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JPH04239569A - 筆記板用水性マーキングペンインキ - Google Patents

筆記板用水性マーキングペンインキ

Info

Publication number
JPH04239569A
JPH04239569A JP3021532A JP2153291A JPH04239569A JP H04239569 A JPH04239569 A JP H04239569A JP 3021532 A JP3021532 A JP 3021532A JP 2153291 A JP2153291 A JP 2153291A JP H04239569 A JPH04239569 A JP H04239569A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
acid
ink
writing board
marking pen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3021532A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2909775B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Nakamura
浩之 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pilot Ink Co Ltd
Original Assignee
Pilot Ink Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pilot Ink Co Ltd filed Critical Pilot Ink Co Ltd
Priority to JP2153291A priority Critical patent/JP2909775B2/ja
Publication of JPH04239569A publication Critical patent/JPH04239569A/ja
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Expired - Fee Related legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】従来より筆記板用マーキングイン
キについては揮発性有機溶剤ベースのインキが多数提案
されてきたが、これらは総て使用時の臭気や安全性の問
題があった。これらの問題を解消するために近年、水性
ベースのインキについて提案されてきている(例えば特
開平1−11174号、174577号、188576
号、特開平2−117975号、124985号等の公
報記載の発明)が、これら水性インキには共通して、イ
ンキ不浸透な筆記板面上に筆記された筆跡は前記揮発性
有機溶剤ベースのインキの筆跡に比べ乾燥が遅く、しば
しば未乾燥の状態で拭き消しが行われ、インキが板面に
拡がって板面を汚染してしまう問題がある。またインキ
の乾燥を早めるためにエチルアルコール等の揮発性有機
溶剤を添加する手段もとられているが、実際にはかなり
の添加量(20〜30重量%以上)でないと充分な効果
が得られず、これでは水性インキの主目的である安全性
に問題を残すことになる。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明は液体成分の全
部または殆どが水であり、実質的に引火点を示さない水
性ベースのインキであり、筆記板面に筆記された場合、
乾燥直後は勿論、未乾燥の状態でも、経時後においても
布や軟質の紙等の乾式消去材で容易且つきれいに拭き消
し可能な筆跡を与える筆記板用水性マーキングペンイン
キを提供しようとするものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明の筆記板用マーキ
ングペンインキは、水性ビヒクル中に顔料及び剥離剤が
分散または溶解されてなり、前記剥離剤は(A)ジカル
ボン酸とポリアルキレングリコールモノアルキルエーテ
ルのジエステル、脂肪酸とポリアルキレングリコールモ
ノアルキルエーテルのエステル、ポリアルキレングリコ
ールと脂肪酸のジエステル、ポリエーテル変性シリコー
ンオイルから選ばれる1種以上の化合物及び(B)シリ
コーンパウダーとの組合せである。
【0004】前記顔料は一般にマーキングインキや印刷
インキに用いられる顔料が使用され、具体的にはアゾ系
、アンスラキノン系、縮合ポリアゾ系、チオインジゴ系
、金属錯塩系、フタロシアニン系、ペリノン・ペリレン
