JPH04224396A - 管の修繕用シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも外周面が樹
脂で形成された管の表面の欠損部を修繕するための管の
修繕具に関するもので、例えば道路を掘削中に、土中に
埋められた管を損傷させた場合等に、その損傷部を修繕
する修繕具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、かかる管の修繕具としては、管継
手を用いており、管の欠損部を修繕する場合、その欠損
部を挟んだ２箇所で管を切断して、欠損部の存する部分
だけ管を取り除き、欠損部のない新たな管を、切断され
たままになっている土中の管に管継手を介して連結して
いた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成による管の修繕具を用いて管を修繕するには、
管継手や新たな管を必要とするために、それらにかかる
コストが高くなるという欠点や、管の径毎に管継手等を
準備しなければならないという欠点があり、また管の切
断作業や、管継手を介しての新たな管の連結作業等を行
うための大きな空間を管の欠損部の周りに必要とするた
めに、管の欠損部の発見後にさらにその周りの土を掘削
により除去しなければならなくなって掘削作業に長時間
がかかるという欠点があった。しかも道路事情等により
掘削する空間の大きさにも限界にあるために、狭い場所
での管の切断や連結を行うことになり、結局、修繕作業
に多くの手間がかかるという欠点があった。

【０００４】本発明は上記従来の欠点を解消し、修繕作
業を、短時間で簡単に行うことができるとともに、修繕
に要する部品のコストを低廉化できる管の修繕具を提供
することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、可撓性かつ熱可塑性の樹脂シートに、発熱
部材を樹脂シートの面に沿って付設してあることを特徴
とし、その作用効果は次の通りである。

【０００６】

【作用】つまり、本発明による管の修繕具は、熱可塑性
の樹脂シートで構成されていて、そのシート面に沿って
発熱部材を付設してあるから、前記シートを管の欠損部
に当てつけて発熱部材を発熱させるだけで、前記シート
が樹脂で形成された管の表面部分に溶着して管と一体化
し、管の欠損部が樹脂で埋められると共に、欠損部の周
りまでシートにより覆われて、管を、欠損部が生じる前
と同様の状態に修繕できる。

【０００７】また、樹脂シートは可撓性のものから成り
、自在に変形できるようになっているから、管の段差部
分のように複雑な形状になっている箇所に生じた欠損部
を修繕する場合にも、その複雑な形状に沿わせて欠損部
を覆うことができると共に、径の異なる管にも一つのシ
ートで対応できる。

【０００８】

【発明の効果】従って、修繕作業としては樹脂シートを
、管の形状に沿わせた状態で管の欠損部に当てつけて、
発熱部材を発熱させるだけでよいから、従来例のように
、狭い場所での管の切断、連結といった手間のかかる作
業をしなくてもよくなり、しかもこれらの作業のために
、欠損部の周りを広い範囲にわたって掘削する必要がな
くなって、修繕作業を短時間で簡単に行えて作業能率を
向上することができ、また、管の段差部分の様に複雑な
形状になっている箇所に生じた欠損部を修繕する場合に
も、その複雑な形状に沿わせて欠損部を覆うことができ
ると共に、径の異なる管にも一つのシートで対応できる
から汎用性が高く、その上、管継手や新たな管が不要と
なってこれらに要するコストを削減することができる管
の修繕具を提供することができた。

【０００９】

【実施例】次に本発明にかかる管の修繕具を、ガス管と
して使用されるポリエチレン管に適用する場合の実施例
について図面に基づいて説明する。図３に示すように、
地中に埋設されたガス管２は、水道工事やその他道路工
事等においてバックホー等の掘削機が誤って欠損部３を
生じさせてしまうことがあり、この様な場合に、欠損部
３を修繕して、ガス管２表面の保護機能を維持しなけら
ばならず、前記欠損部３に対する修繕具として、本発明
は、合成樹脂から成るシートを提供するものである。前
記欠損部３の修繕は図４に示すように、前記シート状の
修繕具で欠損部３を覆い、この修繕具の一部をガス管２
の表面部に溶着させて、修繕具とガス管２とを一体化さ
せることにより行われる。

