JPH04250047A - インクジェットヘッド,インクジェットヘッドカートリッジおよびインクジェット装置 - Google Patents
インクジェットヘッド,インクジェットヘッドカートリッジおよびインクジェット装置Info
- Publication number
- JPH04250047A JPH04250047A JP444791A JP444791A JPH04250047A JP H04250047 A JPH04250047 A JP H04250047A JP 444791 A JP444791 A JP 444791A JP 444791 A JP444791 A JP 444791A JP H04250047 A JPH04250047 A JP H04250047A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- liquid chamber
- inkjet head
- common liquid
- recording
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims abstract description 101
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims abstract description 6
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 7
- 238000009835 boiling Methods 0.000 claims description 4
- 238000007599 discharging Methods 0.000 abstract 1
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 18
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 description 17
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 10
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 7
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 4
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 4
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 4
- 230000009471 action Effects 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 3
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 238000007639 printing Methods 0.000 description 3
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 3
- 238000011160 research Methods 0.000 description 3
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 3
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 2
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 2
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 2
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 2
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 2
- 230000017525 heat dissipation Effects 0.000 description 2
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 2
- 238000012856 packing Methods 0.000 description 2
- 229920002492 poly(sulfone) Polymers 0.000 description 2
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 2
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 2
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 2
- 238000007665 sagging Methods 0.000 description 2
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 2
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 2
- 239000004695 Polyether sulfone Substances 0.000 description 1
- 239000004721 Polyphenylene oxide Substances 0.000 description 1
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 description 1
- 102100025490 Slit homolog 1 protein Human genes 0.000 description 1
- 101710123186 Slit homolog 1 protein Proteins 0.000 description 1
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 1
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 1
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 230000000903 blocking effect Effects 0.000 description 1
- 230000005587 bubbling Effects 0.000 description 1
- 229920005549 butyl rubber Polymers 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000005352 clarification Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000002950 deficient Effects 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 1
- 238000009429 electrical wiring Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000001704 evaporation Methods 0.000 description 1
- 230000008020 evaporation Effects 0.000 description 1
- 230000004927 fusion Effects 0.000 description 1
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 1
- 230000010365 information processing Effects 0.000 description 1
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 1
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 1
- 230000005499 meniscus Effects 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 229920006393 polyether sulfone Polymers 0.000 description 1
- 229920006380 polyphenylene oxide Polymers 0.000 description 1
- -1 polypropylene Polymers 0.000 description 1
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 description 1
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 1
- 230000008569 process Effects 0.000 description 1
- 230000001681 protective effect Effects 0.000 description 1
- 239000005871 repellent Substances 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 230000004043 responsiveness Effects 0.000 description 1
- 239000012945 sealing adhesive Substances 0.000 description 1
- 229920002379 silicone rubber Polymers 0.000 description 1
- 239000004945 silicone rubber Substances 0.000 description 1
- 238000009751 slip forming Methods 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 1
- 230000002195 synergetic effect Effects 0.000 description 1
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 1
- 238000009827 uniform distribution Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットヘッド
,インクジェットヘッドカートリッジおよびインクジェ
ット装置に関し、詳しくは、記録用のインクジェットヘ
ッド,インクジェットヘッドとインクタンクとが一体型
のインクジェットヘッドカートリッジおよびその走査に
よって記録がなされるインクジェット装置に関する。
,インクジェットヘッドカートリッジおよびインクジェ
ット装置に関し、詳しくは、記録用のインクジェットヘ
ッド,インクジェットヘッドとインクタンクとが一体型
のインクジェットヘッドカートリッジおよびその走査に
よって記録がなされるインクジェット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のインクジェット装置では
、インクジェットヘッドを具え、その液路にインクを吐
出させるために利用される吐出エネルギーを発生するエ
ネルギー変換手段を有し、インクをインク供給口から液
室を介して上記液路に導き、ここでインクにエネルギー
変換手段から与えられた吐出エネルギーによりインクを
吐出口から飛翔的液滴となして被記録材に向けて飛翔さ