系、ジオキサジン系及びキナクリドン系等の有機顔料、
カーボンブラック、酸化鉄等の無機顔料があげられ、イ
ンキ組成中0.5乃至20重量%、好ましくは1乃至1
0重量%の範囲で用いられる。
【0005】前記剥離剤のうちA群に記載されている化
合物(以後、剥離剤Aと記す)については、各剥離剤A
を構成している成分を説明する。
【0006】ジカルボン酸としてはマロン酸、コハク酸
、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、
アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、トリデカン
二酸、テトラデカン二酸、ヘキサデカン二酸、オクタデ
カン二酸、エイコサン二酸、ドコサン二酸、フマル酸、
マレイン酸、リンゴ酸、酒石酸、フタル酸等があげられ
る。
【0007】脂肪酸としてはカプロン酸、カプリル酸、
カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸
、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、モンタン酸、
オレイン酸、エルカ酸、リノール酸、リノレイン酸、リ
シノール酸、イソカプリン酸、イソラウリン酸、イソミ
リスチン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸、イ
ソアラキン酸、オキシステアリン酸等が例示される。
【0008】ポリアルキレングリコールとしてはポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコールがあげら
れ、それらのモノエーテルとしてはメチル、エチル、プ
ロピルまたはブチルエーテル等があげられる。
【0009】ポリエーテル変性シリコーンオイルはポリ
ジメチルシロキサンのメチル基の一部がポリオキシアル
キレン基で置換されたタイプの親水性シリコーンオイル
である。
【0010】前記剥離剤Aはインキ組成中0.5乃至2
0重量%、好ましくは2乃至10重量%の範囲で用いら
れる。
【0011】剥離剤Bのシリコーンパウダーはシリコー
ンレジンのパウダー、シリコーンエラストマーのパウダ
ー及びシリコーンオイルを無機担持体に高濃度に担持さ
せてなるパウダーから選ばれる。シリコーンパウダーは
インキ組成中0.1乃至30重量%、好ましくは0.5
乃至10重量%の範囲で用いられる。
【0012】水性ビヒクルは、水及び前記顔料やシリコ
ーンパウダーを水中に分散させるための水溶性樹脂及び
/または界面活性剤からなる。前記水溶性樹脂としては
ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニルの部分けん化物
、ポリビニルアルコール、ホリビニルアセタール、水溶
性アクリル樹脂、水溶性セルロース誘導体、アラビアガ
ム等があげられ、インキ組成中0.1乃至20重量%、
好ましくは0.5乃至10重量%の範囲で用いられる。 前記界面活性剤としては通常顔料分散に用いられるノニ
オン性、アニオン性またはカチオン性の界面活性剤、高
分子活性剤、弗素系界面活性剤等があげられ、インキ組
成中0.01乃至10重量%、好ましくは0.1乃至3
重量%の範囲で用いられる。その他添加剤として少量の
エタノール、プロパノール等の低級アルコール、防腐剤
、防錆剤、消泡剤、pH調節剤等が必要に応じて用いら
れる。
【0013】
【実施例】表1に実施例インキの組成を示す。
【表1】 表中の組成の数値は重量部で表されており、原料の内容
は注番号に従って次ぎに記す。(%の数値はいずれも重
量%) 1.20%カーボンブラック、6%ポリビニルアルコー
ルを含む水性ペースト 2.10%インダンスロンブルー(C.I.ピグメント
ブルー60)、3%ポリビニルアルコールを含む水性ペ
ースト 3.20%レーキレッドC(C.I.ピグメントレッド
53:1)、7%ポリビニルアルコールを含む水性ペー
スト 4.20%カーボンブラック、8%ノニオン性界面活性
剤(ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル)、2
%アニオン性界面活性剤を含む水性ペースト5.シリコ
ーンエラストマーパウダー(球形,粒子径分布1.0〜
2.1μm) 6.シリコーンレジンパウダー(トスパール120;東
芝シリコーン(株)) 7.8%シリコーンレジンパウダー水性分散液(X−5
2−660;信越化学工業(株)) 8.シリコーンオイル12500CSを無機担持剤に担
持させたパウダー(トレフィルF−250;東レ・ダウ
コーニングシリコーン(株)) 9.シリコーンレジンパウダー(球形,粒子径分布0.
