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JPH04217650A - δ−アミノレブリン酸の酸付加塩の製造方法 - Google Patents

δ−アミノレブリン酸の酸付加塩の製造方法

Info

Publication number
JPH04217650A
JPH04217650A JP3022372A JP2237291A JPH04217650A JP H04217650 A JPH04217650 A JP H04217650A JP 3022372 A JP3022372 A JP 3022372A JP 2237291 A JP2237291 A JP 2237291A JP H04217650 A JPH04217650 A JP H04217650A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
compound
addition salt
group
delta
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3022372A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Ebata
恵畑 隆
Hiroshi Kawakami
浩 川上
Katsuya Matsumoto
克也 松本
Yukifumi Koseki
幸史 古関
Hajime Matsushita
松下 肇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Tobacco Inc filed Critical Japan Tobacco Inc
Priority to DE69109444T priority Critical patent/DE69109444T2/de
Priority to EP91118328A priority patent/EP0483714B1/en
Publication of JPH04217650A publication Critical patent/JPH04217650A/ja
Priority to US08/073,613 priority patent/US5284973A/en
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、δ−アミノレブリン酸
の酸付加塩の製造方法に関する。δ−アミノレブリン酸
の酸付加塩は、中和によりδ−アミノレブリン酸へ容易
に変換される。δ−アミノレブリン酸は化学的に不安定
であり、通常、酸付加塩の形で保存・流通に供される。
【0002】
【従来の技術】δ−アミノレブリン酸は、ビタミンB1
2、ヘム及び葉緑素の先駆物質として知られている。 また、δ−アミノレブリン酸は、米国イリノイ大学のリ
バイツらにより選択的除草作用のあることも報告されて
いる。(Enzyme Microb. Techno
l.,Vol.6 ,P390(1984))かかるδ
−アミノレブリン酸の合成中間体であるδ−アミノレブ
リン酸の酸付加塩の製造方法としては、従来よりいくつ
かの方法が知られている。例えば、ピシャらはδ−クロ
ロレブリン酸エステルまたはδ−レブリン酸エステルを
δ−フタルイミド誘導体にかえてδ−アミノレブリン酸
の酸付加塩に誘導する方法を報告している(Bull.
 Soc. Chim.Fr.,1750(1956)
)。
【0003】また、ビーレンらは、δ−ブロモレブリン
酸から得られる4,5−ジオキソバレイン酸を用いて、
非酵素的トランスアミノ化反応を行うことによりδ−ア
ミノレブリン酸の酸付加塩を合成する方法を報告してい
る(Phytochemistry,Vol.18,4
41(1979))。
【0004】さらに、プファルツらは、ケトニトリル化
合物を亜鉛と酢酸で還元してδ−アミノレブリン酸の酸
付加塩を合成する方法を報告している(Tetrahe
doron Lett.,Vol.25, No.28
,2977(1984)) 。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
δ−アミノレブリン酸の酸付加塩の製造方法は、いずれ
もδ−アミノレブリン酸を工業的に効率よく生産するこ
とができない。また、従来の製造方法では、原料が高価
であったり、製造工程が煩雑であったりまた有害廃棄物
が生じる等の理由から製造コストが高くなる問題がある
【0006】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、入手し易くかつ安価な原料から収率良くδ−ア
ミノレブリン酸の酸付加塩を工業的に生産できるδ−ア