せ、その着弾により記録が行われるように構成されてい
る。
、インクジェットヘッドを具え、その液路にインクを吐
出させるために利用される吐出エネルギーを発生するエ
ネルギー変換手段を有し、インクをインク供給口から液
室を介して上記液路に導き、ここでインクにエネルギー
変換手段から与えられた吐出エネルギーによりインクを
吐出口から飛翔的液滴となして被記録材に向けて飛翔さ
せ、その着弾により記録が行われるように構成されてい
る。
【0003】中でも、熱エネルギーを利用して記録液(
インク)を吐出するインクジェットヘッドは、記録用の
インク滴を吐出して飛翔用液滴を形成するためのインク
吐出口を高密度に配列することができるために高解像力
の記録をすることが可能であるほか全体的コンパクト化
も容易であることなどの利点があるので実用化されてい
る。
インク)を吐出するインクジェットヘッドは、記録用の
インク滴を吐出して飛翔用液滴を形成するためのインク
吐出口を高密度に配列することができるために高解像力
の記録をすることが可能であるほか全体的コンパクト化
も容易であることなどの利点があるので実用化されてい
る。
【0004】ところで、従来の記録においては、インク
を使用しているためにインクを保持するインクタンクか
らのインク供給を受けて記録を行う形式のものやインク
を保持するインクタンクをヘッドと一体化した使い捨て
形式のもの等があるが、インクのみが導かれるべきイン
ク液路や液室内に気泡が形成されることは好ましいこと
ではない。特に、このような気泡が発生した後にその気
泡が増大すると記録不良や上記熱エネルギーによる異常
昇温によって上記の熱エネルギーを発生する電気熱変換
体がその機能を失う場合もあるため、記録不良が生じた
とき、あるいは記録不良が予測されるとき等、条件に応
じてヘッドの吐出口側からインクの吸引によって不良状
態を回復したり、液室に加圧したインクや洗浄液を流し
込み、吐出口側から供給したインクと共に気泡を除去し
ようとする回復手段が提案されてきた。なおかかる回復
手段では、従来、気泡を除去するためにその回数を増す
ようにするか、吸引量や加圧量を大きくすることで対応
を図ってきており、そのために、記録中断時間の増大を
きたし、また、中途半端な回復状態のための回復処理の
間隔が短くなるという点がある。
を使用しているためにインクを保持するインクタンクか
らのインク供給を受けて記録を行う形式のものやインク
を保持するインクタンクをヘッドと一体化した使い捨て
形式のもの等があるが、インクのみが導かれるべきイン
ク液路や液室内に気泡が形成されることは好ましいこと
ではない。特に、このような気泡が発生した後にその気
泡が増大すると記録不良や上記熱エネルギーによる異常
昇温によって上記の熱エネルギーを発生する電気熱変換
体がその機能を失う場合もあるため、記録不良が生じた
とき、あるいは記録不良が予測されるとき等、条件に応
じてヘッドの吐出口側からインクの吸引によって不良状
態を回復したり、液室に加圧したインクや洗浄液を流し
込み、吐出口側から供給したインクと共に気泡を除去し
ようとする回復手段が提案されてきた。なおかかる回復
手段では、従来、気泡を除去するためにその回数を増す
ようにするか、吸引量や加圧量を大きくすることで対応
を図ってきており、そのために、記録中断時間の増大を
きたし、また、中途半端な回復状態のための回復処理の
間隔が短くなるという点がある。
【0005】さらにまた、別の気泡除去手段としては、
発生した気泡を大気に連通する室に集めて、自然に除去
する構成も提案されているが、装置の大型化をもたらす
上に、密閉式の液室や液路には採用できない。
発生した気泡を大気に連通する室に集めて、自然に除去
する構成も提案されているが、装置の大型化をもたらす
上に、密閉式の液室や液路には採用できない。
【0006】特に、上述したように強制的にインクを流
通させる回復動作では、その回復動作時に、インクがイ
ンク液路を直線的に流れるために、インク液路に隣接す
る液室内の曲面部やインクの受入れ側に気泡が滞留して
いると、かかる気泡は除去されないばかりでなく、時間
の経過と共に増大するという傾向があった。
通させる回復動作では、その回復動作時に、インクがイ
ンク液路を直線的に流れるために、インク液路に隣接す
る液室内の曲面部やインクの受入れ側に気泡が滞留して
いると、かかる気泡は除去されないばかりでなく、時間
の経過と共に増大するという傾向があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らの研究によ
ると、従来のインクジェットヘッドでは、1か月以上3
か月程度の長期放置による耐久試験の結果、記録ヘッド
の共通液室内の状態に大きな変化が発生するものが見ら
れた。すなわち、共通液室内に400μmという大きな
気泡が発生していたことである。この要因には、なお不
明な点が多いが、上述したような従来の構成によるイン
クジェットヘッドではこのような大きな気泡が発生する
と上記回復手段を講じてもこれを除去できずにヘッド交
換を余儀なくせざるをえなかった。
ると、従来のインクジェットヘッドでは、1か月以上3
か月程度の長期放置による耐久試験の結果、記録ヘッド
の共通液室内の状態に大きな変化が発生するものが見ら
れた。すなわち、共通液室内に400μmという大きな
気泡が発生していたことである。この要因には、なお不
明な点が多いが、上述したような従来の構成によるイン
クジェットヘッドではこのような大きな気泡が発生する
と上記回復手段を講じてもこれを除去できずにヘッド交
換を余儀なくせざるをえなかった。
【0008】さらに本発明者らが従来の通常回復につい
て研究した結果では、ヘッド内部で発生して前記共通液
室内部に侵入、成長した気泡は、液室内部から完全に抜
くことができず、50〜100μm程度の気泡が分散状
態で残留していることが判明した。
て研究した結果では、ヘッド内部で発生して前記共通液
室内部に侵入、成長した気泡は、液室内部から完全に抜
くことができず、50〜100μm程度の気泡が分散状
態で残留していることが判明した。
【0009】なお、このような気泡発生の経緯としては
、インクタンク内のインクの蒸発・インク中の用存ガス
・記録時の発泡の際の残留気泡・吐出口キャップ時の吐
出口からのメニスカス押し込み・インク供給口からイン
クと共に入ってくる気泡等をあげることはできるが、イ
ンクを案内する案内路のインク漏れは防止可能でも液室
や液路に大気,ガスの流入を完全に防止する構成の達成
は極めて困難である。
、インクタンク内のインクの蒸発・インク中の用存ガス
・記録時の発泡の際の残留気泡・吐出口キャップ時の吐
出口からのメニスカス押し込み・インク供給口からイン
クと共に入ってくる気泡等をあげることはできるが、イ
ンクを案内する案内路のインク漏れは防止可能でも液室
や液路に大気,ガスの流入を完全に防止する構成の達成
は極めて困難である。
【0010】そこで、本発明者らは従来とは逆の発想に
転換して、上述したような大きい気泡の生長が発生して
も、これを容易に除去できることにより、復帰時間を短
縮化することができて、記録不良(着弾インク滴の不安
定性・吐出インク滴体積の不安定・一部ノズルの不吐出
等の印字不良、共通液室内のインクがなくなる等)ある
いは気泡によってインクの無い状態でエネルギー発熱素
子の発熱によってその寿命の低下をきたす等のことがな
いようにすることを主たる技術課題とする。
転換して、上述したような大きい気泡の生長が発生して
も、これを容易に除去できることにより、復帰時間を短
縮化することができて、記録不良(着弾インク滴の不安
定性・吐出インク滴体積の不安定・一部ノズルの不吐出
等の印字不良、共通液室内のインクがなくなる等)ある
いは気泡によってインクの無い状態でエネルギー発熱素
子の発熱によってその寿命の低下をきたす等のことがな
いようにすることを主たる技術課題とする。
【0011】すなわち、本発明者らの研究結果、上述し
た従来の回復手段による作用効果が予想以下の不成功に
終わってしまう原因は、その液室および液路にインクの
乱流が発生するが故に、かえって、気泡の分散化を招き
、生長する気泡の因子を残存してしまうという解明結果
に基づいて問題点の解決を図ることを本願発明の技術課
題とする。
た従来の回復手段による作用効果が予想以下の不成功に
終わってしまう原因は、その液室および液路にインクの
乱流が発生するが故に、かえって、気泡の分散化を招き
、生長する気泡の因子を残存してしまうという解明結果
に基づいて問題点の解決を図ることを本願発明の技術課
題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる問題の解決を図る
ために、本発明は、インク供給口を具えた共通液室と該
共通液室からインクが導かれる複数の液路とが凹部とし
て形成される天板に、個々の前記液路からインクを吐出
させるためのインク吐出口が一体に形成され、該インク
吐出口から吐出されたインク滴により記録がなされるイ
ンクジェットヘッドにおいて、前記インク供給口を前記
共通液室の前記複数の液路から最も離れた天井ないし壁
面に開口させると共に、前記共通液室の周囲壁を前記イ
ンク供給口から前記複数の液路まで連続する平面の組合
せによって形成したことを特徴とするものである。
ために、本発明は、インク供給口を具えた共通液室と該
共通液室からインクが導かれる複数の液路とが凹部とし
て形成される天板に、個々の前記液路からインクを吐出
させるためのインク吐出口が一体に形成され、該インク
吐出口から吐出されたインク滴により記録がなされるイ
ンクジェットヘッドにおいて、前記インク供給口を前記
共通液室の前記複数の液路から最も離れた天井ないし壁
面に開口させると共に、前記共通液室の周囲壁を前記イ
ンク供給口から前記複数の液路まで連続する平面の組合
せによって形成したことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】本発明によれば、そのインクジェットヘッドま
たはインクジェットヘッドカートリッジにおいて、共通
液室内のインク供給口開口位置から複数の液路にいたる
壁面がいずれも連続する平面の組合せによって形成され
ており、しかもインク供給口が共通液室の複数の液路と
は反対側に寄せて開口されているので、インク供給口か
ら各液路にいたる共通液室の壁にインクやインク中の気
泡が滞留するような隅部が形成されず、従って、インク
吐出口を介して行われる吸引回復動作的に共通液室や液
路に気泡が除去されずに取残されるようなことがない。
たはインクジェットヘッドカートリッジにおいて、共通
液室内のインク供給口開口位置から複数の液路にいたる
壁面がいずれも連続する平面の組合せによって形成され
ており、しかもインク供給口が共通液室の複数の液路と
は反対側に寄せて開口されているので、インク供給口か
ら各液路にいたる共通液室の壁にインクやインク中の気
泡が滞留するような隅部が形成されず、従って、インク
吐出口を介して行われる吸引回復動作的に共通液室や液
路に気泡が除去されずに取残されるようなことがない。
【0014】
【実施例】以下に、図面に基づいて本発明の実施例を詳
細かつ具体的に説明する。
細かつ具体的に説明する。
【0015】図2ないし図6は、本発明の実施に好適な
インクジェットユニット(IJU),インクジェットヘ
ッド(IJH),インクタンク(IT),インクジェッ
トヘッドカートリッジ(IJC),インクジェット装置
本体(IJRA)およびキャリッジ(HC)のそれぞれ
およびそれぞれの関係を説明するための説明図である。 以下、これらの図面を用いて各部構成の説明を行う。
インクジェットユニット(IJU),インクジェットヘ
ッド(IJH),インクタンク(IT),インクジェッ
トヘッドカートリッジ(IJC),インクジェット装置
本体(IJRA)およびキャリッジ(HC)のそれぞれ
およびそれぞれの関係を説明するための説明図である。 以下、これらの図面を用いて各部構成の説明を行う。
【0016】なお、本例でのインクジェットヘッドカー
トリッジ(IJC)1000は、図3に示すように、イ
ンクの収容力が大きくなっているもので、カートリッジ
