JPH04232140A - 自動車のエアバッグ式受け止め保護装置用ケーシング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、エアバッグを収容する
働きをする鍋状のジェネレータ支持体と、このジェネレ
ータ支持体を含みかつ予設定破壊ラインを有する被覆キ
ャップと、この被覆キャップを不当な取り外しができな
いように保持する保持板とを具備し、被覆キャップが予
設定破壊ラインの範囲で中断している補強インサートを
備えている、自動車のエアバッグ式受け止め保護装置の
ためのケーシングに関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の公知のケーシングの場合には、
被覆キャップが繊維の網からなる補強インサートを備え
ている。この場合、裁断片が形成され、そしてフラップ
状の蓋面を形成するために、裁断片がキャップの側方の
画成壁を形成する閉じた帯に縫い付けられる。この帯は
インサートの補強フレームを形成する。被覆部材を仕上
げるために、前記のようにして準備された補強インサー
トが型に入れられ、自由突出のフラップ部分がピンによ
って被覆型の中央平面内で安定化され、続いて型を閉じ
た後、インサートが合成樹脂で被覆される。公知の被覆
キャップの製造はきわめてコストがかかり、屑の割合が
非常に大きい。その原因は、補強インサートを製作する
ために、多数の製造ステップ、すなわち網と帯の裁断、
閉じた補強フレームへの帯の縫合および網部品の縫い付
けが必要である点にある。更に、一方では可撓性があり
、他方では広い範囲内で弾性があって強固な補強インサ
ートを、型の中央平面内に正確に位置づけすることと、
射出成形の間中、この位置に補強インサートを保持する
ことが、非常に困難である。なぜなら、自動車の被覆キ
ャップが目に見える部品であり、補強インサートの表面
にマーキングが見えないようにしなければならず、また
技術的な理由やコスト的な理由から、被覆部が所定の厚
さを超えないようにしなければならないからである。運
転中これらの条件を確実に満足させることができないの
で、被覆キャップの製造の場合には、屑の出る割合が高
いことを覚悟しなければならない。この公知のケーシン
グの他の重要な欠点は、エアバッグ式受け止め保護装置
の機能部品に対する、関係者以外の人の取扱を充分に阻
止できないこと、あるいはこの取扱を確実に証明できな
いことである。その原因は、不当な取り外しを不可能に
する、被覆キャップとジェネレータ支持体またはそれに
取付けられた保持板の間の連結部が、材料技術的な理由
から、および構造的な理由から形成できないからである
。従って、この種の公知の装置の場合には、被覆キャッ
プはキー溝とキーの継手だけによってジェネレータケー
シングに連結され、そして直接アクセスおよび取り外し
可能な簡単なボルト止めにより、上方へ向けてキャップ
の内部へ突出する保持板に対して保持されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の根底
をなす課題は、確実に再現可能な条件の下で低コストで
製作可能であり、それによって屑が減少し最少となるよ
うな自動車のエアバッグ式受け止め保護装置用ケーシン
グを提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この課題は、ほぼ長方形
の補強フレームを有する被覆キャップ用補強インサート
が、大きな弾性係数を有しかつ形状安定性のある材料、
特に金属または合成物質で作られ、ほぼ真直ぐの接続ラ
インに沿ってのみ外周壁に連結された二つのフラップ状
蓋面が形成されるように、補強インサートが同時に予設
定破壊ラインを形成する切除部を備えていることによっ
て解決される。

【０００５】本発明により、絶対的な形状安定性のある
、被覆キャップのための補強インサートを作ることがで
きるケーシングが形成される。この場合、エアバッグ式
衝突保護装置に対して機能上の観点から課せられる要求
を考慮する必要がない。すなわち高い引き裂き強度と、
最大の動的負荷のときの大きな可撓性を損なうことがな
い。この場合、誤差の小さなインサートは打ち抜きによ
って製作可能であり、かつ絶対的な形状安定性を有する
。従って、公知のケーシングと比較して、補強インサー
トの製作と、被覆型へのその挿入が非常に簡単になる。 更に、公知の装置の被覆キャップの製作の場合に不可避
であるような、型に入る材料の圧力による、被覆型内で
の補強インサートの位置の変更が、完全に閉め出される
。

【０００６】

【実施例】他の実施例と効果は次の記載から明らかにな
る。次に、添付の図面に基づいて本発明を例示的に説明
する。

【０００７】図に示した自動車用のエアバッグ式受け止
め保護装置は、エアバッグ１を収容しかつガスジェネレ
ータ（インフレータ）を保持する鍋状のジェネレータ支
持体２と、このジェネレータ支持体２を取り囲みかつ予
設定破壊ラインを有する被覆キャップ３と、不当に取り
外されないように被覆キャップ３を保持する働きをする
保持板５とを備えている。被覆キャップは予設定破壊ラ
インの範囲において中断された補強インサート４を備え
ている。ほぼ長方形の補強フレーム８を有する被覆キャ
ップ用補強インサートは、弾性係数の高い形状安定性の
ある材料で作られ、同時に予設定破壊ラインを形成する
切除部９，１０を備えている。その際、ほぼ直線の接続
ライン１１に沿って外周壁８に連結されたフラップ状の
二つの蓋面１２，１３が形成されている。切除部はほぼ
Ｔ字形であり、フラップの間を延びる中央切除部９と、
それぞれフラップの側方縁部と補強フレームの間を延び
る側方切除部１０とを備えている。