ミノレブリン酸の酸付加塩の製造方法を提供するもので
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記の
目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、入手し易
くしかも安価なテトラヒドロフルフリルアミンを出発原
料として簡単な工程によりδ−アミノレブリン酸の酸付
加塩を得られることを見いだした。
【0008】すなわち、本発明は、化2に示す反応式 
(1)で示されるように、一般式(IV)で示されるテ
トラヒドロフルフリルアミン(IV)のアミノ基に該ア
ミノ基を保護する保護基を導入して一般式(III) 
で示される化合物(III) を得る工程と、得られた
化合物(III)の1位及び4位の炭素を酸化すること
により一般式(II)で示される化合物(II)を得る
工程と、得られた化合物(II)の保護基を酸で脱保護
する工程とを具備することを特徴とする一般式(I)で
示されるδ−アミノレブリン酸の酸付加塩の製造方法で
ある。
【0009】
【化2】
【0010】(式中、R,R′は、一般的なアミノ基の
保護基または水素原子であり、少なくとも一方は一般的
なアミノ基の保護基である。また、R,R′の両方が前
記保護基である場合に、R,R′は互いに結合して環状
になっていてもよい。また、式中Xは、一価の有機酸根
または無機酸根である。)以下、本発明のδ−アミノレ
ブリン酸の酸付加塩の製造方法を更に詳細に説明する。
【0011】本発明では、安価で入手し易いテトラヒド
ロフルフリルアミン(IV)を出発物質として用いる。
【0012】また、工程(a)のアミノ基の保護基とし
ては、一般的にアミノ基の保護基として用いることがで
きるものであれば特に限定されず、例えば、アシル基、
シリル基等を用いることができる。アミノ基の保護基R
,R′は、その両方が上述のような保護基であっても、
一方が該保護基であって他方が水素原子であっても良い
。また、フタルイミド等のように、R,R′が互いに結
合して環状になっている保護基であってもよい。
【0013】工程(b)における1位及び4位の炭素の
酸化は、ルテニウムオキシドによる酸化反応若しくはク
ロム酸系酸化剤による酸化反応により行うことができる
【0014】ルテニウムオキシドによる酸化反応は、例
えば、適当な溶媒中で、共酸化剤の過ヨウ素酸ナトリウ
ム、過ヨウ素酸カリウム、次亜塩素酸ナトリウム、臭素
酸ナトリウム等と共に四酸化ルテニウム、二酸化ルテニ
ウムまたは三塩化ルテニウム触媒を用いて一晩撹拌して
行われる。この適当な溶媒としては、例えば、四塩化炭
素、アセトニトリル及び水等の混合溶媒であるが、特に
限定されるものではない。
【0015】一方、クロム酸系酸化剤による酸化反応は
、適当な溶媒中、例えば、アセトン等の有機溶媒中で、
三酸化クロム、クロム酸t−ブチル等を用いて行われる
【0016】このような酸化反応は、化3に示される一
般式(V)のような反応中間体(V)を経て進行する。 反応中間体(V)は、実際反応途中に単離することも可
能である。また、反応中間体(V)を用いて工程(b)
と同様の酸化反応を行うことにより化合物(II)を得
ることができる。
【0017】
【化3】
【0018】工程(c)のアミノ基の保護基の脱保護反
応は、酸を用いて適当な溶媒中で行われる。この脱保護
反応に使用される酸は、δ−アミノレブリン酸のアミノ
基と酸付加塩を形成する有機酸または無機酸である。こ
のような有機酸としては、例えば、酢酸、トリフルオロ
酢酸、パラトルエンスルホン酸等が挙げられる。また、
無機酸としては、塩酸、硫酸、硝酸等を例示することが
できる。
【0019】また、適当な溶媒は、例えば、水やジオキ
サン等であるが、特に限定されるものではない。
【0020】このようにして得られたδ−アミノレブリ
ン酸の酸付加塩(I)を、例えば、特開平2−7684
1号公報に開示されているように、δ−アミノレブリン
酸の酸付加塩(I)を水酸化ナトリウム等のアルカリで
中和することによりδ−アミノレブリン酸が得られる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。
【0022】実施例1 (A)N−テトラヒドロフルフリルフタルイミドの製造
無水フタル酸19.8g (134 mmol)をクロ
ロホルム500 mlに溶解する。この溶液にテトラヒ
ドロフルフリルアミン10g (99mmol)を撹拌
しながら加えた。次に、混合溶液を一晩加熱還流しなが
ら生じる水を留去した。放冷後、反応溶液を飽和重曹水
 300ml中にあけて有機溶媒層を分離した。水層を
クロロホルムで2度抽出した後、抽出液を先に分離した
有機溶媒層と合わせた。