IJC1000内に形成されるIT(図4参照)の前面
よりもわずかにインクジェットユニット(IJU)の先
端部が突出した形状をなす。また、このIJC1000
は、インクジェット記録装置本体(IJRA)に装備さ
れるキャリッジ(HC)(図5)の後述する位置決め手
段および電気的接点によって固定支持されるもので、該
HCに対して着脱可能なディポーザブルタイプである。
トリッジ(IJC)1000は、図3に示すように、イ
ンクの収容力が大きくなっているもので、カートリッジ
IJC1000内に形成されるIT(図4参照)の前面
よりもわずかにインクジェットユニット(IJU)の先
端部が突出した形状をなす。また、このIJC1000
は、インクジェット記録装置本体(IJRA)に装備さ
れるキャリッジ(HC)(図5)の後述する位置決め手
段および電気的接点によって固定支持されるもので、該
HCに対して着脱可能なディポーザブルタイプである。
【0017】また、図2〜図6には、本発明の成立段階
において成された数々の新規な技術が適用された構成が
示されているので、これらの構成を以下に順次説明する
。
において成された数々の新規な技術が適用された構成が
示されているので、これらの構成を以下に順次説明する
。
【0018】(A)インクジェットユニット(IJU)
の構成 IJUは、電気信号に応じて膜沸騰をインクに対して生
じさせるための熱エネルギーを生成する電気熱変換体を
用いて記録を行うバブルジェット方式ユニットである。
の構成 IJUは、電気信号に応じて膜沸騰をインクに対して生
じさせるための熱エネルギーを生成する電気熱変換体を
用いて記録を行うバブルジェット方式ユニットである。
【0019】図2において、100はIJHを構成する
ヒータボードであり、ヒータボード100にはSi基板
上に複数の列状に配された電気熱変換体(吐出ヒータ)
と、これに電力を供給するAl等の電気配線とが成膜技
術により形成されている。200はヒータボード100
に対する配線基板であり、ヒータボード100の配線に
対応する配線(例えばワイヤボンディングにより接続さ
れる)と、この配線の端部に位置し本体装置からの電気
信号を受けるパッド201とを有している。
ヒータボードであり、ヒータボード100にはSi基板
上に複数の列状に配された電気熱変換体(吐出ヒータ)
と、これに電力を供給するAl等の電気配線とが成膜技
術により形成されている。200はヒータボード100
に対する配線基板であり、ヒータボード100の配線に
対応する配線(例えばワイヤボンディングにより接続さ
れる)と、この配線の端部に位置し本体装置からの電気
信号を受けるパッド201とを有している。
【0020】1300は吐出口形成部材400およびヒ
ータボード100と共にIJHを形成している溝付天板
であり、天板1300には不図示の複数のインク流路を
それぞれ区分するための隔壁や各インク流路へインクを
与えるためにインクを収納するための共通液室等が設け
られていて、ITから供給されるインクを受けて上述の
共通液室へ導入するインク受け口(供給口)1500と
、各インク流路に対応した吐出口を複数有する吐出口形
成部材400とが天板1300と一体成型されている。 なおこれらの一体成型材料としてはポリサルフォンが好
ましいが、他の成型用樹脂材料でもよい。
ータボード100と共にIJHを形成している溝付天板
であり、天板1300には不図示の複数のインク流路を
それぞれ区分するための隔壁や各インク流路へインクを
与えるためにインクを収納するための共通液室等が設け
られていて、ITから供給されるインクを受けて上述の
共通液室へ導入するインク受け口(供給口)1500と
、各インク流路に対応した吐出口を複数有する吐出口形
成部材400とが天板1300と一体成型されている。 なおこれらの一体成型材料としてはポリサルフォンが好
ましいが、他の成型用樹脂材料でもよい。
【0021】300は配線基板200の裏面を平面で支
持する例えば金属製の支持体であり、インクジェットヘ
ッドユニット(IJU)の底板となる。500は押えば
ねであり、ほぼM字形状をなし、そのM字の中央天板1
300の不図示の共通液室近傍を軽圧で押圧すると共に
その前だれ部501で液路の一部、好ましくは吐出口近
傍の領域を線圧で集中押圧する。かくして、押えばねの
脚部が支持体300の穴3121を通って支持体300
の裏面側に係合することでヒータボード100および天
板1300を支持体300との間に挟み込んだ状態で両
者を係合させることができ、押えばね500とその前だ
れ部501の集中付勢力によってヒータボード100と
天板1300とを圧着固定する。
持する例えば金属製の支持体であり、インクジェットヘ
ッドユニット(IJU)の底板となる。500は押えば
ねであり、ほぼM字形状をなし、そのM字の中央天板1
300の不図示の共通液室近傍を軽圧で押圧すると共に
その前だれ部501で液路の一部、好ましくは吐出口近
傍の領域を線圧で集中押圧する。かくして、押えばねの
脚部が支持体300の穴3121を通って支持体300
の裏面側に係合することでヒータボード100および天
板1300を支持体300との間に挟み込んだ状態で両
者を係合させることができ、押えばね500とその前だ
れ部501の集中付勢力によってヒータボード100と
天板1300とを圧着固定する。
【0022】また、支持体300は、インクタンクIT
の2つの位置決め凸起1012および位置決めと熱融着
保持兼用凸起1800,1801(図4参照)に係合す
る位置決め用穴312,1900,2000を有する他
、装置本体IJRAのキャリッジHCに対する位置決め
用の突起2500,2600を裏面側に有している。 加えて支持体300はインクタンクIJからのインク供
給を可能とするインク供給管2200(後述)を貫通可
能にする穴320をも有している。なお、このような支
持体300に対し、配線基板200を取付けるにあたっ
ては、接着剤等で貼着して行われる。
の2つの位置決め凸起1012および位置決めと熱融着
保持兼用凸起1800,1801(図4参照)に係合す
る位置決め用穴312,1900,2000を有する他
、装置本体IJRAのキャリッジHCに対する位置決め
用の突起2500,2600を裏面側に有している。 加えて支持体300はインクタンクIJからのインク供
給を可能とするインク供給管2200(後述)を貫通可
能にする穴320をも有している。なお、このような支
持体300に対し、配線基板200を取付けるにあたっ
ては、接着剤等で貼着して行われる。
【0023】また、支持体300の凹部2400,24
00は、それぞれ位置決め用突起2500,2600の
近傍に設けられており、組立てられたインクジェットヘ
ッドカートリッジIJC(図3)において、その支持体
300の周囲の3辺に形成される平行溝3000,30
01の複数によって画成されるヘッドIJHの先端延長
域にあって、ゴミやインク等の不要物が突起2500,
2600に至ることがないようにしている。
00は、それぞれ位置決め用突起2500,2600の
近傍に設けられており、組立てられたインクジェットヘ
ッドカートリッジIJC(図3)において、その支持体
300の周囲の3辺に形成される平行溝3000,30
01の複数によって画成されるヘッドIJHの先端延長
域にあって、ゴミやインク等の不要物が突起2500,
2600に至ることがないようにしている。
【0024】蓋部材800は、図3および図5からもわ
かるように、インクジェットヘッドカートリッジIJC
の外壁を形成すると共に、インクタンクITとの間にイ
ンクジェットユニットIJUを収納する空間部を形成し
ている。また、上記の平行溝3001が形成されている
インク供給部材600には、前述したインク供給管22
00に連続するインク導管1600の供給管2200側
が固定の片持ちばりとして形成されており、インク導管
1600の固定側とインク供給管2200との間に毛管
現象を確保するための封止ピン602が挿入されている
。なお、601はインクタンクITと供給管2200と
の間を結合シールするパッキン、700は供給管220
0のタンク側端部に設けられたフィルタである。
かるように、インクジェットヘッドカートリッジIJC
の外壁を形成すると共に、インクタンクITとの間にイ
ンクジェットユニットIJUを収納する空間部を形成し
ている。また、上記の平行溝3001が形成されている
インク供給部材600には、前述したインク供給管22
00に連続するインク導管1600の供給管2200側
が固定の片持ちばりとして形成されており、インク導管
1600の固定側とインク供給管2200との間に毛管
現象を確保するための封止ピン602が挿入されている
。なお、601はインクタンクITと供給管2200と
の間を結合シールするパッキン、700は供給管220
0のタンク側端部に設けられたフィルタである。
【0025】このインク供給部材600は、モールド成
型されるもので、廉価でしかも位置精度が高く、形成上
の精度低下を無くしているだけでなく、導管1600を
片持梁構造としたことによって大量生産においても導管
1600の上述インク受け口1500に対する安定した
圧接状態が得られる。本例では、このような圧接状態下
で封止用接着剤をインク供給部材600の側から流し込
むだけで、より完全な連通状態を確実に得ることができ
ている。なお、インク供給部材600の支持体300に
対する固定は、支持体300の穴1901,1902に
対してインク供給部材600の裏面側ピン(不図示)を
貫通突出させた上、その支持体300の裏面側に突出し
た部分を熱融着することで容易に行われる。なお、この
熱融着された裏面部のわずかな突出領域は、インクタン
クITのインクジェットヘッドユニットIJU取付面側
壁面のくぼみ(不図示)内に収められるのでユニットI
JUの位置決め面を正確に確保することができる。
型されるもので、廉価でしかも位置精度が高く、形成上
の精度低下を無くしているだけでなく、導管1600を
片持梁構造としたことによって大量生産においても導管
1600の上述インク受け口1500に対する安定した
圧接状態が得られる。本例では、このような圧接状態下
で封止用接着剤をインク供給部材600の側から流し込
むだけで、より完全な連通状態を確実に得ることができ
ている。なお、インク供給部材600の支持体300に
対する固定は、支持体300の穴1901,1902に
対してインク供給部材600の裏面側ピン(不図示)を
貫通突出させた上、その支持体300の裏面側に突出し
た部分を熱融着することで容易に行われる。なお、この
熱融着された裏面部のわずかな突出領域は、インクタン
クITのインクジェットヘッドユニットIJU取付面側
壁面のくぼみ(不図示)内に収められるのでユニットI
JUの位置決め面を正確に確保することができる。
【0026】(B)インクタンクIT構成説明インクタ
ンクITは、図2に示すようにカートリッジ本体100
0と、後に詳述するインク吸収体群900とインク吸収
体群900をカートリッジ本体1000の上記ユニット
IJU取付面とは反対側の側面から挿入した後、これを
封止する蓋部材1100とで構成されている。
ンクITは、図2に示すようにカートリッジ本体100
0と、後に詳述するインク吸収体群900とインク吸収
体群900をカートリッジ本体1000の上記ユニット
IJU取付面とは反対側の側面から挿入した後、これを
封止する蓋部材1100とで構成されている。
【0027】900はインクを含浸させるための吸収体
であり、カートリッジ本体1000内に配置される。
であり、カートリッジ本体1000内に配置される。
【0028】1200は上記各部100〜600からな
るユニットIJUに対してインクを供給するための供給
口であると共に、当該ユニットIJUをカートリッジ本
体1000の内部に配置する前の工程でインクを注入す
ることにより吸収体900のインク含浸を行うための注
入口でもある。
るユニットIJUに対してインクを供給するための供給
口であると共に、当該ユニットIJUをカートリッジ本
体1000の内部に配置する前の工程でインクを注入す
ることにより吸収体900のインク含浸を行うための注
入口でもある。
