JPH0422176Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、天井埋込形空気調和機に関する。

（従来の技術） 一般に天井埋込形の空気調和機は、空調機本体
の内部に熱交換器を設けると共に、該熱交換器の
下部位置にドレンパンを配設する一方、前記空調
機本体の下部側に吸込口と吹出口とをそれぞれ形
成した化粧板を取付けて、前記吸込口から吸込ま
れた室内空気を前記熱交換器で熱交換して、前記
吹出口から室内側に吹出すようにしており、また
冷房運転時などに前記熱交換器でドレンが発生し
たときには、該ドレンを前記ドレンパンで受止め
るようにしている。

しかして前記ドレンパンに所定量のドレンが貯
溜されたときには、該ドレンを前記空調機本体の
外部に排出する必要があるが、前記ドレンパンか
らドレンを排出するにあたつては、従来、例えば
特開昭61−110821号公報等に開示され、又、第３
図に概略的に示したごとくしている。

即ち、前記ドレンパン７上にドレンポンプ８を
設けると共に、該ポンプ８の吐出口８ａを前記空
調機本体１の側壁に沿つて上方に立上げ、この立
上げ端部を前記空調機本体１の側壁から外方に突
出させて、該突出端部に、内部を流れる低温ドレ
ンにより配管表面に結露が発生して天井面を濡ら
すことのないよう、断熱構造と成したドレン配管
９を接続するようにしており、斯くして前記ドレ
ンパン７内に貯溜されたドレンを前記ポンプ８に
より汲上げて、前記吐出口８ａから前記ドレン配
管９を介して外部に排出しているのである。

尚、前記空気調和機の据付時には、第３図で明
らかにしたごとく、前記空調機本体１を天井空間
Ｓ内に埋込んだ状態で、前記空調機本体１の下部
側に設けた化粧板４を天井ボードＢに取付けるよ
うになし、また前記ドレン配管９を前記天井空間
Ｓに配設し、この配管９を前記空調機本体１の側
壁から突出される前記ポンプ８の吐出口８ａに接
続するようにしている。

（考案が解決しようとする問題点） ところで以上のごとき天井埋込形の空気調和機
を据付ける場合等においては、前記ポンプ８等が
正常に機能して、前記ドレンパン７から前記ドレ
ン配管９へとドレンが良好に流出されるか否かを
チエツクする必要があるのだが、以上のような配
管構造とした場合、つまり前記ポンプ８から延び
る吐出口８ａを前記空調機本体１の内部側から外
方へと突出させ、この突出端部に断熱構造とされ
た前記ドレン配管９を接続する場合には、一旦前
記空気調和機を据付けると、例え前記化粧板４を
取外しても、前記ドレン配管９が断熱構造であ
り、内部の様子を視認することができないことか
ら、前記ドレンの流出状態をチエツクすることは
出来なかつたのであり、従つてドレンの流出状態
をチエツクするためには、このドレンが排出され
る室外にまで行つて確認する必要があるなどの不
都合があつた。

本考案は以上のごとき問題に鑑みて考案したも
ので、その目的は、前記ドレンポンプの吐出口と
前記ドレン配管との間に透明な接続パイプを介装
することにより、ドレンの流出状態を簡単にチエ
ツクすることができる天井埋込形の空気調和機を
提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、図面の実施例に示したごとく、空調
機本体１に内装する室内熱交換器３の下部にドレ
ンパン７を配設すると共に、ドレンポンプ８を内
装して、該ドレンポンプ８の吐出口８ａを断熱構
造のドレン配管９に接続した天井埋込形空気調和
機において、前記吐出口８ａを前記ドレン配管９
に接続する接続パイプ１０を透明とし、この接続
パイプ１０を前記空調機本体１の機外に突出させ
てドレン流出視認部１０ａを形成すると共に、前
記空調機本体１に、前記接続パイプ１０の下方に
位置し、該接続パイプ１０に結露するドレンを受
止めて前記ドレンパン７に案内するドレン受１１
を設けたことを特徴とするものである。

（作用） しかして前記ドレンパン７から前記ドレン配管
９へと排出されるドレンの流出状態をチエツクす
る場合には、前記空調機本体１に取付ける化粧板
などを取外して、前記ドレンポンプ８の吐出口８
ａとドレン配管９との間に介装させた前記接続パ
イプ１０の視認部１０ａを確認することにより、
前記ドレンの流出状態が簡単にチエツクできるの
である。

この時、透明とした前記接続パイプ１０の部分
では、断熱構造が採れずにドレンが発生するこ
とゝなつてしまうが、この発生ドレンは、前記ド
レン受１１で受止められて、ドレンパン７へと案
内されるのであり、天井ボード等を濡らすことも
ないのである。

（実施例） 以下本考案にかかる天井埋込形空気調和機を図
面の実施例によつて説明する。

第１図及び第２図は天井埋込形空気調和機の全
体構造を示しており、下端を開放した空調機本体
１の内部で中央両側に、２つのフアン２，２を配
設すると共に、該各フアン２の外周部位に、概略
Ｕ形状をなす室内熱交換器３を配設している。

また前記空調機本体１の下端開放部には、化粧
板４を取付け、この化粧板４の中央部に吸込口５
を形成すると共に、前記化粧板４の前記吸込口５
を囲む４箇所にそれぞれ吹出口６を形成して、前
記各フアン２の回転に伴い前記吸込口５から吸込
まれた室内空気を前記熱交換器３で熱交換して、
前記各吹出口６から室内側に吹出すようにしてい
る。