【0023】次に、有機溶媒層を重曹水及び水で洗浄し
た後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を
留去した後に、得られた粗生成物をヘキサン:塩化メチ
レン混合溶媒により再結晶してN−テトラヒドロフルフ
リルフタルイミドを得た。
【0024】 N−テトラヒドロフルフリルフタルイミド収  量:2
1.8g  (収率95.2%)融  点:86.5〜
87.5℃  1H−NMR(CDCL3 ):δ7.9− 7.8
(m,aromatic−H),7.75−7.65(
m,aromatic−H), 4.3−4.2(1H
,m),4.0−3.6(4H,m),2.1−1.8
(3H,m),1.75−1.6 (1H,m) 。
【0025】 (B)5−フタルイミドペンタン−4−オリド及び5−
フタルイミドレブリン酸の製造 工程(A)で得たN−テトラヒドロフルフリルフタルイ
ミド5.0 g (22mmol)の四塩化炭素25m
l・アセトニトリル25ml・水30mlの二相系混合
溶液に、粉末状過ヨウ素酸ナトリウム19g (87m
mol)、塩化ルテニウム水和物0.10g (2.2
mol%)を加え、周囲温度で一晩激しく撹拌した。反
応終了後、不溶物を濾別した後、減圧下溶媒を留去した
。得られた残留物をクロロホルム・1N塩酸水溶液に溶
解してクロロホルムで抽出した。この有機溶媒層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得
られた残留物を、溶出液としてクロロホルム:メタノー
ル=95:5v/v を用いてシリカゲル上でカラムク
ロマトグラフを行い、5−フタルイミドペンタン−4−
オリドを得た。さらに、クロロホルム:メタノール:ギ
酸=95:4:1v/v を用いてカラムクロマトグラ
フを行い、5−フタルイミドレブリン酸を得た。
【0026】 5−フタルイミドペンタン−4−オリド収  量:1.
5 g (収率28%)融  点:170 〜171 
℃  1H−NMR(CDCL3 ):δ7.91−7.8
3(2H,m,aromatic−H),7.78−7
.72 (2H,m,aromatic−H) ,4.
87(1H,dq,J=5.3&7.1Hz,H−4)
,4.02(1H,dd,J=14.2,7.7Hz,
H−5),3.84(1H,dd,J=14.2,5.
2Hz,H−5),2.71 − 2.49(2H,m
,H−2),2.46−2.34(1H,m,H−3)
,2.13−2.03(1H,m,H−3) 。
【0027】 5−フタルイミドレブリン酸 収  量:2.1 g (収率37%)融  点:16
0 〜162 ℃  1H−NMR(CDCL3 −DMSO−d6 ):
δ7.88−7.83 (m,aromatic−H)
,7.78−7.73(m,aromatic−H),
4.57 (s,H−5),2.85(t,J=6.6
Hz,H−3),2.64(t,J=6.6Hz, H
−2)。
【0028】 (C)5−フタルイミドレブリン酸 工程(B)で得た5−フタルイミドペンタン−4−オリ
ド0.30g (1.2mmol) の四塩化炭素 2
.0ml・アセトニトリル10ml・水 3.0mlの
二相系混合溶液に、粉末状過ヨウ素酸ナトリウム 2.
5g (12mmol) 、塩化ルテニウム水和物90
mg(30 mol%)を加え、50℃で24時間厳し
く撹拌した。反応終了後、減圧下溶媒を留去した。
【0029】次に、得られた残留物をクロロホルム・1
N塩酸水溶液に溶解し、クロロホルムで抽出した。有機
溶媒層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を
留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフ(クロロホルム:メタノール:ギ酸=95:4:
1v/v )で精製し、5−フタルイミドレブリン酸を
得た。
【0030】 5−フタルイミドレブリン酸 収  量:32mg(収率10%) 融  点:160 〜162 ℃  1H−NMR(CDCL3 −DMSO−d6 ):
δ7.88−7.83 (m,aromatic−H)
,7.78−7.73(m,aromatic−H),
4.57(s,H−5),2.85(t,J=6.6H
z,H−3),2.64(t,J=6.6 Hz,H−
2) 。
【0031】 (D)5−アミノレブリン酸塩酸塩の製造工程(B),
(C)で得た5−フタルイミドレブリン酸2.1 g 
(8.0mmol )を6N塩酸水溶液 100mlに
懸濁し、8時間加熱還流した。反応終了後、反応溶液を
周囲温度まで冷却した。次に、晶出した結晶を濾別した
後減圧下溶媒を留去した。さらに得られた残留物を、エ