【0029】本例のインクタンクITでは、インクの供
給が可能な部分は、大気連通口1401とこの供給口1
200とになるが、インク吸収体900からのインク供
給性を良好に行うために本体1000内にはリブ230
0が、また蓋部材1100には部分リブ2301,23
02が設けられていて、これらにより形成されたタンク
内空気存在領域があり、かかる空気存在領域が大気連通
口1401側からインク供給口1200に最も遠い角部
領域にわたって連続的に形成されているので、吸収体9
00へのインクの良好かつ均一な供給を、この供給口1
200側から行うことができる。
給が可能な部分は、大気連通口1401とこの供給口1
200とになるが、インク吸収体900からのインク供
給性を良好に行うために本体1000内にはリブ230
0が、また蓋部材1100には部分リブ2301,23
02が設けられていて、これらにより形成されたタンク
内空気存在領域があり、かかる空気存在領域が大気連通
口1401側からインク供給口1200に最も遠い角部
領域にわたって連続的に形成されているので、吸収体9
00へのインクの良好かつ均一な供給を、この供給口1
200側から行うことができる。
【0030】このことは実用上極めて有効であって、イ
ンクタンクITはカートリッジ本体1000の後面にお
いて、キャリッジ移動方向に平行なリブ2300を4本
有し、吸収体900が後面に密着することを防止してい
る。また、部分リブ2301,2302は、リブ230
0に対して対応するその延長上の蓋部材1100の内面
に設けられているが、リブ2300とは異なり、分割さ
れた状態となっていて、空気の存在空間を前者より増加
させている。なお、部分リブ2301,2302は蓋部
材1100の全面積の半分以下の面に分散されており、
かくしてこれらのリブによりインク吸収体900のタン
ク供給口1200から最も遠い角部の領域のインクをよ
り安定させつつ、しかも確実に、供給口1200側に毛
管力で導くことができる。1400は大気連通口140
1の内方に配置される撥液材であり、これにより大気連
通口1401からのインク漏洩が防止される。
ンクタンクITはカートリッジ本体1000の後面にお
いて、キャリッジ移動方向に平行なリブ2300を4本
有し、吸収体900が後面に密着することを防止してい
る。また、部分リブ2301,2302は、リブ230
0に対して対応するその延長上の蓋部材1100の内面
に設けられているが、リブ2300とは異なり、分割さ
れた状態となっていて、空気の存在空間を前者より増加
させている。なお、部分リブ2301,2302は蓋部
材1100の全面積の半分以下の面に分散されており、
かくしてこれらのリブによりインク吸収体900のタン
ク供給口1200から最も遠い角部の領域のインクをよ
り安定させつつ、しかも確実に、供給口1200側に毛
管力で導くことができる。1400は大気連通口140
1の内方に配置される撥液材であり、これにより大気連
通口1401からのインク漏洩が防止される。
【0031】前述したインクタンクITのインク収容空
間は長方体形状であり、その長辺がカートリッジ本体1
000の側面となるので上述したリブの配置構成は特に
有効であるが、キャリッジの移動方向に長辺を持つ場合
または立方体の場合は、蓋部材1100の全体にリブを
設けるようにすることでインク吸収体群900からのイ
ンク供給を安定化できる。限られた空間内にインクをで
きるだけ収納するためには直方体形状が適しているが、
この収納されたインクを無駄なく記録に使用するために
は、上述したように、角部の領域に近接する2面領域に
上記作用を行えるリブを設けることが重要である。
間は長方体形状であり、その長辺がカートリッジ本体1
000の側面となるので上述したリブの配置構成は特に
有効であるが、キャリッジの移動方向に長辺を持つ場合
または立方体の場合は、蓋部材1100の全体にリブを
設けるようにすることでインク吸収体群900からのイ
ンク供給を安定化できる。限られた空間内にインクをで
きるだけ収納するためには直方体形状が適しているが、
この収納されたインクを無駄なく記録に使用するために
は、上述したように、角部の領域に近接する2面領域に
上記作用を行えるリブを設けることが重要である。
【0032】さらに本実施例におけるインクタンクIT
の内面リブは、直方体形状のインク吸収体900の厚み
方向に対してほぼ均一な分布で配置されるので、このこ
とは、吸収体900全体のインク消費に対して、大気圧
分布を均一化しつつインク残量をほとんど無ならしめる
ことができるために重要な構成となる。さらに、このリ
ブの配置上の技術思想を詳述すると、直方体の4角形上
面においてインク供給口1200の投影位置を中心とし
て、長辺を半径とする円弧を描いたときに、その円弧よ
りも外側に位置する吸収体に対して、大気圧状態が早期
に与えられるようにその円弧よりも外側の面に上記リブ
を配設することが重要となる。この場合、タンクの大気
連通口は、このリブ配設領域に大気を導入できる位置で
あれば、本例の位置に限られるものでないことは勿論で
ある。
の内面リブは、直方体形状のインク吸収体900の厚み
方向に対してほぼ均一な分布で配置されるので、このこ
とは、吸収体900全体のインク消費に対して、大気圧
分布を均一化しつつインク残量をほとんど無ならしめる
ことができるために重要な構成となる。さらに、このリ
ブの配置上の技術思想を詳述すると、直方体の4角形上
面においてインク供給口1200の投影位置を中心とし
て、長辺を半径とする円弧を描いたときに、その円弧よ
りも外側に位置する吸収体に対して、大気圧状態が早期
に与えられるようにその円弧よりも外側の面に上記リブ
を配設することが重要となる。この場合、タンクの大気
連通口は、このリブ配設領域に大気を導入できる位置で
あれば、本例の位置に限られるものでないことは勿論で
ある。
【0033】加えて、本実施例では、インクジェットヘ
ッドカートリッジIJCのヘッドIJHに対する後面を
平面化して、装置に組み込まれたときの必要スペースを
最小化ならしめるとともに、インクの収容量を最大化し
ている構成としているために、装置の小型化を達成でき
るだけではなく、カートリッジIJCの交換頻度を減少
できるという優れた利点が得られる。そして、インクジ
ェットユニットIJUを一体化するための空間の後方部
を利用して、そこに、大気連通口1401用の突出部分
を形成し、この突出部分の内部を空洞化して、ここに前
述した吸収体900厚み全体に対する大気圧供給空間1
402を形成している。このように構成することで、従
来には見られない優れたカートリッジを提供することが
できた。
ッドカートリッジIJCのヘッドIJHに対する後面を
平面化して、装置に組み込まれたときの必要スペースを
最小化ならしめるとともに、インクの収容量を最大化し
ている構成としているために、装置の小型化を達成でき
るだけではなく、カートリッジIJCの交換頻度を減少
できるという優れた利点が得られる。そして、インクジ
ェットユニットIJUを一体化するための空間の後方部
を利用して、そこに、大気連通口1401用の突出部分
を形成し、この突出部分の内部を空洞化して、ここに前
述した吸収体900厚み全体に対する大気圧供給空間1
402を形成している。このように構成することで、従
来には見られない優れたカートリッジを提供することが
できた。
【0034】なお、この大気圧供給空間1402は、従
来よりもはるかに大きい空間であり、上記大気連通口1
401が上方に位置しているので、何らかの異常で、イ
ンクが吸収体900から遊離しても、この大気圧供給空
間1402により、そのインクが一時的に保持されて、
再びインクを確実に吸収体900に回収させることがで
きる。
来よりもはるかに大きい空間であり、上記大気連通口1
401が上方に位置しているので、何らかの異常で、イ
ンクが吸収体900から遊離しても、この大気圧供給空
間1402により、そのインクが一時的に保持されて、
再びインクを確実に吸収体900に回収させることがで
きる。
【0035】図4はインクタンクITを上記ユニットI
JUが取付けられる面の側から見て示すもので、ここで
L1 はインク吐出口形成部材400の突出口列のほぼ
中央を通り、タンクITの底面もしくはキャリッジ表面
の載置基準面に平行な直線であり、図2に示す支持体3
00の孔312,312に係合する2つの位置決め凸起
1012,1012がそれぞれこの直線L1 上にある
。この凸起1012の高さは支持体300の厚みよりわ
ずかに低く、支持体300の位置決めを行う。また、図
4で直線L1 の延長上には図5に示すキャリッジHC
の位置決め用フック4001の90°角の係合面400
2が係合する爪2100が配設されていて、キャリッジ
HCに対する位置決めの作用力がこの直線L1 を含む
上記基準面に平行な面領域で作用するように構成されて
いる。図5で後述するが、このような関係により、イン
クタンク自体の位置決め精度をヘッドIJHの吐出口の
位置決め精度と同等にまで高めるという効果が得られる
。
JUが取付けられる面の側から見て示すもので、ここで
L1 はインク吐出口形成部材400の突出口列のほぼ
中央を通り、タンクITの底面もしくはキャリッジ表面
の載置基準面に平行な直線であり、図2に示す支持体3
00の孔312,312に係合する2つの位置決め凸起
1012,1012がそれぞれこの直線L1 上にある
。この凸起1012の高さは支持体300の厚みよりわ
ずかに低く、支持体300の位置決めを行う。また、図
4で直線L1 の延長上には図5に示すキャリッジHC
の位置決め用フック4001の90°角の係合面400
2が係合する爪2100が配設されていて、キャリッジ
HCに対する位置決めの作用力がこの直線L1 を含む
上記基準面に平行な面領域で作用するように構成されて
いる。図5で後述するが、このような関係により、イン
クタンク自体の位置決め精度をヘッドIJHの吐出口の
位置決め精度と同等にまで高めるという効果が得られる
。
【0036】また、支持体300のインクタンク側面へ
の固定用孔1900,2000のそれぞれに対応するイ
ンクタンクの突起1800,1801は前述の凸起10
12よりも長く、支持体300を貫通して突出した部分
を熱融着して支持体300をその側面に固定するための
ものである。そこで上述の線L1 に垂直でこの突起1
800を通る直線をL3 、突起1801を通る直線を
L2 としたとき、直線L3上には上記供給口1200
のほぼ中心が位置することになり、供給口1200と供
給管2200との結合状態を安定化する作用をし、落下
や衝撃によってもこれらの結合状態への負荷を軽減する
ことができる。また、直線L2 とL3 とは一致して
おらず、ヘッドIJHの吐出口側の凸起1012周辺に
突起1800,1801が存在しているので、さらにヘ
ッドIJHのタンクに対する位置決めの補強効果が得ら
れる。なお、L4 で示される曲線は、インク供給部材
600の装着時の外壁位置である。突起1800,18
01はその曲線L4 に沿っているので、ヘッドIJH
の先端側構成の重量に対しても充分な強度と位置精度を
与えている。 2700はインクタンクITの先端ツバで、図5に示す
ようにキャリッジHCの前板4000の溝孔に挿入され
て、インクタンクITの変位が極端に悪くなるような異
変時に対して備えている。また、図4よび図5に示す2
101は、キャリッジHCに対する抜け止めで、キャリ
ッジHCの不図示のバーに対して設けられ、カートリッ
ジIJCが後述の用に旋回装着された位置でこのバーの
下方に侵入して、不要に位置決め位置から離脱させる上
方方向への力が作用しても装着状態を維持するための保
護用部材である。インクタンクITは、ユニットIJU
が装着された後に蓋800により覆蓋されることで、ユ
ニットIJUを下方開口を除き、取囲む形となるが、イ
ンクジェットヘッドカートリッジIJCとしては、キャ
リッジHCに搭載するための下方開口部がキャリッジH
Cに近接するため、実質的にはここに4方包囲空間が形
成されることになる。従って、この包囲空間内にあるヘ
ッドIJHからの発熱がこの空間内に溜り、保温空間と