【００１０】図１、図２に示すように、前記管の修繕具
は、樹脂シートとしての熱可塑性かつ可撓性のポリエチ
レンシート４に、発熱部材としてのニクロム線５を、シ
ート面に沿ってうず巻き状に埋設したものから成る。前
記ニクロム線５はバッテリー６に接続してあり、このバ
ッテリー６により、ニクロム線５に通電して、ニクロム
線５を発熱させると、熱可塑性であるポリエチレンシー
ト４のニクロム線近傍が溶融するようになっている。こ
のニクロム線５は、図１、図２に示すように、ポリエチ
レンシート４の周辺部を除いた部分に、肉厚方向の一側
面７側に片寄らせて埋設してあり、ニクロム線５の発熱
に伴って、ポリエチレンシート４の周辺部が溶融しにく
いように、また一側面７側が他側面８側よりも溶融しや
すくなるようにしてある。

【００１１】上記のような管の修繕具を用いた欠損部３
の修繕作業は、次のような手順で行う。■　　図４に示
すように、ポリエチレンシート４の前記一側面７を、欠
損部３がポリエチレンシート４の中心にくるようにガス
管２に当てつけて粘着テープ１０等の固定具で固定する
。 この場合、ポリエチレンシート４が可撓性を有するため
に、管径の大小にかかわらず、ガス管２の形状に沿わせ
て欠損部３を覆うことができる。■　　バッテリー６か
らニクロム線５に通電し、ポリエチレンシート４のニク
ロム線５近傍を溶融させて、ガス管２の表面部に溶着さ
せる。ポリエチレンシート４の周辺部は、前述のように
、ニクロム線５の発熱によっても溶融しにくいために、
ニクロム線５近傍の溶融ポリエチレンに対して堰の役割
を果たし、溶融ポリエチレンがガス管２の周面を伝わっ
て下方へ流出するのを防止する。また、ポリエチレンシ
ート４の一側面７側が他側面８側よりも溶けやすいため
に、溶着を短時間で行うことができる。

【００１２】〔別実施例〕上記の実施例で述べた管の修
繕具を、数個連続的に接続したり、図５に示すように、
管の修繕具の大きさの異なるもの同士を連続的に接続し
たりして、接続部分に切断用の溝９を形成したものであ
ってもよい。このようにすることにより、対象管径や欠
損部３の大きさに合ったものを選んで使用することがで
き、汎用性がさらに向上する。

【００１３】樹脂シート４はポリエチレンシートに限ら
れず、熱可塑性樹脂であればいかなるものでもよい。発
熱部材はニクロム線に限らず他の金属や発熱シートから
成るものであってもよい。ニクロム線５はポリエチレン
シート４の肉厚方向の中心部に埋設してもよい。修繕の
対象となる管はガス管２に限られず、水道管、電気配線
管等であっもよくこれらを管と総称する。さらにガス管
２としては金属製の管本体を、ポリエチレン等の樹脂で
被覆したものであってもよい。また欠損部３は土中に埋
設後の損傷により生じたものに限られず、管の製造過程
で生じたもの等であってもよい。

【００１４】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】管の修繕具の斜視図

【図２】管の修繕具の要部の拡大縦断面図

【図３】土中
のガス管を示す一部切欠断面図

【図４】修繕作業を示す
斜視図

【図５】別実施例の横断面図

【符号の説明】

２　　管 ３　　欠損部 ４　　樹脂シート ５　　発熱部材

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　少なくとも外周面が樹脂で形成された
   管（２）の表面の欠損部（３）を修繕するための管の修
   繕具であって、可撓性かつ熱可塑性の樹脂シート（４）
   に発熱部材（５）を、前記樹脂シート（４）の面に沿っ
   て付設してある管の修繕具。