タノール−水より再結晶化して5−アミノレブリン酸塩
酸塩を得た。
【0032】 5−アミノレブリン酸塩酸塩 収  量:0.861 g (収率63.8%)融  
点:142 〜 145℃ (文献値149 〜151 ℃)  1H−NMR(D2 O):δ4.07(s,H−5
),2.84(t,J=6.3Hz,H−3),2.6
6(t,J=6.2Hz,H−2) 。
【0033】実施例2 実施例1の工程(A)で得たN−テトラヒドロフルフリ
ルフタルイミド0.30g (1.3 mmol)の四
塩化炭素 2ml・アセトニトリル10ml・水 3m
lの二相系混合溶液に、粉末状過ヨウ素酸ナトリウム1
.7 g (7.8mmol) 、塩化ルテニウム水和
物 8.0mg(2.2mol%)を加え、80℃で一
晩厳しく撹拌した。反応終了後、減圧下溶媒を留去した
。得られた残留物をクロロホルム・1N塩酸水溶液に溶
解し、クロロホルムで抽出、有機溶媒層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ(クロロホルム
:メタノール:ギ酸=95:4:1v/v )で精製し
、実施例1のように5−フタルイミドプロパン−4−オ
リドを生成することなく5−フタルイミドレブリン酸を
得た。
【0034】 5−フタルイミドレブリン酸 収  量:0.20g (収率59%)融  点: 1
60〜 162℃  1H−NMR(CDCL3 −DMSO−d6 ):
δ7.88−7.83 (m,aromatic−H)
,7.78−7.73(m,aromatic−H),
4.57(s,H−5),2.85(t,J=6.6H
z,H−3),2.64(t,J=6.6Hz,H−2
)。
【0035】得られた5−フタルイミドレブリン酸を、
実施例1の工程(D)と同様に脱保護して5−アミノレ
ブリン酸塩酸塩を得た。
【0036】実施例3 (A)N−ベンゾイルテトラヒドロフルフリルアミドの
製造 テトラヒドロフルフリルアミン10ml(97mmol
) 、および、トリエチルアミン15ml(107mm
ol)のベンゼン溶液に、無水条件下、 0℃で、塩化
ベンゾイル 11ml (97mmol) をゆっくり
と滴下した。滴下が終了した後、この溶液を周囲温度で
一晩撹拌し、反応終了後、減圧下で溶媒を留去した。得
られた残留物をn−ヘキサン−酢酸エチル混合溶液から
再結晶して、N−ベンゾイルテトラヒドロフルフリルア
ミドを得た。
【0037】 N−ベンゾイルテトラヒドロフルフリルアミド収  量
:16g (収率77%) 融  点:  93〜94℃  1H−NMR(CDCl3 ):δ7.80−7.8
6 (2H,m,aromatic−H),7.52−
7.38(2H,m,aromatic−H) ,6.
61 (1H,br,NH), 4.07(1H,dq
,J=7.1 ,3.3Hz,H−4),3.93−3
.72(3H,m,H−1,H−5),3.35(1H
,ddd,J=13.4,7.7,5.3Hz,H−5
),2.09−1.86(3H,m,H−2,H−3)
,1.68−1.54(1H,m,H−3) 。
【0038】 (B)5−ベンゾイルアミドペンタン−4−オリドおよ
び5−ベンゾイルアミドレブリン酸の製造N−ベンゾイ
ルテトラヒドロフルフリルアミド0.3 g (1.4
6mmol)の四塩化炭素 2ml・アセトニトリル1
0ml・水 3mlの二相系混合溶液に、粉末状過ヨウ
素酸ナトリウム 1.9 g(8.8 mmol)、塩
化ルテニウム水和物 8 mg ( 2.2mol%)
を加え、周囲温度で一晩激しく撹拌した。反応が終了し
た後、不溶物を濾別し、減圧下で溶媒を留去した。得ら
れた残留物をクロロホルム・1N塩酸水溶液に溶解し、
クロロホルムで抽出した。この抽出液を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、減圧下でクロロホルムを留去した。得
られた残留物を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグ
ラフを行った。溶出液としてクロロホルムおよびメタノ
ールを30:1V/V の割合で混合した混合溶液を用
いることにより、5−ベンゾイルアミドペンタン−4−
オリドが溶出した。さらに、クロロホルム、メタノール
およびギ酸を18:1:1V/V の割合で混合した混
合液により、5−ベンゾイルアミドレブリン酸が溶出し
た。
【0039】 5−ベンゾイルアミドペンタン−4−オリド収  量:
0.076 g (収率24.0%)融  点: 12
9〜 130℃  1H−NMR(CDCl3 ):δ7.83−7.7
7 (2H,m,aromatic−H),7.54−
7.37(3H,m,aromatic−H) ,7.