して有効となるものの長期連続使用の場合は、わずかな
がら昇温する結果を生じる。このために本実施例では、
支持体300の自然放熱を助けるためにカートリッジI
JCの上方面に、この空間よりは小さい幅のスリット1
700を設けて、昇温を防止しつつユニットIJU全体
の温度分布の均一化を図り、環境に左右されないように
した。
の固定用孔1900,2000のそれぞれに対応するイ
ンクタンクの突起1800,1801は前述の凸起10
12よりも長く、支持体300を貫通して突出した部分
を熱融着して支持体300をその側面に固定するための
ものである。そこで上述の線L1 に垂直でこの突起1
800を通る直線をL3 、突起1801を通る直線を
L2 としたとき、直線L3上には上記供給口1200
のほぼ中心が位置することになり、供給口1200と供
給管2200との結合状態を安定化する作用をし、落下
や衝撃によってもこれらの結合状態への負荷を軽減する
ことができる。また、直線L2 とL3 とは一致して
おらず、ヘッドIJHの吐出口側の凸起1012周辺に
突起1800,1801が存在しているので、さらにヘ
ッドIJHのタンクに対する位置決めの補強効果が得ら
れる。なお、L4 で示される曲線は、インク供給部材
600の装着時の外壁位置である。突起1800,18
01はその曲線L4 に沿っているので、ヘッドIJH
の先端側構成の重量に対しても充分な強度と位置精度を
与えている。 2700はインクタンクITの先端ツバで、図5に示す
ようにキャリッジHCの前板4000の溝孔に挿入され
て、インクタンクITの変位が極端に悪くなるような異
変時に対して備えている。また、図4よび図5に示す2
101は、キャリッジHCに対する抜け止めで、キャリ
ッジHCの不図示のバーに対して設けられ、カートリッ
ジIJCが後述の用に旋回装着された位置でこのバーの
下方に侵入して、不要に位置決め位置から離脱させる上
方方向への力が作用しても装着状態を維持するための保
護用部材である。インクタンクITは、ユニットIJU
が装着された後に蓋800により覆蓋されることで、ユ
ニットIJUを下方開口を除き、取囲む形となるが、イ
ンクジェットヘッドカートリッジIJCとしては、キャ
リッジHCに搭載するための下方開口部がキャリッジH
Cに近接するため、実質的にはここに4方包囲空間が形
成されることになる。従って、この包囲空間内にあるヘ
ッドIJHからの発熱がこの空間内に溜り、保温空間と
して有効となるものの長期連続使用の場合は、わずかな
がら昇温する結果を生じる。このために本実施例では、
支持体300の自然放熱を助けるためにカートリッジI
JCの上方面に、この空間よりは小さい幅のスリット1
700を設けて、昇温を防止しつつユニットIJU全体
の温度分布の均一化を図り、環境に左右されないように
した。
【0037】さて、インクジェットヘッドカートリッジ
IJCとして組立てられると、インクはカートリッジ内
部で供給口1200、支持体300に設けた孔320お
よびインクタンクITの中裏面側に設けた不図示の導入
口を介してタンク内に供給され、その内部を通った後、
導出口から適宜の供給管および天板1300のインク導
入口1500を介して共通液室内へと流入する。以上に
おけるインク連通用の接続部には、例えばシリコンゴム
やブチルゴム等のパッキンが配設され、これによって封
止が行われてインク供給路が確保される。
IJCとして組立てられると、インクはカートリッジ内
部で供給口1200、支持体300に設けた孔320お
よびインクタンクITの中裏面側に設けた不図示の導入
口を介してタンク内に供給され、その内部を通った後、
導出口から適宜の供給管および天板1300のインク導
入口1500を介して共通液室内へと流入する。以上に
おけるインク連通用の接続部には、例えばシリコンゴム
やブチルゴム等のパッキンが配設され、これによって封
止が行われてインク供給路が確保される。
【0038】なお、本実施例においてはIJHの天板1
300には耐インク性に優れたポリサルフォン,ポリエ
ーテルサルフォン,ポリフェニレンオキサイド,ポリプ
ロピレンなどの樹脂が用いられ、また、インク吐出口形
成部材400と共に金型内で一体に同時成型される。
300には耐インク性に優れたポリサルフォン,ポリエ
ーテルサルフォン,ポリフェニレンオキサイド,ポリプ
ロピレンなどの樹脂が用いられ、また、インク吐出口形
成部材400と共に金型内で一体に同時成型される。
【0039】上述のように、インク供給部材600,天
板300とインク吐出口形成部材400とを一体化した
部材およびインクジェットヘッドカートリッジ本体10
00をそれぞれ一体成形部品としたので組立て精度が高
水準になるばかりでなく、大量生産の品質向上に極めて
有効である。また部品点数の個数は従来に比較して減少
できているので、優れた所望特性を確実に発揮できる。
板300とインク吐出口形成部材400とを一体化した
部材およびインクジェットヘッドカートリッジ本体10
00をそれぞれ一体成形部品としたので組立て精度が高
水準になるばかりでなく、大量生産の品質向上に極めて
有効である。また部品点数の個数は従来に比較して減少
できているので、優れた所望特性を確実に発揮できる。
【0040】また、本実施例では、上記組立後の形状に
おいて、図2ないし図4で示されるように、インク供給
部材600は、その上面部603がインクタンクITの
スリット1700を備えた屋根部の端部4008との間
に図3に示したようにスリットSを形成し、また、部材
600の下面部604と底部蓋800が接着される薄板
のヘッド側端部4011との間には上記スリットSと同
様のスリット(不図示)が形成される。このようにして
インクタンクITとインク供給部材600との間に形成
したスリットにより、上記スリット1700の放熱を一
層促進させる作用を実質的に行うとともに、タンクIT
へ加わる不要な圧力があってもこれを直接供給部材、強
いてはインクジェットユニットIJTへ及ぼすことを防
止する効果が得られる。
おいて、図2ないし図4で示されるように、インク供給
部材600は、その上面部603がインクタンクITの
スリット1700を備えた屋根部の端部4008との間
に図3に示したようにスリットSを形成し、また、部材
600の下面部604と底部蓋800が接着される薄板
のヘッド側端部4011との間には上記スリットSと同
様のスリット(不図示)が形成される。このようにして
インクタンクITとインク供給部材600との間に形成
したスリットにより、上記スリット1700の放熱を一
層促進させる作用を実質的に行うとともに、タンクIT
へ加わる不要な圧力があってもこれを直接供給部材、強
いてはインクジェットユニットIJTへ及ぼすことを防
止する効果が得られる。
【0041】以上述べたように、本実施例の上記構成は
、従来には無い構成であって、それぞれが単独で有効な
効果をもたらすと共に、複合的にも各構成要件によって
相乗的な各種の構成効果をもたらすことができる。
、従来には無い構成であって、それぞれが単独で有効な
効果をもたらすと共に、複合的にも各構成要件によって
相乗的な各種の構成効果をもたらすことができる。
【0042】(C)キャリッジHCに対するインクジェ
ットヘッドカートリッジIJCの取付説明図5において
、5000はプラテンローラで、記録媒体Pを紙面下方
から上方へ案内する。キャリッジHCは、プラテンロー
ラ5000に沿って移動するもので、キャリッジHCに
はその前方プラテン側に、インクジェットヘッドカート
リッジ(IJC)1000の前面側に位置する前板40
00(厚さが例えば2mm)と、カートリッジ1000
の配線基板200のパッド201に対応するパッド20
11を具備したフレキシブルシート4005およびこれ
を裏面側から各パッド2011に対して押圧する弾性力
を発生するためのゴムパッドシート4007を保持する
電気接続部用支持板4003と、インクジェットカート
リッジ1000を記録位置に固定するための位置決め用
フック4001とが設けられている。
ットヘッドカートリッジIJCの取付説明図5において
、5000はプラテンローラで、記録媒体Pを紙面下方
から上方へ案内する。キャリッジHCは、プラテンロー
ラ5000に沿って移動するもので、キャリッジHCに
はその前方プラテン側に、インクジェットヘッドカート
リッジ(IJC)1000の前面側に位置する前板40
00(厚さが例えば2mm)と、カートリッジ1000
の配線基板200のパッド201に対応するパッド20
11を具備したフレキシブルシート4005およびこれ
を裏面側から各パッド2011に対して押圧する弾性力
を発生するためのゴムパッドシート4007を保持する
電気接続部用支持板4003と、インクジェットカート
リッジ1000を記録位置に固定するための位置決め用
フック4001とが設けられている。
【0043】前板4000は位置決め用突起4010を
カートリッジの支持体300の前述した位置決め突起2
500,2600にそれぞれ対応して2個有し、カート
リッジ1000の装着後はこの突出面4010に垂直な
力が付加される。このため、不図示の複数の補強用リブ
が力の方向に沿って前板4000のプラテンローラ側に
、設けられている。なお、このリブは、カートリッジI
JC装着時の前面位置L5 よりもわずかに(約0.1
mm程度)プラテンローラ側に突出しているヘッド保護
用突出部をも形成している。
カートリッジの支持体300の前述した位置決め突起2
500,2600にそれぞれ対応して2個有し、カート
リッジ1000の装着後はこの突出面4010に垂直な
力が付加される。このため、不図示の複数の補強用リブ
が力の方向に沿って前板4000のプラテンローラ側に
、設けられている。なお、このリブは、カートリッジI
JC装着時の前面位置L5 よりもわずかに(約0.1
mm程度)プラテンローラ側に突出しているヘッド保護
用突出部をも形成している。
【0044】電気接続部用支持板4003は、補強用リ
ブ4004を紙面とは垂直の方向に複数有し、プラテン
5000側からフック4001側に向って個々の側方へ
の突出割合を漸減させることにより、カートリッジ装着
時の位置を図のように傾斜させるための機能を持たせて
いる。また、支持板4003は電気的接触状態を安定化
するため、上記2つの位置決め用突出面4010がカー
トリッジ1000に及ぼす作用方向と逆方向に、カート
リッジ1000への作用力を及ぼすためのフック側の位
置決め面4006を突出面4010に対応して2個有し
、これらの間にパッドコンタクト域を形成すると共にパ
ッド2011対応のボッチ付ゴムシート4007のボッ
チの変形量を一義的に規定する。これらの位置決め面4
006は、カートリッジ1000が記録可能な位置に固
定されると、配線基板300の表面に当接した状態に保
たれる。
ブ4004を紙面とは垂直の方向に複数有し、プラテン
5000側からフック4001側に向って個々の側方へ
の突出割合を漸減させることにより、カートリッジ装着
時の位置を図のように傾斜させるための機能を持たせて
いる。また、支持板4003は電気的接触状態を安定化
するため、上記2つの位置決め用突出面4010がカー
トリッジ1000に及ぼす作用方向と逆方向に、カート
リッジ1000への作用力を及ぼすためのフック側の位
置決め面4006を突出面4010に対応して2個有し
、これらの間にパッドコンタクト域を形成すると共にパ
ッド2011対応のボッチ付ゴムシート4007のボッ
チの変形量を一義的に規定する。これらの位置決め面4
006は、カートリッジ1000が記録可能な位置に固
定されると、配線基板300の表面に当接した状態に保
たれる。
【0045】なお、本実施例では、さらに配線基板30
0のパッド201を前述した線L1に関して対称となる
ように分布させているので、ゴムシート4007の各ボ
ッチの変形量を均一化してパッド2011と201との
当接圧をより安定化させることができる。本実施例のパ
ッド201の分布は、上方,下方2列,縦2列である。
0のパッド201を前述した線L1に関して対称となる
ように分布させているので、ゴムシート4007の各ボ
