JPH04220288A - 電気洗濯機の制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、衣類の種類，量に応じ
て水流の強さを変更する電気洗濯機の制御装置に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、電気洗濯機は負荷量を検知する負
荷量検知装置を備えたものが主流となっている。

【０００３】従来この種の電気洗濯機の制御装置には、
特公昭６１−２２５９８号公報に示されるものがあった
。すなわち、図１０に示すように、モータ１を双方向性
サイリスタ２を介して交流電源３に接続し、さらにモー
タ１の巻線間にはコンデンサ４を接続している。双方向
性サイリスタ２は制御回路５からゲートＧ１，Ｇ２へ信
号が送られ、その信号に基づいてオン，オフする。また
、モータ１に直列に接続したカレントトランス６の出力
は制御回路５に入力されるようになっている。そして制
御回路５は双方向性サイリスタ２を制御してモータ１を
始動し、そのあとの一定時間後のモータ１の電流値を検
知してその電流値により負荷量を判定していた。この負
荷量は洗濯物の量と相関関係にあることから、その負荷
量に基づいて洗濯物量を判定しその洗濯物量にあった水
位と水流を決定し洗濯を行っていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、布質を自動的に検知することができなかっ
たため、布質に応じた水流の自動調整ができず洗濯機の
自動制御化に際し大きな障害となっていた。さらに水流
と水位は布量に応じて決定しており、ある水位での水流
は一定に設定されているため布質の差による布傷みが発
生する問題があった。

【０００５】本発明は上記問題を解決するもので、布質
に応じた水位および水流を自動的に制御できる電気洗濯
機の制御装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の電気洗濯機の制御装置は、洗濯槽内の攪拌翼
を駆動するモータに接続されたコンデンサの端子電圧を
検知する電圧検知回路と、前記洗濯槽の水位を検知する
水位検知装置と、前記電圧検知回路および水位検知装置
の信号を入力する制御回路とを備え、前記制御回路は洗
濯の前で規定水位を検出し、一定時間攪拌したのち再度
水位を検出し前記規定水位との水位差にもとづいて布質
を判定して洗濯水流の反転時間を設定する構成としたも
のである。

【０００７】

【作用】上記した構成において、制御回路は電圧検知回
路および水位検知装置の信号を入力しており、洗濯の前
では洗濯槽に合った規定水位を検出し、そして一定時間
攪拌したのち攪拌翼を停止して再度水位を検出し、前記
規定水位との水位差にもとづいて演算し、布質を判定し
て洗濯水流の反転時間を設定する。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図１〜図６
を参照して説明する。

【０００９】なお従来例と同一部品には同じ符号を付し
ている。図３に示すように、洗濯機の外槽１１内に回転
自在に配した洗濯槽兼脱水槽１０は、その内底部に攪拌
翼１２を回転自在に配している。この攪拌翼１２と洗濯
槽兼脱水槽１０とはメカケース１３により選択的に切換
えられ、モータ１の回転力が伝達される。

【００１０】つぎに上記電気洗濯機の制御装置を図１に
より説明する。すなわち、交流電源３に接続されたモー
タ１の主コイルと補助コイル間にコンデンサ４を接続し
ている。このコンデンサ４の端子と交流電源３間に双方
向性サイリスタ（以下単にサイリスタという）２（２ａ
，２ｂ）を接続している。サイリスタ２ａが導通すると
モータ１は正回転し、サイリスタ２ａをオフさせてサイ
リスタ２ｂをオンさせるとモータ１は逆転する。制御回
路１４は操作キーからの指示による電源スイッチ１５、
水位検知装置１６などからの信号によりモータ１を駆動
する。コンデンサ電圧検知回路１７はコンデンサ４の端
子電圧を検知するものであり、コンデンサ４の端子電圧
はモータ１の回転数と相関があり、サイリスタ２を導通
させ、その後回転を逆転させる前の休止期間中にコンデ
ンサ４の端子電圧は回転数に応じて減衰する。

【００１１】図２にモータ１を駆動するサイリスタ２ａ
または２ｂをオフさせたときのコンデンサ４の端子電圧
の変化する状態を示す。図中（Ａ）は負荷量が少なくモ
ータ１の回転数の減少量が少ない場合であり、（Ｂ）は
逆に負荷量が多くモータ１の回転数が急速に減少する場
合である。モータ１の正転，逆転の休止期間においては
、サイリスタ２ａ，２ｂともオフ状態のため、コンデン
サ４の端子電圧は０となるが、休止期間前にモータ１を
回転させ攪拌翼を駆動しているため、モータ１は慣性に
より回転し続け、主コイル，補助コイルに誘起電圧が発
生し、回転数の減少とともに誘起電圧は減少し、図のよ
うな波形となる。負荷量が大きい場合にはモータ１の回
転数は急速に減少し、コンデンサ４の端子電圧も減少す
るので布量等の負荷量を検知することができる。すなわ
ち、コンデンサ４の端子電圧の減衰時間Ｔａ，Ｔｂ、あ
るいはコンデンサ４の端子電圧の変化率、あるいは電圧
波形数等の減衰率を測定して負荷量を判定している。

【００１２】しかしながら、同一の負荷量での布の種類
によって図５のようにコンデンサ４の端子電圧の波形数
が異なるため布質も判別する必要がある。また、布質は
コンデンサ４の端子電圧の波形数のみならず、減衰時間
，電圧の変化率にも影響を及ぼす。