02 (1H,br,NH), 4.73(1H,dq
,J=7.3,3.4Hz,H−4),3.90(1H
,ddd,J=14.5,6.6,3.2Hz,H−5
),3.54(1H,ddd,J=14.5,7.0,
5.6Hz,H−5) 2.59−2.51(2H,m
,H−2),2.41−2.28(1H,m,H−3)
,2.09−1.94(1H,m,H−3)。
【0040】 5−ベンゾイルアミドレブリン酸 収  率:0.075 g (収率21.8%)融  
点:120 〜 122℃  1H−NMR(CD3 OD):δ7.85 (2H
,d,J=7.1Hz,aromatic−H),7.
55(1H,t,J=7.2Hz,aromatic−
H) ,7.46(2H,t,J=7.3Hz,aro
matic−H), 4.26 (2H,s,H−5)
,2.80(3H,t,J=6.3Hz,H−3),2
.61(2H,t,J=6.4Hz,H−2) 。
【0041】ここで得られた5−ベンゾイルアミドペン
タン−4−オリドは、実施例1の工程(C)と同様にし
て更に酸化することによって、5−ベンゾイルアミドレ
ブリン酸に変換した。
【0042】 (C)5−アミノレブリン酸塩酸塩の製造5−ベンゾイ
ルアミドレブリン酸 0.874g (3.72mmo
l)を6N塩酸水溶液10mlに懸濁し、7時間加熱還
流した。 反応が終了した後、周囲温度まで冷却し、析出した結晶
を濾別した。次いで、この濾液中の溶媒を減圧下で留去
した。得られた残留物を10重量%含水エタノールより
再結晶することにより5−アミノレブリン酸塩酸塩を得
た。
【0043】 5−アミノレブリン酸塩酸塩 収  量: 0.390g(収率 62.5 %) 1
H−NMR(D2 O):δ4.07(s,H−5),
2.84(t,J=6.3Hz,H−3),2.66(
t,J=6.2Hz,H−2) 。
【0044】
【発明の効果】本発明のδ−アミノレブリン酸の酸付加
塩の製造方法によれば、入手し易くかつ安価なテトラヒ
ドロフルフリルアミンを原料として、有害廃棄物を殆ど
生じない方法でしかも製造工程も煩雑ではなく、高収率
でδ−アミノレブリン酸の酸付加塩を得ることができる
。この結果、δ−アミノレブリン酸の酸付加塩を、安価
にかつ工業的に生産できる等効果を奏する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  化1に示す反応式 (1)で示される
    ように、一般式(IV)で示されるテトラヒドロフルフ
    リルアミン(IV)のアミノ基に該アミノ基を保護する
    保護基を導入して一般式(III) で示される化合物
    (III) を得る工程と、得られた化合物(III)
     の1位及び4位の炭素を酸化することにより一般式(
    II)で示される化合物(II)を得る工程と、得られ
    た化合物(II)の保護基を酸で脱保護する工程とを具
    備することを特徴とする一般式(I)で示されるδ−ア
    ミノレブリン酸の酸付加塩の製造方法。 【化1】 (式中、R,R′は、一般的なアミノ基の保護基または
    水素原子であり、少なくとも一方は一般的なアミノ基の
    保護基である。また、R,R′の両方が前記保護基であ
    る場合に、R,R′は互いに結合して環状になっていて
    もよい。また、式中Xは一価の有機酸根または無機酸根
    である。)
JP3022372A 1990-10-29 1991-02-15 δ−アミノレブリン酸の酸付加塩の製造方法 Pending JPH04217650A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE69109444T DE69109444T2 (de) 1990-10-29 1991-10-28 Ein Verfahren zur Herstellung von einem säureergänzenden Salz von delta-Aminolevulinsäure.
EP91118328A EP0483714B1 (en) 1990-10-29 1991-10-28 A method of preparing an acid additional salt of delta-aminolevulinic acid
US08/073,613 US5284973A (en) 1990-10-29 1993-06-08 Method of preparing an acid additional salt of delta-aminolevulinic acid

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-288481 1990-10-29
JP28848190 1990-10-29

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04217650A true JPH04217650A (ja) 1992-08-07

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