ッチの変形量を均一化してパッド2011と201との
当接圧をより安定化させることができる。本実施例のパ
ッド201の分布は、上方,下方2列,縦2列である。
【0046】フック4001は、固定軸4009に係合
する長孔を有し、この長孔の移動空間を利用して図の位
置から反時計方向に回動した後、プラテンローラ500
0に沿って左方側へ移動することでキャリッジHCに対
するカートリッジ1000の位置決めを行う。このフッ
ク4001の移動はどうようなものでも良いが、レバー
等で行える構成が好ましい。いずれにしてもこのフック
4001の回動時にカートリッジ1000はプラテンロ
ーラ5000側に移動しつつ位置決め突起2500,2
600が前板の位置決め面4010に当接可能な位置へ
移動し、フック4001の左方側移動によって90°の
フック面4002がカートリッジ1000の爪2100
の90°面に密着しつつカートリッジ1000を位置決
め面2500,4010同志の接触域を中心に水平面内
で旋回させて最終的にパッド201,2011同士の接
触が始まる。
する長孔を有し、この長孔の移動空間を利用して図の位
置から反時計方向に回動した後、プラテンローラ500
0に沿って左方側へ移動することでキャリッジHCに対
するカートリッジ1000の位置決めを行う。このフッ
ク4001の移動はどうようなものでも良いが、レバー
等で行える構成が好ましい。いずれにしてもこのフック
4001の回動時にカートリッジ1000はプラテンロ
ーラ5000側に移動しつつ位置決め突起2500,2
600が前板の位置決め面4010に当接可能な位置へ
移動し、フック4001の左方側移動によって90°の
フック面4002がカートリッジ1000の爪2100
の90°面に密着しつつカートリッジ1000を位置決
め面2500,4010同志の接触域を中心に水平面内
で旋回させて最終的にパッド201,2011同士の接
触が始まる。
【0047】かくしてフック4001が所定位置、すな
わち固定位置に保持されると、パッド201,2011
同士の完全接触状態と、位置決め突起2500,401
0同士の完全面接触と、90度面4002およびその爪
の90度面の2面接触と、配線基板300と位置決め面
4006との面接触とが同時に形成されてキャリッジに
対するカートリッジIJCの保持が完了する。
わち固定位置に保持されると、パッド201,2011
同士の完全接触状態と、位置決め突起2500,401
0同士の完全面接触と、90度面4002およびその爪
の90度面の2面接触と、配線基板300と位置決め面
4006との面接触とが同時に形成されてキャリッジに
対するカートリッジIJCの保持が完了する。
【0048】(D)インクジェット装置の説明図6は本
発明にかかるインクジェット装置の構成の一例を示す。 ここで、5003はキャリッジHCを矢印aおよびb方
向に案内する案内軸、5004はリードスクリュー50
05に形成されている螺旋溝であり、キャリッジHCは
リードスクリュー5005の正逆回転に従って案内軸5
003に沿い矢印aまたはb方向に移動する。 そして、移動しながらキャリッジHCに搭載されたイン
クジェットヘッドカートリッジIJCのインクジェット
ヘッドIJHにより記録シートPに向けて記録が行われ
る。
発明にかかるインクジェット装置の構成の一例を示す。 ここで、5003はキャリッジHCを矢印aおよびb方
向に案内する案内軸、5004はリードスクリュー50
05に形成されている螺旋溝であり、キャリッジHCは
リードスクリュー5005の正逆回転に従って案内軸5
003に沿い矢印aまたはb方向に移動する。 そして、移動しながらキャリッジHCに搭載されたイン
クジェットヘッドカートリッジIJCのインクジェット
ヘッドIJHにより記録シートPに向けて記録が行われ
る。
【0049】5013はキャリッジ駆動モータ、500
9,5011は駆動モータ5013の駆動力をリードス
クリュー5005に伝達するためのギヤ、5002は記
録シートPをプラテン5000に向けて押付けているシ
ート押え板である。また、本実施例では開口部5023
を有し、インクジェットヘッドIJHの吐出面形成部材
400(図2参照)を覆蓋するキャップ部材5022、
これに連結され、回復動作時にキャップ部材5022を
介してヘッドIJHからインクを吸引する吸引手段50
15、さらに回復動作の前後等に使用されるクリーニン
グブレード5017,キャップ部材5022を支持する
支持部材5016を具えていて、クリーニングブレード
5017は部材5019を介して矢印方向に移動させら
れ、ヘッドの吐出面を掃拭する。
9,5011は駆動モータ5013の駆動力をリードス
クリュー5005に伝達するためのギヤ、5002は記
録シートPをプラテン5000に向けて押付けているシ
ート押え板である。また、本実施例では開口部5023
を有し、インクジェットヘッドIJHの吐出面形成部材
400(図2参照)を覆蓋するキャップ部材5022、
これに連結され、回復動作時にキャップ部材5022を
介してヘッドIJHからインクを吸引する吸引手段50
15、さらに回復動作の前後等に使用されるクリーニン
グブレード5017,キャップ部材5022を支持する
支持部材5016を具えていて、クリーニングブレード
5017は部材5019を介して矢印方向に移動させら
れ、ヘッドの吐出面を掃拭する。
【0050】5021はギヤ5010,カム5020を
介して吸引手段5015を駆動するためのレバーであり
、吸引動作時には駆動モータ5013により不図示のク
ラッチ切換手段および上述の伝達手段を介してその駆動
力が伝達される。また、5007および5008はキャ
リッジHCのホームポジションを検知するためのフォト
カプラであり、キャリッジHCに設けられた吐出レバー
5006の光路しゃ断により、ホームポジションが検知
され、駆動モータ5013の正逆回転方向の切換等が行
われる。
介して吸引手段5015を駆動するためのレバーであり
、吸引動作時には駆動モータ5013により不図示のク
ラッチ切換手段および上述の伝達手段を介してその駆動
力が伝達される。また、5007および5008はキャ
リッジHCのホームポジションを検知するためのフォト
カプラであり、キャリッジHCに設けられた吐出レバー
5006の光路しゃ断により、ホームポジションが検知
され、駆動モータ5013の正逆回転方向の切換等が行
われる。
【0051】なお、本実施例ではこれらのキャッピング
,クリーニング,吸引回復は、キャリッジHCがホーム
ポジション側領域にきたときにリードスクリュー500
5の作用によってそれらの対応位置で所望の処理が行え
るように構成されているが、周知のタイミングで所望の
作動を行うように構成されるものであれば、どのような
構成であってもよい。ただ、本実施例は本発明にとって
好ましい構成例を示したものである。
,クリーニング,吸引回復は、キャリッジHCがホーム
ポジション側領域にきたときにリードスクリュー500
5の作用によってそれらの対応位置で所望の処理が行え
るように構成されているが、周知のタイミングで所望の
作動を行うように構成されるものであれば、どのような
構成であってもよい。ただ、本実施例は本発明にとって
好ましい構成例を示したものである。
【0052】続いて、図1により本発明にかかるインク
ジェットヘッドIJHの構成について詳述するが、それ
に先立ち、本発明によるインクジェットヘッドIJHの
特徴を理解し易くするために比較例として従来のインク
ジェットヘッドの構成の概要を図7および図8に従って
説明しておく。
ジェットヘッドIJHの構成について詳述するが、それ
に先立ち、本発明によるインクジェットヘッドIJHの
特徴を理解し易くするために比較例として従来のインク
ジェットヘッドの構成の概要を図7および図8に従って
説明しておく。
【0053】図7は従来のインクジェットヘッドの概要
を示す。ここで、10は天板1300に形成された共通
液室、11は天板1300と一体成形されたインク吐出
口形成部材400に穿設されたインク吐出口、12は共
通液室10からインク吐出口11にインクを導く液路で
ある。そこで、このように構成されたインクジェットヘ
ッドではインクタンクITからインク供給口15を介し
て共通液室10に導かれたインクはここから複数の並列
に配設された液路12に導かれ、各液路12ごとに設け
られている不図示の電気熱変換体の選択的駆動により、
インク吐出口11から吐出される。
を示す。ここで、10は天板1300に形成された共通
液室、11は天板1300と一体成形されたインク吐出
口形成部材400に穿設されたインク吐出口、12は共
通液室10からインク吐出口11にインクを導く液路で
ある。そこで、このように構成されたインクジェットヘ
ッドではインクタンクITからインク供給口15を介し
て共通液室10に導かれたインクはここから複数の並列
に配設された液路12に導かれ、各液路12ごとに設け
られている不図示の電気熱変換体の選択的駆動により、
インク吐出口11から吐出される。
【0054】また、図8は上記インクジェットヘッドの
天板を取出して示す。
天板を取出して示す。
【0055】従来、天板1300の側に形成される共通
液室10の周囲壁は、その(a),(b)および(c)
で示されるようにインク供給口15が開口する天井19
から液路12の配列に向けて形成された前方壁16と、
(b)に示すように湾曲して形成された両側の側方壁1
7および側方壁17と前方壁16との間の天井側に斜め
に形成された上方壁18とで構成されていた。また、イ
ンク供給口15は共通液室10の天井19のほぼ中央部
に開口されていた。
液室10の周囲壁は、その(a),(b)および(c)
で示されるようにインク供給口15が開口する天井19
から液路12の配列に向けて形成された前方壁16と、
(b)に示すように湾曲して形成された両側の側方壁1
7および側方壁17と前方壁16との間の天井側に斜め
に形成された上方壁18とで構成されていた。また、イ
ンク供給口15は共通液室10の天井19のほぼ中央部
に開口されていた。
【0056】そこで、先にも述べたが、このように形成
された共通液室10では液室後方の左右側方壁17の近
傍やインク供給口15の後方天井近傍にインクのよどみ
が生じるために、これらの部分に発生ないし滞留した気
泡は吸引回復操作をしても仲々除去し切れないという問
題があった。
された共通液室10では液室後方の左右側方壁17の近
傍やインク供給口15の後方天井近傍にインクのよどみ
が生じるために、これらの部分に発生ないし滞留した気
泡は吸引回復操作をしても仲々除去し切れないという問
題があった。
【0057】このような従来のインクジェットヘッドに
対し、本発明では、特にその共通液室まわりおよびイン
ク供給口を図1に示す例のように構成する。ここで、1
はその共通液室、5はインク供給口であり、本例のイン
ク供給口5が形成されている天井2は、この図の(a)
,(b)および(c)によって示されているように、イ
ンク供給口5によってその後方が限定されており、イン
ク供給口5から半円筒状をなす後壁3に直接接続されて
いる。また、前方壁6,側方壁7および上方壁8のいず
れも平板状に形成されているため、共通液室1において
、インクのよどみが生じるような個所が存在しない。さ
らにこれらの壁6,7および8と液路12とは(a)に
も示されるように、段差なく接続されるために、インク
を供給口5から各液路12によどみなく導くことができ
る。
対し、本発明では、特にその共通液室まわりおよびイン
ク供給口を図1に示す例のように構成する。ここで、1
はその共通液室、5はインク供給口であり、本例のイン
ク供給口5が形成されている天井2は、この図の(a)
,(b)および(c)によって示されているように、イ
ンク供給口5によってその後方が限定されており、イン
ク供給口5から半円筒状をなす後壁3に直接接続されて
いる。また、前方壁6,側方壁7および上方壁8のいず
れも平板状に形成されているため、共通液室1において
、インクのよどみが生じるような個所が存在しない。さ
らにこれらの壁6,7および8と液路12とは(a)に
も示されるように、段差なく接続されるために、インク
