-10-21 |
JPH0426169Y2 true JPH0426169Y2 (ja) | 1992-06-24 |
Family
ID=30571189
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985051807U Expired JPH0426169Y2 (ja) | 1985-04-08 | 1985-04-08 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0426169Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10820883B2 (en) | 2014-04-16 | 2020-11-03 | Bongiovi Acoustics Llc | Noise reduction assembly for auscultation of a body |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4873884A (ja) * | 1971-12-27 | 1973-10-05 | ||
JPS5320717A (en) * | 1976-08-10 | 1978-02-25 | Nec Corp | Communication system for interference wave deletion |
-
1985
- 1985-04-08 JP JP1985051807U patent/JPH0426169Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4873884A (ja) * | 1971-12-27 | 1973-10-05 | ||
JPS5320717A (en) * | 1976-08-10 | 1978-02-25 | Nec Corp | Communication system for interference wave deletion |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10820883B2 (en) | 2014-04-16 | 2020-11-03 | Bongiovi Acoustics Llc | Noise reduction assembly for auscultation of a body |
US11284854B2 (en) | 2014-04-16 | 2022-03-29 | Bongiovi Acoustics Llc | Noise reduction assembly for auscultation of a body |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61169510U (ja) | 1986-10-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0325284B1 (en) | Self-actuating keyless chuck | |
EP0009629B1 (en) | Keyless chuck | |
US6488286B2 (en) | Chuck and power driver having improved interface assembly | |
US6824141B1 (en) | Chuck device | |
JP3785225B2 (ja) | コレットチャック | |
JPH0426169Y2 (ja) | ||
CA1070934A (en) | Collet chuck | |
JPH02124204A (ja) | 工具取付構造 | |
JPH03277408A (ja) | 薄肉ワーク加工用チャック | |
US6062779A (en) | Tool attaching/detaching device | |
JPH0137850Y2 (ja) | ||
CN215588836U (zh) | 一种夹持机构及电动工具 | |
JPH07299614A (ja) | 工 具 | |
JPS643606Y2 (ja) | ||
JPS6119879Y2 (ja) | ||
WO2018207570A1 (ja) | チャック機構 | |
JPH0446685B2 (ja) | ||
JPS639429Y2 (ja) | ||
JPH0123691Y2 (ja) | ||
JPH0623608A (ja) | 工具ホルダ | |
JPH0123692Y2 (ja) | ||
JPS6312885Y2 (ja) | ||
JP4205970B2 (ja) | コレットチャック装置 | |
JP2820996B2 (ja) | 旋盤用チャック | |
JPH0123690Y2 (ja) |