【０００８】図１に示した実施例では、補強インサート
がフラップ状の蓋面１２，１３と補強フレーム８の間の
接続ライン１１に沿って、および外周面８と蓋面１２，
１３に、穴１４，１５，１６を備えている。この穴のう
ち、接続ライン１１に沿って設けられた穴１４はスリッ
トまたは長穴の形をしている。一方、蓋面１２，１３に
は、実施例では列をなして規則的に配置された多数の丸
穴１５，１６が設けられている。この丸穴は蓋面の間を
延びる切除部９の方へ向かって横断面積が大きくなって
いる。従って、穴１５は穴１６よりも小さな横断面積を
有する。

【０００９】補強インサートは引き裂け阻止部としての
働きをする切除部１７を備えている。この切除部は側方
切除部１０の端部から出発して蓋キャップ１２，１３と
補強フレーム８の間の接続ライン１１の方へ延びている
。この切除部により、機能発揮時（エアバッグ膨張時）
に発生する大きな引き裂き力が補強フレームに伝達され
、従って蓋フラップの引き裂きや切断が阻止される。図
３から判るように、フラップ状蓋面１２はその補強のた
めに、切除部に至るその自由縁部に、フランジ付縁部１
８を備えている。同様に、外周壁もフランジ付縁部を備
えていてもよい。インサートを更に補強するために、図
４に示すように、強度や膨張が大きな補強帯１９を、高
さ方向当接部２０に取付けることができる。

【００１０】図１から図４までに示す実施例の場合には
、補強インサートが１個の部材で作られている。その際
、切除部９，１０，１７は打ち抜きによって形成されて
いる。しかし、図５から図７までに示すように、補強フ
レームとフラップ状蓋面１２，１３をそれぞれ個々の別
個の部材によって作ることができる。この場合、部材の
一つは連結板片１を備えることができる。この連結板片
により、部材が互いに摩擦的、形状補完的または材料一
体的に連結される。図５と図６に示す実施例の場合には
、連結板片２１に対する蓋フラップ１２，１３の点溶接
による材料一体的な連結が示してある。この連結のため
には、連結板片が弾性限度が低く塑性変形しやすい材料
からなることが好ましい。これに対して、蓋フラップは
好ましくは可撓性が高く反発力が大きな材料、例えばば
ね鋼からなっている。

【００１１】図７は蓋面と補強フレームの間の形状補完
的な連結部を示している。この場合、補強フレーム８に
は、直角に曲げた舌片２３が設けられている。この舌片
はフラップ状の蓋面１２，１３の対応して形成されたス
リット２４に形状補完的に係合している。

【００１２】図１、図２および図４から明瞭に判るよう
に、機能部品、特にエアバッグは関係者以外が絶対に触
れることができないように保護されている。そのために
、保持板が下方へ向けて、すなわちジェネレータ支持体
２の方向と反対方向に、ジェネレータ支持体２またはガ
スジェネレータに取付けられ、そして被覆キャップの補
強インサートが延長し、それによって保持板と補強イン
サートがその自由端部で面状に互いに接触している。 従って、重なった端部には両側からアクセス可能である
ので、簡単な工具によって取り外しできない連結部を設
けることができる。すなわち、部材を互いに溶接するか
またはリベット２５によって互いに連結することができ
る。

【００１３】本発明のエアバッグ式受け止め保護装置用
ケーシングの実施態様は次の通りである。

【００１４】１．切除部がほぼＴ字形であり、この切除
部がフラップの間を延びる切除部９と、フラップの側方
縁部と外周面の間を延びるそれぞれ一つの側方切除部１
０を備えていることを特徴とする請求項１のエアバッグ
式受け止め保護装置用ケーシング。

【００１５】２．補強インサートがフラップ状蓋面１２
，１３と補強フレーム８の間の接続ラインに沿って、お
よび外周面８と蓋面１２，１３に、穴１４，１５，１６
を備えていることを特徴とする請求項１または実施態様
項１のエアバッグ式受け止め保護装置用ケーシング。

【００１６】３．接続ライン１１に沿って設けられた穴
１４がスリットまたは長穴の形をしていることを特徴と
する実施態様項２のエアバッグ式受け止め保護装置用ケ
ーシング。

【００１７】４．不規則にまたは列をなして規則的に設
けられた多数の穴１５，１６が蓋面１２，１３に設けら
れ、この穴の全体横断面積が蓋面の間を延びる切除部の
方へ増大していることを特徴とする実施態様項２のエア
バッグ式受け止め保護装置用ケーシング。