を供給口5から各液路12によどみなく導くことができ
る。
【0058】図9は本発明の第2実施例によるインクジ
ェットヘッドIJHの構成を示す。本実施例は共通液室
1や液路12が形成される天板1300において、その
インク供給口5を共通液室1の後壁に直接開口させるよ
うにしたものである。なお、各壁面間の連続性を保つた
めに、本実施例ではインク供給口5の形状を方形とし、
さらにその幅を天井2および後壁3の幅に合わせるよう
になして、インクや気泡が滞留するような隅部が形成さ
れないようにしてある。かくして、共通液室1を形成し
ている周囲壁、すなわち、側方壁7,上方壁8および前
方壁6はいずれも天井2ないしインク供給口5の周りか
ら液路12に向けて互いに連続する平面で形成され、仮
に共通液室1に気泡が侵入もしくは発生したとしても、
吸引回復動作によりこれらの気泡を上記平面壁に沿わせ
て液路12からインク吐出口11に導き、容易に排出,
除去することができる。
ェットヘッドIJHの構成を示す。本実施例は共通液室
1や液路12が形成される天板1300において、その
インク供給口5を共通液室1の後壁に直接開口させるよ
うにしたものである。なお、各壁面間の連続性を保つた
めに、本実施例ではインク供給口5の形状を方形とし、
さらにその幅を天井2および後壁3の幅に合わせるよう
になして、インクや気泡が滞留するような隅部が形成さ
れないようにしてある。かくして、共通液室1を形成し
ている周囲壁、すなわち、側方壁7,上方壁8および前
方壁6はいずれも天井2ないしインク供給口5の周りか
ら液路12に向けて互いに連続する平面で形成され、仮
に共通液室1に気泡が侵入もしくは発生したとしても、
吸引回復動作によりこれらの気泡を上記平面壁に沿わせ
て液路12からインク吐出口11に導き、容易に排出,
除去することができる。
【0059】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段(
例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネ
ルギによりインクの状態変化を生起させる方式のインク
ジェットヘッド、インクジェット装置において優れた効
果をもたらすものである。かかる方式によれば記録の高
密度化,高精細化が達成できるからである。
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段(
例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネ
ルギによりインクの状態変化を生起させる方式のインク
ジェットヘッド、インクジェット装置において優れた効
果をもたらすものである。かかる方式によれば記録の高
密度化,高精細化が達成できるからである。
【0060】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長
,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出
させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号
をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行
われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出
が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号
としては、米国特許第4463359号明細書,同第4
345262号明細書に記載されているようなものが適
している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発
明の米国特許第4313124号明細書に記載されてい
る条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことがで
きる。
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長
,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出
させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号
をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行
われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出
が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号
としては、米国特許第4463359号明細書,同第4
345262号明細書に記載されているようなものが適
している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発
明の米国特許第4313124号明細書に記載されてい
る条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことがで
きる。
【0061】また、インクジェットヘッドの構成として
は、上述の各明細書に開示されているような吐出口,液
路,電気熱変換体の組合せ構成(直線状液流路または直
角液流路)の他に熱作用部が屈曲する領域に配置されて
いる構成を開示する米国特許第4558333号明細書
,米国特許第4459600号明細書を用いた構成も本
発明に含まれるものである。加えて、複数の電気熱変換
体に対して、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部
とする構成を開示する特開昭59−123670号公報
や熱エネルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応さ
せる構成を開示する特開昭59−138461号公報に
基いた構成としても本発明の効果は有効である。すなわ
ち、インクジェットヘッドの形態がどのようなものであ
っても、本発明によれば記録を確実に効率よく行うこと
ができるようになるからである。
は、上述の各明細書に開示されているような吐出口,液
路,電気熱変換体の組合せ構成(直線状液流路または直
角液流路)の他に熱作用部が屈曲する領域に配置されて
いる構成を開示する米国特許第4558333号明細書
,米国特許第4459600号明細書を用いた構成も本
発明に含まれるものである。加えて、複数の電気熱変換
体に対して、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部
とする構成を開示する特開昭59−123670号公報
や熱エネルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応さ
せる構成を開示する特開昭59−138461号公報に
基いた構成としても本発明の効果は有効である。すなわ
ち、インクジェットヘッドの形態がどのようなものであ
っても、本発明によれば記録を確実に効率よく行うこと
ができるようになるからである。
【0062】さらに、インクジェット装置が記録できる
記録媒体の最大幅に対応した長さを有するフルラインタ
イプのヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そ
のようなインクジェットヘッドとしては、複数のヘッド
の組合せによってその長さを満たす構成や、一体的に形
成された1個のヘッドとしての構成のいずれでもよい。 加えて、上例のようなシリアルタイプのものでも、装置
本体に固定された記録ヘッド、あるいは装置本体に装着
されることで本実施例として述べた装置本体との電気的
な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換
自在のチップタイプのインクジェットヘッド、あるいは
ヘッド自体にタンクが一体的にインクタンクが設けられ
たカートリッジタイプのインクジェットヘッドを用いた
場合にも本発明は有効である。
記録媒体の最大幅に対応した長さを有するフルラインタ
イプのヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そ
のようなインクジェットヘッドとしては、複数のヘッド
の組合せによってその長さを満たす構成や、一体的に形
成された1個のヘッドとしての構成のいずれでもよい。 加えて、上例のようなシリアルタイプのものでも、装置
本体に固定された記録ヘッド、あるいは装置本体に装着
されることで本実施例として述べた装置本体との電気的
な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換
自在のチップタイプのインクジェットヘッド、あるいは
ヘッド自体にタンクが一体的にインクタンクが設けられ
たカートリッジタイプのインクジェットヘッドを用いた
場合にも本発明は有効である。
【0063】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる、インクジェットヘッドに対しての回復手段、予
備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層
安定できるので、好ましいものである。これらを具体的
に挙げれば、インクジェットヘッドに対してのキャッピ
ング手段、クリーニング手段、加圧或は吸引手段、電気
熱変換体或はこれとは別の加熱素子或はこれらの組み合
わせによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行なう予
備吐出モードを行なうことも安定した記録を行なうため
に有効である。
られる、インクジェットヘッドに対しての回復手段、予
備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層
安定できるので、好ましいものである。これらを具体的
に挙げれば、インクジェットヘッドに対してのキャッピ
ング手段、クリーニング手段、加圧或は吸引手段、電気
熱変換体或はこれとは別の加熱素子或はこれらの組み合
わせによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行なう予
備吐出モードを行なうことも安定した記録を行なうため
に有効である。
【0064】また、搭載されるインクジェットヘッドの
種類ないし個数についても、例えば単色のインクに対応
して1個のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異
にする複数のインクに対応して複数個数設けられるもの
であってもよい。すなわち、例えば記録装置の記録モー
ドとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではな
く、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わ
せによるかいずれでもよいが、異なる色の複色カラー、
または混色によるフルカラーの少なくとも一つを備えた
装置にも本発明は極めて有効である。
種類ないし個数についても、例えば単色のインクに対応
して1個のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異
にする複数のインクに対応して複数個数設けられるもの
であってもよい。すなわち、例えば記録装置の記録モー
ドとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではな
く、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わ
せによるかいずれでもよいが、異なる色の複色カラー、
または混色によるフルカラーの少なくとも一つを備えた
装置にも本発明は極めて有効である。
【0065】さらに加えて、本発明インクジェット装置