【００１３】一般的に化繊類の布は布内への含水量が少
なく、それに対して木綿類は含水量が多いため、洗濯開
始時の給水終了後に水位検知装置１６によって水位を検
知し、その後、布を洗濯攪拌して布内に洗濯水を含水さ
せると、その分だけ洗濯槽兼脱水槽１０を含む外槽１１
内の水位が減少する。布の含水量を水位変動量はほぼ比
例関係にあるため、この水位変動量を検出することによ
り布の種類を判別することができる。このようにして布
の種類を判別し、その布質に応じてコンデンサ４の電圧
波形数における負荷量判別基準値を変更設定し、その基
準値と波形数によって負荷量を判別する。

【００１４】つぎに布量判定について図４により説明す
る。すなわち、初期設定における水位設定のあと、給水
を開始し、設定水位になると給水を止め、攪拌を開始す
る。モータ１を２０〜３０回、正逆反転の攪拌を行い、
その間のモータ１の出力オフ時のコンデンサ４の端子電
圧波形数を測定する。攪拌が終了したあと、再度水位を
測定し前記設定水位との差を水位検知装置を介して検出
する。このときに、水位差が大きいときは木綿類、少な
いときは化繊類と判別する。この布種を判別すると図６
に示すように、布質によって設定した負荷量判別基準値
（例えば化繊類のポリエステルであればａ、木綿類であ
ればｂ）と電圧波形数とを比較し、負荷量が少量，低量
，中量，多量の４段階に分けて負荷量を判定する。

【００１５】なお、本実施例では、攪拌翼の回転減衰率
で説明したが、洗濯槽兼脱水槽の回転減衰率に応じて負
荷量を判定してもよく、この場合、負荷量が多いと減衰
時間が多く、負荷量が少ないと減衰時間は短い。逆に、
電圧の変化率は負荷量が多いと小さく、負荷量が少ない
と減衰時間は短い。逆に、電圧の変化率は負荷量が多い
と小さく、負荷量が少ないと大きくなる。また、コンデ
ンサ４の端子電圧を検知する方法で説明したが、コンデ
ンサ４の電流値を検知してもよく、要はモータ１の誘導
起電力と相関関係のある電圧，電流値を検知すればよい
。

【００１６】つぎに、布質による脂質汚れの洗濯除去性
について図７に示す。ポリエステル平織物の方が、木綿
平織物よりも洗濯除去率が低い。このことより、ポリエ
ステルの方が木綿より汚れを除去しにくいということが
分かる。ここで、水流の強さは、従来初期設定における
水位により、例えば図８のように、攪拌翼１２の反転時
限で決定されていたため、木綿等の汚れ除去に合わせて
水流を決定すると、化繊類（ポリエステル等）では汚れ
が除去できない可能性もあった。

【００１７】そこで、本発明では水位差による布質判定
をしたあと同水位内でも水流を、例えば図９のように２
種類以上に分け、高水位の化繊類の場合は攪拌翼１２の
反転時限を２．４″オン−１．２″オフに、木綿類の場
合は２″オン−１″オフ等に、分けることで汚れの除去
性を化繊類と木綿類とで同等にすることを可能にしてい
る。

【００１８】なお、反転時限の決定に際しては、諸条件
により変動があり、要は化繊類の方を木綿類より強い水
流に設定すれば良い。

【００１９】

【発明の効果】以上のように本発明は、洗濯槽内の攪拌
翼を駆動するモータに接続されたコンデンサの端子電圧
を検知する電圧検知回路と、前記洗濯槽の水位を検知す
る水位検知装置と、前記電圧検知回路および水位検知装
置の信号を入力する制御回路とを備え、前記制御回路は
洗濯の前で規定水位を検出し、一定時間攪拌したのち再
度水位を検出し前記規定水位との水位差にもとづいて布
質を判定して洗濯水流の反転時間を設定するものであり
、この構成とすることにより布質に合った最適な水位で
洗濯でき、洗濯性能を向上できる電気洗濯機の制御装置
を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における電気洗濯機の制御装
置のブロック回路図

【図２】同制御装置のコンデンサの端子電圧の変化を示
す図

【図３】同電気洗濯機の要部断面図

【図４】同電気洗濯機の制御装置の動作フローチャート

【図５】同制御装置の布量電圧波形数の関係を示す図

【
図６】同布質による布量判別基準の設定の説明図

【図７
】汚れの除去性能を示す図

【図８】布量と水流の関係を示す図

【図９】布量と水位と布質と水流の関係を示す図

【図１
０】従来の電気洗濯機の制御装置のブロック回路図

【符号の説明】

１　　モータ ４　　コンデンサ １４　　制御回路 １６　　水位検知装置 １７　　電圧検知回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】洗濯槽内の攪拌翼を駆動するモータに接続
   されたコンデンサの端子電圧を検知する電圧検知回路と
   、前記洗濯槽の水位を検知する水位検知装置と、前記電
   圧検知回路および水位検知装置の信号を入力する制御回
   路とを備え、前記制御回路は洗濯の前で規定水位を検出
   し、一定時間攪拌したのち再度水位を検出し前記規定水
   位との水位差にもとづいて布質を判定して洗濯水流の反
   転時間を設定する構成とした電気洗濯機の制御装置。