更に、前記化粧板４の上面側で前記熱交換器３
の下方部位に、該熱交換器３で発生したドレンを
受止めるドレンパン７を配設すると共に、前記ド
レンパン７上にドレンポンプ８を配設する一方、
該ポンプ８から延びる吐出口８ａを断熱構造とさ
れたドレン配管９に接続して、前記ドレンパン７
内に貯溜されたドレンを前記ポンプ８で汲上げ、
該ポンプ８の吐出口８ａから前記ドレン配管９を
介して外部に排出するようにしている。

前記空気調和機を据付けるに際しては、第１図
で明らかなごとく、天井空間Ｓに前記空調機本体
１を埋込んだ状態で、前記化粧板４を天井ボード
Ｂに組付けるのである。

しかして以上のごとき天井埋込形空気調和機に
おいて、前記ポンプ８の吐出口８ａと前記ドレン
配管９との間を、透明な接続パイプ１０で連結し
て、この接続パイプ１０を介して前記吐出口８ａ
からのドレンを前記ドレン配管９へと排出するご
とくなすと共に、前記接続パイプ１０の前記空調
機本体１から機外への突出部分にドレン視認部１
０ａを形成する一方、前記空調機本体１の側壁一
部に、前記接続パイプ１０に結露するドレンを受
止めて、前記ドレンパン７に案内するドレン受１
１を設けたのである。

具体的には、前記ドレンポンプ８の吐出口８ａ
を前記空調機本体１の内部に突出させ、この突出
端部に透明な接続パイプ１０を接続すると共に、
該接続パイプ１０を前記空調機本体１の側壁に形
成した通孔１ａから外部へと延出させ、この延出
部を前記空調機本体１の外部側壁に沿つて上方へ
と立上げる一方、この立上げ端部に前記ドレン配
管９を、その先端部を下向き状に傾斜させて接続
するのである。

斯くして前記接続パイプ１０における前記通孔
１ａから外部への突出部分と、前記ドレン配管９
との接続部位との間に、前記接続パイプ１０を透
明に形成することで、ドレンの流出状態を確認可
能な視認部１０ａを形成し、前記ドレンパン７か
ら排出されるドレンの流出状態をチエツクすると
き、前記化粧板４及び前記ドレン受１１を取外し
て、前記視認部１０ａを確認することにより、前
記チエツク作業を簡単に行えるようになすのであ
る。

そして前記空調機本体１の側壁で前記通孔１ａ
の形成部位に、前記接続パイプ１０のほぼ真下部
分から前記通孔１ａを経て前記ドレンパン７に至
る前記ドレン受１１を取付け、このドレン受１１
により前記接続パイプ１０で発生するドレンを前
記ドレンパン７へと案内させ、前記接続パイプ１
０で発生したドレンが前記天井ボードＢなどに流
下して、該天井ボードＢを濡らしたりするのを防
止するようになすのである。

尚、第１図及び第２図において、１２は前記空
調機本体１の内部に配設したコントロールボツク
ス、１３は前記化粧板４の吸込口５に取付けた吸
込グリルである。

（考案の効果） 以上説明したごとく本考案にかかる天井埋込形
の空気調和機では、前記ドレンポンプ８の吐出口
８ａと前記ドレン配管９とを透明な接続パイプ１
０で接続して、この接続パイプ１０における前記
空調機本体１の機外突出部分に、ドレン流出視認
部１０ａを形成すると共に、前記空調機本体１
に、前記接続パイプ１０に結露するドレンを受止
めて前記ドレンパン７に案内するドレン受１１を
設けたから、前記視認部１０ａを確認することに
よつて、前記ドレンパン７から前記ドレン配管９
へと排出されるドレンの流出状態を簡単にチエツ
クすることができるのであり、しかも前記接続パ
イプ１０を設けることにより、該接続パイプ１０
にドレンが発生するにも拘わらず、このドレンを
前記ドレン受１１で前記ドレンパン７側に確実に
排出できて、前記ドレンで天井ボードＢなどを濡
らしたりすることを防止できるに至つたのであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかる天井埋込形空気調和機
の縦断面図、第２図は同平断面図、第３図は従来
例を示す断面図である。 １……空調機本体、３……熱交換器、７……ド
レンパン、８……ドレンポンプ、８ａ……吐出
口、９……ドレン配管、１０……接続パイプ、１
０ａ……視認部、１１……ドレン受。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 空調機本体１に内装する室内熱交換器３の下部
   にドレンパン７を配設すると共に、ドレンポンプ
   ８を内装して、このドレンポンプ８の吐出口８ａ
   を断熱構造のドレン配管９に接続した天井埋込形
   空気調和機において、前記吐出口８ａをドレン配
   管９に接続する接続パイプ１０を透明とし、この
   接続パイプ１０を前記空調機本体１の機外に突出
   させてドレン流出視認部１０ａを形成すると共
   に、前記空調機本体１に、前記接続パイプ１０の
   下方に位置し、該接続パイプ１０に結露するドレ
   ンを受止めて前記ドレンパン７に案内するドレン
   受１１を設けたことを特徴とする天井埋込形空気
   調和機。