の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像
出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組合せ
た複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ
装置の形態を採るもの等であってもよい。
の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像
出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組合せ
た複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ
装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0066】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、インク供給口を具えた共通液室と該共通液室からイ
ンクが導かれる複数の液路とが凹部として形成される天
板に、個々の前記液路からインクを吐出させるためのイ
ンク吐出口が一体に形成され、該インク吐出口から吐出
されたインク滴により記録がなされるインクジェットヘ
ッドにおいて、前記インク供給口を前記共通液室の前記
複数の液路から最も離れた天井ないし壁面に開口させる
と共に、前記共通液室の周囲壁を前記インク供給口から
前記複数の液路まで連続する平面の組合せによって形成
したので、共通液室に気泡が侵入、または発生し、それ
が放置等により仮に大きく成長したりしても、吸引回復
動作によりこのような気泡を共通液室や液路に滞留させ
ることなく容易にインク吐出口を介して排出させること
ができ、回復動作を行う間隔を長く保っても気泡の妨げ
による記録不良の心配がなく、正常な記録の達成が保証
される。
ば、インク供給口を具えた共通液室と該共通液室からイ
ンクが導かれる複数の液路とが凹部として形成される天
板に、個々の前記液路からインクを吐出させるためのイ
ンク吐出口が一体に形成され、該インク吐出口から吐出
されたインク滴により記録がなされるインクジェットヘ
ッドにおいて、前記インク供給口を前記共通液室の前記
複数の液路から最も離れた天井ないし壁面に開口させる
と共に、前記共通液室の周囲壁を前記インク供給口から
前記複数の液路まで連続する平面の組合せによって形成
したので、共通液室に気泡が侵入、または発生し、それ
が放置等により仮に大きく成長したりしても、吸引回復
動作によりこのような気泡を共通液室や液路に滞留させ
ることなく容易にインク吐出口を介して排出させること
ができ、回復動作を行う間隔を長く保っても気泡の妨げ
による記録不良の心配がなく、正常な記録の達成が保証
される。
【図1】本発明インクジェットヘッドの天井の一例を横
断面(a),平面(b)および縦断面(c)によって示
す構成図である。
断面(a),平面(b)および縦断面(c)によって示
す構成図である。
【図2】本発明インクジェットヘッドカートリッジの構
成の一例を分解して示す斜視図である。
成の一例を分解して示す斜視図である。
【図3】本発明インクジェットヘッドを組立状態で示す
斜視図である。
斜視図である。
【図4】本発明インクジェットヘッドをインクジェット
ヘッドユニットを取外した状態で示す斜視図である。
ヘッドユニットを取外した状態で示す斜視図である。
【図5】本発明インクジェットヘッドカートリッジのキ
ャリッジへの装着状態を示す説明図である。
ャリッジへの装着状態を示す説明図である。
【図6】本発明インクジェット装置の構成の一例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図7】従来のインクジェットヘッドの構成の概要を示
す横断面図である。
す横断面図である。
【図8】従来のインクジェットヘッドの天井を横断面(
a),平面(b)および縦断面(c)によって示す構成
図である。
a),平面(b)および縦断面(c)によって示す構成
図である。
【図9】本発明の他の実施例によるインクジェットヘッ
ドの天井を横断面(a),平面(b)および縦断面(c
)によって示す構成図である。
ドの天井を横断面(a),平面(b)および縦断面(c
)によって示す構成図である。
1 共通液室
2 天井
3 後壁
5 インク共通口
6 前方壁
7 側方壁
8 上方壁
11 インク吐出口
12 液路
IJH インクジェットヘッド
IJU インクジェットヘッドユニット1000(I
JC) インクジェットヘッドカートリッジ IT インクタンク 100 ヒータボード 400 インク吐出口形成部材 900 インク吸収体 1300 天井 1401 大気連通口
JC) インクジェットヘッドカートリッジ IT インクタンク 100 ヒータボード 400 インク吐出口形成部材 900 インク吸収体 1300 天井 1401 大気連通口
Claims (4)
- 【請求項1】 インク供給口を具えた共通液室と該共
通液室からインクが導かれる複数の液路とが凹部として
形成される天板に、個々の前記液路からインクを吐出さ
せるためのインク吐出口が一体に形成され、該インク吐
出口から吐出されたインク滴により記録がなされるイン
クジェットヘッドにおいて、前記インク供給口を前記共
通液室の前記複数の液路から最も離れた天井ないし壁面
に開口させると共に、前記共通液室の周囲壁を前記イン
ク供給口から前記複数の液路まで連続する平面の組合せ
によって形成したことを特徴とするインクジェットヘッ
ド。 - 【請求項2】 インクを吐出するためのエネルギーを
発生する素子としてインクに膜沸騰を生じさせる熱エネ
ルギーを発生させる電気熱変換体を前記液路に有するこ
とを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド
。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載のインクジェ
ットヘッドと、前記共通液室に供給されるインクを収容
するインクタンクとを一体型に構成し、キャリッジに着
脱自在としたことを特徴とするインクジェットヘッドカ
ートリッジ。 - 【請求項4】 請求項1または2に記載のインクジェ
ットヘッド、若しくは請求項3に記載のインクジェット
ヘッドカートリッジを搭載したキャリッジを被記録材に
沿って移動させながら、前記電気熱変換体を選択的に駆
動し、前記被記録材に記録を行うことを特徴とするイン
クジェット装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP444791A JPH04250047A (ja) | 1991-01-18 | 1991-01-18 | インクジェットヘッド,インクジェットヘッドカートリッジおよびインクジェット装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP444791A JPH04250047A (ja) | 1991-01-18 | 1991-01-18 | インクジェットヘッド,インクジェットヘッドカートリッジおよびインクジェット装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04250047A true JPH04250047A (ja) | 1992-09-04 |
Family
ID=11584438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP444791A Pending JPH04250047A (ja) | 1991-01-18 | 1991-01-18 | インクジェットヘッド,インクジェットヘッドカートリッジおよびインクジェット装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04250047A (ja) |
-
1991
- 1991-01-18 JP JP444791A patent/JPH04250047A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU661750B2 (en) | Liquid jet recording head and liquid jet recording apparatus having same | |
US5606352A (en) | Ink jet cartridge having a can filtered ink supply member and ink jet apparatus including the same | |
US5189443A (en) | Recording head having stress-minimizing construction | |
US5703632A (en) | Ink jet head orifice plate mounting arrangement | |
JPH04250046A (ja) | インクジェットヘッドユニット,インクジェットヘッドカートリッジおよびインクジェット装置 | |
JP2660061B2 (ja) | インクジェットヘッド、インクジェットユニット、インクジェットカートリッジ及びインクジェット装置 | |
JPH03101944A (ja) | インクジェットカートリッジ | |
JPH04250047A (ja) | インクジェットヘッド,インクジェットヘッドカートリッジおよびインクジェット装置 | |
JP2714174B2 (ja) | インク収納容器、インク収納容器一体型インクジェットヘッド及びこれを有するインクジェット記録装置 | |
JP3165204B2 (ja) | インクタンク,記録ヘッド分離交換型インクジェット記録装置 | |
JP2608334B2 (ja) | 液体噴射記録ヘッド、液体噴射ヘッドカートリッジおよび液体噴射記録装置 | |
JP2692983B2 (ja) | インクジェットヘッド及び該ヘッドを備えたインクジェットカートリッジ及び該カートリッジを搭載したインクジェット記録装置 | |
JP2801353B2 (ja) | インクジェットカートリッジ及び該インクジェットカートリッジを備えたインクジェット記録装置 | |
JP3072765B2 (ja) | インクジェットカートリッジ | |
JP2714173B2 (ja) | インク収納容器、インク収納容器一体型インクジェットヘッド及びこれを有するインクジェット記録装置そして多孔質体へのインク充填方法 | |
JP2660062B2 (ja) | インクジェットヘッド、インクジェットユニット、インクジェットカートリッジ及びインクジェット装置 | |
JPH07137280A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JPH03101952A (ja) | インクジェットヘッド及び該ヘッドを備えるインクジェットカートリッジ及び該カートリッジを有するインクジェット記録装置 | |
JP2660063B2 (ja) | インクジェットヘッド、インクジェットユニット、インクジェットカートリッジ及びインクジェット装置 | |
JP3083086B2 (ja) | インクジェットカートリッジ | |
JPH04247946A (ja) | インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 | |
EP0420469B1 (en) | Ink jet cartridge and ink jet apparatus having same | |
JPH04250048A (ja) | インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 | |
JPH06115086A (ja) | インクタンクおよび該タンクを用いる記録装置 | |
JPH03101972A (ja) | インクジェットユニット及びインクジェットカートリッジ並びにインクジェット装置 |