【００１８】５．補強インサートが引き裂き防止部とし
ての働きをする切除部１７を備え、この切除部が側方の
切除部１０の端部から出発して蓋フラップ１２，１３と
補強フレーム８の間の接続ライン１１の方へ延びている
ことを特徴とする請求項１と実施態様項１〜４のいずれ
か一つのエアバッグ式受け止め保護装置用ケーシング。

【００１９】６．フラップ状の蓋面１２，１３およびま
たは補強フレーム８が切除部９，１０に至るその自由縁
部に、補強部を備えていることを特徴とする請求項１と
実施態様項１〜５のいずれか一つのエアバッグ式受け止
め保護装置用ケーシング。

【００２０】７．フラップ状蓋面およびまたは補強フレ
ームが切除部９，１０に至るその自由縁部に、フランジ
付縁部１８を備えていることを特徴とする実施態様項６
のエアバッグ式受け止め保護装置用ケーシング。

【００２１】８．補強フレームが補強帯１９を備えてい
ることを特徴とする請求項１と実施態様項１〜７のいず
れか一つのエアバッグ式受け止め保護装置用ケーシング
。

【００２２】９．補強インサートが一つの部材によって
作られ、切除部９，１０，１７が打ち抜きによって形成
されていることを特徴とする請求項１と実施態様項１〜
８のいずれか一つのエアバッグ式受け止め保護装置用ケ
ーシング。

【００２３】１０．補強フレームとフラップ状蓋面１２
，１３が連結板片を用いて複数の部材によって作られ、
かつ互いに摩擦的、形状補完的または材料一体的に連結
されていることを特徴とする実施態様項９のエアバッグ
式受け止め保護装置用ケーシング。

【００２４】１１．補強フレーム８とフラップ状蓋面１
２，１３が異なる材料からなり、フラップ状蓋面１２，
１３が可撓性と復元力が大きな材料、例えばばね鋼から
なり、かつヒンジ作用を有するそれぞれ一つの連結板片
２１によって外周壁８に連結されていることを特徴とす
る実施態様項９のエアバッグ式受け止め保護装置用ケー
シング。

【００２５】１２．ヒンジ状形状補完的な連結部を形成
するために、直角に曲がった舌片２３が補強フレームに
設けられ、この舌片がフラップ状蓋面１２，１３の対応
する形のスリット２４に形状補完的に係合していること
を特徴とする実施態様項１０のエアバッグ式受け止め保
護装置用ケーシング。

【００２６】１３．保持板５がジェネレータ支持体２に
固定され、かつ少なくとも一つの脚部２６を備え、この
脚部が被覆キャップの外周板８に対して平行に延び、被
覆キャップと脚部２６が分離不可能な連結部２７を形成
するために互いに面状に接触していることを特徴とする
請求項１と実施態様項１〜１２のいずれか一つのエアバ
ッグ式受け止め保護装置用ケーシング。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のエアバッ
グ式受け止め保護装置用ケーシングは、低コストで製作
可能であり、屑の発生が非常にすくない。このケーシン
グは更に、絶対的な形状安定性のある、被覆キャップの
ための補強インサートを作ることを可能にする。

【図面の簡単な説明】

【図１】カバーの半分を取り除いたエアバッグ式衝突保
護装置を示す図である。

【図２】図１に示すエアバッグ式衝突保護装置のＢ−Ｂ
線に沿った断面図である。

【図３】図１のＡ−Ａ線に沿った断面図である。

【図４】エアバッグ式衝突保護装置の他の実施例の、図
２と同様な断面図である。

【図５】エアバッグ式衝突保護装置の他の実施例の、図
１と同様な図である。

【図６】図５のＣ−Ｃ線に沿った断面図である。

【図７】エアバッグ式衝突保護装置の他の実施例の、図
６と同様な断面図である。

【符号の説明】

１　　　　　　エアバッグ ２　　　　　　ジェネレータ支持体 ３　　　　　　被覆キャップ ４　　　　　　補強インサート ５　　　　　　保持板 ８　　　　　　補強フレーム（外周壁）９，１０　　　
　　　切除部 １１　　　　接続線 １２，１３　　　　蓋面

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　エアバッグ（１）を収容する働きをす
   る鍋状のジェネレータ支持体（２）と、このジェネレー
   タ支持体（２）を含みかつ予設定破壊ラインを有する被
   覆キャップ（３）と、この被覆キャップ（３）を不当な
   取り外しができないように保持する保持板（５）とを具
   備し、被覆キャップ（３）が予設定破壊ラインの範囲で
   中断している補強インサート（４）を備えている、自動
   車のエアバッグ式受け止め保護装置のためのケーシング
   において、ほぼ長方形の補強フレーム（８）を有する被
   覆キャップ用補強インサートが、大きな弾性係数を有し
   かつ形状安定性のある材料で作られ、ほぼ真直ぐの接続
   ライン（１１）に沿ってのみ外周壁（８）に連結された
   二つのフラップ状蓋面（１２，１３）が形成されるよう
   に、補強インサートが同時に予設定破壊ラインを形成す
   る切除部（９，１０）を備えていることを特徴とする自
   動車のエアバッグ式受け止め保護装置用ケーシング。