3〜0.7μm) 10.アジピン酸トリエチレングリコールモノメチルエ
ーテルジエステル 11.オレイン酸トリエチレングリコールモノブチルエ
ーテルエステル 12.ポリエチレングリコール400のイソカプリル酸
ジエステル 13.ポリエーテル変性シリコーンオイル(L−760
2;日本ユニカー(株)) 14.ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル1
5.ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルの燐
酸エステル 16.ポリカルボン酸型高分子活性剤(デモールEP;
花王(株)) 17.弗素系界面活性剤(サーフロンS−141;旭硝
子(株)) 18.ポリ酢酸ビニルの部分けん化物(SMR−10M
;信越化学工業(株)) 19.ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−L;日
本ソーダ(株))
【0014】各実施例インキは次ぎの処方により調製さ
れた。 実施例1 所定量の樹脂及び水を混合し、樹脂が溶解するまで撹拌
機により撹拌する。次いでシリコーンパウダーと界面活
性剤を加えてサンドミルで1時間処理する。その後、顔
料ペーストを投入、混合し、ディスパーで1時間撹拌し
た。更に添加剤を加えて1時間撹拌を続けて試料インキ
を得た。 実施例2 所定量のシリコーンパウダー、界面活性剤及び水を混合
し、サンドミルで1時間処理して分散体を得る。この分
散体に顔料ペーストを加え、ディスパーで1時間撹拌し
た後、添加剤を添加して更に1時間撹拌して試料インキ
を得た。 実施例3 全成分を混合し、ディスパーで1時間撹拌して試料イン
キを得た。 実施例4及び5 実施例1のインキの処方に準じて調製された。
【0015】次ぎに比較試験の試料用に比較例インキと
して先行技術の水性ベースのインキ3種を調製した。 比較例1 実施例1のインキ組成からシリコーンパウダーを除いた
組成のインキ(特開平2−117975号公報記載のイ
ンキ) 比較例2 剥離剤としてポリエーテル変性シリコーンオイルと非水
溶性無機質粉末を含むインキ(特開平1−188576
号公報記載の実施例4インキ、但し水分散型顔料にはラ
クチミンカラー・ブラックに代えて25%キナクリドン
顔料水性分散体10部を用いた) 比較例3 剥離剤としてポリエーテル変性シリコーンオイルと非水
溶性無機質粉末を含むインキ(特開平2−124985
号公報記載の実施例1インキ,但し水分散型顔料にはラ
クチミンカラー・スカーレットに代えて20%スレンブ
ルー水性分散体10部を用いた)各インキはそれぞれの
公報の記載に従って調製された。
【0016】試料インキの性能(筆記板面上の筆跡の消
去性)試験各試料インキをマーキングペンに充填し、ホ
ーロー筆記板面に所定の線を描き、未乾燥状態、乾燥直
後及び経時1週間後の消去性を調べた。消去は乾布を用
いて100g荷重で5回擦過した後の消去状態を観察し
た。試験結果は表2に示す。
【表2】 表中の評価の記号の表示は以下のとおり。未乾燥状態の
筆跡の消去性 ○  ほぼ完全に消去されている △  若干板面が汚染されている ×  板面の汚染が著しい 乾燥筆跡の消去性 ○  ほぼ完全に消去されている △  板面に少し痕跡が残っている
【0017】
【発明の効果】本発明による水性マーキングペンインキ
による筆記板面上の筆跡は、未乾燥状態における拭き消
しでも筆跡中で可動状態にあるシリコーンパウダーの優
れた潤滑作用によるためか、板面を汚染することなく乾
式消去材による擦過できれいに拭き取られる。また筆跡
中にあって筆跡の板面への接着を阻害する主に剥離剤A
の作用により、板面上で乾燥し、長時間経過した筆跡も
同様に乾式消去材による擦過で容易に消去される。この
ように筆記板用インキに求められてきた乾燥筆跡の消去
性能を維持した上で、従来の水性ベースインキにみられ
た筆記板面上での未乾燥状態の筆跡を消去材で擦過した
時に発生する板面の汚染の問題が解消された。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  水性ビヒクル中に顔料及び剥離剤が分
    散または溶解されてなる筆記板用マーキングペンインキ
    において、前記剥離剤が(A)ジカルボン酸とポリアル
    キレングリコールモノアルキルエーテルのジエステル、
    脂肪酸とポリアルキレングリコールモノアルキルエーテ
    ルのエステル、ポリアルキレングリコールと脂肪酸のジ
    エステル、ポリエーテル変性シリコーンオイルから選ば
    れる1種以上の化合物及び(B)シリコーンパウダーと
    の組合せであることを特徴とする筆記板用水性マーキン
    グペンインキ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08157764A (ja) * 1994-10-07 1996-06-18 Sailor Pen Co Ltd:The 白板用水性マーキングペンインキ組成物
EP0778325A2 (en) 1995-12-04 1997-06-11 Orient Chemical Industries, Ltd. Aqueous black ink composition for writing board
US5741354A (en) * 1995-07-05 1998-04-21 Sakura Color Products Corporation Aqueous ink composition for ball-point pen
JP2012102174A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Mitsubishi Pencil Co Ltd 筆記板用水性インク組成物
WO2017122457A1 (ja) * 2016-01-12 2017-07-20 三菱鉛筆株式会社 サインペン用水性インク組成物

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